JPH07259350A - パイプ部材への成型爆薬装着方法およびパイプ部材の発破方法 - Google Patents
パイプ部材への成型爆薬装着方法およびパイプ部材の発破方法Info
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- JPH07259350A JPH07259350A JP5621094A JP5621094A JPH07259350A JP H07259350 A JPH07259350 A JP H07259350A JP 5621094 A JP5621094 A JP 5621094A JP 5621094 A JP5621094 A JP 5621094A JP H07259350 A JPH07259350 A JP H07259350A
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- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 成型爆薬のパイプ部材に対するスタンドオフ
を一定に保たせて爆薬の保有する切断能力を利用して、
パイプ部材の一部を短冊状に破断可能にする。 【構成】 構造物を構成するパイプ部材11の内周また
は外周に、複数の成型爆薬12を円周方向には一定の間
隔で、かつ上記パイプ部材11の軸方向に一致する向き
に取り付ける。
を一定に保たせて爆薬の保有する切断能力を利用して、
パイプ部材の一部を短冊状に破断可能にする。 【構成】 構造物を構成するパイプ部材11の内周また
は外周に、複数の成型爆薬12を円周方向には一定の間
隔で、かつ上記パイプ部材11の軸方向に一致する向き
に取り付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パイプ部材で構成さ
れた構造物を倒壊する際にパイプ部材を発破してその耐
荷力を消失させる方法に関する。
れた構造物を倒壊する際にパイプ部材を発破してその耐
荷力を消失させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、パイプ部材を発破してその耐
荷力を消失させるための技術として、例えば図5に示す
ように、パイプ部材2の内部に爆薬1をワイヤなどで吊
り下げた状態で、この爆薬1を炸裂させてそのパイプ部
材2を破砕する方法や、図6に示すように、パイプ部材
2の外周(または内周)に水平方向に複数の短い爆薬3
を並べて装着し、必要に応じその爆薬上に導爆線4を沿
わせて起爆し、パイプ部材2を破断する方法が提供され
ている。
荷力を消失させるための技術として、例えば図5に示す
ように、パイプ部材2の内部に爆薬1をワイヤなどで吊
り下げた状態で、この爆薬1を炸裂させてそのパイプ部
材2を破砕する方法や、図6に示すように、パイプ部材
2の外周(または内周)に水平方向に複数の短い爆薬3
を並べて装着し、必要に応じその爆薬上に導爆線4を沿
わせて起爆し、パイプ部材2を破断する方法が提供され
ている。
【0003】また、図7に示すように、パイプ部材2の
外周(または内周)の斜めの破断計画線5上に複数の切
欠き6を形成し、その破断計画線5上に沿って配置した
図示しない長めの爆薬を起爆することにより、少ない爆
薬使用数で、パイプ部材1を破断する方法が提供されて
いる。
外周(または内周)の斜めの破断計画線5上に複数の切
欠き6を形成し、その破断計画線5上に沿って配置した
図示しない長めの爆薬を起爆することにより、少ない爆
薬使用数で、パイプ部材1を破断する方法が提供されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように爆薬1をパイプ部材2内に吊り下げて爆発させる
方法では、爆破エネルギ開放の外部指向性から、その使
用は水中に限定され、地上の解体作業用途には適さない
という問題点があった。
ように爆薬1をパイプ部材2内に吊り下げて爆発させる
方法では、爆破エネルギ開放の外部指向性から、その使
用は水中に限定され、地上の解体作業用途には適さない
という問題点があった。
【0005】また、パイプ部材2の外周に水平に爆薬3
を並設して爆発させる方法では、パイプ部材2の曲面上
に通常の成型爆薬を用いた場合に、その非可塑性に起因
