JPH0725943B2 - 変性澱粉を含有する、ポリマーをベースとするブレンド組成物 - Google Patents

変性澱粉を含有する、ポリマーをベースとするブレンド組成物

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JPH0725943B2
JPH0725943B2 JP2181677A JP18167790A JPH0725943B2 JP H0725943 B2 JPH0725943 B2 JP H0725943B2 JP 2181677 A JP2181677 A JP 2181677A JP 18167790 A JP18167790 A JP 18167790A JP H0725943 B2 JPH0725943 B2 JP H0725943B2
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ジャン―ピエール・サシェット
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ワーナー・ランバート・カンパニー
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L3/00Compositions of starch, amylose or amylopectin or of their derivatives or degradation products
    • C08L3/02Starch; Degradation products thereof, e.g. dextrin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L79/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon only, not provided for in groups C08L61/00 - C08L77/00
    • C08L79/02Polyamines

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、熱及び圧力によって、寸法安定性と改善され
た物理特性を有する製品に成形可能なポリマー組成物及
び、これらの組成物を製造するために有用なプレミック
スに関する。これらの組成物及びプレミックスは、本明
細書で説明するように、構造変性(変性)された澱粉及
び他のポリマーからなる。
植物性製品において見られ、一定量の水を含有する天然
の澱粉が、加温下、密閉空間中で、したがって加圧下で
加熱されると、溶融体を形成しうることは知られてい
る。この方法は、射出成形機又は押出し機において好都
合に実施することができる。澱粉は、ホッパーを介して
回転中の往復スクリュー上に供給される。原料物質はス
クリュー沿いに先端に向って移動する。この工程の間、
バレルの外面上の外部加熱器とスクリューの剪断作用に
よって原料物質の温度が上昇する。供給部から出発して
圧縮部へと流れるにつれ、粒状の原料は徐々に溶融され
る。そして、溶融体の均質化が起こる計量部を通過しな
がらスクリューの端部へと搬送される。先端部の溶融物
質を射出成形、押出し又は、熱可塑性溶融体を処理する
他の公知技術によってさらに処理して成形品を得ること
ができる。
ここに引用する欧州特許公開第118240号(特開昭59−19
6335号)に記載されているこの処理法は、実質的に変性
された澱粉を与える。上記の特許文献に記載されている
ように、こうなる理由は、澱粉が、その成分のガラス転
移温度及び融解温度より高く加熱されるからである。そ
の結果、顆粒状澱粉の分子構造の融解・無秩序化が生
じ、実質的に変性された澱粉が得られる。「変性(構造
変性)澱粉」という表現は、そのような熱可塑性溶融体
の生成によって得られる澱粉を定義する。さらに、変性
澱粉、その製造方法及びその使用をより詳細に記載する
欧州特許公開第298,920号(特開平1−29404号)、同公
開第304,401号(特開平1−97615号)及び同公開第326,
517号(特開平1−217002号)をも引用する。これらの
出願もまたここに引用例として含める。
本発明で使用される変性澱粉は、上述の欧州特許公開第
326,517号(特開平1−217002号)に記載されているよ
うに、示差走査熱分析(DSC)曲線によって表される一
定の吸熱転移分析が、酸化的熱分解直前の一定の比較的
鋭いピークが消失したということを示すほどに、充分に
高い温度で充分に長い時間加熱されたものであることが
好ましい。
変性澱粉は、多数の用途に有用な材料である。重要な特
性はその生分解性である。しかし湿り空気中では、変性
澱粉は空気中の水分を吸収してその水分含量を増加す
る。その結果、変性澱粉から製造される成形品は、その
ような条件下では、その寸法安定性を失うおそれがあ
る。一方、低湿度下で、そのような成形品は乾燥し、脆
くなることがある。
熱可塑性澱粉は、特有の一連の性質を有し、これらの性
質は非常に有用ではあるが、より軟質かつ弾性の、ある
いは、より硬質かつ靱性のポリマーが望まれる場合、そ
の有用性が制限されることがある。
上述のような熱可塑性澱粉は、押出しして多数の有用な
形状に成形することができる。しかし、加工時のパラメ
ーター、例えば水分、温度及び圧力は決定的であり、再
現可能な品質の製品を得るためには、これらを狭い範囲
に制御しなければならない。このことは、多数の用途に
ついてもう一つの欠点である。
これらの潜在的制限を克服するには、広い湿度範囲にわ
たって寸法安定性を増大させ;靱性(破断エネルギーと
して測定)を増大させ;弾性(伸びとして測定)を増大
させ;ポリマー剛性(ヤング率として測定)を低下さ
せ;硬度を増大させることが有用である。
加工許容範囲を拡大することにより、形状及び組成の多
様性が増大され、狭い範囲での制御の必要性が軽減され
る。したがって、溶融強度の制御を改善すること、例え
ば押出し、射出成形、インフレート法又は繊維成形につ
いての加工許容範囲を拡大し、他の基板への表面粘着力
及び接着力を制御することも同様に有用であろう。
従来の熱可塑性材料は、通常、水及び揮発性物質を用い
ずに加工される、疎水性で実質的に水不溶性のポリマー
である。それとは逆に、澱粉は水の存在下で溶融体を形
成するが、高温、すなわち240℃付近で分解する。した
がって、そのような澱粉溶融体は、澱粉が上述のように
水の存在下で溶融体を形成することだけでなく、その化
学構造及び親水性の理由からも、熱可塑性成分として、
疎水性で実質的に水不溶性のポリマー物質とともには使
用することはできないと予測されていた。
澱粉は、上記のように密閉空間中にて適切な湿度及び温
