JPH0726236Y2 - 吊り下げ式膨脹救命筏 - Google Patents

吊り下げ式膨脹救命筏

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JPH0726236Y2
JPH0726236Y2 JP1986089199U JP8919986U JPH0726236Y2 JP H0726236 Y2 JPH0726236 Y2 JP H0726236Y2 JP 1986089199 U JP1986089199 U JP 1986089199U JP 8919986 U JP8919986 U JP 8919986U JP H0726236 Y2 JPH0726236 Y2 JP H0726236Y2
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JP
Japan
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hanging
life raft
rope
insertion rod
suspension
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JP1986089199U
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JPS62201193U (ja
Inventor
勝弘 木村
睦夫 佐藤
賢一 小泉
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Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は吊り下げ式膨脹救命筏に係るものである。常時
は小さく収納するとともに緊急時に充気して膨脹する膨
脹救命筏には、水中に投入してから充気される方式があ
る。また他の方式は、船上で充気され避難者を乗せた状
態で、クレーン等に吊り下げられて水面に降ろされるも
のが存在する。本考案は、後者に属する膨脹式救命筏で
あって、クレーン等で安全に水面まで吊り下げ降下する
ことを目的としたものである。
従来の技術 上述のごとき吊り下げ式膨脹救命筏は、安全基準上、20
人乗りの場合に於いて、6.3トンの荷重に耐えられる事
が要求されている。そのため、20人乗りで10トン以上の
重量と成る。
この救命筏を船上で充気し、避難者を乗せた状態で水面
に降ろすには、クレーンのフックと係合する為に、吊り
下げ式救命筏の上端に設けた環状の吊り部に、実公昭49
−39673号広報記載の考案のごとく、金属材製の大型の
シャックルを接続するのが、従来の1つの方式である。
また、従来の他の方式は、ナイロンロープを環状の吊り
部に挿通し、このナイロンロープにクレーンのフックを
係合する方法が取られている。
しかしながら、環状の吊り部に、金属材製の大型のシャ
ックルを接続する方法に於いては、10トン以上の重量に
耐える必要から、シャックルが大型となり、船上に収納
して設置するコンテナ内に入りきらず、外部に露出させ
ている。そのため、観光船等の不特定者が乗船する場合
には、いたずら等の対象に成り易いとともに、水分の付
着によって腐食等の問題も生じ易いものであった。
また、ナイロンロープを環状の吊り部に挿通し、このナ
イロンロープにクレーンのフックを係合する方法は、吊
り部も同じ材質のナイロンで形成することが多い。この
ナイロン相互に、10トン以上の重量が掛かると、接触部
相互に、重量による変形、滑り等を原因とする接触摩擦
熱が発生し、溶解切断事故を生じ易いものとなってい
た。
また、特開昭55−74988号公報の第11図、第12図に示す
ごとく、Uボルトに架橋部材をナットで固定し、この架
橋部材に吊り部を係合する方法が知られている。
しかしながら、この方法も10トン以上の重量に耐える必
要性を満足するためには、部材を大型化する必要があ
る。特に、10トン以上の荷重が、ナット部に集中するた
めこの部分の強度を増すため大型化する必要がある。更
にまた、フックに係合するUボルトが変形しないよう
に、強固に形成する必要がありこの部分の大型化も必然
的なものとなる。そのため、前述の実公昭49−39673号
広報記載の考案と同じく、コンテナ内に入りきらず、外
部に露出させ、いたずら等の対象に成り易いとともに水
分の付着によって腐食等の問題も生じ易いものとなる。
考案が解決しようとする問題点 本考案は上述のごとき問題点を、解決しようとするもの
であって、船上に収納して設置する小型化されたコンテ
ナ内にも容易に収納し、外部露出による、いたずら、水
分の付着による腐食等の問題を、生じる事が無いように
する。
また、10トン以上の荷重が加えられても、接触摩擦熱に
よる溶解等を生じることがなく、安全な吊り下げ作業を
可能にしようとするものである。
問題点を解決するための手段 本考案は上述のごとき問題点を解決するため、底布の外
周に膨脹式の環状気性を固定するとともに底布の上面を
天幕にて被覆し、環状気柱または底布若しくはその双方
に、一端を固定した複数本の吊り部材を、天幕の頂部に
て一体に結束して環状の吊り部を構成した吊り下げ式膨
脹救命筏に於いて、両端に係合突部を設けた金属材製の
挿入杆を吊り部内に挿入貫通し、この吊り部から突出し
た挿入杆の係合突部間に、繊維にて形成した環状の係合
ロープを係合し、この係合ロープに吊り上げ用クレーン
のフックを挿入係合し得るものとして成るものである。
