JPH07262643A - 光磁気記録媒体の記録再生方法 - Google Patents

光磁気記録媒体の記録再生方法

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JPH07262643A
JPH07262643A JP5534894A JP5534894A JPH07262643A JP H07262643 A JPH07262643 A JP H07262643A JP 5534894 A JP5534894 A JP 5534894A JP 5534894 A JP5534894 A JP 5534894A JP H07262643 A JPH07262643 A JP H07262643A
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Katsumi Miyata
克美 宮田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性層に交換二層膜を用いるオーバーライト
可能な光磁気記録方法において、再生時に印加する磁
界、照射するレーザービームを常に最適条件に保つこと
によって、安定な超解像再生が可能な光磁気記録媒体の
再生方法を提供することを目的とする。 【構成】 磁性層に交換二層膜を用いるオーバーライト
可能な光磁気記録方法において、情報の再生に先だって
記録情報に対応する最短マークピットを少なくとも含む
ピット列を光磁気記録媒体の所定の場所に記録し、印加
磁界及び再生レーザパワーを変化させながら該ピット列
を再生し、このときの再生信号を検知することにより印
加磁界と再生レーザパワーとの最適な組合せを決定して
再生条件とすることを特徴とする光磁気記録媒体の再生
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザービームを用い
て情報の記録、再生、消去を行う光磁気記録媒体におけ
る再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録媒体を用いる従来の光磁気記
録方法は、情報を記録するときに消去、記録、照合する
工程が必要であるため時間がかかるという問題点があっ
た。
【0003】また、再生時に使用するレーザービームは
波長の大きさ程にしかビーム径を絞ることができないの
で微小ピットを記録できてもピット信号の干渉により再
生できるピット径の大きさに制限があるという問題点が
あった。
【0004】この問題を解消するために、本発明者は先
の特許出願(特願平5−196277)においてオーバ
ーライトが可能で且つ磁気超解像が可能な光磁気記録媒
体及び記録再生方法を提案した。
【0005】即ち、該提案に係る技術は、特別な条件を
満たす光磁気記録媒体を用いて、特別な記録再生方法に
より、オーバーライトが可能で超解像な記録再生を行う
ものである。
【0006】ここで、該提案に係る光磁気記録媒体は、
透光性を有する基板上に少なくとも第1磁性層と第2磁
性層とがこの順に積層され、且つ下記式(1)〜(4)
を満たすものである。
【0007】
【数5】Hc2>Hc1 (1)
【0008】
【数6】Hc2>σw/(2Ms22) (2)
【0009】
【数7】Hc1>σw/(2Ms11) (3)
【0010】
【数8】室温<Tcomp1<Tc1 (4) (上記各式中、Hc1及びHc2は各々第1磁性層、第2磁
性層の保磁力、σwは第1磁性層と第2磁性層との間の
界面磁壁エネルギー、Ms1及びMs2は各々第1磁性層、
第2磁性層の飽和磁化、h1及びh2は各々第1磁性層、
第2磁性層の膜厚、Trは室温、Tcomp1は第1磁性層の
補償温度、Tc1は第1磁性層のキュリー温度を表す。) 上記(1)式は、外部磁界Hiによって第1磁性層のみ
を一方向に着磁できる条件を示す。また上記(2)、
(3)式は2層間の界面磁壁が安定に存在する条件を示
す。上記(4)式は、第1磁性層が室温とキュリー温度
との間に補償温度を持ち、外部磁界と記録磁界が同一方
向で、キュリー温度記録が可能な条件を示す(補償温度
を越えて温度上昇、自発磁化が逆転した後、記録磁界に
よりキュリー温度付近で磁化反転(即ち記録)され
る)。
【0011】該提案に係る記録再生方法は、次のような
ものである。即ち、外部の磁界又は記録バイアス磁界に
より該第1磁性層の磁気モーメントの方向を一定方向に
揃えておき、該磁界と同一方向に記録バイアス磁界をか
けながら、次のようにパワーが異なるレーザービーム、
即ち、(1)第1磁性層と第2磁性層との間に界面磁壁
が存在しない状態を得る低いパワー(出力)のレーザー
ビーム、及び(2)第1磁性層と第2磁性層との間に界
面磁壁が存在する状態を得る高いパワー(出力)のレー
ザービーム、を記録信号に応じて照射することを特徴と
し、記録されたピット列の再生は、第1磁性層の磁気モ
ーメントの方向とは逆方向の磁界を光磁気記録媒体に印
