JPH07261475A - 定着装置の温度制御方法及びこれを用いた定着装置、画像形成装置 - Google Patents

定着装置の温度制御方法及びこれを用いた定着装置、画像形成装置

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JPH07261475A
JPH07261475A JP6048535A JP4853594A JPH07261475A JP H07261475 A JPH07261475 A JP H07261475A JP 6048535 A JP6048535 A JP 6048535A JP 4853594 A JP4853594 A JP 4853594A JP H07261475 A JPH07261475 A JP H07261475A
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cycle
temperature
temperature control
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JP6048535A
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Yoshiko Katsuura
喜子 勝浦
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CPUに大きな負担を与えることなく高精度
で安定な制御を行いながら、かつ定着装置またはこれを
備えた画像形成装置と同一電源ラインに接続された他の
電気機器、特に照明機器に発生するチラツキ感を防止す
る。 【構成】定着装置のヒーターに対する供給電力量をサン
プリング周期ごとに計算する。そして、電力供給パター
ンとして、第1周期Δt1とそれより長い第2周期Δt2
を繰り返すことによってヒーターへの通電を行う。さら
に、第2周期Δt2は電力供給がなされる第1期間Δt3
と電力供給がなされない第2期間Δt4から構成されて
いる。そして、第1期間Δt3内の第1周期Δt1ごとの
通電を、交流波の半サイクルを基準単位とした通電部分
と非通電部分からなるパターンAで行う。また、第2期
間Δt4においては通電の行われないパターンBで行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やプリンタ、フ
ァクシミリ及びその他の装置に用いられる電子写真方式
の画像形成装置に係わり、特に熱を用いた定着装置とそ
の温度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、最も一般的な電子写真画像を記録
材上へ定着する方法として、電力を供給する事によりヒ
ーターが発熱し、この熱を利用して定着を行う熱定着装
置が幅広く用いられる。この熱定着装置においては、ヒ
ーターに電力を供給し所要の温度に達するまで昇温させ
て定着可能状態を得、前記定着可能状態を保持しつつ定
着装置へ記録材を搬送・通過させるという構成が主であ
る。そのために、ヒーターを加熱する場合の制御として
はヒーターへの供給電力を制御することが行われる。ヒ
ーターへの供給電力の制御方法としては、例えば、サー
ミスタ等の温度検出手段によりヒーターの温度を検出
し、あらかじめ設定された設定温度との差に応じて、 1)交流波の半サイクル中の導通角を変化させて給電を
制御する位相制御方法、 2)検出温度が所定の目標温度よりも低ければヒーター
への通電をONし、高ければOFFするといういわゆる
ON/OFF制御方法、 3)ヒーターへの通電を交流のゼロクロスに同期してパ
ルス幅を変化させ、交流出力を制御するパルス幅制御方
法、などがある。
【0003】これらのうち最も一般的に用いられている
ON/OFF制御方法の場合、ONしたあとのオーバー
シュートとOFFしたあとのアンダーシュートによる温
度リップルが発生し、安定して良好な定着状態が得難い
という欠点があった。そして、これを低減するために比
較的大きな熱容量を有するヒーターを用いると、良好な
定着状態が得られる温度にヒーターが昇温するいわゆる
ウォームアップ時間が長くなってしまう。これを防止す
るために、画像形成装置の休止時にもヒーターを高温に
保つ必要があるなど、省電力化の妨げとなるなどの欠点
を有していた。
【0004】ウォームアップ時間の短縮は定着装置にお
いては大変に重要である。そして、素早く良好な定着状
態を得られるような装置構成にするためには、熱容量の
小さいヒーターを有する定着装置や電力量の大きいヒー
ターを有する定着装置を使用することが必須である。し
かし、温度リップルが発生し易くなるなど、ウォームア
ップ時間の短縮のためには温度リップル低減が問題であ
った。
【0005】更に、ウォームアップ時間の短縮のために
小熱容量、大電力量のヒーターを有する定着装置を用い
たON/OFF制御やパルス幅制御では上述した以外に
次のような欠点があった。すなわち、ヒーターONから
OFFになる時、あるいはその逆のOFFからONにな
る時には、定着装置またはこれを備えた画像形成装置と
同一の電源ライン上に接続された他の電気機器、特に照
明機器等に電源電圧の変動によるチラツキが生じるとい
うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】温度リップルを小さく
し、きめの細かい適切な制御を行うために特公平2−4
909号には、ある特定のパルスの出力パターンを複数
個記憶しておき、検出温度と目標温度の差によってパタ
ーンの一つを選択出力することで温度制御する方法が記
載されている。ところがパターン選択による出力の場
合、これを記憶しておくための大きなメモリが必要にな
り、アルゴリズムが複雑になる。また、ウォームアップ
時間の短縮のために小熱容量、大電力量を用いた定着装
置を用いることになると更にきめ細かい制御が必要であ
り、少ない特定の選択パターンでは対応しきれないとい
う問題があった。更に、本従来例によると15msec
毎に温度検出をして出力パターンを選定しなくてはなら
ずCPUの負担が大きくなり、甚だしくは専用のCPU
が必要であった。一方では、CPUの負担を小さくしよ
うとすると検出時間を長くしなければならず、温度リッ
プルが増えるという問題があった。これらの問題に対処
するために更に多くの選択パターンが必要になり、従っ
て、大容量のメモリが必要となってしまう。また、温度
検出手段においては検出遅れが必ず発生するが、これに
対して温度検出サイクルを短くしても効果はなく、温度
変動率等から遅れ量を補正するPID制御を用いる必要
がある。しかし本従来例は、目標温度と検出温度の差で
のみ通電パターンを決定することから、PID等の高度
な制御と組み合わせることができないという欠点があ
る。
【0007】また、選択した出力パターンによっては、
定着装置またはこれを備えた画像形成装置と同一電源ラ
イン上の他の電気機器、特に蛍光灯、白熱灯などの照明
機器やディスプレイ等のチラツキが気になるという欠点
があった。更に小熱容量、大電力の加熱手段を有する定
