JPH07264536A - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JPH07264536A JPH07264536A JP6053950A JP5395094A JPH07264536A JP H07264536 A JPH07264536 A JP H07264536A JP 6053950 A JP6053950 A JP 6053950A JP 5395094 A JP5395094 A JP 5395094A JP H07264536 A JPH07264536 A JP H07264536A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特殊再生および通常再生で常に再生された映
像信号のレベルを一定に保つことにより、画質を安定さ
せ、高画質の映像信号を得ること。 【構成】 磁気ヘッド２と、利得制御増幅器５と、利得
制御増幅器５の出力を検波し、かつ通常再生と特殊再生
で応答速度と応答制御範囲の切り換え機能を有し、かつ
出力のフィールド毎に異なるレベルを均一にするように
動作する検波器１０と、検波器５の出力で利得制御増幅
器５を制御される。
像信号のレベルを一定に保つことにより、画質を安定さ
せ、高画質の映像信号を得ること。 【構成】 磁気ヘッド２と、利得制御増幅器５と、利得
制御増幅器５の出力を検波し、かつ通常再生と特殊再生
で応答速度と応答制御範囲の切り換え機能を有し、かつ
出力のフィールド毎に異なるレベルを均一にするように
動作する検波器１０と、検波器５の出力で利得制御増幅
器５を制御される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー映像信号を、ヘ
リカルスキャン方式により磁気テープに磁気記録したも
のを再生する磁気記録再生装置に関するものである。
リカルスキャン方式により磁気テープに磁気記録したも
のを再生する磁気記録再生装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、家庭用や業務用において、カラー
映像信号を磁気テープに記録し再生する磁気記録再生装
置として、ＶＨＳ方式やＳ−ＶＨＳ方式などのビデオテ
ープレコーダーが広く使用されている。これらの方式の
ビデオテープレコーダーには回転ヘッドを用いたヘリカ
ルスキャン方式が用いられているが、磁気テープ上に記
録された信号を記録時と同じ速度で再生する通常再生時
の画質はもちろん、記録時とは異なる速度で再生する特
殊再生時の画質も、より高画質なものが求められてい
る。
映像信号を磁気テープに記録し再生する磁気記録再生装
置として、ＶＨＳ方式やＳ−ＶＨＳ方式などのビデオテ
ープレコーダーが広く使用されている。これらの方式の
ビデオテープレコーダーには回転ヘッドを用いたヘリカ
ルスキャン方式が用いられているが、磁気テープ上に記
録された信号を記録時と同じ速度で再生する通常再生時
の画質はもちろん、記録時とは異なる速度で再生する特
殊再生時の画質も、より高画質なものが求められてい
る。
【０００３】図３に、従来の磁気記録再生装置の要部ブ
ロック図を示す。図３において、１は磁気テープであ
る。２は回転シリンダ上に取り付けられた磁気ヘッド対
（図ではその片方のみ図示）であり、回転シリンダに概
略１８０度対称に２つの磁気ヘッドが配置されている。
３は磁気ヘッド対２の出力信号より低域クロマ信号を取
り出す低域クロマ信号フィルターであり、４は低域クロ
マ信号フィルター３の出力信号の振幅を制御する可変利
得増幅器であり、５は可変利得増幅器４の出力信号を検
波し、その検波出力信号で可変利得増幅器４の利得を制
御する検波器であり、可変利得増幅器４と検波器５とで
自動利得制御回路６を構成する。７は自動利得制御回路
６で振幅が補正された低域クロマ信号を高域クロマ信号
に変換する高域変換等の映像信号処理を行う映像信号処
理器であり、８は高域クロマ信号が出力される高域クロ
マ信号出力部である。