加しながら、レーザービームを照射し、ビームスポット
における第1磁性層の磁気モーメントの方向を第1磁性
層と第2磁性層との間に磁壁が存在しない状態に変えな
がら記録情報を再生するものである。
【0012】しかしながら、本発明者の提案による上記
記録再生方法においては、以下のような解決すべき問題
が残っていた。
【0013】即ち、この記録再生方法においては、オー
バーライト機能及びビームスポットのみで微小磁区を再
生するいわゆる超解像機能を有するが、再生時に印加す
る磁界の大きさ、照射するレーザービームの出力が変動
することによって、第2磁性層の磁化が転写される第1
磁性層の領域(ビームスポット周辺のマスク領域に対し
て、アパーチャ領域と呼ぶ)の大きさが変動してしま
う。この結果、再生信号のC/N比、あるいは隣接トラ
ックや前後のピットからのクロストークが悪化する場合
もある。
【0014】そこで、常に記録信号の良好な再生を行う
ために、印加磁界及びレーザービーム出力について条件
を最適化することが必要となる。
【0015】また、実際の使用条件では記録再生装置内
の温度変化や再生ビームが照射される媒体の半径上の位
置の違い(即ち媒体の線速度の違い)によって、再生時
の記録媒体の温度上昇も変化するため、再生中に印加磁
界及びレーザービーム出力を適宜変化することが求めら
れる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、本発明者の
提案による上記記録再生方法において、再生時に印加す
る磁界、照射するレーザービームを常に最適条件に保つ
ことによって、安定な超解像再生が可能な光磁気記録媒
体の再生方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、基板上に少なくとも第1磁性層及び第2磁性層を
順次積層して次の条件、
【0018】
【数9】Hc2>Hc1 (1)
【0019】
【数10】Hc2>σw/(2Ms22) (2)
【0020】
【数11】Hc1>σw/(2Ms11) (3)
【0021】
【数12】Tr<Tcomp1<Tc1 (4) (上記各式中、Hc1及びHc2は各々第1磁性層、第2磁
性層の保磁力、σwは第1磁性層と第2磁性層との間の
界面磁壁エネルギー、Ms1及びMs2は各々第1磁性層、
第2磁性層の飽和磁化、h1及びh2は各々第1磁性層、
第2磁性層の膜厚、Trは室温、Tcomp1は第1磁性層の
補償温度、Tc1は第1磁性層のキュリー温度を表す。)
を満たしてなる光磁気記録媒体に(1)外部の磁界によ
り、第1磁性層の磁気モーメントの方向を一定方向に揃
え、該磁界と同一方向に記録バイアス磁界をかけながら
第1磁性層と第2磁性層との間に界面磁壁が存在しない
状態を得る低いレーザパワー照射、及び(2)外部の磁
界により、第1磁性層の磁気モーメントの方向を一定方
向に揃え、該磁界と同一方向に記録バイアス磁界をかけ
ながら第1磁性層と第2磁性層との間に界面磁壁が存在
する状態を得る高いレーザパワー照射を行なうことによ
って、記録された2値情報を再生する方法において、記
録情報の再生に先立って、記録情報に対応する最短マー
クピットを少なくとも含むピット列を光磁気記録媒体の
所定の場所に記録し、印加磁界及び再生レーザパワーを
変化させながら該ピット列を再生し、このときの再生信
号を検知することにより印加磁界と再生レーザパワーと
の最適な組合せを決定して再生条件とすることを特徴と
する光磁気記録媒体の再生方法である。
【0022】また本発明は、上記本発明の光磁気記録媒
体の再生方法において、再生信号の振幅を検知して、該
再生信号振幅の変調度が極大となる印加磁界と再生レー
ザパワーとの組合せを決定して再生条件とすることを含
むものであり、記録再生装置の機内温度及び記録媒体の
半径上の位置に応じて印加磁界と再生レーザパワーとの
組合せを決定することも含むものである。
【0023】また本発明は、上記本発明の光磁気記録媒
体の再生方法において、再生信号のジッターが所定値以
下となる印加磁界と再生レーザパワーとの組合せを決定
して再生条件とすることを含むものであり、記録再生装
置の機内温度及び記録媒体の半径上の位置に応じて印加
磁界と再生レーザパワーとの組合せを決定することも含
むものである。
【0024】また本発明は、上記本発明の光磁気記録媒
体の再生方法において、記録再生装置の機内温度を一定
に管理し、記録時のレーザパワーとバイアス磁界を一定
に管理した環境で、記録情報に対応する最短マークピッ
トを少なくとも含むピット列を所定の位置に記録情報の
再生に先立って形成することを含むものである。
【0025】また本発明は、記録再生装置の機内温度及
び記録媒体の半径方向の位置のそれぞれについて上記本
発明の再生方法のいずれか一の方法で印加磁界と再生レ
ーザパワーとの最適な組合せを求め、その結果をデータ
として光磁気記録媒体に記録し、記録情報の再生時に前
記データを読みだして利用することを特徴とする光磁気
