JPH0725760Y2 - 放射性廃棄物焼却炉 - Google Patents
放射性廃棄物焼却炉Info
- Publication number
- JPH0725760Y2 JPH0725760Y2 JP9132388U JP9132388U JPH0725760Y2 JP H0725760 Y2 JPH0725760 Y2 JP H0725760Y2 JP 9132388 U JP9132388 U JP 9132388U JP 9132388 U JP9132388 U JP 9132388U JP H0725760 Y2 JPH0725760 Y2 JP H0725760Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- waste
- hollow cylinder
- furnace
- granular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は原子力発電所等から発生する雑固体廃棄物を焼
却処理するための放射性廃棄物焼却炉の改良に関するも
のである。
却処理するための放射性廃棄物焼却炉の改良に関するも
のである。
(従来の技術) 原子力発電所等から発生する雑固体廃棄物を焼却するた
めの放射性廃棄物焼却炉の頂部には、一定量ずつ袋詰め
された雑固体の投入口のほかに、炉内の焼却状態を監視
するための覗窓が設けられているのが普通である。また
これとともに廃油を炉内に吹込んで焼却する目的で廃油
ノズルが設けられているものもある。そしてこれらの覗
窓や廃油ノズルは耐火物で内張りされた炉体の上方に金
属製のノズルを突出させ、このノズルの上端に取付けら
れている。
めの放射性廃棄物焼却炉の頂部には、一定量ずつ袋詰め
された雑固体の投入口のほかに、炉内の焼却状態を監視
するための覗窓が設けられているのが普通である。また
これとともに廃油を炉内に吹込んで焼却する目的で廃油
ノズルが設けられているものもある。そしてこれらの覗
窓や廃油ノズルは耐火物で内張りされた炉体の上方に金
属製のノズルを突出させ、このノズルの上端に取付けら
れている。
ところで、原子力発電所を運転する場合にはイオン交換
樹脂や活性炭のような粒状廃棄物も発生する。従来はこ
のような粒状廃棄物は雑固体廃棄物と同様に一定量ずつ
袋詰めし、雑固体投入口から炉内に投入し焼却する必要
があった。しかしこのような粒状廃棄物は袋詰状態では
燃焼性が悪く、未燃分が残り易いこと、袋詰めに手数を
要し、またこの間に被曝のおそれもあること等の問題が
あった。そこで炉頂部に粒状廃棄物を粉粒状のままで投
入する投入口を新らたに増設することも考えられるが、
スペース的な余裕に乏しいこと、ノズルを新設するため
には耐火物の内張りを除去しなければならず、炉を停止
した長期間の工事が必要となること等の問題があり、粒
状廃棄物投入口の為のノズルを増設することは不可能に
近かった。しかも粉粒状の粒状廃棄物は炉内から上昇し
てくる高温の炉内ガスによってノズルの内壁に溶着し易
いという問題もあった。
樹脂や活性炭のような粒状廃棄物も発生する。従来はこ
のような粒状廃棄物は雑固体廃棄物と同様に一定量ずつ
袋詰めし、雑固体投入口から炉内に投入し焼却する必要
があった。しかしこのような粒状廃棄物は袋詰状態では
燃焼性が悪く、未燃分が残り易いこと、袋詰めに手数を
要し、またこの間に被曝のおそれもあること等の問題が
あった。そこで炉頂部に粒状廃棄物を粉粒状のままで投
入する投入口を新らたに増設することも考えられるが、
スペース的な余裕に乏しいこと、ノズルを新設するため
には耐火物の内張りを除去しなければならず、炉を停止
した長期間の工事が必要となること等の問題があり、粒
状廃棄物投入口の為のノズルを増設することは不可能に
近かった。しかも粉粒状の粒状廃棄物は炉内から上昇し
てくる高温の炉内ガスによってノズルの内壁に溶着し易
いという問題もあった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は上記のような従来の問題点を解決して、ノズル
数を増加させることなく粒状廃棄物を粉粒状のままで炉
内に投入することができ、しかもノズルの内壁等におい
て粒状廃棄物が溶着するおそれのない放射性廃棄物焼却
