JPH07258624A - シロキシル化アリルオキシプロパンジオールコポリマーを添加剤として含有するホットメルトシリコーン感圧接着剤組成物 - Google Patents

シロキシル化アリルオキシプロパンジオールコポリマーを添加剤として含有するホットメルトシリコーン感圧接着剤組成物

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JPH07258624A
JPH07258624A JP7005095A JP509595A JPH07258624A JP H07258624 A JPH07258624 A JP H07258624A JP 7005095 A JP7005095 A JP 7005095A JP 509595 A JP509595 A JP 509595A JP H07258624 A JPH07258624 A JP H07258624A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剪断、タック、接着及び剥離の感圧接着剤の
特性を維持しながら親水性を改良したホットメルトシリ
コーン感圧接着剤を提供する。 【構成】 (A)(i) シリコーン樹脂と(ii)シリコーン
流体の混合物あるいは(i) と(ii)の縮合生成物から選ば
れた、粘着性と接着力を示すシリコーン感圧接着剤と、
(B)(i) と(ii)の総重量を基にして1〜20重量%の、
下式で表されるシロキシル化されたアリルオキシプロパ
ンジオールコポリマーとを含む。 【化1】 (これらの式中のR2 、A、x、yは明細書中で定義さ
れているとおりである)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剪断、タック、接着、
そして剥離という感圧接着剤の特性を維持しながら親水
性を改良したホットメルトシリコーン感圧接着剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】感圧接
着剤は、わずかな圧力で表面に付着し且つその表面から
剥がれる物質であって、その表面への物質の移行が無視
できるものである。当該技術において知られているシリ
コーン感圧接着剤は、典型的には溶液型の接着剤であ
る。ここで使用される溶媒は、主に、シリコーン感圧接
着剤の粘度を低下させて選ばれた基材への塗布を容易に
するものであり、これらの溶媒は塗布後に除去される。
【0003】ホットメルト感圧接着剤は、加熱すると溶
融して塗布するのに適した粘度になるが、冷却されると
一般に流動しない状態になる接着剤である。溶液型感圧
接着剤と比較したホットメルト感圧接着剤の利点が知ら
れており、それらには安全性、環境上及び適用上の問題
が含まれる。その上、ホットメルト感圧接着剤は、感圧
接着剤への他の成分の添加を妨げる溶媒を含有しない。
シリコーン感圧接着剤は、多くの用途において、特に医
療領域で、他のタイプの感圧接着剤以上に好ましいもの
である。感圧接着剤は、包帯、検知用モニター等を人間
の皮膚に結合するのに使用されている。このほかに、シ
リコーン感圧接着剤は、薬物を含有しているパッチを患
者の皮膚に付着することを必要とする経皮性薬物を供給
する用途で使用されている。
【0004】従来技術を代表するものは、米国特許第 4
865920号明細書、米国特許第 5162410号明細書、及びヨ
ーロッパ特許出願公開第443759号明細書である。これら
のホットメルト組成物は、経皮性薬物供給系からの親水
性薬物の放出には不十分であることが分かっている。親
水性であるホットメルト組成物を得ることにはいくつか
の利点がある。一つの利点は、感圧接着剤をだめにする
ことなく親水性薬物の用量をより多くすることができる
ことである。もう一つの利点は、放出される薬物の量を
増加しあるいは制御することができることである。最後
に、パッチがすり減りかねない条件が大いに改善され
る。
【0005】本発明は、剪断、タック、接着そして剥離
という感圧接着剤の特性を維持しながら親水特性の改良
されたホットメルトシリコーン感圧接着剤を提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本発明は、
ホットメルト接着剤であり且つ局所的な適用において非
常に意にかなう材料から構成されるという二重の利益を
有するホットメルト感圧接着剤組成物を提供する。本発
明のホットメルトシリコーン感圧接着剤は、(A)(i)
シリコーン樹脂と(ii)シリコーン流体の混合物あるいは
