JPH07257492A - 航空機のインテークダクト - Google Patents

航空機のインテークダクト

Info

Publication number
JPH07257492A
JPH07257492A JP6050468A JP5046894A JPH07257492A JP H07257492 A JPH07257492 A JP H07257492A JP 6050468 A JP6050468 A JP 6050468A JP 5046894 A JP5046894 A JP 5046894A JP H07257492 A JPH07257492 A JP H07257492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radio wave
intake duct
aircraft
outer plate
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6050468A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Koeda
和雄 小枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP6050468A priority Critical patent/JPH07257492A/ja
Publication of JPH07257492A publication Critical patent/JPH07257492A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T50/00Aeronautics or air transport
    • Y02T50/40Weight reduction

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は流入空気の流れを妨げることなく反
射電波を低減した軽量の航空機のダクトを提供すること
を目的とする。 【構成】 本発明は入射電波の波長に対して、十分に薄
い板厚の部分と波長の1/4の板厚の部分とから成る電
波透過材製の外板と、同外板の外周の所要部分を被った
電波吸収材と、同電波吸収材の外周を被った電波反射材
とを具備してなることを特徴とする航空機のインテーク
ダクト、を構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機外からの捕捉電波に
対する電波特性を改善した航空機のインテークダクトに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のある種の航空機は電波捕捉を避け
るため、到来電波に対する反射面積の狭小化、斜傾化等
の対策を講じている。インテークダクト部分もその例外
ではない。
【0003】従来の航空機に用いられているインテーク
ダクトの例を図2及び図3に示す。図2は従来の第1例
である。
【0004】図2(a)においてインテークダクト1は
空気取入口が導体製の格子8でふさがれている。この格
子8による分割を細かくし、1つの格子8の目の大きさ
を入射するレーダー波5の波長に比べて十分に小さくす
ることで、図2(b)に示されたようにレーダー波5は
インテークダクト1内を伝播せずに入口で反射する。こ
のときインテークダクト1の開口面の向きをレーダー波
5の入射方向に対して垂直とならないように斜めに配置
することで、反射波6の向きをレーダー波5の入射方向
からそらし、レーダー反射断面積を低減している。
【0005】なお、図中、9はエンジンブレードであ
る。
【0006】次に図3は従来の第2例である。インテー
クダクト1は曲がっており、壁面に電波吸収材3が貼り
つけられている。インテークダクト1に入射したレーダ
ー波5はインテークダクト1内のアルミ外板7の壁面及
びエンジンブレード9で反射をくり返し、反射波6とな
って放射される。壁面での反射の際、電波吸収材3によ
ってレーダー波5は減衰されるため、反射の回数が多く
なるような形状にインテークダクト1を曲げることによ
り減衰量は大きくなり、レーダー反射断面積が低減す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のインテーク
ダクトには解決すべき次の課題があった。
【0008】即ち、第1例において、電波をインテーク
ダクト入口で反射させるには格子の目の大きさを波長よ
りも十分に短くする必要があるが、目の細かい格子は、
流入する空気の妨げとなり、大きな圧力損失を発生させ
るという問題がある。
【0009】第2例においては、現在、インテークダク
ト内に使われている電波吸収材が吸収できる電波の波長
は3cm(周波数10GHz)程度に限られており、これ
よりも波長の長いレーダー波に対しては、適用可能な電
波吸収材がないという問題がある。
【0010】さらに、現在、インテークダクトに貼り付
けて用いる電波吸収材は重量が8kg/m2 程度あり、広
範囲に用いると重量が大きくなり、航空機の飛行性能が
低下するという問題がある。
【0011】本発明は上記問題点、即ち、インテークダ
クトの空気の流れを妨げる点、長波長のレーダー波に対
しては有効な電波吸収材がない点及び重量が増大すると
いう点を解決した航空機のインテークダクトを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
手段として、入射電波の波長に対して、十分に薄い板厚
の部分と波長の1/4の板厚の部分とから成る電波透過
材製の外板と、同外板の外周の所要部分を被った電波吸
収材と、同電波吸収材の外周を被った電波反射材とを具
備してなることを特徴とする航空機のインテークダク
ト、を提供しようとするものである。
【0013】
【作用】本発明は上記のように構成されるので次の作用
を有する。
【0014】即ち、上記構成において、インテークダク
トの外板は電波透過材製であるため、入射した電波の大
部分は外板を透過する。特に、板厚の薄い部分について
は、広い周波数帯の電波に対して透過性が良い。又、1
/4波長の厚さの部分については、きわめて高頻度で電
波捕捉に用いられるある特定の周波数の電波に対して非
常に透過率が良い。さらに、その比較的に厚い板厚の厚
さを利用して、インテークダクトの構造体としての荷重
を分担できるため、構造の補強が必要なくなる。外板を
透過した電波は、同外板の外周を被う電波吸収材に入射
