JPH0726186A - 孔版印刷用エマルジョンインク - Google Patents
孔版印刷用エマルジョンインクInfo
- Publication number
- JPH0726186A JPH0726186A JP16817893A JP16817893A JPH0726186A JP H0726186 A JPH0726186 A JP H0726186A JP 16817893 A JP16817893 A JP 16817893A JP 16817893 A JP16817893 A JP 16817893A JP H0726186 A JPH0726186 A JP H0726186A
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- JP
- Japan
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- ink
- solvent
- emulsion ink
- parts
- oil
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Abstract
(57)【要約】
【目的】臭気性および皮膚刺激や神経障害をもたらす等
の毒性がなく、かつエマルジョンインクの長期保存に対
する放置安定性に優れた孔版印刷用エマルジョンインク
を提供する。 【構成】油相および水相を有する油中水型エマルジョン
インクにおいて、前記油相成分中に、芳香族成分の含有
量が1重量%以下で、かつアニリン点が60〜95℃の
範囲である石油系溶剤を、水相成分量に対して1〜25
重量%含有することを特徴とする孔版印刷用エマルジョ
ンインク。 【効果】芳香族成分の含有量が少なく、かつ特定のアニ
リン点を有する石油系溶剤を水相成分に対して特定の範
囲で使用しているため、優れた相溶性、乾燥性および放
置安定性を維持しつつ、インクの低臭気化と低毒性化が
図れる。
の毒性がなく、かつエマルジョンインクの長期保存に対
する放置安定性に優れた孔版印刷用エマルジョンインク
を提供する。 【構成】油相および水相を有する油中水型エマルジョン
インクにおいて、前記油相成分中に、芳香族成分の含有
量が1重量%以下で、かつアニリン点が60〜95℃の
範囲である石油系溶剤を、水相成分量に対して1〜25
重量%含有することを特徴とする孔版印刷用エマルジョ
ンインク。 【効果】芳香族成分の含有量が少なく、かつ特定のアニ
リン点を有する石油系溶剤を水相成分に対して特定の範
囲で使用しているため、優れた相溶性、乾燥性および放
置安定性を維持しつつ、インクの低臭気化と低毒性化が
図れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は孔版印刷用エマルジョン
インクに関し、さらに詳しくは低臭気性、低毒性および
インク放置安定性に優れた孔版印刷用エマルジョンイン
クに関する。
インクに関し、さらに詳しくは低臭気性、低毒性および
インク放置安定性に優れた孔版印刷用エマルジョンイン
クに関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷は、版の作製が容易なため、幅
広い分野において利用されている。しかし、孔版印刷機
は印刷を主業務とする印刷所で使用されるよりも、事務
機器の一つとして換気設備のないオフィス等で使用され
る場合が多いため、印刷時のインクの臭気が問題となっ
ている。また孔版印刷物は、印刷を行なった直後に会議
等で配付されて使用されることが多いため、印刷物にイ
ンク臭気が残り、問題となっている。
広い分野において利用されている。しかし、孔版印刷機
は印刷を主業務とする印刷所で使用されるよりも、事務
機器の一つとして換気設備のないオフィス等で使用され
る場合が多いため、印刷時のインクの臭気が問題となっ
ている。また孔版印刷物は、印刷を行なった直後に会議
等で配付されて使用されることが多いため、印刷物にイ
ンク臭気が残り、問題となっている。
【0003】従来の孔版印刷用エマルジョンインクに
は、芳香族成分を含む、例えばインキソルベント240
