JPH07259691A - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射装置

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JPH07259691A
JPH07259691A JP4753394A JP4753394A JPH07259691A JP H07259691 A JPH07259691 A JP H07259691A JP 4753394 A JP4753394 A JP 4753394A JP 4753394 A JP4753394 A JP 4753394A JP H07259691 A JPH07259691 A JP H07259691A
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JP
Japan
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fastening
fuel injection
cap
housing
injector
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JP4753394A
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English (en)
Inventor
Kenjirou Shibata
憲司朗 柴田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】キャップをハウジングに固定保持する構成の内
燃機関の噴射装置において、固定の際に燃料噴射弁がハ
ウジング内で周方向にずれることを防止すること。 【構成】ターミナル部5にインジェクタハウジング2の
内周面に向かって凸くさび形状となるターミナル凸部19
を設け、インジェクタキャップ4の内面には前記ターミ
ナル凸部19の頂角19gより大きな角度の開き角22gを有
する凹くさび部22を形成し、前記ターミナル凸部19の頂
部19tが前記凹くさび部22の谷部22tに当接するように
該ターミナル凸部19を該凹くさび部22に嵌合保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の燃料噴射装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関の燃料噴射装置として
は、例えば図20〜図23に示すようなものがある。ここ
で、図20は燃料噴射弁3と燃料ギャラリに固定されたイ
ンジェクタハウジング2及びインジェクタキャップ4を
組立てた様子を示す側面図、図21〜図23は各々、インジ
ェクタハウジング2、燃料噴射弁3、インジェクタキャ
ップ4を斜め上方から示した図である。
【0003】図20に示す燃料噴射装置にあっては、燃料
噴射弁3の中央部に弁体中に燃料を取り込むための燃料
取入れ部13が有り、燃料噴孔28と反対側に形成されるタ
ーミナル部電極29に加えられた電気信号の通電時間長さ
に応じた期間だけ噴射する量の燃料を燃料取入れ部13か
ら燃料噴射弁3の内部に取り込む。インジェクタハウジ
ング2は下面及び上面が、各々ハウジング下開口部9お
よびハウジング上開口部10となる略円筒形状であり、イ
ンジェクタハウジング2に燃料噴射弁3が組付けられた
状態では燃料取入れ部の上部及び下部でそれぞれOリン
グ12a及び12bを用いて燃料のシールを行い、燃料取入
れ部13は燃料中に浸漬された状態で構成され、インジェ
クタハウジング2に装着される。この際、燃料噴射弁3
は、インジェクタキャップ4をインジェクタハウジング
上面フランジ部14にキャップ取付けボルト24及び25によ
り締結し、ターミナル凸部19が弾性材よりなるキャップ
インシュレータ18を介して嵌合固定されることにより保
持される。なお、インジェクタハウジング2の内面はO
リング12a及び12bを用いて燃料のシールを行うため
に、比較的高精度に製作されている(例えば実開平2−
132845号公報参照)。
【0004】ところで、吸気弁を複数有する機関に対し
ては、各吸気弁の方向に対して燃料噴霧を指向させるた
めに、多方面噴射型燃料噴射弁が用いられる。尚、この
形状の燃料噴射装置は所謂サイドフィード形式と呼ばれ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の内燃機関の燃料噴射装置にあっては、特に吸
気弁を複数有する機関に対応するため多方向噴射型燃料
噴射弁を用いた場合に、燃料がその顕熱・潜熱によって
吸気を冷却する効果や、また吸気管の壁面に付着する燃
料の量が、燃料の噴射方向によって影響を受けることと
なる。ここで、機関の効率を向上させるために圧縮比を
あげたり点火進角を進めたりする際には、耐ノッキング
性能が問題となるが、燃料による吸気冷却や壁流は該耐
ノッキング性能に影響を及ぼすため、耐ノッキング性能
を向上させるために、燃料噴射弁の取付け角度が最適角
度となる様に装着することが重要となる。
【0006】ここで、本出願人による実験では、多方向
噴射型燃料噴射弁を用いた場合に噴射方向が各吸気弁の
方向に正しく指向するように装着したときに比べて、周
方向(例えば図22における矢印の方向)に3.5度角度
がずれたときには、ノッキング限界の点火進角がクラン
ク角度で2度遅れることが判っている。ところで、前述
した所謂サイドフィード形式のように弁体中央部に燃料
をシールするためのOリング12a,12bを用いる燃料噴
射弁にあっては、一般的にはインジェクタハウジング2
に対して燃料噴射弁の回転方向が規定されていない構造
となっており、このためインジェクタハウジング2への
組付け時は目視によって回転方向の位置決めを行うこと
となり、もって燃料噴射弁の取付け角度が最適な方向に
なるように装着することが困難となる。
【0007】ここで、従来の燃料噴射装置にあっては、
図20〜図23に示すように、インジェクタキャップ4によ
り固定保持される燃料噴射弁上面のターミナル部5を四
角形状のボス部19として、該インジェクタキャップ4の