着装置と組み合わせた場合、チラツキは大きくなる一方
であり一層好ましくない。
【0008】これに対し、定着装置またはこれを備えた
画像形成装置と同一の電源ライン上の他の電気機器のチ
ラツキを防止する対策として、特公昭63−48349
号が挙げられる。本従来例においては、複写機の露光ラ
ンプが点灯している時には位相制御手段を作動させてい
る例があるが、位相制御ではノイズが発生するという欠
点を有しており好ましくない。
【0009】本発明は上述の課題に鑑みてなされたもの
である。
【0010】本発明の第1の目的は、熱容量が比較的小
さいか、または電力量が比較的大きな加熱手段を有する
定着装置またはこれを備えた画像形成装置において、大
容量のメモリを必要としないにもかかわらず、画像形成
装置のCPU(中央制御ユニット)に対しての加熱手段
の温度制御の負担が少なく、PID等高度な温度制御手
段を用いたきめ細かな温度制御が可能な定着装置の温度
制御方法を実現することである。
【0011】本発明の第2の目的は、定着装置またはこ
れを備えた画像形成装置と同一の電源ライン上の他の電
気機器、特に照明機器(蛍光灯、白熱灯等)やディスプ
レイ等に人の目に不快なチラツキを発生させない定着装
置の温度制御方法を実現することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の定着装置は、記
録材を加熱する加熱手段と、この温度を検出する温度検
出手段と、検出された温度に基づいて加熱手段の温度を
制御する温度制御手段とを備えている。そして、この定
着装置の温度制御方法として、 (1)温度制御手段における温度制御周期は、第1周期
とそれより周期の長い第2周期とから構成されており、
第2周期内は加熱手段への電力供給が許可される第1期
間と電力供給が許可されない第2期間とが設定可能であ
り、第1期間内では第1周期で加熱手段へ電力供給する
ことを特徴とする。
【0013】なお、第1周期で加熱手段へ電力供給する
ための電力供給パターンとしては、加熱手段へ供給され
る交流波の半サイクルを1単位として、少なくとも1単
位の通電と、少なくとも1単位の非通電とからなること
が好ましい。
【0014】この電力供給パターンとしては、1単位の
通電と3ないし8単位の非通電とからなることがより好
ましい。さらに、電力供給パターンとしては、1単位の
通電と4ないし6単位の非通電とからなることがより一
層好ましい。
【0015】この他、第2周期は、通電の許可される第
1期間のみからなると共に、第1期間中に第1周期で加
熱手段へ電力供給するための電力供給パターンとして
は、2つ以上の異なる電力供給パターンであることが好
ましい。
【0016】(2)加熱手段への電力供給を間欠的に行
うと共に、加熱手段へ供給される交流波の半サイクルを
1単位として、電力供給の間欠間隔が4単位ないし6単
位であることを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明の温度制御方法は、相互に密接に関連す
るものの、大きく2つにわけることができる。
【0018】第1の温度制御方法は、加熱手段に対する
供給電力量を決定するための電力量決定周期を設定し、
その周期内で適切に加熱手段に電力を供給する方法であ
る。この温度制御方法は、 1)極端には短くない電力量決定周期(第2周期)を設
定してCPUの負担を軽減し、 2)電力量決定周期毎に加熱手段への供給電力量を逐次
計算することにより所要メモリ量を削減し、 3)電力量決定周期を電力供給可能な期間(第1期間)
とそうでない期間(第2期間)とにわけることができ、
かつ、電力量決定周期よりも短い周期(第1周期)を電
力供給の基本単位とすることにより、きめ細かな温度制
御が可能となり、 4)温度検出手段の検出遅れを補償することにより、高
精度で安定した温度制御を行うことができるものであ
る。
【0019】さらに上記に加えて、 5)第1周期内での電力供給パターンを工夫することに
より、本発明の定着装置またはこれを備えた画像形成装
置と同一電源ライン上に接続された電気機器の電圧変動
を抑制するものである。
【0020】一方、第2の温度制御方法は、供給電力量
を決定するための一定の周期(第2周期)を設定せず
に、加熱手段への電力供給を特定の間欠間隔で巧みに行
う方法である。これによって、本発明の定着装置または
これを備えた画像形成装置と同一電源ライン上に接続さ
れた電気機器の電圧変動を非常に効果的に抑制するもの
である。特に照明機器(蛍光灯、白熱灯等)やディスプ
レイ等に発生する恐れのある、人の目に不快なチラツキ
を完全に消滅させることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の定着装置の温度制御方法を、
画像形成装置の一種であるプリンタ装置に適用した一実
施例を図面に従って説明する。まず、定着装置およびそ
の制御装置全体の概要について説明する。
【0022】図1は本発明の定着装置の構成を示す断面
図である。回転可能に支持された加熱ローラー1の内部
にハロゲンランプヒーター3が設けられ所定の電力が印
加されることによって加熱ローラー1が熱せられる。加
熱ローラー1の表面にはサーミスタを内蔵する温度セン
サ4が押圧されており、温度センサ4の検出温度により
ハロゲンランプヒーター3への通電電力が制御される。
回転可能に支持された加圧ローラー2は、金属製の軸6
の周囲にシリコンゴム等の弾性層が設けられており、図
示しない軸両端部に荷重印加されることによって加熱ロ
ーラー1に圧接されてニップ部を形成している。このニ
ップ部を未定着トナー像が形成された記録材5が通過す
ることによって定着が行われる。
【0023】本発明の定着装置またはこれを備えた画像
形成装置に適用することができる記録材としてはシート
状のものであれば特に制限はなく、紙、ハガキ、封筒、
フィルム、薄板等が好ましく用いられる。
【0024】図2は本発明の一実施例の加熱ローラー1
の温度変動を示す図である。縦軸に加熱ローラー1の温
度T、横軸に経過時間tをとる。加熱ローラー1の経過
時間による温度変動をTsにて示す。まず、プリンタ装
置外から送出された画像情報の入力と共に加熱ローラー
1に対して加熱を開始する。そして、加熱ローラー1の
温度Tsが目標温度T*に到達した直後にハロゲンランプ
ヒーター3への電力を遮断する。しかし、加熱ローラー
1の温度はオーバーシュート状態にあり、しばらく温度
上昇する。その後、加熱ローラー1の温度Tsは、目標
温度T*近辺まで下がり、所定の温度検出のサンプリン
グ時間ごとに電力が印加され始め、加熱ローラー1の温
度を安定化させ、所定の温度範囲内に安定した後、記録
材5の通紙を開始する。
【0025】図3は加熱ローラー1の温度を制御するた
めの制御装置の構成を示すブロック図である。温度セン
サ4から出力されたアナログ電圧信号は、アンプ9を経
てA/Dコンバータ10に入力される。A/Dコンバー
タ10により256レベルのディジタル信号に変換され
た信号は、I/O11に入力される。そして、所定のサ