記録媒体の再生方法である。
【0026】また本発明は、上記本発明の再生方法のい
ずれか一の方法で決定された再生条件がデータとして記
録された光磁気記録媒体である。
【0027】
【作用】以下、本発明を詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明に係る光磁気記録媒体の1
例を示す断面模式図である。この例においては、基板1
上に第1磁性層2、第2磁性層3が順次積層されてい
る。記録及び再生のためのレーザービームは基板1側か
ら入射される。
【0029】第1磁性層2及び第2磁性層3は、それぞ
れTb、Dy、Gd、Nd、Ho等の希土類元素とF
e、Co、Ni等の鉄族遷移金属元素との非晶質合金か
らなる垂直磁化膜であり、両層間には交換結合力が働い
ている。
【0030】基板1の材料としては、ガラス、紫外線硬
化樹脂によるガイドラックが設けられたガラス、ポリカ
ーボネート、ポリメチルメタクリレート、エポキシ系樹
脂等の公知の材料を制限なく用いることができる。
【0031】図2は、本発明に係る光磁気記録媒体の他
の例を示す断面模式図である。この例においては、基板
1上に、ガイドラック層4、保護層5、第1磁性層2、
第2磁性層3、保護層5、反射層6を順次積層してな
る。更に、交換結合調整機能をもつ中間層を第1磁性層
と第2磁性層との間に設けてもよい。また更に第1磁性
層2と交換結合して基板1側に再生時の光磁気効果を増
大させる機能を持つキュリー温度の高い第3磁性層を設
けることも可能である。また第2磁性層と交換結合して
基板と反対側に、保磁力が小さく、キュリー温度の低い
第4磁性層を設け記録時の初期化磁界を低減する機能を
持たせることも可能である。またこれらの構造のものを
2枚貼り合わせて両面記録可能な記録媒体としてもよ
い。
【0032】ガイドラック層4の材料としては、ポリメ
チルメタクリレート系の紫外線硬化樹脂が使用できる。
【0033】保護層5の材料としては、SiN、Al
N、SiC、SiO,Ta25等の無機材料の窒化物、
酸化物、炭化物等が使用できる。
【0034】反射層6の材料としては、Al、Au、P
t等の金属が使用できる。
【0035】図3は、本発明に係る光磁気記録方法の1
例を示す状態遷移図である。この例においては、第1磁
性層2及び第2磁性層3はともに希土類元素の副格子磁
化が優位のものとする。ここでは両磁性層の磁気モーメ
ントが平行の場合、界面磁壁は形成されないことにな
る。
【0036】まず、光磁気記録を行う前に200〜50
00Oe程度の外部磁界Hiを光磁気記録媒体に印加
し、第1磁性層2の磁気モーメントを一方向(図3では
上向き)に揃え、いわゆる初期化を行うと図中(a)に
示す状態になる。ここで初期化に必要なHiの大きさが
例えば、500Oeより小さい場合は、外部磁界Hiの
代わりに記録磁界Hbで兼用することも可能である。
【0037】次に外部磁界と同一方向(上向き)に50
〜500Oe程度の記録磁界Hbを印加しながら記録信
号に対応させレーザービーム出力を2値レベルで変化さ
せて照射することによって以下のような記録を行う。
【0038】低レベルPbのレーザービームを照射する
こと(以下、Lプロセスと称す)により、磁性層の温度
は第2磁性層3のキュリー温度Tc2以上まで上昇し、第
2磁性層3の磁気モーメントは消失し、図中(b)に示
す状態となる。そして、ビームスポットが移動し、磁性
層が室温まで降温すると図中(a)に示す状態に戻る。
【0039】一方、高レベルPaのレーザービームを照
射すること(以下、Hプロセスと称す)により、磁性層
の温度は第1磁性層の補償温度Tcomp1以上まで上昇
し、第1磁性層2は遷移金属元素の副格子磁化が優位と
なり磁気モーメントは逆転し、図中(c)に示す状態に
なる。このとき記録バイアス磁界Hbによって第1磁性
層2は磁化反転して図中(d)に示す状態になる。そし
て、ビームスポットが移動し第1磁性層2の補償温度H
comp1以下まで降温すると、再び第1磁性層2は希土類
元素の副格子磁化が優位となり磁気モーメントが逆転し
図中(e)に示す状態となる。更に降温が進み、磁性層
の温度が第2磁性層3のキュリー温度Tc2以下まで下が
ると、第1磁性層の副格子磁化と同方向に(界面磁壁を
形成しないように)第2磁性層3の磁化が生じ図中
(e’)に示す状態となる。更に光磁気記録媒体は回転
し外部磁界Hiを通過すると、第1磁性層2の磁化は上
向きに揃えられて図中(f)に示す状態となる。
【0040】図4は、本発明に係る光磁気記録方法の他
の例を示す状態遷移図である。ここでは、第1磁性層2
の副格子磁化は希土類元素が優位、第2磁性層3は遷移
金属元素の副格子磁化が優位の光磁気記録媒体を使用し
たこと以外は、図3に示す記録方法と同様の記録操作を
行うものである。ここでは両磁性層の磁気モーメントが
反平行の場合、界面磁壁は形成されないことになる。
【0041】図4に示される記録方法においては、Hプ
