JPH0726375U - 魚ケース - Google Patents

魚ケース

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JPH0726375U
JPH0726375U JP6186193U JP6186193U JPH0726375U JP H0726375 U JPH0726375 U JP H0726375U JP 6186193 U JP6186193 U JP 6186193U JP 6186193 U JP6186193 U JP 6186193U JP H0726375 U JPH0726375 U JP H0726375U
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良樹 金沢
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根室スチレン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 冷凍鮮魚の劣化を防止しつつケースの搬送効
率をより向上させる。 【構成】 樹脂成形したケース底面11両端部に傾斜枕
12を備える魚ケースを技術的前提として、ケース底面
11外周部に陥凹溝を設ける一方、ケース側壁の一部に
冷気導入部21を形成し、ケース底面に短寸の柱状凸部
17をマトリクス状に突設して底面を前記冷気導入部と
空間的に導通させる一方、前記陥凹溝を含む底面全体を
非透水性の薄膜シートで被覆した。薄膜シートの外周部
位が陥凹溝として機能し、魚の脂血は薄膜シートを伝っ
て外周部の陥凹溝に導かれる。また側壁の一部に冷気導
入部を形成してあるから、冷凍庫冷気はケース内部に容
易に侵入する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は魚を冷凍搬送する合成樹脂製の魚ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
魚の冷凍搬送は、木箱のほか、発泡スチロール等を用いた樹脂ケースを使用す る場合がある。木箱は重量が嵩み、使用後の処分が難しいからである。
【0003】 ところで魚の中には、例えば秋刀魚のように血抜きをせずに冷凍搬送するもの があり、これらは他の魚類と異なり、最近でも木箱を使用することが少なくなか った。輸送の途中で魚ケースを冷凍庫から出すと、融けた魚の脂血が染みだし、 商品劣化を早めるからである。
【0004】 そこで、かかる問題を解決し、秋刀魚等の特殊な魚を搬送するための樹脂ケー スが提案された(実願平4−35586号公報)。これは図9に示すように、樹 脂ケース1の底面に吸水シート2を配する一方、底面の両端部に傾斜枕3を成形 し、底面外周に排水孔5を成形してなる。図10は、この樹脂ケース1を外側底 面部位から見た斜視図であり、排水孔5はケース底面を貫いて成形される。
【0005】 かかる樹脂ケース1によれば、融け出した魚の脂血を排水孔5から外部に導出 でき、鮮度の低下を防止することが可能となる。尚、ケース底面に傾斜枕3を形 成するのは、魚の血が頭部に集まることを防止するためである。秋刀魚の場合、 血が頭部に集まると目が濁ってしまい鮮度が低いという印象を与え易く、このよ うな傾斜枕は従来の木箱でも伝統的に使用されていた。かかる傾斜枕を使用した 初期の樹脂ケースとしては、例えば実開昭57−32137号公報記載のものが 知られている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 ところで、前記従来の魚ケースでは、排水孔5により魚の脂血を排出するよう になっているため、当該ケースの魚の鮮度は保持できるが、ケースを多段に重ね て使用することが出来ない。樹脂ケースは、多段重ねで搬送するのが一般である が、上段魚の脂血を下段のケースに流すと、下段ケースに納めた魚の劣化速度が 速まる。
【0007】 また、発泡スチロール等の軽量樹脂は断熱性が高いため、従来の魚ケースを多 段重ねで使用した場合には、冷凍庫冷気が鮮魚全体に行き渡らず、緩慢凍結とな り製品の劣化をきたす。
【0008】 そこで本考案の目的は、冷凍鮮魚の劣化を確実に防止しつつ、ケースの搬送効 率をより向上させる点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成して課題を達成するため本考案に係る魚ケースは、樹脂成形し たケース体の底面両端部に傾斜枕を備える魚ケースを技術的前提として、
【0010】 ケース体の底面外周部に陥凹溝を設ける一方、ケース側壁の一部に冷気導入部 を形成し、ケース底面に短寸の柱状凸部をマトリクス状に突設して底面を前記冷 気導入部と空間的に導通させる一方、前記陥凹溝を含む底面全体を非透水性の薄 膜シートで被覆した。