ンプリング時間、即ち本発明の第2周期ごとに、温度制
御プログラムを実行するCPU13に入力される。この
第2周期については後ほど詳しく説明する。温度制御プ
ログラムはROM12に内蔵されており必要に応じてC
PU13に呼び出され実行される。CPU13は、温度
制御プログラムを実行することにより検出された温度か
ら以下の数式(1)に従ってハロゲンランプヒーター3
に供給する電力量を決定する。そして、後述する方法に
従ってハロゲンランプヒーター3に対して間欠的に通電
を行う。
【0026】CPU13で発生された制御信号はハロゲ
ンランプヒーター3を点滅させるスイッチであるSSR
7へ送られる。SSR7へは、ゼロスイッチング回路8
からも交流ゼロクロスに同期した信号が送られる。SS
R7は、ゼロスイッチング回路8からの信号を受けたと
きにCPU13からの制御信号があればオンし、制御信
号がなければオフする。このようにして、CPU13か
らの制御信号により交流波の半サイクルを1単位として
SSR7はオンオフされ、それに従いヒーター通電がな
される。交流波の半サイクル単位でオンオフするために
は、ゼロスイッチング回路8からの信号でCPU13に
割り込みをかけ、この割り込み信号に基づいてCPU1
3から制御信号を出力するように構成してもよい。
【0027】本実施例における温度制御プログラムは、
ハロゲンランプヒーター3に供給する電力Pを、目標温
度をT*、ゲインをG、オフセット電力をPCとして、 P=G・(T*−TC)+PC (1) に従って供給電力量を決定している。ここでTCは検出
温度の補正値であり、温度センサ4の検出遅れの式 TC=TS+k・τ・ΔTS/Δt (2) で求められたものである。TSは温度センサ4の検出温
度、kは補正率、τは温度センサ4の時定数、Δtは検
出温度TSの所定のサンプリング時間、ΔTSはΔt間で
生じるTSの変化量、ΔTS/Δtは温度検出手段の検出
温度の変化率である。このように本発明では、第2周期
である所定のサンプリング時間毎に温度制御プログラム
を実行するため、温度センサ4の時間遅れを予想して、
それを補正する温度制御、即ち予測制御という高度な温
度制御手法を組み込むことができる。
【0028】上式(1)、(2)の計算において、温度
センサ4の検出温度TS等は前述したようにA/D変換
されたディジタル値であって、CPU13内部では整数
演算を行うことにより供給電力Pを決めている。
【0029】次に、決定された供給電力Pに基づいたハ
ロゲンランプヒーター3への電力供給方法について説明
する。まず第1の温度制御方法は、加熱手段に対する供
給電力量を決定するための電力量決定周期を設定し、そ
の周期内で適切に加熱手段に電力を供給する方法であ
る。そして特にここでは、第1周期、第2周期、第1期
間、第2期間等の用語、及びこれらの周期、期間が電力
供給にどのように利用されているかについて詳しく説明
する。
【0030】図4は、本発明の温度制御方法における電
力供給方法の一例を示す図である。縦軸はハロゲンラン
プヒーター3への供給電圧、横軸は時間tである。まず
第2周期Δt2ごとに、加熱ローラー1に接触する温度
センサ4の検出温度TSをサンプリングし、それに基づ
いてCPU13が供給電力量(以下、デューティーと呼
ぶ)を決定する(なお、決定方法は上述の通りであ
る)。すなわち第2周期Δt2を1つの温度制御単位と
してフィードバック制御がなされるわけである。第2周
期Δt2は、電力供給が許可される第1期間Δt3と電力
供給が許可されない第2期間Δt4に分けられている。
第1期間Δt3においては、第2周期Δt2より周期の短
い第1周期Δt1(本例では交流波である商用AC電源
の半サイクルの周期)を単位とした通電が行われる。
【0031】温度を高精度に制御するためには、第2周
期Δt2を3秒程度以下すなわち1/3Hz程度以上の
周波数に設定してフィードバック制御を行い、頻繁にデ
ューティー(供給電力量)を変化させることが望まし
い。一方、第2周期Δt2を短くしすぎると、1つの第
2周期Δt2のなかに入る交流半波の波数が少なくなっ
てデューティー(供給電力量)のレベルを細分化できな
くなるために、0.2秒程度以上すなわち5Hz以下に
することが望ましい。
【0032】また、第1周期Δt1は、第2周期Δt2
比べて短いほど電力供給量のレベルを細分化できる。従
って、より高精度な温度制御を行うことができる。通
常、第2周期Δt2に対して第1周期Δt1が1/5以下
であることが望ましい。さらに、第2周期Δt2に対し
て第1周期Δt1が1/50以下であると一層精度の高
い温度制御を行うことができる。なお、第1周期Δt1
は理論的には極限まで短くすることが可能である。しか
しながら、実際の制御回路素子(例えばハロゲンランプ
ヒーター3)の応答速度などのハードウエア条件によっ
ておのずと限界がある。また、第1周期Δt1を短くし
過ぎると実際の温度制御の高精度化にはあまり寄与しな
くなってくる。通常、有効となる第1周期Δt1の下限
値は第2周期Δt2に対して1/5000程度である。
【0033】上述した第1周期Δt1の望ましい範囲の
なかでも、第1周期Δt1としては本実施例で用いたよ
うに、ハロゲンランプヒーター3に供給される交流波の
半サイクルに比例した周期をとることがより望ましい。
これは、交流波の半サイクルと同期したゼロクロス信号
を比較的容易に得ることができるためである。そして、
ハロゲンランプヒーター3に供給する電力量の1単位を
形成するための基準信号としてこのゼロクロス信号を用
いることにより、制御装置の回路的な負担、及び制御プ
ログラムやCPUの処理に関わる負担を大きく低減する
ことができる。なお、この時の第1周期Δt1の具体的
な値は、使用する商用AC電源の周波数によって異な
る。商用AC電源の周波数が50Hzの場合は、例え
ば、1/100、1/50、3/100、1/25、1
/20、3/50、7/100秒(周波数で表すと10
0、50、約33、25、20、約17、約14Hz)
などである。
【0034】このような通電制御を行うことによって、
所定の制御サイクルすなわち第2周期Δt2毎に頻繁に
供給電力量を変化させることができ、PID制御等の高
度な制御と組み合わせることできめ細かな安定した温度
制御を行うことができる。しかも温度検出とデューティ
ーの計算は第2周期Δt2に1回で済みCPUへの負担
が少ない。そのため、同時に画像形成装置内の他の部分
の制御等を行うことができ、温度制御用に専用のCPU
を用意しなくても画像形成装置本体のCPUで兼用でき
るという利点がある。
【0035】そして、本発明者らが上述したような制御
方法に基づいて定着装置の温度制御を行ったところ、温
度は極めて高精度に安定に保たれることが確認された。
【0036】さて一方、本発明の定着装置またはこれを
備えた画像形成装置と同一電源ライン上に照明装置が接
続されている場合には、照明装置にチラツキが発生する
こともあることがわかった。そして、このチラツキが従
来のON/OFF制御に比べてより不快に感じられる場
合があることがわかった。
【0037】図5は、上述の電力供給方法における、定