ロック図を示す。図３において、１は磁気テープであ
る。２は回転シリンダ上に取り付けられた磁気ヘッド対
（図ではその片方のみ図示）であり、回転シリンダに概
略１８０度対称に２つの磁気ヘッドが配置されている。
３は磁気ヘッド対２の出力信号より低域クロマ信号を取
り出す低域クロマ信号フィルターであり、４は低域クロ
マ信号フィルター３の出力信号の振幅を制御する可変利
得増幅器であり、５は可変利得増幅器４の出力信号を検
波し、その検波出力信号で可変利得増幅器４の利得を制
御する検波器であり、可変利得増幅器４と検波器５とで
自動利得制御回路６を構成する。７は自動利得制御回路
６で振幅が補正された低域クロマ信号を高域クロマ信号
に変換する高域変換等の映像信号処理を行う映像信号処
理器であり、８は高域クロマ信号が出力される高域クロ
マ信号出力部である。
【０００４】つぎに、図３に示す従来の磁気記録再生装
置の動作について説明する。ヘッド対２で再生された信
号は、輝度信号がＦＭ変調されたＦＭ輝度信号およびク
ロマ信号が低域変換された低域クロマ信号とが多重され
たものであり、低域クロマ信号フィルター３で低域クロ
マ信号が取り出される。この低域クロマ信号は、通常は
レベル変動が有るため、そのまま映像信号処理を行う
と、色の濃さが変動したり、色の位置が揺らいだりす
る。そこで、レベルを一定に保つために、可変利得増幅
器４および検波器５で構成される自動利得制御回路６に
よって信号振幅が補正された後、映像信号処理器７で高
域クロマ信号に変換され、高域クロマ信号出力部８に出
力される。
置の動作について説明する。ヘッド対２で再生された信
号は、輝度信号がＦＭ変調されたＦＭ輝度信号およびク
ロマ信号が低域変換された低域クロマ信号とが多重され
たものであり、低域クロマ信号フィルター３で低域クロ
マ信号が取り出される。この低域クロマ信号は、通常は
レベル変動が有るため、そのまま映像信号処理を行う
と、色の濃さが変動したり、色の位置が揺らいだりす
る。そこで、レベルを一定に保つために、可変利得増幅
器４および検波器５で構成される自動利得制御回路６に
よって信号振幅が補正された後、映像信号処理器７で高
域クロマ信号に変換され、高域クロマ信号出力部８に出
力される。
【０００５】自動利得制御回路６の動作は、可変利得増
幅器４の出力信号の振幅が大きくなると検波器５の出力
信号が大きくなり、可変利得増幅器４の利得を下げる方
向に制御し、その結果、低域クロマ信号の振幅を一定に
保つ方向に制御が行われる。
幅器４の出力信号の振幅が大きくなると検波器５の出力
信号が大きくなり、可変利得増幅器４の利得を下げる方
向に制御し、その結果、低域クロマ信号の振幅を一定に
保つ方向に制御が行われる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の磁気記録再
生装置においては、通常再生時は、磁気ヘッド２で再生
された信号のレベルは余り大きく、また激しくは変動し
ないため、自動利得制御の制御範囲は余り広く設定せ
ず、また応答速度もあまり速く設定しない。
生装置においては、通常再生時は、磁気ヘッド２で再生
された信号のレベルは余り大きく、また激しくは変動し
ないため、自動利得制御の制御範囲は余り広く設定せ
ず、また応答速度もあまり速く設定しない。
【０００７】しかし、この状態で特殊再生する場合、回
転ヘッドを用いたヘリカルスキャン方式の構造上、磁気
ヘッドから出力される信号は磁気ヘッドの走査にしたが
って再生レベルが極端に変化するため、応答速度と応答
制御範囲が適応できず、そのため、クロマ信号に余分な
強弱がついたり、また映像信号処理過程内においてダイ
ナミックレンジが不足して処理動作が不安定となり、よ
って再生された映像信号の画質が劣化するという問題が
あった。
転ヘッドを用いたヘリカルスキャン方式の構造上、磁気
ヘッドから出力される信号は磁気ヘッドの走査にしたが
って再生レベルが極端に変化するため、応答速度と応答
制御範囲が適応できず、そのため、クロマ信号に余分な
強弱がついたり、また映像信号処理過程内においてダイ
