JPH0726112B2 - 基材のローズ様、チュベローズ様、クマリン様及びラクトン様のいずれか一つ又はそれらの組合せからなる香りを強調、改善又は改変する方法 - Google Patents
基材のローズ様、チュベローズ様、クマリン様及びラクトン様のいずれか一つ又はそれらの組合せからなる香りを強調、改善又は改変する方法Info
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- JPH0726112B2 JPH0726112B2 JP61086250A JP8625086A JPH0726112B2 JP H0726112 B2 JPH0726112 B2 JP H0726112B2 JP 61086250 A JP61086250 A JP 61086250A JP 8625086 A JP8625086 A JP 8625086A JP H0726112 B2 JPH0726112 B2 JP H0726112B2
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- C11B—PRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
- C11B9/00—Essential oils; Perfumes
- C11B9/0069—Heterocyclic compounds
- C11B9/0073—Heterocyclic compounds containing only O or S as heteroatoms
- C11B9/0088—Spiro compounds
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D3/00—Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
- C11D3/50—Perfumes
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
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- C11D9/04—Compositions of detergents based essentially on soap containing compounding ingredients other than soaps
- C11D9/44—Perfumes; Colouring materials; Brightening agents ; Bleaching agents
- C11D9/442—Perfumes
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は香料の分野に関するものである。すなわち基材
のローズ様、チュベローズ様、クマリン様及びラクトン
様のいずれか一つ又はそれらの組合せからなる香りを強
調、改善又は改変する方法に関し、該方法は香料、石け
ん、洗剤、繊維軟化剤又は化粧品から選択される基材
に、式: のスピローラクトン又は1−オキサスピロ〔4,5〕デカ
ノ−2−オンの香気有効量を加えることよりなる。
のローズ様、チュベローズ様、クマリン様及びラクトン
様のいずれか一つ又はそれらの組合せからなる香りを強
調、改善又は改変する方法に関し、該方法は香料、石け
ん、洗剤、繊維軟化剤又は化粧品から選択される基材
に、式: のスピローラクトン又は1−オキサスピロ〔4,5〕デカ
ノ−2−オンの香気有効量を加えることよりなる。
更に本発明は式(I)のスピローラクトンを香気活性剤
として含む香料組成物を提供する。
として含む香料組成物を提供する。
また本発明は式(I)のスピローラクトンを香気活性剤
として含むイオン、陰−イオン、非−イオン又は両性イ
オン型の固体又は液体洗剤をもたらす。
として含むイオン、陰−イオン、非−イオン又は両性イ
オン型の固体又は液体洗剤をもたらす。
最後に本発明は式(I)のスピローラクトンを香気活性
剤として含む石けんを提供する。
剤として含む石けんを提供する。
従来の技術 スピラン構造ラクトンの合成に関する科学文献には多数
の研究が発表されている。その1つは「コンツ・ルン
ド」(Comptes Rend.),261,1983(1965)及び「ビユ
ユテイン・ド・ラ・ソシエト・シミク・ド・フランス」
(Bull.Soc.Chim.France)1075〜1080(1971)に掲載さ
れているモウリン(J.Moulines)及びレーランド(R.La
lande)の論文であり、また次の文献の1つである: −ニキシン(G.I.Nikishin)及びボヨベフ(V.D.Voro
b′ev)著、「イズベスチア・アカデミー・ナウク・SSS
R」(Isvestiya Akademii Nauk SSSR)、「オルデレニ
エ・キミチエスキフ・ナウク」(Otdelenie Khimichesk
ikh Nauk)10(1962),1874−76; −カノン(P.Canonne)その他、「ジヤーナル・オブ・
