JPH07261362A - 写真フィルムの巻取用案内構造 - Google Patents

写真フィルムの巻取用案内構造

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JPH07261362A
JPH07261362A JP5203894A JP5203894A JPH07261362A JP H07261362 A JPH07261362 A JP H07261362A JP 5203894 A JP5203894 A JP 5203894A JP 5203894 A JP5203894 A JP 5203894A JP H07261362 A JPH07261362 A JP H07261362A
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JP
Japan
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photographic film
cartridge
roller
negative film
film
Prior art date
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Application number
JP5203894A
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English (en)
Inventor
Atsushi Yago
淳 矢後
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真フィルムのバックテンションの有無に拘
らず、円滑に写真フィルムを所定の軌跡で案内する。 【構成】 ローラ52は、その下端位置が挿入口18か
らの延長線上に位置しており、かつアタッチプレート4
2の正規の移動軌跡(円弧軌跡)の接線上でもある。ア
タッチプレート42は、このローラ52の下端部と当接
した状態で円弧移動されることになり、ネガフィルム1
2にかかるバックッテンションに起因する反りかえり変
形が阻止され、アタッチプレート42の先端部は、確実
にカートリッジ14の挿入口18と対向し、円滑にネガ
フィルム12と共にカートリッジ14内へ入り込むこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプールへ写真フィル
ムの先端を係止して写真フィルムを巻き取る写真フィル
ムの巻取装置に用いられる写真フィルムの巻取用案内構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、現像所では、パトローネ内に巻
き取られて収容されている撮影済のネガフィルムを引き
出して、パトローネから離脱させて現像処理する。現像
処理されたネガフィルムは所定長さ(例えば6画像コマ
毎)に切断(ピースネガ)されて写真プリントと共に顧
客に返却される。
【0003】ここで、近年現像処理の終了したネガフィ
ルムを切断せずに長いままスプールに巻き取って顧客に
返却する方法が検討されている。このようにすれば、所
定の長さに切断する作業や、再プリントを行なうときに
ピースネガをつなぎ合わせる煩雑な作業が不要となる。
【0004】ところで、ネガフィルムをパトローネ内の
スプールに巻き取る作業を自動的に行なうためには、ネ
ガフィルムの一端に設けた係止孔へガイド板(アタッチ
プレート)の先端に設けられた爪等を引っ掛けて、この
爪部を緩やかな円弧上に移動させてパトローネの挿入口
からネガフィルムを挿入してスプールへ案内し、スプー
ルへネガフィルムを係止させる方法が提案されている。
この場合、パトローネの形状から爪部の円弧上の移動軌
跡を考えた時、パトローネ挿入口から延長した水平ライ
ンが接線となるような円弧が最適軌跡であるため、円弧
状のガイド板に沿ってネガフィルムをスプールまで案内
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように円弧状のガイド板でスプールまで送り込む際に、
ネガフィルムにはバックテンションがかかっているた
め、ガイド板が反りかえるように変形し、前記水平ライ
ンが移動軌跡円弧の接線上とならず、円滑なネガフィル
ムの送り込みが行えないという問題点がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、写真フィルム
のバックテンションの有無に拘らず、円滑に写真フィル
ムを所定の軌跡で案内することができる写真フィルムの
巻取用案内構造を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、長尺の写真フィルムの一端部をカートリッジ内のス
プールに係止させた写真フィルムをスプールへ巻き取っ
