JPH07260611A - 静電容量型圧力センサ及びその製造方法 - Google Patents

静電容量型圧力センサ及びその製造方法

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JPH07260611A
JPH07260611A JP7431094A JP7431094A JPH07260611A JP H07260611 A JPH07260611 A JP H07260611A JP 7431094 A JP7431094 A JP 7431094A JP 7431094 A JP7431094 A JP 7431094A JP H07260611 A JPH07260611 A JP H07260611A
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JP
Japan
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pressure
diaphragms
pressure sensor
electrode
diaphragm
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JP7431094A
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Tomoyuki Koike
智之 小池
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 誘電体層2を挟んで接合された支持基板1
a,1bにそれぞれダイアフラム3a,3bを設け、各
ダイアフラム3a,3bの内面に可動電極4a,4bを
形成する。ダイアフラム3a,3b間の空間は外気と完
全に遮断された密閉空間7とし、密閉空間7は真空に保
持させる。一方のダイアフラム3aの外面には基準圧力
0を導き、他方のダイアフラム3bの外面には測定圧
力Pを導き、可動電極4a,4b間の静電容量の変化か
ら圧力を検出する。 【効果】 可動電極間は密閉空間となっていて測定圧力
等を導かない構造にしているので、圧力を導入するため
の媒体によって可動電極間の誘電率や可動電極の導電率
が変化したり、可動電極間に不純物や汚れ等が捕獲され
たりすることがなく、圧力センサの出力特性が安定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電容量型圧力センサ及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5(a)(b)に示すものは、相対圧
検出方式の従来の静電容量型圧力センサEの断面図及び
平面図である。従来の静電容量型圧力センサEにあって
は、圧力で容易に変形する薄板状のダイアフラム51を
備えたシリコン製の支持基板52にガラス基板53を接
合し、ダイアフラム51に形成した可動電極54とガラ
ス基板53に設けた固定電極55により静電容量を形成
している。
【0003】しかして、ダイアフラム51の上面に設け
られている可動電極54と固定電極55の間の空間56
に基準圧力もしくは測定圧力を与えるための媒体を導入
し、ダイアフラム51の下面に測定圧力もしくは基準圧
力を得るための媒体を導入すると、基準圧力と測定圧力
との圧力差によってダイアフラム51が変形するため、
可動電極54と固定電極55との距離が変化して両電極
54,55間の静電容量が変化する。よって、この両電
極54,55間の静電容量の変化を検出することによ
り、ダイアフラム51の両面に掛かっている測定圧力と
基準圧力との差圧を検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方式の圧力センサにあっては、静電容量を検出する
ための可動電極及び固定電極間に基準圧力もしくは測定
圧力を導入するための空気やガス、液体等の媒体が満た
されているため、用途や周囲の環境変化等によって当該
媒体の種類や組成が変化すると、両電極の間の誘電率や
導電率等の電気的特性が変化し、圧力センサの出力特性
が変化するという問題があった。特に、空気を圧力媒体
とする場合には、湿度や温度などの変化によって電気的
特性が変化し易かった。
【0005】また、媒体中に含まれる不純物が電極間に
捕獲された場合にも、圧力センサの出力特性に大きく影
響することになり、圧力センサの使用条件が大きく制限
されていた。
【0006】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、どのような
条件下でも出力特性の不具合が生じず、安定した出力を