(三菱石油社製)、日石4号ソルベント(日本石油社
製)、日石5号ソルベント(日本石油社製)等の中沸点
溶剤である石油系溶剤が使用されている(特開昭61−
255967号公報)。このような石油系溶剤を使用す
ることにより、エマルジョンインクを長期間放置した場
合でも、エマルジョン中の水分の飛散により油相と水相
のバランスが崩れてインクが軟化するのを防ぐことがで
き、また芳香族成分を含む溶剤を使用することにより、
インクに使用されている樹脂との相溶性を確保すること
ができる。しかしながら、上記溶剤に含有する芳香族成
分はインクの臭気の発生原因となり、皮膚刺激性を有
し、また神経障害をもたらすことが知られいる。従っ
て、事務機器として使用されることが多い孔版印刷機に
用いるインクには芳香族成分を極力含まない溶剤を使用
することが望まれている。
は、芳香族成分を含む、例えばインキソルベント240
(三菱石油社製)、日石4号ソルベント(日本石油社
製)、日石5号ソルベント(日本石油社製)等の中沸点
溶剤である石油系溶剤が使用されている(特開昭61−
255967号公報)。このような石油系溶剤を使用す
ることにより、エマルジョンインクを長期間放置した場
合でも、エマルジョン中の水分の飛散により油相と水相
のバランスが崩れてインクが軟化するのを防ぐことがで
き、また芳香族成分を含む溶剤を使用することにより、
インクに使用されている樹脂との相溶性を確保すること
ができる。しかしながら、上記溶剤に含有する芳香族成
分はインクの臭気の発生原因となり、皮膚刺激性を有
し、また神経障害をもたらすことが知られいる。従っ
て、事務機器として使用されることが多い孔版印刷機に
用いるインクには芳香族成分を極力含まない溶剤を使用
することが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来技術の問題点を解決し、臭気性および皮膚刺激や
神経障害をもたらす等の毒性がなく、かつエマルジョン
インクの長期保存に対する放置安定性に優れた孔版印刷
用エマルジョンインクを提供することにある。
の従来技術の問題点を解決し、臭気性および皮膚刺激や
神経障害をもたらす等の毒性がなく、かつエマルジョン
インクの長期保存に対する放置安定性に優れた孔版印刷
用エマルジョンインクを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願で特許請求される発
明は以下の通りである。 (1)油相および水相を有する油中水型エマルジョンイ
ンクにおいて、前記油相成分中に、芳香族成分の含有量
が1重量%以下で、かつアニリン点が60〜95℃の範
囲である石油系溶剤を、水相成分量に対して1〜25重
量%含有することを特徴とする孔版印刷用エマルジョン
インク。
明は以下の通りである。 (1)油相および水相を有する油中水型エマルジョンイ
ンクにおいて、前記油相成分中に、芳香族成分の含有量
が1重量%以下で、かつアニリン点が60〜95℃の範
囲である石油系溶剤を、水相成分量に対して1〜25重
量%含有することを特徴とする孔版印刷用エマルジョン
インク。
【0006】本発明に用いられる油中水(W/O)型エ
マルジョンインクは、例えば10〜70重量%の油相
(O)成分に、90〜30重量%の水相(W)成分を徐
々に添加して乳化させることにより製造される。油相成
分中には、溶剤、樹脂、着色剤、乳化剤等が含まれ、ま
た水相成分中には、必要に応じて湿潤剤、水溶性樹脂、
電解質、防徴剤、酸化防止剤などの水溶性添加物を含有
させることができる。
マルジョンインクは、例えば10〜70重量%の油相
(O)成分に、90〜30重量%の水相(W)成分を徐
々に添加して乳化させることにより製造される。油相成
分中には、溶剤、樹脂、着色剤、乳化剤等が含まれ、ま
た水相成分中には、必要に応じて湿潤剤、水溶性樹脂、
電解質、防徴剤、酸化防止剤などの水溶性添加物を含有
させることができる。
【0007】本発明において、油相成分中に含まれる溶
剤には、芳香族成分の含有量が1重量%以下で、かつア
ニリン点が60〜95℃の範囲である石油系溶剤が使用
される。石油系溶剤中の芳香族成分の含有量が1重量%
