JPH07258270A - 5,6−ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体及びその製造方法 - Google Patents

5,6−ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体及びその製造方法

Info

Publication number
JPH07258270A
JPH07258270A JP7066625A JP6662595A JPH07258270A JP H07258270 A JPH07258270 A JP H07258270A JP 7066625 A JP7066625 A JP 7066625A JP 6662595 A JP6662595 A JP 6662595A JP H07258270 A JPH07258270 A JP H07258270A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
general formula
platinum
formula
disilacyclohexene
benzo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7066625A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2690037B2 (ja
Inventor
Masato Tanaka
正人 田中
Yuko Uchimaru
祐子 内丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP7066625A priority Critical patent/JP2690037B2/ja
Publication of JPH07258270A publication Critical patent/JPH07258270A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2690037B2 publication Critical patent/JP2690037B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な5,6−ベンゾ−1,4−ジシラシク
ロヘキセン誘導体を提供する。 【構成】 一般式(I) 【化1】 (但し式中のR1,R2,R3及びR4はそれぞれ同一又は異なっ
た低級アルキル基もしくは水素原子、R5及びR6は水素原
子又は低級アルキル基である。)で表わされる5,6−
ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬、農薬等のファイ
ンケミカルズの合成中間体として有用な5,6−ベンゾ
−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る5,6−ベンゾ−1,4−
ジシラシクロヘキセン誘導体は文献未載の化合物であ
り、その製造方法は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安価かつ大
量に入手可能な原料を用い温和な条件で、新規な5,6
−ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体を提供
することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、o−ビス(ジアルキ
ルシリル)ベンゼン化合物とアレン化合物とを、特定の
触媒の存在下に反応させることにより、前記の5,6−
ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体が得られ
るという新規な事実を発見し、これに基づき本発明を完
成するに至った。
【0005】すなわち本発明は(1)一般式(I)
【0006】
【化5】
【0007】(但し式中のR1,R2,R3及びR4はそれぞれ同
一又は異なった低級アルキル基もしくは水素原子、R5
びR6は水素原子又は低級アルキル基である。)で表わさ
れる5,6−ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘
導体、及び(2)一般式(II)
【0008】
【化6】
【0009】(但し式中のR1,R2,R3及びR4はそれぞれ同
一又は異なったアルキル基もしくは水素原子である)で
表わされる化合物と、一般式(III)
【0010】
【化7】
【0011】(但し式中のR5及びR6は水素原子、アルキ
ル基又はアリール基である。)で表わされるアレン類と
を、ホスフィン配位子を有する白金錯体(ただしこのホ
スフィン配位子は初めから白金錯体上に配位する形で含
まれていても、別々に添加する形でもよい。)の存在下
に反応させることを特徴とする、一般式(IV)
【0012】
【化8】
【0013】(但し式中のR1,R2,R3,R4,R5及びR6は前記
と同じ意味を持つ。)で表わされる5,6−ベンゾ−
1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体の製造方法を提供
するものである。
【0014】本発明の前記(2)の製造方法において出
発原料として用いられる一般式(II)で表わされる化
合物の中のR1,R2,R3及びR4はそれぞれメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基または水素原
子であって、これらはいずれも互いに同一であっても、
相異なっていてもよい。また、この一般式(II)の中
のベンゼン環は、反応に対して不活性の置換基によって
置換されていてもよい。従って、一般式(II)の化合
物の例としては、o−ビス(ジメチルシリル)ベンゼ
ン、o−ビス(ジエチルシリル)ベンゼン、o−ビス
(ジプロピルシリル)ベンゼン、o−ビス(ジブチルシ
リル)ベンゼン、o−(ジメチルシリル)(ジエチルシ
リル)ベンゼン、o−ビス(メチルエチルシリル)ベン
ゼン、1−ジメチルシリル−2−ジエチルシリルベンゼ
ン、1,2−ビス(ジメチルシリル)−3−メチルベン
ゼン、1,2−ビス(ジメチルシリル)−3−エチルベ
ンゼン、1,2−ビス(ジメチルシリル)−3−クロロ
ベンゼン、o−ビス(メチルシリル)ベンゼン等が挙げ
られる。
【0015】本発明で一般式(II)の化合物と反応さ
せるアレン類は一般式(III)の中のR5及びR6が水素
原子又はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ヘキシル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、フェニル
基、ナフチル基等の基が挙げられる。このようなアレン
を例示すると、アレン、1,2−ブタジエン、1,2−
ペンタジエン、1,2−ヘキサジエン、1,2−デカジ
エン、3−メチル−1,2−ブタジエン、3−フェニル
−1,2−ブタジエン、1,1−ジフェニル−1,2−
アレン、4−フェニル−1,2−ブタジエン等が挙げら
れる。
【0016】本発明の方法においては、一般式(II)
で表わされる化合物と一般式(III)で表わされるア
レン類との量関係は通常モル比で1/100〜100の
範囲で実施され、好ましくは1/10〜10の範囲であ
るが、ガス状の原料を用いる場合はこの範囲を越えて使
用しても差し支えなく、また該ガス状原料を反応系中に
バブルする方法も本発明の有利な態様と考えるべきであ
る。
【0017】本発明の方法においては、一般式(II)