得ることができる静電容量型圧力センサを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の静電容量
型圧力センサは、2つのダイアフラムをギャップを隔て
て対向させ、当該ダイアフラム間に形成した密閉空間を
真空に保ち、密閉空間内において両ダイアフラムにそれ
ぞれ可動電極を形成したことを特徴としている。
【0008】本発明の第2の静電容量型圧力センサは、
2つのダイアフラムをギャップを隔てて対向させ、当該
ダイアフラム間に形成した密閉空間を温度による容積変
化の小さな圧力媒体で満たし、密閉空間内において両ダ
イアフラムにそれぞれ可動電極を形成したことを特徴と
している。
【0009】また、上記静電容量型圧力センサにあって
は、前記密閉空間内において両ダイアフラム間に各可動
電極と対向させて固定電極を設けることができる。さら
に、前記ダイアフラムの厚みは互いに異なっていてもよ
い。
【0010】本発明の静電容量型圧力センサの製造方法
は、上記静電容量型圧力センサを製造するための方法で
あって、表面に凹部を形成された半導体基板を直接に、
あるいは固定電極を形成された固定基板を介して互いに
接合すると共に、前記凹部を互いに対向させることによ
って前記密閉空間を形成し、ついで、接合された半導体
基板に外面側からエッチングを施すことによって当該半
導体基板にダイアフラムを形成することを特徴としてい
る。
【0011】
【作用】本発明の圧力センサにあっては、一方のダイア
フラムの外面へ基準圧力を導き、他方のダイアフラムの
外面へ測定圧力を導くと、各圧力によって両ダイアフラ
ムが内側へ撓み、可動電極間の距離が変化し、可動電極
間の静電容量が変化する。従って、この可動電極間の静
電容量の値と基準圧力の値から測定圧力を求めることが
できる。
【0012】また、密閉空間内で可動電極と対向させて
固定電極を設けた圧力センサにあっては、一方のダイア
フラムの外面へ圧力を導き、他方のダイアフラムの外面
へ別な圧力を導くと、各圧力によって両ダイアフラムが
内側へ撓み、可動電極及び固定電極間の距離が変化し、
その静電容量が変化する。従って、この可動電極及び固
定電極間の静電容量値の変化から各圧力を求めることが
できる。
【0013】しかも、これらの圧力センサにおいては、
可動電極(及び固定電極)は密閉空間内に閉じ込められ
ているので、測定圧力や基準圧力を導入するための媒体
によって可動電極(及び固定電極)間の誘電率や可動電
極(及び固定電極)の導電率が変化したり、可動電極
(及び固定電極)間に不純物が捕獲されたりすることが
なく、媒体によって静電容量が影響を受けなくなって圧
力センサの出力特性が安定する。また、媒体によって可
動電極(及び固定電極)が変質したり腐食したりするこ
ともなく、圧力センサの耐環境性が向上する。
【0014】さらに、密閉空間内に圧力媒体を充填して
あれば、圧力媒体によってダイアフラムに掛かる圧力を
支持させることができるので、大きな圧力を測定する用
途に適する。しかも、その圧力媒体として温度による容
積変化の小さな圧力媒体を用いれば温度特性を低下させ
ることもない。また、密閉空間を真空にしてあれば、密
閉空間内に充填する圧力媒体によって可動電極(及び固
定電極)が作用を受けることがなく、可動電極(及び固
定電極)の耐久性がより向上する。
【0015】測定圧力範囲に合わせて2つのダイアフラ
ムの厚みを互いに異ならせれば、両測定圧力の圧力差が
大きい場合の使用に適した圧力センサを製作することが
できる。
【0016】本発明にかかる製造方法にあっては、互い
に接合させた半導体基板に外面側からエッチングを施す
ことによって当該半導体基板にダイアフラムを形成して
いるので、両ダイアフラムを同時にエッチング加工する
ことができ、効率的にダイアフラムを形成することがで
きる。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一実施例による静電容量型圧
力センサAを示す断面図及び平面図である。この圧力セ
ンサAにあっては、シリコン製の2枚の支持基板1a,
1bが絶縁体である誘電体層2を介して接合されてお
り、各支持基板1a,1bに設けられた同じ厚さのダイ
アフラム3a,3bは適当なギャップを隔てて互いに対
向している。下の支持基板1bでは、ダイアフラム3b
の内面に金属薄膜からなる可動電極4bが形成されてお
り、可動電極4bは同じく金属薄膜からなる引き出し配
線5により支持基板1bの端部に設けられた電極パッド
6bへ電気的に引き出されている。また、上の支持基板
1aは不純物をドープされていて導電性(あるいは、イ
オン注入や不純物拡散等によって必要領域のみに導電性
を持たせてもよい。図4参照)を有しており、可動電極
4bと対向する領域に対となる可動電極4aが形成され