(i) と(ii)の縮合生成物から選ばれたシリコーン感圧接
着剤から構成される。このシリコーン感圧接着剤は粘着
性(tackiness)と接着力(adhesiveness)の両方を示
す。次に、本発明のシリコーン感圧接着剤は、(B)
(i) と(ii)の総重量を基にして1〜20重量%の、シロキ
シル化された(siloxylated)アリルオキシプロパンジオ
ールコポリマーと混合される。本発明はまた、上記の組
成物を使用する方法、ホットメルトシリコーン感圧接着
剤を塗布された基材を製造する方法、そしてそれらの組
成物を使って作られた種々の装置(devices)も包含す
る。
【0007】本発明の成分(i) は、R3SiO1/2シロキサン
単位及びSiO4/2単位から構成された可溶性のヒドロキシ
ル官能性オルガノポリシロキサン樹脂であり、ここで
は、Rは炭素原子数が1〜20の炭化水素基及びハロゲン
化炭化水素基から選ばれる。「可溶性」という語は、オ
ルガノポリシロキサンを、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ヘプタン等の如き炭化水素液体か、あるいは環状又
は線状のポリジオルガノシロキサンのようなシリコーン
液体に、実質的に完全に溶解させることができることを
意味する。好ましくは、この樹脂はシリコーン流体(ii)
に可溶性である。
【0008】シリコーン樹脂(i) についての式におい
て、Rは、炭素原子数が好ましくは20未満の、最も好ま
しくは1〜10の、炭化水素基及びハロゲン化炭化水素基
から選ばれる一価の基を表す。好適なR基の例には、ア
ルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ペ
ンチル基、オクチル基、ウンデシル基及びオクタデシル
基のようなものや、脂環式基、例えばシクロヘキシル基
の如きものや、アリール基、例えばフェニル基、トリル
基、キシリル基、ベンジル基、α−メチルスチリル基及
び2−フェニルエチル基のようなものや、アルケニル
基、例えばビニル基のようなものや、塩素化した炭化水
素基、例えば3−クロロプロピルジクロロフェニル基の
ごときものや、そのほかのものが含まれる。
【0009】成分(i) の成分(ii)への溶解度を高めるた
めに、前者の主有機基を選択してその主有機基を後者の
主有機基に合わせることが望ましい。成分(i) について
の式中の好ましくは少なくとも三分の一、より好ましく
は実質的に全てのR基は、メチル基である。好ましいR3
SiO1/2シロキサン単位の例には、 Me3SiO1/2、 PhMe2Si
O1/2及び Ph2MeSiO1/2が含まれ、これらの式のMeはメチ
ル基を表し、Phはフェニル基を表している。
【0010】SiO4/2単位に対するR3SiO1/2シロキサン単
位のモル比は0.5 〜1.2 であるのが好ましい。更に好ま
しくは、SiO4/2単位に対する全R3SiO1/2シロキサン単位
のモル比は0.6 〜0.8 である。
【0011】成分(i) は周知の方法で調製することがで
きる。それは好ましくは、米国特許第 3627851号及び同
第 3772247号明細書により修正された、米国特許第 267
6182号明細書のシリカヒドロゾルキャッピング法により
調製される。これらの米国特許明細書は、本発明で有用
である可溶性オルガノポリシロキサンをどのようにして
調製するかを教示している。結果として得られた樹脂
は、更に変性することなしに本発明において使用するこ
とができ、あるいはそれをトリアルキルシリル基でキャ
ップしてシラノール含有量を低下させることができる。
これは、周知の方法によって、例えば樹脂をトリメチル
クロロシランとかヘキサメチルジシラザンとかいうよう
な化合物と反応させることで、達成することができる。
【0012】本発明の成分(ii)は、シリコーン流体、好
ましくは末端にヒドロキシル基を持つジオルガノポリシ
ロキサンポリマーである。成分(ii)の繰返し単位はR2Si
O2/2シロキシ単位であり、この式のRは成分(i) につい
て定義されたのと同じ炭化水素基及びハロゲン化炭化水
素基から独立に選ばれる。この成分は単一のポリマーも
しくはコポリマーから構成することができ、あるいはそ
れはそのようなポリマーの2種以上のものの混合物でも
よい。本発明のためには、各ポリジオルガノシロキサン
ポリマーは、25℃において 100〜500,000mPa・s (セン
チポアズ(cP))、好ましくは 500〜50,000 mPa・s 、最