オーガニク・ケミストリー」(J.Org.Chem.),46.3091
〜7(1981); −エス・タツヤ(S.Tatsuya)その他、「テトラヘドロ
ン・レターズ」(Tetrahedron Lett.)21,5029−32(19
80); −ヤクブソン(R.M.Jacobson)及びクレーダー(J.W.Cl
ader),「テトラヘドロン・レターズ」(Tetrahedron
Lett.),21,1205〜8(1980); −カノン(P.Canonne)その他、「ジヤーナル・オブ・
オーガニク・ケミストリー」(J.Org.Chem.),45,1828
−35(1980)。
の研究が発表されている。その1つは「コンツ・ルン
ド」(Comptes Rend.),261,1983(1965)及び「ビユ
ユテイン・ド・ラ・ソシエト・シミク・ド・フランス」
(Bull.Soc.Chim.France)1075〜1080(1971)に掲載さ
れているモウリン(J.Moulines)及びレーランド(R.La
lande)の論文であり、また次の文献の1つである: −ニキシン(G.I.Nikishin)及びボヨベフ(V.D.Voro
b′ev)著、「イズベスチア・アカデミー・ナウク・SSS
R」(Isvestiya Akademii Nauk SSSR)、「オルデレニ
エ・キミチエスキフ・ナウク」(Otdelenie Khimichesk
ikh Nauk)10(1962),1874−76; −カノン(P.Canonne)その他、「ジヤーナル・オブ・
オーガニク・ケミストリー」(J.Org.Chem.),46.3091
〜7(1981); −エス・タツヤ(S.Tatsuya)その他、「テトラヘドロ
ン・レターズ」(Tetrahedron Lett.)21,5029−32(19
80); −ヤクブソン(R.M.Jacobson)及びクレーダー(J.W.Cl
ader),「テトラヘドロン・レターズ」(Tetrahedron
Lett.),21,1205〜8(1980); −カノン(P.Canonne)その他、「ジヤーナル・オブ・
オーガニク・ケミストリー」(J.Org.Chem.),45,1828
−35(1980)。
1980年6月10日に公開された特開昭55−76843号公報に
はスピラン構造のラクトン(I)から出発する脂環式エ
ステルの製法が記載されている。しかしこの明細書には
ラクトン出発材料の香気特性はふれられておらず、また
香料分野での使用可能性についてもまつたく提案されて
いない。
はスピラン構造のラクトン(I)から出発する脂環式エ
ステルの製法が記載されている。しかしこの明細書には
ラクトン出発材料の香気特性はふれられておらず、また
香料分野での使用可能性についてもまつたく提案されて
いない。
欧州特許出願公開第105157号(1984年4月11日公開)明
細書には一般式: 〔式中Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を表わす〕で
示される一連のスピラン構造ラクトン及び香料成分とし
てのその使用が記載されている。この明細書にも同じ使
用分野でのラクトン(I)の使用可能性については言及
されておらず、またこれを示唆する記載もない。
細書には一般式: 〔式中Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を表わす〕で
示される一連のスピラン構造ラクトン及び香料成分とし
てのその使用が記載されている。この明細書にも同じ使
用分野でのラクトン(I)の使用可能性については言及
されておらず、またこれを示唆する記載もない。
下表に一般式(II)によつて表わされた化合物を列記
し、上記欧州特許出願第105157号明細書に記載された香
気特性をまとめる; 8−イソプロピル−1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−
2−オン及び8−エチル−1−オキサスピロ〔4,5〕デ
カノ−2−オンは優れた化合物である旨指摘されてい
る。
し、上記欧州特許出願第105157号明細書に記載された香
気特性をまとめる; 8−イソプロピル−1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−
2−オン及び8−エチル−1−オキサスピロ〔4,5〕デ
カノ−2−オンは優れた化合物である旨指摘されてい
る。
発明を達成するための手段 意外にも1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−オンが
重要かつ有用な香気特性を有すること、その結果香料及
び香料基材を製造するための、また石けん、イオン、陰
イオン、非イオン又は両性イオン型の固体及び液体洗
剤、繊維柔軟剤、家具又は化粧品、シヤンプー及び体臭
除去剤のような種々の消耗品を匂い付けるための広範な
分野で使用し得ることが判明した。ポリマー基材又は種
々の樹脂に活性成分として使用する場合、本発明のラク
トンはルームーフルツシユナー又は密閉空間防臭剤のよ
うな芳香又は防臭品用活性素として使用することができ
る。
