JPH07256810A - 化粧用具用発泡体シート及びその製造方法 - Google Patents

化粧用具用発泡体シート及びその製造方法

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JPH07256810A
JPH07256810A JP6079754A JP7975494A JPH07256810A JP H07256810 A JPH07256810 A JP H07256810A JP 6079754 A JP6079754 A JP 6079754A JP 7975494 A JP7975494 A JP 7975494A JP H07256810 A JPH07256810 A JP H07256810A
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JP
Japan
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resin layer
foamed resin
foam
sheet
foam sheet
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JP6079754A
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Tadashi Mimura
忠司 三村
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KOTEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変色、劣化が少なく、いかなる色にも着色可
能であり、しかも安価な化粧用具用発泡体シート及びそ
の製造方法を提供すること。 【構成】 不織布、織物、編物等の剥離シート片面に発
泡樹脂層13が形成されていると共に、同発泡樹脂層1
3にウレタンフォーム、NBRフォームラバー等のスポ
ンジ材14が接着されている発泡体シート11から、前
記剥離シートを剥離することにより形成された発泡樹脂
層破断面15を当該発泡体シート11の表皮として利用
したことを特徴とする化粧用具用発泡体シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は柔軟で肌触りが良く化粧
用具に適した化粧用具用発泡体シート及びその製造方法
に関する。詳細には変色、劣化が少なく、いかなる色に
も着色可能であり、しかも安価な化粧用具用発泡体シー
ト及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧用具に用いられるスポンジ材
としては、天然の海綿をはじめとし、軟質ウレタンフォ
ーム、NBRフォームラバー、湿式ウレタン発泡体等の
材料が使われている。特に最近では、海綿の輸入量の低
下に伴い後者の合成樹脂発泡体を用いたものが主流とな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、NBRやポ
リウレタンを素材とするスポンジ材は、NBRやポリウ
レタンがその分子構造上、紫外線による変色や劣化、湿
熱状態下での分解が起こり易いという不具合があった。
又、スポンジ材は変色を生じたときに同変色が目立たな
いようにするため、スポンジ材を着色する色にも制約が
あった。
【0004】最近では、合成樹脂の品質向上に伴い、脂
肪族系またはポリカーボネート系などの耐変色性、耐劣
化性に優れたポリウレタン樹脂を素材とするスポンジ材
が上市されている。しかしながら、従来のNBRやポリ
ウレタンを素材とするスポンジ材に比べ、その価格は2
倍程度と高価であり実用には適さないものであった。
【0005】本発明は、この様な事情に鑑みなされたも
のであり、変色、劣化が少なく、いかなる色にも着色可
能であり、しかも安価な化粧用具用発泡体シート及びそ
の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明は、不織布、織物、編物
等の剥離シート片面に発泡樹脂層が形成されていると共
に、同発泡樹脂層にウレタンフォーム、NBRフォーム
ラバー等のスポンジ材が接着されている発泡体シートか
ら、前記剥離シートを剥離することにより形成された発
泡樹脂層破断面を当該発泡体シートの表皮として利用し
たことを特徴とする化粧用具用発泡体シートをその要旨
とするものである。
【0007】請求項2記載の発明は、発泡樹脂層がポリ