ロセスにおいて図中(e)〜(f)に示されるように磁
性層の温度が第2磁性層のキュリー温度Tc2から室温に
戻る過程の状態が図3の場合とは異なる。これは、上述
のように第1磁性層2の副格子磁化は希土類元素が優
位、第2磁性層3は遷移金属の副格子磁化が優位である
ためである。従って、Hプロセスで記録した部分は、図
4(f)で示されるように両磁性層の磁気モーメントが
平行(ここでは上向き)で界面磁壁が形成された状態と
なる。
【0042】図5は、図4(f)で示される状態で第2
磁性層3に記録された情報を第1磁性層2に転写して情
報を再生する場合の磁気モーメントの状態を示す模式図
である。図4に示される一連の記録工程が終了すると、
記録部分の第1磁性層2の磁気モーメントが全て上向き
になっており、再生ビームを照射しても第2磁性層3の
記録情報は再生し難い。そこで再生ビームを照射する
際、図4における記録磁界Hbを下向きに反転し、且つ
磁界の大きさを、 Hc1−σw/2Msh11>Hb>Hc1(t)−σw
(t)/2Ms1(t)h1 の条件を満たすように設定する。ここでHc1(t)、σ
w(t)、Ms1(t)は、それぞれ温度tにおける第1
磁性層2の保磁力、界面磁壁エネルギー、飽和磁化を表
す。
【0043】上記式で示される磁界Hbについての条件
のうち、 Hc1−σw/2Msh11>Hb は、再生時に磁界が印加されるだけで第1磁性層の磁気
モーメントが反転することがないようにするための条件
である。
【0044】また上記式で示される磁界Hbについての
条件のうち、 Hb>Hc1(t)−σw(t)/2Ms1(t)h1 の条件は次のことを示す。即ち、レーザービームが照射
されると、ビームスポットの中心部分は一番高い温度に
なり、スポット周辺では温度上昇は小さい。そこで再生
時のレーザービーム出力をだんだんと大きくして(すな
わち上記式の温度tを大きくする)いく場合を考える。
tが室温の場合は、 Hc1(t)−σw(t)/2Ms1(t)h1は Hc1−σw/2Msh11 に等しく、この値は磁壁が安定に存在するためのマージ
ンである。これは正の値(例えば200〜500Oe)
である。
【0045】そこで室温でのマージン:Hc1−σw/2
s1(t)h1の値よりHbの値を僅かに小さく設定して
おくと、温度が上昇して、Hc1(t)−σw(t)/2
s1(t)h1の値が僅かでも減少すると、Hb>H
c1(t)−σw(t)/2Ms1(t)h1となり、印加
される磁界Hbで第1磁性層の磁気モーメントは反転、
第2磁性層の記録情報が第1磁性層に転写されることが
可能になる。
【0046】磁壁が安定に存在するためのマージンの項
c1(t)−σw(t)/2Ms1(t)h1の値が室温
で比較的大きく、しかも昇温とともに大きく変化する場
合は、適当な再生磁界の大きさとレーザービーム出力に
設定すれば、第2磁性層に記録されている情報が再生時
に昇温したビームスポットの中心部においてのみ第1磁
性層に転写され超解像な再生が可能になる。
【0047】図6は、Hc1(t)−σw(t)/2Ms1
(t)h1の値を各温度において測定した結果を示すグ
ラフである。以下、Hc1(t)−σw(t)/2M
s1(t)h1の測定方法を説明する。
【0048】測定サンプルはスライドガラス基板上に、
膜厚80nmのGd12Dy13Fe60Co15膜(at%:
副格子磁化GdDy優位、保磁力Hc1(室温)は、10
00Oe、補償温度160℃、キュリー温度230℃)
をスパッタし、次に膜厚30nmのDy22Fe70Co8
膜(at%:副格子磁化Fe、Co優位、保磁力H
c2(室温)は、12000Oe、キュリー温度180
℃)をスパッタし、最後に保護膜として厚さ80nmの
Si34を順次積層したものである。
【0049】測定方法は、まず、測定温度を変えられる
VSM(試料振動型磁化測定器)にサンプルをセット
し、20KOe以上の磁界を加え、DyFeCo膜(第
2磁性層に相当)を上向きに着磁する。次に例えば3K
Oe程度のDyFeCo膜の磁化は反転させない大きさ
の磁界を極性を変えながら加え、GdDyFeCo膜
(第1磁性層に相当)を上向きに着磁した後、下向きの
磁化を加えながらGdDyFeCo膜の磁化が反転する
ときの磁界の大きさ、即ちHc1(t)−σw(t)/2
s1(t)h1を調べた。ここで、温度を変えながら測
定した結果が図6に示すグラフである。
【0050】この図6に示す結果から、室温では約50
0Oeであったマージン(Hc1(t)−σw(t)/2
s1(t)h1)が、90〜110℃では約150Oe
に減少していることが分かる。そこでレーザービームの
スポット中心部分で磁性層の温度が90〜110℃まで
昇温し、スポット周辺部分では例えば70℃以下であれ
ば、加える下向き磁界の大きさを例えば200Oeにす
ると、レーザービームの中心部分だけにおいて、DyF
eCo第2磁性層の磁化を第1磁性層GdFeCo膜に
