JP2634101B2 - 建築物の躯体施工法及び装置 - Google Patents
建築物の躯体施工法及び装置Info
- Publication number
- JP2634101B2 JP2634101B2 JP3161418A JP16141891A JP2634101B2 JP 2634101 B2 JP2634101 B2 JP 2634101B2 JP 3161418 A JP3161418 A JP 3161418A JP 16141891 A JP16141891 A JP 16141891A JP 2634101 B2 JP2634101 B2 JP 2634101B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- underground
- building
- construction
- floor
- skeleton
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は高層建築物の地下階及び
地上階躯体を一層づつ積層工法で構築する建築物の躯体
施工法及び装置に係るものである。
地上階躯体を一層づつ積層工法で構築する建築物の躯体
施工法及び装置に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来この種の施工においては、地下部を
掘削して地下躯体を構築し、その上部に地上階躯体を順
次構築していた。
掘削して地下躯体を構築し、その上部に地上階躯体を順
次構築していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って施工に多大の手
間と時間とを要し、また作業工程が天候によって支配さ
れる等の問題点があった。本発明は前記従来技術の有す
る問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とする処
は、全天候作業空間下で２４時間作業が可能で、建築物
の躯体施工の自動化を容易ならしめる施工法及び施工装
置を提供する点にある。
間と時間とを要し、また作業工程が天候によって支配さ
れる等の問題点があった。本発明は前記従来技術の有す
る問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とする処
は、全天候作業空間下で２４時間作業が可能で、建築物
の躯体施工の自動化を容易ならしめる施工法及び施工装
置を提供する点にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る建築物の躯体施工方法によれば、屋根
付き昇降タワーの屋根下に自動走行方式天井クレーンを
懸架してなる施工装置によって、地上部にＰＣ部材を組
立てて地下ピツト部分を構築し、同地下ピツト部分の下
部地盤を掘削して同地下ピツト部分を自重によって所定
深度沈下させ、前記施工装置により地下躯体を一層づつ
積層、構築しながら沈下させて地下階躯体を構築し、同
地下階躯体上に、前記施工装置をクライミングしながら
前記地下階躯体上に地上階躯体を一層づつ積層、構築す
るものである。
め、本発明に係る建築物の躯体施工方法によれば、屋根
付き昇降タワーの屋根下に自動走行方式天井クレーンを
懸架してなる施工装置によって、地上部にＰＣ部材を組
立てて地下ピツト部分を構築し、同地下ピツト部分の下
部地盤を掘削して同地下ピツト部分を自重によって所定
深度沈下させ、前記施工装置により地下躯体を一層づつ
積層、構築しながら沈下させて地下階躯体を構築し、同
地下階躯体上に、前記施工装置をクライミングしながら
前記地下階躯体上に地上階躯体を一層づつ積層、構築す
るものである。
【０００５】また本発明に係る建築物の躯体施工装置
は、屋根付き昇降タワーの屋根下に配設した走行レール
に、自動走行方式天井クレーンを懸架して構成されてい
る。
は、屋根付き昇降タワーの屋根下に配設した走行レール
に、自動走行方式天井クレーンを懸架して構成されてい
る。
【０００６】
【作用】本発明によれば前記したように、屋根付き昇降
タワーの屋根下に、自動走行方式天井クレーンを懸架し
た施工装置を使用し、同施工装置の屋根の下部において
前記天井クレーンによって地上部にＰＣ部材を組立てる
ことによって地下ピツト部分を先行して構築し、同地下
ピツト部分の下部地盤を掘削することによって、同地下
ピツト部分を自重により地盤内に沈下させ、このように
潜函方式によって前記地下ピツト部分を所定深度まで沈
下させたのち、前記施工装置によって前記地下ピツト部
分に一層づつ地下部の躯体を積層構築しながら沈下さ
せ、かくして前記潜函工法と積層工法とを併用して地下
階躯体を構築する。
タワーの屋根下に、自動走行方式天井クレーンを懸架し
た施工装置を使用し、同施工装置の屋根の下部において
前記天井クレーンによって地上部にＰＣ部材を組立てる
ことによって地下ピツト部分を先行して構築し、同地下