重要かつ有用な香気特性を有すること、その結果香料及
び香料基材を製造するための、また石けん、イオン、陰
イオン、非イオン又は両性イオン型の固体及び液体洗
剤、繊維柔軟剤、家具又は化粧品、シヤンプー及び体臭
除去剤のような種々の消耗品を匂い付けるための広範な
分野で使用し得ることが判明した。ポリマー基材又は種
々の樹脂に活性成分として使用する場合、本発明のラク
トンはルームーフルツシユナー又は密閉空間防臭剤のよ
うな芳香又は防臭品用活性素として使用することができ
る。
1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−オンによつて展
開される匂いはウオーム(warm)、スパイシイ、ローズ
又はチユーベローズ(tuberose)の方向でラクトン様で
ありまたクマリン様であるといえる。
開される匂いはウオーム(warm)、スパイシイ、ローズ
又はチユーベローズ(tuberose)の方向でラクトン様で
ありまたクマリン様であるといえる。
上記欧州特許出願第105157号明細書に記載されている8
−メチル−1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−オン
をより高い同族体と比較した場合、前者は明らかに一層
脂肪質のニユアンスを有するココナツ型の一層高いクマ
リンノート及び一層劣つたエレガント特性を有する。こ
れとは逆に1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−オン
は花様のラクトンノートを展開する。この化合物はより
高い上品さを有し、相応する高知のメチル同族体よりも
高い濃度で使用することができる。この事実は、該ラク
トンが香料分野において普通に使用されまたその匂い活
性が炭素原子数の増加と共に弱くなる、例えば炭素原子
数8〜12の鎖長の線状脂肪族ラクトンであることから意
外であり、予測できなかつた。本発明によるラクトン
(I)の匂い特性とより高い同族体との詳細な比較につ
いては下記の実施例に示す。
−メチル−1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−オン
をより高い同族体と比較した場合、前者は明らかに一層
脂肪質のニユアンスを有するココナツ型の一層高いクマ
リンノート及び一層劣つたエレガント特性を有する。こ
れとは逆に1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−オン
は花様のラクトンノートを展開する。この化合物はより
高い上品さを有し、相応する高知のメチル同族体よりも
高い濃度で使用することができる。この事実は、該ラク
トンが香料分野において普通に使用されまたその匂い活
性が炭素原子数の増加と共に弱くなる、例えば炭素原子
数8〜12の鎖長の線状脂肪族ラクトンであることから意
外であり、予測できなかつた。本発明によるラクトン
(I)の匂い特性とより高い同族体との詳細な比較につ
いては下記の実施例に示す。
ラクトン(I)が所望の香気効果を生じ得る割合は広範
囲にわたつてその値を変えることができる。熟練した香
料製造業者は、この値が芳香を付すべき材料の性質及び
与えられた香料組成物中の共成分に依り変動することを
経験的に熟知している。被添加組成物の重量に対し、5,
10又は20重量%の割合で、芳香バランスを変えることな
く使用することができる。
囲にわたつてその値を変えることができる。熟練した香
料製造業者は、この値が芳香を付すべき材料の性質及び
与えられた香料組成物中の共成分に依り変動することを
経験的に熟知している。被添加組成物の重量に対し、5,
10又は20重量%の割合で、芳香バランスを変えることな
く使用することができる。
これらの値は化粧品、石けん又は洗剤のような品物に芳
香を付する場合には明らかに下げることができる。
香を付する場合には明らかに下げることができる。
スピローラクトン(I)は本発明によれば芳香付けした
い品物に純粋な単離形で該生成物を直接添加することに
よつてか又は、一般には他の香気成分、溶剤又は香料業
界で現在使用に供されている成分との混合形で使用する
ことができる。
い品物に純粋な単離形で該生成物を直接添加することに
よつてか又は、一般には他の香気成分、溶剤又は香料業
界で現在使用に供されている成分との混合形で使用する
ことができる。
すべての官能性共成分を詳述することは必要ないものと
判断する。代表的な例は例えばアークタンサー(S.Atct
ancer)著、「パーフーム・アンド・フレーバ・マテリ
アルス」(Perfume and Flavor Materials)、(モント
クレール、ニュー・ジヤージイ(Montclair,N.J.)在、
1969年)の技術文献に挙げられている。これらの成分は
アルデヒド、エステル、エーテル及びアルコール類に属
し、合成又は天然のものであつてよい。
判断する。代表的な例は例えばアークタンサー(S.Atct
ancer)著、「パーフーム・アンド・フレーバ・マテリ
アルス」(Perfume and Flavor Materials)、(モント