炉を目的として完成されたものである。
数を増加させることなく粒状廃棄物を粉粒状のままで炉
内に投入することができ、しかもノズルの内壁等におい
て粒状廃棄物が溶着するおそれのない放射性廃棄物焼却
炉を目的として完成されたものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するためになされた請求項1に記載の
考案は、炉体の頂部に突設された廃油バーナ取付用のノ
ズルに、廃油バーナと並列に粒状廃棄物投入口を設けた
中空筒を取付けるとともに、この中空筒の内部にはノズ
ルより上方へ炉内ガスが上昇してくることを防止するエ
アノズルを設けたことを特徴とするものである。
考案は、炉体の頂部に突設された廃油バーナ取付用のノ
ズルに、廃油バーナと並列に粒状廃棄物投入口を設けた
中空筒を取付けるとともに、この中空筒の内部にはノズ
ルより上方へ炉内ガスが上昇してくることを防止するエ
アノズルを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の考案は、炉体の頂部に突設され
た覗窓取付用のノズルに、覗窓と並列に粒状廃棄物投入
口を設けた中空筒を取付けるとともに、この中空筒の内
部にはノズルより上方へ炉内ガスが上昇してくることを
防止するエアノズルを設けたことを特徴とするものであ
る。
た覗窓取付用のノズルに、覗窓と並列に粒状廃棄物投入
口を設けた中空筒を取付けるとともに、この中空筒の内
部にはノズルより上方へ炉内ガスが上昇してくることを
防止するエアノズルを設けたことを特徴とするものであ
る。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例によって更に詳細に説明す
る。
る。
第1図及び第2図に示す第1の実施例において、(1)
は耐火物(2)によって内張りされた炉体、(3)は炉
体(1)の頂部に突設された覗窓取付用の金属製のノズ
ルである。(4)はこのノズル(3)の上部に取付けら
れた金属製の中空筒であり、第2図に示されるようにこ
の中空筒(4)は二股形状に分岐しており、一方の上端
には透明ガラスのは入った覗窓(5)が設けられ、他方
の上端には粒状廃棄物投入口(6)が設けられている。
粒状廃棄物投入口(6)には第1図に示されるようにス
クリュー式の粒状廃棄物供給用フィーダ(7)から粒状
廃棄物が粉粒状のまま供給される。この粒状廃棄物投入
口(6)の下方の中空筒(4)の側壁(4a)は垂直線に
対して30°以下の傾斜角αを持たせるようにしておくこ
とが好ましい。中空筒(4)の内部にはエアノズル
(8)が設けられている。第2図に示すように、このエ
アノズル(8)は覗窓(5)の下面にパージエアを吹付
けて視界の確保とガラスの保護とを図るものであるが、
同時に吹出された空気が中空筒(4)の内部に充満して
この部分の気圧を高め、ノズル(3)よりも上方へ高温
の炉内ガスが上昇してくることを防止する役割をも果た
している。
は耐火物(2)によって内張りされた炉体、(3)は炉
体(1)の頂部に突設された覗窓取付用の金属製のノズ
ルである。(4)はこのノズル(3)の上部に取付けら
れた金属製の中空筒であり、第2図に示されるようにこ
の中空筒(4)は二股形状に分岐しており、一方の上端
には透明ガラスのは入った覗窓(5)が設けられ、他方
の上端には粒状廃棄物投入口(6)が設けられている。
粒状廃棄物投入口(6)には第1図に示されるようにス
クリュー式の粒状廃棄物供給用フィーダ(7)から粒状
廃棄物が粉粒状のまま供給される。この粒状廃棄物投入
口(6)の下方の中空筒(4)の側壁(4a)は垂直線に
対して30°以下の傾斜角αを持たせるようにしておくこ
とが好ましい。中空筒(4)の内部にはエアノズル
(8)が設けられている。第2図に示すように、このエ
アノズル(8)は覗窓(5)の下面にパージエアを吹付
けて視界の確保とガラスの保護とを図るものであるが、
同時に吹出された空気が中空筒(4)の内部に充満して
この部分の気圧を高め、ノズル(3)よりも上方へ高温
の炉内ガスが上昇してくることを防止する役割をも果た
している。
なお第1図に示される(9)は袋詰めされた雑固体の投
入口、(10)は粒状廃棄物ドラム缶の反転機である。
入口、(10)は粒状廃棄物ドラム缶の反転機である。