てカートリッジ内に収容する写真フィルム巻取装置であ
って、一端部を中心として回転するときの回転移動軌跡
に沿って移動する薄肉円弧状の導入部材及びこの導入部
材の先端部に形成され前記写真フィルムの先端部に設け
られた係止孔へ係止可能な先導爪を備え、写真フィルム
をカートリッジの挿入口から挿入し、かつスプールへ係
止させるための係止手段と、前記カートリッジの挿入口
近傍に設けられ、前記導入部材の移動時に前記回転移動
軌跡からの逸脱を阻止し、かつ導入部材の移動を案内す
る案内手段と、を有している。
【0008】請求項2に記載の発明は、前記案内手段
が、前記導入部材と共に写真フィルムを挟持するように
配設されたローラであり、このローラの周面が前記導入
部材の移動時に写真フィルムバックテンションによって
生じる導入部材の反りを阻止し、かつローラの回転によ
って導入部材の移動を案内することを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、係止手段が所
定の位置に待機しており、写真フィルムの巻取方向先端
部が所定の位置に至ると、導入部材が一端部を中心に回
転駆動を開始する。このとき、先導爪が写真フィルムと
接触し、さらに係止孔に係止される。
【0010】導入部材がさらに移動されると、写真フィ
ルム及び導入部材が共にカートリッジ内へ挿入口から入
り込み、写真フィルムをスプールまで案内する。これに
より、写真フィルムはスプールに係止され、その後、導
入部材を退避させてスプールを回転させることにより、
写真フィルムをスプール周りに巻き取って、カートリッ
ジ内へ収容することができる。
【0011】ここで、導入部材の先端に設けられた先導
爪に写真フィルムを引っかけて挿入口へ送り込む際、写
真フィルムにバックテンションがかかっているため、装
置板は反りかえる方向へ変形する恐れがある。このた
め、案内手段では導入部材の移動時に一端を中心とする
円弧状の回転移動軌跡から逸脱することを抑止し、かつ
導入部材の移動を案内するようにしている。これによ
り、写真フィルムに加わるバックテンションに拘らず、
円滑に写真フィルムを挿入口から挿入し、かつスプール
まで案内することができる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、案内手段
が挿入口から真っ直ぐに延長される位置に下端部が配置
されたローラであり、この位置は、ほぼ導入部材の円弧
移動軌跡の接線方向となる。従って、導入部材の移動時
に写真フィルムにバックテンションがかかっても、前記
ローラが導入部材の反り(円弧軌跡外への変形)方向に
位置し、この反りを阻止しているため、導入部材及び写
真フィルムは確実に挿入口へと案内される。このとき、
ローラの回転によって導入部材の移動を円滑に行うこと
ができる。
【0013】
【実施例】図1には、本実施例に係るフィルム巻取装置
10が示されている。
【0014】フィルム巻取装置10は、ネガフィルム1
2(図2参照)を層状に巻き取って収容しているカート
リッジ14を装填する装填部16と、この装填部16に
装填されたカートリッジ14の挿入口18に対応して設
けられたフィルム案内部20と、で構成されている。
【0015】装填部16には、カートリッジ14の両端
面に対向してスプールドライバ22、24が配設されて
いる。一方のスプールドライバ22は軸線方向移動が固
定され、他方のスプールドライバ24は軸線方向移動可
能に取付けられている。
【0016】カートリッジ14の両端には、スプール2
6(図2参照)と連結され又は一体とされた軸部が突出
されており、前記スプールドライバ22、24と係合可
能となっている。
【0017】ここで、カートリッジ14を装填する際に
は、軸線移動が阻止されたスプールドライバ22と軸部
とを係合させた後、カートリッジ14を所定の位置に位
置決めし、他方のスプールドライバ24を軸線移動(カ
ートリッジ14に接近させる方向に移動)させることに
よって、カートリッジ14の両端が支持され、装填が完
了する。
【0018】図3に示される如く、カートリッジ14の
挿入口18には、ドア28が設けられている。ドア28
は、挿入口18を開閉する役目を有しており、回転軸3
0の一部に形成されている。この回転軸30の一端は、
外部に露出されており、前記装填部16に設けられたド
アドライバ32と対向している。このドアドライバ32
は、軸線方向移動可能とされており、カートリッジ14
が装填された後、軸線移動(カートリッジ14に接近す
る方向へ移動)されることにより、前記回転軸30と係
合されるようになっている。この係合状態では、ドアド
ライバ32の回転に応じて、ドア28を開閉することが
できる。
【0019】図2に示される如く、ネガフィルム12と
スプール26とは脱着可能に係合されている。すなわ