ウレタンおよびアクリル系樹脂よりなることを特徴とす
る化粧用具用発泡体シートをその要旨とするものであ
る。
【0008】請求項3記載の発明は、発泡樹脂層中に感
熱発泡マイクロビーズの加熱膨張したビーズ状バルーン
が散在していることを特徴とする化粧用具用発泡体シー
トをその要旨とするものである。
【0009】請求項4記載の発明は、不織布、織物、編
物等の剥離シート片面に機械的に発泡させた樹脂を塗布
することにより発泡樹脂層を形成し、次いで、同発泡樹
脂層にウレタンフォーム、NBRフォームラバー等のス
ポンジ材を接着し、この後前記剥離シートを剥離するこ
とによりスポンジ材表層に発泡樹脂層破断面を形成する
ことを特徴とする化粧用具用発泡体シートの製造方法を
その要旨とするものである。
【0010】請求項5記載の発明は、樹脂がポリウレタ
ンおよびアクリル系樹脂であることを特徴とする化粧用
具用発泡体シートの製造方法をその要旨とするものであ
る。
【0011】請求項6記載の発明は、感熱発泡マイクロ
ビーズを混入した樹脂を機械的に発泡させて剥離シート
片面に塗布し、その後加熱することにより発泡樹脂層中
の感熱発泡マイクロビーズを加熱膨張させて発泡樹脂層
を形成したことを特徴とする化粧用具用発泡体シートの
製造方法をその要旨とするものである。
【0012】以下、本発明の化粧用具用発泡体シートを
詳しく説明する。本発明の化粧用具用発泡体シートは、
図2及び図3に示すように、剥離シート12の片面に形
成した発泡樹脂層13にスポンジ材14を接着した発泡
体シート11から、前記剥離シート12を剥離してなる
ものである。
【0013】スポンジ材14は、本発明の化粧用具用発
泡体シートの主要材であり、その素材は特に限定され
ず、従来より化粧用具用シートとして用いられているウ
レタンフォーム、NBRフォームラバー等のクッション
性に富む材料ならば何でもよい。このスポンジ材14の
表皮として剥離シート12を剥離することにより形成さ
れた発泡樹脂層破断面15を有する発泡樹脂層13が設
けられているのである。
【0014】剥離シート12としては、不織布、織物、
編物、紙等のシート状物なら何でもよく、その素材、組
織等は発泡層の破断面形状を変える目的で種々選択し得
る。例えば剥離シートとして不織布を用いた場合には、
これを剥離したとき、図3及び図4に示すように、発泡
樹脂層13の剥離面15は、不織布の構成繊維間に入り
込んだ発泡樹脂層の一部が剥離シートとともに剥され
て、不規則な凹凸状の破断面を呈することになる。同じ
く剥離シートとして織物や編物、紙を用いた場合も同様
に各材料の構成繊維の間隙に入り込んだ発泡樹脂層の一
部が剥離シートとともに剥されて、不規則な凹凸状の破
断面を呈するようになる。従って、どの剥離シートを採
用するかは、当該発泡体シートを具体的にどの化粧用具
として用いるか、その形状、大きさなどを考慮して適宜
決定するとよい。表1に剥離シートの種類による発泡樹
脂層破断面の凹凸形状の変化を示した。
【0015】
【表1】
【0016】発泡樹脂層13は当該発泡体シートの表皮
を構成するものであり、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、
ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹
脂、ゴムラテックスなどの樹脂を単独または混合したも
のを機械的に発泡させてなる層である。この層を構成す
る樹脂の種類や層中に含まれるの着色顔料の種類を適宜
変更することにより、当該発泡体シート表皮の肌触りや
化粧適性、色合いを調整することができる。尚、前記樹
脂のうち、ポリエステル系ポリウレタン、ポリエーテル
系ポリウレタン、ポリカーボネート系ポリウレタン、エ
チルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート等、ポリウレタン樹脂及びアクリル
樹脂を主体とするものは、耐変色性、耐劣化性に優れて
おり、しかも風合いが柔軟な表皮を構成することができ
ることからより好ましい。
【0017】また、前記発泡樹脂層に感熱発泡マイクロ
ビーズを含ませておき、これを加熱乾燥することで、当
該発泡樹脂層中に熱膨張したマイクロビーズのバルーン
を散在させることもできる。その剥離面には、図5に示
すように、機械発泡による泡と共に熱膨張したマイクロ
ビーズのバルーンが存在し、同破断面の凹凸形状はより
起伏の大きなものとなる。尚、使用する感熱発泡マイク
ロビーズとしては、耐熱性、耐圧性、耐伸張性に富む塩
化ビニリデン共重合物などの樹脂を素材とするマイクロ