し、同電波吸収材に相当部分を吸収されて、その外周を
被う電波反射材に到達、反射され、再び電波吸収材中を
進み、次なる反射というふうに、吸収と反射を繰返し、
減衰する。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図1により説明する。な
お、従来例と同様の部材には同符号を付し、必要ある場
合を除き、説明を省略する。
【0016】図1は本実施例の模式図で、(a)は縦断
面図、(b)は(a)の囲いBの拡大詳細図である。
【0017】図において、2は入射するレーダー波5の
波長に対して、図1(b)に示すように板厚が十分に薄
い1mmの部分と、波長の1/4程度の7.5mmの部分と
の連続体からなる電波透過材、たとえばGFRP(ガラ
ス繊維強化プラスチック:比重1.8×103 kg/
3 )よりなるインテークダクト1の外板、3は外板2
の外周の所要部分を被った、たとえば発泡ポリエチレン
よりなる電波吸収材、4は電波吸収材3の更に外周を外
方(放射方向)にむかって高さ約50mmのピラミッド状
の四角錐をなして、即ち、突起群を形成して被う、たと
えばCFRP(炭素繊維強化プラスチック)よりなる電
波反射材である。
【0018】次に上記構成の作用について説明する。
【0019】図1(b)に示したように、外板2を透過
したレーダー波5は電波吸収材3と電波反射材4で囲ま
れたピラミッド状の領域を反射をくり返しながら伝播す
る間に減衰する。実際の構造の一例として上述したよう
に外板2の板厚の薄い部分を1mm、厚い部分を7.5mm
とすることで、薄い部分については、1〜10GHzの
電波に対して10dB程度、厚い部分については、10
GHzの電波に対して30〜40dBの透過率がある。
又、外板2の厚い部分によって構造が補強されており、
かつ外板2によって電波吸収材3がインテークダクト1
中の空気流から遮断されているため、電波吸収材3とし
ては、強度に腐心することなくより軽量な発泡ポリエチ
レン製吸収材を用いることができ、かつ形状を反射能率
のよい片持突起の四角錐形状にすることで構造を軽量化
できる。
【0020】従来構造との重量比較を行なうと、図3に
示した従来構造ではインテークダクト1はアルミ外板
7、電波吸収材3よりなり、1m2 当り重量は板厚1.
5mmのアルミ外板7(比重2.7×103 kg/m3 )が
約4.1kg、電波吸収材3が重量8kg/m2 で計12.
1kg/m2 となるのに対し、本実施例では、1m2 当り
重量は、外板2(GFRP、比重1.8×103 kg/m
3 、板厚7.5mmの範囲は全体の2/5とする)は約
6.5kg/m2 、電波吸収材3(発泡ポリエチレン、比
重0.056×103 ×1/3×50×103 (単位省
略))は約0.9kg/m2 、電波反射材4は比重小さ
く、かつ、きわめて薄いので重量を無視するものとすれ
ば、計7.4kg/m2 となる。
【0021】インテークダクト1の径を0.9m、従来
例、本実施例に係る反射電波低減手段の適用される部分
の長さ(インテークダクト1における)を5mとすれ
ば、インテークダクト1の数を1機当り2本として適用
面積は0.9m×π×5m×2=28.2m2 となり、 (12.1kg/m2 (従来例)−7.4kg/m2 (実施
例))×28.2m2=133kg となって、本実施例の採用により、航空機1機当り、1
33kgもの重量軽減も同時に実現する。
【0022】以上の通り本実施例によれば、航空機のイ
ンテークダクト1の外板2を板厚1mmと、7.5mmの板
厚とが交互に連続した電波透過材とし、その外周に電波
吸収材3を、更にその外周に電波反射材4を各被うの
で、インテークダクト1に入射したレーダ波5は殆どそ
の壁部で、繰返し反射を生じて吸収され、入射方向への
反射波が皆無に近くなるという利点がある。
【0023】また、従来のアルミ主体の材料に比し、本
実施例では比重の小さい非金属材を使用できるのでイン
テークダクト1の重量が著しく軽減するという利点があ
る。
【0024】また、インテークダクト1の空気取入口に
格子を設ける必要がないので圧力損失が生じないという
利点がある。
【0025】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されるので
次の(1)〜(3)の効果を有する。
【0026】(1)1〜10GHzという広範囲な周波
数の電波に対してレーダー反射断面積を低減できる。
【0027】(2)従来の電波吸収材適用ダクトに比べ
て著しく重量軽減できる。
【0028】(3)ダクト開口面及び内部にたとえば格
子のような空気流を妨げるものがないため、ダクトの空
力的性能が低下せず、従って従来のようなエンジンの性
能低下がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の模式図で、(a)は縦断面
図、(b)は(a)の囲いBの拡大詳細図、
【図2】従来例の図で、(a)は模式的外観斜視図、
(b)は模式的縦断面図、
【図3】別の従来例の模式的縦断面図である。
【符号の説明】
1 インテークダクト 2 外板(電波透過材) 3 電波吸収材 4 電波反射材 5 レーダー波 9 エンジンブレード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射電波の波長に対して、十分に薄い板
    厚の部分と波長の1/4の板厚の部分とから成る電波透
    過材製の外板と、同外板の外周の所要部分を被った電波
    吸収材と、同電波吸収材の外周を被った電波反射材とを
    具備してなることを特徴とする航空機のインテークダク
    ト。
JP6050468A 1994-03-22 1994-03-22 航空機のインテークダクト Withdrawn JPH07257492A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6050468A JPH07257492A (ja) 1994-03-22 1994-03-22 航空機のインテークダクト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6050468A JPH07257492A (ja) 1994-03-22 1994-03-22 航空機のインテークダクト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07257492A true JPH07257492A (ja) 1995-10-09