固定保持部としての凹部20との嵌合により位置決めを行
う形状の燃料噴射弁であるが、インジェクタハウジング
2への組付け時にはインジェクタキャップ4を装着する
為に、前記ボス部19と凹部20との間にクリアランスを確
保しているため、精度良く位置決めをすることが困難で
ある。即ち、当該クリアランスの分だけ噴射弁3本体は
回動可能となっているため、インジェクタハウジング2
への組付け時に燃料噴射弁が該インジェクタハウジング
2の内部で回転し、この分の精度の悪化が発生する。
【0008】また、インジェクタハウジング2の内周面
は燃料噴射弁に対してOリング12bを用いて組付けられ
る際のシール性を確保するために通常回転方向の機械加
工を施しており、噴射弁3本体に凹凸を設け、該内周面
に位置決め様の凹凸を設けることは加工性に影響を及ぼ
すだけでなくOリングの損傷やシール性の低下を招く惧
れもある。
【0009】本発明は上記実情に鑑みなされたものであ
り、反噴孔部側に突出してなるボス部を備えてなる燃料
噴射弁を、例えば燃料ギャラリに結合される略円筒状の
ハウジングに嵌挿保持させ、かつ前記ハウジングに固定
されるキャップを用いて該燃料噴射弁を該ハウジングに
固定保持する構成の内燃機関の噴射装置において、固定
の際に燃料噴射弁がハウジングに堅固に位置決め固定さ
れる構成として、固定の際に燃料噴射弁がハウジング内
で周方向にずれることを防止することを目的とする。
【0010】さらに、キャップをハウジングに固定保持
する際の保持力により、燃料噴射弁がハウジング内で周
方向にずれることを防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明に係る技術的手段として、反噴孔部側に突出する
ボス部を備えてなる燃料噴射弁を、燃料供給管に設けた
略円筒状のハウジングに反噴孔部側から嵌挿保持させ、
かつ前記ハウジングの開口端面に締結されるキャップに
より前記ハウジングに固定保持する構成の内燃機関の燃
料噴射装置において、燃料噴射弁の前記ボス部に前記ハ
ウジング内周面に向かって凸くさび形状となる凸部を設
けると共に、前記キャップの内面に前記凸部の頂角に等
しいかあるいは該頂角より大きな角度の開き角を有する
凹くさび部を形成し、前記凸部の頂部が前記凹くさび部
の谷部に当接するように該ボス部を該固定保持部に嵌合
保持する構成とした。
【0012】また、請求項2記載の発明に係る技術的手
段として、キャップをハウジングに固定保持する際の該
キャップと該ハウジングとの間に作用する保持力の一部
を、前記凸部の頂部が前記凹くさび部の谷部に当接する
際の当接力に変換する変換手段を設ける構成とした。ま
た、請求項3記載の発明に係る技術的手段として、変換
手段が、前記当接力を発生させるように締結方向を設定
したキャップとハウジングとの締結手段であってもよ
い。
【0013】また、請求項4記載の発明に係る技術的手
段として、変換手段が、キャップとハウジングとの締結
力により相対移動して前記当接力を発生させるように締
結方向に対して傾斜して形成された締結面であってもよ
い。また、請求項5記載の発明に係る技術的手段とし
て、前記ボス部が燃料噴射弁への給電を行う電極を備え
たターミナル基部であってもよい。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明の作用として、燃料噴射弁
を、燃料供給管に設けた略円筒状のハウジングに反噴孔
部側から嵌挿保持させ、かつ前記ハウジングの開口端面
に締結されるキャップにより前記ハウジングに固定保持
する際に、燃料噴射弁の前記ボス部に前記ハウジング内
周面に向かって凸くさび形状となる凸部を設け、前記キ
ャップの内面に凹くさび部を形成し、かつ前記凸部の頂
角に等しいかあるいは該頂角より凹くさび部の開き角を
大きくしたので、前記凸部の頂部は凹くさび部の谷部に
確実に当接するように該ボス部が該固定保持部に嵌合保
持される。
【0015】即ち、燃料噴射弁が確実にハウジングに締
結されるキャップに固定保持されることとなり、もって
燃料噴射弁が確実にハウジングに固定される。請求項2
記載の発明の作用として、変換手段により、キャップを
ハウジングに固定保持する際の該キャップと該ハウジン
グとの間に作用する保持力の一部が、前記凸部の頂部が
前記凹くさび部の谷部に当接する際の当接力に変換され
る。
【0016】もってキャップをハウジングに堅固に固定
保持すればするだけ、前記凸部の頂部が前記凹くさび部
の谷部に堅固に当接し、燃料噴射弁が所定の角度で確実
にハウジングに固定される。請求項3記載の発明の作用
として、変換手段が、前記当接力を発生させるように締
結方向を設定したキャップとハウジングとの締結手段で
ある場合には、締結手段により、キャップをハウジング
に締結する際の該キャップと該ハウジングとの間に作用
する締結力が、前記凸部の頂部が前記凹くさび部の谷部
に当接する際の当接力に変換される。
【0017】もって、キャップをハウジングに堅固に締
結すればするだけ、前記凸部の頂部が前記凹くさび部の
谷部に堅固に当接し、燃料噴射弁が所定の角度で確実に
ハウジングに固定される。請求項4記載の発明の作用と
して、変換手段が、キャップとハウジングとの締結力に
より相対移動して前記当接力を発生させるように締結方
向に対して傾斜して形成された締結面である場合には、
締結手段により、キャップをハウジングに締結する際の
該キャップと該ハウジングとの間に作用する締結力が、
傾斜して形成された締結面に起因する分力の発生等によ
り、前記凸部の頂部が前記凹くさび部の谷部に当接する
際の当接力に変換される。
【0018】もって、キャップをハウジングに堅固に締
結すればするだけ、前記凸部の頂部が前記凹くさび部の
谷部に堅固に当接し、燃料噴射弁が所定の角度で確実に
ハウジングに固定される。請求項5記載の発明の作用と
して、ボス部が燃料噴射弁への給電を行う電極を備えた
ターミナル基部である場合には、ターミナル基部が前記
固定保持部に嵌合保持されることにより燃料噴射弁が確
実にハウジングに締結される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、従来例と同一構成要素には同一符号を付して