着装置またはこれを備えた画像形成装置と同一電源ライ
ン上に接続された蛍光灯の光量変動を示す図である。縦
軸は定着装置またはこれを備えた画像形成装置と同一電
源ライン上に接続された蛍光灯の光量、横軸は時間tで
ある。また、Δt1、Δt2、Δt3、Δt4はそれぞれ図
4に示す第1周期、第2周期、第1期間、第2期間に相
当する時間である。
【0038】図5から明かなように、蛍光灯の光量は定
着装置の加熱手段への通電により影響を受けて変動を生
じてしまう。この光量変動201が人の目にチラツキと
して感じられ、不快感を与える場合があるわけである。
光量変動201には、図5中イに示される、第2周期Δ
2毎の変動と、図5中ロに示される、第1周期Δt1
の変動がある。
【0039】本発明では、図4を用いて説明した電力供
給方法に加えて、人の目が上述のようにして発生するち
らつきに対してどのような感じ方をするかということに
着目して、ちらつき感を防止する電力供給方法を実現し
ている。以下その詳細について説明する。
【0040】まず、人の目に感じるチラツキ感について
光量変動と変動周波数との関係を調べてみると、図6の
ような特性が有ることがわかった。図6は、定着装置ま
たはこれを備えた画像形成装置と同一電源ライン上に接
続された照明機器のチラツキ感の、光量変動周波数と光
量変動量の依存性を示す図である。縦軸は光量変動量
(%)、横軸は光量変動周波数(Hz)である。図6中
の領域(A)はチラツキ感が全くわからない領域、領域
(B)はチラツキ感がわずかにわかる程度の領域、領域
(C)はチラツキ感はわかるが不快ではない領域であ
る。なお、これら(A)、(B)、(C)以外の領域は
チラツキ感を感じ不快である領域である。実験で使用し
た電源周波数は60Hzであったが、50Hzで調べて
も同様の結果となった。また、ハロゲンランプヒーター
3としては定格電力が300Wから700W程度のもの
を用いた。
【0041】さて、図6によれば、上述した第2周期Δ
2毎のサイクルの周波数範囲(1/3〜5Hz程度)
においては、チラツキ感が光量変動量に大きく依存して
いることがわかる。一方この周波数範囲以下(1/3H
z程度以下)であればチラツキを感じることがあって
も、その頻度が低いためそれほど不快とは感じない。従
来のON/OFF制御はこの周波数範囲にある。
【0042】そこでこの第2周期Δt2毎の照明機器の
光量変動量を低減するために、第2周期Δt2毎の通電
期間Δt3内の通電を間欠的に行うことを試みた。すな
わち、後で図9を用いて詳述するような、第1周期Δt
1の通電を少なくとも1単位の通電と少なくとも1単位
の非通電とからなる電力供給パターンとした。このよう
な電力供給方法を用い、非通電の単位数すなわち間欠間
隔を変化させて、蛍光灯等の照明機器の光量変動量の特
性を調べてみた。すると、図7に示されるように、間欠
通電の間欠間隔と、第2周期Δt2毎の光量変動量とは
相関があることがわかった。図7は間欠間隔に対する第
2周期Δt2毎の光量変動量をプロットしたものであ
る。間欠通電しない場合に比べ間欠通電する事により光
量変動量が大幅に減少しており、また、間欠間隔が長く
なるほど光量変動量が減少している。このことと、不快
感が光量変動量の減少により小さくなることとをあわせ
て考えると、第2周期Δt2毎の光量変動によるチラツ
キの不快感の除去に間欠通電が著しい効果を有している
ことがわかる。
【0043】図6の人の目の特性をさらに詳細に調べる
と、上述の第2周期Δt2毎のサイクルの周波数範囲
(1/3〜5Hz程度)では、光量変動量が約2%程度
以下であればチラツキが感じられず、光量変動量が約3
%以下であればチラツキはわずかに感じられる程度であ
り、5%以下であればチラツキは感じられるが不快では
ないことがわかった。これを図7の間欠間隔と光量変動
量の関係と照らし合わせてみると、間欠間隔が1以上が
不快とは感じない実用上問題のない領域、3以上がチラ
ツキわずかに感じられる程度の望ましい領域、4以上が
チラツキが全く感じられないさらに望ましい領域である
ことがわかる。
【0044】ところが、上述のように第2周期Δt2
のちらつきをさらに減らしていこうとして間欠通電間隔
を広げていくと、今度は逆に間欠通電が原因のちらつ
き、すなわち第1周期Δt1毎の光量変動によるちらつ
きが発生する場合がある。以下それが発生しない条件に
ついて説明する。まず、間欠通電をしない場合の第1周
期Δt1は商用AC電源の交流周波数(例えば50H
z)の倍、例えば100Hzである。従って、図6のグ
ラフより第1周期Δt1毎の光量変動が存在してもひと
の目に感じない周波数領域であることがわかる。ところ
が、間欠通電を行わないときに100Hzであった第1
周期Δt1のサイクルが、間欠通電を行うことによっ
て、例えば間欠通電間隔が半波10単位であれば約9H
zになり、すでに人の目に感じられる領域になってしま
う。
【0045】図8はどこまで通電間隔を広げられるかを
示す図であって、図6の一部を詳細に拡大したものに、
図7の光量変動量を重ね合わせたものである。なお、図
8は商用AC電源の周波数が50Hzの場合である。図
8からわかるように光量変動周波数が約11Hz以上す
なわち間欠間隔が8単位以下であればチラツキがわずか
に感じられる程度である。また、光量変動周波数が約1
4Hz以上すなわち間欠間隔が6単位以下ではチラツキ
が感じられない。
【0046】このように、交流波の半サイクル1つを1
単位とした電力供給をある間隔を以て行うことによりチ
ラツキによる不快感を防止することができる。そして、
望ましくは間欠間隔が3単位以上8単位以下でチラツキ
感をほとんど感じない温度制御領域となる。更に望まし
くは、間欠間隔が4単位以上6単位以下で、チラツキ感
のない更に良好な温度制御領域となる。
【0047】図9にこのような条件を満たす間欠通電の
例を示す。図9中に示された電力供給パターンは、第1
周期Δt1が5つの単位で構成され、5単位のうち1単
位を通電し、残り4単位を非通電とする例で、これをパ
ターンAとする。通電単位と次の通電単位との間にある
非通電単位の数を間欠間隔とすると、パターンAの間欠
間隔は4である。第1期間Δt3内にては、パターンA
が第1周期Δt1で繰り返されて通電が行われる。パタ
ーンAの繰り返し回数は、デューティーと、商用AC周
波数と、第2周期Δt2と、第1周期のパターンAの構
成から決定される。一方、第2期間Δt4では、電力供
給が許可されないが、この期間内では第1周期Δt1
5つの単位で構成され、5単位のうち何れもが非通電で
ある。このパターンをパターンBとする。第2期間Δt
4内ではパターンBが所定回数繰り返される。このよう
な動作が第2周期Δt2毎に繰り返される。なお、温度
センサ4の検出温度のサンプリングおよびそれに基づい
たデューティーの計算は第2周期Δt2の最初毎に行わ
れる。
【0048】次に、上述のような間欠通電を行うための
通電制御方法の具体的手法に付いて実験例を用いて詳細
に説明する。
【0049】[実験例1]本実験例に於ける定着装置の
構成は、表1に示すとおりである。
