JPH0726356Y2 - 金属板の竪形連続熱処理炉 - Google Patents

金属板の竪形連続熱処理炉

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JPH0726356Y2
JPH0726356Y2 JP1990001008U JP100890U JPH0726356Y2 JP H0726356 Y2 JPH0726356 Y2 JP H0726356Y2 JP 1990001008 U JP1990001008 U JP 1990001008U JP 100890 U JP100890 U JP 100890U JP H0726356 Y2 JPH0726356 Y2 JP H0726356Y2
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福一 木谷
新太郎 須藤
徹 三輪
英夫 飯島
静夫 稲葉
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日本鋼管株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は金属板の竪形連続熱処理炉に係り、特に炉内落
下物による金属板の損傷を防止して、高品質の製品を製
造することができる金属板の竪形連続熱処理炉に関す
る。
[従来の技術] 例えば熔融亜鉛鍍金鋼板の製造設備の連続焼鈍ラインに
おいては、安定操業を目的として、直火加熱方式の竪形
連続熱処理炉が設けられている。第3図は従来の竪形連
続熱処理炉11の概略を示す断面図である。鋼板20は炉入
口12より送りロール13により導入され、方行変更ロール
14により鉛直方向に加熱室15に導入される。加熱室15に
導入された鋼板20は、バーナ(図示せず)により直火に
て加熱処理された後、方行変更ロール16を経て、水平方
向に炉出口17から送り出される。このような熱処理炉11
の断熱壁には、通常、内張り耐火材18として、耐火煉瓦
やセラミックファイバーが内張りされている。特に、最
近では、セラミックファイバーが主に採用されている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、熔融亜鉛鍍金鋼板の製造において、加熱処理
中に鋼板に発生する疵は欠陥品の大きな原因となってお
り、50μm程度の疵であっても商品価値を損うため、疵
発生を極力押えることは、歩留り向上、コスト低減の面
から極めて重要な課題とされている。
加熱処理中の疵発生の原因としては、種々数えられる
が、炉内落下物による疵が最も重要視されている。即
ち、前述の如く、熱処理炉11の断熱壁には、耐火煉瓦や
セラミックファイバーの内張りが施されているが、耐火
煉瓦の場合には長期使用中に脆化による粉化や熱的スポ
ーリングによる欠け落ちなどにより、炉内壁面から粉、
粒塊ないし破損片等の落下物が発生する。一方、セラミ
ックファイバーの場合には、熱的スポーリングによる欠
け落ちは生じないが、セラミックファイバー製品に含有
されるショット(繊維化されなかった粒・粉状物)が炉
内壁面より落下する。なお、セラミックファイバーは、
通常の場合、セラミッククロスで被覆し、セラミックフ
ァイバーブランケット又はモジュールとして使用に供さ
れているが、ショットはセラミッククロスの目を通過し
てしまうため、セラミッククロスで被覆しても全ての落
下物の発生を防止することは出来ない。
このようにして炉内壁面より生じた落下物は、炉内断面
積の狭くなっている箇所において(例えば、第3図のス
ロート部S)、鋼板に直接接触して擦過疵を発生させ
る。また、この落下物が鋼板に付着したり、或いは、下
方の方向変更ロールにおいて鋼板とロールとの間に咬み
込まれ、押え疵を発生させる。
従来、炉内壁面からの落下物による疵発生を防止する目
的で、内張り耐火材の表面にSUS304級ステンレス鋼板や
アルミナ質ファイバー製クロスの被覆を施すことも考案
されている。しかしながら、炉内温度が1250〜1350℃と
いった高温となる直火加熱方式の熱処理炉においては、
ステンレス鋼板では耐熱性、熱膨張の面で問題があり、
また、アルミナ質ファイバー製クロスでも支持金物の耐
熱性の面で問題がある。
本考案は上記従来の問題点を解決し、炉内落下物による
金属板の損傷を防止する金属板の竪形連続熱処理炉を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の金属板の竪形連続熱処理炉は、金属板が連続的
に通過される熱処理炉であって、炉内には該金属板が鉛
直方向に走行する鉛直走行部と、金属板が水平方向に走
行する水平走行部と、金属板の走行方向を変更するため
の方向変更ロールとが設けられている金属板の竪形連続
熱処理炉において、前記方向変更ロールの上方の炉内壁
に落下物受棚を設けると共に、該落下物受棚上の落下物
を取り出すための取出口を炉壁に設けたことを特徴とす
る。
[作用] 本考案の金属板の竪形連続熱処理炉は、方向変更ロール
上方の炉内壁に落下物受棚が設けられているため、炉内
壁面からの落下物はこの受棚で受け止められる。このた
め、落下物は受棚の下方のロール表面に落下したり、ロ
ールと金属板との間に咬み込まれて、金属板を疵付ける
ことが少ない。また、金属板に直接接触して金属板に擦
過疵を生じさせるような落下物も受棚で受け止められ、
疵の発生頻度は大幅に低減される。なお、落下物受棚上
に落下した落下物を炉壁の取出口から容易に取り出すこ
とができる。
[実施例] 以下に図面を参照して本考案の実施例について説明す
る。
第1図は本考案の金属板の竪型連続熱処理炉の一実施例
を示す要部断面図、第2図は第1図II−II線に沿う断面
図である。
図示の如く、本実施例の竪型連続熱処理炉1では、炉内
に供給した金属板2を鉛直方向に走行させて熱処理した