も好ましくは 1,000〜20,000 mPa・s の粘度を有するべ
きである。成分(ii)の鎖に沿った有機基のうちの少なく
とも50%、好ましくは少なくとも85%は、メチル基であ
るのが好ましく、これはジオルガノポリシロキサン中に
どのようにでも分布させることができる。更に、成分(i
i)は、上記の粘度の要件を満たすことを条件として、最
高10モル%までのシロキサン枝分かれ部位を含むことが
できる。
【0013】シリコーン樹脂(i) は、シリコーン感圧接
着剤中において40〜70重量部の量で使用され、そしてシ
リコーン流体(ii)は30〜60重量部が使用され、シリコー
ン樹脂とシリコーン流体の合計の部数は100 部である。
通常は、シリコーン樹脂は50〜60重量部使用され、それ
に応じて、シリコーン流体は40〜50重量部使用されるの
が好ましく、ここでの合計の重量部数は100 に等しい。
【0014】更に、シロキシル化されたアリルオキシプ
ロパンジオールコポリマーと混合されるシリコーン感圧
接着剤は、既に知られている種々のシリコーン感圧接着
剤から選ぶことができる。本発明のホットメルトシリコ
ーン感圧接着剤は、旧来の感圧接着剤において見られる
溶媒を使用しない。
【0015】本発明のホットメルト組成物で使用される
感圧接着剤の好適なクラスは、(i)トリメチルシリル基
で末端をブロックされたポリシリケート樹脂と(ii)シリ
コーン流体との混合物からなる。成分(i) は、ケイ素に
結合したヒドロキシル基を含有していて且つ式R1 3SiO
1/2 のトリオルガノシロキシ単位と式SiO4/2の四官能性
シロキシ単位から本質的になるベンゼン可溶性の樹脂状
コポリマーからなるシリコーン樹脂であり、このコポリ
マー中に存在している四官能性シロキシ単位に対するト
リオルガノシロキシ単位の比率は0.6 〜0.9 である。上
記の式で、R1 は、炭素原子数1〜6の炭化水素基から
なる群より独立に選ばれる一価の有機基である。成分(i
i)は、例えばポリジメチルシロキサン流体のような、シ
ラノールで末端をキャップされたポリジオルガノシロキ
サン流体である。このタイプの代表的な感圧接着剤組成
物は、米国特許第 2736721号明細書及び米国特許第 281
4601号明細書に教示されている。
【0016】本発明に従って使用するための適当な感圧
接着剤のもう一つのタイプは、米国特許第 2857356号明
細書に記載されている。それは、(i) トリアルキル加水
分解性シランとアルキルシリケートの共加水分解生成物
(この共加水分解生成物は複数のケイ素結合ヒドロキシ
基を有する)と、(ii)ケイ素結合ヒドロキシ基を含有し
ている線状の高粘度オルガノポリシロキサン流体とを含
む成分の混合物からなるシリコーン感圧接着剤を開示し
ている。
【0017】上記のシリコーン樹脂(i) と上記のシリコ
ーン流体(ii)は、カナダ国特許第711756号明細書に記載
された方法のような方法に従って、任意的に一緒に縮合
させてもよい。この縮合反応では、シリコーン樹脂(i)
とシリコーン流体(ii)を触媒量のシラノール縮合触媒の
存在下で一緒に混合し、そして次に還流条件下で1〜20
時間加熱して(i) と(ii)を縮合させる。シラノール縮合
触媒の例は、第一アミン、第二アミン、第三アミン、こ
れらのアミンのカルボン酸、及び第四アンモニウム塩で
ある。
【0018】本発明のシロキシル化アリルオキシプロパ
ンジオールコポリマーとともに用いるのに好適な感圧接
着剤のもう一つのクラスは、米国特許第 4591622号、同
第 4584355号、同第 4585836号及び同第 4655767号各明
細書に記載されている組成物である。一般に、これらの
感圧接着剤は、(i) シリコーン樹脂と(ii)シリコーン流
体の混合物からなり、この混合物のケイ素と結合したヒ
ドロキシル基の含有量を低下させるためこれらのシリコ
ーン樹脂及びシリコーン流体は化学的に処理される。こ
れらの接着剤は、化学処理に先立って、先に記載したよ
うに、任意的に縮合させてもよい。
【0019】本発明で有用なシリコーン感圧接着剤は、
満足なものでないシリコーンゴムと混同すべきでない。
シリコーン感圧接着剤は、通常、充填剤なしであるか、
あるいは5%未満という少量の充填剤を含有している。
対照的に、シリコーンゴムは典型的に15〜35%の充填剤
を含有している。シリコーン感圧接着剤においては、一
般に充填剤は大量には必要とされない。と言うのは、多
量の充填剤はしばしば、シリコーン感圧接着剤にタック