度条件で加熱されて変性澱粉の溶融体を形成するとき、
その加工に際し、疎水性で実質的に水不溶性の熱可塑性
ポリマーが形成する溶融体と実質的に相溶性となり、こ
れらの二種の溶融物質は、特にその溶融体が凝固した
後、それらの性質の面白い組合せを示すことが見いださ
れた。
一つの非常に重要な特徴は、そのような疎水性かつ熱可
塑性の物質とブレンドされたそのような変性澱粉が有す
る驚くほど改善された寸法安定性である。そのようなポ
リマー組成物は、ここに引用する係属中の欧州特許公開
第327,505号(特開平2−14228号)に記載されている。
そのような組成物から製造された製品は、変性澱粉のみ
から製造された製品を上回る寸法安定性を有するが、上
記出願に記載の組成物の物理特性は、いくつかの最終用
途について望まれるほど良好ではない。特に、変性澱粉
組成物から製造された製品は、望まれる機能を果たすの
に充分な強度及び寸法安定性を保持するとともに、廃棄
された後もなお生分解性であるということが重要であ
る。
本明細書に記載のような特定の疎水性かつ熱可塑性物質
とブレンドされたそのような変性澱粉から製造された製
品は、上述の制限を克服することに関して、それらの物
理特性のすべて又は一部ならびにそれらの溶融体の挙動
における驚くべき改善を示すということが見いだされ
た。そのうえ、ここに記載のブレンドの多くは、ブレン
ドなしの変性澱粉と比較すると、湿り空気中での大幅に
改善された寸法安定性を示すとともに、水との接触時の
驚くほど高い分解性を保持し、その結果、これが高い生
分解性に通じるということが思いがけなく見いだされ
た。
そのような特性を得るため、 a)変性澱粉; b)ポリ(アルキレンイミン)及びアルキレンイミン・
コポリマーよりなる群から選ばれる少なくとも1種のポ
リマーであって、このアルキレンイミンがN−非置換又
はN−置換のエチレンイミン又は2−メチル−エチレン
イミンよりなる群から選ばれるもの;及び c)95〜260℃の範囲内の加工温度で溶融体を形成する
実質的に水不溶性の熱可塑性ポリマーであって、 (i)ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ(酢酸ビ
ニル)、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリア
クリレート、ポリメタクリレート、ポリアセタール、ポ
リアミド、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリウレタ
ン、ポリカーボネート、ポリ(アルキレンテレフタレー
ト)、ポリアリールエーテル、 (ii)アルキレン/ビニルエステル・コポリマー、アル
キレン/ビニルアルコール・コポリマー、アルキレン/
アクリル酸又はメタクリル酸・コポリマー、アルキレン
/アクリレート又はメタクリレート・コポリマー、スチ
レン/アクリロニトリル・コポリマー、アミドエステル
又はアミドエーテルのブロックコポリマー、ウレタンエ
ーテル又はウレタンエステルのブロックコポリマー、及
びこれらの混合物から選ばれる熱可塑性ポリマー; の3成分を含む組成物である。
本発明は、上記のポリマー組成物を含むが、その形態は
それらの各成分の粉末状混合物の形態、溶融体の形態又
は凝固物の形態であってもよい。
成分b)は、ここに記載のように、澱粉と実質的に相溶
性であり、かつ、澱粉と成分b)の組合せに対しての成
分c)の相溶性を促進するように選択される。
さらに本発明は、該ポリマー組成物を溶融又は固形の形
態で製造する方法、該ポリマー組成物から成形品を製造
する方法及び該組成物から製造されるさらなる成形品に
関する。
本発明のポリマー組成物は、変性澱粉、成分b)ならび
に成分c)及び何らかの添加剤を混合することによって
製造される。この混合物を密閉空間中にて高温に加熱し
て均質な溶融体を得て、その溶融体から成形品を形成す
ることができる。
本発明のポリマー組成物を製造する代替方法は、変性さ
れるべき状態にある澱粉を、密閉空間中で、澱粉を変性
させて溶融体を形成させるのに充分な時間をかけて加温
・加圧下に加熱し;成分b)ならびに他のポリマー
C)、場合により添加剤を、そのような澱粉変性の前、
途中あるいは後で添加し;均質な溶融体が得られるまで
この混合物の加熱を継続することからなる。成分b)な
らびに成分c)及び他の添加剤を澱粉と合せ、この合せ
たものを溶融体にすることが好ましい。澱粉は、この混
合の間に、完全に又は部分的に変性されるか、あるい
は、溶融体形成の間に変性が起きる。
本発明はさらに、制御された水分、温度及び圧力の条件
下、該ポリマー組成物を加工して熱可塑性溶融体とする
方法であって、いかなる公知の方法、例えば射出成形、
吹込(ブロー)成形、押出し成形、同時押出し成形、圧
縮成形、真空成形、熱成形又は発泡である加工方法に関
する。本明細書ではこれらの方法すべてをまとめて「成
形」と言う。
ここで使用される用語「澱粉」は、実質的に化学的改質
を受けていない澱粉、例えばアミロース及び/又はアミ
ロペクチンを主成分とする、天然植物起源の炭水化物を
含む。これらは種々の植物、例えばじゃがいも、米、タ
ピオカ、とうもろこし、えんどう豆ならびに穀物類、例
えばライ麦、オート麦及び小麦から抽出することができ
る。じゃがいも、とうもろこし、小麦又は米から得られ
る澱粉が好ましい。これらの源から得られる澱粉の混合
物も考慮される。さらに、物理的に改質された澱粉、酸
価(pH)が変更されている、例えば酸価を約3〜約6に
まで下げるために酸が添加されている澱粉をも含む。さ
らに含まれるものは、燐酸塩基と結合している、Ca+2
オンもしくはMg+2イオンなどの二価イオンが部分的又は
完全に除去されている澱粉、あるいは、澱粉中に存在す
るイオンが同一の又は異なる一価もしくは多価のイオン
によって部分的又は完全に置換されている澱粉、例えば
じゃがいもの澱粉である。さらに、上記で引用の特開平
1−217002号に記載のように、予備押出しされた澱粉を
も含む。
上述のように、例えば組成物の重量を基準として約5〜
約40重量%の範囲の水分を有する澱粉は、密閉空間中で
高温に加熱されると、酸化的熱分解に特有な吸熱変化の
直前に、一定の狭い吸熱転移を受けるということが見い
だされた。この一定の吸熱転移は、示差走査熱分析(DS
C)によって測定することができ、酸化的熱分解に特有
な吸熱の直前の一定の比較的鋭いピークによってDSC図
上で表される。このピークは、上述の一定の吸熱転移が
完了するとただちに消失する。用語「澱粉」はまた、該
一定の吸熱転移をすでに経ている、処理済みの澱粉をも
含む。そのような澱粉は、特開平1−217002号に記載さ
れている。
現在では、澱粉の変性は、ここで開示した範囲の水の存
