JPH0726477B2 - 建築物の構築工法 - Google Patents
建築物の構築工法Info
- Publication number
- JPH0726477B2 JPH0726477B2 JP16529391A JP16529391A JPH0726477B2 JP H0726477 B2 JPH0726477 B2 JP H0726477B2 JP 16529391 A JP16529391 A JP 16529391A JP 16529391 A JP16529391 A JP 16529391A JP H0726477 B2 JPH0726477 B2 JP H0726477B2
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- Japan
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- building
- erection
- constructed
- skeleton
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- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄筋コンクリート製の建
築物の構築工法に関するものである。
築物の構築工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の構築工事はほとんどが人力による
ところが多く、しかも天候に影響されるため作業能率が
悪く、計画的に構築作業をすることが困難であった。ま
た、近年における労働不足や作業者の高齢化は、これら
の問題に益々拍車をかけているのが現状である。
ところが多く、しかも天候に影響されるため作業能率が
悪く、計画的に構築作業をすることが困難であった。ま
た、近年における労働不足や作業者の高齢化は、これら
の問題に益々拍車をかけているのが現状である。
【0003】そこで、これらの問題を解決するために種
々の対策が取られているが、労働不足や作業者の高齢化
の解消対策としては一部作業のロボット化が図られてお
り、また天候による弊害の除去対策としては作業所全体
を天幕やその他で囲うという方法が取られている。
々の対策が取られているが、労働不足や作業者の高齢化
の解消対策としては一部作業のロボット化が図られてお
り、また天候による弊害の除去対策としては作業所全体
を天幕やその他で囲うという方法が取られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この一部作業
のロボット化は建築現場の足元が悪いこと、大きな荷重
がかけられないこと、ロボット自体の上階への運搬が困
難なこと等の多くの問題があり、ロボット化における作
業は甚だ困難であった。
のロボット化は建築現場の足元が悪いこと、大きな荷重
がかけられないこと、ロボット自体の上階への運搬が困
難なこと等の多くの問題があり、ロボット化における作
業は甚だ困難であった。
【0005】また、作業所全体を天幕やその他で囲う方
法は高層、特に鉄筋コンクリート造の場合は、盛り替え
に多大の手間と工費を要する欠点があり、さらに、揚重
機による部材の揚重、配置等に支障をきたすため、実際
には雨天や積雪時に作業の中止を余儀なくされている。
法は高層、特に鉄筋コンクリート造の場合は、盛り替え
に多大の手間と工費を要する欠点があり、さらに、揚重
機による部材の揚重、配置等に支障をきたすため、実際
には雨天や積雪時に作業の中止を余儀なくされている。
【0006】本発明は上記のような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、天候に影響されずに躯体工
事を行うことができ、しかも労働時間の短縮、作業能率
及び施工性の向上、労働不足や作業者の高齢化の解消を
図ることのできる建築物の構築工法を提供することであ
る。
たものであり、その目的は、天候に影響されずに躯体工
事を行うことができ、しかも労働時間の短縮、作業能率
及び施工性の向上、労働不足や作業者の高齢化の解消を
図ることのできる建築物の構築工法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を達成するた
めの本発明の建築物の構築工法は、建築物が構築される
地盤の中央部に立設したガイド柱に前記建築物を覆う大
きさで、かつ躯体の構築に伴ってせり上がる架設屋根を
スライド自在に設け、該架設屋根に懸下した組立装置に
よりプレキャストコンクリート製のバルコニを取り付け
ることを特徴とする構成にすることである。
めの本発明の建築物の構築工法は、建築物が構築される
地盤の中央部に立設したガイド柱に前記建築物を覆う大
きさで、かつ躯体の構築に伴ってせり上がる架設屋根を
スライド自在に設け、該架設屋根に懸下した組立装置に
よりプレキャストコンクリート製のバルコニを取り付け
ることを特徴とする構成にすることである。
【0008】
【作用】而して、建築物が構築される地盤の中央部に立
設したガイド柱にスライド自在に設けた架設屋根の下で
躯体の構築作業ができ、しかも躯体が順次組み上がるに
伴って、架設屋根が上方へせり上がり、天候への影響を
排除して躯体の構築作業を可能とする。
設したガイド柱にスライド自在に設けた架設屋根の下で
躯体の構築作業ができ、しかも躯体が順次組み上がるに
伴って、架設屋根が上方へせり上がり、天候への影響を
排除して躯体の構築作業を可能とする。
【0009】また、架設屋根に懸下した組立装置がプレ
キャストコンクリート製のバルコニを取り付けることに
