JPH07263Y2 - ホットランナ−システムにおけるバルブゲ−ト - Google Patents

ホットランナ−システムにおけるバルブゲ−ト

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JPH07263Y2
JPH07263Y2 JP7849592U JP7849592U JPH07263Y2 JP H07263 Y2 JPH07263 Y2 JP H07263Y2 JP 7849592 U JP7849592 U JP 7849592U JP 7849592 U JP7849592 U JP 7849592U JP H07263 Y2 JPH07263 Y2 JP H07263Y2
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gate
valve pin
resin
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JP7849592U
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進 小谷
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株式会社ユーシン精機
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、樹脂成形のホットラン
ナ−システムにおけるバルブゲ−トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のホットランナ−システムにおける
バルブゲ−トして、図2に示すものが知られている。こ
の種従来のバルブゲ−トは、可塑化溶融した樹脂Pがマ
ニホ−ルド1に形成された樹脂流路2を通って該樹脂流
路2に連通するゲ−ト3に圧送されるとともに、マニホ
−ルド1を外部から貫通して樹脂流路2およびゲ−ト3
に挿入されたバルブピン4を有し、このバルブピン4を
往復移動機構5により成形サイクルに対応して進退移動
させ、ゲ−ト3のゲ−ト口3Aを開閉して成形するよう
に構成されている。具体的に、ゲ−ト3は、例えば直接
通電加熱式ノズルによってなり、マニホ−ルド1に隣接
する固定側の金型6内に収容設置されており、そのゲ−
ト口3Aが固定側の金型6と該金型6に隣接する可動側
の金型7の両者によって形成されたキャビティ8に開口
している。また、往復移動機構5は、例えばエア−また
は油圧シリンダによって構成され、成形サイクルに対応
してバルブピン4を進退移動させてゲ−ト口3Aを開閉
するようになっている。
【0003】したがって、往復移動機構5の作動により
バルブピン4を図3に示すストロ−ク上端(ストロ−ク
始端)まで後退させてゲ−ト口3Aを開放すると、可塑
化溶融した樹脂Pは射出成形機(図示省略)の射出圧に
よりゲ−ト口3Aからキャビティ8に射出充填されて成
形を行い、成形完了後に往復移動機構5の作動によりバ
ルブピン4をストロ−ク下端(ストロ−ク終端)まで前
進させて図2のようにゲ−ト口3Aを閉じたのち、可動
側の金型7を型開きして成形品を取出し、成形品の取出
し後に可動側の金型7を型締めする一連のサイクルによ
って成形がなされる。
【0004】ところで、この種のバルブゲ−トでは、そ
の機構上、ゲ−ト3と同心にバルブピン4および往復移
動機構5を設置する必要があるので、樹脂流路2の形成
領域が制約されることになる。そのために、樹脂流路2
を真直に形成することができず、ゲ−ト3の側方から傾
斜湾曲してゲ−ト3の入口に通じる異形状になる。した
がって、樹脂流路2の流れ方向(矢印X)とゲ−ト3内
の流れ方向(矢印Y)との方向転換部分において、特
に、バルブピン4の影に相当する位置(クロス斜線A参
照)での矢印X方向の流れが悪くなり、この位置に可塑
化溶融した樹脂Pが滞留する現象を生じる。このような
樹脂Pの滞留現象が比較的長時間継続すると樹脂Pの劣
化により例えば炭化物の折出を招き、折出した炭化物が
成形樹脂Pに混入して悪影響をおよぼし、成形品の品質
を大幅に低下させることになる。
【0005】一方、前述の滞留現象を生じると、色替え
のための樹脂交換時に、滞留部に先行の樹脂Pが残留
し、この残留した樹脂Pが後送の異色の樹脂Pに混入す
ることになり、適正な色替えを妨げることにもなる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、可塑化溶融した樹脂に滞留現象が発生して樹脂の
劣化により例えば炭化物の折出を招き、折出した炭化物
が成形樹脂に混入して成形品の品質を大幅に低下させる
点および樹脂の適正な色替えを妨げている点などであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案は、可塑
化溶融した樹脂がマニホ−ルドに形成された樹脂流路を
通って該樹脂流路に連通するゲ−トに圧送されるととも
に、前記マニホ−ルドを外部から貫通して前記樹脂流路
およびゲ−トに挿入されたバルブピンを有し、このバル
ブピンを往復移動機構により成形サイクルに対応して進
退移動させ、前記ゲ−トのゲ−ト口を開閉して成形する
ように構成されたホットランナ−システムにおけるバル
ブゲ−トにおいて、前記バルブピンの進退移動時の少な
くともいずれか一方で該バルブピンに軸線まわりの回転
を付与する回転機構が設けられていることを特徴とし、
可塑化溶融した樹脂の滞留現象の発生を防止して、成形
品の品質低下を回避するとともに、適正な色替えを可能
にする目的を達成した。
【0008】請求項2の考案は、前記バルブピンがスト
ロ−ク始端位置の進退移動停止時に前記回転機構により
軸線まわりに回転させられるように構成されていること
を特徴とし、可塑化溶融した樹脂の滞留現象の発生を防
止して、成形品の品質低下を回避するとともに、適正な
色替えを可能にする目的を達成した。
【0009】
【作用】請求項1の考案によれば、バルブピンの進退移
動時の少なくともいずれか一方で回転機構の作動により
バルブピンが軸線まわりに回転させられる。可塑化溶融
した樹脂の粘度は比較的高いので、バルブピン周辺部の
可塑化溶融した樹脂はバルブピンの回転に追従して旋回
し撹拌されることになり、樹脂の滞留現象の発生を確実
に防止する。
【0010】請求項2の考案によれば、バルブピンがス
