JPH07260840A - 電源監視装置 - Google Patents

電源監視装置

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JPH07260840A
JPH07260840A JP6073873A JP7387394A JPH07260840A JP H07260840 A JPH07260840 A JP H07260840A JP 6073873 A JP6073873 A JP 6073873A JP 7387394 A JP7387394 A JP 7387394A JP H07260840 A JPH07260840 A JP H07260840A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 商用電源(AC電源)の交流波形における異
常を簡易に検出できる小型の電源監視装置を提供する。 【構成】 オペレータがコンセントからプラグを引き抜
いて多数の瞬断が生じる場合、最初の瞬断を演算処理部
38が検出すると、演算処理部は異常検出動作を停止す
る。タイマ44はこの時点から時間をカウントし、例え
ば1秒を経過すると、演算処理部は上記の異常データを
メモリに書き込むとともに、異常検出動作を再開する。
これにより、メモリには最初の手段の異常データのみが
記憶され、メモリの容量が節約される。かかる構成によ
り、異常データをモニタする場合はプラグをコンセント
から外し、装置全体をパーソナルコンピュータ等のある
場所に持って行くという使い方が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商用電源(AC電源)
に異常が生じたときに、これを検出する電源監視装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電源監視装置としては、AC/D
Cコンバータの直流側(二次側)における、例えばDC
5Vの直流電源電圧の異常を監視するものが一般的であ
る。このような電源監視装置は、時定数回路や電圧コン
パレータなどを集積回路化したものが市販されており、
多くのパーソナルコンピュータやワークステーションに
装備されている。
【0003】しかし、二次側の電圧だけを監視する場
合、停電や比較的長時間にわたる電圧異常が発生したと
きにはその異常を検出することができるが、AC/DC
コンバータの交流側(一次側)、すなわち商用電源の比
較的短時間の電圧異常を検出することは困難である。例
えば、一次側において電圧の瞬断やスパイクといった数
十msec程度の電圧異常が発生すると、これは従来の二次
側電圧だけを監視する電源監視装置では検出されず、電
源部を通過してコンピュータの記憶装置の内容を破壊す
るなどの問題を引き起こすことがある。
【0004】一般に、商用電源の瞬断やスパイクは、極
めて短期間に元の状態に回復する。したがって、例えば
長時間にわたる処理をワークステーションに自動的に行
わせているときに一次側に電源異常が発生し、記憶デー
タが破壊されるなどしてワークステーションが動作異常
を起こしたとしても、一次側の電源電圧は直ちに元の状
態に戻るので、オペレータが後からワークステーション
の動作異常を発見しても既に一次側の電源電圧は正常に
戻っており、しかも二次側の電源監視装置は何も異常を
検出しておらず、結局ワークステーションの動作異常の
原因を特定できないという事態が予想される。このよう
な場合、このワークステーションの動作異常がワークス
テーション自体に問題があったのか、二次側の電源回路
の異常によるものなのか、あるいは一次側の商用電源の
電源異常によるものなのかを特定できなければ、その後
に適切な処置を行うことができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一次側の電
源異常を検出するための専用の電源監視装置が従来から
知られている。かかる電源監視装置は、通常ワークステ
ーションやパーソナルコンピュータなどを接続するAC
電源ラインの他に、異常を検出するためのケーブルが別
に必要となる。また、この電源監視装置自体を電源につ
ないだまま動作させなければならないので、電源監視装
置のメモリに記憶された異常に関するデータ(以下「異
常データ」という)をモニタするには、モニタ用のワー
クステーションやパーソナルコンピュータをこの電源監