【0011】
【作用】
本考案に係る魚ケースは、ケース底面を覆う薄膜シートの外周部位が陥凹溝と して機能する。薄膜シートは非透水性であるから、冷凍庫から取り出した魚が融 けても、その脂血は薄膜シートを伝って外周部の陥凹溝に導かれる。この魚ケー スは、底面両端部に傾斜枕を備えることを前提とするため、脂血は傾斜面に沿っ て下方(ケース中央)に流れる。ケース底面にマトリクス状に突設配置した柱状 凸部の高さを、外周に向かって低くなるよう設定すれば、脂血はケース底面外周 部の陥凹溝に集まる。
【0012】 一方、この魚ケースは、側壁の一部に冷気導入部を形成してあるから、冷凍庫 冷気はケース内部に容易に侵入する。魚は、ケース底面に突設した柱状凸部の上 に薄膜シートを介して乗っており、その下側には空隙がある。この下部空隙は冷 気導入部と空間的に導通しており冷凍庫冷気が充満するから、魚は下側からも確 実に冷却される。尚、薄膜シートは柱状凸部によって魚の表面が傷つくのを防止 する。
【0013】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて本考案の実施例を説明する。 図1は本考案に係る魚ケースの一例を示すものである。この魚ケース10は、 全体を硬質発泡樹脂で一体成形してあり、ケース底面11の長手方向両端部には 複数に分割成形した傾斜枕12を備える。
【0014】 この傾斜枕12に近い側壁20の上端縁には冷気導入口21を設ける。この冷 気導入口21には、図2に示すように、その下端がケース底面11近傍に達する 傾斜面22を設け、冷気がケース底面11に流れ込み易いようにしてある。
【0015】 またケース底面11の中央全体には、角柱状の短寸凸部17をマトリクス状に 複数形成してある。この短寸凸部17は、図3に示すように、短軸方向の高さを ケース中央部が高く、ケース外周部に向かって低くなるように設定してある。
【0016】 長手方向に延びる側壁25にも外気導入口26を適当数設けてある。この冷気 導入口26は、図4にも示すように、側壁25よりも肉薄に成形してあり、冷気 がケース底面11に容易に入り込み易い形としてある。
【0017】 この魚ケース10は、傾斜枕12およびマトリクス状に配設した凸部17の上 に非透水性の薄膜シート30を敷いて使用する。従ってこの魚ケース10の使用 時には、見かけ上、ケース底面は薄膜シート30に覆われた状態となっており、 商品鮮魚、例えば秋刀魚は、この薄膜シート30の上に並べて納められる。この 薄膜シート30は例えば、その肉厚を0.02mm程度とし、発泡樹脂と同系統 の樹脂素材を用いてリサイクル処理をしやすくする。
【0018】 薄膜シート30の配設状態では、薄膜シート30の外周部に陥凹溝33が形成 される。図5は使用配設時における薄膜シート30の平面図、図6,図7は縦横 それぞれの断面図、図8は短軸方向の斜視図である。これらの図において、符号 35は傾斜枕12に対応する傾斜面、36は凸部17に対応する緩斜平面、37 はセンターライン、38は係止部、39は冷気導入口26に対応して設けた切欠 部である。
【0019】 またこの魚ケース10は、側壁20,25の上端部に設ける嵌合凸部41を内 側部位に設け、対応する嵌合凹部44を下端部の内側部位に設ける。符号42は 側壁20,25の上端凹部、43は側壁20,25の下端凸部である。
【0020】 従ってかかる魚ケース10によれば、商品鮮魚を薄膜シート30の上に並べて 搬送する際に、冷凍状態が解けて脂血が凍み出しても、脂血は非透水性の薄膜シ ート30を伝って外周の陥凹溝33に流れるから、脂血による商品劣化は確実に 防止することが出来る。
【0021】 また冷気導入口21,26から流れ込む冷凍庫冷気がケース底面11にも侵入 するので、商品鮮魚は下側からも冷却を受け、従来の樹脂ケース以上に商品鮮度 を高く維持できる。また薄膜シート30は、凸部17の角部で魚が傷つくのを防 止する。
【0022】 しかも傾斜枕12を複数に分割して成形してあるため、冷気導入口21から流 れ込む冷気は、傾斜枕12の間の隙間Sからケース底面に流れ込み易くなり、下 側からの冷却効果を一層高める。
【0023】 またこの魚ケース10を多段重ねにしたとき、ケース底面11に流れ込んだ冷 気は冷気導入口18から下段の魚ケースに流れ込むので、断熱性の高い発泡材を 使用したケースであっても、どの段の魚ケースにも十分に冷気が侵入し、商品鮮 度を確実に保持できる。