在を必要とするが、本発明の組成物は、他の方法によっ
て、例えば水を使用することなく製造された変性澱粉の
使用をも考慮している。
そのような澱粉/水組成物の水分は、澱粉/水成分を基
準として約5〜約40重量%、とりわけ約5〜約30重量%
であることが好ましい。しかし、最終的に大気に暴露さ
れる際の平衡状態に近い水分を有するこの材料を加工す
るためには、澱粉/水成分を基準としての計算で約10〜
約22重量%、好ましくは約14〜約18重量%の水分を加工
において使用すべきであり、これが好ましい。
成分b)の化合物は、ポリアルキレンイミン及びポリア
ルキレンイミンのコポリマーからなる群より選ばれる。
ポリアルキレンイミンは、環式アミン先駆物質から誘導
されるポリアミンである。そのような先駆物質は、第2
級又は第3級のアミン又はアミドである。ポリアルキレ
ンイミンは公知であり、例えば「Encyclopaedia of Pol
ymer Science and Engineering」(John Wiley & Son
s)第1巻680ff頁(1987年)に記載されている。
成分b)のポリアミンは、非置換エチレンイミン又は置
換エチレンイミン(アジリジン): から誘導することができ、その結果、式: (式中、R1はH又はCH3、好ましくはHである) のポリマーが、約25,000〜約430,000の平均分子量(M
w)を一般に有する直鎖状ポリマーとして、あるいは、
約300〜約100,000の平均分子量を有する分岐鎖状ポリマ
ーとして与えられる。
さらに、有用なポリイミンは、N−置換エチレンイミン
から、下記のように誘導することができる: (式中、R1はメチル又は水素、好ましくは水素であり、
Rは、表1に定める意味を有する)。
原則としては、反応性の遊離NH−基を有するこのような
ポリイミンは、異なる反応、例えばアシル化又はアロイ
ル化に付すことができる。
そのようなポリイミンもまた、それ自体公知である。こ
れらは、本発明に従う成分b)として使用することがで
きる。
異なるアルキレンイミンのモノマーを互いに共重合させ
ることができる。また、多数のグラフトされたコポリマ
ーが公知である。そのような化合物もまた、本発明に従
う成分b)として使用することができる。
成分b)として好ましいものは、アルキレンイミン、N
−置換アルキレンイミン及び2−メチル−エチレンイミ
ンからなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物から
誘導されたポリアルキレンイミンである。
成分b)としてより好ましいものは、エチレンイミン、
N−アセチル−エチレンイミン(=N−CO−CH3基を含
有)及びN−プロピオニル−エチレンイミン(=N−CO
−C2H5基を含有)からなる群より選ばれる少なくとも一
種の化合物から誘導されたポリアルキレンイミンであ
る。
上述したように、成分a)及びb)からなるポリマー組
成物は、一種又はそれ以上の実質的に水不溶性の疎水性
ポリマー(成分c))及びさらなる添加剤を任意に含有
する。
成分c)は、実質的に水不溶性のポリマー又はそのよう
な実質的に水不溶性のポリマーの混合物である。成分
c)は、本発明の組成物から製造される製品の物理特性
を改善する、例えばそれから製造された最終製品の寸法
安定性を増大する、あるいは、生分解性の程度を調整す
る効果を示す量(ここでは、この量を成分c)の「有効
量」と言う場合がある)で含まれることが好ましい。
ここで使用される「実質的に水不溶性の熱可塑性ポリマ
ー」は、室温でポリマー100グラムあたり10%未満、好
ましくは5%未満、より好ましくは2%未満の率で水を
吸収するポリマーである。
実質的に水不溶性の熱可塑性物質の例には、ポリオレフ
ィン、例えばポリエチレン(PE)、ポリイソブチレン、
ポリプロピレン;ビニルポリマー、例えばポリ(酢酸ビ
ニル);ポリスチレン;ポリアクリロニトリル(PA
N);実質的に水不溶性のポリアクリレート又はポリメ
タクリレート;ポリアセタール;熱可塑性重縮合物、例
えばポリアミド(PA)、ポリエステル、ポリウレタン、
ポリカーボネート、ポリ(アルキレンテレフタレー
ト);ポリアリールエーテルがある。
さらに含まれるものは、公知の実質的に水不溶性の熱可
塑性コポリマー、例えばアルキレン/ビニルエステル・
コポリマー、好ましくはエチレン/酢酸ビニル・コポリ
マー(EVA);エチレン/ビニルアルコール・コポリマ
ー(EVAL);アルキレン/アクリレート又はメタクリレ
ート・コポリマー、好ましくはエチレン/アクリル酸・
コポリマー(EAA);エチレン/エチルアクリレート・
コポリマー(EEA);エチレン/メチルアクリレート・
コポリマー(EMA);ABSコポリマー;スチレン/アクリ
ロニトリル・コポリマー(SAN);アクリル酸エステル
/アクリロニトリル・コポリマー;アクリルアミド/ア
クリロニトリル・コポリマー;アミドエーテル、アミド
エステルのブロックコポリマー;ウレタンエーテル、ウ
レタンエステルのブロックコポリマーならびにそれら混
合物がある。
これらの中で好ましいものは、好ましくは約95℃〜約26
0℃、より好ましくは約95〜約220℃、もっとも好ましく
は約95℃〜約190℃の範囲にセットされた加工温度で溶
融体を形成するものである。
さらに、好ましいものは、極性基、例えばエーテル基、
アミド基又はウレタン基を含むポリマーである。そのよ
うなポリマーには、エチレン、プロピレン又はイソブチ
レンと、ビニル化合物とのコポリマー、例えばエチレン
/ビニルアルコール・コポリマー(EVAL)、スチレン/
アクリロニトリル・コポリマー(SAN);アミドエーテ
ル、アミドエステルのブロックコポリマー;ウレタンエ
ーテル、ウレタンエステルのブロックコポリマー及びそ
れらの混合物がある。
このような実質的に水不溶性の熱可塑性ポリマーは、本
明細書に記載されるようないかなる所望の量で添加して
もよい。
そのようなポリマーは、いかなる公知の形態で使用して
もよい。それらの分子量もまた、当技術においては公知
である。比較的低分子量のそのようなポリマー(オリゴ
マー)を使用することも可能である。具体的な分子量範
囲の選択は、当業者には公知である最適化及び通常の実
施手法の問題である。
本発明に従う組成物においては、三種の成分a)、b)
及びc)は加えると計表示100%となり、以下%で提示
される成分の数値は、この計100%を表す。
変性澱粉と、成分b)とc)の計との比率は、1:99〜9
9:1であることができる。しかしながら、変性澱粉が最
終物質の特性に顕著な影響を及ぼすことが好ましい。し
たがって、変性澱粉は、全組成物の好ましくは少なくと
も約20重量%、より好ましくは少なくとも約60重量%、
もっとも好ましくは約70重量%〜約90重量%の範囲で含