視装置のある所まで運び、この電源監視装置に接続しな
ければならないため、使い勝手が悪い。
【0006】また、かかる電源監視装置は非常に高価
で、かつ大型であるため設置が容易ではない。特に、上
記の電源監視装置は、AC電源ラインに生じたすべての
異常を記憶するため大量の記憶容量が必要となり、この
ことも装置の価格を押し上げ、小型化を妨げる原因とな
っている。更に、かかる装置で検出された異常を解析す
るためには専門のオペレータが必要となるなど、不便な
点が多く、どこでも簡便に電源電圧を監視できるという
ものではない。
【0007】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、簡単な装置で簡便に、商用電源における瞬断や
スパイクといった短時間の電圧異常を検出することがで
きる電源監視装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、商用電源から交流波形を
取り込む電源取込み手段と、前記電源取込み手段によっ
て取り込まれた交流波形をディジタル信号に変換するA
/D変換手段と、前記ディジタル信号から前記商用電源
の異常を検出し異常に関するデータを出力する異常検出
手段と、前記異常検出手段からの前記異常に関するデー
タを記憶する記憶手段と、前記異常検出手段によって所
定の異常が検出されたときに前記異常検出手段の異常検
出動作を所定の期間停止するタイマ手段と、を具備する
ことを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、商用電源から交流
波形を取り込む電源取込み手段と、前記電源取込み手段
によって取り込まれた交流波形をディジタル信号に変換
するA/D変換手段と、前記ディジタル信号から前記商
用電源の異常を検出し異常に関するデータを出力する異
常検出手段と、前記異常検出手段によって所定の異常が
検出されたときに一定の期間にわたり前記異常検出手段
からの異常に関するデータを一時的に記憶しそのうち所
定の条件を満たすデータを出力する一時記憶手段と、前
記異常検出手段からの前記異常に関するデータ及び前記
一時記憶手段からの前記異常に関するデータを記憶する
記憶手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記異常検出手段によって所定の異
常が検出されたときにその旨を報知する報知手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、前記電源取込み手段は、装置本
体と一体的に設けられた商用電源のコンセントに差し込
むプラグを含み、更に前記プラグがコンセントから外さ
れたときに装置全体に電源を供給する直流電源手段を具
備することを特徴とするものである。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の発明において、前記所定の異常は、瞬断で
あることを特徴とするものである。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1,2,
3,4又は5記載の発明において、前記記憶手段に記憶
された前記異常に関するデータを外部に取り出す接続手
段を具備することを特徴とするものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明は前記の構成により、タイ
マ手段は、異常検出手段によって所定の異常が検出され
たときに異常検出手段の異常検出動作を所定の期間停止
する。これにより、この期間において生じた異常は検出
されず、記憶手段にもデータは記憶されない。したがっ
て、同一の事象に起因する多数の異常が短時間に集中し
て生じた場合、そのうちの最初に生じた異常に関するデ
ータのみが記憶手段に記憶され、それ以降の異常に関す
るデータは記憶されない。このように最初に生じた異常
のみを記憶する場合でも、短時間に連続して生じる異常
が互いに関連し同じ事象に起因するものであれば、最初
に発生した異常に関するデータだけで通常の異常内容の
解析に必要な情報は充分に得られる。また記憶容量が少
なくて済むので、装置の小型化が図られる。
【0015】請求項2記載の発明は前記の構成により、
一時記憶手段は、異常検出手段が異常検出動作を行って
いる期間中連続して異常検出データを記憶する。そして
一時記憶手段に記憶された一定期間の異常に関するデー
