JPH072570B2 - 糸掛装置 - Google Patents

糸掛装置

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JPH072570B2
JPH072570B2 JP5792887A JP5792887A JPH072570B2 JP H072570 B2 JPH072570 B2 JP H072570B2 JP 5792887 A JP5792887 A JP 5792887A JP 5792887 A JP5792887 A JP 5792887A JP H072570 B2 JPH072570 B2 JP H072570B2
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泰典 畠山
和享 井上
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ボビンに糸を巻き付けて形成したパッケージ
の外層の糸端を結び付ける糸結びを行なうための糸掛装
置に関するものである。
[従来の技術] 紡糸巻取機において、連続的に紡出される糸を巻取り、
満巻きになったパッケージは、所望の次工程へ搬送され
るか、あるいは製品として出荷される。
このパッケージは、第18図、第19図に示すようにボビン
Bの端部に、糸の始端をバンチ巻き1したのち、ボビン
Bに本巻きを行なってパッケージPとし、さらにそのパ
ッケージPの外周に糸を所定長さ棒巻き2したのち製品
として出荷している。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら最外層の糸端3は、パッケージPの外周に
そのまま巻き付けた状態にしておくと、糸端が解けやす
い。このため糸端3を棒巻き2の内側に通して固定した
のでは、以後の工程でその糸の取出が面倒となり、また
ボビンBの端部に引掛けるのは、その糸が外れやすい問
題がある。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、パッケー
ジ外周に、外層の糸端を容易に結び付けることができる
糸結びを行なうための糸掛装置を提供することを目的と
する。
[問題点を解決するための手段及び作用] 本発明は上記の目的を達成するために、パッケージの外
層の糸端を緩めてパッケージ外周に、その糸端と連続し
た外輪とその外輪と連続した内輪とを形成し、その内輪
と外輪とで糸結びを行なう装置において、パッケージの
外周に、そのパッケージの糸巻き方向と逆方向に旋回し
てパッケージの糸端から外輪と内輪とを形成するらせん
溝を有する糸掛ガイドと、該糸掛ガイドの旋回時、その
糸掛ガイドを自転して内輪をらせん溝から外す自転手段
とを備えたもので、糸掛ガイドをパッケージの糸巻き方
向と逆方向に旋回することで糸端から外輪と内輪とを形
成でき、しかもらせん溝がその糸掛ガイドの旋回時に、
始めに形成される輪(内輪)を、そのねじ溝に沿って進
める方向に自転されることで、その内輪で糸結びを行な
う装置へ落とすことができ、その内輪と糸掛ガイドに支
持された外輪とで糸を機械的にかつ自動的に結べるよう
になし、糸端の解けを防止できるようにしたものであ
る。
[実施例] 以下本発明に係る糸掛装置の好適一実施例を添付図面に
基づいて説明する。
先ず、本発明の糸掛装置を説明する前に第17図(a)〜
(f)により糸結び方法を説明する。
先ずパッケージPは第18図、第19図で説明した状態で糸
巻きが完了する。
糸結びを行なうには、第18図、第19図に示した棒巻き2
を取り除くか、或いはそのままの状態にして糸結びを行
なう。
第17図において、先ず第17図(a)に示すようにパッケ
ージPの最外層の糸端3より糸掛ガイド4にて糸を糸の
巻き方向に対して逆方向に旋回して糸を緩め、パッケー
ジPの外周に糸端3と連続した外輪5と、その外輪5よ
り連続した内輪6を形成する。