と接着力を失わせ、あるいは動的粘度を増大させて、シ
リコーン感圧接着剤の被覆を適用するのをより困難にす
るからである。
【0020】本発明の成分(B)は、ポリヒドロキシル
シリコーン(polyhydroxylic silicone)、好ましくはシ
ロキシル化された(siloxylated)アリルオキシプロパン
ジオールコポリマーである。本発明で有用なシロキシル
化されたアリルオキシプロパンジオールコポリマー
(B)は、次の一般式
【0021】
【化2】
【0022】(この式中の各R2 は、炭素原子数1〜4
のアルキル基、フェニル基及びヒドロキシル基から選ば
れ、各Aは、少なくとも一つのAはジオール基であるこ
とを条件に、R2 又は一般式-R3OCH2CH(OH)CH2OH(この
式におけるR3 は炭素原子数1〜6のアルキレン基であ
る)で表されるジオール基から独立に選ばれ、xの値は
少なくとも1であり、yの値は少なくとも1である)を
有するシリコーンポリマーで例示される。
【0023】シロキシル化アリルオキシプロパンジオー
ルコポリマー(B)についての上記の式において、R2
は、炭素原子数1〜4のアルキル基、フェニル基及びヒ
ドロキシル基からなる群より選ばれる。好適なR2 の例
は、メチル基、エチル基、フェニル基及びヒドロキシル
基である。好ましくは、R2 基のうちの少なくとも90モ
ル%はメチル基であり、より好ましくはR2 基の全てが
メチル基である。Aは、式-R3OCH2CH(OH)CH2OH(この式
のR3 は炭素原子数1〜6のアルキレン基である)で表
されるジオール基である。R3 の例を挙げると、メチレ
ン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等であ
る。更に、xは少なくとも1の値、好ましくは1〜200
の値であり、yは少なくとも1の値、好ましくは1〜20
0 の値である。
【0024】シロキシル化されたアリルオキシプロパン
ジオールコポリマー(B)は、シリコーン樹脂(i) とシ
リコーン流体(ii)の総重量を基準にして1〜20重量%、
好ましくは5〜15重量%の量で使用される。
【0025】シロキシル化されたアリルオキシプロパン
ジオールコポリマーは、200 ℃に等しいかそれより低い
温度での本発明のホットメルト感圧接着剤の動的粘度を
低下させる働きをする。200 ℃に等しいかそれより低い
温度でのジオール含有接着剤の望ましい動的粘度は、80
Pa・s (800ポアズ)に等しいかそれ未満である。本発明
では、例示されたシロキシル化アリルオキシプロパンジ
オールコポリマーのほかに、そのほかのポリヒドロキシ
ルシリコーンを使用することができる。
【0026】少量の追加の成分も、本発明の組成物に加
えることができる。例えば、酸化防止剤、顔料、安定
剤、充填剤その他を、それらが所望の組成物の要求条件
を実質的に変えない限り、加えることができる。本発明
のホットメルトシリコーン感圧接着剤組成物が充填剤を
含有する場合には、その充填剤は、シリコーン樹脂とシ
リコーン流体の総重量を基準に5重量%以下の量で存在
するのが望ましい。
【0027】更に、動的粘度を低下させるのに有効であ
る、当該技術で知られているホットメルト感圧接着剤添
加物、例えば、米国特許第 4865920号明細書に記載され
たエステル類、米国特許第 5162410号明細書に記載され
たポリフェニルシロキサン流体、ヨーロッパ特許出願公
開第443759号明細書に記載された難燃性炭化水素等を、
本発明のホットメルトシリコーン感圧接着剤組成物に取
り入れてもよい。
【0028】本発明のホットメルトシリコーン感圧接着
剤組成物は、シロキサン(i) と(ii)から構成されたシリ
コーン感圧接着剤を選ばれたシロキシル化されたアリル
オキシプロパンジオールコポリマーと単に混合すること
で調製される。次いで、このホットメルトシリコーン感
圧接着剤を加熱して塗布可能な粘度にし、そして基材へ
塗布する。任意的に、塗布した組成物を硬化させてもよ
い。本発明の組成物を硬化させる場合、組成物は更に硬
化触媒を含有してもよい。そのような触媒は、室温と、
ホットメルト塗布工程の間に到達する温度とにおいて不
活性のままであるのが好ましい。従って、ホットメルト
の温度より高い温度で活性になるかあるいはほかのエネ
ルギー源、例えば紫外線もしくは電子線放射のようなも
のにさらされると活性になる触媒が、最も適している。
触媒の使用量は、組成物の硬化を加速するのに十分な量
であるべきである。この量は、当業者が日常的な実験に