また、係合ロープは、挿入杆との係合部に近い位置を定
着紐で結束したものであっても良い。
作用 本考案は上述のごとく構成したものであるから、船上で
膨脹式救命筏を膨脹し、避難する人間を乗せた後に、係
合ロープに吊り上げ用クレーンのフックを挿入係合し水
面まで吊り下げることができる。
この吊り下げに於いて、救命筏の環状の吊り部と接触す
るのは金属材製の挿入杆であるから、挿入杆に変形、滑
り等を生じる事がない。また、荷重は挿入杆と吊り部と
の接触部全面に分散され、接触摩擦熱を生じる事はな
い。従って、熱溶解による切断事故等も発生せず、救命
筏の安全な吊り下げを可能にする。
また、従来のシャックル、Uボルト等のごとく、全体を
大型の金属で形成するものではなく、挿入杆には繊維に
て形成した環状の係合ロープを係合し、この係合ロープ
に、吊り上げ用クレーンのフックを挿入係合するもので
ある。
そのため、小型化が要求されるコンテナ内に収納する場
合も、係合ロープはシャンクルに比し、遥かに小型であ
るとともに係合ロープは自由な形状に折曲することがで
きる。従って、コンテナ内への収納を容易とするから、
外部露出による、いたずら、水分の付着による腐食等の
問題も生じる事がなく、安全な吊り下げ作業を可能にす
るものである。
実施例 以下本考案の一実施例を、図面に於いて説明すれば、
(1)は底布で、第1図に示すごとく、ゴム引布により
複数の気室(2)を設けて形成する。そして、外周に
は、ゴム引布により形成した、上下2段の膨脹式の環状
気柱(3)を固定する。また、中央部には、ゴム引布に
より形成した、膨脹式の支柱(4)を立設固定してい
る。この支柱(4)の上端を頂部とし、下端を環状気柱
(3)に固定した天幕(5)にて、底布(1)上面を被
覆することにより居住室(6)を形成している。
また、環状気柱(3)外周に両端部を固定し、天幕
(5)内面に沿って支柱(4)の上端方向に位置する、
複数本の外周の吊り部材(7)を、対角線上に等間隔で
固定している。この外周の吊り部材(7)の環状気柱
(3)への固定は、上段の環状気柱(3)に固定した帯
び通しパッチ(8)に、各々端部を挿通する。この挿通
後、固定パッチ(10)により、下段の環状気柱(3)に
両端部を対角線上に位置して固定する。そして、この固
定パッチ(10)と環状気柱(3)の接着部外周を、摩耗
防止パッチ(11)により被覆固定し、環状気柱(3)の
摩耗を防止している。
また、支柱(4)と環状気柱(3)間の、中央部の底布
(1)表面に、固定用のパッチ(12)により、複数本の
内周の吊り部材(13)を、対角線上に等間隔で固定して
いる。またこの内周の吊り部材(13)と、外周の吊り部
材(7)とを、第2図に示すごとく、天幕(5)の頂部
にて、結束紐(14)により、天幕(5)と一体に結束し
て、環状の吊り部(15)を構成する。
この吊り部(15)には、係合突部(16)を両端に設け
た、金属材製の挿入杆(17)を、吊り部(15)内の挿通
間隔(18)に挿入貫通する。そして、この吊り部(15)
の挿通間隔(18)から突出した挿入杆(17)の係合突部
(16)間に、繊維にて形成した環状の係合ロープ(20)
を係合する。この係合ロープ(20)は、環状に形成した
ものを挿入杆(17)を挟んで二つ折りにして、係合突部
(16)の内側に位置する。そして、この係合ロープ(2
0)は、挿入杆(17)との係合部に近い位置を、定着紐
(21)で結束し、係合突部(16)の外側への離脱を防止
する。そして、係合ロープ(20)に吊り上げ用クレーン
のフック(22)を挿入係合し得るものとしている。
また、天幕(5)の上端方向を一定の幅で蛇腹状に折曲
して、伸縮自在の伸張部(24)を形成している。この伸
張部(24)は、強い引っ張り力が掛からない限り変形す
ることがないよう、内面に伸縮自在のゴム紐(25)を固
定している。また両端を、底布(1)に固定した内周の
吊り部材(13)は、中央部方向を、帯通しパッチ(23)
により、支柱(4)の上端方向に挿通して位置を固定し
ている。また、支柱(4)と環状気柱(3)とは、充気
装置から充気される炭酸ガス等の気体を導入する、導気
管(26)によって接続されている。
上述のごとく構成したものに於いて、船上で膨脹式救命
筏を充気膨脹し、底布(1)上に、避難する人間を乗せ
た後に、係合ロープ(20)にクレーン等のフック(22)
を引っ掛ければ、水面まで吊り下げることができる。
この吊り下げに於いて、環状の吊り部(15)と接触する
のは、金属材製の挿入杆(17)である。そのため、挿入
杆(17)に変形、滑り等を生じる事がなく、荷重は挿入
杆(17)と吊り部(15)との接触部全面に分散され、接
触摩擦熱を生じる事はない。従って、10トン以上の荷重
が加えられても、熱溶解による切断事故等も発生せず
に、救命筏の安全な吊り下げを可能とする。
また、救命筏本体は、複数本の外周の吊り部材(7)
を、環状気柱(3)外周に端部を固定し天幕(5)内面
に沿って位置する。また、複数本の内周の吊り部材(1
3)を、支柱(4)と環状気柱(3)間の中央部の底布
(1)表面に端部を固定している。そのため、この外周
の吊り部材(7)と、内周の吊り部材(13)とによっ
て、荷重が分散される。その結果、中央部にのみ荷重が
集中して、中央部をへこませたりすることがなく、中央
部分は、内周の吊り部材(13)によって下方への変形を
防止することができる。
また、この底布(1)の変形は、内周の吊り部材(13)