次に第17図(b)に示すように、糸掛ガイド4にて内輪
6を外したのち、外輪5の糸Y5を図示のように折り曲げ
て鉤輪7をつくり、その鉤輪7を第17図(c)に示すよ
うに内輪6の内側を通す。
この状態で第17図(d)に示すように外輪5の糸端3を
糸掛ガイド4にて手前に移動し、その糸Y5を図示の二点
鎖線で示すように折り曲げて通し輪8を形成する。その
後、この通し輪8を、図示の一点鎖線で示すように、す
なわち、内輪6の外側を跨ぎ、鉤輪7にその下から上方
に抜けるように通す。
次に第17図(e)に示すように鉤輪7に通した通し輪8
を図示の実線の方向に引っ張ったままパッケージPを図
示の実線で示すようにパッケージPの糸を巻取る方向に
回転させることで、内輪5と外輪6の糸がパッケージP
の外周に巻き付けられながら第17図(f)に示すように
結び目9が形成される。
またパッケージPの外周に形成した結び目9を外して使
用するには、その結び目9の糸端3を引っ張れば結び目
9は容易に外すことができる。
次に糸結び装置の全体構成を第14〜第16図により説明す
る。
先ず、パッケージPは、搬送路10で搬送されるトレイ11
のペグ12に、そのボビンBが挿入され、糸結び位置に移
送される。
本体フレーム13には、ねじ軸14とガイドロッド15とが平
行に設けられ、そのねじ軸14に螺合しガイドロッド15を
挿通するスライドフレーム16が設けられ、ねじ軸14に連
結したモータ17の回転でスライドフレーム16が図示の二
点鎖線で示した待機位置16aから図示の実線で示した位
置まで往復しうるようになっている。
スライドフレーム16の下部にはパッケージPのボビンB
に挿入してパッケージPを支持すると共にそのパッケー
ジPを回転するチャック装置18が設けられる。
このチャック装置18は、詳細は図示していないが、スラ
イドフレーム16の下部に設けた把持用シリンダ19により
チャック径を拡大、縮小でき、それによりボビンBを把
持したり、挿入、挿脱し得る。またスライドフレーム16
には、パッケージ回転用モータ20が設けられ、そのモー
タ20より伝動装置21を介してチャック装置18を回転し、
パッケージPを回転できるようになっている。
スライドフレーム16には円板状基体22が設けられ、その
円板状基体22に、後述する糸結びを行なうためのビル装
置23が支持体24を介してパッケージPの上部に位置する
ように設けられる。
この円板状基体22には、第16図に示すようにその円周方
向に沿って四個のガイドローラ25が設けられ、このガイ
ドローラ25と係合して回転自在な回転リング26が設けら
れる。
回転リング26にはパッケージPの軸と平行な糸掛ガイド
4が設けられる(第14図)。円板状基体22には、リング
駆動モータ27が設けられ、このモータ27の駆動で回転リ
ング26が回転されると糸掛ガイド4が、パッケージPの
廻りを旋回することになる。
第14図に示すように、糸掛ガイド4の先端にはらせん溝
4aが形成され、後端は回転リング26から突出すると共
に、第15A〜C図に示す自転手段100により、糸掛ガイド
4がパッケージPの廻りに旋回すると糸掛ガイド4が自
転されるようになっている。
すなわち、第15A図に示すよう、糸掛ガイド4の後端に
は十字状カム片28が設けられ、その糸掛ガイド4の回転
軌跡29の外側にはその十字状カム片28と係合して糸掛ガ
イド4を図示の矢印71方向に自転させる係合片30a、30
b,30c,30dが設けられ、自転手段100が構成される。
また、糸掛ガイド4は、第15B図、第15C図に示すよう
に、その軸101が回転リング26に取り付けたブラケット1
03に回転自在に支承される。その軸101には位置決め片1
02が固定され、その位置決め片102に4ケ所の円弧状凹
部102aが形成され、この凹部102aにはブラケット103に
支持されたリンクアーム104の先端のローラ105が係合
し、板バネ106によりローラ105が位置決め片102の凹部1
