JPH0726315A - 海綿鉄製造用酸化鉄粉の充填方法 - Google Patents
海綿鉄製造用酸化鉄粉の充填方法Info
- Publication number
- JPH0726315A JPH0726315A JP17148093A JP17148093A JPH0726315A JP H0726315 A JPH0726315 A JP H0726315A JP 17148093 A JP17148093 A JP 17148093A JP 17148093 A JP17148093 A JP 17148093A JP H0726315 A JPH0726315 A JP H0726315A
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- Japan
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- oxide powder
- iron oxide
- filling
- cylinder
- iron
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Abstract
(57)【要約】
【目的】海綿鉄製造用酸化鉄粉の充填において、充填後
の酸化鉄粉の上下位置の密度差を無くし、海綿鉄ケーキ
の上下方向の品質差を無くする。 【構成】内径400mm、長さ1800mmの耐熱容器
4に、外筒径290mm、内筒径180mmの二重充填
筒2を装着し、分配装置7に振動数1000rpm、振
幅1.0mmの加振機を取付け、酸化鉄粉1と固体還元
剤2を耐熱容器4に充填した後、振動を45秒間与え
た。
の酸化鉄粉の上下位置の密度差を無くし、海綿鉄ケーキ
の上下方向の品質差を無くする。 【構成】内径400mm、長さ1800mmの耐熱容器
4に、外筒径290mm、内筒径180mmの二重充填
筒2を装着し、分配装置7に振動数1000rpm、振
幅1.0mmの加振機を取付け、酸化鉄粉1と固体還元
剤2を耐熱容器4に充填した後、振動を45秒間与え
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海綿鉄製造用酸化鉄粉
を容器内に充填する充填方法に関する。
を容器内に充填する充填方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に海綿鉄は、図2に示すように、酸
化鉄粉1を耐熱容器4内に円筒状に充填し、その内外に
固体還元剤2を充填した後、還元炉に装入し、酸化鉄粉
を還元し、海綿鉄とする方法によって製造される。上記
充填時に用いる充填装置として、特公昭55−1807
号公報では、図2に示すように、耐熱容器4内に挿入す
る、内筒と外筒からなる二重充填筒3と、この充填筒3
に原材料を充填する分配装置7と、この分配装置7に原
材料を供給するホース8と、管11とから構成されてい
る装置が開示されている。耐熱容器4はサガーと呼ばれ
ており、サガー台車5上に載置されている。サガー台車
5は耐熱容器を載置したままトンネルキルン等の還元炉
に送入される。還元炉内で酸化鉄粉は還元されて海綿鉄
となる。
化鉄粉1を耐熱容器4内に円筒状に充填し、その内外に
固体還元剤2を充填した後、還元炉に装入し、酸化鉄粉
を還元し、海綿鉄とする方法によって製造される。上記
充填時に用いる充填装置として、特公昭55−1807
号公報では、図2に示すように、耐熱容器4内に挿入す
る、内筒と外筒からなる二重充填筒3と、この充填筒3
に原材料を充填する分配装置7と、この分配装置7に原
材料を供給するホース8と、管11とから構成されてい
る装置が開示されている。耐熱容器4はサガーと呼ばれ
ており、サガー台車5上に載置されている。サガー台車
5は耐熱容器を載置したままトンネルキルン等の還元炉
に送入される。還元炉内で酸化鉄粉は還元されて海綿鉄
となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の特公昭55−1
807号公報の装置による充填では、耐熱容器内の酸化
鉄粉の充填密度は、上部が小さく、下部が大きくなる。
従って、還元後の海綿鉄の品質は、上部は還元率と浸炭
率が高い硬い海綿鉄となり、下部は還元率と浸炭率が低
い軟らかい海綿鉄となり、品質の均一な海綿鉄を製造す
ることが難しいという問題があった。
807号公報の装置による充填では、耐熱容器内の酸化
鉄粉の充填密度は、上部が小さく、下部が大きくなる。
従って、還元後の海綿鉄の品質は、上部は還元率と浸炭
率が高い硬い海綿鉄となり、下部は還元率と浸炭率が低
い軟らかい海綿鉄となり、品質の均一な海綿鉄を製造す
ることが難しいという問題があった。
【0004】本発明は、前記の問題点を解決し、充填し
た酸化鉄粉の上下部の充填密度を均一化する技術を提供
することを目的とする。
た酸化鉄粉の上下部の充填密度を均一化する技術を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、内筒と外筒と
からなる二重充填筒を立設耐熱容器内に垂下し、この充
填筒上部に設けた分配装置により酸化鉄粉を前記耐熱容
器内に充填し、固体還元剤中に酸化鉄粉の垂直円筒状充
填層を形成させる充填方法において、前記充填筒又は分
配装置に加振機を装着し、充填筒を振動させることを特
徴とする海綿鉄製造用酸化鉄粉の充填方法である。
からなる二重充填筒を立設耐熱容器内に垂下し、この充
填筒上部に設けた分配装置により酸化鉄粉を前記耐熱容
器内に充填し、固体還元剤中に酸化鉄粉の垂直円筒状充
填層を形成させる充填方法において、前記充填筒又は分
配装置に加振機を装着し、充填筒を振動させることを特
徴とする海綿鉄製造用酸化鉄粉の充填方法である。
【0006】
【作用】本発明は、固体還元剤及び酸化鉄粉を耐熱容器
内に同心円筒状に充填する充填筒に加振機を装備する。
そして、耐熱容器内に充填筒を降ろし所定位置にセット
した後、固体還元剤及び酸化鉄粉を充填し、加振機を起
動し充填筒に振動を与え、充填筒を介して、酸化鉄粉に
圧密現象を生じさせ、酸化鉄粉中の空気を抜く、いわゆ