説明を省略する。図1,図2は本発明の第1実施例に係
る直列4気筒内燃機関用の燃料噴射装置を示す。燃料入
口7より燃料ギャラリ1に流入した燃料は、燃料レギュ
レータ6により所定の燃料圧力に調整される。ここで該
燃料ギャラリ1には、4個のインジェクタハウジング2
が一体的に設けられており、各インジェクタハウジング
2には各々燃料噴射弁3が装着されている。燃料は燃料
ギャラリ1から各インジェクタハウジング2の内部に入
り、燃料噴射弁3に供給される。また、燃料ギャラリ1
はギャラリブラケット部17においてギャラリインシュレ
ータ16を介してギャラリ取付けボルト31により吸気マニ
ホールド30に固定される。またハウジングインシュレー
タ15がインジェクタハウジング2と吸気マニホールド30
との間に挟持されており、インジェクタハウジング2内
と吸気マニホールド30内とを大気に対してシールしてい
る。
【0020】以下の説明では、図3〜図7を参照しつ
つ、1個のインジェクタハウジング2、燃料噴射弁3、
インジェクタキャップ4について、代表して説明する。
燃料噴射弁3にあっては、噴孔28の反対側には電極29が
形成されるボス部としてのターミナル基部5が備えられ
るが、本発明に係る構成として、前記ターミナル基部5
に前記インジェクタハウジング2の内周面に向かって凸
くさび形状となるターミナル凸部19を設けた。
【0021】即ち、当該構成は請求項5に係る構成であ
る。そして、該燃料噴射弁3を、インジェクタハウジン
グ2に反噴孔部側のハウジング上開口部10から嵌挿保持
させ、かつ前記インジェクタハウジング2のハウジング
上開口部10端面に締結されるインジェクタキャップ4に
より前記インジェクタハウジング2に固定保持する。
【0022】ここで、前記インジェクタキャップ4の内
面には、固定保持部としての凹部20が設けられている
が、本発明に係る構成として、凹部20には前記ターミナ
ル凸部19の頂角19gより大きな角度の開き角22gを有す
る凹くさび部22を形成し、前記ターミナル凸部19の頂部
19tが前記凹くさび部22の谷部22tに当接するように該
ターミナル凸部19を該凹くさび部22に嵌合保持するよう
になっている。
【0023】即ち、当該構成は請求項1に係る構成であ
る。ここで、前記インジェクタハウジング2のハウジン
グ上面フランジ部14には、キャップ取付けボルト26が緩
挿される締結孔42hを有すると共に該ハウジング上面フ
ランジ部14と同一締結平面42sを有する締結用フランジ
42が形成される。さらに、該ハウジング上面フランジ部
14には、キャップ取付けボルト24及び25が挿通されると
共に該ハウジング上面フランジ部14と直交する締結面41
sを有する締結用フランジ41が形成される。
【0024】一方、前記インジェクタキャップ4の略凹
くさび部22が形成される位置には、キャップ取付けボル
ト26が緩挿される締結孔44hを有すると共に前記ハウジ
ング上面フランジ部14と同一締結平面44sを有する締結
用フランジ44が形成される。さらに、該インジェクタキ
ャップ4の略凹くさび部22が形成される位置と反対側の
位置には、キャップ取付けボルト24及び25が挿通される
と共に該ハウジング上面フランジ部14と直交する締結面
43sを有する締結用フランジ43が形成される。さらに、
固定後の締結面43sと前記締結孔42hと距離は前記締結
面41sと前記締結孔42hとの距離より若干短くなる。
【0025】そして、締結平面44sと42sとを合わせる
ように締結用フランジ44と締結用フランジ42とをキャッ
プ取付けボルト26により締めつけつつ、締結平面43sと
41sとを合わせるように締結用フランジ43と締結用フラ
ンジ41とをキャップ取付けボルト24及び25により締結す
ることにより、前記ターミナル凸部19の頂部19tが前記
凹くさび部22の谷部22tに当接するように該ターミナル
凸部19を該凹くさび部22に嵌合しつつ、前記インジェク
タキャップ4をインジェクタハウジング2に固定保持す
る。
【0026】ここで、締結用フランジ43と締結用フラン
ジ41とは、ハウジング上面フランジ部14と直交する締結
面43s及び41sを有しており、またキャップ取付けボル
ト26が緩挿される締結孔44hは該ボルト26外径よりも大
きく、固定後の締結面43sと前記締結孔42hと距離は前
記締結面41sと前記締結孔42hとの距離より若干短くな
るので、キャップ取付けボルト24及び25により該締結面
43s及び41sを締結することにより、インジェクタキャ
ップ4はインジェクタハウジング2に対して前記締結面
43sと締結面41sとの距離が狭くなる方向に締結力が作
用することとなる。 さらに、締結用フランジ43はイン
ジェクタキャップ4の略凹くさび部22が形成される位置
と反対側の位置に形成されるので、前記締結力が作用す
ることにより、ターミナル凸部19が凹くさび部22に嵌合
することことなる。即ち、キャップ取付けボルト24及び
25を締結すればするほど、ターミナル凸部19の頂部19t
が前記凹くさび部22の谷部22tにより強固に当接するよ
うになり、もって該ターミナル凸部19を該凹くさび部22
に嵌合保持するようになっている。
【0027】即ち、当該第1実施例に係る締結用フラン
ジ43、締結用フランジ41また締結孔44h等が設けられる
インジェクタキャップ4は、請求項3記載の発明に係る
締結手段としての機能を有していると共に、請求項2記
載の発明に係る変換手段としての機能を有している。従
って、以上の第1実施例に係る構成によれば、燃料噴射
弁3はインジェクタキャップを用いてインジェクタハウ
ジング2に固定保持されていて、さらに締結用フランジ
44と締結用フランジ42とをキャップ取付けボルト26によ
り締結しつつ、締結平面43sと41sとを合わせるように
締結用フランジ43と締結用フランジ41とをキャップ取付
けボルト24及び25により締結することにより、前記ター
ミナル凸部19の頂部19tが前記凹くさび部22の谷部22t
に当接するように該ターミナル凸部19が該凹くさび部22
に嵌合しつつ、前記インジェクタキャップ4をインジェ
クタハウジング2に固定保持する。即ち、燃料噴射弁3