転写させて読み出せることが分かる。即ち、図6は2つ
の磁性層の間の界面磁壁が安定に存在するためのマージ
ンの温度依存性を示す。
【0051】従って、図5(a)に示す状態の記録状態
において、レーザービーム出力を適正な大きさに、加え
る磁界を適正な大きさにして再生すれば、図5(b)に
示されるようにスポット中央部分だけ第2磁性層3の記
録情報が第1磁性層2に転写される。このような図5
(b)に示す状態とすれば隣接トラックからの再生信号
の漏れ込み、前後の記録ピットからの再生時の漏れ込み
等が減少し、高密度記録をした場合に良好な再生信号が
得られる。
【0052】このように記録膜の磁気特性の温度変化を
詳細に測定し、再生スポット内の温度分布を正確に把握
すれば本発明の記録情報の再生方式は可能であるが、例
えば記録再生装置の機内温度が変化したとき、あるいは
光磁気記録媒体の使用領域(例えばディスクの内周側か
外周側か)により再生時の媒体線速度が変化することな
どに対応できない可能性もある。
【0053】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0054】厚さ1.2mm、直径130mmのポリカ
ーボネート基板上にスパッタリング法によって厚さ約6
0nmのSi34からなる誘電体保護膜を設け、次に厚
さ約50nmのGd20Tb5Fe70Co5(at%)の第
1磁性層を設け、次に厚さ20nmのDy12Tb10Fe
70Co8(at%)の第2磁性層を設け、更に厚さ40
nmのAlからなるヒートシンク層を設け、更に厚さ約
60nmのSi34からなる誘電体保護膜を設けスパッ
タリングを終了した。最後にスピナーにより、保護層と
してアクリレート系樹脂をコートし光磁気記録媒体を得
た。
【0055】上記のごとく作製した記録媒体の特性は以
下の通りである。 第1磁性層の保磁力(Hc1):500Oe 第1磁性層のキュリー温度(Tc1):230℃ 第1磁性層の飽和磁化(Ms1):220emu/cc 第1磁性層の膜厚(h1):50nm 第1磁性層の補償温度(T・comp1):180℃ 第2磁性層の保磁力(Hc2):15000Oe 第2磁性層のキュリー温度(Tc2):160℃ 第2磁性層の飽和磁化(Ms2):40emu/cc 第2磁性層の膜厚(h2):20nm 界面磁壁エネルギー(σw):2.2erg/cm2 この光磁気記録媒体を1800rpmで回転させ、再生
条件を最適化するための予備記録として半径35mmの
位置で2値のレーザービーム出力(Pb:5mW、P
a:12mW)で、上向きに200Oeの磁界を加えな
がら記録を行った。尚、半導体レーザーの波長は780
nmとした。ここで第1磁性層を上向きに着磁(初期
化)させる外部磁界の大きさは2KOeである。記録信
号の周波数は1.8MHzから7.4MHzまで変化さ
せた。
【0056】実施例1 次に、再生ビームの出力を1mwから3mwまで変化さ
せながら、上記記録信号の再生を行なった。
【0057】このとき再生ビーム出力を一定にして、下
向きに磁界を0から500Oeまで、変化させて印加し
た。このときの装置の機内温度は、40.5 ℃であっ
た。
【0058】1mwの一定再生ビームで記録信号を再生
しながら、下向きに磁界を加えていくと約100Oeか
ら第2磁性層の記録情報の転写が始まり(再生信号の振
幅が大きくなってくる)、150〜200Oeの磁界を
印加したとき、記録した1.8MHzから7.4 MHz
までのすべての周波数で再生信号振幅が極大となった。
ここでさらに磁界を加えていくと再生信号振幅の減少
(キャリアレベルの低下)と再生信号ノイズの増加(ノ
イズレベルの上昇)が起こり、各記録周波数でC/N比
の低下傾向が見られた。特に記録周波数が高い信号程低
下が著しかった。これは、例えば上記7.4 MHzの記
録信号ピットのマーク長は約0.4μmで、再生ビーム
スポットサイズよりかなり小さいため、第2磁性層の記
録情報の転写領域が広がって、マスク効果(超解像効
果)が小さくなり、記録ピットどうしの干渉が起こると
考えられる。
【0059】そこで再生印加磁界と再生レーザ出力が適
正化され、超解像再生が行なわれているかを確認するに
は、信号記録に用いられる最高周波数(最短マーク長の
ピット)を含む周波数の記録ピット列の再生信号を見れ
ば良いことが分かった。同様に、再生ビームの出力を1
mwから3mwまで、0.5 mwづつ増加させて7.4
MHz の周波数の記録ピット列の再生を行なった。こ
のとき同時に下向きに磁界を0から300 Oeまで変
化させて印加した。
【0060】それぞれの条件で再生信号の振幅、ノイズ
の大きさを評価した。再生ビーム出力が大きくなると再
生信号振幅、ノイズとも大きくなるので、オシロスコー
プ上の振幅、ノイズ幅を再生ビームの出力値で割った値
(任意値)すなわち変調度で評価した。
【0061】同時にスペクトラムアナライザーを用い
て、再生信号周波数におけるC/N比を測定評価した。