ている。しかも、上の支持基板1aを下の支持基板1b
の端部に設けられた電極パッド6aと接合させることに
より、上の可動電極4aが当該電極パッド6aに電気的
に接続されている。
【0018】上下のダイアフラム3a,3b間に形成さ
れているギャップは、両支持基板1a,1bを誘電体層
2を介して接合することにより密閉空間7となってお
り、密閉空間7は外気と遮断され、真空に保持されてい
る。但し、下の支持基板1bと誘電体層2とは引き出し
配線5を挟んで接合されているため、この引き出し配線
5の箇所から密閉空間7の真空が漏れる恐れがある。こ
のため引き出し配線5の箇所ではシール部8によって密
閉空間7と外気とを完全に隔離している。シール部8
は、例えば低融点ガラスや有機樹脂等で引き出し配線5
もしくはその近傍の領域を封止することによって形成さ
れている。
【0019】しかして、この圧力センサAにあっては、
両ダイアフラム3a,3bの外面にそれぞれ基準圧力P
0と測定圧力Pとが導かれる。両ダイアフラム3a,3
bに基準圧力P0と測定圧力Pとがかかると、両圧力に
よってダイアフラム3a,3bが撓むので、可動電極4
a,4b間の静電容量が変化し、当該静電容量値の変化
から基準圧力P0と測定圧力Pとの和を求めることがで
き、基準圧力P0の値が分かっていれば、測定圧力Pを
知ることができる。さらに、基準圧力P0が既知で出力
が初期校正されていれば、従来の圧力センサと同様に、
処理回路から測定圧力Pと基準圧力P0との差圧を出力
させることもできる。
【0020】しかも、このような構造の圧力センサAで
は、可動電極4a,4bの設けられている密閉空間7が
外気と遮断されており、しかも真空となっているので、
基準圧力P0や測定圧力Pを導くための媒体(空気のよ
うな気体や液体など)の種類や組成、媒体に含まれる湿
気や汚れ等によって可動電極4a,4b間の誘電率や可
動電極4a,4b等の導電率が変化したりすることがな
く、圧力センサAの出力が安定する。さらに、可動電極
4a,4b等が周囲のガスで腐食させられたりすること
もなく、圧力センサAの耐環境性も向上する。
【0021】図2(a)(b)は本発明による別な実施
例を示す断面図及び平面図である。この圧力センサBに
あっては、誘電体からなる絶縁性の固定基板9の上下に
導電性を有するシリコン製の支持基板1a,1bを接合
してあり、上下の支持基板1a,1bには同じ厚みの薄
板状のダイアフラム3a,3bが形成されている。上下
のダイアフラム3a,3b間において固定基板9の両面
に形成されている密閉空間7は固定基板9に貫通させた
通気孔10を介して連通させられている。この密閉空間
7の領域において固定基板9の上下両面には固定電極1
1が設けられており、両面の固定電極11は通気孔10
の内周面に設けた電極膜12を介して導通させられてお
り、さらに固定電極11は固定基板9の上面に設けた引
き出し配線13を通じて固定基板9の端部の電極パッド
6cに接続されている。上のダイアフラム3aの内面に
は、固定電極11と対向させて可動電極4aが形成され
ており、当該可動電極4aは固定基板9の上面に設けた
電極パッド6aに電気的に接続されている。また、下の
ダイアフラム3bの内面にも固定電極11と対向させて
可動電極4bが形成されており、当該可動電極4bは固
定基板9に設けたバイアホール等を介して固定基板9の
上面に設けた電極パッド6bに電気的に接続されてい
る。なお、この実施例においても、固定基板9と支持基
板1a,1bの間に配線されている引き出し配線13の
部分では、シール部8によって封止することにより密閉
空間7と外気とを遮断し、密閉空間7内には温度によっ
て容積変化の生じにくい圧力媒体(例えば、シリコンオ
イル)を充填させてある。
【0022】しかして、この圧力センサBにあっては、
上のダイアフラム3aに掛かる圧力は上の可動電極4a
と固定電極11の間の静電容量の変化として検知でき、
下のダイアフラム3bに掛かる圧力は下の可動電極4b
と固定電極11の間の静電容量の変化として検知でき、
両圧力を互いに独立して検知することができる。また、
上下の可動電極4a,4b間の静電容量値の変化からは
両圧力の和を検知することができる。さらに、両圧力を
独立して検知できるから、両圧力の圧力差を出力させる
こともできる。また、密閉空間7内には温度によって容
積変化の生じにくい圧力媒体(例えば、シリコンオイ
ル)を充填させてあるので、密閉空間7内の圧力媒体に
よってダイアフラム3a,3bに掛かる圧力を支持させ
ることができ、ダイアフラム3a,3bの耐圧性を向上
させることができる。しかも、この圧力媒体は温度変化
によって容積が変化しないので、周囲温度によって密閉
空間7内の容積や圧力が変化せず、圧力センサCの温度
安定性を保つことができる。