よりたやすく決めることができ、典型的には、全組成物
の重量を基にして0.1 〜1.0 %である。
【0029】本発明のホットメルトシリコーン感圧接着
剤組成物を使って基材に塗布する場合には、本発明の方
法は、(a) ホットメルトシリコーン感圧接着剤組成物を
25℃より高い塗布可能な温度に加熱する工程、(b) この
加熱したホットメルトシリコーン感圧接着剤組成物を基
材へ塗布する工程、そして(c) 塗布したホットメルトシ
リコーン感圧接着剤を一般的に非流動状態になるまで冷
却する工程を含む。典型的には、本発明のホットメルト
シリコーン感圧接着剤組成物を100 ℃より高い、好まし
くは150 ℃より高い温度に加熱すると、塗布するのに適
した粘度になる。これらの塗布可能な温度は十分に低
く、そのため感圧接着剤組成物の分解は起こらない。使
用する塗布装置、所望される最終製品、そしてホットメ
ルトシリコーン感圧接着剤組成物の配合に応じて、もっ
と低い温度で塗布可能な粘度になることがある。例え
ば、所望される感圧接着剤の層が厚くなればなるほど、
塗布粘度はより高くすることができる。
【0030】本発明のホットメルトシリコーン感圧接着
剤組成物を支持材あるいは基材に適用する場合には、こ
の処理は、任意の通常の手段、例えばローラー塗布、浸
漬塗布、押出し、ナイフ塗布あるいは吹付け塗布といっ
たような手段を使用して果たすことができる。
【0031】本発明のホットメルトシリコーン感圧接着
剤組成物は、紙、布、ガラス布、シリコーンゴム、ポリ
エチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ガラス、木材、金属及び皮膚といった
ような、多くの基材あるいは基体に付着する。従って、
本発明のホットメルトシリコーン感圧接着剤組成物には
多くの用途がある。所望の用途に応じて、基材表面に接
着促進剤を適用し、その上にホットメルトシリコーン感
圧接着剤組成物を配置するのが望ましいかもしれない。
【0032】本発明のホットメルトシリコーン感圧接着
剤組成物は、薬物のような生物活性剤(bioactive agen
t)を患者の皮膚といったような生物活性剤受容基体に供
給するのを助けるのに特に好適である。本発明のホット
メルトシリコーン感圧接着剤組成物は、いくつかのタイ
プの生物活性剤供給様式で使用することができる。一つ
の様式は、供給を開始するために後に基体にくっつけら
れるホットメルトシリコーン感圧接着剤組成物中に生物
活性剤を取り入れるものである。第二の様式は、膜、任
意的に本発明のホットメルトシリコーン感圧接着剤組成
物の膜を、やはり本発明のホットメルトシリコーン感圧
接着剤組成物を使って、基体にくっつけ、そして次に、
このくっつけた膜に生物活性剤の貯蔵体(reservoir)を
接触させるものである。この場合、生物活性剤は吸収の
ために、その貯蔵体から、くっつけられた膜を通して基
体へと通過していくことができる。この様式について
は、(a) 容器(コンテナ)、(b) この容器に収容される
生物活性剤、及び(c) この容器を生物活性剤受容基体に
くっつけるための手段を提供するための当該容器上の本
発明のホットメルトシリコーン感圧接着剤組成物、を含
む生物活性剤供給装置を作ることができる。もう一つの
方法は、上記の第一の又は第二の様式を含むが、しかし
ながら接着剤は、不透過性の支持材か又は透過性の膜
に、これらの支持材か膜の外周に沿って付けられる。
【0033】本発明のホットメルトシリコーン感圧接着
剤組成物中にはシロキシル化されたアリルオキシプロパ
ンジオールコポリマーが存在しているために、結果とし
て得られる接着剤は向上した親水性を有し、かくして本
質において親水性である薬物をより速く供給するのを可
能にする。更に、本発明でシロキシル化されたアリルオ
キシプロパンジオールコポリマーを用いることは、感圧
接着剤の動的粘度を低下させて、200 ℃以下の温度での
ホットメルトシリコーン感圧接着剤の塗布能力を向上さ
せる。
【0034】
【実施例】当業者がここに教示された発明を理解し且つ
認識することができるように、以下に掲げる例を提供す
る。
【0035】下記の例において、樹脂Aは、米国特許第
2676182号明細書の方法により45部のケイ酸ナトリウム
と20部の(CH3)3SiClから調製された樹脂状コポリマーシ
ロキサンのキシレン溶液である。樹脂AはMe3SiO1/2
位とSiO4/2単位をおよそ0.75:1.0 の比率で有し、不揮
発分含有量が典型的に69〜71%であり、酸価が0.3 〜1.