【0050】
【表1】
【0051】図10は、本発明の実験例1の電力供給の
説明図である。縦軸には電圧、横軸には時間をとる。例
えば、デューティー10%、パターンA、第2周期は1
秒、商用AC電源60Hzの場合について考える。第2
周期Δt2=1秒は60×2=120単位で構成され、
デューティー10%であるから第2周期Δt2内で合計
12単位の通電が必要である。第1周期のパターンA
は、5単位中1単位の通電であるからパターンAを12
回繰り返すこととなり、従って第1期間Δt3は12×
5=60単位である。第2期間Δt4は、第2周期Δt2
である120単位よりΔt3を引いた60単位であり、
パターンBを12回繰り返すこととなる。
【0052】次に、図10で示したパターンの出力の場
合の制御を行うための制御信号について、図11及び図
12を用いて説明する。図11は、実験例2の温度制御
方法の全体のフローチャートの図である。本実験例では
商用AC電源60Hzでの使用であり、第2周期Δt2
は交流波の半サイクルを1単位として120単位からな
る。
【0053】まずSTEP1で、第2周期Δt2全体の
カウント値nの初期値を設定する。第2周期Δt2の1
20単位の最初の1単位に対して、カウンタのカウント
値nを119にセットする。STEP2では、1/12
0秒に1回だけの以下の処理を行わせるために、1/1
20秒のタイマーが立ち上がっているか確認する。立ち
上がっていればSTEP3へ進み、もし立ち上がってい
なければ、即ち1/120秒経過していなければSTE
P2を繰り返し、タイマーの立ち上がりを待つ。STE
P3では1秒間120回の最初の1回であるかを判断す
る。STEP3の判定がYとなり最初の1回であると、
デューティーを決定し通電パターンを割り当てるための
ルーチンに入る。
【0054】図12(a)は、図11のルーチンの説
明図である。STEP−1では前述した方法を用い、
CPUに入力された検出温度データに基づいて供給すべ
き電力量であるデューティーを計算する。実験例1では
算出されたデューティーが図9に対応する10%なの
で、STEP−2の判定はYとなる。このようにST
EP−2ではデューティーが何%になっているかを判
断し、各デューティーに応じた通電パターンとなるよう
に分岐する。この時、デューティーが20%以上の場合
は、20%以上の通電パターンを割り当て、ルーチン
に入るが、ルーチンについては後述の実験例4にて説
明する。次に、STEP−3では10%のデューティ
ー、即ち12個の通電単位の通電すべきタイミングを割
り当てる命令をする。換言すれば、第1周期Δt1での
パターンAを設定する。
【0055】図12(b)は、図12(a)のSTEP
−3に記載したcount0からcount4と交流
波の半サイクルとの対応を表した図である。縦軸に定着
装置のハロゲンランプヒーターへの供給電圧をとり、横
軸に時間tをとる。第1周期Δt1は5つの単位よりな
っているが、第1番目の単位101をcount0、第
2番目の単位102をcount1、第3番目の単位1
03をcount2、第4番目の単位104をcoun
t3、第5番目の単位105をcount4と割り当て
る。そしてcount1からcount4までを0と設
定し、count0のカウント値には、120×デュー
ティー(duty)の計算値を設定する。この120と
は第2周期Δt2=1秒中に存在する単位数を示し、d
utyは10%であるので、120×duty=120
×0.1=12となる。ここで、AC電源周波数d(H
z)と第2周期Δt2の時間とデューティーが変わった
場合はcountに0は、d×2×Δt2×dutyの
計算値が入る。この時、計算値が整数でなければ小数点
以下1位を四捨五入する。また、以上のルーチンは1
秒に1回実行される。
【0056】次に図10のSTEP4からSTEP7ま
ででは、現在の1単位について、通電、非通電の判断が
なされる。STEP4−1からSTEP4−4とSTE
P5において、カウンタのカウント値nが第1周期Δt
1中の5単位のうち何番目かが判別され、これに対応し
たcount0からcount4のいずれを参照するか
決定する。STEP5では、参照された値が0である時
は、ハロゲンランプヒーター3に通電せずSTEP8へ
進み、0でないことが判別されるとSTEP6にてヒー
ター3に通電する。更にSTEP7へ進み、参照された
カウント値を1つ減らす。
【0057】STEP7までの処理を終えると、STE
P8でカウンタのカウント値nが0でない、すなわち第
2周期の最後の1単位でないことを確認するとSTEP
9で現在のカウンタのカウント値nより1を減らし、S
TEP2へ戻る。また、STEP8においてn=0すな
わち第2周期の最後であると判別すると、カウンタをn
=119へ戻し、STEP2へ戻る。このような一連の
処理を行うと、図10に示した電力供給のパターンが実
現する。
【0058】このような処理フローに基づいて通電制御
を行うことによって、温度検出とdutyの計算は第2
周期Δt2(1秒)に1回で済み、しかもその計算量は
少なく、その間はプログラム一つで手続き的に電力供給
のパターンを決めることができるため大容量のメモリを
必要とせず、繰り返しのみの制御で種々のデューティで
通紙でき、こまかな温度制御ができると共に、CPUへ
の負担が少なくなる。
【0059】本実施例のように、ウオームアップ時間を
短縮するような小熱容量・大電力の加熱手段を有する定
着装置では、ウォームアップ動作終了後のオーバーシュ
ートを経過した後は出力デューティーは極めて小さい。
実際には、デューティーとしては10から20%程度の
値が最も多いため、図12ののルーチンを実行する例
はほとんどない。このルーチンを実行する例としては、
後述する実験例4のように特に厚い紙、特に厚い封筒等
の特殊な記録材を使用する場合である。
【0060】上述した実験例1では、間欠間隔の望まし
い範囲の一つである間欠間隔が4単位の制御方法を示し
ており、その時のチラツキ感を観測した。図13は、実
験例1の構成を有する定着装置またはこれを備えた画像
形成装置と同一電源ライン上に接続された蛍光灯の光量
変動202とその通電パターンを説明する図である。図
13(a)は、第2周期Δt2での光量変動を示してお
り、図13(b)は第1周期Δt1での光量変動を示し
ている。それぞれ縦軸は光量、横軸tは時間である。図
13(a)において光量は202の如く変動し、長周期
の変動、即ち、第2周期Δt2での光量変動量の最大値
ΔE2は1.6%であった。これは、図6の領域(A)
に該当する。また、図13(b)において、短周期の変
動、即ち第1周期Δt1での光量変動量の最大ΔE1は
0.6%であった。この場合の光量変動周波数は24H
z(商用AC電源周波数50Hzの場合で換算すると2
0Hzに相当)と高く、これは図8の領域(A)に該当
する。
【0061】このように本発明の定着装置の温度制御方
法を行うと、同一電源ライン上の蛍光灯のチラツキを生
じる事なく、かつ良好な定着状態を得ることができる。
また、通電開始の時のハロゲンランプヒーターへの突入