によって防止できるが、外周の吊り部材(7)および内
周の吊り部材(13)とともに一体に結束している天幕
(5)も、両吊り部材(7)(13)の伸張に従って、強
く引っ張られるものとなる。この引っ張りの分、天幕
(5)も引っ張られるものとなるから、この引っ張り
が、天幕(5)の引っ張り強度の限界を超えると、破損
を生じるものと成る。
しかしながら、この実施例では、天幕(5)の一部に、
伸縮自在の伸張部(24)を、蛇腹状にゴム紐(25)で固
定して形成している。そのため、この伸張部(24)が、
両吊り部材(7)(13)の伸張とともに伸張し、破損す
るような負担を天幕(5)に掛けることがなく、安全な
使用を可能とするものである。
考案の効果 本考案は上述のごとく構成したものであるから、船上で
膨脹式救命筏を膨脹し、避難する人間を乗せた後に、係
合ロープに吊り上げ用クレーンのフックを挿入係合し、
水面まで吊り下げることができる。
この吊り下げに於いて、救命筏本体の環状の吊り部と接
触するのは、金属材製の挿入杆であるから、挿入杆に変
形、滑り等を生じる事がない。そのため、荷重は挿入杆
と吊り部との接触部全面に分散され、接触摩擦熱を生じ
る事はない。従って、熱溶解による切断事故等も発生す
る事がなく、救命筏の安全な吊り下げを可能にする。
また、従来のシャックルやUボルトのごとく、全体を大
型の金属で形成するものではなく、挿入杆には繊維にて
形成した環状の係合ロープを係合し、この係合ロープに
吊り上げ用クレーンのフックを挿入係合するものであ
る。そのため、小型化が要求されるコンテナ内に収納す
る場合も、係合ロープはシャックルに比して、遥かに小
型となる。また、係合ロープは自由な形状に折曲するこ
とができるから、コンテナ内への収納を容易とする。従
って、外部露出による、いたずら、水分の付着による腐
食等の問題も生じる事がなく、安全な吊り下げ作業を可
能にするものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであって、第1図は
半断面図、第2図は吊り部の部分を示す拡大断面図、第
3図は挿入杆部分の拡大斜視図である。 (1)……底布、(3)……環状気柱 (5)……天幕、(7)(13)……吊り部材 (15)……吊り部、(16)……係合突部 (17)……挿入杆、(20)……係合ロープ (21)……定着紐、(22)……フック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小泉 賢一 埼玉県岩槻市大字上野8−850 藤倉ゴム 工業株式会社岩槻工場内 (56)参考文献 特開 昭55−74988(JP,A) 実公 昭49−39673(JP,Y2)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】底布の外周に膨脹式の環状気柱を固定する
    とともに底布の上面を天幕にて被覆し、環状気性または
    底布若しくはその双方に、一端を固定した複数本の吊り
    部材を、天幕の頂部にて一体に結束して環状の吊り部を
    構成した吊り下げ式膨脹救命筏に於いて、両端に係合突
    部を設けた金属材製の挿入杆を吊り部内に挿入貫通し、
    この吊り部から突出した挿入杆の係合突部間に、繊維に
    て形成した環状の係合ロープを係合し、この係合ロープ
    に吊り上げ用クレーンのフックを挿入係合し得るものと
    したことを特徴とする吊り下げ式膨脹救命筏。
  2. 【請求項2】係合ロープは、挿入杆との係合部に近い位
    置を、定着紐で結束したものである事を特徴とする、実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の吊り下げ式膨脹救命
    筏。
JP1986089199U 1986-06-13 1986-06-13 吊り下げ式膨脹救命筏 Expired - Lifetime JPH0726236Y2 (ja)

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JPS62201193U JPS62201193U (ja) 1987-12-22
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150119588A (ko) * 2014-04-16 2015-10-26 이애란 레이더 반사 채프가 구비된 팽창식 구명 뗏목

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4939673U (ja) * 1972-07-13 1974-04-08
DE2851708C3 (de) * 1978-11-30 1981-08-20 K A Bergs Smide AB, Gemla Verbindungsorgan für ein Lastgehänge

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150119588A (ko) * 2014-04-16 2015-10-26 이애란 레이더 반사 채프가 구비된 팽창식 구명 뗏목

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JPS62201193U (ja) 1987-12-22

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