で表わされる化合物と一般式(III)で表わされるア
レン類との反応を、ホスフィン配位子を有する前記の白
金触媒(ただしこのホスフィン配位子は初めから白金錯
体上に配位する形で含まれていても、別々に添加する形
でもよい)の存在下で行なうことが必要である。このよ
うなホスフィン配位子の例としては、トリフェニルホス
フィン、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィ
ン、ジフェニルメチルホスフィン、フェニルジメチルホ
スフィン、トリブチルホスフィン、トリシクロヘキシル
ホスフィン等を挙げることができる。
【0018】従って本発明で用いる白金錯体の例とし
て、(η- エチレン)ビス(トリフェニルホスフィン)
白金、テトラキス(ジフェニルメチルホスフィン)白
金、ジクロロビス(フェニルジメチルホスフィン)白
金、クロロヒドリドビス(トリブチルホスフィン)白
金、ジブロモビス(トリエチルホスフフィン)白金、ジ
カルボニルビス(トリブチルホスフィン)白金、カルボ
ナトビス(トリシクロヘキシルホスフィン)白金、ジフ
ェニルアセチレンビス(トリフェニルホスフィン)白
金、ビス(ジベンジリデンアセトン)ビス(トリフェニ
ルホスフィン)白金等が挙げられるが、これに制限され
るものではない。
【0019】またこれらホスフィン配位子を含む白金錯
体触媒を用いる代わりに、ホスフィン配位子を含まない
白金錯体触媒に、ホスフィン配位子を添加するという方
法も、本発明の有利な態様に含まれる。このような遷移
金属錯体触媒の例としては、ジクロロ(テトラメチルエ
チレンジアミン)白金、ジクロロビス(ベンゾニトリ
ル)白金、トリス(ジベンジリデンアセトン)二白金、
ビス(シクロオクタジエン)白金等が挙げられるが、こ
れに制限されるものではない。
【0020】白金錯体触媒の使用量はいわゆる触媒量で
よく、ヒドロシランに対するモル比で、0.00001
〜0.5の範囲で使用される。
【0021】本発明の反応は特に溶媒を使用する事な
く、反応に供すべき一般式(II)で表わされる化合物
と一般式(III)で表わされるアレン類との混合物を
用いる事により容易に実施される。しかし、溶媒を用い
ることは本反応の生起にとって障害となるものでなく、
必要に応じ溶媒中で実施される。これらの溶媒の選択は
反応させるべき一般式(II)で表わされる化合物の反
応性や沸点、及び一般式(III)で表わされるアレン
類の沸点等を考慮して一般に用いられる溶媒、例えば炭
化水素系、またはエーテル系の溶媒の中から選ぶのが好
ましい。本発明の反応は0℃以下でも進行するが、好ま
しい速度を達するためには250℃までの温度に加熱す
ることもできる。原料物質の構造にもよるが、一般的に
好ましい温度領域は0〜150℃である。
【0022】反応後の生成物の分離は未反応原料等を蒸
留等で分離後、精留、再結晶、クロマトグラフィー等に
付すことで容易に実施される。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、一般式(II)で表わ
される化合物と、一般式(III)で表わされるアレン
類から容易に一般式(I)で表わされる5,6−ベンゾ
−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体が得られる。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明する。
【0025】実施例1 Pt(CH2=CH2)(PPh3)2を0.005mモル及び1,2−ビ
ス(ジメチルシリル)ベンゼンを0.25mモル含むベ
ンゼン溶液2mlに10℃にて、1,2−ペンタジエン
を0.25mモル含むベンゼン溶液2mlを加え、40
℃にて6日間反応を行った。濃縮後蒸留し、1,1,
4,4−テトラメチル−2−プロピリデン−1,3H−
1,4−ベンゾジシリンを75%の収率で得た。
【0026】
【化9】
【0027】本化合物は文献に未収載の新規化合物であ
り、そのスペクトルデータは以下の通りであった。1 H-NMR(CDCl3) :δ 7.55-7.25(m,4H),5.73(t,J=7Hz,1
H),2.22-2.08(m,2H),2.02(s,2H),1.01(t,J=8Hz,3H),
0.29(s,6H),0.22(s,6H) GC-MS;260(M+,41),245(29),191(100) IR; 図1
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例1により合成した1,
1,4,4−テトラメチル−2−プロピリデン−1,3
H−1,4−ベンゾジシリンの赤外吸収スペクトルを液
膜法で測定したものであり、縦軸は透過率(%)であ
り、横軸は(cm-1)である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (但し式中のR1,R2,R3及びR4はそれぞれ同一又は異なっ
    た低級アルキル基もしくは水素原子、R5及びR6は水素原
    子又は低級アルキル基である。)で表わされる5,6−
    ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(II) 【化2】 (但し式中のR1,R2,R3及びR4はそれぞれ同一又は異なっ
    たアルキル基もしくは水素原子である。)で表わされる
    化合物と、一般式(III) 【化3】 (但し式中のR5及びR6は水素原子、アルキル基又はアリ
    ール基である。)で表わされるアレン類とを、ホスフィ
    ン配位子を有する白金錯体(ただしこのホスフィン配位
    子は初めから白金錯体上に配位する形で含まれていて
    も、別々に添加する形でもよい。)の存在下に反応させ
    ることを特徴とする、一般式(IV) 【化4】 (但し式中のR1,R2,R3,R4,R5及びR6は前記と同じ意味を
    持つ。)で表わされる5,6−ベンゾ−1,4−ジシラ
    シクロヘキセン誘導体の製造方法。
JP7066625A 1995-03-27 1995-03-27 5,6−ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2690037B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7066625A JP2690037B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 5,6−ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7066625A JP2690037B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 5,6−ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体及びその製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2057274A Division JPH07113033B2 (ja) 1990-03-08 1990-03-08 4,5−ベンゾ−1,3−ジシラシクロペンテン誘導体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07258270A true JPH07258270A (ja) 1995-10-09
JP2690037B2 JP2690037B2 (ja) 1997-12-10