Family

ID=12859726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6050468A Withdrawn JPH07257492A (ja) 1994-03-22 1994-03-22 航空機のインテークダクト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07257492A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018016132A (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 三菱重工業株式会社 開口カバー及び航空機
CN108860627A (zh) * 2018-07-27 2018-11-23 成都飞机工业(集团)有限责任公司 一种背负式格栅进口进气道
JP2019156396A (ja) * 2017-11-06 2019-09-19 株式会社エアロネクスト 飛行体及び飛行体の制御方法
CN111232227A (zh) * 2020-01-16 2020-06-05 南京航空航天大学 一种进气道内壁面电磁隐身套筒结构
JP2020122616A (ja) * 2019-01-30 2020-08-13 三菱重工業株式会社 ダクト
EP4345003A1 (en) * 2022-09-29 2024-04-03 HENSOLDT Sensors GmbH Propulsion system for an aerial vehicle

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018016132A (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 三菱重工業株式会社 開口カバー及び航空機
JP2019156396A (ja) * 2017-11-06 2019-09-19 株式会社エアロネクスト 飛行体及び飛行体の制御方法
CN108860627A (zh) * 2018-07-27 2018-11-23 成都飞机工业(集团)有限责任公司 一种背负式格栅进口进气道
JP2020122616A (ja) * 2019-01-30 2020-08-13 三菱重工業株式会社 ダクト
CN111232227A (zh) * 2020-01-16 2020-06-05 南京航空航天大学 一种进气道内壁面电磁隐身套筒结构
CN111232227B (zh) * 2020-01-16 2021-11-05 南京航空航天大学 一种进气道内壁面电磁隐身套筒结构
EP4345003A1 (en) * 2022-09-29 2024-04-03 HENSOLDT Sensors GmbH Propulsion system for an aerial vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4468672A (en) Wide bandwidth hybrid mode feeds
US4104002A (en) Spiral strip acoustic treatment
US5167118A (en) Jet engine fixed plug noise suppressor
JP2006153841A (ja) 電子機器用試験箱
JPH07257492A (ja) 航空機のインテークダクト
US11682374B2 (en) Soundproof structure body
CN111622990A (zh) 降噪装置及燃气热水器
US5250764A (en) Consecutive plate acoustic suppressor apparatus and methods
WO2024011964A1 (zh) 消音器
US5004990A (en) Microwave load in small-length oversized waveguide form
US11248530B2 (en) Acoustic treatment panel for a turbojet engine
JP2788862B2 (ja) 電磁波遮蔽通気孔
US7469770B2 (en) Anechoic visco-thermal liner
JP2003300500A (ja) 電波吸収装置及び航空機用インテークダクト
CN217604194U (zh) 薄型降噪烟机
CN217061423U (zh) 超薄超稀疏的全向性通风隔声屏障
CN220896432U (zh) 降噪壳罩及动力设备
JP2001135976A (ja) 電波吸収体
KR100383465B1 (ko) 저음대역을 개선한 밀폐형 소형 스피커장치
JPH05125776A (ja) 反射電波減衰壁
JPS6122338Y2 (ja)
CN117649836A (zh) 针对掠流下低频宽带吸声的非均匀截面分布的超结构声学衬垫
JPH06140811A (ja) 導波管型可変減衰器
SU750004A1 (ru) Акустическа панель
CN113715438A (zh) 一种兼具雷达、红外隐身功能的轮毂盖

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010605