【0062】この再生信号振幅を正規化した値すなわち
変調度が極大になる磁界とレーザビーム出力の範囲で
は、測定C/N比も42dB以上であり、良好な超解像
再生がおこなわれた。この結果を表1に示す。
【0063】
【表1】 尚、レーザービーム出力が2.5mW以上では、再生時
に第2磁性層の記録ピットが熱の影響を受けて、キャリ
アレベルが低下、ノイズが増加した。
【0064】また、再生時のバイアス磁界が250Oe
以上では、第2磁性層の磁化の第1磁性層への転写がビ
ームスポットの周辺でも起こり、超解像効果がなくなり
キャリアの低下、ノイズの上昇が起こった。
【0065】表1より再生磁界の大きさを150〜20
0Oeとし、更に再生磁界の大きさが150Oeのとき
レーザービームの出力を1.0〜2.0mW、再生磁界
の大きさが200Oeのときレーザービームの出力を
1.0〜1.5mWとすることにより良好なC/N比が
得られることが分かる。
【0066】実施例2 恒温実験室内で実験室の気温を調整することにより記録
再生装置内の機内温度を10℃〜50℃まで変化させて
実施例1と同様な再生実験を行った。再生信号振幅を再
生レーザ出力値で割った値が極大になり、C/N比が4
2dB以上になる磁界及びレーザービームの範囲を表2
に示す。
【0067】
【表2】 表2より、機内温度が高くなるほど、レーザービームの
出力及び磁界の大きさを小さく設定する必要のあること
が分かる。
【0068】実施例3 光磁気記録媒体の回転速度を変化させて、実施例1と同
様な再生実験を行なった。ただし再生半径位置は、35
mmであった。再生信号振幅を再生レーザ出力値で割っ
た値が極大になり、再生C/N比が42dB以上になる
磁界及びレーザビームの範囲を表3に示す。
【0069】
【表3】 表3より回転数(線速度)が大きくなるほどレーザービ
ームの出力を大きくする必要のあることが分かる。また
磁界の大きさは回転数が変化してもそれほど変化させな
くてもよいことが分かる。
【0070】実施例4 再生時の磁界、レーザパワーを最適化するには、再生信
号振幅を評価する以外にも、再生信号のジッター(再生
信号の基準時間に対するずれ)を評価してもよい。
【0071】光磁気記録媒体の所定の場所(本実施例で
は、半径35mm)に、再生信号の基準になるピット列
をあらかじめ基板上にプレピットとして設けておく。
【0072】つぎに恒温実験室内で実験室の気温を調整
することにより、機内温度を一定にして(本実施例で
は、37℃)、上記の所定の位置にプレピットの時間信
号に同期して、最短のマーク長ピットを含み予備記録の
ためにあらかじめ決められたピット列を、あらかじめ決
めた37℃の機内温度で最も再生ジッターの小さい記録
条件で記録する(本実施例では Pb:5mw、Pa:
12mw、記録バイアス磁界200Oe)。
【0073】つぎに上記の実施例と同様に再生時の磁界
とレーザ出力を変化させながら再生信号のピットのエッ
ジを検出する。これには再生信号の時間の2次微分を求
めると、ゼロになる点である。
【0074】また同様に再生時の磁界とレーザ出力を変
化させながら再生信号のピットの中心位置を検出する。
これは再生信号の時間変化での極大、極小点である。
【0075】これら検出した再生ピット位置が、記録信
号である最短のマーク長ピットを含むあらかじめ決めら
れたピット列の位置と時間ずれの小さい条件を、再生時
の最適条件とすれば良い。
【0076】最短マークを含むピット列は、予備記録の
際の記録情報としてあるピット列(0/1情報の信号パ
ターン)と、予備記録情報を媒体に記録した媒体上の磁
区パターンとしてのピット列とがある。ジッターを評価
する際には、この両者の(磁区パターンについては、こ
れを再生した信号をみて)時間軸上でのずれをみるもの
である。
【0077】表4に測定結果をしめす。ここでは回転数
1800rpmで、マーク長さ0.6 5μmの連続ピッ
ト列を再生した。
【0078】このように機内温度を所定の温度にしてピ
ット列を記録することは、例えば光磁気記録媒体の出荷
検査時であれば、可能である。
【0079】
【表4】 エッジずれ(nsec) 位置ずれ(nsec) 磁界(Oe) レーザパワー(mW) 10 8 50 1.0 8 6 100 1.0 5 3 150 1.0 5 3 200 1.0 8 5 300 1.0 20 12 300 2.0 表4の結果から、たとえば再生磁界150〜200O
e、再生レーザパワー1.0mwの条件ならジッターが
小さくよいことが分かる。この結果は再生信号振幅から
求めた最適再生条件とも一致した。
【0080】本実施例では、再生信号の時間の基準とな
る信号をプレピットとして記録しておいた。この場合
は、再生条件を決めるための光磁気信号ピット列も、記
録時にジッターを大きくさせないために、一定の温度環
境で記録しておくことが望ましい。
【0081】一方再生条件を決めるための光磁気信号ピ
ット列を再生直前に記録する場合は、再生信号の時間の