タの中から、例えば最も電圧値の高い異常のデータ、又
は最もピークに近い位相で生じた瞬断のデータのみを一
つだけ記憶手段に記憶する。これにより、同一の事象に
起因する多数の異常が短時間に集中して生じた場合、そ
のうちの一つの異常に関するデータのみが記憶手段に記
憶され、それ以外の異常に関するデータは記憶されな
い。このように一つの異常のみを記憶する場合でも、連
続して生じる異常が互いに関連し同じ事象に起因するも
のであれば、この一つの異常に関するデータだけで通常
の異常内容の解析に必要な情報は充分に得られる。また
記憶容量が少なくて済むので、装置の小型化が図られ
る。
【0016】請求項3記載の発明は前記の構成により、
報知手段によってオペレータはAC電源ラインに異常が
生じたことを知ることが出来る。この報知手段として
は、例えば異常が生じたときに点灯するLED、又は異
常が発生したときに警報音を発する音声発生手段などと
することができる。
【0017】請求項4記載の発明は前記の構成により、
小型化した装置と一体的に構成されたプラグをコンセン
トに差し込むだけで、このAC電源ラインの異常検出を
行うことができる。また、検出し記憶されたデータを読
みだすときは、このプラグをコンセントから外し、装置
全体を、例えばワークステーション等のモニタ用の装置
がある所へ運んで記憶したデータをモニタすることがで
きる。更に、プラグをコンセントから引き抜く際のわず
かの時間に瞬断等の異常が連続して多発する場合でも、
その中の一つの異常に関するデータだけが記憶される。
これにより、この多発したデータがすべて記憶されてメ
モリの容量を使ってしまい、それまでに記憶されていた
肝心のデータが消去され、モニタしてみたらプラグを引
き抜く際のデータだけであるという事態を回避できる。
【0018】請求項5記載の発明は前記の構成により、
タイマで異常検出動作を停止する所定の異常及び一時記
憶手段に異常に関するデータを記憶する所定の異常を瞬
断とする。プラグをコンセントから引き抜く際に検出さ
れる異常は、普通の場合は瞬断であり、電圧レベル異常
やスパイクといった、電圧が上昇する異常は通常は生じ
ない。このため、上記所定の異常を瞬断とすることによ
り、これ以外の異常が発生したときには通常通り記憶手
段に異常データを記憶するが、コンセントからプラグを
引き抜く場合には、その際に生じる瞬断に関するデータ
を全て記憶することはなく、記憶手段の記憶容量を節約
できる。
【0019】請求項6記載の発明は前記の構成により、
前記異常に関するデータを外部に取り出す接続手段を設
けたことにより、この接続手段を介してこのデータをワ
ークステーションやパーソナルコンピュータに送出する
ことができ、ワークステーションやパーソナルコンピュ
ータにおいて商用電源に発生した異常の内容を解析する
ことができる。
【0020】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例である電源監視装
置の正面図、平面図、右側面図及び左側面図、図2は本
発明の第一実施例である電源監視装置のブロック図、図
3は演算処理部のブロック図、図4は本実施例装置の時
間経過を示すタイムチャートである。
【0021】図1に示すように、AC電源のコンセント
に差し込むためのプラグ12からその大きさを理解する
ことができるように、電源監視装置10の本体は非常に
小型である(80mm×60mm×40mm)。この装置本体
の内部には、後述する各回路ブロックが収められる。L
ED14及び16はAC電源に異常があったことをオペ
レータに知らせる役割を有するとともに、これら二つの
組み合わせによって異常の内容も併せて表示する。
【0022】本体10の側面に設けられた接続手段であ
るコネクタ18は、パーソナルコンピュータもしくはワ
ークステーション(図示せず)につなぐケーブルを接続
するためのものであり、このケーブルを介して後述のメ
モリ40に記憶されている異常データをパーソナルコン
ピュータ等に伝送して、異常データの内容を解析する。
本体10の上面に設けられた「通信」と書かれたボタン
20はこの伝送を制御するためのスイッチである。そし
てその隣のボタン22は、後述する内部のメモリ40の
内容をリセットするリセットスイッチである。
【0023】図2のブロック図に示した回路は、図1の
電源監視装置本体10に収納される一例の回路である。
同図において、電源取込み手段となるのはフロントエン