するスタンドオフのばらつきと、ノイマンジェットの干
渉とによって、実際の破断線が閉合せず、一部が破断せ
ずに残る確率が高く、この結果、パイプ部材2の倒壊が
妨げられるという問題点があった。また、これを防止す
るために薬量を多めに使用することとなり、結果として
騒音など環境対策上の困難を招いていた。
を並設して爆発させる方法では、パイプ部材2の曲面上
に通常の成型爆薬を用いた場合に、その非可塑性に起因
するスタンドオフのばらつきと、ノイマンジェットの干
渉とによって、実際の破断線が閉合せず、一部が破断せ
ずに残る確率が高く、この結果、パイプ部材2の倒壊が
妨げられるという問題点があった。また、これを防止す
るために薬量を多めに使用することとなり、結果として
騒音など環境対策上の困難を招いていた。
【0006】さらに、爆薬を斜めの破断計画線5上に設
置して爆破を行う方法では、切欠き6を設けるなど、発
破解体における事前処理の工事全体に占める割合が大き
くなるため、倒壊作業の能率が著しく悪くなるなどの問
題点があった。
置して爆破を行う方法では、切欠き6を設けるなど、発
破解体における事前処理の工事全体に占める割合が大き
くなるため、倒壊作業の能率が著しく悪くなるなどの問
題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、パイプ部材の発破を爆薬の
炸裂によるパイプ部材の座屈によって行えるようなパイ
プ部材への成型爆薬の装着方法、およびその爆薬の適切
な装着配置によって上記パイプ部材を座屈倒壊させるパ
イプ部材の発破方法を提供することを目的とする。
ためになされたものであり、パイプ部材の発破を爆薬の
炸裂によるパイプ部材の座屈によって行えるようなパイ
プ部材への成型爆薬の装着方法、およびその爆薬の適切
な装着配置によって上記パイプ部材を座屈倒壊させるパ
イプ部材の発破方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明における
パイプ部材への成型爆薬装着方法は、構造物を構成する
パイプ部材の内周または外周に、複数の成型爆薬を円周
方向には一定の間隔で、かつ上記パイプ部材の軸方向に
一致する向きに取り付けるようにしたものである。
パイプ部材への成型爆薬装着方法は、構造物を構成する
パイプ部材の内周または外周に、複数の成型爆薬を円周
方向には一定の間隔で、かつ上記パイプ部材の軸方向に
一致する向きに取り付けるようにしたものである。
【0009】請求項2の発明におけるパイプ部材の発破
方法は、発破により上記パイプ部材の一部の保有耐力を
低減させて、上記構造物を倒壊メカニズムに至らしめる
ようにしたものである。
方法は、発破により上記パイプ部材の一部の保有耐力を
低減させて、上記構造物を倒壊メカニズムに至らしめる
ようにしたものである。
【0010】請求項3の発明におけるパイプ部材の発破
方法は、発破を、電気雷管,導爆線および工業雷管を組
み合わせた発破手段により実施するようにしたものであ
る。
方法は、発破を、電気雷管,導爆線および工業雷管を組
み合わせた発破手段により実施するようにしたものであ
る。
【0011】
【作用】請求項1の発明におけるパイプ部材への成型爆
薬装着方法は、所定のパイプ諸元に対してパイプ部材に
作用する軸応力度を求め、短冊状に炸裂する薄板の座屈
応力度が、上記軸応力度を下回るような成型爆薬の長さ
および水平方向の配置間隔を設定し、この設定位置に上
記成型爆薬を装着するようにする。
薬装着方法は、所定のパイプ諸元に対してパイプ部材に
作用する軸応力度を求め、短冊状に炸裂する薄板の座屈
応力度が、上記軸応力度を下回るような成型爆薬の長さ
および水平方向の配置間隔を設定し、この設定位置に上
記成型爆薬を装着するようにする。
【0012】請求項2の発明におけるパイプ部材の発破
方法は、予め計算された長さの成型爆薬を一定の間隔で
パイプ部材の内周または外周に配置して爆発させること
により、成型爆薬の設置数に応じた破断線でパイプ部材
を短冊状に破断させ、この破断部で座屈を発生させるこ
とで、パイプ部材を倒壊メカニズムに移行させる。
方法は、予め計算された長さの成型爆薬を一定の間隔で
パイプ部材の内周または外周に配置して爆発させること
により、成型爆薬の設置数に応じた破断線でパイプ部材