【0023】図3(a)(b)は本発明のさらに別な実
施例による静電容量型圧力センサCを示す断面図及び平
面図である。この圧力センサCにあっては、2つのダイ
アフラム3a,3bの厚みを互いに異ならせている。例
えば、上のダイアフラム3aの厚みを下のダイアフラム
3bの厚みよりも大きくし、上のダイアフラム3aの剛
性を高くしてある。すなわち、この圧力センサCでは、
上下に印加される圧力の大きさ(測定範囲)に応じてダ
イアフラム3a,3bの厚みを異ならせてあり、上下に
大きな圧力差のある圧力が印加される場合にも用いるこ
とができ、用途に応じた高精度の圧力センサCを作製す
ることができる。特に、図示のように固定電極11を備
えている場合には、大きな圧力差のある2つの圧力を独
立して同時に測定することができる。
【0024】なお、図1のような構造の圧力センサAに
おいて、密閉空間7内に温度によって容積変化の生じに
くい圧力媒体を充填してもよい。図2及び図3のような
構造の圧力センサB,Cにおいて、密閉空間7内を真空
にしてもよい。また、図1のような圧力センサAでダイ
アフラム3a,3bの厚みを異ならせてもよい。
【0025】図4(a)〜(h)は本発明の圧力センサ
の製造手順を示す断面図である。ここでは、図2の圧力
センサBとほぼ同様な圧力センサDを製造する場合を図
示しているが、図1や図3の圧力センサA,Cを製造す
る場合にも同様な手順によって製造することができるこ
とはいうまでもない。以下、図4の各図に従って説明す
る。まず、図4(a)に示すようにSi基板21の下面
にボロン(B)等のドーパントを拡散させて導電層22
を形成した後、ダイアフラム形成領域において導電層2
2の表面を浅くエッチングしてギャップ部23を凹設す
る(図4(b))。ついで、Si基板21の上面にSi
N膜24を形成し、SiN膜24をエッチングすること
によりダイアフラム3aを形成するためのエッチング用
窓25をSiN膜24に開口し、導電層22のシール部
8を形成する領域に低融点ガラスや有機樹脂等のシール
材26を塗布する(図4(c))。同様にして、別なS
i基板27の上面にボロン(B)等のドーパントを拡散
させて導電層28を形成し(図4(d))、ダイアフラ
ム形成領域において導電層28の表面を浅くエッチング
してギャップ部29を凹設する(図4(e))。つい
で、Si基板27の下面にSiN膜24を形成し、Si
N膜24をエッチングすることによりダイアフラム3b
を形成するためのエッチング用窓25をSiN膜24に
開口する。一方、パイレックスガラス等の固定基板9に
通気孔10を貫通させ、固定基板9に上下両面の固定電
極11や上面の電極パッド6a,6b,6cを形成する
と共に通気孔10内周面の電極膜12を介して上下両面
の固定電極11を導通させる。ついで、固定電極11等
を形成された固定基板9をSi基板27の導電層28の
上に重ねて陽極接合する(図4(f))。さらに、真空
雰囲気(もしくは、シリコンオイル等の圧力媒体)中
で、Si基板27に接合された固定基板9の上にSi基
板21を重ねて陽極接合する(図4(g))。これによ
りギャップ部23,29間に密閉空間7が形成されると
共に密閉空間7が真空に保たれる(あるいは、圧力媒体
を充填される)。また、引き出し配線13の部分にはシ
ール材26によってシール部8が形成され、密閉空間7
が完全に気密構造に保たれる。この後、KOHやTMA
H等のエッチング液を用い、上下のSiN膜24のエッ
チング用窓25を通してSi基板21,27を導電層2
2,28に達するまでディープエッチングし、導電層2
2,28からなるダイアフラム3a,3bを同時に形成
し(図4(h))、固定基板9の上下に支持基板1a,
1bを形成する。最後に、上下のSiN膜24を剥離さ
せ、上の支持基板1aの端部(ハッチング部分)をエッ
チングして固定基板9の上の電極パッド6a,6b,6
cを露出させる。なお、この方法では、ボロンの拡散深
さ(導電層22,28の厚み)とギャップ部23,29
のエッチング深さとによってダイアフラム3a,3bの
厚みを制御することができ、測定圧力範囲に応じた厚み
にダイアフラム3a,3bを形成できる。
【0026】
【発明の効果】本発明の圧力センサによれば、可動電極
(及び固定電極)は密閉空間内に閉じ込められているの
で、圧力以外の外乱を受けることがなく、測定圧力や基
準圧力等を導入するための媒体によって可動電極(及び
固定電極)間の誘電率や可動電極(及び固定電極)の導
電率が変化したり、可動電極(及び固定電極)間に不純
物や汚れ等が捕獲されたりすることがなく、媒体によっ
て静電容量が影響を受けなくなって圧力センサの出力特
性が安定する。また、媒体によって可動電極(及び固定
電極)が変質したり腐食したりすることもなく、圧力セ