基準となる信号を光磁気ピットとして同時に書き込むこ
とが望ましい。
【0082】実施例5 実施例1、2、3の結果を利用すると次のことが可能と
なる。
【0083】光磁気記録媒体を用意する。所定の領域に
例えば次のようなデータを情報として記録しておく。
【0084】 機内温度 20℃ 半径位置 再生レーザパワー(mW) 再生磁界(Oe) 35mm 2.0 150 40mm 2.0 150 45mm 2.2 150 50mm 2.2 150 55mm 2.4 150 60mm 2.4 150 機内温度 30℃ 半径位置 再生レーザパワー(mW) 再生磁界(Oe) 35mm 1.8 150 40mm 1.8 150 45mm 2.0 150 50mm 2.0 150 55mm 2.2 150 60mm 2.2 150 次にこの光磁気記録媒体に情報記録後、再生にあたり記
録再生装置内に設けた温度センサーで機内温度を検知す
る。同時に予め所定の領域に記録してある、各機内温度
における再生のレーザパワーと磁界の最適値を読み取
り、再生条件にする。各機内温度における温度センサー
としては、熱電対やサーミスタを用いることができ、い
ずれも機内温度を電圧信号として検知できる。
【0085】再生の最適条件(再生パワー、再生磁界)
は、半径位置、機内温度により変化するのでそれぞれに
ついて細かいデータを記録すると膨大な記録量になる。
この場合、おおまかなデータを記録しておき、補完法な
どで対応する半径位置、機内温度におけるデータを計算
しながら、再生条件を決めるようにしてもよい。
【0086】例えば、機内温度が25℃であれば、半径
37.5mmの位置で再生するには、 補完により25℃ 半径35mmで、1.9mW、15
0Oe 半径40mmで、1.9mW、150Oeだから 補完により25℃ 半径37.5mmでは、1.9m
W、150Oeとなる。
【0087】以上の実施例1〜5の結果から次の方法に
よって記録情報の再生条件を決めることが有効であると
言える。 (1)記録情報の再生に先だって、光磁気記録媒体の所
定の場所に、最短マークを少なくとも含むピット列を記
録し再生印加磁界及び再生レーザパワーを変化させなが
ら再生信号振幅を検知して、再生時の印加磁界及び再生
レーザパワーを決定する。 (2)記録情報の再生に先だって、光磁気記録媒体の所
定の場所に、最短マークを含むピット列を記録し再生印
加磁界及び再生レーザパワーを変化させながら再生信号
のジッターを検知して、再生時の印加磁界及び再生レー
ザパワーを決定する。 (3)記録情報の再生に先だって光磁気記録媒体の所定
の場所に記録するピット列を、例えば光磁気記録媒体の
出荷検査時などに、記録再生装置の機内温度を一定に管
理し、記録時のレーザパワーとバイアス磁界を一定に管
理した環境で所定の正確な形状のピット列をあらかじめ
形成しておくこと。 (4)実施例の結果から、最適の再生磁界及び再生レー
ザパワーは、光磁気記録媒体の線速度、記録再生装置の
機内温度が決まれば、決定できることがわかる。そこで
上記(1)〜(3)のような試し書きをおこなわず、光
磁気記録媒体の所定の場所にあらかじめ機内温度、線速
度が変化した場合の最適の再生レーザパワー及び再生印
加の値をデータとして記録しておく。一連の記録情報の
再生に先だって、機内温度及び媒体半径位置を検知して
最適の再生印加磁界、再生レーザパワーを決定して再生
する。
【0088】
【発明の効果】本発明方法によれば、磁性層に交換二層
膜を用いるオーバーライト可能な光磁気記録方法におい
て、再生時の磁界の大きさと照射する再生レーザービー
ムの出力の最適な範囲を決定し、再生工程において簡単
にそれらを制御できるので、記録ピットどうしの干渉を
防いで超解像再生を可能にする、という効果を奏する。
また、本発明によれば環境温度の変化や光磁気記録媒体
における再生半径位置によって再生時の記録層の温度が
変化しても、常に最適な条件で記録情報を再生すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光磁気記録媒体の1例を示す断面
模式図である。
【図2】本発明に係る光磁気記録媒体の他の例を示す断
面模式図である。
【図3】本発明に係る光磁気記録方法の1例を示す状態
遷移図である。
【図4】本発明に係る光磁気記録方法の他の例を示す状
態遷移図である。
【図5】本発明に係る再生方法の1例を示す磁気モーメ
ントの変化を示す模式図である。
【図6】磁壁安定のためのマージンHc1(t)−σw
(t)/2Ms1(t)h1と温度との関係を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 基板 2 第1磁性層 3 第2磁性層 4 ガイドラック層 5 保護層 6 反射層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも第1磁性層及び第2
