JPH0726404B2 - コンクリート製擁壁の施工方法 - Google Patents

コンクリート製擁壁の施工方法

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JPH0726404B2
JPH0726404B2 JP26148789A JP26148789A JPH0726404B2 JP H0726404 B2 JPH0726404 B2 JP H0726404B2 JP 26148789 A JP26148789 A JP 26148789A JP 26148789 A JP26148789 A JP 26148789A JP H0726404 B2 JPH0726404 B2 JP H0726404B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は表面が落葉松材で化粧されているコンクリート
製擁壁の施工方法に関する。
(従来の技術) 従来におけるコンクリート製擁壁の施工方法は、基礎上
に型枠を表側と裏側そして側方に立設し、次いで生コン
を流し込み、固化後に型枠を外して、基礎にコンクリー
ト製擁壁を構築している。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、前記したコンクリート製擁壁の施工方法で
は、型枠を枠組みそして脱型する作業がもっとも手間隙
のかかる工程となっており、又、脱型後の型枠の管理等
の種々の問題を抱えている。
しかも、コンクリート製擁壁はコンクリート特有の質感
があって、周囲の景観が自然であるほど違和感を免れな
い。
そこで、発明者は前記の問題点を一挙に解決すべく研究
を進め、変色しやすい上に捩れが生じやすくて且つ松脂
が多いために建築材として利用できず、一部が杭等に利
用されているだけどほとんどが廃材になっている間伐材
の落葉松に注目し、この落葉松材の欠点を利点にして活
用することを見い出して本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は、表側の型枠を落葉松材で構成し
て、落葉松材からなる表側の型枠をコンクリート製擁壁
表面の化粧部として一体化して残すことにより、表側の
型枠の脱型作業をなくし、且つ自然環境の保全に寄与す
ることのできるコンクリート製擁壁の施工方法を提供し
ようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明のコンクリート製擁壁の施工方法では、基礎上に
おける否化粧側に型枠を立設し、次いで基礎上の化粧側
に落葉松材を上下に千鳥状に所望の高さまで積重ねると
共に上下左右の落葉松材相互を適宜の接続手段により連
絡して化粧側の型枠を立設し、各型枠を枠組みした後,
各型枠で囲まれた基礎上の空間にコンクリートを流し込
み、コンクリートの固形後に否化粧側の型枠を取除い
て、コンクリートと一体状の化粧側の型枠を化粧枠とし
て残すようにしたことを特徴とする。
又、本発明における落葉松材は1本或いは複数本を上下
に接続したもののいずれでも良く、適宜選択する。
又、落葉松材の裏面側には蟻溝を設けるのが好ましく、
この蟻構内にコンクリートが入り込んで蟻柄となるた
め、コンクリートと化粧枠との緊密で強固な一体関係を
確保できる。
(作用) 落葉松材からなる化粧側の型枠を脱型せずにそのまま化
粧枠とするため、化粧側の型枠の脱型作業がなくなり、
脱型作業は否化粧側の型枠だけを脱型する作業に省力化
される。
施工するコンクリート製の擁壁を、その化粧側が上下に
千鳥状に配列した落葉松材からなる化粧枠で覆い化粧し
得る。
(実施例) 以下図面を参照して本発明の実施の一例を詳細に説明す
る。
図面は表面側のみが化粧枠(A1)で構成される態様(第
1図)の擁壁(A)について、その施工例を示してい
る。
図中(1)は表側の型枠、(2)は側法の型枠、(3)
は施工後に化粧枠(A1)となる表側の型枠である。
そして、表側の型枠(3)は四タイプの態様の落葉松材
(4)…,(5)…,(6)…,(7)…で構成され
る。
(4)の落葉松材[第2図(I)]は丸太材(4a)の表
面側を除く上下両面および裏面側を平坦状に切削して成
形すると共にこの裏面側におけるその中央部の左右部分
および左右端部に蟻溝(8)…を、同裏面と同面に沿着
した各平角材(4b)との間の段差により成形している。
そして、落葉松材(4)の上面に金属製の平板状接続板
(9)前半部をネジ着して、接続板(9)の左右に孔
(10)が夫々あいた後半部を平角材(4b)の後側に突出
させている。又、左右端部の蟻溝(8)内には金属製の