をインジェクタキャップ4に対して位置決めすることに
よりインジェクタハウジング2に対しても回転方向につ
いて位置決めされる。
【0028】ここで、燃料噴射弁3のターミナル基部5
にターミナル凸部19を形成する一方、インジェクタキャ
ップ4の内面に固定保持部としての凹部20が設けられ、
さらに凹部20には前記ターミナル凸部19の頂角19gより
大きな角度の開き角22gを有する凹くさび部22が形成さ
れる。さらに、締結面43sと締結孔44hとの距離は締結
面41sと前記締結孔42hとの距離より若干短くなってい
ると共に、キャップ取付けボルト26は締結孔42hに対し
て緩挿される構成である。
【0029】従って、キャップ取付けボルト24及び25に
より締結用フランジ44と締結用フランジ42とを締結すれ
ばするだけ、締結面43sと締結孔44hとの距離が狭まる
方向にインジェクタキャップ4が移動し、前記ターミナ
ル凸部19の頂部19tと前記凹くさび部22の谷部22tとが
一点で接続し、前記ターミナル凸部19の頂部19tが前記
凹くさび部22の谷部22tに当接するように該ターミナル
凸部19を該凹くさび部22に嵌合保持されることとなり、
燃料噴射弁3がインジェクタキャップ4に対する回転方
向の位置決めがなされることとなる。
【0030】もって、燃料噴射弁3はインジェクタハウ
ジング2に対して自ずと一義の角度に正確に位置決めさ
れる。即ち、以上の第1実施例に係る構成によれば、吸
気弁を複数有する機関に対応するため多方向噴射型燃料
噴射弁を用いた場合には、燃料の噴射方向が燃料の顕熱
・潜熱により吸気を冷却する効果や吸気管の壁面に付着
する燃料の量に影響を及ぼして、圧縮比を上げたり点火
進角を進めたりする際に問題となる耐ノッキング性能を
左右するため、機関の効率を向上させる為には燃料噴射
弁3の取付け角度が確実に最適な方向となるように装着
することが重要となる。
【0031】なお、キャップ取付けボルト24及び25は図
示しないナットにより締結固定されてもよいし、インジ
ェクタハウジング2に雌ねじ部を設けてもよい。また、
インジェクタキャップ4により燃料噴射弁3をインジェ
クタハウジング2に組付ける際のボルト締結方向は、タ
ーミナル凸部19の頂部19tと前記凹くさび部22の谷部22
tとが一点で接続し、前記ターミナル凸部19の頂部19t
が前記凹くさび部22の谷部22tに当接するような方向で
あればよく、ボルト締結方向は主にインジェクタキャッ
プ4により燃料噴射弁3をインジェクタハウジング2に
固定保持する方向(噴射弁3の中心軸方向)であればよ
い。
【0032】尚、以上説明した第1実施例においては、
凹くさび部22の開き角22gを前記ターミナル凸部19の頂
角19gより大きな開き角度としたが、当該構成により、
製作の際に角度誤差が生じたとしても該角度誤差を吸収
することが可能となるという効果もある。また、製作の
際に角度誤差が生じないようにした場合には、凹くさび
部22の開き角22gを前記ターミナル凸部19の頂角19gと
等しくしてもよいことは勿論である。
【0033】次に本発明の第2実施例を、図8〜図10を
参照しつつ、説明する。尚、本第2実施例の説明にあっ
ては、第1実施例及び従来例と同様な構成については、
同一番号を付し、説明を省略する。以下の説明では、1
個のインジェクタハウジング2、燃料噴射弁3、インジ
ェクタキャップ4について、代表して説明する。
【0034】ここで、前記インジェクタハウジング2の
ハウジング上面フランジ部14には、キャップ取付けボル
ト26が緩挿される締結孔52hを有すると共に該ハウジン
グ上面フランジ部14に対して燃料噴射弁3の中心軸方向
に行くにつれて噴孔28に近づくように傾いている締結平
面52sを有する締結用フランジ52が形成される。さら
に、該ハウジング上面フランジ部14には、キャップ取付
けボルト24及び25が挿通される締結孔51hが設けられる
と共に該ハウジング上面フランジ部14と同一締結平面51
sを有する締結用フランジ51が形成される。
【0035】一方、前記インジェクタキャップ4の略凹
くさび部22が形成される位置には、キャップ取付けボル
ト26が緩挿される締結孔54hを有すると共に、前記締結
平面52sと同様に、燃料噴射弁3の中心軸方向に行くに
つれて噴孔28に近づくように傾いている締結平面54sを
有する締結用フランジ54が形成される。さらに、該イン
ジェクタキャップ4の略凹くさび部22が形成される位置
と反対側の位置には、キャップ取付けボルト24及び25が
挿通される締結孔53hが設けられると共にハウジング上
面フランジ部14と同一締結平面53sを有する締結用フラ
ンジ53が形成される。さらに、各締結孔53h、54hは各
キャップ取付けボルト24、25及び26の外径より若干大き
く穿孔されている。
【0036】そして、締結平面54sと52sとを合わせる
ように締結用フランジ54と締結用フランジ52とをキャッ
プ取付けボルト26により締結し、締結平面53sと51sと
を合わせるように締結用フランジ53と締結用フランジ51
とをキャップ取付けボルト24及び25により締結すること
により、前記ターミナル凸部19の頂部19tが前記凹くさ
び部22の谷部22tに当接するように該ターミナル凸部19
を該凹くさび部22に嵌合しつつ、前記インジェクタキャ
ップ4をインジェクタハウジング2に固定保持する。
【0037】ここで、締結用フランジ52と締結用フラン
ジ54とは、燃料噴射弁3の中心軸方向に行くにしたがっ
て噴孔28に近づくように傾いている締結平面52s、54s
を有しており、また各締結孔51h、52h及び締結孔54h
は各キャップ取付けボルト24、25及び26の外径より若干
大きく穿孔されているので、キャップ取付けボルト26に
より該締結平面52sと54sとが接触するように締めつけ
ることにより、該締結力が、傾斜して形成された締結平
面52s、54sに起因する分力の発生等により、インジェ
クタキャップ4はインジェクタハウジング2に対して前
記インジェクタキャップ4の略凹くさび部22がより中心
軸に近づく方向の当接力に変換されることとなる。
【0038】さらに、締結用フランジ54はインジェクタ