を超えると芳香族特有の臭気が発生する。溶剤中の芳香
族成分量は極力少ない方が好ましい。また石油系溶剤の
アニリン点が60℃未満では溶剤中の芳香族成分の含有
量が1重量%を超えるため臭気が発生し、また95℃を
超えるとインク中に含まれる樹脂との相溶性が確保でき
ない。
剤には、芳香族成分の含有量が1重量%以下で、かつア
ニリン点が60〜95℃の範囲である石油系溶剤が使用
される。石油系溶剤中の芳香族成分の含有量が1重量%
を超えると芳香族特有の臭気が発生する。溶剤中の芳香
族成分量は極力少ない方が好ましい。また石油系溶剤の
アニリン点が60℃未満では溶剤中の芳香族成分の含有
量が1重量%を超えるため臭気が発生し、また95℃を
超えるとインク中に含まれる樹脂との相溶性が確保でき
ない。
【0008】本発明に用いられる石油系溶剤としては、
例えば商品名AF−4、AF−5、AF−6、AF−7
(日本石油社製)、商品名LA25、LA30、LA3
5、LA38、FP20、FP25、FP30(井光興
産社製)等が挙げられる。石油系溶剤の配合量は、水相
成分量に対して1〜25重量%、好ましくは3〜10重
量%の範囲である。配合量が1重量%未満ではインクを
長期放置した場合にエマルジョン中の水分飛散量の割合
が多くなり、油相と水相のバランスが崩れてインクが軟
化する。インクが軟化すると、長期放置後の印刷開始時
にインクが印刷用紙等の被印刷体に多く付着し、通常の
印刷物よりもインク濃度が濃くなり、裏移りが多く発生
する等現象が生ずる。また配合量が25重量%を超える
と、油相成分の粘度が低下し、エマルジョンインクとし
た場合に、孔版印刷する際に必要とされるインクの粘度
の確保が困難となる。
例えば商品名AF−4、AF−5、AF−6、AF−7
(日本石油社製)、商品名LA25、LA30、LA3
5、LA38、FP20、FP25、FP30(井光興
産社製)等が挙げられる。石油系溶剤の配合量は、水相
成分量に対して1〜25重量%、好ましくは3〜10重
量%の範囲である。配合量が1重量%未満ではインクを
長期放置した場合にエマルジョン中の水分飛散量の割合
が多くなり、油相と水相のバランスが崩れてインクが軟
化する。インクが軟化すると、長期放置後の印刷開始時
にインクが印刷用紙等の被印刷体に多く付着し、通常の
印刷物よりもインク濃度が濃くなり、裏移りが多く発生
する等現象が生ずる。また配合量が25重量%を超える
と、油相成分の粘度が低下し、エマルジョンインクとし
た場合に、孔版印刷する際に必要とされるインクの粘度
の確保が困難となる。
【0009】油相成分には、上記した石油系溶剤の他
に、本発明の目的に反しない範囲で、オリーブ油、ヒマ
シ油、スピンドル油等の一般に油性孔版インクに用いら
れる不乾性油や不揮発性鉱油を用いることができる。ま
た油相成分中には、インクの保存安定性を向上させ、イ
ンクの紙への固着性や印刷物の刷り上がりを良好とする
等の目的で樹脂が添加される。これらの樹脂としては、
例えばフェノール樹脂、マレイン樹脂、石油樹脂、アル
キド樹脂等が用いられる。
に、本発明の目的に反しない範囲で、オリーブ油、ヒマ
シ油、スピンドル油等の一般に油性孔版インクに用いら
れる不乾性油や不揮発性鉱油を用いることができる。ま
た油相成分中には、インクの保存安定性を向上させ、イ
ンクの紙への固着性や印刷物の刷り上がりを良好とする
等の目的で樹脂が添加される。これらの樹脂としては、
例えばフェノール樹脂、マレイン樹脂、石油樹脂、アル
キド樹脂等が用いられる。
【0010】また着色剤としては、例えばファーネスカ
ーボンブラック、ランプブラック、ブリリアントファス
トスカーレット等の公知のものが用いられる。さらにW
/O型エマルジョンインクの製造に用いられる乳化剤と
しては、例えば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタ
ンモノパルミテート等のソルビタン高級脂肪酸エステ
ル、例えばオレイン酸モノグリセリド、オレイン酸ジグ
リセリド等の脂肪酸モノグリセリド、高級アルコール、
アルキルフェノール、脂肪酸等の酸化エチレン付加物な
どの非イオン性界面活性剤が好ましく用いられる。水相