ンサの耐環境性が向上する。
【0027】さらに、密閉空間内に圧力媒体を充填して
あれば、圧力媒体によってダイアフラムに掛かる圧力を
支持させることができるので、大きな圧力を測定する用
途に適する。しかも、その圧力媒体として温度による容
積変化の小さな圧力媒体を用いれば温度特性を低下させ
ることもない。また、密閉空間を真空にしてあれば、密
閉空間内に充填する圧力媒体によって可動電極(及び固
定電極)が作用を受けることがなく、可動電極(及び固
定電極)の耐久性がより向上する。さらに、測定圧力範
囲に合わせて2つのダイアフラムの厚みを互いに異なら
せれば、両測定圧力の圧力差が大きい場合の使用に適し
た圧力センサを製作することができる。
【0028】また、本発明にかかる製造方法によれば、
両ダイアフラムを同時にエッチング加工することがで
き、効率的に、かつ精度よくダイアフラムを作製するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による静電容量型圧力センサ
を示す断面図及び平面図である。
【図2】本発明の別な実施例による静電容量型圧力セン
サを示す断面図及び平面図である。
【図3】本発明のさらに別な実施例による静電容量型圧
力センサを示す断面図及び平面図である。
【図4】(a)〜(h)は同上の静電容量型圧力センサ
の製造方法を示す断面図である。
【図5】従来の静電容量型圧力センサを示す断面図及び
平面図である。
【符号の説明】
1a,1b 支持基板 2 誘電体層 3a,3b ダイアフラム 4a,4b 可動電極 7 密閉空間 9 固定基板 11 固定電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのダイアフラムをギャップを隔てて
    対向させ、当該ダイアフラム間に形成した密閉空間を真
    空に保ち、当該密閉空間内において両ダイアフラムにそ
    れぞれ可動電極を形成したことを特徴とする静電容量型
    圧力センサ。
  2. 【請求項2】 2つのダイアフラムをギャップを隔てて
    対向させ、当該ダイアフラム間に形成した密閉空間を温
    度による容積変化の小さな圧力媒体で満たし、密閉空間
    内において両ダイアフラムにそれぞれ可動電極を形成し
    たことを特徴とする静電容量型圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記密閉空間内において両ダイアフラム
    間に各可動電極と対向させて固定電極を設けたことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の静電容量型圧力セン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記ダイアフラムの厚みが互いに異なる
    ことを特徴とする請求項1,2又は3に記載の静電容量
    型圧力センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4に記載の静電容
    量型圧力センサの製造方法であって、 表面に凹部を形成された半導体基板を直接に、あるいは
    固定電極を形成された固定基板を介して互いに接合する
    と共に、前記凹部を互いに対向させることによって前記
    密閉空間を形成し、ついで、接合された半導体基板に外
    面側からエッチングを施すことによって当該半導体基板
    にダイアフラムを形成することを特徴とする静電容量型
    圧力センサの製造方法。
JP7431094A 1994-03-18 1994-03-18 静電容量型圧力センサ及びその製造方法 Pending JPH07260611A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014533983A (ja) * 2011-10-07 2014-12-18 スンシル ユニバーシティー リサーチ コンソルティウム テクノーパークSoongsil University Research Consortium Techno−Park 眼圧センサー及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014533983A (ja) * 2011-10-07 2014-12-18 スンシル ユニバーシティー リサーチ コンソルティウム テクノーパークSoongsil University Research Consortium Techno−Park 眼圧センサー及びその製造方法

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