カプセル(殻壁)中に液体化合物を内包した微小球であ
り、加熱により、カプセル中の液体組成物が気化してカ
プセルが熱膨張するようになっている。
【0018】次に、本発明の化粧用具用発泡体シートの
製造方法について説明する。尚、スポンジ材、剥離シー
ト、発泡樹脂層、感熱発泡マイクロビーズについては、
本発明の化粧用具用発泡体シートの説明の箇所で説明済
みであるので、ここでの説明は割愛する。本発明の化粧
用具用発泡体シートの製造方法は、剥離シート12片面
に発泡樹脂層13を形成し、次いで、同発泡樹脂層13
にスポンジ材14を接着し、この後前記剥離シート12
を剥離することによりスポンジ材14表層に発泡樹脂層
破断面を形成することからなる。
【0019】まず、図1に示すように剥離シート12片
面に発泡樹脂層13を形成する。発泡樹脂層13は、前
記アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ゴムラテックスな
どの樹脂を単独または混合したものをエマルジョンの形
態とし、このエマルジョンに空気を吹き込んでミキシン
グして樹脂を機械的に発泡させ、この後機械発泡した樹
脂エマルジョンをナイフコーターなどの塗布具により剥
離シートに均一に塗布することで形成することができ
る。尚、前記樹脂のうち、ポリエステル系ポリウレタ
ン、ポリエーテル系ポリウレタン、ポリカーボネート系
ポリウレタン、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート等、ポリウレタン
樹脂及びアクリル樹脂を主体とするものを用いた場合、
スポンジ材表層を耐変色性、耐劣化性に優れており、し
かも風合いが柔軟なものとすることができることからよ
り好ましい。
【0020】エマルジョン中には、ステアリン酸アンモ
ニウムなどの機械発泡助剤を2−10%の割合で添加
し、樹脂が1.5〜6.0倍に機械発泡されるようにし
た。尚、機械発泡助剤の添加量、機械発泡の倍率の範囲
は、十分な強度を有し、かつ所定の空隙率を有する発泡
樹脂層を得るためのものである。
【0021】樹脂エマルジョンの剥離シートへの塗布量
は任意であるが、当該発泡体シートの風合い、表面凹凸
性を考慮したとき、30〜300g/m2 の塗布量が好
ましい。というのは、塗布量が30g/m2 を下回る場
合、その分発泡樹脂層の厚みは薄くなり、表面に形成さ
れる凹凸も小さくなる。このため、化粧品のタッチアッ
プ性(スポンジ材表層に捕捉できる化粧品量の多少)に
乏しくなる。一方、塗布量が300g/m2 を上回る場
合には、発泡樹脂層の厚みは厚くなり、表面に形成され
る凹凸も大きくなるので、化粧品のタッチアップ性は向
上することになるが、反面風合いが硬くなり、肌触りの
良さ、柔らかさという点で満足できるものが得られない
という不具合が生じることになる。
【0022】次いで、図2に示すように剥離シート12
片面に形成した発泡樹脂層13にスポンジ材14を接着
剤により接着する。接着剤としては特に限定されず、接
着する発泡樹脂層、スポンジ材の素材に適合するものを
選択し用いればよい。
【0023】この後図3に示すように前記剥離シート1
2を剥離することによりスポンジ材14表層に発泡樹脂
層破断面15を形成する。剥離シート12片面に発泡樹
脂層13を形成し、この発泡樹脂層13にスポンジ材1
4を接着した発泡体シート11から剥離シート12を剥
離したとき、スポンジ材14表層の発泡樹脂層13にお
ける破断面15(剥離面)は、図3及び図4に示すよう
に、不織布、織物、編物、紙など剥離シート12の構成
繊維間に入り込んだ発泡樹脂層13の一部が当該剥離シ
ート12とともに剥されて、不規則な凹凸状の破断面を
呈することになり、柔軟で、肌触りがよく、しかもタッ
チアップ性に優れた表皮を持つ化粧用具用発泡体シート
が得られることになる。
【0024】また、前記樹脂エマルジョンには感熱発泡
マイクロビーズを含ませることができる。感熱発泡マイ
クロビーズを含む樹脂エマルジョンを剥離シート片面に
塗布し、その後加熱することにより、図5に示すよう
に、発泡樹脂層中の感熱発泡マイクロビーズは加熱膨張
し、発泡樹脂層中には熱膨張したマイクロビーズのバル
ーンが機械発泡により生じた泡と共に散在することにな
る。その剥離面には、前記発泡樹脂の破断面に熱膨張し
たマイクロビーズのバルーンが存在し、同破断面の凹凸
形状はより起伏の大きなものとなる。
【0025】この感熱発泡マイクロビーズの樹脂エマル
ジョンへの添加量としては、樹脂固形分100重量部に
