JPH07258670A - コンクリート用離型剤 - Google Patents

コンクリート用離型剤

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JPH07258670A
JPH07258670A JP5016594A JP5016594A JPH07258670A JP H07258670 A JPH07258670 A JP H07258670A JP 5016594 A JP5016594 A JP 5016594A JP 5016594 A JP5016594 A JP 5016594A JP H07258670 A JPH07258670 A JP H07258670A
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JP
Japan
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concrete
mold
release agent
mold release
demolding
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Pending
Application number
JP5016594A
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English (en)
Inventor
Satoru Uchida
哲 内田
Tsutomu Yamakawa
勉 山川
Akira Yamamoto
昭 山本
Mikio Endo
幹夫 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剥離性に優れ、1回の塗布により連続して脱
型が可能であり、針葉樹材を型枠に用いた場合には、針
葉樹材からのリグニン溶出によるコンクリートの硬化不
良を起こさせないコンクリート用離型剤を提供する。 【構成】 【化11】 で表わされる構造を有するアルコキシ化オルガノポリシ
ロキサンを主成分に含む離型剤を型枠に塗布する。式中
のR1 、R2 は炭素数1から8の1価の炭化水素基、R
3 は水素、炭素数1から8の1価の炭化水素基、n、m
は0または正の整数であり、同時に0となることはな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種コンクリート工事
およびコンクリート成型品の製造の際、型枠に塗布され
るコンクリート用離型剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート工事およびコンクリート成
型品の製造では、型枠に注入されているコンクリートを
完全に硬化させた後、コンクリートを型枠から脱型す
る。コンクリートを型枠から脱型させるにはコンクリー
ト用離型剤が不可欠であり、離型剤の選定がコンクリー
トの脱型に大きな影響を及ぼす。コンクリート用離型剤
には、コンクリートを型枠から容易に脱型させることだ
けでなく、脱型後のコンクリート成型品表面の美観を損
なわないことも要求される。コンクリート用離型剤に
は、例えば鉱物油、動植物油、マシン油、モーター油の
ような油剤の単独物や鉱物油をベースとした混合油が挙
げられる。しかし、公知のコンクリート用離型剤では剥
離性が不十分なため、コンクリートは、型枠から容易に
脱型されずに型枠に付着してしまう。また、コンクリー
ト成型品の表面も平滑性が劣り美観が低下する。このた
め、型枠へ付着したコンクリートの清掃やコンクリート
表面の補修の作業が必要となり、作業効率が低下してし
まう。
【0003】コンクリートを硬化させる型枠の一つとし
て、南洋材を原料とする木製型枠が使用されている。近
年では熱帯雨林が減少しているため、南洋材から針葉樹
材への転換が図られている。針葉樹材にはリグニンが多
く含まれており、針葉樹材の型枠でコンクリート成型品
を製造した場合、リグニンが型枠から溶出してコンクリ
ートの硬化が妨げられる。また、針葉樹材は寸法変化率
が大きいため、型枠の寸法が変化するという問題が生じ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の課題を
解決するためなされたもので、剥離性に優れ、1回の塗
布により連続して脱型が可能であり、針葉樹材を型枠に
用いた場合には、針葉樹材からのリグニン溶出によるコ
ンクリートの硬化不良を起こさせないコンクリート用離
型剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明のコンクリート用離型剤は、下記式
〔I〕
【0006】
【化2】
【0007】で表わされる構造を有するアルコキシ化オ
ルガノポリシロキサンを主成分に含んでいる。〔I〕式
中のR1 、R2 は炭素数1から8の1価の炭化水素基で
ある。R1 とR2 は互いに同一でも異なっていてもよ
い。R3 は水素、炭素数1から8の1価の炭化水素基で
ある。n、mは0または正の整数であり、同時に0とは
ならない。
【0008】R1 、R2 の1価の炭化水素基には、例え
ばメチル基、エチル基、フェニル基、シクロヘキシル基
が挙げられる。
【0009】R3 の1価の炭化水素基には、例えばメチ
ル基、エチル基、シクロヘキシル基、フェニル基が挙げ
られる。
【0010】アルコキシ化オルガノポリシロキサンの構
造には、例えば
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】
【化7】
【0016】が挙げられる。
【0017】アルコキシ化オルガノポリシロキサンは、
オルガノトリアルコキシシランを水と反応させて加水分
解し遊離したアルコールを取り除く方法、あるいはオル
ガノクロロシランと所定量の水とを直接反応させる方法
により製造される。
【0018】コンクリート用離型剤は、刷毛、ローラー
スプレーによって型枠へ塗布されるが、これ以外のもの
でも塗布が可能である。塗布量は、型枠に対して40〜
2000g/m2、特に100〜300g/m2が望ましい。塗
布量が40g/m2以下では、十分な剥離性が発揮されな
い。塗布量が2000g/m2以上では、過剰に塗布した量
に応じた剥離性が発揮されず、実質的には不経済となり
好ましくない。なお、離型剤の塗布量は型枠の材質によ
って影響されるものではない。
【0019】コンクリート成型品は土木、建築、二次製