形接続板(11)鉛直部を夫々ネジ着して両接続板(1
1)における孔(12)があいた水平部を蟻溝(8)内か
ら後側に突出させている。
(5)の落葉松材[第2図(II)]はその構成が前記し
た落葉松材(4)をその中央部から接続板(9)を含め
て切断した態様のものと基本的に同構成のもので、丸太
材(5a)と平角材(5b)および蟻溝(13)を有し、そし
て後半部に孔(15)があけられている金属製の平板状接
続板(14)、水平部に孔(17)があけられている金属製
形接続板(16)を備えている。
(6)の落葉松材[第2図(III)]はその構成が前記
した落葉松材(5)をその長手方向に180度反転させた
ものと基本的に同構成のもので、丸太材(6a)と平角材
(6b)および蟻溝(18)を有し、そして後半部に孔(2
0)があけられている金属製の平板状接続板(19)、水
平部に孔(22)があけられている金属製の形状接続板
(21)を備えている。
(7)の落葉松材[第2図(IV)]はその構成が前記し
た落葉松材(4)と同構成のもの2本を上下に一体的に
積重ねて成形したもので、上下の丸太材(7a)(7a)と
上下の平角材(7b)(7b)および上下に連続状の蟻溝
(23)を有し、そして落葉松材(7)の上下両面の中央
部に前半部をネジ着されて、平角材(7b)の後側に突出
状の後半部左右に孔(25)が夫々あけられている上下の
金属製の平板状接続板(24)(24)に鉛直部をネジ着さ
れて、同蟻溝(23)内から後側に突出状の水平部に孔
(27)があけられているコ形状の金属製接続板(26)
(26)を備えている。
(8)の落葉松材[第2図(V)]はその構成が前記し
た落葉松材(7)をその中央部から接続板(24)を含め
て切断した態様のものと基本的に同構成のもので、上下
の丸太材(8a)(8a)と平角材(8b)(8b)および上下
に連続状の蟻溝(28)を有し、そして後半部に孔(30)
があけられている上下の金属製の平板状接続板(29)
(29)、水平部に孔(32)があけられている金属製形
状接続板(31)を備えている。
又、落葉松材(4)(5)(6)(7)(8)を上下に
千鳥状に積重ねした状態で、上下の平板状接続板(9)
(14)(19)(24)(29)と形状或いは形状接続板
(11)(16)(21)(26)(31)が重合して、且つ両板
における孔(10)(15)(20)(25)(30)と(12)
(17)(22)(27)(32)が上下に一致し、この一致し
た上下の孔に亘って接続ピン(33)を挿着することによ
り、各落葉松材を上下左右の一体的に接続可能にしてい
る。この(33)の接続ピン[第2図(V)]は一本の金
属棒で成形していて、鉛直状の係止部(33a)と、この
係止部(33a)の下端から延びた略C形状の挟持部(33
b)を有し、上下に重合状の平板状接続板と形状接続
板における両孔に係止部(33a)をその先端から挿入し
た後、挟持部(33b)で両板を挟着して一体的に接続可
能にしている。
次に施工例を図にしたがって順に説明する。
第4図 基礎(B)をコンクリート打設して成形した後、基礎
(B)の裏側に型枠(1)を組立て、且つ基礎(B)上
に表側の型枠(3)用の基準枠(34)組立てる。
第5図 基礎(B)における表側の段部(35)に長尺状の落葉松
材(4)とこれの左右の短尺状の落葉松材(5)(6)
を、さらに段違い状の段部(36)に段尺状の落葉松材
(6)を、夫々の平板状接続板(9)(14)(19)にお
ける後半部および形状接続板(11)(16)(21)にお
ける水平部が段部(35)(36)よりも後側の基礎(B)
上面に位置するようにして敷設する。
第6図〜第8図 段部(35)における落葉松材(4)(5)(6)上面に
長尺状の落葉松材(7)(7)を基準枠(34)に凭せか
けながら千鳥状に積重ね、重合状の下位の平板状接続板
(14)という上位の形状の接続板(26)における孔
(15)(27)に、下位の相隣れる形状接続板(16)
(11)と上位の平板状接続板(24)における孔(17)
(20)および(12)(20)に、下位の平板状接続板
(9)と上位の相隣れる形状接続板(26)(26)にお
ける孔(10)(27)および(10)(27)に夫々接続ピン
(33)を挿着し、各落葉松材(4)(5)(6)(7)
(7)を相互に一体的に接続する。次いで、落葉松材
(7)(7)及び(6)上面に短尺状の落葉松材(8)
と長尺状の落葉松材(7)(7)を千鳥状に積重ね、重
合状の下位の形状接続板(26)と上位の平板状接続板
(29)における孔(27)(30)に、下位の平板状接続板
(24)と上位の相隣れる形状接続(31)(26)におけ
る孔(25)(32)および(25)(27)に、下位の相隣れ