ナミックレンジが不足して処理動作が不安定となり、よ
って再生された映像信号の画質が劣化するという問題が
あった。
【０００８】また逆に、応答速度を十分速く、また制御
範囲を十分広く設定しておくと、今度は通常再生時に、
過応答のためクロマ信号にリンギングが発生し、画質が
劣化するという問題が発生する。
範囲を十分広く設定しておくと、今度は通常再生時に、
過応答のためクロマ信号にリンギングが発生し、画質が
劣化するという問題が発生する。
【０００９】本発明はこのような従来の問題点を解決す
るもので、通常再生時と特殊再生時とで自動利得制御回
路の応答速度、制御範囲を切り換えることで、磁気ヘッ
ドからの信号振幅レベルが比較的安定した通常再生時に
おいても、磁気ヘッドからの信号振幅レベルが極端に変
化する特殊再生時においても、磁気ヘッドの出力信号の
振幅をそれぞれ最適に制御でき、従って、後段の映像信
号処理過程内において処理動作が安定し、高画質の映像
信号を得ることができる磁気記録再生装置を提供するこ
とを目的とする。
るもので、通常再生時と特殊再生時とで自動利得制御回
路の応答速度、制御範囲を切り換えることで、磁気ヘッ
ドからの信号振幅レベルが比較的安定した通常再生時に
おいても、磁気ヘッドからの信号振幅レベルが極端に変
化する特殊再生時においても、磁気ヘッドの出力信号の
振幅をそれぞれ最適に制御でき、従って、後段の映像信
号処理過程内において処理動作が安定し、高画質の映像
信号を得ることができる磁気記録再生装置を提供するこ
とを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の磁気記録再生装置は、磁気ヘッドの出力信号
の振幅を一定に保つべく制御する自動利得制御手段と、
前記自動利得制御手段の出力信号を映像信号処理する映
像信号処理手段と、前記自動利得制御手段の応答速度お
よび／もしくは制御範囲を通常再生時と特殊再生時とで
切り換える切換手段とを備えたものである。
に本発明の磁気記録再生装置は、磁気ヘッドの出力信号
の振幅を一定に保つべく制御する自動利得制御手段と、
前記自動利得制御手段の出力信号を映像信号処理する映
像信号処理手段と、前記自動利得制御手段の応答速度お
よび／もしくは制御範囲を通常再生時と特殊再生時とで
切り換える切換手段とを備えたものである。
【００１１】また、磁気ヘッドが回転シリンダ上に概略
１８０度対称に２個配置され、自動利得制御手段が各磁
気ヘッド毎に独立して制御されるものである。
１８０度対称に２個配置され、自動利得制御手段が各磁
気ヘッド毎に独立して制御されるものである。
【００１２】
【作用】上記構成により、特殊再生時は自動利得制御手
段の応答速度を速く制御範囲を大きく設定することでレ
ベル変化を瞬時に検出でき、通常再生時には応答速度は
遅く制御範囲は小さくなるように設定することで過応答
になるのを防止できるため、磁気ヘッドからの信号振幅
レベルが比較的安定した通常再生時においても、磁気ヘ
ッドからの信号振幅レベルが極端に変化する特殊再生時
においても、磁気ヘッドの出力信号の振幅をそれぞれ最
適に制御できる。従って、後段の映像信号処理過程内に
おいて処理動作が安定し、高画質の映像信号を得ること
ができる。
段の応答速度を速く制御範囲を大きく設定することでレ
ベル変化を瞬時に検出でき、通常再生時には応答速度は
遅く制御範囲は小さくなるように設定することで過応答
になるのを防止できるため、磁気ヘッドからの信号振幅
レベルが比較的安定した通常再生時においても、磁気ヘ
ッドからの信号振幅レベルが極端に変化する特殊再生時
においても、磁気ヘッドの出力信号の振幅をそれぞれ最
適に制御できる。従って、後段の映像信号処理過程内に
おいて処理動作が安定し、高画質の映像信号を得ること
ができる。
【００１３】また、自動利得制御手段が各磁気ヘッド毎
に独立して制御されることにより、通常再生時のヘッド
切り換わり直後のレベル変動を防止できる。
に独立して制御されることにより、通常再生時のヘッド
切り換わり直後のレベル変動を防止できる。