02aに係合するよう押圧付勢されている。
従って、糸掛ガイド4は、図示の回転軌跡29のように回
転されると、各係合片30a〜dに十字状カム片28が当
り、かつ位置決め片102とローラ105の係合により1/4回
転づつ自転されることとなり、第17図(a),(b)で
説明したように外輪5と内輪6を形成したのち、内輪6
を外し、その内輪6を第14図に示したビル装置23の糸落
し溝31に落として支持させる。
この糸掛けガイド4を第1図、第15A図により詳しく説
明する。
糸掛ガイド4がパッケージPの廻りに図示の矢印70方向
に旋回(左回転)してパッケージPの糸を緩めて行くと
する。この場合、糸掛ガイド4は、その旋回で実質的に
一回転するが、そのらせん溝4aとパッケージPとの相対
位置は変化しないため、糸はらせん溝4aで移動されるこ
とはなく、旋回時、自転手段100で図示の矢印71方向に
自転されることで糸をそのらせん溝4aに沿って進める。
この場合らせん溝4aを図示のように左ネジとした場合に
は右方向に自転するよう、また右ネジとした場合には左
方向に自転するようにする。また、糸掛ガイド4のらせ
ん溝4aのねじ数は略二巻半に形成される。
このらせん溝4aの先端4Aの直下には、ビル装置23が糸落
し溝31が位置するよう糸掛ガイド4が上述した回転リン
グ26(第14、16図参照)に取り付けられる。
また第14図に示す搬送路10は図では傾斜して示している
が、水平となっており、パッケージPは図でみてやや右
上がり傾斜して支持されている。従って第1図に示した
糸掛ガイド4、ビル装置23、及びパッケージPは、夫々
図でみて右下がりに傾斜した状態となり、糸掛ガイド4
のらせん溝4aの後方の筒部4bは、糸掛けの際、その傾斜
により糸をらせん溝4aに案内する。
第14図、第16図に示すように本体フレーム13には、パッ
ケージPの糸端を吸引するためのサクションパイブ32が
設けられる。
このサクションパイプ32は、その下部先端に糸を導入す
る吸引開口33が設けれられ、その吸引開口33近くに圧縮
空気を供給する圧空供給管34が接続され、圧空供給管34
からの圧縮空気がサクションパイプ32の吸引開口33と逆
方向に噴出することで吸引開口33に吸引作用が生じ、糸
を吸引開口33からサクションパイプ32内に導入する。
サクションパイプ32は、往復動用シリンダ34によってパ
ッケージPの軸方向に沿って往復動自在に設けられると
共に、第15図に示すように軸35を中心に吸引開口33かパ
ッケージPの中心に近づいたり遠ざかるよう回動用シリ
ンダ36にて回動自在に設けられる。
すなわち、サクションパイプ32は、その上端32aが、軸3
5に取り付けられた揺動枠37に取り付けられ、この揺動
枠37に往復動用シリンダ34のロッド38が連結され、その
ロッド38の伸縮により揺動枠37を介してサクションパイ
プ32が往復移動される。また揺動枠37を支持する軸35に
は揺動レバー39が連結され、その揺動レバー39に回動用
シリンダ36のロッド40が連結される。
軸35は第14図に示すよう主軸35aと、その主軸35aに伸縮
自在に、かつ主軸35aと共に回転するようスプライン係
合された副軸35bとからなり、その副軸35bが揺動枠37を
支持する。従って往復動用シリンダ34が伸縮して揺動枠
37が往復動する際には、副軸35bが主軸35aに対して伸縮
し、また回動用シリンダ36が伸縮する際には揺動レバー
39から主軸35aを介し副軸35bが回転され、さらに揺動枠
37を介してサクションパイプ32を回動する。また揺動枠
37には、揺動枠37を往復動するピストンロッド38を挿通
し、その回転方向に沿った円弧状溝41が形成され、揺動
枠37の回動時固定点であるピストンッド38に対して円弧
状溝41にてその回動を許容し得るようになっている。
次に糸結びを行なうビル装置23を第5図、第6図により
説明する。
先ず支持体24を挿通してビル軸42が設けられ、その支持