トロ−ク始端位置まで後退し、その進退移動を停止し
て、ゲ−トのゲ−ト口を開放することにより、ゲ−ト口
からキャビティに可塑化溶融した樹脂を射出充填してい
る最中に、回転機構の作動によりバルブピンが軸線まわ
りに回転させられる。可塑化溶融した樹脂の粘度は比較
的高いので、バルブピン周辺部の可塑化溶融した樹脂は
バルブピンの回転に追従して旋回し撹拌されながら射出
されることになり、樹脂の滞留現象の発生を確実に防止
する。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本考案の概略縦断面図であり、この図に
おいて、バルブゲ−トは、可塑化溶融した樹脂Pがマニ
ホ−ルド1に形成された樹脂流路2を通って該樹脂流路
2に連通するゲ−ト3に圧送されるとともに、マニホ−
ルド1を外部から貫通して樹脂流路2およびゲ−ト3に
挿入されたバルブピン4を有し、このバルブピン4を往
復移動機構5により成形サイクルに対応して進退移動さ
せ、ゲ−ト3のゲ−ト口3Aを開閉して成形するように
構成されている。つまり、ゲ−ト3は、例えば直接通電
加熱式ノズルによってなり、マニホ−ルド1に隣接する
固定側の金型6内に収容設置されており、そのゲ−ト口
3Aが固定側の金型6と該金型6に隣接する可動側の金
型7の両者によって形成されたキャビティ8に開口して
いる。
【0012】一方、バルブピン4の上端部近傍に雄ねじ
部4Aを形成し、この雄ねじ部4Aをに螺合する雌ねじ
部材9をマニホ−ルド1の上部に設け、雄ねじ部4Aと
雌ねじ部材9とによって往復移動機構5を構成してい
る。また、バルブピン4の上端部はスプライン10を介
してモ−タなどの回転機構11の主力回転軸11Aに連
結されている。
【0013】つぎに、前記構成の作動について説明す
る。図1のようにバルブピン4がゲ−ト口3Aを閉じた
射出成形の待機状態において、回転機構11を逆方向に
回転させる。この回転力はスプライン10からバルブピ
ン4に伝達されバルブピン4を逆回転させる。バルブピ
ン4の逆回転は往復移動機構5の作用で後退運動に変換
され、バルブピン4をストロ−ク上端(ストロ−ク始
端)まで後退させて図3のようにゲ−ト口3Aを開放す
る。その結果、可塑化溶融した樹脂Pは射出成形機(図
示省略)の射出圧によりゲ−ト口3Aからキャビティ8
に射出充填されて成形を行う。
【0014】成形完了後に回転機構11を正方向に回転
させる。この回転力はスプライン10からバルブピン4
に伝達されバルブピン4を正回転させる。バルブピン4
の正回転は往復移動機構5の作用で前進運動に変換さ
れ、バルブピン4をストロ−ク下端(ストロ−ク終端)
まで前進させて図1のようにゲ−ト口3Aを閉じたの
ち、可動側の金型7を型開きして成形品を取出し、成形
品の取出し後に可動側の金型7を型締めする一連のサイ
クルによって成形がなされる。
【0015】このように、バルブピン4を軸線まわりに
正逆回転させながら進退移動させることで、比較的粘度
の高い可塑化溶融した樹脂Pにおいてバルブピン4周辺
部の樹脂Pはバルブピンの回転に追従して旋回し撹拌さ
れることになる。したがって、バルブピン4の影に相当
する位置(図2のクロス斜線A参照)で樹脂Pが滞留し
ようとしても、強制撹拌されることによって滞留が防止
されるので、従来のバルブゲ−トのように、樹脂Pの劣
化による炭化物の折出を招き、折出した炭化物が成形樹
脂Pに混入して成形品の品質を大幅に低下させるような
不都合が生じない。その結果、成形品の品質低下を確実
に回避できる。
【0016】また、前述のように滞留現象が発生しなく
なり、可塑化溶融した樹脂Pの流動性がよくなること
で、色替えのための樹脂交換時に先行の樹脂Pが残留し
なくなる。そのために、残留した先行の樹脂Pに色彩の
異なる後送の樹脂Pが混入する不都合を生じないので、
適正な色替えの実行が可能になる。
【0017】前記実施例では、バルブピン4を軸線まわ
りに正逆回転させながら進退移動させるように説明して
いるが、バルブピン4の前進移動時または後退移動時の
いずれか一方においてのみ、軸線まわりに回転させるよ
うにしても前記実施例と同様の作用効果を奏することが
できる。
【0018】一方、バルブピン4がストロ−ク始端位置
まで後退し、その進退移動を停止して、ゲ−ト3のゲ−
ト口3Aを開放することにより、ゲ−ト口3Aからキャ
ビティ8に可塑化溶融した樹脂Pを射出充填している最
中に、回転機構11の作動によりバルブピン4を軸線ま
わりに回転させるように構成することで、バルブピン4
周辺部の可塑化溶融した樹脂Pはバルブピン4の回転に
追従して旋回し撹拌されながら射出されることになり、
前記実施例と同様に樹脂Pの滞留現象の発生を確実に防
止し、かつ適正な色替えを実行することができる。
【0019】なお、前記実施例では、バルブピン4の上
端部近傍に雄ねじ部4Aを形成し、この雄ねじ部4Aに
螺合する雌ねじ部材9をマニホ−ルド1の上部に設け、
雄ねじ部4Aと雌ねじ部材9とによって往復移動機構5
を構成するとともに、バルブピン4の上端部はスプライ
ン10を介してモ−タなどの回転機構11の主力回転軸
11Aに連結した構成で説明しているが、往復移動機構
5および回転機構11は前記実施例にのみ限定されるも
のではなく、他の周知の往復および回転機構を適宜選択
して採用してもよい。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、バルブ
ピンの進退移動時の少なくともいずれか一方またはスト
ロ−ク始端での進退移動停止時に回転機構の作動により
バルブピンを軸線まわりに回転させ、バルブピン周辺部
の可塑化溶融した樹脂をバルブピンの回転に追従して旋
回し撹拌させることにより、従来より懸念されていた樹
脂の滞留現象の発生を確実に防止することができるの
で、成形品の品質低下を確実に回避するとともに、適正
な色替えを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す概略縦断面図である。
【図2】従来例を示す概略縦断面図である。
【図3】ゲ−ト口の開放状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 マニホ−ルド 2 樹脂通路 3 ゲ−ト 4 バルブピン 5 往復移動機構 11 回転機構 P 可塑化溶融した樹脂