ド30及びプラグ12である。プラグ12を商用電源の
コンセントに差し込むことにより、フロントエンド30
はAC電源ラインから交流を取り込み、ここで交流を全
波整流する。通常は、電源32がAC電源ラインからの
AC100VをDC5V(Vbb)に変換してこれを各部
へ供給する。この間、電池Eは充電回路34によって充
電される。そしてプラグ12がコンセントから引き抜か
れると、電池Eは、放電して各部に電圧Vbbを供給する
直流電源手段となる。
【0024】フロントエンド30において全波整流され
た信号はA/D変換部36に送られ、ここで例えば1周
期64サンプルで、各サンプル8ビットずつのディジタ
ル信号に変換される。このようにディジタル信号に変換
することにより、異常検出手段である演算処理部38に
おいて種々の処理を容易に行うことができる。
【0025】図3に示した演算処理部38のブロック図
において、A/D変換部36からのディジタル信号は信
号処理部50へ送られる。ここでディジタル的に後述の
基準波形と比較され、差分値が求められる。ここでこの
差分値が、例えば連続する10サンプルについて予め規
定された値を越えたか否かを判断し、例えば瞬断やスパ
イクといった短時間の異常によってこの差分値が予め設
定されている第一の規定値を越えた場合、比較判定部5
2においてそのデータを含む電圧波形の実効値が基準波
形の実効値に対してどの程度の割合であるかを求める。
【0026】このように差分値だけでなく実効値の計算
も併せて行うのは、例えば、差分値がある程度大きな値
になったとしても、例えばゼロ点付近での瞬断等のよう
に実効値がそれほど大きく変動しなければ、機器に影響
を与えることはほとんどなく、したがって単純に差分値
だけを計算したのでは機器の動作に問題ない程度の電圧
変動であっても頻繁に異常警報が発せられ、異常検出を
行う意味が無くなるからである。また、この演算処理部
38では、その異常が瞬断、スパイク、電圧レベル異
常、停電のうちのいずれであるかの峻別も行う。そして
検出された異常に関するデータを、その大きさ、発生し
た時刻などの必要なデータなど(これらを総称して異常
データという)とともに図2のメモリ40に記憶する。
このメモリ40は、例えばFIFOとして構成し、容量
が一杯になったら古いデータから消去して新たなデータ
を記憶する。或いはまた、メモリに記憶された内容から
異常電圧の大きさを比較して、電圧異常が最も小さい異
常データから消去する構成とすることも可能である。
【0027】上記の基準波形は、サンプリング部58に
よって取り込まれる。サンプリング部58は所定の間隔
で信号処理部50からデータを取り込み、これを基準デ
ータとしてメモリ60に記憶する。ただし、この基準デ
ータが正確でないと電圧波形の異常を検出できないの
で、このデータを理想波形と比較するために、理想波形
生成部62には理想的な波形及びその実効値を記憶させ
ておき、サンプリングしたデータがこの理想波形生成部
62の理想的な波形から逸脱している場合には、新たに
別のデータをサンプリングする。尚、この場合の判断
は、経時的な電圧変動を考慮して、著しく逸脱している
場合を除き、取り込むこととする。
【0028】図3の比較判定部52によって異常が検出
された場合には、端子54からその旨の信号が出力さ
れ、この信号は図2の表示部42に送られる。表示部4
2では、比較判定部から送られた信号に基づいて、その
異常があったこと及びその異常の内容を、前記のLED
14,16によって報知する。また、この異常が瞬断以
外のものである場合には、その異常データは直ちに図2
のメモリ40に記憶される。そして異常解析等の必要が
ある場合は、通信部46により、図1のコネクタ18を
介してそのデータをワークステーション又はパーソナル
コンピュータに送出する。
【0029】図1に示すように、本実施例の電源監視装
置10は非常に小型であることから、異常データをモニ
タするときはプラグをコンセントから外し、装置全体を
パーソナルコンピュータ等のある場所に持って行くとい
う使い方をする。この場合、操作を簡単にするため、異
常検出動作を停止したり再開させるためのスイッチは設
けておらず、このためオペレータがプラグ12をコンセ
ントから外してAC電源ラインからの電力供給が断たれ
ると、この装置はその時点で停電を検出した旨の信号を
発する。
【0030】ところで、プラグ12をコンセントから抜
き取る動作を開始した時点から、プラグ12が完全に抜