成分中に含有させる湿潤剤としては、例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン等の多価アルコール類が用いられ、その
配合量は、使用する溶剤の飛散速度に応じて適宜決定さ
れる。また水溶性樹脂としては、カルボキシルメチルセ
ルロース、メチルセルロース、アラビアゴム等が用いら
れる。
ーボンブラック、ランプブラック、ブリリアントファス
トスカーレット等の公知のものが用いられる。さらにW
/O型エマルジョンインクの製造に用いられる乳化剤と
しては、例えば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタ
ンモノパルミテート等のソルビタン高級脂肪酸エステ
ル、例えばオレイン酸モノグリセリド、オレイン酸ジグ
リセリド等の脂肪酸モノグリセリド、高級アルコール、
アルキルフェノール、脂肪酸等の酸化エチレン付加物な
どの非イオン性界面活性剤が好ましく用いられる。水相
成分中に含有させる湿潤剤としては、例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン等の多価アルコール類が用いられ、その
配合量は、使用する溶剤の飛散速度に応じて適宜決定さ
れる。また水溶性樹脂としては、カルボキシルメチルセ
ルロース、メチルセルロース、アラビアゴム等が用いら
れる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明は、これらに限定されるものではない。な
お、例中の部は重量部を意味する。また各実施例および
比較例で使用した溶剤の芳香族成分の含有量、アニリン
点および沸点を表1に示した。得られたエマルジョンイ
ンクの臭気性、相溶性、印刷物の乾燥性およびインクの
放置安定性を以下の方法で評価を行った。
が、本発明は、これらに限定されるものではない。な
お、例中の部は重量部を意味する。また各実施例および
比較例で使用した溶剤の芳香族成分の含有量、アニリン
点および沸点を表1に示した。得られたエマルジョンイ
ンクの臭気性、相溶性、印刷物の乾燥性およびインクの
放置安定性を以下の方法で評価を行った。
【0012】
【表1】
【0013】(1)臭気性:作製したエマルジョンイン
クの臭気発生状態を臭覚で確認し、次のように評価し
た。 ○: 臭気の発生が全くない。 ×: 溶剤の臭気がある。 (2)相溶性:樹脂を溶剤を混ぜ合わせた時の相溶状態
によって次のように評価した。 ○: 樹脂と均一に相溶した。 ×: 樹脂とは相溶しなかった。 (3)乾燥性:作製したエマルジョンインクで印刷を行
い、印刷物を1分放置した後の印刷物の触指試験を行
い、次のように評価した。 ○: ほとんど汚れない。 △: ○と×の中間程度の汚れがある。 ×: 手にインクが相当量付着する。 (4)放置安定性:エマルジョンインクを作製し、作製
直後と、常温(20〜25℃)で1週間放置した後のイ
ンクの粘度をスプレットメーターで測定し、スプレッド
メーターによる1分値(30℃、試験開始1分経過時の
直径の大きさ(単位mm))で示した。
クの臭気発生状態を臭覚で確認し、次のように評価し
た。 ○: 臭気の発生が全くない。 ×: 溶剤の臭気がある。 (2)相溶性:樹脂を溶剤を混ぜ合わせた時の相溶状態
によって次のように評価した。 ○: 樹脂と均一に相溶した。 ×: 樹脂とは相溶しなかった。 (3)乾燥性:作製したエマルジョンインクで印刷を行
い、印刷物を1分放置した後の印刷物の触指試験を行
い、次のように評価した。 ○: ほとんど汚れない。 △: ○と×の中間程度の汚れがある。 ×: 手にインクが相当量付着する。 (4)放置安定性:エマルジョンインクを作製し、作製
直後と、常温(20〜25℃)で1週間放置した後のイ
ンクの粘度をスプレットメーターで測定し、スプレッド
メーターによる1分値(30℃、試験開始1分経過時の
直径の大きさ(単位mm))で示した。
【0014】実施例1 アルキド樹脂 (樹脂) 10.0部 ファーネスカーボンブラック (着色剤) 4.0部 溶剤I (溶剤) 10.0部 ソルビタンモノオレエート (乳化剤) 3.0部 水 70.0部 エチレングリコール (湿潤剤) 3.0部 100.0部 上記割合で、油相成分のアルキド樹脂、ファーネスカー