キャップ4の前記インジェクタキャップ4の略凹くさび
部22が形成される位置に形成されるので、前記締結力が
作用することにより、ターミナル凸部19が凹くさび部22
に嵌合することことなる。即ち、キャップ取付けボルト
26を締結すればするほど、ターミナル凸部19の頂部19t
が前記凹くさび部22の谷部22tにより強固に当接するよ
うになり、もって該ターミナル凸部19を該凹くさび部22
に嵌合保持するようになっている。
【0039】即ち、締結用フランジ52、締結用フランジ
54は、請求項5記載の発明に係る締結ボス部に相当す
る。即ち、締結面52s、締結面54sはインジェクタキャ
ップ4とインジェクタハウジング2とを締結する締結力
により相対移動して前記当接力を発生させるように締結
方向に対して傾斜して形成された締結面であるので、当
該第2実施例に係る締結用フランジ52、締結用フランジ
54は、請求項4記載の発明に係る締結面としての機能を
有している。
【0040】また、当該第2実施例に係る締結用フラン
ジ52、締結用フランジ54は、請求項2記載の発明に係る
変換手段としての機能を有している。従って、以上の第
2実施例に係る構成によれば、燃料噴射弁3はインジェ
クタキャップを用いてインジェクタハウジング2に固定
保持されていて、さらに締結用フランジ51と締結用フラ
ンジ53とをキャップ取付けボルト24,25により仮に締結
し、締結平面52sと54sとを合わせるように締結用フラ
ンジ52と締結用フランジ54とをキャップ取付けボルト26
により締結することにより、前記インジェクタキャップ
4をインジェクタハウジング2に固定保持するが、この
際に、前記ターミナル凸部19の頂部19tが前記凹くさび
部22の谷部22tに当接するように該ターミナル凸部19が
該凹くさび部22に嵌合保持される。即ち、燃料噴射弁3
をインジェクタキャップ4に対して位置決めすることり
よりインジェクタハウジング2に対しても回転方向につ
いて位置決めされる。
【0041】従って、キャップ取付けボルト26により締
結用フランジ52と締結用フランジ54とを締結すればする
だけ、インジェクタキャップ4の略凹くさび部22がより
燃料噴射弁3の中心軸に近づく方向に締結力が作用して
同方向にインジェクタキャップ4が移動し、前記ターミ
ナル凸部19の頂部19tと前記凹くさび部22の谷部22tと
が一点で接続し、前記ターミナル凸部19の頂部19tが前
記凹くさび部22の谷部22tに当接するように該ターミナ
ル凸部19を該凹くさび部22に嵌合保持されることとな
り、燃料噴射弁3がインジェクタキャップ4に対する回
転方向の位置決めがなされることとなる。
【0042】もって、燃料噴射弁3はインジェクタハウ
ジング2に対して自ずと一義の角度に正確に位置決めさ
れる。さらに、本第2実施例では、インジェクタキャッ
プ4により燃料噴射弁3をインジェクタハウジング2に
組付ける際のキャップ取付けボルト24、25及び26のボル
ト締結方向は全て平行で、さらにインジェクタキャップ
4の底面に対して垂直方向となっているので、これらの
締結孔の加工方向が一方向となり、加工性に優れるとい
う効果もある。
【0043】次に本発明の第3実施例を、図11〜図13を
参照しつつ、説明する。尚、本第3実施例の説明にあっ
ても、第1実施例及び従来例と同様な構成については、
同一番号を付し、説明を省略する。以下の説明では、1
個のインジェクタハウジング2、燃料噴射弁3、インジ
ェクタキャップ4について、代表して説明する。
【0044】ここで、前記インジェクタハウジング2の
ハウジング上面フランジ部14には、キャップ取付けボル
ト24及び25が挿通される締結孔61hが設けられると共に
該ハウジング上面フランジ部14に対して、凹くさび部22
の谷部22tの側から噴射弁3の中心線に近づくにつれて
噴孔28から遠ざかるように傾いている締結平面61sを有
する締結用フランジ61が2個のみ形成される。
【0045】尚、締結孔61hは締結平面61sに対して略
直角に設けられている。一方、前記インジェクタキャッ
プ4の凹くさび部22の谷部22tと燃料噴射弁3の中心線
を通る面に対して略面対称の位置には、キャップ取付け
ボルト24、25が緩挿される締結孔63hを有すると共に、
前記締結平面61sと同様に、凹くさび部22の谷部22tの
側から噴射弁3の中心線に近づくにつれて噴孔28から遠
ざかるように傾いている締結平面63sを有する締結用フ
ランジ63が形成される。
【0046】尚、締結孔63hは締結平面63sに対して略
直角に設けられている。ここで、各締結孔61h及び63h
は各キャップ取付けボルト24及び25の外径と大略等し
く、かつ各締結孔61hの延長上に各締結孔63が穿孔され
ている。そして、締結平面61sと63sとを合わせるよう
に締結用フランジ61と締結用フランジ63とをキャップ取
付けボルト24及び25により締結することにより、前記タ
ーミナル凸部19の頂部19tが前記凹くさび部22の谷部22
tに当接するように該ターミナル凸部19を該凹くさび部
22に嵌合しつつ、前記インジェクタキャップ4をインジ
ェクタハウジング2に固定保持する。
【0047】ここで、締結用フランジ61と締結用フラン
ジ63とは、凹くさび部22の谷部22tの側から噴射弁3の
中心線に近づくにつれて噴孔28から遠ざかるように傾い
ている締結平面61s、63sを有している。さらに、締結
用フランジ61と締結用フランジ63とが設けられている。
従って、キャップ取付けボルト24及び25により該締結平
面61sと63sとが接触ないしは近接するように、締結す
ることにより、インジェクタキャップ4はインジェクタ
ハウジング2に対して前記インジェクタキャップ4の略
凹くさび部22がより燃料噴射弁3の中心軸に近づく方向
に締結力が作用することとなる。
【0048】即ち、キャップ取付けボルト24及び25を締
結すればするほど、ターミナル凸部19の頂部19tが前記
凹くさび部22の谷部22tにより強固に当接するようにな
り、もって該ターミナル凸部19を該凹くさび部22に嵌合
保持するようになっている。即ち、当該第3実施例に係
る締結用フランジ61、締結用フランジ63は、請求項3記