【００１４】
【実施例】以下本発明の実施例に付いて、図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【００１５】図１は本発明の一実施例における磁気記録
再生装置の要部ブロック図である。図１において、１は
磁気テープである。２は回転シリンダ上に取り付けられ
た磁気ヘッド対（図ではその片方のみ図示）であり、回
転シリンダに概略１８０度対称に２つの磁気ヘッドが配
置されている。３は磁気ヘッド対２の出力信号より低域
クロマ信号を取り出す低域クロマ信号フィルターであ
り、４は低域クロマ信号フィルター３の出力信号の振幅
を制御する可変利得増幅器であり、５は可変利得増幅器
４の出力信号を検波し、その検波出力信号で可変利得増
幅器４の利得を制御する検波器であり、可変利得増幅器
４と検波器５とで自動利得制御回路６を構成する。７は
自動利得制御回路６で振幅が補正された低域クロマ信号
を高域クロマ信号に変換する高域変換等の映像信号処理
を行う映像信号処理器であり、８は高域クロマ信号が出
力される高域クロマ信号出力部である。
再生装置の要部ブロック図である。図１において、１は
磁気テープである。２は回転シリンダ上に取り付けられ
た磁気ヘッド対（図ではその片方のみ図示）であり、回
転シリンダに概略１８０度対称に２つの磁気ヘッドが配
置されている。３は磁気ヘッド対２の出力信号より低域
クロマ信号を取り出す低域クロマ信号フィルターであ
り、４は低域クロマ信号フィルター３の出力信号の振幅
を制御する可変利得増幅器であり、５は可変利得増幅器
４の出力信号を検波し、その検波出力信号で可変利得増
幅器４の利得を制御する検波器であり、可変利得増幅器
４と検波器５とで自動利得制御回路６を構成する。７は
自動利得制御回路６で振幅が補正された低域クロマ信号
を高域クロマ信号に変換する高域変換等の映像信号処理
を行う映像信号処理器であり、８は高域クロマ信号が出
力される高域クロマ信号出力部である。
【００１６】９は通常再生と特殊再生とを切り換える特
殊再生切換信号を入力する特殊再生切換信号入力部であ
り、１０はヘッド切換信号を入力するヘッド切換信号入
力部である。
殊再生切換信号を入力する特殊再生切換信号入力部であ
り、１０はヘッド切換信号を入力するヘッド切換信号入
力部である。
【００１７】つぎに、図１に示す磁気記録再生装置の動
作について説明する。ヘッド対２で再生された信号は、
ＦＭ輝度信号および低域クロマ信号が含まれており、そ
こから低域クロマ信号フィルター３で低域クロマ信号が
取り出される。この低域クロマ信号は、通常はレベル変
動が有るため、そのまま映像信号処理を行うと、色の濃
さが変動したり、色の位置が揺らいだりする。そこで、
レベルを一定に保つために、可変利得増幅器４および検
波器５で構成される自動利得制御回路６によって信号振
幅が補正された後、映像信号処理器７で高域クロマ信号
に変換され、高域クロマ信号出力部８に出力される。
作について説明する。ヘッド対２で再生された信号は、
ＦＭ輝度信号および低域クロマ信号が含まれており、そ
こから低域クロマ信号フィルター３で低域クロマ信号が
取り出される。この低域クロマ信号は、通常はレベル変
動が有るため、そのまま映像信号処理を行うと、色の濃
さが変動したり、色の位置が揺らいだりする。そこで、
レベルを一定に保つために、可変利得増幅器４および検
波器５で構成される自動利得制御回路６によって信号振
幅が補正された後、映像信号処理器７で高域クロマ信号
に変換され、高域クロマ信号出力部８に出力される。
【００１８】自動利得制御回路６の動作は、可変利得増
幅器４の出力信号の振幅が大きくなると検波器５の出力
信号が大きくなり、可変利得増幅器４の利得を下げる方
向に制御され、その結果、低域クロマ信号の振幅を一定
に保つ方向に制御が行われる。
幅器４の出力信号の振幅が大きくなると検波器５の出力
信号が大きくなり、可変利得増幅器４の利得を下げる方
向に制御され、その結果、低域クロマ信号の振幅を一定
に保つ方向に制御が行われる。