を短冊状に破断させ、この破断部で座屈を発生させるこ
とで、パイプ部材を倒壊メカニズムに移行させる。
【0013】請求項3の発明に係るパイプ部材の発破方
法は、電気雷管,導爆線および工業雷管の組み合わせに
よって複数の爆薬の斉発性を確保し、一時に発生した爆
発力により大きな倒壊エネルギを得られるようにする。
法は、電気雷管,導爆線および工業雷管の組み合わせに
よって複数の爆薬の斉発性を確保し、一時に発生した爆
発力により大きな倒壊エネルギを得られるようにする。
【0014】
実施例1.以下に、この発明の一実施例を図について説
明する。図1はこの発明で倒壊の対象となる4本のパイ
プ部材11を持った構造物である鉄塔Eを示し、例えば
架空電線の支持に用いられ、例えば50m以上にも達す
るものである。
明する。図1はこの発明で倒壊の対象となる4本のパイ
プ部材11を持った構造物である鉄塔Eを示し、例えば
架空電線の支持に用いられ、例えば50m以上にも達す
るものである。
【0015】また、図2は上記パイプ部材11の一部を
拡大して示し、このパイプ部材11の一部の外周または
内周には、ここに座屈を発生させるために予め計算され
た長さaの複数本の成型爆薬12が一定の間隔bをおい
て、水平の円周方向に並設され、これらの成型爆薬12
はパイプ部材11の軸方向に一致する向きに取り付けら
れている。
拡大して示し、このパイプ部材11の一部の外周または
内周には、ここに座屈を発生させるために予め計算され
た長さaの複数本の成型爆薬12が一定の間隔bをおい
て、水平の円周方向に並設され、これらの成型爆薬12
はパイプ部材11の軸方向に一致する向きに取り付けら
れている。
【0016】従って、上記成型爆薬12はパイプ部材1
1の軸方向に一致するように取り付けられるため、その
各成型爆薬12とパイプ部材11とのスタンドオフを最
適の一定値に保つことができ、従来の図6に示すような
成型爆薬3の取り付けで生じたスタンドオフの不均等や
ノイマンジェットの干渉を未然に回避できることにな
る。
1の軸方向に一致するように取り付けられるため、その
各成型爆薬12とパイプ部材11とのスタンドオフを最
適の一定値に保つことができ、従来の図6に示すような
成型爆薬3の取り付けで生じたスタンドオフの不均等や
ノイマンジェットの干渉を未然に回避できることにな
る。
【0017】実施例2.また、各成型爆薬12は複数が
独立してパイプ部材11上に設けられているため、他の
成型爆薬12を吹き飛ばすことのないように、しかも、
有効な爆破力を得るためには、斉発性を確保することが
必要である。
独立してパイプ部材11上に設けられているため、他の
成型爆薬12を吹き飛ばすことのないように、しかも、
有効な爆破力を得るためには、斉発性を確保することが
必要である。
【0018】そこで、この発明では、例えば図3に示す
ように、各成型爆薬12ごとに工業雷管13を設け、こ
れらの各工業雷管13に電気雷管14に接続された導爆
線15の各一端を連結し、上記電気雷管14を脚線16
および母線17を介して発破機器18に接続してある。
ように、各成型爆薬12ごとに工業雷管13を設け、こ
れらの各工業雷管13に電気雷管14に接続された導爆
線15の各一端を連結し、上記電気雷管14を脚線16
および母線17を介して発破機器18に接続してある。
【0019】そして、この発明では、所定のパイプ諸元
に対してパイプ部材に作用する軸応力度を求め、短冊状
に炸裂する薄板の座屈応力度が、上記軸応力度を下回る
ような成型爆薬の長さおよび水平方向の配置間隔を設定
し、この設定位置に上記成型爆薬を装着するようにして
いる。
に対してパイプ部材に作用する軸応力度を求め、短冊状
に炸裂する薄板の座屈応力度が、上記軸応力度を下回る
ような成型爆薬の長さおよび水平方向の配置間隔を設定
し、この設定位置に上記成型爆薬を装着するようにして
いる。
【0020】このため、倒壊設計にもとづいて、発破に
よってパイプ部材11の一部が、図4に示すように、複
数の短冊状部11aとなり、さらに座屈により折れ曲が
ってヒンジ形状をなすようにする。従って、成型爆薬1
2の装着はそのヒンジ形成箇所を中心としてその成型爆
薬12の一本の長さ分の範囲でなされる。
よってパイプ部材11の一部が、図4に示すように、複
数の短冊状部11aとなり、さらに座屈により折れ曲が