電流が減少するため、ハロゲンランプヒーターの耐用時
間が長くなるという利点もある。
【0062】また、蛍光灯のチラツキが気にならず最適
である領域のうち、より大きいデューティが必要な場合
には間欠間隔を短くするとよい。これは定着装置の構成
としてより大きい電力を必要とする場合である。例え
ば、通紙速度が表1に示す速度より速い場合、ハロゲン
ランプヒーター3が表1に示す電力より小さい場合、或
いは特に厚い記録材を通紙する場合などである。また逆
に、より小さいデューティで良い場合には間欠間隔を長
くすることが効果的である。例えば、通紙速度が表1に
示す速度より遅い場合、或いはハロゲンランプヒーター
3が表1に示す電力より大きい場合等、定着手段の構成
として小さい所要電力で十分な場合である。
【0063】[実験例2]次に、第2の実験例を記述す
る。実験例1で用いた350Wのハロゲンランプヒータ
ーを大電力量のハロゲンランプヒーターに変更し、低デ
ューティーで実験例1と同様の温度制御を行ったもので
ある。主要部の構成は以下に示す表2の通りである(表
1と同一条件のもののうち主要以外のものについては特
に再掲はしていない)。
【0064】
【表2】
【0065】図14は、本発明の第2の実験例の構成で
温度制御を行ったときの定着装置またはこれを備えた画
像形成装置と同一電源ライン上に接続された蛍光灯の光
量変動203とその時の通電パターンを説明する図であ
る。図14(a)は、第2周期Δt2での光量変動を示
しており、同図(b)は第1周期Δt1での光量変動を
示している。それぞれ縦軸は光量、横軸tは時間であ
る。第2周期Δt2での光量変動量の最大ΔE12は
2.5%であった。これは、図6の領域(B)に該当す
る。また、第1周期Δt1での光量変動量の最大ΔE1
1は0.6%であった。この場合、光量変動周波数は2
4Hz(商用AC電源周波数50Hzの場合で換算する
と20Hzに相当)と高く、図8の領域(A)に該当す
る。
【0066】電力量が大きいハロゲンランプヒーターで
あってもチラツキ感は図8に示す(B)領域であった。
また、この時ウォームアップに要する時間は実験例1よ
り約2.5秒短縮された。さらに、記録材の通紙中も温
度低下は少なく、供給電力は小さいデューティで良い。
仮に大電力にしてオーバーシュートが大であったり温度
リップルが大きくなってしまっても、PID制御等の高
度な制御との組み合わせが可能であるので制御定数を変
えるなどの対策により、適切な制御ができるようにな
る。
【0067】[実験例3]更に、実験例3として、上述
した実験例2よりも間欠間隔を長く設定した制御方法を
行った。構成は、以下に示す表3に示す通りである。
【0068】
【表3】
【0069】図15は、第3の実験例の構成で温度制御
を行ったときの定着装置またはこれを備えた画像形成装
置と同一電源ライン上に接続された蛍光灯の光量変動2
04を示す図である。図15(a)は、第2周期Δt2
での光量変動と第2周期内での通電パターンを示してお
り、同図(b)は第1周期Δt1での光量変動と第1周
期内での通電パターンを示している。それぞれ縦軸は光
量、横軸tは時間である。第2周期Δt2での光量変動
量の最大ΔE22は2.0%であった。これは図6の領
域(A)に該当する。また、第1周期Δt1での光量変
動量の最大ΔE21は0.8%であった。この場合は、
光量変動周波数は20Hz(商用AC電源周波数50H
zの場合で換算すると約17Hzに相当)であり、図8
の領域(A)に該当する。このように大電力量のハロゲ
ンランプヒーターで、間欠間隔5単位の制御方法でもチ
ラツキ感はなく良好であった。
【0070】[実験例4]次に第4の実験例として、特
に厚い紙や特に厚い封筒等を通紙して高デューティーと
なった場合について説明する。本実験例の定着装置の構
成は以下に示す表4の通りである。
【0071】
【表4】
【0072】実験例1の定着装置の構成通りに第1周期
Δt1が5単位で、第1期間内のパターンがAで温度制
御を行った場合はデューティー20%が上限となる。し
かし、20%を超えるデューティーの場合は、数単位の
通電をパターンA中の非通電の4単位中に適宜つめこむ
ことで対応できる。図16は本実験例4の通電パターン
を示す図である。図16の第2周期Δt2は、第1期間
Δt3のみで構成されている。この第1期間Δt3内では
図のようにパターンAとパターンA’という異なる2パ
ターンでハロゲンランプヒーターに対して電力を供給す
る。
【0073】次に、図16で示したパターンの出力の場
合の制御を行うための制御信号について、図11及び図
12及び図17を用いて説明する。図17は、本実験例
のような高デューティーの時の通電パターンを割り当て
るフローチャートと、その時の第1周期Δt1の通電パ
ターンを示す図である。
【0074】まず図11のSTEP1から順に、図12
のSTEP−1までを前述の通り実行する。次に、図
12のSTEP−2において、STEP−1で算出
されたデューティーが20%以下であるかどうかを判断
する。そして、判定がNになると図17に示すのルー
チンを実行する(本実験例4の場合、デューティーが3
0%であるのでのルーチンへ分岐する)。STEP
−1では、更に高デューティーの40%、60%、80
%以上であるかを判定する。本実験例4の場合30%デ
ューティーなのでduty=0.3であり、STEP
−1−1の判定がYとなり、STEP−2へ進む。S
TEP−2では出力すべきタイミングを割り当てる命
令を実行する。count0からcount4までの割
当てを図12のSTEP−3と同様に行い、本実験例
4のデューティ30%ではcount0の値が24、c
ount2の値が12となる。この時、計算された値が
整数でなければ小数点以下1位を四捨五入する。
【0075】図17(b)にデューティーに応じた通電
パターンをパターンA’からパターンGに示す。この様
に、第1周期Δt1中に1単位の通電が適宜詰め込まれ
ていく。以上、のルーチンは1秒に1回実行され、図
11のSTEP4−1へと進む。これは簡単なルーチン
なのでCPUの負担にはならず、処理速度が遅くなるこ
とはない。
【0076】図18は、本実験例4で温度制御を行った
ときの定着装置またはこれを備えた画像形成装置と同一
電源ライン上に接続された蛍光灯の光量変動205を示
す図である。図18(a)は、第2周期Δt2での光量
変動と第2周期内での通電パターンを示しており、同図
(b)は第1周期Δt1での光量変動と第1周期パター
ンを示している。それぞれ縦軸は光量、横軸tは時間で
ある。第2周期Δt2での光量変動量の最大ΔE32は
1.6%であった。これは、図6の領域(A)に該当す
る。また、第1周期Δt1での光量変動は間欠間隔が2
より大きいパターンAのみで発生し、光量変動の最大Δ
E31は0.6%であった。この場合、光量変動周波数
は24Hz(商用AC電源周波数50Hzの場合で換算
すると20Hzに相当)であり、図8の領域(A)に該
当する。よって、デューティーが高い場合においても、
定着装置またはこれを備えた画像形成装置と同一電源ラ