【００１９】自動利得制御回路６の応答速度および制御
範囲は、特殊再生切換信号入力部９からの信号により、
特殊再生時は通常再生時と比較して、応答速度が速く、
制御範囲が広くなるように切り換えられる。
範囲は、特殊再生切換信号入力部９からの信号により、
特殊再生時は通常再生時と比較して、応答速度が速く、
制御範囲が広くなるように切り換えられる。
【００２０】図２は、図１に示す磁気記録再生装置の要
部の波形図である。図２において（ａ）はヘッド切換信
号の波形であり、（ｂ）は特殊再生時の低域クロマ信号
フィルター３の出力信号の波形であり、（ｃ）は特殊再
生時の検波器５の出力信号の波形であり、（ｄ）は通常
再生時の低域クロマ信号フィルター３の出力信号の波形
であり、（ｅ）は通常再生時の検波器５の出力信号の波
形であり、（ｆ）は自動利得制御回路６で補正された低
域クロマ信号の波形である。
部の波形図である。図２において（ａ）はヘッド切換信
号の波形であり、（ｂ）は特殊再生時の低域クロマ信号
フィルター３の出力信号の波形であり、（ｃ）は特殊再
生時の検波器５の出力信号の波形であり、（ｄ）は通常
再生時の低域クロマ信号フィルター３の出力信号の波形
であり、（ｅ）は通常再生時の検波器５の出力信号の波
形であり、（ｆ）は自動利得制御回路６で補正された低
域クロマ信号の波形である。
【００２１】特殊再生時は磁気テープ１の走行速度が記
録時とは異なるため、磁気ヘッド対２は記録時とは異な
った位置をトレースすることとなる。その結果、特殊再
生時の低域クロマ信号フィルター３の出力信号の波形は
（ｂ）のように信号レベルが一定とならず、通常再生時
に比べて極端に信号振幅が変化する。この極端な変化に
追従するために、検波器５内では検波速度と検波利得と
を増加させて、応答速度は速く、かつ制御範囲は大きく
なるように設定される。
録時とは異なるため、磁気ヘッド対２は記録時とは異な
った位置をトレースすることとなる。その結果、特殊再
生時の低域クロマ信号フィルター３の出力信号の波形は
（ｂ）のように信号レベルが一定とならず、通常再生時
に比べて極端に信号振幅が変化する。この極端な変化に
追従するために、検波器５内では検波速度と検波利得と
を増加させて、応答速度は速く、かつ制御範囲は大きく
なるように設定される。
【００２２】通常再生時は磁気テープ１の走行速度が記
録時と同速となり、低域クロマ信号フィルター３の出力
信号の波形は（ｄ）に示すように、同一フィールド内で
はほぼ一定レベルとなるため、前記特殊再生時の応答速
度および制御範囲のままでは過応答となり、後段の映像
信号処理器７の動作が安定しない。よって、通常再生時
には、特殊再生切り換え信号によって検波器５の検波速
度と検波利得とを減少させることにより、映像信号処理
器７の動作が安定するようにしている。
録時と同速となり、低域クロマ信号フィルター３の出力
信号の波形は（ｄ）に示すように、同一フィールド内で
はほぼ一定レベルとなるため、前記特殊再生時の応答速
度および制御範囲のままでは過応答となり、後段の映像
信号処理器７の動作が安定しない。よって、通常再生時
には、特殊再生切り換え信号によって検波器５の検波速
度と検波利得とを減少させることにより、映像信号処理
器７の動作が安定するようにしている。
【００２３】ところで、通常再生時でも、磁気ヘッド対
２の２つの磁気ヘッド間の再生出力のばらつきによっ
て、図２の波形（ｄ）に示すように、フィールド間の出
力レベル差が発生し、その結果フィールド毎に色の濃さ
が変動するクロマフリッカーが発生することがある。こ
の現象は、検波器５の検波応答速度が遅い場合、特にフ
ィールドが切り替わった直後、すなわち画面の上部で顕
著になる。
２の２つの磁気ヘッド間の再生出力のばらつきによっ
て、図２の波形（ｄ）に示すように、フィールド間の出
力レベル差が発生し、その結果フィールド毎に色の濃さ
が変動するクロマフリッカーが発生することがある。こ
の現象は、検波器５の検波応答速度が遅い場合、特にフ
ィールドが切り替わった直後、すなわち画面の上部で顕
著になる。