ち、スプール26には、スリット孔34が設けられ、そ
の内周面に一対の爪部36が形成されている。この爪部
36に対応してネガフィルム12の巻取方向先端部に
は、一対の円孔38が設けられ、前記爪部36がこの円
孔38に入り込むことによって係止されるようになって
いる。この係止状態で、スプール26を回転することに
よって、ネガフィルム12は順次スプール26周りに層
状に巻き取られる。
【0020】また、ネガフィルム12の前記一対の円孔
38の間には、長孔40が設けられている。
【0021】この長孔40は、フィルム案内部20に配
設された係止手段の導入部材としてのアタッチプレート
42と対応するようになっている。
【0022】図2に示されるように、アタッチプレート
42の先端部は、幅寸法がネガフィルム12の幅方向の
寸法より小さく、幅方向の両端部には、ガイド部44が
突設されている。また、アタッチプレート42の先端に
おける幅方向の中間部には、ガイド部44より突出する
爪部46が設けられている。
【0023】図3に示される如く、アタッチプレート4
2の基部側は、軸48が突出されたブロック50とさ
れ、この軸48を中心に回転可能とされている。ここ
で、アタッチプレート42は、この軸48を中心とする
回転移動軌跡に沿った円弧状とされており、回転時には
この円弧軌跡から逸脱しない構造となっている。
【0024】このアタッチプレート42は、爪部46が
ネガフィルム12の長孔40に挿入された状態で、前記
軸48を中心に回転することにより、ネガフィルム12
の巻取方向先端部をカートリッジ14の挿入口18まで
案内搬送すると共に、さらに挿入口18からカートリッ
ジ14内部まで入り込み、前記スプール26のスリット
孔34へネガフィルム12を挿入する役目を有している
(図3(B)参照)。この結果、スリット孔34まで案
内されたネガフィルム12は、円孔38に爪部36が入
り込み、スプール26とネガフィルム12との係合がな
されるようになっている。
【0025】図1及び図3に示される如く、フィルム案
内部20には、カートリッジ装填部14に装填されたカ
ートリッジ14の挿入口18に対応してローラ52が配
設されている。
【0026】このローラ52は、その下端位置が挿入口
18からの延長線(図3(A)の鎖線参照)上に位置し
ており、かつアタッチプレート42の正規の移動軌跡
(円弧軌跡)の接線上でもある。
【0027】このローラ52は、軸線位置は固定されて
おり、この結果、アタッチプレート42は、このローラ
52の下端部と当接した状態で円弧移動されることにな
り、反りかえる方向の移動が阻止されている。
【0028】ここで、アタッチプレート42が反りかえ
る方向へ変形する要素として、ネガフィルム12のバッ
クテンションが挙げられる。すなわち、アタッチプレー
ト42の爪部46とネガフィルム12の長孔40とが係
合された状態で、アタッチプレート42を回転させる
と、ネガフィルム12の中間部は図示しないローラ対等
の搬送系に挟持された状態となっているため、この搬送
系ローラと、ネガフィルム12との摩擦によってバック
テンションが生じる。このバックテンションによって薄
肉板状のアタッチプレート42は反りかえるように変形
しようとする。仮に、この変形が生じると、アタッチプ
レート42の移動軌跡が変位して、先端部が確実にカー
トリッジ14の挿入口18に対応しなくなることにな
る。
【0029】本実施例では、この変形をローラ52によ
って阻止しているため、アタッチプレート42の反りは
なく、この結果、アタッチプレート42の先端部は、確
実にカートリッジ14の挿入口18と対向し、円滑にネ
ガフィルム12と共にカートリッジ14内へ入り込むこ
とができる。
【0030】以下に本実施例の作用を説明する。空(ネ
ガフィルムが存在しない)のカートリッジ14をカート
リッジ装填部16へ装填する。すなわち、一方の軸部を
軸線方向移動が阻止されたスプールドライバ22へ係合
させ、この状態で所定位置へ位置決めし、軸線方向移動
可能なスプールドライバ24を移動させて、他方の軸部
と係合させる。
【0031】フィルム巻取部20には、ネガフィルム1
2が後端部が先頭に搬送されてくるが、このときの搬送
はカートリッジ装填部16に装填されたカートリッジ1
4の挿入口18の延長線(図3(A)の鎖線参照)上で
あることが好ましい。
【0032】ネガフィルム12の搬送方向先端部が所定
位置まで搬送されてくるとネガフィルム12の搬送は停
止し、アタッチプレート42が軸48を中心に回転を開
始する。
【0033】この回転移動中にアタッチプレート42の
先端部がネガフィルム12と当接し、ガイド部44がネ
ガフィルム12の幅方向を案内しながら、爪部46がネ
ガフィルム12の長孔40に挿入される。
【0034】アタッチプレート42がさらに回転される