より、躯体の施工作業及び組立作業のロボット化を図る
ことができ、労働時間の短縮、作業能率及び施工性の向
上、労働不足及び作業者の高齢化の解消を図ることがで
きる。
キャストコンクリート製のバルコニを取り付けることに
より、躯体の施工作業及び組立作業のロボット化を図る
ことができ、労働時間の短縮、作業能率及び施工性の向
上、労働不足及び作業者の高齢化の解消を図ることがで
きる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1、図3〜図5は建築物が構築される
地盤の中央部に立設したガイド柱に、前記建築物を覆う
大きさの架設屋根をスライド自在に設けた場合の建築物
の構築工法を示す工程図である。
細に説明する。図1、図3〜図5は建築物が構築される
地盤の中央部に立設したガイド柱に、前記建築物を覆う
大きさの架設屋根をスライド自在に設けた場合の建築物
の構築工法を示す工程図である。
【0011】先ず初めに、建築物Aの構築される敷地の
地盤Mに山止め壁Nを打設して土留をした後、現場造成
した大口径の基礎杭3に鉄骨材を挿入して仮支柱4を建
込むと共に、これら仮支柱4に鉄骨材を継ぎ足して4本
のガイド柱1を立設する。
地盤Mに山止め壁Nを打設して土留をした後、現場造成
した大口径の基礎杭3に鉄骨材を挿入して仮支柱4を建
込むと共に、これら仮支柱4に鉄骨材を継ぎ足して4本
のガイド柱1を立設する。
【0012】そして、このガイド柱1に架設屋根2を回
転かつスライド自在に取り付け、該架設屋根2の上部に
タワークレーン8を設置すると共に、1階の床スラブ5
を構築する。このタワークレーン8は建築資材を吊り上
げて、それを架設屋根2の開口部2bから搬入するもの
であり、地上躯体aの組み上がりに伴う架設屋根2のせ
り上がりにより上昇する。
転かつスライド自在に取り付け、該架設屋根2の上部に
タワークレーン8を設置すると共に、1階の床スラブ5
を構築する。このタワークレーン8は建築資材を吊り上
げて、それを架設屋根2の開口部2bから搬入するもの
であり、地上躯体aの組み上がりに伴う架設屋根2のせ
り上がりにより上昇する。
【0013】架設屋根2は回転屋根1aと組立屋根1b
とにより平面方形に形成され、該回転屋根2がガイド柱
1のスライド枠6に放射状に延設した鉄骨トラス7に屋
根板2aを張って形成されている。そして前記鉄骨トラ
ス7には径の異なる内外レール10が架け渡され、該内
外レール10に沿って回転する回転レール10aには組
立装置9がスライド自在に懸下されている。
とにより平面方形に形成され、該回転屋根2がガイド柱
1のスライド枠6に放射状に延設した鉄骨トラス7に屋
根板2aを張って形成されている。そして前記鉄骨トラ
ス7には径の異なる内外レール10が架け渡され、該内
外レール10に沿って回転する回転レール10aには組
立装置9がスライド自在に懸下されている。
【0014】この組立装置9はハンドリング装置9a、
コンクリート打設装置9b、振動締固め装置9c、コン
クリート仕上げ装置9d等であり、コントロール室から
の指令により躯体全域にわたって任意の方向に移動す
る。
コンクリート打設装置9b、振動締固め装置9c、コン
クリート仕上げ装置9d等であり、コントロール室から
の指令により躯体全域にわたって任意の方向に移動す
る。
【0015】そして、前記コンクリート打設装置9bで
床面に生コンクリートを打設して荒均しをした後に、コ
ンクリート仕上げ装置9dで仕上げをして床スラブを構
築すると共に、ハンドリング装置9aによりプレキャス
トコンクリート製のバルコニ11を吊り揚げて上部躯体
aに取り付ける。
床面に生コンクリートを打設して荒均しをした後に、コ
ンクリート仕上げ装置9dで仕上げをして床スラブを構
築すると共に、ハンドリング装置9aによりプレキャス
トコンクリート製のバルコニ11を吊り揚げて上部躯体
aに取り付ける。
【0016】このプレキャストコンクリート製のバルコ
ニ11は側面に仕切板11aを備え、該仕切板11aの
上面には架設屋根11bを、また前面には架設シート1
1cを夫々備えているため、上部躯体aに取り付けると
同時に上部躯体aの周囲が架設シート11cで覆われる
ため、あらためて架設シート11cを張設する手間を省
くことができる。
ニ11は側面に仕切板11aを備え、該仕切板11aの
上面には架設屋根11bを、また前面には架設シート1
1cを夫々備えているため、上部躯体aに取り付けると
同時に上部躯体aの周囲が架設シート11cで覆われる
ため、あらためて架設シート11cを張設する手間を省
くことができる。
【0017】このような手順で各階を構築して架設屋根
2をせり上げつつ地上躯体aを組み上げると共に、地下
躯体bを最下部まで構築して建築物Aを完成させる。そ
して、建築物Aのすべてが完成した後に架設屋根2及び
タワークレーン8を解体する。
2をせり上げつつ地上躯体aを組み上げると共に、地下
躯体bを最下部まで構築して建築物Aを完成させる。そ
して、建築物Aのすべてが完成した後に架設屋根2及び
タワークレーン8を解体する。
【0018】
【発明の効果】建築物が構築される地盤の中央部に立設
したガイド柱に前記建築物を覆う大きさで、かつ躯体の
構築に伴ってせり上がる架設屋根をスライド自在に設
け、該架設屋根に懸下した組立装置によりプレキャスト
コンクリート製のバルコニを取り付けたことにより、天
候に影響されずに躯体の構築作業ができ、しかもプレキ
ャストコンクリート製のバルコニを組立装置により取り
付けることができるので、労働時間の短縮、作業能率及
び施工性の向上、労働不足及び作業者の高齢化の解消を