まれる。すなわち、成分b)とc)の総量は、全組成物
の好ましくは約80重量%以下、より好ましくは約40重量
%以下、もっとも好ましくは約30重量%〜約10重量%の
量で含まれる。
変性澱粉:成分b)の比率は、約99:1〜約60:40、好ま
しくは約98:2〜約70:30の範囲である。もっとも好まし
い比率は、約90:10〜約80:20である。
成分b)は比較的極性の強い物質である。この物質は、
本組成物中で成分c)と合さって機能する場合、極性が
弱い成分c)とよりも、極性が強い成分c)とのほうが
より容易に混合することができる。したがって、より極
性の強い成分c)を用いると、より極性の弱い成分c)
を用いる場合よりも少量の成分b)しか必要とされない
であろう。熟練した当業者であれば、成分b)とc)の
適切な比率を選択し、実質的に均質な溶融組成物を得る
ことができるであろう。
変性澱粉が水を含有するならば、この変性澱粉成分の割
合は、変性澱粉/水成分の量であり、すなわち水の重量
を含むことになる。
澱粉を変性に先立ち以下に記する添加剤と混合し、連続
法に有用である易流動性の粉末を得て、成分b)及び
c)もしくは他の任意に添加される成分と混合する前に
変性及び粒状化してもよい。添加される他の成分は、粒
状化された変性澱粉と等しい粒径に粒状化されることが
好ましい。
しかし、天然澱粉あるいは予備押出し及び/又は変性さ
れた、粒状もしくは粉末状澱粉を、粉末状もしくは粒状
の添加剤及び/又はポリマー物質とともに、いかなる所
望の混合形態又は順序で加工することも可能である。
したがって、成分a)、b)及びc)ならびに他の従来
の添加剤は、標準的なミキサー中で混合させることが好
ましい。そして、この混合物を押出し機に通し、他の製
品への加工のための出発原料としても有用である成形品
の一形態としての粒状物又はペレットを製造することが
できる。しかし、粒状化を避け、得られる溶融体を下流
側の装置を用いることにより直接加工して、インフレー
トフィルムを含むフィルム、シート、形材、管、細管、
発泡体又は他の成形品を製造することが可能である。シ
ートは熱成形に用いることができる。
充填剤、潤滑剤及び/又は可塑剤は変性前に澱粉に添加
することが好ましい。一方、着色剤ならびに成分b)、
c)及び前述した以外の添加剤は、変性の前、途中又は
後で添加することができる。
実質的に変性された澱粉/水成分、すなわち粒状物は、
澱粉/水成分の好ましくは約10〜約22重量%、より好ま
しくは約12〜約19重量%、もっとも好ましくは約14〜約
18重量%の水分を有する。
上述の水分は、全組成物中の澱粉/水成分の重量に対す
る水の割合を表し、添加された実質的に水不溶性の熱可
塑性ポリマーの重量をも含むであろう全組成物自体の重
量に対する水の割合を表すものではない。
澱粉を変性させ、そして/あるいは、本発明に従う新規
なポリマー組成物の溶融体を形成させるためには、この
組成物を、押出し機のスクリュー・バレル中、変性及び
溶融体形成をもたらすに充分な時間をかけて適当に加熱
する。温度は、使用される澱粉の種により、好ましくは
105℃〜240℃、より好ましくは130℃〜190℃の範囲であ
る。この変性及び溶融体形成には、組成物を密閉空間中
で加熱する。密閉空間は、典型的な密閉容器又は、射出
成形装置又は押出し装置のスクリュー・バレルにおいて
生じるような非溶融質の原料物質の封止作用によって定
められる容器であってもよい。この意味では、射出成形
機又は押出し機のスクリュー・バレルは、密閉容器であ
ると理解されるべきである。密閉空間中で生じる圧力
は、使用される温度での水の蒸気圧に相当するが、当然
ながら、スクリュー・バレル中で通常に起こるように、
追加の圧力を加える、そして/あるいは、発生させても
よい。好ましい加圧及び/又は発生圧は、押出しにおい
て生じる圧力の範囲内であり、それ自体、例えば5〜15
0×105N/m2、好ましくは5〜75×105N/m2、とりわけ5
〜50×105N/m2であることが公知である。こうして得ら
れた組成物が変性澱粉のみからなるのならば、これを、
選択した混合及び加工の手法に従ってさらなる成分と混
合しうる状態に粒状化し、変性澱粉/ポリマー出発原料
からなる粒状混合物を得て、これをスクリュー・バレル
に供給することができる。
しかし、スクリュー・バレル中で得られる溶融体は、必
要な成分すべてをすでに含んでいるならば、射出成形に
よって適切な型へと直接成形する、すなわち最終製品へ
と直接さらなる加工を施すことができる。
スクリュー内で上述のようにして得られる粒状混合物
を、一般に約80℃〜約240℃、好ましくは約120℃〜約22
0℃、より好ましくは約130℃〜約190℃の範囲の温度に
加熱する。好ましくは、そのような混合物を、吸熱転移
分析(DSC)が、澱粉の酸化的熱分解に特有な吸熱の直
前の一定の比較的鋭いピークが消失したということを示
すまで、充分に高い温度で充分に長い時間をかけて加熱
する。
溶融体が形成される際の最小圧力は、該温度で生じる水
蒸気圧に相当する。この方法を上記で説明のような密閉
空間中で、すなわち、押出し又は成形工程において生
じ、0〜150×105N/m2、好ましくは0〜75×105N/m2
とりわけ0〜50×105N/m2であることがそれ自体公知で
ある圧力の範囲で実施する。
押出しによって成形品を形成する場合、圧力は上述のと
おりであることが好ましい。本発明に従う溶融体を例え
ば射出成形するならば、射出成形に通常使用される射出
圧力は、例えば300×105N/m2〜3,000×105N/m2、好まし
くは700×105N/m2〜2,200×105N/m2の範囲である。
したがって、本発明は、 1)主としてアミロース及び/又はアミロペクチンより
なり、含水率が5〜40重量%である澱粉; 請求項1のb)において定義された少なくとも一種のポ
リ(アルキレンイミン)又はそのコポリマー;及び 請求項1のc)において定義された熱可塑性ポリマーを
含む混合物であって、 変性澱粉:成分b)の割合が99:1〜60:40であり、成分
b)とc)との合計が全組成物の1〜80重量%である混
合物を; 2)前記混合物を、射出成形機又は押し出し機のスクリ
ュー・バレル内で、105〜240℃、の温度で、かつ150×1
05N/m2までの圧力に加熱して溶融体を形成し、該溶融体
を澱粉の変性及び溶融体が均一化するのに十分な時間加
熱する工程: 3)溶融体を製品に成形する工程;及び、 4)成形された製品を冷却する工程 からなる方法により製造された熱可塑性変性澱粉の成形
品を提供する。
多様な親水性ポリマーを添加剤として用いることができ
る。これらは、水溶性ポリマー及び水膨潤性ポリマーを
含む。そのようなものとして、動物性ゼラチン、植物性
ゼラチン、各種蛋白、例えばひまわり蛋白、大豆蛋白、