ピツト部分の下部地盤を掘削することによって、同地下
ピツト部分を自重により地盤内に沈下させ、このように
潜函方式によって前記地下ピツト部分を所定深度まで沈
下させたのち、前記施工装置によって前記地下ピツト部
分に一層づつ地下部の躯体を積層構築しながら沈下さ
せ、かくして前記潜函工法と積層工法とを併用して地下
階躯体を構築する。
【０００７】次いで同地下階躯体上に前記施工装置によ
って地上階躯体を一層づつ積層、構築して、多層階建造
物を構築するものである。
って地上階躯体を一層づつ積層、構築して、多層階建造
物を構築するものである。
【０００８】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。図１及び図２は建築物の施工装置Ａを示し、作業現
場全面を覆う傘型の屋根１を有するタワークレーンとな
っていて、同屋根１を支持する縦横の架構２に装架され
た円形の走行レール３及び同レールに組合された直線レ
ール４に装架された自動走行方式天井クレーン５より構
成され、同クレーン５は水平移動、回転、ひねり等予め
インプツトされたデータによって自動運転されるように
なっている。図中６はコアー部鉄骨、７は基礎杭であ
る。
る。図１及び図２は建築物の施工装置Ａを示し、作業現
場全面を覆う傘型の屋根１を有するタワークレーンとな
っていて、同屋根１を支持する縦横の架構２に装架され
た円形の走行レール３及び同レールに組合された直線レ
ール４に装架された自動走行方式天井クレーン５より構
成され、同クレーン５は水平移動、回転、ひねり等予め
インプツトされたデータによって自動運転されるように
なっている。図中６はコアー部鉄骨、７は基礎杭であ
る。
【０００９】前記施工装置Ａによって傘型屋根直下の地
盤上にＰＣ部材を組立て、潜函型の地下ピツト部分Ｂを
先行して構築する。（図３参照）なおＰＣ部材の組立に
は、継手部に形状記憶合金を使用し、組立を円滑且つ迅
速に、しかも確実に行なうとよい。次いで前記地下ピツ
ト部分Ｂの下部地盤を公知の方法で掘削し、掘削土をコ
ンベヤ、吹抜部等よりなる搬出部８より搬出し、地下ピ
ツト部分Ｂを沈下させていく。なお掘削に当っては地下
ピツト部分Ｂの下面に装架された自動掘削機９により予
めインプツトされたデータによって掘削し、躯体の水
平、不等沈下等をセンサーで感知して微調整を行ないな
がら掘削を進行するとよい。（図４参照）かくして地下
ピツト部分Ｂが所定の深度まで埋設されると、同地下ピ
ツト部分Ｂ上に前記施工装置Ａを使用して地下２階部の
躯体ＣをＰＣ部材で積層、構築し、地下２階部の躯体Ｃ
の施工が完了したのち、掘削を行ない、同躯体Ｃ及び地
下ピツト部分Ｂを所定レベルまで沈下し、以後地下１階
部の躯体Ｃ′の積層、掘進、沈設を反覆して地下躯体の
施工を完了する。（図５参照）次いで前記施工装置Ａを
油圧シリンダでクライミングしながら順次地上階躯体Ｄ
の柱１０、梁１１を組立てていく。
盤上にＰＣ部材を組立て、潜函型の地下ピツト部分Ｂを
先行して構築する。（図３参照）なおＰＣ部材の組立に
は、継手部に形状記憶合金を使用し、組立を円滑且つ迅
速に、しかも確実に行なうとよい。次いで前記地下ピツ
ト部分Ｂの下部地盤を公知の方法で掘削し、掘削土をコ
ンベヤ、吹抜部等よりなる搬出部８より搬出し、地下ピ
ツト部分Ｂを沈下させていく。なお掘削に当っては地下
ピツト部分Ｂの下面に装架された自動掘削機９により予
めインプツトされたデータによって掘削し、躯体の水
平、不等沈下等をセンサーで感知して微調整を行ないな
がら掘削を進行するとよい。（図４参照）かくして地下
ピツト部分Ｂが所定の深度まで埋設されると、同地下ピ
ツト部分Ｂ上に前記施工装置Ａを使用して地下２階部の
躯体ＣをＰＣ部材で積層、構築し、地下２階部の躯体Ｃ
の施工が完了したのち、掘削を行ない、同躯体Ｃ及び地
下ピツト部分Ｂを所定レベルまで沈下し、以後地下１階
部の躯体Ｃ′の積層、掘進、沈設を反覆して地下躯体の
施工を完了する。（図５参照）次いで前記施工装置Ａを
油圧シリンダでクライミングしながら順次地上階躯体Ｄ
の柱１０、梁１１を組立てていく。
【００１０】同時に施工階の下のフロアーの周辺部の
柱、梁、外壁、内壁床板を取付けていく。そのとき、設
備ユニツトと同時に仕上げロボツトもセツトする。（図
６、図７参照）構築に当っては前記天井クレーン５によ
って各部材をコアー部から揚重し、所定位置まで搬送す
る。仕口部は公知の方法で施工されるが、その他例えば
記憶合金でジヨイントする。
柱、梁、外壁、内壁床板を取付けていく。そのとき、設
備ユニツトと同時に仕上げロボツトもセツトする。（図
６、図７参照）構築に当っては前記天井クレーン５によ
って各部材をコアー部から揚重し、所定位置まで搬送す
る。仕口部は公知の方法で施工されるが、その他例えば
記憶合金でジヨイントする。
【００１１】なおこのように前記施工装置Ａをクライミ
ングしながら１層づつ積層工法によって施工し、地上階
を構築する際躯体工事の一層遅れて階床部に自動揚重装