体24から突出したビル軸42に一体に筒体43が嵌合され、
その筒体43に、その筒体43と共に回転し、かつ軸方向に
摺動自在な摺動筒体44が嵌合される。
この筒体43の先端には、その先端かららせん状に延出さ
れた略J字状の第1のクランプ部材45が設けられ、同じ
く摺動筒体44にも第2のクランプ部材46が設けられる。
第2クランプ部材46と筒体43及び摺動筒体44の先端面47
間には糸落し溝31が形成される。
また摺動筒体44の外周には、クランプ部材45,46間に位
置した糸外しガイド49を支持するための二重の外筒50,5
1が嵌合される。
ビル軸42は、駆動用モータ52(第14図参照)にて回転さ
れ、その回転で筒体43、摺動筒体44及び外筒50,51が共
に回転される。
この場合、第5図に示すようにクランプ部材45,46が時
計方向にθ回転(略180度)した際には、支持体24に
設けたストッパ48に外筒50,51に設けた係合片53と当接
し、糸外しガイド49の回転が阻止される。また、クラン
プ部材45,46がさらにθ回転するとクランプ部材45,46
が糸を挾むべく密接する。すなわち第6図に示すよう
に、第2クランプ部材46を支持する摺動筒体44は、圧縮
スプリング54により、その後端44aが支持体24の端面24a
に当接するよう付勢され、この状態では図示のように両
クランプ部材45,46の間隔が開くようにされるが、摺動
筒体44には、カムローラ55が設けられ、他方支持体24の
端面24aにはカム板56が設けられ、上述のようにθ
回転域に回転したときカムローラ55とカム板56により、
摺動筒体44の後端44aが支持体24から離れるよう移動さ
せ、その第2クランプ部材46を第1クランプ部材45へ密
接させる。
両クランプ部材45,46には、第17図で説明した鉤輪7を
形成するために、その回転方向側端にく字状に形成され
た係止部57が形成され、また第6図に示すよう支持体24
側には、その係止部57に糸を案内し、係合させるための
係止用ガイド58が設けられる。
次に上述した構成による糸結び動作を説明する。
この糸結び動作が行なわれる前に、第18図、第19図で説
明したパッケージPの棒巻き2が除去される。
この棒巻き除去動作を第14図、第16図により説明する。
搬送路10にてパッケージPを支持したトレイ11が糸結び
位置に搬送される。この際、スライドフレーム16は、図
示の二点鎖線で示した待機位置16aにあり、その状態で
往復動シリンダ34が伸長され、サクションパイプ32が図
示の右方向に移動される。移動時、サクションパイプ32
の吸引開口33は、パッケージPの外周に近接した状態に
あり、そのパッケージPの糸端を吸引する。
パッケージPの糸端をサクションパイプ32が吸引したの
ち、サクションパイプ32は、さらにパッケージPの右側
に位置するまで移動される。この移動後、回動用シリン
ダ36が作動され、揺動レバー39、軸35及び揺動枠37を介
してサクションパイプ32が、その吸引開口33がパッケー
ジPの中心近くまで回動させることで、パッケージPの
棒巻き2(第18図、第19図)が解けながらサクションパ
イプ32内に吸引される。
この棒巻きした糸が解かれたのち、サクションパイプ32
は上述と逆の操作で回動すると共に左方に移動され、第
14図に示した位置で停止される。
次に待機位置16aにあるスライドフレーム16が、モータ1
7によるねじ軸14の回転により左方に移動され、図示の
実線の位置で停止される。この際チャック装置18は、パ
ッケージPのボビンBに挿入され、把持用シリンダ19を
作動し、この径を拡大することでボビンBを支持する。
次に回転リング26が、2回転され糸掛ガイド4がパッケ
ージPの廻りに2回転することで、第1図に示すように
糸端3に連なる外輪5が糸掛ガイド4に支持され、内輪
6がビル装置23の糸落し溝31内に支持される。
また糸掛ガイド4は、先端が、若干下方に傾斜してお