図ることができる。
したガイド柱に前記建築物を覆う大きさで、かつ躯体の
構築に伴ってせり上がる架設屋根をスライド自在に設
け、該架設屋根に懸下した組立装置によりプレキャスト
コンクリート製のバルコニを取り付けたことにより、天
候に影響されずに躯体の構築作業ができ、しかもプレキ
ャストコンクリート製のバルコニを組立装置により取り
付けることができるので、労働時間の短縮、作業能率及
び施工性の向上、労働不足及び作業者の高齢化の解消を
図ることができる。
【図1】ガイド柱に架設屋根を組み付けた状態の断面図
である。
である。
【図2】架設屋根の平面図である。
【図3】地下躯体及び上部躯体を構築する状態の断面図
である。
である。
【図4】地下躯体及び上部躯体を構築する状態の断面図
である。
である。
【図5】建築物が完成した状態の断面図である。
【図6】架設屋根の拡大断面図である。
【図7】プレキャストコンクリート製のバルコニを取り
付ける状態の断面図である。
付ける状態の断面図である。
A 建築物 M 地盤 1 ガイド柱 2 架設屋根 9 組立装置 11 プレキャストコンクリート製のバルコニ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒巻 哲生 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 板谷 俊郎 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 吉原 長吉 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−323467(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】 建築物が構築される地盤の中央部に立設
したガイド柱に前記建築物を覆う大きさで、かつ躯体の
構築に伴ってせり上がる架設屋根をスライド自在に設
け、該架設屋根に懸下した組立装置によりプレキャスト
コンクリート製のバルコニを取り付けることを特徴とす
る建築物の構築工法。 - 【請求項2】 前記バルコニが予め側面に仕切板を備
え、該仕切板の上面には架設屋根を、また前面には架設
シートを夫々張設したことを特徴とする請求項1記載の
建築物の構築工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16529391A JPH0726477B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 建築物の構築工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16529391A JPH0726477B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 建築物の構築工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04363471A JPH04363471A (ja) | 1992-12-16 |
JPH0726477B2 true JPH0726477B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=15809581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16529391A Expired - Fee Related JPH0726477B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 建築物の構築工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726477B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996036780A1 (fr) * | 1995-05-15 | 1996-11-21 | Obayashi Corporation | Ossature provisoire utilisee dans la construction d'un batiment |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106592985B (zh) * | 2016-12-08 | 2019-02-01 | 哈尔滨达城绿色建筑技术开发股份有限公司 | 一种集块建筑混凝土空心砌块墙片绑扎系统及其绑扎方法 |
-
1991
- 1991-06-11 JP JP16529391A patent/JPH0726477B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996036780A1 (fr) * | 1995-05-15 | 1996-11-21 | Obayashi Corporation | Ossature provisoire utilisee dans la construction d'un batiment |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04363471A (ja) | 1992-12-16 |
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Legal Events
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