第3図は第2の実施例を示すものであり、ノズル(3)
に取付けられた中空筒(4)が上方に向って拡開した形
状とされている点を除き、第2図と同様である。なおい
ずれの場合にも覗窓(5)はノズル(3)及び炉底と直
線状に配置され、炉底が見通せるように配慮されてい
る。
に取付けられた中空筒(4)が上方に向って拡開した形
状とされている点を除き、第2図と同様である。なおい
ずれの場合にも覗窓(5)はノズル(3)及び炉底と直
線状に配置され、炉底が見通せるように配慮されてい
る。
第4図は第3の実施例を示すもので、廃油バーナ取付用
のノズル(3)に二股形状の中空筒(4)を取付け、そ
の一方に粒状廃棄物投入口(6)を設けるとともに、他
方に廃油バーナ(13)と小型の覗窓(14)とを設けた例
を示す。またこの実施例では中空筒(4)の中間位置に
エアノズル(8)を設け、炉内ガスがノズル(3)より
上方へ侵入してくることを防止している。
のノズル(3)に二股形状の中空筒(4)を取付け、そ
の一方に粒状廃棄物投入口(6)を設けるとともに、他
方に廃油バーナ(13)と小型の覗窓(14)とを設けた例
を示す。またこの実施例では中空筒(4)の中間位置に
エアノズル(8)を設け、炉内ガスがノズル(3)より
上方へ侵入してくることを防止している。
第5図は第4の実施例を示すもので、中空筒(4)が二
股形状ではなく、上方に向って拡開した形状とされてい
る点を除き第4図のものと同様である。
股形状ではなく、上方に向って拡開した形状とされてい
る点を除き第4図のものと同様である。
(作用) このように構成されたものは、袋詰めされた雑固体を雑
固体の投入口(9)から炉内に投入して燃焼させるとと
もに、廃油バーナ取付用又は覗窓取付用のノズル(3)
に取付けられた中空筒(4)の粒状廃棄物投入口(6)
から粉粒状の粒状廃棄物を投入して焼却するものであ
り、粒状廃棄物を袋詰めすることなく炉内に投入できる
こと、また既存のノズル(3)を利用して粒状廃棄物の
投入が行えるためノズルを増設する必要がなく、極めて
短時間の増設工事を行えばよいこと、スペース上の制約
を受けないことなどの利点がある。更にまた中空筒
(4)の内部に設けられたエアノズル(8)から吹出さ
れた空気が中空筒(4)の内部に炉内ガスが侵入してく
ることを防止し、これによって中空筒(4)が炉内ガス
によって加熱されることを防止するので、投入された粉
粒状の粒状廃棄物が炉内へ落下する前に中空筒(4)や
ノズル(3)の内部に溶着することもない。特に実施例
のように、中空筒(4)の側壁(4a)の傾斜角αを30°
以下にしておけば、炉内への粒状廃棄物の落下が円滑に
行われる。なお覗窓(5)や廃油バーナ(13)等は従来
どおりの機能を発揮することができることは言うまでも
ない。
固体の投入口(9)から炉内に投入して燃焼させるとと
もに、廃油バーナ取付用又は覗窓取付用のノズル(3)
に取付けられた中空筒(4)の粒状廃棄物投入口(6)
から粉粒状の粒状廃棄物を投入して焼却するものであ
り、粒状廃棄物を袋詰めすることなく炉内に投入できる
こと、また既存のノズル(3)を利用して粒状廃棄物の
投入が行えるためノズルを増設する必要がなく、極めて
短時間の増設工事を行えばよいこと、スペース上の制約
を受けないことなどの利点がある。更にまた中空筒
(4)の内部に設けられたエアノズル(8)から吹出さ
れた空気が中空筒(4)の内部に炉内ガスが侵入してく
ることを防止し、これによって中空筒(4)が炉内ガス
によって加熱されることを防止するので、投入された粉
粒状の粒状廃棄物が炉内へ落下する前に中空筒(4)や
ノズル(3)の内部に溶着することもない。特に実施例
のように、中空筒(4)の側壁(4a)の傾斜角αを30°
以下にしておけば、炉内への粒状廃棄物の落下が円滑に
行われる。なお覗窓(5)や廃油バーナ(13)等は従来
どおりの機能を発揮することができることは言うまでも
ない。
(考案の効果) 本考案は以上に説明したとおり、ノズル数を増設する必
要がないこと、粒状廃棄物を袋詰めせず粉粒状のままで
炉内に投入できること、粒状廃棄物が溶着するおそれが
ないこと等の利点を有するものであるから、従来の問題
点を一掃した放射性廃棄物焼却炉として、実用的価値は
極めて大である。