綿実蛋白、落花生蛋白、あぶらな蛋白、アクリル化蛋
白;水溶性多糖類、アルキルセルロース、ヒドロキシア
ルキルセルロース及びヒドロキシアルキルアルキルセル
ロース、例えばメチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシ
ブチルメチルセルロース、セルロースエステル及びヒド
ロキシアルキルセルロースエステル、例えばセルロース
アセチルフタレート(CAP)、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースフタレート(HPMCP);澱粉から得られる
同様な公知のポリマー;水溶性又は水膨潤性の合成ポリ
マー、例えばポリアクリレート、ポリメタクリレート、
ポリビニルアルコール、セラックならびに他の同様なポ
リマーがある。
好ましいものは合成ポリマーであり、もっとも好ましい
ものは、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ
ビニルアルコールである。
そのような親水性ポリマーは、澱粉/水成分を基準とし
て約50重量%まで、好ましくは約30重量%まで、もっと
も好ましくは約5重量%〜約20重量%で、任意に添加す
ることができる。何らかの親水性ポリマーを添加する場
合には、組成物中の水の適量を決定する際に、澱粉とと
もにその質量を考慮すべきである。
他の有用な添加剤には、例えば補助剤、充填剤、潤滑
剤、離型剤、可塑剤、発泡剤、安定剤、着色剤、顔料、
増量剤、改質剤、流動加速剤及びこれらの混合物があ
る。
充填剤の例には、全成分の総重量を基準として約0.02〜
約50重量%、好ましくは約0.20〜約20重量%の範囲の濃
度で含まれる無機充填剤、例えばマグネシウム、アルミ
ニウム、ケイ素、チタンなどの酸化物がある。
潤滑剤の例としては、全組成物の重量を基準として約0.
1〜約5重量%、好ましくは約0.1〜約3重量%の濃度で
含めることができるアルミニウム、カルシウム、マグネ
シウム及び錫のステアリン酸塩ならびにタルク、シリコ
ーンなどがある。
可塑剤の例には、全成分の総重量を基準として約0.5〜
約15重量%、好ましくは約0.5〜約5重量%の濃度で添
加される、低分子のポリ(酸化アルキレン)、例えばポ
リ(エチレングリコール)、ポリ(プロピレングリコー
ル)、ポリ(エチレン−プロピレングリコール);低分
子量の有機可塑剤、例えばグリセロール、ペンタエリト
リット、グリセロールモノアセテート、グリセロールジ
アセテートもしくはグリセロールトリアセテート;プロ
ピレングリコール、ソルビトール、ジエチルスルホコハ
ク酸ナトリウムなどがある。着色剤の例には、公知のア
ゾ染料、有機もしくは無機の顔料又は天然着色剤があ
る。無機顔料が好ましく、例えば鉄又はチタンの酸化物
があり、それ自体公知であるこれらの酸化物は、全成分
の重量を基準として約0.001〜約10重量%、好ましくは
約0.5〜約3重量%の濃度で添加される。
澱粉物質の流動特性を改善するための化合物、例えば水
素化された形態であることが好ましい動物性又は植物性
の脂肪、とりわけ室温で固形であるものを、さらに添加
してもよい。これらの脂肪は、50℃以上の融点を有する
ことが好ましい。好ましいものは、C12−、C14−、C16
−及びC18−脂肪酸のトリグリセリドである。
これらの脂肪は、増量剤又は可塑剤を加えることなく、
単独で添加することができる。
これらの脂肪は、単独で、あるいは、モノグリセリド及
び/又はジグリセリドあるいはホスファチド、とりわけ
レシチンとともに好都合に添加することができる。モノ
グリセリド及びジグリセリドは、上述の種の脂肪、すな
わちC12−、C14−、C16−及びC18−脂肪酸から誘導する
ことが好ましい。
使用される脂肪、モノグリセリド、ジグリセリド及び/
又はレシチンの総量は、澱粉と添加される親水性ポリマ
ーの総重量の約5重量%まで、好ましくは約0.5〜約2
重量%の範囲である。
この物質は、酸化防止剤などの安定剤、例えばチオビス
フェノール、アルキリデンビスフェノール、第2級芳香
族アミン;光安定剤、例えば紫外線吸収剤、紫外線消光
剤;ヒドロペルオキシド分解剤;遊離基掃去剤;微生物
に対する安定剤をさらに含んでいてもよい。
本発明の組成物は、密閉空間中で、すなわち水分及び圧
力が制御された条件で加熱されると、熱可塑性溶融体を
形成する。そのような溶融体を、例えば射出成形、吹込
成形、押出し及び同時押出し(棒、管及びフィルム押出
し)、圧縮成形、発泡のための従来の装置を用いること
により、従来の熱可塑性物質と同様に加工して公知の製
品を製造することができる。製品には、ビン、シート、
フィルム、包装材料、管、棒、積層フィルム、袋、バッ
グ、医薬用カプセル、顆粒、粉末又は発泡体がある。
例えば、これらの組成物を用い、周知の方法によって低
密度包装材料(例:発泡体)を製造することができる。
所望により、従来の発泡剤を用いてもよいし、あるい
は、一定の組成物については水自体が発泡剤として作用
することができる。組成及び加工条件を変化させること
によって、連続気泡の発泡体及び独立気泡の発泡体を望
みどおりに製造することができる。本組成物から製造さ
れたこれらの発泡体は、本発明に従う成分b)及びc)
を含有していない澱粉から製造された発泡体と比較して
改善された特性(例;寸法安定性、耐湿性など)を示す
であろう。
これらの組成物は、活性物質の担体物質として使用して
もよく、活性成分、例えば医薬品及び/又は農薬として
活性な化合物、例えば殺虫剤と混合し、これらの成分を
後で放出して適用するために使用してもよい。得られる
押出し物質を粒状化又は加工して微粉末にすることがで
きる。
下記の各実施例は、本発明をより詳細に説明及び例示す
るためのものであるが、各請求項によって定められるそ
の範囲を限定すべきものではない。
参考例1 (a)水分15.1%を含むじゃがいも澱粉9,500gを高速ミ
キサーに入れ、Polymin PとしてBASF社から販売のポリ
エチレンイミンの50%水溶液(成分b))850g、Boeson
VPとしてBoehringer Ingelheim社から販売の水素化脂
肪(潤滑・離型剤)80.75g及びMetarin PとしてLucas M
eyer社から販売の溶融体流動加速剤(レシチン)40.37g
を攪拌しながら添加した。最終混合物の水分は14.8%で
あった。
(b)(a)の下で製造された混合物10,000gを、ホッ
パーを介して、Werner & pfleiderer社製の連動回転ダ
ブルスクリュー型押出し機(Continua37型)に供給し
た。
バレルの4区分の温度分布は、20℃−180℃−180℃−80
℃であった。
混合物の生産率を8.4kg/hr(スクリュー速度は200rpm)