載の発明に係る締結手段としての機能を有していると共
に、請求項2記載の発明に係る変換手段としての機能を
有している。
【0049】従って、以上の第3実施例に係る構成によ
れば、燃料噴射弁3はインジェクタキャップを用いてイ
ンジェクタハウジング2に固定保持されていて、さらに
締結用フランジ61と締結用フランジ63とをキャップ取付
けボルト24,25により締結することにより、前記インジ
ェクタキャップ4をインジェクタハウジング2に固定保
持するが、この際に、前記ターミナル凸部19の頂部19t
が前記凹くさび部22の谷部22tに当接するように該ター
ミナル凸部19が該凹くさび部22に嵌合保持される。即
ち、燃料噴射弁3をインジェクタキャップ4に対して位
置決めすることりよりインジェクタハウジング2に対し
ても回転方向について位置決めされる。
【0050】従って、キャップ取付けボルト24,25によ
り締結用フランジ61と締結用フランジ63とを締結すれば
するだけ、インジェクタキャップ4の略凹くさび部22が
より中心軸に近づく方向に締結力が作用して同方向にイ
ンジェクタキャップ4が移動し、前記ターミナル凸部19
の頂部19tと前記凹くさび部22の谷部22tとが一点で接
続し、前記ターミナル凸部19の頂部19tが前記凹くさび
部22の谷部22tに当接するように該ターミナル凸部19を
該凹くさび部22に嵌合保持されることとなり、燃料噴射
弁3がインジェクタキャップ4に対する回転方向の位置
決めがなされることとなる。
【0051】もって、燃料噴射弁3はインジェクタハウ
ジング2に対して自ずと一義の角度に正確に位置決めさ
れる。さらに、本第3実施例によれば、インジェクタキ
ャップ4により燃料噴射弁3をインジェクタハウジング
2に組付ける際のキャップ取付けボルトは24及び25の2
本となる。また該キャップ取付けボルト24及び25の締結
方向が全て平行となるので、これらの孔の加工方向が一
方向となり、加工性に優れるという効果がある。
【0052】次に本発明の第4実施例を、図14〜図16を
参照しつつ、説明する。尚、本第4実施例の説明にあっ
ても、第1実施例及び従来例と同様な構成については、
同一番号を付し、説明を省略する。以下の説明では、1
個のインジェクタハウジング2、燃料噴射弁3、インジ
ェクタキャップ4について、代表して説明する。
【0053】ここで、前記インジェクタハウジング2の
ハウジング上面フランジ部14には、キャップ取付けボル
ト24及び25が挿通される締結孔71hが設けられると共に
該ハウジング上面フランジ部14と同一締結平面71sを有
する締結用フランジ71が2個形成される。一方、前記イ
ンジェクタキャップ4には、締結孔71hの延長上には、
(凹くさび部22の谷部22tと燃料噴射弁3の中心線を通
る面に対して略面対称の位置には、)キャップ取付けボ
ルト24、25が緩挿される締結孔73hを有すると共に、前
記締結平面71sと同様にハウジング上面フランジ部14と
同一締結面となる締結平面73sを有する締結用フランジ
73が形成される。
【0054】ここで、本第4実施例に係る構成として、
締結孔73hはその中心軸が凹くさび部22の谷部22tの側
から噴孔28に近づくように傾いて穿設されており、さら
に、前記締結孔71hには、各キャップ取付けボルト24及
び25の外径より充分に大きく大きく穿孔されている。そ
して、締結平面71sと73sとを合わせるように締結用フ
ランジ71と締結用フランジ73とをキャップ取付けボルト
24及び25により締結することにより、前記インジェクタ
キャップ4をインジェクタハウジング2に固定保持し、
前記ターミナル凸部19の頂部19tが前記凹くさび部22の
谷部22tに当接するように該ターミナル凸部19を該凹く
さび部22に嵌合保持する。
【0055】ここで、締結用フランジ71と締結用フラン
ジ73とは、ハウジング上面フランジ部14と同一締結面と
なる締結平面71sと73sとを有するが、締結用フランジ
71には中心軸が凹くさび部22の谷部22tの側から噴孔28
に近づくように傾いて穿設される締結孔71hを有してい
ると共に、該締結用フランジ61と締結用フランジ63はイ
ンジェクタキャップ4の略凹くさび部22の谷部22tと噴
射弁3の中心線を通る面に対して略面対称の位置に設け
られ、さらに、ターミナル凸部19が凹くさび部22に嵌合
保持される際には、前記締結孔71hは各キャップ取付け
ボルト24及び25の外径より充分に大きく大きく穿孔され
ている。
【0056】従って、キャップ取付けボルト24及び25に
より該締結平面71sと73sとが接触ないしは近接するよ
うに締結することにより、インジェクタキャップ4はイ
ンジェクタハウジング2に対して前記インジェクタキャ
ップ4の略凹くさび部22がより中心軸に近づく方向に締
結力が作用することとなる。即ち、締結面71s、締結面
73sはインジェクタキャップ4とインジェクタハウジン
グ2とを締結する締結力により相対移動して前記当接力
を発生させるように締結方向に対して傾斜して形成され
た締結面であるので、当該第4実施例に係る締結用フラ
ンジ71、締結用フランジ73は、請求項4記載の発明に係
る締結面としての機能を有している。
【0057】即ち、キャップ取付けボルト24及び25を締
結すればするほど、ターミナル凸部19の頂部19tが前記
凹くさび部22の谷部22tにより強固に当接するようにな
り、もって該ターミナル凸部19を該凹くさび部22に嵌合
保持するようになっている。また、締結用フランジ71、
締結用フランジ73は、請求項2記載の発明に係る変換手
段としての機能を有している。
【0058】従って、以上の第4実施例に係る構成によ
れば、燃料噴射弁3はインジェクタキャップを用いてイ
ンジェクタハウジング2に固定保持されていて、さらに
締結用フランジ71と締結用フランジ73とをキャップ取付
けボルト24,25により締結することにより、前記インジ
ェクタキャップ4をインジェクタハウジング2に固定保
持するが、この際に、前記ターミナル凸部19の頂部19t
が前記凹くさび部22の谷部22tに当接するように該ター
ミナル凸部19が該凹くさび部22に嵌合保持される。即