と、爪部46と長孔40との係合によってネガフィルム
12を引っ張るようにカートリッジ14方向へ移動させ
る。
【0035】このとき、停止している搬送系のローラの
間をネガフィルム12がスリップしながら通るので、ネ
ガフィルム12と搬送系のローラとの間の摩擦力によ
り、ネガフィルム12にバックテンションが生じる。
【0036】このバックテンションにより、薄肉板状の
アタッチプレート42が、反りかえる方向へ変形する力
が働く。この反りを放置しておくと、アタッチプレート
42の移動軌跡が変位して、先端部がカートリッジ14
の挿入口18と対向しなくなる恐れがある。
【0037】そこで、本実施例では、カートリッジ装填
部16に装填されたカートリッジ14の挿入口18の近
傍にローラ52を配設し、このローラ52の下端部を前
記延長線(図3(A)の鎖線参照)上、かつアタッチプ
レート42の正規移動軌跡の接線上とした。
【0038】これにより、ネガフィルム12にバックテ
ンションがかかり、アタッチプレート42に反りかえる
ような力が働いても、この変形をローラ52によって阻
止でき、アタッチプレート42を正規の移動軌跡に沿っ
て移動させることができる。
【0039】アタッチプレート42がローラ52の位置
にあるときには、ネガフィルム12はアタッチプレート
42とローラ52とによって挟持されることになる。し
かし、ローラ52は回転がフリーであるため、アタッチ
プレート42の移動を抑制することはなく、円滑に移動
される。
【0040】この結果、アタッチプレート42は、カー
トリッジ14の挿入口18に対向し、この挿入口18か
らカートリッジ14内へ入り込み、ネガフィルム12を
スプール26のスリット孔34まで案内搬送する。
【0041】ネガフィルム12がスリット孔34まで至
ると、スリット孔34の内周に形成された爪部36がネ
ガフィルム12の円孔38に入り込み、係合される。
【0042】この状態で、アタッチプレート42は逆転
され、挿入口14から抜け出し、元の位置まで戻され
る。
【0043】その後、スプール26を回転させることに
よって、ネガフィルム12は順次層状に巻き取られ、カ
ートリッジ14内へ収容される。
【0044】本実施例によれば、ローラ52を挿入口1
8の近傍へ配設し、アタッチプレート42の反り(ネガ
フィルム12のバックテンションに起因する)を抑制
し、アタッチプレート42の移動軌跡を正規のルートに
沿って移動させるようにしたため、ネガフィルム12の
巻取方向先端部のカートリッジ14内への挿入を確実と
することができる。また、アタッチプレート42の強度
(剛性)を高める必要がなく、安価な材質での形成が可
能となる。
【0045】なお、本実施例では、カートリッジ14の
挿入口18の近傍にローラ52を配設し、アタッチプレ
ート42の移動軌跡の変位を防止したが、以下のような
変形例が考えられる。なお、以下に示す変形例におい
て、カートリッジ装填部16、フィルム巻取部20等の
主要部分の構成は、前記実施例と同様であるため、構成
の説明は省略する。 (変形例1)図4は、一対のローラ52、54を設けた
ことを特徴とする。すなわち、ネガフィルム12及びア
タッチプレート42を一対のローラ52、54によって
挟持し、アタッチプレート42の移動軌跡をさらに確実
にしている。アタッチプレート42が確実に上側のロー
ラ52に沿ってカートリッジ14内に挿入されるように
なっている。
【0046】なお、下側のローラ54は、圧縮コイルば
ね56(或いは、板ばね、ゴム、剛性樹脂を含む弾性
体)によって上側のローラ52に軽く押し当てるように
することが好ましい。また、下側のローラ54自身の材
質を軟質な部材(軟質ゴム、スポンジ等)で形成しても
よい。 (変形例2)図5は、ローラ52Aをネガフィルム12
の幅方向両端部のみに対応するように配設したことを特
徴とする。すなわち、ネガフィルム12の画像面にロー
ラが接触すると、ローラの周面にゴミ等が付着していた
場合に、画像面に傷をつける恐れがある。このため、ロ
ーラ52Aを画像領域外、すなわち幅方向両端部のみと
することにより、アタッチプレート42の変位を抑制
し、かつ画像への傷つきも防止することができる。 (変形例3)図6は、変形例1と変形例2の組み合わせ
たことを特徴としている。すなわち、ネガフィルム12
の幅方向両端部、かつ表裏面側にローラ52A、52B
を配設することによって、アタッチプレート42の変位
を抑制することは勿論、画像への傷つきも防止すること
ができる。 (変形例4)図7は、ローラ50を軸直角方向へ移動可
能としたことを特徴としている。ローラ50の軸56
は、ブラケット58に軸支されており、このブラケット
58はカートリッジ14の挿入口18の延長線(図3
(A)の鎖線参照)上を上端として、下方へ移動可能と
されている。
【0047】ネガフィルム12の搬送方向先端部が所定