り、糸掛の際、糸が筒部4bに当っても、そのらせん溝4a
に案内し、糸を進めることができる。
この糸掛ガイド4による糸掛け操作を第1図、第15A図
により更に詳しく説明する。
先ず、第15A図の糸掛ガイド4は、パッケージPの直上
の線X0の位置にあり、その位置から図示矢印70方向に され、図示の線X1まで旋回される。この場合、らせん溝
4aは係合片30a〜dにより 図示の矢印71方向に自転されるため、糸掛時に始めに形
成される輪(内輪6)を、そのらせん溝4aに沿って進
め、線X1の位置まで旋回されたとき、次に形成した輪
(外輪5)をそのまま支持しながら、始めの輪(内輪
6)をらせん溝4aの先端から外し、その下方のビル装置
23の糸落し溝31(第1図)に支持させる。この後、糸掛
ガイド4は線X1の位置から線X0の位置に図示の矢印70a
のように戻され、第1図に示したように糸掛けを完了す
る。
次に第1図、第2図に示した状態から糸結びを行なう動
作を第7図〜第12図により説明する。
先ず第7図において、糸掛ガイド4とパッケージPの間
の外輪5の糸Y5は、糸落し溝31上に位置し、その状態で
その糸Y5を係止ガイド58が紙面方向前方に案内し、同時
にクランプ部材45,46が第8図のように回転されると、
その係止部57に糸Y5が引掛かる。
この第8図の状態から第9図に示すようにクランプ部材
45,46が回転されると、係止部57に、二枚のクランプ部
材45,46を跨いだ状態で鉤輪7が形成され、同時に内輪
6が糸落し溝31から外れるため、鉤輪7は第17図で説明
したように内輪6の内側を通った状態となる。
この第9図の状態で、内輪6を糸落し溝31から完全に外
し、かつこれをパッケージPの外周に支持するための糸
押えレバー59が作動される。
この糸押えレバー59は、第13図に示すようにパッケージ
Pとビル装置23間に位置され、モータ60に略水平旋回自
在に設けられている。
第10図は、糸押えレバー59を旋回した状態を示す。この
場合、糸押えレバー59は図でみて右から左に移動するよ
う旋回し、その内輪6を係合する。糸押えレバー59によ
り、内輪6及びその内輪6と引掛かった鉤輪7の端部7a
は、クランプ部材45,46の糸落しライン45aに沿って糸落
し溝31から完全に外れ、パッケージP上に支持される。
この状態で鉤輪7の端部7aは糸押えレバー59で支持さ
れ、鉤輪7は、そこから係止部57に延び、また外輪5の
糸Y5も糸押えレバー59から糸掛けガイド4に延びた状態
となる。
次に、糸掛けガイド4を反時計方向に図示実線のA位置
から二点鎖線で示したB位置まで旋回させ、そのB位置
から時計方向にC位置まで旋回させることで、外輪5の
糸Y5はクランプ部材45,46間に挿入される。
この状態で、クランプ部材45,46を第11図のように回転
させると両クランプ部材45,46間で位置Y5が挾まれて通
し輪8が形成される。
このクランプ部材45,46を回転する際、糸外しガイド49
は、その係合片53がストッパ48と当接した状態となるた
め、糸外しガイド49は、そのまま停止し、クランプ部材
45,46のみが回転する状態となる。従ってクランプ部材4
5,46を跨いで係止した鉤輪7は、クランプ部材45,46の
回転により、その間に糸外しガイド49が入って来るため
鉤輪7が係止部57から外され、通し輪8が鉤輪7を通っ
た状態となる。
これをさらに第3図、第4図で説明すると、第2図に示
すように鉤輪7は、その両クランプ部材45,46の係止部5
7にその両クランプ部材45,46を跨ぐよう係合し、かつ通
し輪8となる糸Y5は、クランプ部材45,46間に挾まれた
状態にある。また第4図に示すように糸外しガイド49の
糸外し部49aがクランプ部材45,46間に侵入する位置のク
ランプ部材45,46間には凹溝61が形成されており、通し
輪8となる糸Y5を挾んだ状態で、鉤輪7のみを外すこと
が可能となる。
鉤輪7が係止部57から外れ、通し輪8をクランプ部材4