品に限定するものではなく、型枠に注入される全てのコ
ンクリートが対象となる。コンクリートの種類について
も同様で、ゼロスランプの超硬練りコンクリートから流
動性の高いコンクリートまでが対象となる。
【0020】コンクリートの原材料、配合条件について
も限定されるものではない。各種混和剤、例えばフライ
アッシュ、高炉スラグ、シリカヒューム、高性能減水
剤、AE剤(空気連行剤)、起泡剤、遅延剤、早強剤、
水溶性高分子、乾燥収縮低減剤を含むコンクリートが対
象となる。
【0021】
【発明の効果】本発明のコンクリート用離型剤は優れた
剥離性を持っている。このコンクリート用離型剤を1回
塗布すれば、連続して脱型が行なえるので作業効率が向
上する。また、針葉樹材を型枠に使用した場合には、こ
のコンクリート用離型剤は、針葉樹から溶出されるリグ
ニンがコンクリート成型品の硬化に悪影響を及ぼすのを
防ぐ。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0023】実施例1 普通ポルトランドセメント(比重3.15 日本セメント
(株)製)、信濃川産川砂(吸水率1.92%、比重2.60 粗
粒率2.82) 、水を混合してモルタルを調製した。モルタ
ル1m3 には、普通ポルトランドセメント590g、信
濃川産川砂1250g、水290gが配合されている。
【0024】下記式〔II〕
【0025】
【化8】
【0026】で示される構造を有するアルコキシ化オル
ガノポリシロキサンを主成分に含むコンクリート用離型
剤を縦15cm、横15cm、厚さ1.2cmの合板に
塗布し、その合板を縦15cm、横15cm、高さ15
cmの鉄製枠の底部に敷いた。この枠の中に前記のモル
タルを注入し、2日後に脱型した。その後、離型剤を再
塗布せずに、モルタルの注入から脱型までの作業を繰り
返し、1回の離型剤塗布で何回連続して脱型できるかを
調査した。脱型可能回数はモルタルの剥離性および表面
状態で判断される。モルタルの剥離性は、脱型後、型枠
へのモルタル付着状態を肉眼で観察し評価される。モル
タルの表面状態は、型枠底部と接触した成型品表面(表
面積225cm2 )で表面空隙が2mm以上ある気泡数
によって評価される。脱型可能回数の結果を表1に示
す。
【0027】実施例2 下記式〔III 〕
【0028】
【化9】
【0029】で示される構造を有するアルコキシ化オル
ガノポリシロキサンを主成分に含むコンクリート用離型
剤を、実施例1と同様に合板に塗布した。
【0030】モルタルの調製および脱型は実施例1と同
様である。脱型可能回数を測定し、その結果を表1に示
す。
【0031】実施例3 下記式〔IV〕
【0032】
【化10】
【0033】で示される構造を有するアルコキシ化オル
ガノポリシロキサンをを成分に含むコンクリート用離型
剤を、実施例1と同様に合板に塗布した。モルタルの調
製および脱型は実施例1と同様である。脱型可能回数を
測定し、その結果を表1に示す。
【0034】比較例1 離型剤を使用しないで、実施例1と同様にモルタルの調
製および脱型を行なった。脱型可能回数を測定し、その
結果を表1に示す。
【0035】比較例2 4,6号−マシン油を実施例1と同様に合板に塗布し
た。モルタルの調製および脱型は実施例1と同様であ
る。脱型可能回数を測定し、その結果を表1に示す。
【0036】比較例3 ドノックス(高分子化学(株))を実施例1と同様に合
板に塗布した。モルタルの調製および脱型は実施例1と
同様である。脱型可能回数を測定し、その結果を表1に
示す。
【0037】
【表1】
【0038】実施例1〜3のコンクリート用離型剤で
は、1回の塗布で5回の連続脱型が可能である。実施例
1〜3の離型剤はモルタルに対する剥離性が優れてお
り、モルタル成型品の表面状態によい影響を及ぼすため
である。
【0039】比較例1では、離型剤を合板に塗布してい
ないので、1回目の脱型から合板の全面にモルタルが付
着し、成型品の表面にも気泡が多くできた。離型剤未使
用では、モルタルを脱型できないことが分かる。
【0040】比較例2、3のコンクリート用離型剤で
は、1回の塗布で2回の連続脱型が可能である。しかし
3回目の脱型では、合板の全面にモルタルが付着し、成
型品の表面にも多くの気泡ができてしまう。これは比較
例2、3の離型剤が実施例1〜3の離型剤と比較し、剥
離性が劣っているためである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 昭 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28番地の 1 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内 (72)発明者 遠藤 幹夫 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28番地の 1 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式〔I〕 【化1】 (式中のR1 、R2 は同一または異なり、炭素数1から
    8の1価の炭化水素基、R3 は水素、炭素数1から8の
    1価の炭化水素基、n、mは0または正の整数であり同
    時に0とならない)で表わされる構造を有するアルコキ
    シ化オルガノポリシロキサンを主成分に含むことを特徴
    とするコンクリート用離型剤。
JP5016594A 1994-03-22 1994-03-22 コンクリート用離型剤 Pending JPH07258670A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109095813A (zh) * 2018-08-03 2018-12-28 山东省水利勘测设计院 复合型外加剂及其在渠道边坡衬砌混凝土工艺中的应用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109095813A (zh) * 2018-08-03 2018-12-28 山东省水利勘测设计院 复合型外加剂及其在渠道边坡衬砌混凝土工艺中的应用
CN109095813B (zh) * 2018-08-03 2021-05-07 山东省水利勘测设计院 复合型外加剂及其在渠道边坡衬砌混凝土工艺中的应用

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