クレール、ニュー・ジヤージイ(Montclair,N.J.)在、
1969年)の技術文献に挙げられている。これらの成分は
アルデヒド、エステル、エーテル及びアルコール類に属
し、合成又は天然のものであつてよい。
すでに記載した通り、スピローラクトン(I)は先に記
載された方法によつて、例えば有機過酸化物の存在でシ
クロヘキサノールにアクリル酸エステルをラジカル付加
することによつて得ることのできる公知の化合物であ
る。この種の反応は次の反応式により表わされる: 上記式中、DTBP又はジ−3級−ブチルペルオキシドは、
活性過酸化物として表わされている。他の有機過酸化物
はこの種のラジカル反応を促進させることが知られてお
り、この関係で該過酸化物の使用は実地において十分に
知られている。
載された方法によつて、例えば有機過酸化物の存在でシ
クロヘキサノールにアクリル酸エステルをラジカル付加
することによつて得ることのできる公知の化合物であ
る。この種の反応は次の反応式により表わされる: 上記式中、DTBP又はジ−3級−ブチルペルオキシドは、
活性過酸化物として表わされている。他の有機過酸化物
はこの種のラジカル反応を促進させることが知られてお
り、この関係で該過酸化物の使用は実地において十分に
知られている。
欧州特許出願公開第105157号明細書に記載されている類
似の化合物と比較して、スピローラクトン(I)は容易
に入手することのできる出発材料、シクロヘキサノール
及びアクリル酸メチルを使用する経済的方法により製造
されるという利点を有する。
似の化合物と比較して、スピローラクトン(I)は容易
に入手することのできる出発材料、シクロヘキサノール
及びアクリル酸メチルを使用する経済的方法により製造
されるという利点を有する。
実施例 次に本発明を実施例により詳述するが、これに限定され
るものではない。
るものではない。
例1 ヘーゼアタイプ組成物 フーゼアタイプ型のベース組成物を、次の各成分を混合
することによつて製造した(重量部); ラバンジン油 200 合成ゼラニウム油 80 フタル酸ジエチル中のオークモス花香油(50%) 80 テキサス・シダーウツド油 60 サリチル酸ベンジル 60 テルペニルアセテート 60 合成リナロール 50 合成リナロール・アセテート 40 パチョリ油 40 サリチル酸アミル 40 安息香酸イソブチル 30 テルピネオール 20 スピカラベンダー油 20 チョウジ油 20 アンブレツト・ムスク 20 ムスク キシレン 20 ゲラニオール 20 ガルバナムレジン 10 フエニルアセトアルデヒド−ジメチルアセタール 10 880 この種タイプの組成物における慣用成分クマリンは、上
記ベースでは除外されており、その代りに1−オキサス
ピロ〔4,5〕デカノ−2−オン12gをベース88gに加えた
(“テスト”組成物)。
することによつて製造した(重量部); ラバンジン油 200 合成ゼラニウム油 80 フタル酸ジエチル中のオークモス花香油(50%) 80 テキサス・シダーウツド油 60 サリチル酸ベンジル 60 テルペニルアセテート 60 合成リナロール 50 合成リナロール・アセテート 40 パチョリ油 40 サリチル酸アミル 40 安息香酸イソブチル 30 テルピネオール 20 スピカラベンダー油 20 チョウジ油 20 アンブレツト・ムスク 20 ムスク キシレン 20 ゲラニオール 20 ガルバナムレジン 10 フエニルアセトアルデヒド−ジメチルアセタール 10 880 この種タイプの組成物における慣用成分クマリンは、上
記ベースでは除外されており、その代りに1−オキサス
ピロ〔4,5〕デカノ−2−オン12gをベース88gに加えた
(“テスト”組成物)。
対照組成物は、同じベース88gに1−オキサスピロ〔4,
5〕デカノ−2−オンの近似同族体である8−メチル−
1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−オン(この化合
物は上記欧州特許出願第105157号明細書に記載されてい
る)12gを加えて製造した。
5〕デカノ−2−オンの近似同族体である8−メチル−
1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−オン(この化合
物は上記欧州特許出願第105157号明細書に記載されてい
る)12gを加えて製造した。
こうして得られたサンプルを、熟練した香料製造業者の
パネルにより匂い評価に供した。その評価はテスト組成
物が所望の「フーゼア調」の香りを有するのに対し、対
照組成物はココナツ型のラクトンノートを有することを
示す。評価の差は、前記2種のスピローラクトンの各濃
度を二倍にした場合一層顕著である。すなわち1−オキ
サスピロ〔4,5〕デカノ−2−オン24gを加えることによ
つて、その匂いが典型的なフーゼアタイプを有する新規
組成物が得られ、8−メチル−1−オキサスピロ〔4,
5〕デカノ−2−オンをベースに加えた場合には、ココ
ナツ特性が顕著に生じかつベースの本来の匂いが変性さ
れた組成物を生じた。
パネルにより匂い評価に供した。その評価はテスト組成
物が所望の「フーゼア調」の香りを有するのに対し、対