【００２４】そこで本実施例では、検波器５の中に検波
出力電位を保持する保持回路を２個設け、ヘッド切換信
号入力部１０から検波器５に入力されているヘッド切換
信号によってフィールドを検出し、各フィールド毎に選
択された保持回路に検波出力電位を保持することで、各
フィールド毎に独立して制御することができ、その結果
フィールド間のレベル差が吸収でき、フィールドが切り
替わった直後のレベル変化を防止している。
出力電位を保持する保持回路を２個設け、ヘッド切換信
号入力部１０から検波器５に入力されているヘッド切換
信号によってフィールドを検出し、各フィールド毎に選
択された保持回路に検波出力電位を保持することで、各
フィールド毎に独立して制御することができ、その結果
フィールド間のレベル差が吸収でき、フィールドが切り
替わった直後のレベル変化を防止している。
【００２５】なお、以上の実施例では、磁気ヘッド対２
の出力信号に含まれている低域クロマ信号に使用したも
のであるが、これをＦＭ輝度信号に使用してもよい。そ
の場合は、低域クロマ信号フィルター３はＦＭ輝度信号
フィルターとなり、映像信号処理器７はＦＭ復調処理を
行い、８にＦＭ復調された輝度信号を出力する。
の出力信号に含まれている低域クロマ信号に使用したも
のであるが、これをＦＭ輝度信号に使用してもよい。そ
の場合は、低域クロマ信号フィルター３はＦＭ輝度信号
フィルターとなり、映像信号処理器７はＦＭ復調処理を
行い、８にＦＭ復調された輝度信号を出力する。
【００２６】また、さらに磁気ヘッド２の出力信号に直
接使用するようにしてもよい。その場合は、低域クロマ
信号フィルター３は不要となり、映像信号処理器７は低
域クロマ信号の高域変換処理および輝度信号のＦＭ復調
処理を行い、８に複合映像信号を出力する。
接使用するようにしてもよい。その場合は、低域クロマ
信号フィルター３は不要となり、映像信号処理器７は低
域クロマ信号の高域変換処理および輝度信号のＦＭ復調
処理を行い、８に複合映像信号を出力する。
【００２７】また、以上の実施例では、通常再生時と特
殊再生時とで、自動利得制御回路６の応答速度と制御範
囲を共に切り換えるようにしているが、一方のみを切り
換えるようにした場合にもある程度の効果は得られる。
殊再生時とで、自動利得制御回路６の応答速度と制御範
囲を共に切り換えるようにしているが、一方のみを切り
換えるようにした場合にもある程度の効果は得られる。
【００２８】
【発明の効果】以上のように、本発明による磁気記録再
生装置は、自動利得制御手段の応答速度および／もしく
は制御範囲を通常再生時と特殊再生時とで切り換えるこ
とにより、通常再生時においても特殊再生時において
も、磁気ヘッドの出力信号の振幅をそれぞれ最適な応答
速度と制御範囲を用いて常に一定に保ち、後段の映像信
号処理過程内において、処理動作が安定することによ
り、再生された映像信号の画質が安定し、高画質の映像
信号を得ることができるという効果がある。
生装置は、自動利得制御手段の応答速度および／もしく
は制御範囲を通常再生時と特殊再生時とで切り換えるこ
とにより、通常再生時においても特殊再生時において
も、磁気ヘッドの出力信号の振幅をそれぞれ最適な応答
速度と制御範囲を用いて常に一定に保ち、後段の映像信
号処理過程内において、処理動作が安定することによ
り、再生された映像信号の画質が安定し、高画質の映像
信号を得ることができるという効果がある。
【００２９】また、自動利得制御手段が各磁気ヘッド毎
に独立して制御されることにより、通常再生時のヘッド
切り換わり直後のレベル変動を防止できるという効果が
ある。
に独立して制御されることにより、通常再生時のヘッド
切り換わり直後のレベル変動を防止できるという効果が
ある。
【図１】本発明の一実施例における磁気記録再生装置の
要部ブロック図
要部ブロック図
【図２】本発明の一実施例における磁気記録再生装置の
要部信号波形図
要部信号波形図
【図３】従来の磁気記録再生装置の要部ブロック図