置を設置し、ユニツト化した資材の荷揚げを行ない、前
記したように躯体工事の際にセツトしておいた各種のロ
ボツトによって組立てていく。かくして１フロアーの作
業が完了すると、随時クライミングして同じ作業を繰り
返し、工事を完成させる。
ングしながら１層づつ積層工法によって施工し、地上階
を構築する際躯体工事の一層遅れて階床部に自動揚重装
置を設置し、ユニツト化した資材の荷揚げを行ない、前
記したように躯体工事の際にセツトしておいた各種のロ
ボツトによって組立てていく。かくして１フロアーの作
業が完了すると、随時クライミングして同じ作業を繰り
返し、工事を完成させる。
【００１２】
【発明の効果】本発明に係る建築物の躯体施工方法によ
れば前記したように、屋根付き昇降タワーの屋根下に自
動走行方式天井クレーンを装架した施工装置によって、
全天候作業空間の下で２４時間作業が可能となり、建築
物の躯体を地下部においては先行して組立てた地下ピツ
ト部分上に、地下階躯体を一層づつ積層工法で構築しな
がら潜函方式で掘削、沈下させて地下躯体を構築し、地
上階は前記施工装置をクライミングしながら躯体を一層
づつ積層工法で構築し、高層建築物の躯体施工の自動
化、無人化を容易ならしめ、施工能率を向上するもので
ある。
れば前記したように、屋根付き昇降タワーの屋根下に自
動走行方式天井クレーンを装架した施工装置によって、
全天候作業空間の下で２４時間作業が可能となり、建築
物の躯体を地下部においては先行して組立てた地下ピツ
ト部分上に、地下階躯体を一層づつ積層工法で構築しな
がら潜函方式で掘削、沈下させて地下躯体を構築し、地
上階は前記施工装置をクライミングしながら躯体を一層
づつ積層工法で構築し、高層建築物の躯体施工の自動
化、無人化を容易ならしめ、施工能率を向上するもので
ある。
【００１３】本発明に係る建築物の施工装置は前記した
ように、屋根付き昇降タワーの屋根下に配設した走行レ
ールに、自動走行方式天井クレーンを懸架して構成され
たことによって、全天候作業空間下での建築物の躯体施
工の自動化、無人化を容易ならしめるものである。
ように、屋根付き昇降タワーの屋根下に配設した走行レ
ールに、自動走行方式天井クレーンを懸架して構成され
たことによって、全天候作業空間下での建築物の躯体施
工の自動化、無人化を容易ならしめるものである。
【図１】本発明に係る建築物の躯体施工装置の一実施例
を示す横断平面図である。
を示す横断平面図である。
【図２】図１の縦断面図である。
【図３】本発明に係る建築物の躯体施工方法の一実施例
における地下ピツト部分の構築工程を示す縦断面図であ
る。
における地下ピツト部分の構築工程を示す縦断面図であ
る。
【図４】地下ピツト部分下部の掘削工程を示す縦断面図
である。
である。
【図５】地下躯体施工工程を示す縦断面図である。
【図６】地上部躯体施工工程を示す縦断面図である。
【図７】地上部躯体工事の完成状態を示す縦断面図であ
る。
る。
Ａ 建築物の施工装置 Ｂ 地下ピツト部分 Ｃ 地下２階部の躯体 Ｃ′ 地下１階部の躯体 Ｄ 地上階躯体 １ 屋根 ２ 架構 ３ 円形走行レール ４ 直線レール ５ 天井クレーン ６ コアー部鉄骨 ７ 基礎杭 ９ 自動掘削機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鎌田 英典 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目６番15号 株式会社フジタ内 (72)発明者 入江 了次 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目６番15号 株式会社フジタ内 (72)発明者 菊地 明子 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目６番15号 株式会社フジタ内
Claims (2)
- 【請求項１】 屋根付き昇降タワーの屋根下に自動走行
方式天井クレーンを懸架してなる施工装置によって、地
上部にＰＣ部材を組立てて地下ピツト部分を構築し、同
地下ピツト部分の下部地盤を掘削して同地下ピツト部分
を自重によって所定深度沈下させ、前記施工装置により
地下躯体を一層づつ積層、構築しながら沈下させて地下
階躯体を構築し、同地下階躯体上に、前記施工装置をク
ライミングしながら前記地下階躯体上に地上階躯体を一
層づつ積層、構築することを特徴とする建築物の躯体施
工法。 - 【請求項２】 屋根付き昇降タワーの屋根下に配設した
走行レールに、自動走行方式天井クレーンを懸架してな