照組成物はココナツ型のラクトンノートを有することを
示す。評価の差は、前記2種のスピローラクトンの各濃
度を二倍にした場合一層顕著である。すなわち1−オキ
サスピロ〔4,5〕デカノ−2−オン24gを加えることによ
つて、その匂いが典型的なフーゼアタイプを有する新規
組成物が得られ、8−メチル−1−オキサスピロ〔4,
5〕デカノ−2−オンをベースに加えた場合には、ココ
ナツ特性が顕著に生じかつベースの本来の匂いが変性さ
れた組成物を生じた。
例2 チュベローズタイプのベース組成物を、次の各成分を混
合することによつて製造した(重量部): 安息香酸ベンジル 200 イソオイゲノール・メチルエーテル 110 アントラニル酸メチル 60 サリチル酸ベンジル 60 ベンジルアルコール 60 フアルネソール 50 リナロール 30 ジヤスモラクトン 30 フタル酸ジエチル中のベンジョワンレジン50% 30 サリチル酸メチル 20 フタル酸ジエチル中のペルーバルサム50% 20 イソオイゲノール 20 安息香酸メチル 20 ゲラニオール 10 オイゲノール 10 オイゲノール・メチルエーテル 10 プロピオン酸ベンジル 10 イソブチル酸フエノキシエチル 10 オリエンタル白檀油 10 テルピネオール 10 フタル酸ジエチル中のインドール10% 10 酢酸ドデシル 5 フエニル酢酸ベンジル 5 800 この種の組成物に関しては、この種組成物の代表的な成
分であるγ−オクタラクトン、γ−ノナラクトン及びγ
−デカラクトンのような脂肪族ラクトンが除外されてい
る。その代りに1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−
オン(20g)をベース80gのサンプルに加えて、テスト組
成物を作つた。対照組成物はベース80gに8−メチル−
1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−オン20gを加える
ことによつて作つた。こうして得た2種の組成物を熟練
した香料製造業者のパネルに供した。彼らはテスト組成
物の匂いはチュベローズタイプの穏かでスウイート(sw
eet)であるのに対し、対照組成物はチュベローズを思
い起させないラクトンの香りのスウイートな花様の匂い
を生じた旨記載した。
合することによつて製造した(重量部): 安息香酸ベンジル 200 イソオイゲノール・メチルエーテル 110 アントラニル酸メチル 60 サリチル酸ベンジル 60 ベンジルアルコール 60 フアルネソール 50 リナロール 30 ジヤスモラクトン 30 フタル酸ジエチル中のベンジョワンレジン50% 30 サリチル酸メチル 20 フタル酸ジエチル中のペルーバルサム50% 20 イソオイゲノール 20 安息香酸メチル 20 ゲラニオール 10 オイゲノール 10 オイゲノール・メチルエーテル 10 プロピオン酸ベンジル 10 イソブチル酸フエノキシエチル 10 オリエンタル白檀油 10 テルピネオール 10 フタル酸ジエチル中のインドール10% 10 酢酸ドデシル 5 フエニル酢酸ベンジル 5 800 この種の組成物に関しては、この種組成物の代表的な成
分であるγ−オクタラクトン、γ−ノナラクトン及びγ
−デカラクトンのような脂肪族ラクトンが除外されてい
る。その代りに1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−
オン(20g)をベース80gのサンプルに加えて、テスト組
成物を作つた。対照組成物はベース80gに8−メチル−
1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−オン20gを加える
ことによつて作つた。こうして得た2種の組成物を熟練
した香料製造業者のパネルに供した。彼らはテスト組成
物の匂いはチュベローズタイプの穏かでスウイート(sw
eet)であるのに対し、対照組成物はチュベローズを思
い起させないラクトンの香りのスウイートな花様の匂い
を生じた旨記載した。
例3 石けんの芳香付け ココナツ油及び獣脂から製造した芳香付けされていない
ナトリウム石けんベースから得られた石けんチツプ100g
を1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−オン1gと、完
全に均一になるまで混合した。生じた石けんは花様(ロ
ーズ様とチュベローズ様の香りを合せもつ)の匂いを有
していた。
ナトリウム石けんベースから得られた石けんチツプ100g
を1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−オン1gと、完
全に均一になるまで混合した。生じた石けんは花様(ロ
ーズ様とチュベローズ様の香りを合せもつ)の匂いを有
していた。
例4 固体粉末洗剤の芳香付け 固体粉末洗剤ベースを、次の各成分を混合することによ