4 の範囲内であり、25℃での粘度が90 mm2/s (cSt)であ
って、ケイ素に結合したヒドロキシル基の含有量が不揮
発分含有量100 %において2.5 重量%である。
【0036】流体Aは、25℃における粘度が13,500 mPa
・s (cP)である、ヒドロキシル基で末端をブロックされ
たポリジメチルシロキサン流体である。
【0037】感圧接着剤1は、31部の流体A、67部の樹
脂A及び2部のキシレンを混合して調製された。この混
合物を110 ℃に加熱し、そして無水アンモニアにこの混
合物を通り抜けさせてシラノール縮合を促進した。所望
の粘度に達するまで、縮合から生じた水を連続的に除去
した。次いでアンモニアを停止した。結果として得られ
た生成物を、不揮発分含有量が>99%になるまでストリ
ッピングして揮発分を取り除き、感圧接着剤を得た。
【0038】感圧接着剤2は、27.2部の流体A、47.5部
の樹脂A及び11.6部のキシレンを混合して調製された。
この混合物を115 ℃に加熱し、無水アンモニアにこの混
合物を通り抜けさせてシラノール縮合を促進した。所望
の粘度に達するまで、縮合から生じた水を連続的に除去
した。次いでアンモニアを停止した。次に、13.6部のヘ
キサメチルジシラザンを加えて残留シラノール基をキャ
ップして、生成物を不反応性にした。得られた生成物
を、不揮発分含有量が99%になるまでストリッピングし
て揮発分を取り除き、感圧接着剤を得た。
【0039】感圧接着剤3は、15.7部の流体A、31.1部
の樹脂A及び6.7 部のキシレンを混合して調製された。
この混合物を115 ℃に加熱し、無水アンモニアにこの混
合物を通り抜けさせてシラノール縮合を促進した。所望
の粘度に達するまで、縮合から生じた水を連続的に除去
した。次いでアンモニアを停止した。次に、9.0 部のヘ
キサメチルジシラザンを加えて残留シラノール基をキャ
ップして、生成物を不反応性にした。それから、1,000
mm2/s(cSt)のポリジメチルシロキサン流体を15重量部加
えた。得られた生成物をストリッピングして揮発分を除
去した。
【0040】感圧接着剤4は、31.5部の流体A、55部の
樹脂A及び13.5部のキシレンを混合して調製された。こ
の混合物を115 ℃に加熱し、無水アンモニアにこの混合
物を通り抜けさせてシラノール縮合を促進した。所望の
粘度に達するまで、縮合から生じた水を連続的に除去し
た。次いでアンモニアを停止した。それから、100 mm 2/
s(cSt)のポリジメチルシロキサン流体を7重量部加え
た。その結果得られた生成物を、不揮発分含有量が99%
になるまでストリッピングして揮発分を取り除いた。
【0041】ジオール1は、下式を有するシロキシル化
されたアリルオキシプロパンジオールコポリマーであ
る。
【0042】
【化3】
【0043】ジオール2は、下式を有するシロキシル化
されたアリルオキシプロパンジオールコポリマーであ
る。
【0044】
【化4】
【0045】ジオール3は、下式を有するシロキシル化
されたアリルオキシプロパンジオールコポリマーであ
る。
【0046】
【化5】
【0047】ジオール4は、下式を有するシロキシル化
されたアリルオキシプロパンジオールコポリマーであ
る。
【0048】
【化6】
【0049】ジオール5は、下式を有するシロキシル化
されたアリルオキシプロパンジオールコポリマーであ
る。
【0050】
【化7】
【0051】ホットメルトシリコーン感圧接着剤につい
て、剥離、接着及び剪断の物理的性質を測定した。測定
値は、その上にシリコーン感圧接着剤を有する25.4mm
(1インチ)幅のポリエステルテープを試験して得られ
た。本発明のホットメルトシリコーン感圧接着剤を、米
国ミネソタ州セント・ポールの3M社から入手できる剥
離コーティングで被覆されたポリエステルフィルムの"S
COTCH-PAK"(商標)1022剥離ライナー上に、0.05mm(2
ミル)の乾燥接着剤の厚さが得られるように流延した。
塗布後、2.04kg(4.5 ポンド)のゴムのトランスファー
ローラーを用いて、塗布された各試料にマイラー( Myl
ar、商標)ポリエステルフィルムを付着させた。
【0052】次に、この積層体を、感圧テープ評議会
(Pressure Sensitive Tape Council)から受け取った2
5.4mm(1インチ)テープ試験片カッターを用いて切断
して、25.4mm(1インチ)幅のストリップにした。それ
から、次に掲げる性質を測定した。
【0053】・剥離強さ 剥離強さの値は、引張試験機に取り付けて、テープをSC
OTCH-PAK 1022 剥離ライナーから 101.6cm/min(40イン
チ/分)の速度にて 180°の角度で剥がして得られたも
のである。ライナーの全長にわたる平均値を記録した。
50g/cm未満の剥離強さの値が許容可能であると考えられ
る。
【0054】・接着強さ 接着強さの値は次のようにして得られたものである。そ
の上にシリコーン感圧接着剤組成物を有するテープを、
2.04kg(4.5 ポンド)のローラーを用いてステンレス鋼
のパネルに付着させ、20分間そのままにしておいた。引
張試験機に取り付けて、各テープをパネルから30.5cm/m
in(12インチ/分)の速度にて 180°の角度で剥がし
て、接着強さの測定値を得た。望ましい値は 100〜2000
g/cmの範囲にある。
【0055】・剪断強さ 剪断強さの値は、幅2.5 cm及び長さ7.5 cmの調製された
積層体の三つのストリップを切り取って測定した。この
接着ストリップに、長さ方向に2.5 cmの重なりができる
ようにマイラー(商標)の幅3.5 cm及び長さ5.0 cmのス
トリップを当てた。これらを2.04kg(4.5 ポンド)のロ
ーラーを使って貼り合わせ、20分間平衡させた。この試
験片をインストロン・コーポレーションから手に入るイ
ンストロン(Instron、商標)・モデル1122の張力計のあ
ごに取り付け、 0.5cm/minの速度で引っ張った。積層体
を剪断して切り離すのに要するピークの負荷を、kg/6.