イン上の蛍光灯のチラツキ感は良好であった。
【0077】さて次に、決定された供給電力Pに基づい
たハロゲンランプヒーター3への電力供給方法の第2の
温度制御方法について説明する。これは、電力量決定周
期を設定せずに、加熱手段への電力供給を特定の間欠間
隔で巧みに行う方法である。すなわち、上述した第2周
期Δt2の制御サイクルを持たない場合であっても、本
発明の第1の温度制御方法における間欠通電がチラツキ
防止に効果を有することを、ON/OFF制御方式によ
る温度制御方法に適用したものである。以下、実施例を
用いて説明する。
【0078】図6によれば、ON/OFF制御では光量
変動量が大きい場合に不快ではないがチラツキは感じら
れる領域(C)になる。本発明の温度制御方法は、この
領域(C)で上述した間欠通電を行って光量変動量を小
さくすることによって、それをチラツキ感の全くない極
めて良好な状態にしようとするものである。
【0079】まず第1に、図6、図7を用いて前述した
ように、通電の間欠間隔を4単位以上にする。すると、
周期の長い光量変動、すなわち本実施例ではOFF状態
からON状態になるときの光量変動量を2%以下にする
ことができる。この結果、チラツキ感が感じられなくな
る。第2に、図8を用いて前述したように、通電の間欠
間隔を6単位以下にする。すると、周期の短い光量変
動、すなわち第1周期Δt1によるチラツキ感をなくす
ことができる。
【0080】このように、交流波の半サイクルを1単位
とする電力供給を間欠的に行い、この間欠供給の間隔は
交流波の半サイクルの4単位から6単位にすることによ
って、ON/OFF制御も含めてチラツキ感の全く無い
良好な温度制御方法にすることができる。
【0081】[実験例5]実験例5として、電力量決定
周期を設けないON/OFF制御において間欠通電を行
った場合の具体例を説明する。本実験例5の定着装置の
構成は表5の通りである。なお、標記以外の基本的な構
成は表1と同様である。また、電力量決定周期が存在し
ないため、表1に示す第2周期、デューティーは本実験
例にはない。
【0082】
【表5】
【0083】図19は、本実験例で温度制御を行ったと
きの定着装置またはこれを備えた画像形成装置と同一電
源ライン上に接続された蛍光灯の光量変動206を示す
図である。図19(a)はON/OFF制御のOFFか
らONの状態に変化するときの光量変動と通電パターン
を示しており、同図(b)は第1周期Δt1での光量変
動と第1周期パターンを示している。それぞれ縦軸は光
量、横軸tは時間である。1回のON/OFF動作内で
の光量変動量の最大値ΔE42は1.6%であった。こ
れは、図6の領域(A)に該当する。また、第1周期Δ
1での光量変動の最大値ΔE41は0.6%であっ
た。この場合、光量変動周波数は24Hz(商用AC電
源周波数50Hzの場合で換算すると20Hzに相当)
であり、図8の領域(A)に該当する。この状態で定着
装置またはこれを備えた画像形成装置と同一電源ライン
上の蛍光灯のチラツキは全く感じられなかった。
【0084】なお、チラツキ感を表す照明機器の例とし
て蛍光灯を取り上げたが、もちろんこれに限られるわけ
でなく、例えば放電灯、白熱灯等の照明機器、あるいは
テレビ、プロジェクター等のディスプレイ機器を用いた
場合においても同様の効果を有する。
【0085】また、本発明の温度制御方法は、上述の実
施例で説明したようなハロゲンランプをヒーターとした
熱ローラー方式の定着装置に限られるものではない。こ
れ以外にも例えば、ヒーターとしては通電によって加熱
する抵抗体、キセノンランプなどが好ましく用いられ
る。また定着装置としては、ベルト定着装置、非接触加
熱方式など様々な方式のものにも適用可能である。
【0086】さらに、定着装置を備えることができる画
像形成装置として、本実施例のようなプリンタ装置以外
にも、例えば複写機、ファクシミリ等にも適用すること
ができる。
【0087】
【発明の効果】本発明の定着装置の温度制御方法によれ
ば以下のような効果を有する。
【0088】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
熱容量が比較的小さいか、または電力量が比較的大きな
加熱手段を有する定着装置またはこれを備えた画像形成
装置において、大容量のメモリを必要としないにもかか
わらず、画像形成装置のCPU(中央制御ユニット)に
対しての加熱手段の温度制御の負担が少なく、PID等
高度な温度制御手段を用いることができる。これによ
り、電源電圧変動(リップル)の少ない、きめ細かで、
高精度の温度制御が可能である。
【0089】請求項2記載の発明によれば、CPUの処
理の負担を軽減し、しかも加熱手段に供給する電力量の
計算をきわめて簡単に行うことができる。
【0090】請求項3記載の発明によれば、温度検出手
段の検出遅れを補正するという高度な予測制御を行うこ
とが可能となり、この結果よりいっそう安定した温度制
御を行うことができる。
【0091】請求項4〜6記載の発明によれば、第1周
期、第2周期の周期長を特定の範囲に規定することによ
り、よりいっそう高精度の温度制御を行うことができ
る。特に請求項6記載の発明によれば、制御回路などの
回路的負担やCPUの処理の負担をいっそう軽減するこ
とができる。
【0092】請求項7〜10記載の発明によれば、特定
の電力供給パターンで電力供給を行うことにより、定着
装置またはこれを備えた画像形成装置と同一の電源ライ
ン上の他の電気機器、特に照明機器(蛍光灯、白熱灯
等)やディスプレイ等に人の目に不快に発生するチラツ
キを抑制することできる。特に、請求項8記載の発明に
おいてはチラツキの抑制の効果が大きく、さらに、請求
項9記載の発明においてはよりいっそうチラツキを抑え
ることができる。また、請求項10記載の発明によれ
ば、加熱手段に供給する電力量が大きい場合に特に有効
である。
【0093】請求項11記載の発明によれば、加熱手段
への電力供給周期を規定せずに、特定の間欠電力供給パ
ターンで電力供給を行うことにより、定着装置またはこ
れを備えた画像形成装置と同一の電源ライン上の他の電
気機器、特に照明機器(蛍光灯、白熱灯等)やディスプ
レイ等に人の目に不快に発生するチラツキを完全に抑制
することができる。
【0094】また、請求項12ないし13記載の発明に
よれば、優れた温度制御性能を有する定着装置またはこ
れを備えた画像形成装置を実現することができる。さら
に、定着装置のヒーターに対する突入電流を抑制するこ
とができるため、より耐久性に優れた定着装置またはこ
れを備えた画像形成装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の定着装置の一実施例を示す断面図。
【図2】 本発明の温度制御方法を適用するヒーターの
温度変動の様子を示す図。
【図3】 本発明の定着装置の温度制御装置の一実施例
を示すブロック図。
【図4】 本発明の温度制御方法の第1期間、第2期
間、第1周期及び第2周期を説明するための図。
【図5】 本発明と同一の電源ラインに接続された電気