ることを特徴とする建築物の施工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3161418A JP2634101B2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 建築物の躯体施工法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3161418A JP2634101B2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 建築物の躯体施工法及び装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH059947A JPH059947A (ja) | 1993-01-19 |
| JP2634101B2 true JP2634101B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=15734725
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3161418A Expired - Lifetime JP2634101B2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 建築物の躯体施工法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2634101B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6534029B2 (ja) * | 2015-01-30 | 2019-06-26 | 清水建設株式会社 | 構築用搬送システム |
-
1991
- 1991-07-02 JP JP3161418A patent/JP2634101B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH059947A (ja) | 1993-01-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN106013052B (zh) | 钢板桩与沉井组合式地下停车库的施工方法 | |
| CN101139839B (zh) | 高承压水地区超深基坑的设置结构 | |
| CN113833020B (zh) | 地下空间大型鱼腹式斜柱结构施工方法 | |
| US4096675A (en) | Split-slab house construction | |
| CN202969333U (zh) | 钢桁架嵌岩码头结构 | |
| CN105840216B (zh) | 一种地下空间开发的暗挖构筑方法 | |
| CN104264684A (zh) | 一种用于深基坑支护结构的预制异形空腹桩及其施工方法 | |
| JP2634101B2 (ja) | 建築物の躯体施工法及び装置 | |
| CN108571010B (zh) | 一种明挖法工程预制主体结构及支护结构一体化的方法 | |
| CN109972624B (zh) | 地铁车站排桩及内撑超大超深基坑土方快速开挖施工方法 | |
| AU2020100004A4 (en) | A Method Of Constructing A Column, A Subterranean Structure, And A Structure Made From The Method | |
| RU2465401C1 (ru) | Способ возведения подземных сооружений методом "стена в грунте" и стена в грунте, возведенная этим способом | |
| JPH06341154A (ja) | 地下躯体構築工法 | |
| JPS62107115A (ja) | 地下躯体の沈設方法 | |
| JP2680323B2 (ja) | 地下空間の構築工法 | |
| RU2099473C1 (ru) | Способ строительства подземного сооружения в сложных инженерно-геологических условиях | |
| JPH08291529A (ja) | 地下階の施工方法 | |
| Marchand | A DEEP BASEMENT IN ALDERSGATE STREET, LONDON. PART 2: CONSTRUCTION. | |
| JP2906195B2 (ja) | トレンチカット・トラベリング複合化工法による建物構築法 | |
| CN117779833A (zh) | 一种狭窄区域地下建筑施工方法 | |
| CN115288475A (zh) | 一种用于古遗址平移及吊装的钢套箱施工装置及方法 | |
| JPS61179965A (ja) | 建物の建替方法 | |
| CN112376576A (zh) | 异形排桩支护及基础开挖施工方法 | |
| JPH0145306Y2 (ja) | ||
| CN118087603A (zh) | 一种基坑分仓开挖兼永临一体的装配式地铁车站建造方法 |