後、方向変更ロール3にて水平方向に送り出す。該金属
板2の送り出し側であって、かつ前記方向変更ロール3
上方の炉内壁には、落下物受棚4を設けてある。5は受
棚4に落下、堆積した落下物の取出口であって、蓋6で
開閉される構成とされている。なお、受棚4の上面は取
出口5に向って下り勾配の傾斜面とされている。
炉内は従来と同様セラミックファイバーの内張り耐火材
7で構成されているが、本実施例において、この落下物
受棚4の上面には先端縁4aを残して耐熱合金、例えばイ
ンコネル製の被覆板8が設けられている。この被覆板8
は、受棚4に落下、堆積した落下物を、取出口5からか
き出す際に、受棚4を構成する内張り耐火材7がかき出
し具により損傷するものを防止する保護板として作用す
る。
本実施例の熱処理炉1によれは、炉内壁面の内張り耐火
材から発生するショット等の落下物は受棚4で受け止め
られ、それより下方の方向変更ロール3に落下すること
は殆どない。また、炉内の断面積の狭くなっている箇
所、即ちスロート部Sにおいて、金属板2に直接接触す
るおそれも殆どない。このため、炉内壁面からの落下物
による疵発生は防止される。
なお、被覆板8を受棚4の先端縁4aを残して受棚4の上
面を覆うように設けるのは、金属板2が受棚4に接触し
た際に、金属板2が硬度の高い被覆板8で損傷するのを
防止するためである。
本考案において、内張り耐火材7として、煉瓦を用いた
場合では、受棚4の先端縁4a等が金属板2と接触する
と、金属板2が大きく疵付く。また、熱的スポーリング
により破損片が落下し、これがスロート部Sに詰り、通
板上のトラブルを生じるという欠点もある。これに対し
て、アルミナ質ファイバー等のセラミックファイバーモ
ジュールであれば、熱的スポーリングがないことから、
このような通板トラブルがなく、また、金属板2と接触
した場合においても、繊維径が2〜3μmと極細である
ため、殆ど疵つけるおそれもなく、極めて有利である。
従って、本考案においては、内張り耐火材7として好ま
しくはセラミックファイバーモジュールを用いる。
ところで、第1図及び第2図に示す熱処理炉は本考案の
一実施例であって、本考案はその要旨を超えない限り、
何ら図示のものに限定されるものではない。
例えば、取出口5の蓋6は、スライド式で開閉するもの
であっても良い。また、取出口5は、受棚4の全幅にわ
たって設けても良い。しかしながら、炉内の保温の面か
らは、第1図及び第2図に示す如く、受棚4の幅方向ほ
ぼ中央部に設けるのが良い。この場合、受棚4上の落下
物を取出口5から容易に取り出すことができるように、
受棚4は更に取出口5に向けて第2図の矢印Aの方向に
も傾斜していても良い。
本考案において、受棚は金属板の送り出し側に設けれ
ば、十分に落下物による問題を防止できるので、その反
対の側に特に受棚を設ける必要はないが、これを設ける
も何ら差しつかえない。ただし、両側に受棚を設けるこ
とは、徒らにスロート部を長くすることとなるため、通
板上好ましくなく、また炉の製作コスト面からも有利で
はない。
[考案の効果] 以上詳述した通り、本発明の金属板の竪型連続熱処理炉
によれば、炉内壁面からの落下物による金属板の疵発生
の問題がほぼ完全に解決され、商品価値の高い高品質金
属板が効率的に製造される。このため、歩留りが大幅に
向上され、結果として製造コストの低廉化が図れる。ま
た、落下物受棚上に落下した落下物を炉壁の取出口から
容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の金属板の竪型連続熱処理炉の一実施例
を示す要部断面図、第2図は第1図II−II線に沿う断面
図、第3図は従来の熱処理炉を示す断面図である。 1…竪型連続熱処理炉、2…金属板、3…方向変更ロー
ル、4…落下物受棚、5…取出口、6…蓋、7…内張り
耐火材、8…被覆板。
フロントページの続き (72)考案者 飯島 英夫 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)考案者 稲葉 静夫 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−98308(JP,A) 特開 昭53−9213(JP,A) 特開 昭56−77338(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板が連続的に通過される熱処理炉であ
    って、炉内には該金属板が鉛直方向に走行する鉛直走行
    部と、金属板が水平方向に走行する水平走行部と、金属
    板の走行方向を変更するための方向変更ロールとが設け
    られている金属板の竪形連続熱処理炉において、前記方
    向変更ロールの上方の炉内壁に落下物受棚を設けると共
    に、該落下物受棚上の落下物を取り出すための取出口を
    炉壁に設けたことを特徴とする金属板の竪形連続熱処理
    炉。
JP1990001008U 1990-01-10 1990-01-10 金属板の竪形連続熱処理炉 Expired - Fee Related JPH0726356Y2 (ja)

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US3837790A (en) * 1972-12-29 1974-09-24 Armco Steel Corp Method and apparatus for heating metallic strip
JPS5929653B2 (ja) * 1976-07-13 1984-07-21 大同製鋼株式会社 竪形直火式無酸化炉
JPS5830939B2 (ja) * 1979-11-28 1983-07-02 新日本製鐵株式会社 連続焼鈍装置

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