１ 磁気テープ ２ 磁気ヘッド対 ３ 低域クロマ信号フィルター ４ 可変利得増幅器 ５ 検波器 ６ 自動利得制御回路 ７ 映像信号処理器 ８ 高域クロマ信号出力部 ９ 特殊再生切換信号入力部 １０ ヘッド切換信号入力部
Claims (6)
- 【請求項１】 周波数変調されたＦＭ輝度信号と低域変
換された低域クロマ信号とが多重記録された磁気テープ
を回転シリンダ上に配置された磁気ヘッドで再生するす
る磁気記録再生装置において、前記磁気ヘッドの出力信
号の振幅を一定に保つべく制御する自動利得制御手段
と、前記自動利得制御手段の出力信号を映像信号処理す
る映像信号処理手段と、前記自動利得制御手段の応答速
度および／もしくは制御範囲を、記録時と同じ速度で再
生する通常再生時と記録時と異なる速度で再生する特殊
再生時とで切り換える切換手段とを備えたことを特徴と
する磁気記録再生装置。 - 【請求項２】 自動利得制御手段が、可変利得増幅手段
と、この可変利得増幅手段の出力信号を検波して前記可
変利得増幅手段の利得を制御する検波手段とを含み、前
記検波手段の検波速度および／もしくは検波利得を通常
再生時と特殊再生時とで切り換えることを特徴とする請
求項１に記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項３】 磁気ヘッドの出力信号から低域クロマ信
号を取り出す低域クロマ信号フィルター手段を備え、映
像信号処理手段が、低域クロマ信号を高域クロマ信号に
変換する高域変換手段を含むことを特徴とする請求項１
または請求項２に記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項４】 磁気ヘッドの出力信号からＦＭ輝度信号
を取り出すＦＭ輝度信号フィルター手段を備え、映像信
号処理手段が、ＦＭ輝度信号を周波数復調する周波数復
調手段を含むことを特徴とする請求項１ないし請求項３
のいずれかに記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項５】 磁気ヘッドが回転シリンダ上に概略１８
０度対称に２個配置され、自動利得制御手段が各磁気ヘ
ッド毎に独立して制御されることを特徴とする請求項１
ないし請求項４のいずれかに記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項６】 自動利得制御手段が、可変利得増幅手段
と、この可変利得増幅手段の出力信号を検波する検波手
段と、この検波手段の出力信号を保持する２個の保持手
段とを備え、２個の磁気ヘッドを切り換えるヘッド切換
信号により前記保持手段が選択されることを特徴とする
請求項５に記載の磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6053950A JPH07264536A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6053950A JPH07264536A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 磁気記録再生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07264536A true JPH07264536A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=12957008
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6053950A Pending JPH07264536A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07264536A (ja) |
-
1994
- 1994-03-24 JP JP6053950A patent/JPH07264536A/ja active Pending
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