つて製造した(重量部); 線状アルキル−ベンゼンスルホン酸ナトリウム 8.0 (鎖長:炭素原子数11〜5) エトキシル化獣脂アルコール 2.9 (14EO) ナトリウム石けん 3.5 (鎖長:炭素原子12〜16 13〜26%; 炭素原子数 18〜22 74〜87%) トリ燐酸ナトリウム 43.8 珪酸ナトリウム 7.5 珪酸マグネシウム 1.9 カルボキシメチルセルロース 1.2 EDTAナトリウム 0.2 硫酸ナトリウム 21.2 水 9.8 100.0 洗剤ベースに1−オキサスピロ〔4,5〕デカノール−2
−オンを0.0重量%の濃度で加えた場合、ベースに快い
花様(ローズ様とチュベローズ様の香りを合せもつ)の
匂いが生じる。
つて製造した(重量部); 線状アルキル−ベンゼンスルホン酸ナトリウム 8.0 (鎖長:炭素原子数11〜5) エトキシル化獣脂アルコール 2.9 (14EO) ナトリウム石けん 3.5 (鎖長:炭素原子12〜16 13〜26%; 炭素原子数 18〜22 74〜87%) トリ燐酸ナトリウム 43.8 珪酸ナトリウム 7.5 珪酸マグネシウム 1.9 カルボキシメチルセルロース 1.2 EDTAナトリウム 0.2 硫酸ナトリウム 21.2 水 9.8 100.0 洗剤ベースに1−オキサスピロ〔4,5〕デカノール−2
−オンを0.0重量%の濃度で加えた場合、ベースに快い
花様(ローズ様とチュベローズ様の香りを合せもつ)の
匂いが生じる。
例5 繊維柔軟剤の芳香付け 繊維柔軟剤ベースを、次の各成分を混合することによつ
て製造した(重量部): 上記柔軟剤ベースのサンプルに1−オキサスピロ〔4,
5〕デカノ−2−オンを0.2重量%の濃度で加えることに
より、上品な花様(ローズ様とチュベローズ様の香りを
合せをもつ)の匂いがベースに生じる。
て製造した(重量部): 上記柔軟剤ベースのサンプルに1−オキサスピロ〔4,
5〕デカノ−2−オンを0.2重量%の濃度で加えることに
より、上品な花様(ローズ様とチュベローズ様の香りを
合せをもつ)の匂いがベースに生じる。
例6 種々の消耗品を、1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2
−オンの添加によつて芳香付けした。次表は使用した投
与量及び芳香付け材料を40℃の加熱炉に1カ月間貯蔵す
ることにより匂い及び色安定性に及ぼされた影響を略示
するものである; 投与量1)〔%〕 安定性2) 化粧品 5 S/N クリーム 0.4 S/N シヤンプー 0.5 S/N エーロゾル脱臭剤 1.2 S/N ヘアスプレー 0.3 S/N 消毒皿洗粉末 0.2 適 正 1) 1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−オンの重
量濃度 2) S=安定な匂い;N=正常な色
−オンの添加によつて芳香付けした。次表は使用した投
与量及び芳香付け材料を40℃の加熱炉に1カ月間貯蔵す
ることにより匂い及び色安定性に及ぼされた影響を略示
するものである; 投与量1)〔%〕 安定性2) 化粧品 5 S/N クリーム 0.4 S/N シヤンプー 0.5 S/N エーロゾル脱臭剤 1.2 S/N ヘアスプレー 0.3 S/N 消毒皿洗粉末 0.2 適 正 1) 1−オキサスピロ〔4,5〕デカノ−2−オンの重
量濃度 2) S=安定な匂い;N=正常な色
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギユンター・オーロフ スイス国 ベルネクス・シユマン・ド・ ラ・チヤペル 13 (56)参考文献 特開 昭59−59682(JP,A) 特開 昭59−157080(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】香料、石鹸、洗剤、繊維柔軟剤又は化粧品
から選択された基材に1−オキサスピロ[4,5]デカン
−2−オンの香気有効量を加えることを特徴とする、該
基材のローズ様、チュベローズ様、クマリン様及びラク
トン様のいずれか一つ又はそれらの組合せからなる香り
を強調、改善又は改変する方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CH169285 | 1985-04-19 | ||
CH1692/85-1 | 1985-04-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61246116A JPS61246116A (ja) | 1986-11-01 |
JPH0726112B2 true JPH0726112B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=4216374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61086250A Expired - Lifetime JPH0726112B2 (ja) | 1985-04-19 | 1986-04-16 | 基材のローズ様、チュベローズ様、クマリン様及びラクトン様のいずれか一つ又はそれらの組合せからなる香りを強調、改善又は改変する方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5057239A (ja) |