【0024】 またこの魚ケース10は、側壁20,25の上下嵌合部(41〜44)を、他 の一般樹脂ケースと異なる形状に成形してあるため、多段重ね時における大きな 荷重にも確実に対応できる。すなわち、この魚ケース10の側壁20,25下端 面は、その外側寄りに凸部43を備え、ケース外側底面と同一高さにあるから、 大きな荷重が側壁20,25下端面にかかっても最下段ケースは凸部43下端面 でこれを支持し、最下段ケースの破損を防止できる。一般樹脂ケースは側壁(2 0,25)の中央部に凹凸部を設けているから、下端支持部が弱くなり、多段重 ねにした場合の荷重限界があった。
【0025】 尚、本考案に係る魚ケースは前記実施例のものに限定されない。例えば傾斜枕 は、冷気導入口21とケース底面11を空間的に導通することが出来れば良いか ら、冷気導入溝(または導通孔)を設けるだけで良く、必ずしも複数に分割形成 するまでもない。またケース底面外周部の陥凹溝(33)は、薄膜シート30で 構成せず、ケース底面それ自体に溝部を凹設成形しても良い。長手方向の側壁2 5に設けた冷気導入口26は必ずしも必要ではない。傾斜枕12の近傍に設けた 一方の冷気導入口21から導入する冷気量だけでも十分に鮮魚を冷却できる場合 が少なくないからである。また冷気導入口(21,26)の形状は特に限定され ない。断面略U字状、V字状、その他の形状であって構わない。また冷気導入が 出来れば良いから、貫通孔であっても良い。短寸凸部(17)は、上端面の形状 を問わない。丸型、三角、長方形など適当形状に設計できる。また必ずしも凸部 17をマトリクス状に配する必要もなく、脂血を外周溝に導出出来る限りランダ ム配設しても構わない。凸部(17)の水平断面形状は、外周溝部に向かって下 降するよう傾斜させても良い。傾斜枕(12)の傾斜角度は問わない。下段ケー スへの冷気導入口(18)の形状個数も限定されない。各ケースには側壁に冷気 導入口(21)を設けるから、ケース底面の冷気導入開孔(18)は必須の要件 ではない。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る魚ケースによれば、冷凍鮮魚の劣化を確実に 防止するとともに、多段重ねによってケースの搬送効率をより向上させることが 可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る魚ケースの一例を示す平面図であ
る。
【図2】本考案に係る魚ケースの傾斜枕側冷気導入口を
例示する斜視図である。
【図3】本考案に係る凸部形状を例示する断面図であ
る。
【図4】本考案に係る魚ケースの長手側壁側冷気導入口
を例示する斜視図である。
【図5】本考案に係る薄膜シートの配設例を例示する平
面図である。
【図6】図5に示す薄膜シートのA−A線断面図であ
る。
【図7】図5に示す薄膜シートのB−B線断面図であ
る。
【図8】図5に示す薄膜シートの短軸方向斜視図であ
る。
【図9】従来の魚ケース例を示す側面断面図である。
【図10】従来の魚ケース例を示す底面斜視図である。
【符号の説明】
10 魚ケース 11 ケース底面 12 傾斜枕 20,25 側壁 21,26 冷気導入口 22,35 傾斜面 17 凸部 30 薄膜シート 33 陥凹溝 37 センターライン 38 係止部 39 切欠部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂成形したケース体の底面両端部に傾斜
    枕を備える魚ケースにおいて、 ケース底面に短寸の柱状凸部をマトリクス状に突設配置
    するとともに、側壁の一部に冷気導入開口を設け、該冷
    気導入開口とケース底面とを空間的に導通させる一方、
    ケース底面の全体を被覆できる非透水性の薄膜シートを
    配設し、この薄膜シートの外周部位を陥凹溝とすること
    を特徴とする魚ケース。
JP1993061861U 1993-10-21 1993-10-21 魚ケース Expired - Lifetime JP2604342Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010126234A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Gifu Plast Ind Co Ltd 運搬用容器
JP2012131528A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Sekisui Plastics Co Ltd 包装用容器
WO2016152520A1 (ja) * 2015-03-24 2016-09-29 テルモ株式会社 凍結バッグ収納容器

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