機器の光量変動を説明するための図。
【図6】 チラツキ感に対する光量変動周波数と光量変
動量の関係を示す図。
【図7】 通電の間欠間隔と光量変動量の関係を示すの
図。
【図8】 チラツキ感に対する間欠間隔(光量変動周波
数)と光量変動量の関係を示す詳細図。
【図9】 本発明の温度制御方法の間欠通電による電力
供給方法の一例を説明する図。
【図10】 本発明の実験例1の電力供給方法を示す
図。
【図11】 本発明の実験例1〜4の温度制御方法のフ
ローチャート。
【図12】 (a)は本発明の実験例1〜4の温度制御
方法のフローチャート(図11)の続きのフローチャー
ト、(b)は(a)の結果を説明するための図。
【図13】 本発明の実験例1による光量変動の図。こ
のうち(a)は第2周期に対応する光量変動を示す図、
(b)は第1周期に対応する光量変動を示す図。
【図14】 本発明の実験例2による光量変動の図。こ
のうち(a)は第2周期に対応する光量変動を示す図、
(b)は第1周期に対応する光量変動を示す図。
【図15】 本発明の実験例3による光量変動の図。こ
のうち(a)は第2周期に対応する光量変動を示す図、
(b)は第1周期に対応する光量変動を示す図。
【図16】 本発明の実験例4の電力供給方法を示す
図。
【図17】 本発明の実験例1〜4の温度制御方法のフ
ローチャート(図12(a))の続きでああって、特に
実験例4の温度制御方法を示すフローチャート。
【図18】 本発明の実験例4による光量変動の図。こ
のうち(a)は第2周期に対応する光量変動を示す図、
(b)は第1周期に対応する光量変動を示す図。
【図19】 本発明の実験例5による光量変動の図。こ
のうち(a)は第2周期に対応する光量変動を示す図、
(b)は第1周期に対応する光量変動を示す図。
【符号の説明】
1 加熱ローラー 2 加圧ローラー 3 ハロゲンランプヒーター 4 温度センサ 5 記録材 6 金属製の軸 7 SSR(ソリッドステートリレー) 8 ゼロスイッチング回路 9 アンプ 10 A/D変換器 11 I/O 12 ROM 13 CPU 101 count0に相当する単位 102 count1に相当する単位 103 count2に相当する単位 104 count3に相当する単位 105 count4に相当する単位 201 光量変動 202 本発明の第1の実験例の光量変動 203 本発明の第2の実験例の光量変動 204 本発明の第3の実験例の光量変動 205 本発明の第4の実験例の光量変動 206 本発明の第5の実験例の光量変動

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材を加熱する加熱手段と、前記加熱
    手段の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手
    段の検出温度に基づいて前記加熱手段の温度を制御する
    温度制御手段とを備えた定着装置の温度制御方法におい
    て、 前記温度制御手段における温度制御周期は第1周期とそ
    れより周期の長い第2周期とから構成されており、前記
    第2周期内は前記加熱手段への電力供給が許可される第
    1期間と前記加熱手段への電力供給が許可されない第2
    期間とが設定可能であり、前記第1期間内では前記第1
    周期で前記加熱手段へ電力供給することを特徴とする定
    着装置の温度制御方法。
  2. 【請求項2】 前記第2周期ごとに、前記加熱手段へ供
    給する電力量を計算することを特徴とする請求項1記載
    の定着装置の温度制御方法。
  3. 【請求項3】 前記温度検出手段の検出遅れの補正を行
    って前記加熱手段へ供給する電力量を計算することを特
    徴とする請求項2記載の定着装置の温度制御方法。
  4. 【請求項4】 前記第2周期は0.2秒以上3秒以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の定着装置の温度制
    御方法。
  5. 【請求項5】 前記第1周期は、前記第2周期の1/5
    以下であることを特徴とする請求項1または4記載の定
    着装置の温度制御方法。
  6. 【請求項6】 前記第1周期は、前記加熱手段へ供給さ
    れる交流波の半サイクルの周期に比例していることを特
    徴とする請求項1または4または5記載の定着装置の温
    度制御方法。
  7. 【請求項7】 前記第1周期で前記加熱手段へ電力供給
    するための電力供給パターンは、前記加熱手段へ供給さ
    れる交流波の半サイクルを1単位として、少なくとも1
    単位の通電と、少なくとも1単位の非通電とからなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の定着装置の温度制御方
    法。
  8. 【請求項8】 前記電力供給パターンは、1単位の通電
    と3ないし8単位の非通電とからなることを特徴とする
    請求項7記載の定着装置の温度制御方法。
  9. 【請求項9】 前記電力供給パターンは、1単位の通電
    と4ないし6単位の非通電とからなることを特徴とする
    請求項7記載の定着装置の温度制御方法。
  10. 【請求項10】 前記第2周期は、通電の許可される第
    1期間のみからなると共に、前記第1期間中に前記第1
    周期で前記加熱手段へ電力供給するための電力供給パタ
    ーンは、2つ以上の異なる電力供給パターンであること
    を特徴とする請求項1記載の定着装置の温度制御方法。
  11. 【請求項11】 記録材を加熱する加熱手段と、前記加
    熱手段の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出
    手段の検出温度に基づいて前記加熱手段の温度を制御す
    る温度制御手段を備えた定着装置の温度制御方法におい
    て、 前記加熱手段への電力供給を間欠的に行うと共に、前記
    加熱手段へ供給される交流波の半サイクルを1単位とし
    て、前記電力供給の間欠間隔が4単位ないし6単位であ
    ることを特徴とする定着装置の温度制御方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11記載の定着装置の温度
    制御方法を用いることを特徴とする定着装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の定着装置を備えるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
JP6048535A 1993-10-15 1994-03-18 定着装置の温度制御方法及びこれを用いた定着装置、画像形成装置 Pending JPH07261475A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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