25cm2 で記録した。望ましい値は4〜25kg/6.25cm2
範囲にある。
【0056】・タック タックは、米国ニューヨーク州AmityvilleのTesting Ma
chines, Inc.製の、ポリケン(POLYKEN、商標)・プロー
ブ・タック・テスター、シリーズ 400を使って、g/cm2
単位で測定した。プローブの速度は0.5 cm/s、プローブ
の保圧時間は0.5 秒であった。50〜800g/cm2のタックの
値が許容可能であると見なされた。
【0057】・水膨潤度 接着剤の5〜7gの試料を剥離ライナーの間で125 ℃で
ホットプレスして、3.3 mm(0.130 インチ)の厚さの乾
燥接着剤フィルムを得た。冷却したなら、これらの試料
を秤量し、そして剥離ライナーで内張りしたペトリ皿に
入れた。次に、これらの試料を覆って蒸留水を24時間入
れた。試料を取り出し、空気を吹きつけて乾燥させて表
面の水を除去した。次いで、試料を再び秤量して水分重
量増加を測定した。それから、試料を水に戻し、上記の
手順を48時間で繰り返した。プラス(正)の水分重量増
加が望ましい。
【0058】・動的粘度(n* )、貯蔵弾性率(G’)
及び流動損失弾性率(G”) 接着剤組成物について、米国ニュージャージー州Piscat
awayのRheometrics 社から入手できるレオメトリクス(R
heometrics、商標)・ダイナミック・スペクトロメータ
ー、モデル RDS2 を使用して、動的粘度、貯蔵弾性率
(elastic storage moduli)及び流動損失弾性率(flui
d loss moduli)を測定した。厚さが1mmの4gの試料に
ついて温度走査を行い、試験機を50mmのカップとプレー
トを使って1%のひずみで、100 ラジアン/秒の周期で
操作した。望ましい動的粘度(n*)は、200 ℃以下に
おいて80Pa・s (800ポアズ)に等しいかそれ未満である
べきである。
【0059】・貯蔵弾性率(G’) 貯蔵弾性率はダイスウェルと弾性記憶に関係づけられ
る。ダイスウェルが大きくなればなるほど、所定の塗布
厚さについて必要とされるオリフィスの寸法が小さくな
る。従って、貯蔵弾性率が小さくなればなるほど、基材
(基体)へ塗布するのがより容易となるので、より良好
となる。これらの例において行ったのと同様の試験はAS
TM 4065-82に記載されている。望ましい貯蔵弾性率の値
は、200 ℃以下において45,000ダイン/cm2 未満である
べきである。
【0060】例1〜14 例1〜10では、表1に示した組成物を100 ℃で均一に混
合されるまで混合し、次いでこの混合物を室温まで冷却
させて、ホットメルトシリコーン感圧接着剤組成物を調
製した。例11〜14は、シロキシル化されたアリルオキシ
プロパンジオールコポリマーを含有しない種々のシリコ
ーン感圧接着剤の特性を示すために提示するものであ
る。
【0061】 表 1 使用した 使用した ジオール量* 例番号 感圧接着剤のタイプ ジオール (重量%) 1 1 1 10% 2 2 1 10% 3 3 1 10% 4 3 2 10% 5 3 5 10% 6 3 4 10% 7 4 1 10% 8 4 2 10% 9 4 5 10% 10 4 4 10% 11 1 なし 0% 12 2 なし 0% 13 3 なし 0% 14 4 なし 0% *感圧接着剤組成物中のシリコーン流体とシリコーン樹
脂の総重量を基にする。
【0062】表2に示したように、これらの接着剤を剥
離強さ(g/cm)、接着強さ(g/cm)、剪断強さ(kg/6.2
5cm2) 、タック(g/cm2)及び水膨潤度(%、24時間及び
48時間)の物理的性質について評価した。剥離強さの値
は2.1 〜9.9 の範囲にあって、全ての試料が50g/cm以下
という許容範囲内にあった。接着強さの値は130 〜516
の範囲にあって、全ての試料が 100〜2,000 g/cmの許容
範囲内にあった。剪断強さの値は2〜10.9 kg/6.25cm2
の範囲内にあり、試料1と試料3〜7が5〜25kg/6.25c
m2 の許容範囲内にあった。タックの値は74〜93 g/cm2
の範囲にあり、試料1と2が50〜800g/cm2という許容範
囲内にあった。試料の全てがプラスの水膨潤度を示し
た。このことは本発明の感圧接着剤が本質において親水
性であることを示している。これらの結果は、本発明の
感圧接着剤にシロキシル化されたアリルオキシプロパン
ジオールコポリマーを加えることがその感圧接着剤の物
理的性質に不利な影響を与えないことを示している。