ち、燃料噴射弁3をインジェクタキャップ4に対して位
置決めすることりよりインジェクタハウジング2に対し
ても回転方向について位置決めされる。
【0059】従って、キャップ取付けボルト24,25によ
り締結用フランジ71と締結用フランジ73とを締結すれば
するだけ、インジェクタキャップ4の略凹くさび部22が
より中心軸に近づく方向に締結力が作用して同方向にイ
ンジェクタキャップ4が移動し、前記ターミナル凸部19
の頂部19tと前記凹くさび部22の谷部22tとが一点で接
続し、前記ターミナル凸部19の頂部19tが前記凹くさび
部22の谷部22tに当接するように該ターミナル凸部19を
該凹くさび部22に嵌合保持されることとなり、燃料噴射
弁3がインジェクタキャップ4に対する回転方向の位置
決めがなされることとなる。
【0060】もって、燃料噴射弁3はインジェクタハウ
ジング2に対して自ずと一義の角度に正確に位置決めさ
れる。さらに、本第4実施例によれば、インジェクタキ
ャップ4により燃料噴射弁3をインジェクタハウジング
2に組付ける際のキャップ取付けボルトは24及び25の2
本となる。また該キャップ取付けボルト24及び25の締結
方向が全て平行となると共に、締結用フランジ71、締結
用フランジ73も均一平面となっているので、これらの孔
の加工方向が一方向となり、フランジの加工も簡易とな
るので、加工性に優れるという効果がある。
【0061】次に本発明の第5、第6及び第7実施例
を、図17、図18及び図19を参照しつつ説明する。尚、本
第5、第6及び第7実施例の説明にあっても、第1実施
例及び従来例と同様な構成については、同一番号を付
し、説明を省略する。以下の説明では、1個のインジェ
クタハウジング2、燃料噴射弁3、インジェクタキャッ
プ4について、代表して説明する。
【0062】ここで、本第5実施例に係る構成として、
燃料噴射弁3の前記ターミナル凸部19の反噴孔側端面と
インジェクタキャップ4の凹くさび部22の噴孔側端面の
垂線及びそれぞれの接触面が前記ターミナル凸部19から
燃料噴射弁3の中心軸上に行くにつれて噴孔28に近づく
ように、該面が傾いて設けられている(図17参照)。ま
た、本第6実施例に係る構成として、燃料噴射弁3のタ
ーミナル凸部19のキャップインシュレータ18介装面とイ
ンジェクタキャップ4のキャップインシュレータ18介装
面の垂線及びそれぞれの接触面が前記ターミナル凸部19
の頂部19tから燃料噴射弁3の中心軸上に行くにつれて
噴孔28に近づくように、該面が傾いて設けられている
(図18参照)。
【0063】また、本第7実施例に係る構成として、燃
料噴射弁3の前記ターミナル凸部19の反噴孔側面及びタ
ーミナル凸部19のキャップインシュレータ18介装面とイ
ンジェクタキャップ4の凹くさび部22の噴孔側端面と、
キャップインシュレータ18介装面の垂線及びそれぞれの
接触面が前記ターミナル凸部19の頂部19tから燃料噴射
弁3の中心軸上に行くにつれて噴孔28に近づくように、
該面が傾いて設けられている(図19参照)。
【0064】従って、本第5、第6及び第7実施例に係
る構成では、キャップ取付けボルト24及び25により締結
することにより、前記インジェクタキャップ4をインジ
ェクタハウジング2に固定保持し、前記ターミナル凸部
19の頂部19tが前記凹くさび部22の谷部22tに当接する
ように該ターミナル凸部19を該凹くさび部22に嵌合保持
する。
【0065】この際に、燃料噴射弁3の前記ターミナル
凸部19の反噴孔側端面、ターミナル凸部19のキャップイ
ンシュレータ18介装面、またインジェクタキャップ4の
凹くさび部22の噴孔側端面、キャップインシュレータ18
介装面の垂線及びそれぞれの接触面が傾いているので、
インジェクタキャップ4はインジェクタハウジング2に
対して前記インジェクタキャップ4の略凹くさび部22が
より中心軸に近づく方向に締結力が作用することとな
る。
【0066】即ち、燃料噴射弁3の前記ターミナル凸部
19の反噴孔側面、ターミナル凸部19のキャップインシュ
レータ18介装面、またインジェクタキャップ4の凹くさ
び部22の噴孔側面、キャップインシュレータ18介装面は
インジェクタキャップ4とインジェクタハウジング2と
を締結する締結力により相対移動して前記当接力を発生
させるように締結方向に対して傾斜して形成された締結
面であるので、当該面は、請求項4記載の発明に係る締
結面としての機能を有している。
【0067】即ち、キャップ取付けボルト24及び25を締
結すればするほど、ターミナル凸部19の頂部19tが前記
凹くさび部22の谷部22tにより強固に当接するようにな
り、もって該ターミナル凸部19を該凹くさび部22に嵌合
保持するようになっている。従って、以上の第5、第6
及び第7実施例に係る構成によれば、インジェクタキャ
ップ4をインジェクタハウジング2に固定保持するが、
この際に、前記ターミナル凸部19の頂部19tが前記凹く
さび部22の谷部22tに当接するように該ターミナル凸部
19が該凹くさび部22に嵌合保持される。即ち、燃料噴射
弁3をインジェクタキャップ4に対して位置決めするこ
とりよりインジェクタハウジング2に対しても回転方向
について位置決めされる。
【0068】従って、インジェクタキャップ4をインジ
ェクタハウジング2に固定保持すればするだけ、インジ
ェクタキャップ4の略凹くさび部22がより燃料噴射弁3
の中心軸に近づく方向に締結力が作用して、前記ターミ
ナル凸部19の頂部19tと前記凹くさび部22の谷部22tと
が一点で接続し、前記ターミナル凸部19の頂部19tが前
記凹くさび部22の谷部22tに当接するように該ターミナ
ル凸部19を該凹くさび部22に嵌合保持されることとな
り、燃料噴射弁3がインジェクタキャップ4に対する回
転方向の位置決めがなされることとなる。
【0069】もって、燃料噴射弁3はインジェクタハウ
ジング2に対して自ずと一義の角度に正確に位置決めさ
れる。また、第5、第6及び第7実施例に係る構成で
は、外形状の変更箇所が少なく、加工性に優れ、コスト
低減を図れるという効果もある。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明にかかり、燃料噴射弁を、燃料供給管に設けた略円筒