る振動脱気を行う。すなわち、充填筒に振動を加え、充
填筒に接する酸化鉄粉との摩擦力等を用いて酸化鉄粉に
振動を与え、酸化鉄粉粒子を移動させ、空隙を埋め充填
密度を上昇させる。
内に同心円筒状に充填する充填筒に加振機を装備する。
そして、耐熱容器内に充填筒を降ろし所定位置にセット
した後、固体還元剤及び酸化鉄粉を充填し、加振機を起
動し充填筒に振動を与え、充填筒を介して、酸化鉄粉に
圧密現象を生じさせ、酸化鉄粉中の空気を抜く、いわゆ
る振動脱気を行う。すなわち、充填筒に振動を加え、充
填筒に接する酸化鉄粉との摩擦力等を用いて酸化鉄粉に
振動を与え、酸化鉄粉粒子を移動させ、空隙を埋め充填
密度を上昇させる。
【0007】
【実施例】図1に実施例の装置を示した。参照番号1〜
8は、図2で既に説明したものと同じである。実施例の
装置には、分配装置7に加振機10が装着されている。
なお、9はレベル計である。装置の仕様は次のとおりで
ある。 耐熱容器:内径φ400mm、長さ1800mm、 充填筒:外筒径φ290mm、内筒径φ180mm 加振機:振動数1000rpm、振幅1.0mmの振動
モータ 上記装置を用いて、固体還元剤としてコークスを用い、
酸化鉄粉としてミルスケールを用い、耐熱容器4内にこ
れを充填し、加振機10で振動を加えた。振動を加える
時間を15秒、30秒、45秒、60秒と変化させた。
その後充填筒3を上方へ引き抜いた。酸化鉄粉充填層の
最下部、中央部、最上部の3点の充填密度を測定した。
その結果を図3に示す。図3からも明らかなように、約
45秒加振機を作動すれば、充填密度はほぼ一定となり
上下の密度差が無くなることが判明した。
8は、図2で既に説明したものと同じである。実施例の
装置には、分配装置7に加振機10が装着されている。
なお、9はレベル計である。装置の仕様は次のとおりで
ある。 耐熱容器:内径φ400mm、長さ1800mm、 充填筒:外筒径φ290mm、内筒径φ180mm 加振機:振動数1000rpm、振幅1.0mmの振動
モータ 上記装置を用いて、固体還元剤としてコークスを用い、
酸化鉄粉としてミルスケールを用い、耐熱容器4内にこ
れを充填し、加振機10で振動を加えた。振動を加える
時間を15秒、30秒、45秒、60秒と変化させた。
その後充填筒3を上方へ引き抜いた。酸化鉄粉充填層の
最下部、中央部、最上部の3点の充填密度を測定した。
その結果を図3に示す。図3からも明らかなように、約
45秒加振機を作動すれば、充填密度はほぼ一定となり
上下の密度差が無くなることが判明した。
【0008】充填後約45秒振動を加えた原料をトンネ
ルキルンで熱処理した。酸化鉄粉は還元が進むと共に一
部浸炭が起こり、焼結して海綿鉄ケーキとなって取り出
される。この海綿鉄ケーキの品質を調べた。その結果を
表1に示す。従来に比べ充填上部の充填密度を高くする
と、還元率、C含有率は上下差が小さくなっており、し
かも、品質バラツキが小さくなった。
ルキルンで熱処理した。酸化鉄粉は還元が進むと共に一
部浸炭が起こり、焼結して海綿鉄ケーキとなって取り出
される。この海綿鉄ケーキの品質を調べた。その結果を
表1に示す。従来に比べ充填上部の充填密度を高くする
と、還元率、C含有率は上下差が小さくなっており、し
かも、品質バラツキが小さくなった。
【0009】
【表1】
【0010】
【発明の効果】充填後の酸化鉄粉の充填層に振動を加
え、酸化鉄粉の上下の密度差を無くすことで、トンネル
炉の上下の温度差も小さくなり、従って、海綿鉄ケーキ
の上下方向の品質差が無くなる。
え、酸化鉄粉の上下の密度差を無くすことで、トンネル
炉の上下の温度差も小さくなり、従って、海綿鉄ケーキ
の上下方向の品質差が無くなる。
【図1】本発明の実施例の充填装置の説明図である。
【図2】従来の充填装置の説明図である。
【図3】振動時間と充填密度の関係を示すグラフであ
る。
る。
【符号の説明】 1 酸化鉄粉 2 固体還元剤 3 充填筒 4 耐熱容器 5 サガー台車 7 分配装置 8 ホース 9 レベル計 10 加振機 11 管
Claims (1)
- 【請求項1】 内筒と外筒とからなる二重充填筒を立設
耐熱容器内に垂下し、該充填筒上部に設けた分配装置に
より酸化鉄粉を前記耐熱容器内に充填し、固体還元剤中
に酸化鉄粉の垂直円筒状充填層を形成させる充填方法に
おいて、前記充填筒又は分配装置に加振機を装着し、充
填筒を振動することを特徴とする海綿鉄製造用酸化鉄粉
の充填方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17148093A JPH0726315A (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 海綿鉄製造用酸化鉄粉の充填方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17148093A JPH0726315A (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 海綿鉄製造用酸化鉄粉の充填方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0726315A true JPH0726315A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15923890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17148093A Withdrawn JPH0726315A (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 海綿鉄製造用酸化鉄粉の充填方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726315A (ja) |
-
1993
- 1993-07-12 JP JP17148093A patent/JPH0726315A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001003 |