JPH0726131Y2 - マーキング機用文字輪 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、種々の被マーキング材料に着色テープを介し
て圧接されてマーキングを施すマーキング機用文字輪に
関し、特にマーキング動作毎に文字列の最終桁の数字等
の文字が１つづつ文字上げされる自動文字送り機構を有
するマーキング機に用いられるのに適した文字輪の改良
に関するものである。

〔従来の技術〕

マーキング機用文字輪組立体は、被マーキング材料に着
色テープを介して圧接されて被マーキング材料にマーキ
ングを施す複数の文字輪から成っているが、従来技術の
文字輪は、その周面に『０、１、２−−−−９』等の１
組の数字の組合わせまたは『Ａ、Ｂ、Ｃ−−−−−Ｚ』
等の１組のアルファベット文字の組合わせ如き１組の文
字ユニットが刻設されて形成されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

このような従来技術の文字輪組立体において、その文字
列の最終桁に相応する文字輪が、例えば、『０、１、２
−−−』の数字が並んでいる文字ユニットを有するとす
ると、自動文字送り機構を有するマーキング機のように
１回のマーキング動作毎に少なくとも１つの文字輪がそ
の隣合う文字の角度間隔（ピッチ）毎に回転するマーキ
ング機に用いられる場合には、文字輪の回転角度が大き
く、従って自動文字送り機構のマーキング動作毎の運動
距離が大きいため機構が複雑である上に大きな駆動力を
必要として機構が大型となり、また１組の文字ユニット
を繰り返し使用するので文字輪の文字面の消耗が激しい
ため寿命が短くなる欠点があった。

本考案の目的は、上記の欠点を回避し、文字輪の小さな
回転角度で文字送りを行なうことができ、且つ文字面の
消耗が少なく寿命が長い自動文字送り機構付マーキング
機用文字輪を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、上記の課題を解決するために、被マーキング
材料に着色テープを介して圧接されて被マーキング材料
にマーキングを施す複数の文字輪から成り、１つのマー
キング動作毎に、文字輪を文字輪の文字の角度間隔毎に
自動的に回転させる自動文字送り機構を有するマーキン
グ機において、周面に複数組の文字ユニットが連続して
繰り返し設けられている文字輪本体から成っていること
を特徴とするマーキング機用文字輪を提供するものであ
る。

〔作用〕

このように文字輪本体の周面に複数組の文字ユニットを
繰り返し設けると、文字送りを文字輪の小さな回転角度
で行なうことができ、従って自動文字送り機構の構造が
簡単でその寸法が小さくて済む上に文字の選択動作を短
時間で容易に行なうことができ、また１組の文字ユニッ
トが繰り返し使用される従来の文字輪に比べて文字輪の
文字面の消耗が少ないから寿命を延長することができ
る。

〔実施例〕

本考案の実施例を図面を参照して詳細にのべると、第１
図は本考案に係る文字輪を用いたマーキング機10を示
し、このマーキング機10は、機枠12に昇降自在に支持さ
れた可動枠14に取付けられた文字輪組立体16を備え、こ
の文字輪組立体16は、可動枠14と共に図示しない昇降手
段によって自動的または手動的に昇降するようになって
いる。材料受け18にはマーキングすべき被マーキング材
料20が載置され、文字輪組立体16はその下降によって着
色テープ22を介して被マーキング材料20に圧接してこの
被マーキング材料20に所定のマーキングを施す。文字輪
組立体16は後にのべる本考案の複数の文字輪30から成っ
ているが、複数の文字輪30は支持軸16aに並べて組立て
られている。尚、図示していないが、文字輪組立体16は
自動文字輪送り機構を有していてマーキング動作毎に文
字列の最終桁の数字等の文字を１つづつ文字上げするこ
とができるようになっている。

本考案の文字輪30は、第２図及び第３図に示すように、
金属製の文字輪本体32から成り、この文字輪本体32は、
第１図及び第２図から解るように、その周面に凸状の文
字面32aと溝32bとが交互に設けられている。

本考案の文字輪30は、文字面32aに連続して繰り返し設
けられている複数組の文字ユニット34を有する。この文
字ユニット34は、第２図（Ａ）に示すように、数字
『０、１、２−−−−−９』の組合わせ34Aでもよい
し、また第２図（Ｂ）に示すように、英字『Ａ、Ｂ、Ｃ
−−−−−Ｚ』の組合わせ34Bでもよい。いずれにして
もこの文字ユニット34が２つ以上連続して繰り返されて
形成されている。即ち、第２図（Ａ）では文字輪本体32
の周面に『０、１、２−−−−−９、０、１、２−−−
−−９、０、１、２−−−−−９、０、１、２−−−−
−９』と４組の文字ユニット34が連続して繰り返されて
表示され（第３図参照）、また第２図（Ｂ）では文字輪
本体32の周面に『Ａ、Ｂ、Ｃ−−−−−Ｚ、Ａ、Ｂ、Ｃ
−−−−−Ｚ、Ａ、Ｂ、Ｃ−−−−−Ｚ、Ａ、Ｂ、Ｃ−
−−−−Ｚ』と４組の文字ユニット34が同様に連続して
繰り返されて表示されている。尚、上記実施例では、文
字ユニット34が数字またはアルファベットである場合を
掲げたが、文字ユニットの『文字』はそれ以外の記号そ
の他適宜の表示を含む広い意味で使用されている。

このように文字輪本体32の周面に複数組の文字ユニット
34を連続して繰り返し設けると、文字の数字上げまたは
選択を文字輪の小さな回転角度で行なうことができるの
で自動文字送り機構の構造が簡単でその寸法が小さくて
済む上に文字の選択動作を短時間で容易に行なうことが
できる。また、各文字輪30の複数組の文字ユニット34の
使用頻度はその組数分の１に低減されるので１組の文字
ユニットが繰り返し使用される従来の文字輪に比べて文
字輪の文字面の消耗が少なくて済む。

〔考案の効果〕

本考案によれば、上記のように、文字輪の回転角度が小
さくなるので文字上げを簡単な機構で容易に行うことが
でき、且つ文字面の摩耗が少なく寿命の長いマーキング
機用文字輪を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る文字輪を用いたマーキング機の概
略側面図、第２図（Ａ）（Ｂ）はそれぞれ本考案の文字
輪の異なる例の正面図、第３図は第２図（Ａ）に相応す
る文字輪の周面の表示の配列を示す説明図である。 10……マーキング機、20……マーキング材料、22……着
色テープ、30……文字輪、32……文字輪本体、34……文
字ユニット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】被マーキング材料に着色テープを介して圧
   接されて被マーキング材料にマーキングを施す複数の文
   字輪から成り、１つのマーキング動作毎に前記文字輪を
   前記文字輪の文字の角度間隔毎に自動的に回転させる自
   動文字送り機構を有するマーキング機において、周面に
   複数組の文字ユニットが連続して繰り返し設けられてい
   る文字輪本体から成っていることを特徴とするマーキン
   グ機用文字輪。