として押出しを実施した。水を注入口から2.1kg/hrの流
量で添加した。押出しの間のこの物質の水分は32.5%で
あった。押出し機の最後の区分で、400mbarに減圧して
水の一部を水蒸気として除去した。
この粒状物の水分は室温での平衡後で17.4%であると測
定された。
(c)(b)の下で得られた予備ブレンドされた混合物
の粒状物(H2O含有率17.4%)を、ホッパーを介して、
射出成形機Arburg329−210−750に供給し、引張り試験
用の試料を製造した。バレルの温度分布は、90℃−165
℃−165℃−165℃であった。
射出重量は8g、滞留時間は450秒、射出圧力は1,470バー
ル、背圧は80バール、そしてスクリュー速度は180rpmで
あった。
このようにして製造された引張り試験用試料を、任意の
標準条件として、耐候試験キャビネット中、50%R.H.で
5日間かけて状態調整した。
この試験用試料は標準DIN形状(DIN第53455号)を有し
ていた。
(d)状態調整された引張り試験用試料をZwick引張り
試験装置上でその応力/ひずみ挙動について試験した。
毎分10mmの伸び率を用いて試料を室温で測定した。結果
を表1に示し、成分b)及びc)を含めずに同様な方法
で加工した同一の澱粉から得られた引張り試験用試料に
ついての結果と比較した。
実施例2 各成分の比率を表2に示すように変更した以外は、参考
例1を同様に繰り返した。
なお、成分c)としてエチレン/アクリル酸・コポリマ
ーを用いた。
射出成形されたポリマーは、ブレンドなし澱粉のポリマ
ーよりも靱性かつ湿り空気に対して抵抗性であった。屈
曲時の破断に対する抵抗として測定される靱性は、ブレ
ンド9からブレンド2へと、ポリエチレンイミンの含有
量の合計での増加に伴いながら増大した。湿り雰囲気中
での軟化に対する抵抗は、ブレンドなしの澱粉と比較し
て、すべての場合において改善されているが、ブレンド
1、4、5及び6の抵抗がとりわけ良好であった。これ
らの結果は、予想外の組合せが性能における改良をもた
らすことを示している。
実施例3 (a)水分15%を含むじゃがいも澱粉8,900gを高速ミキ
サーに入れ、Polymin PとしてBASF社から販売のポリエ
チレンイミンの50%水溶液(成分b))170g、Primacor
5980としてDow Chemical社から販売の、エチレン80重
量%及びアクリル酸20重量%を含むエチレン/アクリル
酸・コポリマー(成分c))85g、Lupolen2410TとしてB
ASF社から販売のポリエチレン(成分c))765g、Boeso
n VPとしてBoehringer Ingelheim社から販売の水素化脂
肪(潤滑・離型剤)75.6gならびに、Metarin PとしてLu
cas Meyer社から販売の溶融体流動加速剤(レシチン)3
7.8gを攪拌しながら添加した。最終混合物の水分は13.6
%であった。
(b)(α)の下で製造された混合物10,000gを、ホッ
パーを介して、Werner & Pfleiderer社製の連動回転ダ
ブルスクリュー型押出し機(Continua37型)に供給し
た。
バレルの4区分の温度分布は、20℃−180℃−180℃−80
℃であった。
混合物の生産率を8.4kg/hr(スクリュー速度は200rpm)
として押出しを実施した。水を注入口から2.1kg/hrの流
量で添加した。押出しの間のこの物質の水分は31.5%で
あった。押出し機の最後の区分で、100mbarに減圧して
水の一部を水蒸気として除去した。
この粒状物の水分は室温での平衡後で13.9%であると測
定された。従来のミキサー中で攪拌しながら水を噴霧す
ることにより、この粒状物の水分を17%にまで調整し
た。
(c)(b)の下で得られた予備ブレンドされた混合物
の粒状物(H2O含有率17%)を、ホッパーを介して、射
出成形機Arburg329−210−750に供給し、引張り試験用
の試料を製造した。バレルの温度分布は、90℃−165℃
−165℃−165℃であった。
射出重量は7.7g、滞留時間は450秒、射出圧力は2,200バ
ール、背圧は80バール、そしてスクリュー速度は180rpm
であった。
このようにして製造された引張り試験用試料を、任意の
標準条件として、耐候試験キャビネット中、50%R.H.で
5日間かけて状態調整した。
この試験用試料は標準DIN形状(DIN第53455号)を有し
ていた。
(d)状態調整された引張り試験用試料を、参考例1に
記載のように、Zwick引張り試験装置上でその応力/ひ
ずみ挙動について試験した。結果を表1に示す。
実施例4 (a)水分15.1%を含むじゃがいも澱粉8,000gを高速ミ
キサーに入れ、Polymin PとしてBASF社から販売のポリ
エチレンイミンの50%水溶液(成分b))680g、PEBAX
MA−4011としてAtochem社から販売の熱可塑性ポリアミ
ド弾性体(成分c))680g、Pellethane2103−80−AEF
としてDow Chemical社から販売の熱可塑性ポリウレタン
(成分c))680g、水素化脂肪(潤滑・離型剤)である
Boeson VP68g及び、溶融体流動加速剤(レシチン)であ
るMetarin P37.82gを攪拌しながら添加した。最終混合
物の水分は12.4%であった。
(b)(a)の下で製造された混合物9,000gを、ホッパ
ーを介して、参考例1に記載のものと同じ連動回転ダブ
ルスクリュー型押出し機に供給した。以下の温度分布:2
0℃−50℃−190℃−150℃で混合物の押出しを実施し
た。押出し実験にあたっての他のパラメーターは次のと
おりであった。
生産率:7.4kg/hr スクリュー速度:200rpm 水添加率:0.5kg/hr 減圧(最終区分):800mbar 押出しの間の水分:17.6% この粒状物の水分は室温での平衡後で3%であると測定
された。従来のミキサー中で攪拌しながら水を噴霧する
ことにより、この粒状物の水分を17%にまで調整した。
(c)(b)の下で得られた粒状物を、参考例1の
(c)に記載のものと同じ射出成形機を用いて加工し
た。バレルの温度分布は、90℃−175℃−175℃−175℃
であった。加工にあたっての他のパラメーターは次のと
おりであった。
射出重量:7.7g 滞留時間:450秒 射出圧力:1,900バール 背圧:80バール スクリュー速度:180rpm このようにして製造された引張り試験用試料を状態調整
し、参考例1の(d)に記載のように、Zwick引張り試
験装置上で試験した。
結果を表1に示す。
実施例5 成分b)の代りに、Polysciences社から販売のMw60,000
〜80,000のポリ(N−ヒドロキシエチルエチレンイミ
ン)を31%水溶液として用い、さらに、EVAL−L−101