Family

ID=13321268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7066625A Expired - Lifetime JP2690037B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 5,6−ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2690037B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2690037B2 (ja) 1997-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Roembke et al. Application of (phosphine) gold (I) carboxylates, sulfonates and related compounds as highly efficient catalysts for the hydration of alkynes
Cunningham et al. On the use of mixtures of organotin species for catalytic enantioselective ketone allylation—A detective story
del Amo et al. Catalytic transmetalation of alkoxychromium (0) carbenes to late transition metals: Self-dimerization and cyclopropanation reactions
US6476250B1 (en) Optically active fluorinated binaphthol derivative
JP2690037B2 (ja) 5,6−ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体及びその製造方法
US4370504A (en) Process for producing perfluorocarbon group-containing aldehydes
Goodyear et al. The crystal structure of [Mo (NCS)(CO) 2 (η3-C3H5)(NCMe) 2]· MeCN and the reactions of {Mo (CO) 2 (η3-C3H5)+} containing species with symmetric alkynes
JP2690038B2 (ja) ベンゾ−1,4−ジシラシクロヘキセン誘導体及びその製造方法
Sivaramakrishna et al. Synthesis and structural aspects of M-allyl (M= Ir, Rh) complexes
JP5261140B2 (ja) ビニル芳香族化合物の製造方法
US6777570B2 (en) Process for producing norbornene derivative having organosilyl group
JP4156857B2 (ja) 3−クロロ−3−ブテン酸エステル誘導体及びその製造方法
JPH07113033B2 (ja) 4,5−ベンゾ−1,3−ジシラシクロペンテン誘導体及びその製造方法
JPH0730101B2 (ja) 2,1,4―ベンゾオキサジシラン誘導体及びその製造方法
JPH0436252A (ja) 光学活性アルキニルアルコールの製造方法
JP4288372B2 (ja) アルファーピロン類およびその製造方法
JP2000136152A (ja) ジエン化合物及びその製造方法
JP2838193B2 (ja) 環状シリルエノールエーテルの製法
JPH0730095B2 (ja) 2,1,3―ベンゾアザジシロリジン誘導体の製造方法
JP3561237B2 (ja) ベータアリールチオアクリル酸エステル誘導体の製造法
Ng Nickel-catalyzed coupling reactions and synthetic studies toward ent-dioxepandehydrothyrsiferol via an epoxide-opening cascade
JP2003026635A (ja) 4−ハロ−2−オキソ−3−ブテン酸エステル誘導体及びその製造方法
JPH0730100B2 (ja) 5h―2,1,6―ベンゾオキサジシロシン誘導体及びその製造方法
JPH0557247B2 (ja)
JPH03258789A (ja) 2h―2,1,4―ベンゾアザジシリン誘導体及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term