き取られるまでの非常に短い時間に、プラグとコンセン
トの接点同士の擦れ合いなどによって、瞬断が頻発する
ことが知られている。したがって、プラグを抜く際に多
くの瞬断が連続して発生し、その異常データがメモリ4
0に記憶されると、せっかく蓄積されていたそれまでの
異常データがプラグを抜き取る際の異常データに置き変
わってしまい、本来必要な異常データが消滅する危険が
ある。この場合、低価格で小型の装置を提供するという
観点からすると、メモリ40の容量を大きくすることに
も制限がある。
【0031】そこで本実施例では以下のような構成とす
る。すなわち、演算処理部38が瞬断を検出したときに
は、演算処理部38は異常検出動作を停止するととも
に、その旨の信号をタイマ44へ供給する。タイマ44
はこの信号を受け取るとカウント動作を開始し、一定時
間、例えば1秒を経過したら、その旨の信号を演算処理
部段38に送る。演算処理部38は、1秒経過した旨の
信号をタイマから受け取ると、上記の異常データをメモ
リ40に書き込むとともに、異常検出動作を再開する。
【0032】図4は、図2の回路の動作の様子をタイム
チャートとして示した図である。時刻ts において演算
処理部38が異常を検出すると、時刻ts から時刻te
までの1秒間は異常検出動作を行わない。したがって、
この間の例えば時刻t1 ,t2 ,t3 ,・・・において
瞬断等の異常が発生しても、これらの異常は検出され
ず、メモリ40にそのデータが書き込まれることはな
い。時刻te において、タイマ44から1秒経過した旨
の信号を演算処理部38が受けると、演算処理部38
は、それまでに検出された異常データをメモリ40に記
憶し、同時に異常検出動作を再開する。以上の動作によ
り、プラグを抜き取るときに多数の瞬断が頻発しても、
メモリ40に記憶されるのは、時刻ts において発生し
た最初の異常データだけであり、その後の1秒間の発生
した多数の異常に関する異常データによってメモリ40
の容量が無駄に消費されることが防止される。尚、時刻
ts において発生した異常が瞬断以外の異常、例えばス
パイクである場合には、演算処理部38は異常検出動作
を停止することなく、そのデータを直ちにメモリ40に
書き込む。
【0033】ところで、上記のような構成とすると、コ
ンセントを抜き取る場合だけでなく、コンセントを差し
込んだままの状態で瞬断が生じた場合にも、1秒間にわ
たり異常検出動作が停止される。しかし、その間の瞬断
によって例えばワークステーションのハードディスクが
故障したとしても、その故障が発生した時刻と瞬断が発
生した時刻の誤差は1秒以内に収まる。このためハード
ディスクの故障の原因をそれが発生した時刻の1秒前ま
での瞬断が原因であることを特定できるので、故障原因
の特定において特に問題は生じない。尚、本実施例で
は、瞬断を検出してから1秒のあいだ異常検出動作を停
止するようにしたが、例えばある異常を検出し、その後
これよりも大きな異常を検出した場合には、その時点か
ら1秒間異常検出動作を停止するという構成も可能であ
る。
【0034】図5は、本発明の第二実施例である電源監
視装置のブロック図、図6は本実施例装置の時間経過を
示すタイムチャートである。図5に示した本発明の第二
実施例では、一時記憶用メモリ48を新たに設けたこと
を除いて第一実施例と同様であり、したがって同一構成
部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図5の構成では、演算処理部38が瞬断を検出すると、
そのデータをまず一時記憶用メモリ48に一時的に記憶
するとともに、タイマ44にその旨の信号を供給する。
タイマ44はその時点から1秒をカウントし、1秒の期
間が経過すると、演算処理部38にその旨の信号を送
る。演算処理部38は、この1秒の間に更に別の異常が
発生すると、そのデータを一時記憶用にメモリ48に記
憶する。そしてタイマ44から1秒経過した旨の信号を
受け取ると、一時記憶用メモリ48に記憶したデータの
中から最も大きな異常、例えば最も電圧値の高い異常の
データ、又は最も時間が長く、欠落巾が高いデータを選
択してメモリ40に記憶する。尚、瞬断以外の異常、例
えばスパイクの異常データについては直ちにメモリ40
に書き込むことは、第一実施例の場合と同様である。
【0035】図6は、図5の回路の動作の様子をタイム
チャートとして示した図である。時刻ts において演算