状のハウジングに反噴孔部側から嵌挿保持させ、かつ前
記ハウジングの開口端面に締結されるキャップにより前
記ハウジングに固定保持する際に、前記凸部の頂部は凹
くさび部の谷部に確実に当接するように該ボス部が該固
定保持部に嵌合保持され、燃料噴射弁が確実にハウジン
グに締結されるキャップに固定保持されることとなり、
もって燃料噴射弁が所定の角度で確実にハウジングに固
定されて、固定の際に燃料噴射弁がハウジング内で周方
向にずれることが防止されるという効果がある。
【0071】請求項2記載の発明にかかり、キャップを
ハウジングに堅固に固定保持すればするだけ、前記凸部
の頂部が前記凹くさび部の谷部に堅固に当接し、燃料噴
射弁が所定の角度で確実にハウジングに固定されるとい
う効果がある。請求項3記載の発明にかかり、キャップ
をハウジングに堅固に締結すればするだけ、前記凸部の
頂部が前記凹くさび部の谷部に堅固に当接し、燃料噴射
弁が所定の角度で確実にハウジングに固定されるという
効果がある。
【0072】請求項4記載の発明によっても、キャップ
をハウジングに堅固に締結すればするだけ、前記凸部の
頂部が前記凹くさび部の谷部に堅固に当接し、燃料噴射
弁が所定の角度で確実にハウジングに固定されるという
効果がある。請求項5記載の発明にかかり、ターミナル
部を前記固定保持部に嵌合保持することにより燃料噴射
弁を所定の角度で確実にハウジングに締結することが可
能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る燃料噴射装置を直列
4気筒内燃機関用に組み立てた構成を示す平面図
【図2】本発明の第1実施例に係る燃料噴射装置を直列
4気筒内燃機関用に組み立てた構成を示す正面図
【図3】本発明の第1実施例に係る燃料噴射装置を示す
側面図
【図4】同上第1実施例のインジェクタハウジングを示
す斜視図
【図5】同上第1実施例の燃料噴射弁を示す斜視図
【図6】同上第1実施例のインジェクタキャップを示す
斜視図
【図7】同上第1実施例の燃料噴射装置を示す平面図
【図8】本発明の第2実施例に係る燃料噴射装置を示す
側面図
【図9】同上第2実施例のインジェクタハウジングを示
す斜視図
【図10】同上第2実施例のインジェクタキャップを示す
斜視図
【図11】本発明の第3実施例に係る燃料噴射装置を示す
側面図
【図12】同上第3実施例のインジェクタハウジングを示
す斜視図
【図13】同上第3実施例のインジェクタキャップを示す
斜視図
【図14】本発明の第4実施例に係る燃料噴射装置を示す
側面図
【図15】同上第4実施例のインジェクタハウジングを示
す斜視図
【図16】同上第4実施例のインジェクタキャップを示す
斜視図
【図17】本発明の第5実施例に係る燃料噴射装置を示す
側面図
【図18】本発明の第6実施例に係る燃料噴射装置を示す
側面図
【図19】本発明の第7実施例に係る燃料噴射装置を示す
側面図
【図20】従来の内燃機関の燃料噴射装置を示す側面図
【図21】従来例のインジェクタハウジングを示す斜視図
【図22】従来例の燃料噴射弁を示す斜視図
【図23】従来例のインジェクタキャップを示す斜視図
【符号の説明】
2 インジェクタハウジング 3 燃料噴射弁 4 インジェクタキャップ 5 ターミナル基部 9 ハウジング下開口部 10 ハウジング上開口部 14 ハウジング上面フランジ部 18 キャップシュレータ 19 ターミナル凸部 20 凹部 22 凹くさび部 24 キャップ取付けボルト 25 キャップ取付けボルト 26 キャップ取付けボルト 41 締結用フランジ 42 締結用フランジ 43 締結用フランジ 44 締結用フランジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反噴孔部側に突出するボス部を備えてな
    る燃料噴射弁を、燃料供給管に設けた略円筒状のハウジ
    ングに反噴孔部側から嵌挿保持させ、かつ前記ハウジン
    グの開口端面に締結されるキャップにより前記ハウジン
    グに固定保持する構成の内燃機関の燃料噴射装置におい
    て、 燃料噴射弁の前記ボス部に前記ハウジング内周面に向か
    って凸くさび形状となる凸部を設けると共に、前記キャ
    ップの内面に前記凸部の頂角に等しいかあるいは該頂角
    より大きな角度の開き角を有する凹くさび部を形成し、
    前記凸部の頂部が前記凹くさび部の谷部に当接するよう
    に該ボス部を該固定保持部に嵌合保持することを特徴と
    する内燃機関の燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 キャップをハウジングに固定保持する際
    の該キャップと該ハウジングとの間に作用する保持力の
    一部を、前記凸部の頂部が前記凹くさび部の谷部に当接
    する際の当接力に変換する変換手段を設けたことを特徴
    とした請求項1記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 変換手段が、前記当接力を発生させるよ
    うに締結方向を設定したキャップとハウジングとの締結
    手段であることを特徴とした請求項1記載の内燃機関の
    燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 変換手段が、キャップとハウジングとの
    締結力により相対移動して前記当接力を発生させるよう
    に締結方向に対して傾斜して形成された締結面であるこ
    ととを特徴とした請求項1記載の内燃機関の燃料噴射装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ボス部が燃料噴射弁への給電を行う
    電極を備えたターミナル基部であることを特徴とする請
    求項1記載の内燃機関の燃料噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

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