要がないこと、粒状廃棄物を袋詰めせず粉粒状のままで
炉内に投入できること、粒状廃棄物が溶着するおそれが
ないこと等の利点を有するものであるから、従来の問題
点を一掃した放射性廃棄物焼却炉として、実用的価値は
極めて大である。
第1図は本考案の第1の実施例を示す断面図、第2図は
その要部の拡大断面図、第3図は第2の実施例の要部の
拡大断面図、第4図は第3の実施例の要部の拡大断面
図、第5図は第4の実施例の要部の拡大断面図である。 (1):炉体、(3):ノズル、(4):中空筒、
(5):覗窓、(6):粒状廃棄物投入口、(8):エ
アノズル、(13):廃油バーナ。
その要部の拡大断面図、第3図は第2の実施例の要部の
拡大断面図、第4図は第3の実施例の要部の拡大断面
図、第5図は第4の実施例の要部の拡大断面図である。 (1):炉体、(3):ノズル、(4):中空筒、
(5):覗窓、(6):粒状廃棄物投入口、(8):エ
アノズル、(13):廃油バーナ。
Claims (2)
- 【請求項1】炉体(1)の頂部に突設された廃油バーナ
取付用のノズル(3)に、廃油バーナ(13)と並列に粒
状廃棄物投入口(6)を設けた中空筒(4)を取付ける
とともに、この中空筒(4)の内部にはノズル(3)よ
り上方へ炉内ガスが上昇してくることを防止するエアノ
ズル(8)を設けたことを特徴とする放射性廃棄物焼却
炉。 - 【請求項2】炉体(1)の頂部に突設された覗窓取付用
のノズル(3)に、覗窓(5)と並列に粒状廃棄物投入
口(6)を設けた中空筒(4)を取付けるとともに、こ
の中空筒(4)の内部にはノズル(3)より上方へ炉内
ガスが上昇してくることを防止するエアノズル(8)を
設けたことを特徴とする放射性廃棄物焼却炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9132388U JPH0725760Y2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | 放射性廃棄物焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9132388U JPH0725760Y2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | 放射性廃棄物焼却炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0212699U JPH0212699U (ja) | 1990-01-26 |
JPH0725760Y2 true JPH0725760Y2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=31315807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9132388U Expired - Lifetime JPH0725760Y2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | 放射性廃棄物焼却炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0725760Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0795118B2 (ja) * | 1990-09-21 | 1995-10-11 | 日本碍子株式会社 | 不燃物溶融炉とその運転方法 |
JPH0741108Y2 (ja) * | 1992-10-08 | 1995-09-20 | エス・ディ・ケイ株式会社 | ピンプラグ |
JP5311810B2 (ja) * | 2007-12-07 | 2013-10-09 | 日本碍子株式会社 | 放射性雑固体廃棄物焼却炉 |
-
1988
- 1988-07-08 JP JP9132388U patent/JPH0725760Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0212699U (ja) | 1990-01-26 |
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