処理部38が異常を検出すると、タイマ44はその時点
から時間のカウントを開始する。その後、例えば時刻t
1 ,t2 ,t3 ,・・・において瞬断等の異常が発生す
ると、それらに関する異常データは一時記憶用メモリ4
8にとりあえず記憶される。そしてts から1秒が経過
した時刻te において演算処理部38がタイマ44から
1秒経過した旨の信号を受け取ると、演算処理部38は
一時記憶用メモリ48の中から最も大きな異常として、
例えば時刻t2において発生した異常を選択し、それに
関する異常データだけをメモリ40に記憶する。以上の
動作により、プラグを抜き取るときに多数の瞬断が生じ
ても、メモリ40に記憶されるのは、時刻ts から時刻
te までの間に発生した異常のうち最も大きなものの異
常データだけであり、この間に発生した瞬断に関する異
常データによってメモリ40の容量が無駄に消費される
ことが防止される。また、瞬断の発生時刻の誤差も最大
1秒以内に収まる点も第一実施例の場合と同様である。
【0036】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能
である。例えば、上記実施例ではタイマ44がカウント
する時刻を1秒としたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、プラグを抜き取るのにかかる時間よりも長
ければよく、上記の「1秒」に限定されるものではな
い。また、上記実施例では、報知手段としてLEDを用
いたが、これの代わりにブザー等の警報音を発するもの
を用いることも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、商用電源の交流電源に異常が生じた場合に
は、これをディジタル化して基準波形などと比較するこ
とにより、通常は異常が発生しても直ちに元にもどるた
めその検出が困難であった電源回路の一次側における異
常を検出することができるとともに、所定の異常が生じ
たときにその異常検出を一時的に停止するタイマを設け
ることにより、同一の原因によって多数の異常が生じる
場合には、そのうちの最初に生じる異常の異常データの
みを記憶することとなり、異常データを記憶するための
メモリ等の容量を少なく抑えることができ、装置の小型
化、操作及び設置の容易化を図ることができる電源監視
装置を提供することができる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、商用電源の
交流電源に異常が生じた場合には、これをディジタル化
して基準波形などと比較することにより、通常は異常が
発生しても直ちに元にもどるためその検出が困難であっ
た電源回路の一次側における異常を検出することができ
るとともに、所定の異常が生じたときにその一定の時間
をカウントするタイマ及び、この一定の時間内に生じた
異常の異常データを記憶する一時記憶手段を設けること
により、この一定の時間内に多数の異常が生じた場合で
も、例えばその中で最も大きな異常の異常データのみを
記憶することとなり、異常データを記憶するためのメモ
リ等の容量を少なく抑えることができ、装置の小型化、
操作及び設置の容易化を図ることができる電源監視装置
を提供することができる。
【0039】請求項3記載の発明によれば、報知手段を
設けたことにより、異常が発生した場合にオペレータが
直ちに異常の発生を知ることができる電源監視装置を提
供することができる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、プラグをコ
ンセントに差し込んでいるときに異常検出動作を行い、
プラグをコンセントから引き抜いたときにかかる動作を
停止するよう構成でき、特に動作の開始又は停止のため
のスイッチを設ける必要がないので、装置の構成が簡易
化されるとともに、操作も容易となる電源監視装置を提
供することができる。
【0041】請求項5記載の発明によれば、コンセント
からプラグを引き抜くときに多数発生する異常は瞬断で
あることが知られているので、瞬断が生じた場合のみ所
定期間にわたり異常検出動作を停止し又は一時記憶手段
に一時的に異常データを記憶することにより、異常解析
等のために装置のプラグをコンセントから引き抜いたと
きに、その際生じる瞬断に関する異常データによってメ
モリ容量が消費される事態を防止でき、したがって、少
ない容量で多くの異常を記憶できるので、装置の小型化