    磁性層を順次積層して次の条件、 【数1】Hc2>Hc1 (1) 【数2】Hc2>σw/(2Ms22) (2) 【数3】Hc1>σw/(2Ms11) (3) 【数4】Tr<Tcomp1<Tc1 (4) (上記各式中、Hc1及びHc2は各々第1磁性層、第2磁
    性層の保磁力、σwは第1磁性層と第2磁性層との間の
    界面磁壁エネルギー、Ms1及びMs2は各々第1磁性層、
    第2磁性層の飽和磁化、h1及びh2は各々第1磁性層、
    第2磁性層の膜厚、Trは室温、Tcomp1は第1磁性層の
    補償温度、Tc1は第1磁性層のキュリー温度を表す。)
    を満たしてなる光磁気記録媒体に(1)外部の磁界によ
    り、第1磁性層の磁気モーメントの方向を一定方向に揃
    え、該磁界と同一方向に記録バイアス磁界をかけながら
    第1磁性層と第2磁性層との間に界面磁壁が存在しない
    状態を得る低いレーザパワー照射、及び(2)外部の磁
    界により、第1磁性層の磁気モーメントの方向を一定方
    向に揃え、該磁界と同一方向に記録バイアス磁界をかけ
    ながら第1磁性層と第2磁性層との間に界面磁壁が存在
    する状態を得る高いレーザパワー照射を行なうことによ
    って、記録された2値情報を再生する方法において、記
    録情報の再生に先立って、記録情報に対応する最短マー
    クピットを少なくとも含むピット列を光磁気記録媒体の
    所定の場所に記録し、印加磁界及び再生レーザパワーを
    変化させながら該ピット列を再生し、このときの再生信
    号を検知することにより印加磁界と再生レーザパワーと
    の最適な組合せを決定して再生条件とすることを特徴と
    する光磁気記録媒体の再生方法。
  2. 【請求項2】 再生信号の振幅を検知して、該再生信号
    振幅の変調度が極大となる印加磁界と再生レーザパワー
    との組合せを決定して再生条件とする請求項1に記載の
    再生方法。
  3. 【請求項3】 記録再生装置の機内温度及び記録媒体の
    半径上の位置に応じて印加磁界と再生レーザパワーとの
    組合せを決定する請求項2に記載の再生方法。
  4. 【請求項4】 再生信号のジッターが所定値以下となる
    印加磁界と再生レーザパワーとの組合せを決定して再生
    条件とする請求項1に記載の再生方法。
  5. 【請求項5】 記録再生装置の機内温度及び記録媒体の
    半径上の位置に応じて印加磁界と再生レーザパワーとの
    組合せを決定する請求項4に記載の再生方法。
  6. 【請求項6】 記録再生装置の機内温度を一定に管理
    し、記録時のレーザパワーとバイアス磁界を一定に管理
    した環境で、記録情報に対応する最短マークピットを少
    なくとも含むピット列を所定の位置に記録情報の再生に
    先立って形成する請求項1乃至6いずれか一に記載の再
    生方法。
  7. 【請求項7】 記録再生装置の機内温度及び記録媒体の
    半径方向の位置のそれぞれについて請求項1乃至6いず
    れか一の方法で印加磁界と再生レーザパワーとの最適な
    組合せを求め、その結果をデータとして光磁気記録媒体
    に記録し、記録情報の再生時に前記データを読みだして
    利用することを特徴とする光磁気記録媒体の再生方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6いずれか一に記載の方法
    で決定された再生条件がデータとして記録された光磁気
    記録媒体。
JP5534894A 1993-07-29 1994-03-25 光磁気記録媒体の記録再生方法 Pending JPH07262643A (ja)

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CA002128964A CA2128964C (en) 1993-07-29 1994-07-27 Magnetooptical recording medium and recording/reproduction method for medium
AU68772/94A AU659976B2 (en) 1993-07-29 1994-07-28 Magnetooptical recording medium and recording/reproduction method for medium
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7149822B2 (en) 2002-04-23 2006-12-12 Fujitsu Limited Information storage device having internal defragmentation capability

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