対して1〜40重量部の割合で行うのがよい。これは、
感熱発泡マイクロビーズの添加量が樹脂固形分100重
量部に対して1重量部を下回る場合には、発泡樹脂層中
に散在する感熱発泡マイクロビーズが疎らになり、感熱
発泡マイクロビーズを添加したことによる破断面の凹凸
形状がより起伏の大きなものとなるといった十分な効果
が得られなくなり、反対に樹脂固形分100重量部に対
して40重量部を上回る場合には、発泡樹脂層が脆くな
り、使用時にスポンジ材表層22から容易に剥がれ落ち
てしまうという不具合を生じることになるからである。
表2には感熱発泡マイクロビーズの樹脂エマルジョンへ
の添加量による破断面の凹凸差を示した。
【0026】
【表2】
【0027】また、加熱は、余りに高い温度で長時間加
熱すると、感熱発泡マイクロビーズが破裂したり、変形
したりすることになり、反対に余りに低い温度での加熱
では予定する程度に感熱発泡マイクロビーズが熱膨張し
ないということになる。目安としては感熱発泡マイクロ
ビーズの直径が10〜20μmから30〜80μmの大
きさに膨張する程度がよい。
【0028】尚、種々の形態の化粧品に対して適性が得
られるように、発泡樹脂層を形成した後、これを潰すこ
とで凹凸形状を小さくしたり、感熱発泡マイクロビーズ
の添加量を任意の割合で調節することで化粧品のタッチ
アップ性をコントロールしたりすることができる。
【0029】
【実施例】
実施例1 ポリエステル/パルプ繊維からなる目付35g/m2
不織布の片面に、ウレタン樹脂(第一工業製薬株式会社
製スーパーフレックス4500)50重量部、アクリル
系樹脂(日本アクリル化学株式会社製E−358)50
重量部、起泡剤(大日本インキ化学工業株式会社製ボン
コートF−1)5重量部、酸化チタン粉末(石原産業株
式会社製タイペークW−10)10重量部の割合で配合
したウレタン樹脂のエマルジョンを機械的に発泡させナ
イフコーターにて塗布量100g/m2 となるように塗
布し、これを170℃の雰囲気中で加熱乾燥した後、ゴ
ムロールにて潰し平坦にして不織布の剥離シート片面に
発泡樹脂層を形成した。次いで、この発泡樹脂層にウレ
タンフォームからなるスポンジ材を接着し、この後前記
剥離シートを剥離することによりスポンジ材表層に発泡
樹脂層破断面を形成し、化粧用具用発泡体シートを得
た。この化粧用具用発泡体シートの発泡樹脂層破断面の
電子顕微鏡写真を図4に示した。図4に示すように、そ
の剥離面には、機械発泡による泡が存在し、同破断面の
凹凸形状は起伏の大きなものであった。
【0030】実施例2 ポリエステル繊維からなる目付60g/m2 の不織布の
片面にウレタン樹脂(第一工業製薬株式会社製スーパー
フレックス4500)100重量部、起泡剤(大日本イ
ンキ化学工業株式会社製ボンコートF−1)5重量部、
感熱発泡マイクロビーズ(松本油脂製薬株式会社製マツ
モトマイクロスフェア−F−30)3重量部の割合で配
合したウレタン樹脂のエマルジョンを機械的に発泡させ
ナイフコーターにて塗布量150g/m2 となるように
塗布し、これを170℃の雰囲気中で加熱乾燥して不織
布の剥離シート片面に発泡樹脂層を形成した。次いで、
この発泡樹脂層にウレタンフォームからなるスポンジ材
を接着し、この後前記剥離シートを剥離することにより
スポンジ材表層に発泡樹脂層破断面を形成し、化粧用具
用発泡体シートを得た。この化粧用具用発泡体シートの
発泡樹脂層破断面の電子顕微鏡写真を図5に示した。図
5に示すように、その剥離面には、機械発泡による泡と
共に熱膨張したマイクロビーズのバルーンが存在し、同
破断面の凹凸形状はより起伏の大きなものであった。
【0031】
【発明の効果】上記構成を備えたことにより、請求項1
記載の化粧用具用発泡体シートにあっては、耐変色性、
耐劣化性に優れており、しかも安価なものとなる。
【0032】また、耐変色性に優れていることから、新
品時の表皮の色が長期間維持できるため濃淡に関わらず
自由な色が楽しめる。
【0033】請求項2記載の化粧用具用発泡体シートに
あっては、当該化粧用具用発泡体シートの表皮としての
発泡樹脂層の原料として、ポリウレタン樹脂およびアク
リル系樹脂を用いたので、耐変色性、耐劣化性がさらに
向上し、風合いがより柔軟な表皮を構成することができ
る。
【0034】請求項3記載の化粧用具用発泡体シートに
あっては、発泡樹脂層破断面に加熱膨張した感熱発泡マ
イクロビーズのバルーンが散在しており、その分破断面
の凹凸形状の起伏も大きくなり、主に粉体の化粧品に対
する適性がきわめて良好な表皮を有する発泡体シートが
得られる。