ってヒンジ形状をなすようにする。従って、成型爆薬1
2の装着はそのヒンジ形成箇所を中心としてその成型爆
薬12の一本の長さ分の範囲でなされる。
【0021】また、成型爆破線の装着間隔を、部分的に
荒くすると、その部分は座屈しにくくなり、これを利用
して回転ヒンジの回転方向を制御することが可能であ
る。
荒くすると、その部分は座屈しにくくなり、これを利用
して回転ヒンジの回転方向を制御することが可能であ
る。
【0022】次に、上記短冊状部11aを形成するため
のパイプ部材11に対する成型爆薬12の装着方法につ
いて具体的に説明する。
のパイプ部材11に対する成型爆薬12の装着方法につ
いて具体的に説明する。
【0023】いま、構造物中に部材として存在する一本
の鉛直なパイプ部材11を考え、その中点に図4に示す
ような局部座屈を生じる場合について述べる。ここで、
パイプ諸元を外径φを1016mm、パイプ部材11の
肉厚tを12mm、長さLを5000mm、降伏応力σ
y を24.00kgf/mm2 、設計変数としての成型
爆薬の長さをa(mm)、円周方向装着間隔を、短冊状
に破断されるパイプ部材11の薄板の断面を簡単のため
矩形としてb(mm)とする。
の鉛直なパイプ部材11を考え、その中点に図4に示す
ような局部座屈を生じる場合について述べる。ここで、
パイプ諸元を外径φを1016mm、パイプ部材11の
肉厚tを12mm、長さLを5000mm、降伏応力σ
y を24.00kgf/mm2 、設計変数としての成型
爆薬の長さをa(mm)、円周方向装着間隔を、短冊状
に破断されるパイプ部材11の薄板の断面を簡単のため
矩形としてb(mm)とする。
【0024】ここで、パイプ部材11に作用する軸応力
度fc を求めると、許容座屈応力度(安全率1.5)か
らfc ={1−0.4(λ/λp )2 }/{3/2+2
/3(λ/λp )2 }・σy により、15.95kgf
/mm2 と推定される。そこで、以下、個々の短冊状の
上記薄板の座屈応力度σcrが上記の軸応力度fc を下回
るように設計変数a,bを設定する。なお、座屈応力度
はσcr=kπ2 E/{12(1−ν2 )}・(t/b)2
で表わされる。
度fc を求めると、許容座屈応力度(安全率1.5)か
らfc ={1−0.4(λ/λp )2 }/{3/2+2
/3(λ/λp )2 }・σy により、15.95kgf
/mm2 と推定される。そこで、以下、個々の短冊状の
上記薄板の座屈応力度σcrが上記の軸応力度fc を下回
るように設計変数a,bを設定する。なお、座屈応力度
はσcr=kπ2 E/{12(1−ν2 )}・(t/b)2
で表わされる。
【0025】また、kは薄板の境界条件で、例えば両縁
単純支持では4.0、1縁固定他縁ピン支持では5.4
2である。
単純支持では4.0、1縁固定他縁ピン支持では5.4
2である。
【0026】いま、薄板の4辺境界条件を、荷重辺を両
端固定,側辺を両端単純支持とすると、一例として、b
が844mmで、a>2.5bとして求まる。
端固定,側辺を両端単純支持とすると、一例として、b
が844mmで、a>2.5bとして求まる。
【0027】すなわち、上記式にもとづいて、軸応力度
fc を求め、さらに、座屈応力度がパイプ部材11に作
用する軸応力度fc を下回るように成型爆薬12の長さ
aと設置間隔bを決定することで、パイプ部材11の所
定部位を所定数(成型爆薬数)の短冊状に破断すること
ができ、この結果、この短冊状の破断部を中心として座
屈を発生させて、構造物Eを予め計画された倒壊に導く
ことができることとなる。
fc を求め、さらに、座屈応力度がパイプ部材11に作
用する軸応力度fc を下回るように成型爆薬12の長さ
aと設置間隔bを決定することで、パイプ部材11の所
定部位を所定数(成型爆薬数)の短冊状に破断すること
ができ、この結果、この短冊状の破断部を中心として座
屈を発生させて、構造物Eを予め計画された倒壊に導く
ことができることとなる。
【0028】また、上記パイプ部材11の倒壊に当って
は、上記のようにそのパイプ部材11の保有耐力を一部
で低下させ、座屈応力度が軸応力度を下回るようにし、
さらに発破器18からの発破指令を、発破手段を構成す
る母線17,脚線16,電気雷管14,導爆線15およ
び工業雷管13をそれぞれ介して各成型爆薬12に入力