【0063】 表 2 剥離強さ 接着強さ 剪断強さ タック 水膨潤度(%) 例番号 (g/cm) (g/cm)kg/6.25cm2 ) (g/cm2 ) 24hr 48hr 1 2 242 10.9 74 1.3 1.8 2 4 130 2 93 3.0 3.9 3 6 155 6.9 * 0.7 1.2 4 7 297 7.5 * 0.3 0.6 5 7 318 6.4 * 0.3 0.6 6 8 261 8.2 * 0.5 0.9 7 7 516 7.1 * 1.6 3.0 8 10 313 3.0 * 1.0 1.5 9 8 373 3.2 * 1.3 2.1 10 9 361 2.7 * 1.9 2.9 11 1 555 17.0 211 * * 12 3 719 15.3 254 * 0.4 13 16 206 8.0 * 0.03 0.15 14 13 310 4.5 * 0.04 0.20 *測定せず
【0064】動的粘度、貯蔵弾性率及び流動損失弾性率
の結果を表3に示す。溶剤なしで塗布能力を向上させる
ためには、動的粘度の値が低下するのが望ましい。本発
明のシロキシル化されたアリルオキシプロパンジオール
コポリマーを含有している各試料は、試料8と10を除い
て、対照の感圧接着剤と比べて動的粘度が望ましく低下
することを証明した。
【0065】 表 3 50℃ 200℃ 例番号 G' G" N* G' G" N* 1 210,000 660,000 6,800 13,000 21,000 250 2 520,000 130,000 5,300 13,000 17,000 240 3 580,000 1,400,000 15,000 12,000 24,000 270 4 590,000 1,800,000 19,000 8,900 22,000 230 5 640,000 2,000,000 20,000 8,600 20,000 220 6 570,000 1,700,000 18,000 11,000 26,000 280 7 * * * * * * 8 680,000 1,100,000 13,000 24,000 24,000 340 9 * * * * * * 10 810,000 1,400,000 16,000 16,000 24,000 290 11 測定せず 測定せず 測定せず 測定せず 測定せず 測定せず 12 640,000 140,000 6,500 65,000 77,000 1,000 13 550,000 1,500,000 16,000 12,000 29,000 310 14 340,000 490,000 66,000 6,000 18,000 190 *材料をプレート間で1mmの間隙に圧縮することができ
ず、試験を行わなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム ジェームス シュルツ,ジュ ニア アメリカ合衆国,ミシガン,ミッドラン ド,オールド パイン トレイル 3841 (72)発明者 ジョン ロバート ケリーク アメリカ合衆国,ミシガン,ミッドラン ド,ピー.オー.ボックス 1709(番地な し)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(i) シリコーン樹脂と(ii)シリコ
    ーン流体の混合物あるいは(i) と(ii)の縮合生成物から
    選ばれた、粘着性と接着力を示すシリコーン感圧接着剤
    を含み、且つ、(B)次の式 【化1】 (この式の各R2 は、炭素原子数1〜4のアルキル基、
    フェニル基及びヒドロキシル基から選ばれ、各Aは、少
    なくとも一つのAはジオール基であることを条件に、R
    2 又は一般式-R3OCH2CH(OH)CH2OH(この式におけるR3
    は炭素原子数1〜6のアルキレン基である)で表される
    ジオール基から独立に選ばれ、xは少なくとも1の値を
    持ち、yは少なくとも1の値を持つ)を有するジオール
    類から選ばれたシロキシル化されたアリルオキシプロパ
    ンジオールコポリマーを、(i) と(ii)の総重量を基にし
    て1〜20重量%含んでなる、ホットメルトシリコーン感
    圧接着剤組成物。
JP00509595A 1994-01-14 1995-01-17 シロキシル化アリルオキシプロパンジオールコポリマーを添加剤として含有するホットメルトシリコーン感圧接着剤組成物 Expired - Fee Related JP3576621B2 (ja)

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