る形状接続板(26)(26)と上位の平板状接続板(2
4)における(27)(25)および(27)(25)に、下位
の相隣れる形状および形状接続板(26)(21)と上
位の平板状接続板(24)における孔(27)(25)および
(22)(25)に、下位の平板状接続板(19)と上位の
形状接続板(26)における孔(20)(27)に夫々接続ピ
ン(33)を挿着して一体的に接続する。
第9図 落葉松材(7)…(8)…を基準枠(34)に凭せかけな
がら上下に千鳥状に積重ね、接続ピン(33)により相互
に一体的に接続して型枠(3)を組立てる。又、排水管
(37)を配設する。
第10図 裏側と表側の型枠(1)(3)間に亘る連結杆(38)を
架設すると共に側法の型枠(2)(2)を立設して枠組
みする。基準枠(34)は外す。
第11図,第12図 枠組した各型枠(1)(2)(3)で囲まれた基礎
(B)上の空間(C)にコンクリート(D)を流し込
む。コンクリート(D)は各蟻溝(8)(13)(18)
(23)(28)にも流れ込んで固化して蟻柄(D1)になる
と共に各接続ピン(33)を平板状接続板(10)(14)
(19)(24)(29)の後半部さらに形状および形状
接続板(11)(16)(21)(26)(31)の水平部ともど
も抱持して固化し、型枠(3)を表側に一体化する。
第13図 裏側および側法の型枠(1)(2)(2)を外して整地
し、表側に一体化した型枠(3)からなる落葉松材製化
粧枠(A1)を有するコンクリート製擁壁(A)を完成し
た。このコンクリート製擁壁(A)は化粧枠(A1)の各
蟻溝(8)(13)(18)(23)(28)にコンクリート側
の蟻柄状突起(A2)が夫々楔となって結合すると共に接
続ピン(33)が一体に埋設されていることにより、強固
な一体構造となっている。
尚、上記実施例はあくまでも一例に過ぎず、構築する擁
壁(A)の長さ,高さ,段差,形態に応じて、その構成
材である落葉松材、接続手段を適宜選択することはいう
までもない。
(発明の効果) したがって本発明によれば次の利点がある。
表側の型枠を化粧枠として流用するため、その表側
の型枠の脱型作業がなくなり、施工時間の短縮および経
費の削減に非常に有利である。
化粧枠を間伐材で廃材となる落葉松材により構成す
るため、資源を有効利用できて、しかも経済的であり、
特に天然材であるから周囲の自然環境に調和して環境保
全に有利である。
構造的に堅牢で耐久性に優れ、しかも環境保全に有
効なコンクリート製擁壁に一括して施工することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の施工方法によるコンクリート製擁壁の
一例を示す正面図。第2図(I)〜(VI)は各落葉松材
の斜視図。第3図は一部の落葉松材の分解斜視図。第4
図〜第12図は施工過程を示しており、第4図は基礎に裏
側の型枠および基準枠を組立てた状態の断面図、第5図
は基礎の表側に落葉松材を敷設した状態の断面図、第6
図は落葉松材を途中まで積重ねた状態の断面図、第7図
は第6図の部分斜視図、第8図は接続ピン周りの部分拡
大斜視図、第9図は落葉松材により表側の型枠を形成し
た状態の断面図、第10図は各型枠を枠組みした状態の断
面図、第11図はコンクリートを流し込み固形化した状態
の断面図、第12図は第11図のXII-XII線に沿える部分拡
大断面図、第13図は裏側および側方の型枠を外して整地
して構築した状態のコンクリート製擁壁の断面図であ
る。 図中 (A)は擁壁 (A1)は化粧枠 (B)は基礎 (C)は空間 (D)はコンクリート (1)(2)は否化粧側の型枠 (3)は化粧側の型枠 (4)(5)(6)(7)(8)は落葉松材 (9)(14)(19)(24)(29)は平板状接続板 (11)(16)(21)は形状接続板 (26)(31)は形状接続板 (33)は接続ピン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基礎上における否化粧側に型枠を立設し、
    次いで基礎上の化粧側に落葉松材を上下に千鳥状に所望
    の高さまで積重ねると共に上下左右の落葉松材相互を適
    宜の接続手段により連結して化粧側の型枠を立設し、各
    型枠を枠組みした後、各型枠で囲まれた基礎上の空間に
    コンクリートを流し込み、コンクリートの固形後に否化
    粧側の型枠を取除いて、コンクリートと一体状の化粧側
    の型枠を化粧枠として残すようにしたことを特徴とする
    コンクリート製擁壁の施工方法。
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