としてKuraray社から販売のエチレン/ビニルアルコー
ル(エチレン27モル%、ビニルアルコール73モル%)・
コポリマー(成分c))を混合物に添加した以外は、参
考例1を同様に繰り返した。各成分の比率を表3に示す
ように変更した。
射出成形されたポリマーは、ブレンドなし澱粉のポリマ
ーよりも靱性かつ湿り空気に対して抵抗性であった。
実施例6 (a)水分15%を含むじゃがいも澱粉8,900gを高速ミキ
サーに入れ、Polymin PとしてBASF社から販売のポリエ
チレンイミンの50%水溶液(成分b))510g、Primacor
5980としてDow Chemical社から販売の、エチレン80重量
%及びアクリル酸20重量%を含むエチレン/アクリル酸
・コポリマー(成分c))85g、Polystyrol144−Cとし
てBASF社から販売のポリスチレン(成分c))425g、水
素化脂肪(潤滑・離型剤)であるBoeson VP75.65gなら
びに、溶融体流動加速剤(レシチン)であるMetarin P3
7.82gを攪拌しながら添加した。最終混合物の水分は15.
8%であった。
(b)(a)の下で製造された混合物9,000gを、ホッパ
ーを介して、参考例1に記載のものと同じ連動回転ダブ
ルスクリュー型押出し機に供給した。
以下の加工時のパラメーターで混合物の押し出しを実施
した。
温度分布:20℃−200℃−200℃−80℃ 生産率:8.4kg/hr スクリュー速度:200rpm 水添加率:2.1kg/hr 減圧(最終区分):100mbar 押出しの間の水分:33.3% この粒状物の水分は室温での平衡後で13.9%であると測
定された。従来のミキサー中で攪拌しながら水を噴霧す
ることにより、この粒状物の水分を17%にまで調整し
た。
(c)(b)の粒状物を、参考例1と同じ射出成形機を
用いて加工した。加工時のパラメーターは次のとおりで
あった。
温度分布:90℃−165℃−165℃−165℃ 射出重量:7.8g 滞留時間:450秒 射出圧力:2,220バール 背圧:80バール スクリュー速度:180rpm このようにして製造された引張り試験用試料を状態調整
し、参考例1の(d)に記載のZwick引張り試験装置上
で試験した。
結果を表1に示す。
実施例7 (a)水分15.1%を含むじゃがいも澱粉8,800gを高速ミ
キサーに入れ、Polymin PとしてBASF社から販売のポリ
エチレンイミンの50%水溶液(成分b))680g、Pellet
hane2103−80−AEとしてDow Chemical社から販売の熱可
塑性弾性体ポリウレタンブロックポリエーテル(成分
c))1,360g、水素化脂肪(潤滑・離型剤)であるBoes
on VP75g及び、溶融体流動加速剤(レシチン)であるMe
tarin P38gを攪拌しながら添加した。最終混合物の水分
は15.2%であった。
(b)(a)の下で製造された混合物9,000gを、ホッパ
ーを介して、参考例1に記載のものと同じ連動回転ダブ
ルスクリュー型押出し機に供給した。
以下の加工条件下で混合物の押し出しを実施した。
温度分布:20℃−50℃−190℃−150℃ 生産率:8kg/hr スクリュー速度:200rpm 水添加率:0.5kg/hr 減圧(最終区分):600mbar 押出しの間の水分:20.2% この粒状物の水分は室温での平衡後で5%であった。従
来のミキサー中で攪拌しながら水を噴霧することによ
り、この粒状物の水分を17%にまで調整した。
(c)(b)の下で得られた粒状物を、参考例1の
(c)に記載のものと同じ射出成形機を用いて加工し
た。加工時のパラメーターは次のとおりであった。
温度分布:90℃−175℃−175℃−175℃ 射出重量:7.8g 滞留時間:450秒 射出圧力:1,800バール 背圧:80バール スクリュー速度:180rpm このようにして製造された引張り試験用試料を状態調整
し、参考例1の(d)に記載のZwick引張り試験装置上
で試験した。
結果を表1に示す。
実施例8 (a)水分15.1%を含むじゃがいも澱粉8,000gを高速ミ
キサーに入れ、ポリエチレンイミン(Polymin P)の50
%水溶液(成分b))680g、Pebax MA−4011としてAtoc
hem社から販売のポリアミドブロックポリエーテル熱可
塑性弾性体(成分c))680g、水素化脂肪(潤滑・離型
剤)であるBoeson VP68g及び、溶融体流動加速剤(レシ
チン)であるMetarin P34gを攪拌しながら添加した。最
終混合物の水分は16.3%であった。
(b)(a)の下で製造された混合物9,000gを、ホッパ
ーを介して、参考例1に記載のものと同じ連動回転ダブ
ルスクリュー型押出し機に供給した。
以下の加工時のパラメーターで混合物の押し出しを実施
した。
温度分布:20℃−200℃−200℃−150℃ 生産率:7.8kg/hr スクリュー速度:200rpm 水添加率:0.5kg/hr 減圧(最終区分):800mbar 押出しの間の水分:21.2% この粒状物の水分は室温での平衡後で3%であった。従
来のミキサー中で攪拌しながら水を噴霧することによ
り、この粒状物の水分を17%にまで調整した。
(c)(b)の下で得られた粒状物を、参考例1の
(c)に記載のものと同じ射出成形機を用いて加工し
た。加工時のパラメーターは次のとおりであった。
温度分布:90℃−175℃−175℃−175℃ 射出重量:7.8g 滞留時間:450秒 射出圧力:1,850バール 背圧:80バール スクリュー速度:180rpm このようにして製造された引張り試験用試料を状態調整
し、参考例1の(d)に記載のZwick引張り試験装置上
で試験した。
結果を表1に示す。
実施例9 水分を22%に調整し、カッターをダイ前面から取り外し
たことを除き、参考例1のステップ(a)及び(b)を
繰り返した。過剰な水の蒸発の結果として発泡した、連
続する押出し物を得た。この発泡体を30〜40mmの長さに
裁断すると、荒充填用の包装絶縁材料として有用なもの
が得られた。
実施例10 実施例2〜8の各射出成形操作の間、発泡体を形成する
用途を例示するための実験を行った。参考例1のステッ
プ(a)、(b)及び(c)に記載のようにして溶融物
質を得て、これを、各場合につき、密閉型中に射出成形
するのではなく、外気中に押出しした(ステップ
(c))。各場合において、その物質を包装用の荒充填
材として有用である発泡押出し物へと転換した。
実施例11 参考例1からの粒状物とポリスチレンとを30:70の重量
部の比率で混合し、実施例10に従って処理した。得られ
た発泡押出し物は、構造用フォームをはじめとする多様
な用途に適当である、非常に微細かつ均一な気泡構造を
有していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヤコブ・ジルビガー スイス国、ツェーハー ‐4054 バーゼ ル、オーベルヴィレルシュトラーセ 72 (56)参考文献 特開 昭63−230701(JP,A) 特開 昭50−92325(JP,A)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)澱粉と水成分を基準にして5〜40重量
    %の含水率を有する澱粉を、密閉容器中、剪断条件下
    で、その成分のガラス転移点及び融点より上の105〜240
    ℃の温度で、かつ用いた温度における水の蒸気圧に相当
    する圧力から150×105N/m2までの圧力で加熱して溶融体
    を生成し、そして該溶融体を澱粉顆粒の分子構造の融解
    及び該溶融体が均一化するのに十分な時間加熱すること
    により製造された変性澱粉; b)ポリ(アルキレンイミン)及びアルキレンイミン・
    コポリマーよりなる群から選ばれる少なくとも1種のコ
    ポリマーであって、このアルキレンイミンがN−非置換
    又はN−置換のエチレンイミン又は2−メチル−エチレ
    ンイミンよりなる群から選ばれるもの;及び c)95〜260℃の範囲内の加工温度で溶融体を形成する
    実質的に水不溶性の熱可塑性ポリマーであって、 (i)ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ(酢酸ビ
    ニル)、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリア
    クリレート、ポリメタクリレート、ポリアセタール、ポ
    リアミド、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリウレタ
    ン、ポリカーボネート、ポリ(アルキレンテレフタレー
    ト)、ポリアリールエーテル、 (ii)アルキレン/ビニルエステル・コポリマー、アル
    キレン/ビニルアルコール・コポリマー、アルキレン/
    アクリル酸又はメタクリル酸・コポリマー、アルキレン
    /アクリレート又はメタクリレート、コポリマー、スチ
    レン/アクリロニトリル・コポリマー、アミドエステル
    又はアミドエーテルのブロックコポリマー、ウレタンエ
    ーテル又はウレタンエステルのブロックコポリマー及び
    これらの混合物から選ばれる熱可塑性ポリマー; を含む組成物であって、変性澱粉:成分b)の割合が9
    9:1〜60:40であり、成分b)とc)との合計が全組成物
    の1〜80重量%である組成物。
  2. 【請求項2】置換されたエチレンイミンが、N−アセチ
    ル−エチレンイミン又はN−プロピオニル−エチレンイ
    ミンである、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】成分b)のポリマーが、ポリ(エチレンイ
    ミン)であり、かつ25,000〜430,000の平均分子量を有
    するものである、請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】成分c)が、(i)ポリエチレン、ポリプ
    ロピレン、ポリイソブチレン、ポリ(塩化ビニル)、ポ
    リ(酢酸ビニル)、ポリスチレン、ポリアミド、熱可塑
    性ポリエステル、熱可塑性ポリウレタン、ポリカーボネ
    ート、ポリ(アルキレンテレフタレート)、(ii)エチ
    レン/酢酸ビニル・コポリマー、エチレン/ビニルアル
    コール・コポリマー、エチレン/エチルアクリレート・
    コポリマー、エチレン/メチルアクリレート・コポリマ
    ー及びこれらの混合物よりなる群から選ばれる、請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】成分b)が、全組成物の10〜30%重量であ
    る、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】成分b)と成分c)との合計が、全組成物
    の1〜50重量%である、請求項1〜5のいずれか一項に
    記載の組成物。
  7. 【請求項7】成分c)のポリマーが、そのポリマー100
    グラムあたり10%未満の割合で吸水する、請求項1〜6
    のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】含水率が、澱粉と水成分の10〜22重量%で
    ある、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】溶融体の形態である、請求項1〜8のいず
    れか1項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】凝固体の形態である、請求項1〜8のい
    ずれか1項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】1)主としてアミロース及び/又はアミ
    ロペクチンよりなり、含水率が5〜40重量%である澱
    粉; 請求項1のb)において定義された少なくとも一種のポ
    リ(アルキレンイミン)又はそのコポリマー;及び 請求項1のc)において定義された熱可塑性ポリマー を含む混合物であって、 変性澱粉:成分b)の割合が99:1〜60:40であり、成分
    b)とc)との合計が全組成物の1〜80重量%である混
    合物を; 2)前記混合物を、射出成形機又は押し出し機のスクリ
    ュー・バレル内で、105〜240℃の温度で、かつ150×105
    N/m2までの圧力で加熱して溶融体を形成し、該溶融体を
    澱粉の変性及び溶融体が均一化するのに十分な時間加熱
    する工程: 3)溶融体を製品に成形する工程;及び、 4)成形された製品を冷却する工程 からなる方法により製造された熱可塑性変性澱粉の成形
    品。
  12. 【請求項12】成形工程が、発泡、製膜、加圧成形、射
    出成形、吹込成形、押出し成形、同時押出し成形、真空
    発泡、熱成形、又はそれらの組み合せである、請求項11
    に記載の成形品。
  13. 【請求項13】粒状、微粒状又はペレット状である、請
    求項11に記載の成形品。
  14. 【請求項14】容器、ビン、パイプ、棒、包装材料、シ
    ート、発泡体、フィルム、袋、バッグ又は硬カプセルで
    ある、請求項11に記載の成形品。
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