することで、これらの全部を一時に爆破に導くことがで
き、これにより斉発性を確保し、図4に示すように上記
一部に短冊状部11aを形成し、さらにここから座屈に
よる倒壊へと効率的に導くことができる。
は、上記のようにそのパイプ部材11の保有耐力を一部
で低下させ、座屈応力度が軸応力度を下回るようにし、
さらに発破器18からの発破指令を、発破手段を構成す
る母線17,脚線16,電気雷管14,導爆線15およ
び工業雷管13をそれぞれ介して各成型爆薬12に入力
することで、これらの全部を一時に爆破に導くことがで
き、これにより斉発性を確保し、図4に示すように上記
一部に短冊状部11aを形成し、さらにここから座屈に
よる倒壊へと効率的に導くことができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば
構造物を構成するパイプ部材の内周または外周に、複数
の成型爆薬を円周方向には一定の間隔で、かつ上記パイ
プ部材の軸方向に一致する向きに取り付けるようにした
ので、パイプ部材に対する成型爆薬のスタンドオフを一
定にでき、ノイマンジェットの干渉をなくすることがで
きるとともに、パイプ部材に作用する軸応力度に対し
て、短冊状に炸裂する薄板の座屈応力度を下回らせるこ
とができ、所期の倒壊エネルギを確実に得られるように
することができるものが得られる効果がある。
構造物を構成するパイプ部材の内周または外周に、複数
の成型爆薬を円周方向には一定の間隔で、かつ上記パイ
プ部材の軸方向に一致する向きに取り付けるようにした
ので、パイプ部材に対する成型爆薬のスタンドオフを一
定にでき、ノイマンジェットの干渉をなくすることがで
きるとともに、パイプ部材に作用する軸応力度に対し
て、短冊状に炸裂する薄板の座屈応力度を下回らせるこ
とができ、所期の倒壊エネルギを確実に得られるように
することができるものが得られる効果がある。
【0030】請求項2の発明によれば、発破により上記
パイプ部材の一部の保有耐力を低減させて、上記構造物
を倒壊メカニズムに至らしめるように、予め計算された
長さの成型爆薬を一定の間隔でパイプ部材の内周または
外周に配置して爆発させることにより、成型爆薬の設置
数に応じた破断線でパイプ部材を短冊状に破断させ、こ
の破断部で座屈を発生させることができるものが得られ
る効果がある。
パイプ部材の一部の保有耐力を低減させて、上記構造物
を倒壊メカニズムに至らしめるように、予め計算された
長さの成型爆薬を一定の間隔でパイプ部材の内周または
外周に配置して爆発させることにより、成型爆薬の設置
数に応じた破断線でパイプ部材を短冊状に破断させ、こ
の破断部で座屈を発生させることができるものが得られ
る効果がある。
【0031】請求項3の発明によれば、発破を、電気雷
管,導爆線および工業雷管を組み合わせた発破配線によ
り実施するようにしたので、複数の成型爆薬の斉発性を
確保でき、一時に大きな爆発力を得て、倒壊のための座
屈エネルギを確保できるものが得られる効果がある。
管,導爆線および工業雷管を組み合わせた発破配線によ
り実施するようにしたので、複数の成型爆薬の斉発性を
確保でき、一時に大きな爆発力を得て、倒壊のための座
屈エネルギを確保できるものが得られる効果がある。
【図1】この発明の一実施例によるパイプ部材を持った
鉄塔を示す正面図である。
鉄塔を示す正面図である。
【図2】図1におけるパイプ部材に対する成型爆薬の装
着状況を示す概念図である。
着状況を示す概念図である。
【図3】図1における成型爆薬の起爆手段を示す説明図
である。
である。
【図4】この発明によるパイプ部材の座屈状態を示す説
明図である。
明図である。
【図5】従来のパイプ部材に対する爆薬の設置例を示す
概念図である。
概念図である。
【図6】従来のパイプ部材に対する爆薬の他の設置例を
示す概念図である。
示す概念図である。
【図7】従来のパイプ部材に対する爆薬のさらに他の設
置例を示す概念図である。
置例を示す概念図である。
11 パイプ部材 12 成型爆薬 13 工業雷管 14 電気雷管 15 導爆線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 昭美 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社内 (72)発明者 小林 茂雄 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社内 (72)発明者 橋爪 清 東京都保谷市下保谷2−7−21−302 (72)発明者 池田 義之 山口県宇部市厚南区大字際波436−111