に寄与する電源監視装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電源監視装置の正面
図、平面図、右側面図及び左側面図である。
【図2】本発明の第一実施例である電源監視装置のブロ
ック図である。
【図3】本発明の第二実施例である電源監視装置のブロ
ック図である。
【図4】演算処理部のブロック図である。
【図5】電源監視装置の時間経過を示すタイムチャート
である。
【図6】図5の回路の動作の様子をタイムチャートとし
て示した図である。
【符号の説明】
10 電源監視装置 12 プラグ 14,16 発光ダイオード(LED) 18 コネクタ 20,22 スイッチ 30 フロントエンド 32 電源 34 充電回路 36 A/D変換部 38 演算処理部 40 メモリ 42 表示部 44 タイマ 46 通信部 48 一時記憶用メモリ 50 信号処理部 52 比較判定部 58 サンプリング部 60 メモリ 62 理想波形生成部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源から交流波形を取り込む電源取
    込み手段と、前記電源取込み手段によって取り込まれた
    交流波形をディジタル信号に変換するA/D変換手段
    と、前記ディジタル信号から前記商用電源の異常を検出
    し異常に関するデータを出力する異常検出手段と、前記
    異常検出手段からの前記異常に関するデータを記憶する
    記憶手段と、前記異常検出手段によって所定の異常が検
    出されたときに前記異常検出手段の異常検出動作を所定
    の期間停止するタイマ手段と、を具備することを特徴と
    する電源監視装置。
  2. 【請求項2】 商用電源から交流波形を取り込む電源取
    込み手段と、前記電源取込み手段によって取り込まれた
    交流波形をディジタル信号に変換するA/D変換手段
    と、前記ディジタル信号から前記商用電源の異常を検出
    し異常に関するデータを出力する異常検出手段と、前記
    異常検出手段によって所定の異常が検出されたときに一
    定の期間にわたり前記異常検出手段からの異常に関する
    データを一時的に記憶しそのうち所定の条件を満たすデ
    ータを出力する一時記憶手段と、前記異常検出手段から
    の前記異常に関するデータ及び前記一時記憶手段からの
    前記異常に関するデータを記憶する記憶手段と、を具備
    することを特徴とする電源監視装置。
  3. 【請求項3】 前記異常検出手段によって所定の異常が
    検出されたときにその旨を報知する報知手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の電源監視装置。
  4. 【請求項4】 前記電源取込み手段は、装置本体と一体
    的に設けられた商用電源のコンセントに差し込むプラグ
    を含み、更に前記プラグがコンセントから外されたとき
    に装置全体に電源を供給する直流電源手段を具備するこ
    とを特徴とする請求項1,2又は3記載の電源監視装
    置。
  5. 【請求項5】 前記所定の異常は、瞬断であることを特
    徴とする請求項1,2,3又は4記載の電源監視装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段に記憶された前記異常に関
    するデータを外部に取り出す接続手段を具備することを
    特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の電源監視
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006047121A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Hioki Ee Corp 地絡検出装置
JP2012122928A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Hioki Ee Corp 電圧測定装置
CN103926455A (zh) * 2013-01-10 2014-07-16 中兴通讯股份有限公司 一种识别直流输入电压瞬变速度的方法及装置

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