ボンブラック、ソルビタンモノオレエートおよび溶剤I
を充分攪拌し、3本ロールで充分混練した後、水相成分
の水およびエチレングリコールからなる水溶液を徐々に
添加しながら、攪拌機で攪拌して乳化させて本発明のW
/O型エマルジョンインクを作製した。得られたエマル
ジョンインクを用いて孔版印刷機(理想科学工業社製
登録商標リソグラフRC115D)により孔版印刷を行
った。インクの臭気性、相溶性および乾燥性を調べて結
果を表2に示した。
ボンブラック、ソルビタンモノオレエートおよび溶剤I
を充分攪拌し、3本ロールで充分混練した後、水相成分
の水およびエチレングリコールからなる水溶液を徐々に
添加しながら、攪拌機で攪拌して乳化させて本発明のW
/O型エマルジョンインクを作製した。得られたエマル
ジョンインクを用いて孔版印刷機(理想科学工業社製
登録商標リソグラフRC115D)により孔版印刷を行
った。インクの臭気性、相溶性および乾燥性を調べて結
果を表2に示した。
【0015】実施例2 ロジン変成フェノール樹脂 (樹脂) 12.0部 ファーネスカーボンブラック (着色剤) 3.0部 溶剤II (溶剤) 10.0部 ソルビタンセスキオレエート (乳化剤) 3.0部 水 65.0部 エチレングリコール (湿潤剤) 3.0部 硫酸ナトリウム (電解質) 1.0部 カルボキシメチルセルロース (水溶性樹脂) 3.0部 100.0部 上記に示した油相成分と水相成分を実施例1と同様にし
て乳化させて本発明のW/O型エマルジョンインクを作
製し、実施例1と同様に印刷を行い、インクの臭気性等
を調べ、その結果を表2に示した。
て乳化させて本発明のW/O型エマルジョンインクを作
製し、実施例1と同様に印刷を行い、インクの臭気性等
を調べ、その結果を表2に示した。
【0016】実施例3、4 実施例2において、溶剤IIの代わりに溶剤III(実施例
3) および溶剤IV(実施例4)をそれぞれ用いた以外は
実施例2と同様にしてエマルジョンインクを作製し、イ
ンクの臭気性等を調べ、その結果を表2に示した。また
実施例3で得られたエマルジョンインクの放置安定性を
調べ、その結果を表3に示した。
3) および溶剤IV(実施例4)をそれぞれ用いた以外は
実施例2と同様にしてエマルジョンインクを作製し、イ
ンクの臭気性等を調べ、その結果を表2に示した。また
実施例3で得られたエマルジョンインクの放置安定性を
調べ、その結果を表3に示した。
【0017】比較例1 実施例1において、溶剤Iの代わりに日石4号ソルベン
トを用いた以外は実施例1と同様にしてエマルジョンイ
ンクを作製し、インクの臭気性等を調べ、その結果を表
2に示した。 比較例2、3 実施例2において、溶剤IIの代わりに日石5号ソルベン
トおよび出光ノンアロマタイプFP38をそれぞれ用い
た以外は実施例2と同様にしてエマルジョンインクを作
製し、インクの臭気性等を調べ、その結果を表2に示し
た。
トを用いた以外は実施例1と同様にしてエマルジョンイ
ンクを作製し、インクの臭気性等を調べ、その結果を表
2に示した。 比較例2、3 実施例2において、溶剤IIの代わりに日石5号ソルベン
トおよび出光ノンアロマタイプFP38をそれぞれ用い
た以外は実施例2と同様にしてエマルジョンインクを作
製し、インクの臭気性等を調べ、その結果を表2に示し
た。
【0018】比較例4 ロジン変成フェノール樹脂 (樹脂) 10.0部 ファーネスカーボンブラック (着色剤) 3.0部 スピンドル油 (高沸点溶剤) 6.5部 溶剤III (溶剤) 0.5部 ソルビタンセスキオレエート (乳化剤) 3.0部 水 65.0部 エチレングリコール (湿潤剤) 3.0部 硫酸ナトリウム (電解質) 1.0部 カルボキシメチルセルロース (水溶性樹脂) 3.0部 100.0部 上記に示した油相成分と水相成分を実施例1と同様にし
て乳化させて本発明のW/O型エマルジョンインクを作
製し、実施例1と同様の印刷を行い、インクの臭気性等
を調べ、その結果を表2に示した。また得られたエマル