EP (1) | EP0200890B1 (ja) |
JP (1) | JPH0726112B2 (ja) |
DE (1) | DE3664784D1 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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EP1440584A2 (en) | 2001-10-05 | 2004-07-28 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Compressed storage of data items |
ES2288701T3 (es) * | 2003-11-04 | 2008-01-16 | Firmenich Sa | Ingredientes de sabor para preparaciones refrescantes. |
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US2960441A (en) * | 1957-09-17 | 1960-11-15 | Warner Lambert Pharmaceutical | Therapeutic compositions of salts of 3, 3-pentamethylene-4-hydroxybutyric acid |
US3007940A (en) * | 1960-03-01 | 1961-11-07 | Warner Lambert Pharmaceutical | Method of preparing derivatives of 3, 3-pentamethylene-4-hydroxybutyric acid |
JPS5938236B2 (ja) * | 1976-08-10 | 1984-09-14 | 宇部興産株式会社 | γ,γ−ウンデカメチレンブチロラクトンの製法 |
CH626533A5 (ja) * | 1978-01-20 | 1981-11-30 | Firmenich & Cie | |
DE3362298D1 (en) * | 1982-08-12 | 1986-04-03 | Firmenich & Cie | Spirolactones, their use as perfumes, perfume compositions containing them and process for their preparation |
JPS5959682A (ja) * | 1982-08-25 | 1984-04-05 | エル・ジボ−ダン・エ・コンパニ−・ソシエテ・アノニム | スピロラクトン化合物およびその製造法 |
US4519944A (en) * | 1982-08-25 | 1985-05-28 | Givaudan Corporation | Spirolactones as odorants |
DE3306798A1 (de) * | 1983-02-26 | 1984-08-30 | Henkel KGaA, 4000 Düsseldorf | Neue oxaspirododecan-derivate, deren herstellung und verwendung als riechstoffe sowie diese enthaltende riechstoffkompositionen |
-
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- 1986-03-14 DE DE8686103491T patent/DE3664784D1/de not_active Expired
- 1986-03-14 EP EP86103491A patent/EP0200890B1/fr not_active Expired
- 1986-04-16 JP JP61086250A patent/JPH0726112B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-12-08 US US07/281,418 patent/US5057239A/en not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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EP0200890A1 (fr) | 1986-11-12 |
DE3664784D1 (en) | 1989-09-07 |
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US5057239A (en) | 1991-10-15 |
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Legal Events
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