5,46間で保持したまま、パッケージPを図示の矢印で示
すように糸の巻き方向に回転させることで、第11図に示
すように結び目10がそのパッケージPの外周に巻き付く
よう形成される。またクランプ部材45,46を反時計方向
に回転させると通し輪8は、そのクランプ部材45,46が
離れるため、簡単に外れる。
その後、この結び目10から糸掛けガイド4側に延びた糸
Yは、適宜切断される。
この糸Yの切断装置を、第14図、第16図及び第13図によ
り説明すると、本体フレーム13に切断用シリンダ62が設
けられ、その切断用シリンダ62に、熱で糸Yを切断する
カッタ63が連結され、そのカッタ63が切断用シリンダ62
で昇降されることで糸Yを切断する。
このように糸Yが切断されたのち、押えレバー59が左方
向に旋回されて結び目9から外されたのち、第14図に示
したチャック装置18によるボビンBの把持を解除し、ス
ライドフレーム16を図示の待機位置16aまで戻したの
ち、糸結びを完了したパッケージPのトレイ11を次の工
程に移送し、再度新たなパッケージPを移送し、上述の
ように糸結びを行なう。
[発明の効果] 以上説明してきたことから明らかなように本発明によれ
ば次のごとき優れた効果を発揮する。
(1) パッケージの廻りに、そのパッケージの糸巻き
方向に対して逆方向に糸掛ガイドを旋回させることで、
パッケージの糸を緩め糸結びを行なうための内輪と外輪
を形成することができる。
(2) 糸掛ガイドを自転させることで、そのらせん溝
に沿って始めに形成した内輪を外し糸結びを行なうビル
装置に受け渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の糸掛装置の一実施例を示す要部正面
図、第2図は本発明における糸掛装置の一例を示す要部
斜視図、第3図は本発明において、鉤輪を外す際のクラ
ンプ部材の部分断面図、第4図は第3図の正面図、第5
図は第2図のビル装置を軸方向からみた正面図、第6図
は第5図のビル装置の平断面図、第7図、第8図、第9
図、第10図、第11図及び第12図は本発明において糸結び
動作を説明する動作図、第13図は本発明において、糸の
切断装置と糸押えレバーを説明する図、第14図は本発明
の糸結び装置の全体構成を示す正面図、第15A図は、本
発明において糸掛ガイドの自転機構を説明する図、第15
B図は、糸掛ガイドの支持構造を説明する図、第15C図は
第14図に示した糸掛ガイドの拡大詳細図、第16図は第14
図の右側面図、第17図は本発明において糸の結び方を説
明する工程図、第18図は本発明において糸結びを行なう
パッケージの斜視図、第19図は第18図の正面図である。 図中、4は糸掛ガイド、4aはらせん溝、5は外輪、6は
内輪、23はビル装置、31は糸落し溝である。
フロントページの続き (72)発明者 井上 和享 京都府京都市伏見区竹田向代町136番地 村田機械株式会社本社工場内 (56)参考文献 特開 昭61−140473(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パッケージの外層の糸端を緩めてパッケー
    ジ外周に、その糸端と連続した外輪とその外輪と連続し
    た内輪とを形成し、その内輪と外輪とで糸結びを行なう
    装置において、パッケージの外周に、そのパッケージの
    糸巻き方向と逆方向に旋回してパッケージの糸端から外
    輪と内輪とを形成するらせん溝を有する糸掛ガイドと、
    該糸掛ガイドの旋回時、その糸掛ガイドを自転して内輪
    をらせん溝から外す自転手段とを備えたことを特徴とす
    る糸掛装置。
JP5792887A 1987-03-14 1987-03-14 糸掛装置 Expired - Fee Related JPH072570B2 (ja)

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