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑化溶融した樹脂がマニホ−ルドに形
    成された樹脂流路を通って該樹脂流路に連通するゲ−ト
    に圧送されるとともに、前記マニホ−ルドを外部から貫
    通して前記樹脂流路およびゲ−トに挿入されたバルブピ
    ンを有し、このバルブピンを往復移動機構により成形サ
    イクルに対応して進退移動させ、前記ゲ−トのゲ−ト口
    を開閉して成形するように構成されたホットランナ−シ
    ステムにおけるバルブゲ−トにおいて、前記バルブピン
    の進退移動時の少なくともいずれか一方で該バルブピン
    に軸線まわりの回転を付与する回転機構が設けられてい
    ることを特徴とするホットランナ−システムにおけるバ
    ルブゲ−ト。
  2. 【請求項2】 前記バルブピンがストロ−ク始端位置の
    進退移動停止時に前記回転機構により軸線まわりに回転
    させられるように構成されていることを特徴とするホッ
    トランナ−システムにおけるバルブゲ−ト。
JP7849592U 1992-10-16 1992-10-16 ホットランナ−システムにおけるバルブゲ−ト Expired - Lifetime JPH07263Y2 (ja)

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JPH0634923U JPH0634923U (ja) 1994-05-10
JPH07263Y2 true JPH07263Y2 (ja) 1995-01-11

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JP5634970B2 (ja) * 2011-10-25 2014-12-03 世紀株式会社 樹脂成形機のバルブスリーブ回転による色替え装置

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JPH0634923U (ja) 1994-05-10

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