Claims (3)
- 【請求項1】 構造物を構成するパイプ部材の内周また
は外周に、複数の成型爆薬を円周方向には一定の間隔
で、かつ上記パイプ部材の軸方向に一致する向きに取り
付けるパイプ部材への成型爆薬装着方法。 - 【請求項2】 構造物を構成するパイプ部材の内周また
は外周に、複数の成型爆薬を円周方向には一定の間隔
で、かつ上記パイプ部材の軸方向に一致する向きに取り
付け、発破により上記パイプ部材の一部の保有耐力を低
減させて、上記構造物を倒壊メカニズムに至らしめるパ
イプ部材の発破方法。 - 【請求項3】 発破を、電気雷管,導爆線および工業雷
管を組み合わせた発破手段により実施する請求項2に記
載のパイプ部材の発破方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5621094A JPH07259350A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | パイプ部材への成型爆薬装着方法およびパイプ部材の発破方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5621094A JPH07259350A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | パイプ部材への成型爆薬装着方法およびパイプ部材の発破方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07259350A true JPH07259350A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=13020752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5621094A Withdrawn JPH07259350A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | パイプ部材への成型爆薬装着方法およびパイプ部材の発破方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07259350A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100402546B1 (ko) * | 2001-05-25 | 2003-10-17 | 주식회사 한진중공업 | 좌굴을 이용한 강지주 철거방법 |
JP2009035161A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Ihi Aerospace Co Ltd | 分離装置 |
CN108871124A (zh) * | 2018-07-19 | 2018-11-23 | 安徽理工大学 | 板材安全分离方法及装药结构 |
CN109238061A (zh) * | 2018-09-25 | 2019-01-18 | 贵州新联爆破工程集团有限公司 | 一种拆除爆破用装药设备 |
-
1994
- 1994-03-25 JP JP5621094A patent/JPH07259350A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100402546B1 (ko) * | 2001-05-25 | 2003-10-17 | 주식회사 한진중공업 | 좌굴을 이용한 강지주 철거방법 |
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CN109238061B (zh) * | 2018-09-25 | 2023-06-27 | 保利新联爆破工程集团有限公司 | 一种拆除爆破用装药设备 |
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