ジョンインクの放置安定性を調べ、その結果を表3に示
した。
て乳化させて本発明のW/O型エマルジョンインクを作
製し、実施例1と同様の印刷を行い、インクの臭気性等
を調べ、その結果を表2に示した。また得られたエマル
ジョンインクの放置安定性を調べ、その結果を表3に示
した。
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】表2および表3から、本発明のエマルジョ
ンインクは低臭気性、相溶性、乾燥性および放置安定性
に優れることが示される。一方、比較例1、2では溶剤
の芳香族含有量が多いため臭気が発生し、比較例3では
溶剤のアニリン点が高いためインクの相溶性に劣り、さ
らに比較例4では芳香族含有量およびアニリン点が本発
明の範囲にあるため、低臭気性、相溶性および乾燥性に
優れるが、石油系溶剤の使用量が水相成分量に対して少
なすぎるため、インクの放置安定性に劣る。
ンインクは低臭気性、相溶性、乾燥性および放置安定性
に優れることが示される。一方、比較例1、2では溶剤
の芳香族含有量が多いため臭気が発生し、比較例3では
溶剤のアニリン点が高いためインクの相溶性に劣り、さ
らに比較例4では芳香族含有量およびアニリン点が本発
明の範囲にあるため、低臭気性、相溶性および乾燥性に
優れるが、石油系溶剤の使用量が水相成分量に対して少
なすぎるため、インクの放置安定性に劣る。
【0022】
【発明の効果】本発明の孔版印刷用エマルジョンインク
によれば、芳香族成分の含有量が少なく、かつ特定のア
ニリン点を有する石油系溶剤を水相成分に対して特定の
範囲で使用しているため、優れた相溶性、乾燥性および
放置安定性を維持しつつ、インクの低臭気化と低毒性化
を図ることができる。
によれば、芳香族成分の含有量が少なく、かつ特定のア
ニリン点を有する石油系溶剤を水相成分に対して特定の
範囲で使用しているため、優れた相溶性、乾燥性および
放置安定性を維持しつつ、インクの低臭気化と低毒性化
を図ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 油相および水相を有する油中水型エマル
ジョンインクにおいて、前記油相成分中に、芳香族成分
の含有量が1重量%以下で、かつアニリン点が60〜9
5℃の範囲である石油系溶剤を、水相成分量に対して1
〜25重量%含有することを特徴とする孔版印刷用エマ
ルジョンインク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16817893A JPH0726186A (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 孔版印刷用エマルジョンインク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16817893A JPH0726186A (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 孔版印刷用エマルジョンインク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0726186A true JPH0726186A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15863239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16817893A Pending JPH0726186A (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 孔版印刷用エマルジョンインク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726186A (ja) |
-
1993
- 1993-07-07 JP JP16817893A patent/JPH0726186A/ja active Pending
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