の位置へ到達し、アタッチプレート42が移動を開始し
て、爪部46が長孔40に係合された時点までは、ロー
ラ50を挿入口の延長線(図3(A)の鎖線参照)上に
位置しておき、その後下方へ移動させることによって、
ネガフィルム12をアタッチプレート42へ若干量巻掛
けるようにする。
【0048】ここで、表1は、ネガフィルム12のバッ
クテンションによるアタッチプレート42の変位量(先
端の正規の位置からの変位量)を示している。この実験
は、アタッチプレート42の回転軸心を中心とする巻掛
け角度θが0°のときと30°のときの比較を示してい
る。
【0049】
【表1】
【0050】この実験結果によれば、巻掛角度を30°
とすることによって、バックテンションによる影響を約
1/10に抑えることができる。そこで、この変形例4のよ
うにθが30°程度までネガフィルムを巻掛けるように
すれば、バックテンションの影響をなくし、円滑にアタ
ッチプレート42を移動させることができる。なお、巻
掛角度θは、10°〜40°が好ましく、さらには、2
0°〜30°が好ましい。
【0051】なお、図8に示されるように、アタッチプ
レート42は、ガイド部44及び爪部46が形成された
先端部の肉厚Cが中間部の肉厚Dより薄く、かつ、アタ
ッチプレート表面、特に爪部46周辺が滑らかに仕上げ
ることが好ましい。
【0052】これによって、スプール26のスリット孔
34の間へネガフィルム12の先端部と共に容易に挿入
可能にし、なおかつスリット孔34からアタッチプレー
ト42のみを引き抜く際に、爪部46のエッジ部分とネ
ガフィルム12との摩擦力が軽減されることにより、円
滑にアタッチプレート42のみを引き抜くことができ
る。本実施例では、アタッチプレート70を先端部の肉
厚Cを約0.5mm、中間部の肉厚Dを約0.7mm、表面
粗さを7s程度としている。
【0053】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る写真フィ
ルムの巻取用案内構造は、写真フィルムのバックテンシ
ョンの有無に拘らず、円滑に写真フィルムを所定の軌跡
で案内することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る写真フィルムの巻取装置の平面
図である。
【図2】カートリッジ内部のスプールの形状を示す斜視
図である。
【図3】写真フィルム巻取部の側面図であり、(A)は
アタッチプレートの起動時、(B)はスプールへの案内
時である。
【図4】変形例1の構造示す写真フィルム巻取部の側面
図である。
【図5】変形例2の構造示す写真フィルム巻取部の側面
図である。
【図6】変形例3の構造示す写真フィルム巻取部の側面
図である。
【図7】変形例4の構造示す写真フィルム巻取部の側面
図である。
【図8】アタッチプレートの詳細な形状と寸法を表す側
面図である。
【符号の説明】
10 フィルム巻取装置 12 ネガフィルム(写真フィルム) 14 カートリッジ 18 挿入口 26 スプール 34 スリット孔 36 爪部 38 円孔 40 長孔 42 アタッチプレート(導入部材) 46 爪部(先導爪) 52 ローラ(案内手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の写真フィルムの一端部をカートリ
    ッジ内のスプールに係止させた写真フィルムをスプール
    へ巻き取ってカートリッジ内に収容する写真フィルムの
    巻取装置であって、 一端部を中心として回転するときの回転移動軌跡に沿っ
    て移動する薄肉円弧状の導入部材及びこの導入部材の先
    端部に形成され前記写真フィルムの一端部に設けられた
    係止孔へ係止可能な先導爪を備え、写真フィルムをカー
    トリッジの挿入口から挿入し、かつスプールへ係止させ
    るための係止手段と、 前記カートリッジの挿入口近傍に設けられ、前記導入部
    材の移動時に前記回転移動軌跡からの逸脱を阻止し、か
    つ導入部材の移動を案内する案内手段と、 を有する写真フィルムの巻取用案内構造。
  2. 【請求項2】 前記案内手段が、前記導入部材と共に写
    真フィルムを挟持するように配設されたローラであり、
    このローラの周面が前記導入部材の移動時に写真フィル
    ムバックテンションによって生じる導入部材の反りを阻
    止し、かつローラの回転によって導入部材の移動を案内
    することを特徴とする請求項1記載の写真フィルムの巻
    取用案内構造。
JP5203894A 1994-03-23 1994-03-23 写真フィルムの巻取用案内構造 Pending JPH07261362A (ja)

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