【0035】請求項4記載の化粧用具用発泡体シートの
製造方法にあっては、耐変色性、体劣化性に優れた表皮
を有する化粧用スポンジ材を安価に得ることができる。
【0036】請求項5記載の化粧用具用発泡体シートの
製造方法にあっては、当該化粧用具用発泡体シートの表
皮としての発泡樹脂層の原料として、ポリウレタン樹脂
およびアクリル系樹脂を用いたので、耐変色性、耐劣化
性がさらに向上し、しかもより風合いが柔軟な表皮を持
つ化粧用具用発泡体シートが得られる。
【0037】請求項6記載の化粧用具用発泡体シートの
製造方法にあっては、破断面に加熱膨張したビーズ状バ
ルーンが散在し、主に粉体の化粧品に対する適性がきわ
めて良好な表皮を有する発泡体シートが得られる。ま
た、感熱発泡マイクロビーズの添加量を任意の割合で調
節することで化粧品のタッチアップ性をコントロールし
たりすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】剥離シート片面に発泡樹脂層を形成した状態を
示す模式図。
【図2】発泡樹脂層にスポンジ材を接着した状態を示す
模式図。
【図3】発泡樹脂層から剥離シートを剥離した本発明の
化粧用具用発泡体シートを示す模式図。
【図4】発泡樹脂層における発泡樹脂層破断面の構造を
示す電子顕微鏡写真。
【図5】発泡樹脂層中に感熱発泡マイクロビーズを添加
した場合における発泡樹脂層破断面の構造を示す電子顕
微鏡写真。
【符号の説明】
12・・・剥離シート 13・・・発泡樹脂層 14・・・スポンジ材 15・・・破断面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 25/14 27/20 Z 8413−4F 27/30 A 8115−4F 27/40 7421−4F 31/18 7148−4F 31/26 7148−4F // B29K 75:00 105:04 B29L 9:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布、織物、編物等の剥離シート片面
    に発泡樹脂層が形成されていると共に、同発泡樹脂層に
    ウレタンフォーム、NBRフォームラバー等のスポンジ
    材が接着されている発泡体シートから、前記剥離シート
    を剥離することにより形成された発泡樹脂層破断面を当
    該発泡体シートの表皮として利用したことを特徴とする
    化粧用具用発泡体シート。
  2. 【請求項2】 発泡樹脂層がポリウレタンおよびアクリ
    ル系樹脂よりなることを特徴とする請求項1記載の化粧
    用具用発泡体シート。
  3. 【請求項3】 前記発泡樹脂層中に感熱発泡マイクロビ
    ーズの加熱膨張したビーズ状バルーンが散在しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の化粧用具用発泡体シー
    ト。
  4. 【請求項4】 不織布、織物、編物等の剥離シート片面
    に機械的に発泡させた樹脂を塗布することにより発泡樹
    脂層を形成し、次いで、同発泡樹脂層にウレタンフォー
    ム、NBRフォームラバー等のスポンジ材を接着し、こ
    の後前記剥離シートを剥離することによりスポンジ材表
    層に発泡樹脂層破断面を形成することを特徴とする化粧
    用具用発泡体シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 樹脂がポリウレタンおよびアクリル系樹
    脂であることを特徴とする請求項4記載の化粧用具用発
    泡体シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 感熱発泡マイクロビーズを混入した樹脂
    を機械的に発泡させて剥離シート片面に塗布し、その後
    加熱することにより発泡樹脂層中の感熱発泡マイクロビ
    ーズを加熱膨張させて発泡樹脂層を形成したことを特徴
    とする請求項4記載の化粧用具用発泡体シートの製造方
    法。
JP6079754A 1994-03-24 1994-03-24 化粧用具用発泡体シート及びその製造方法 Pending JPH07256810A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006288772A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Nishikawa Rubber Co Ltd 化粧用スポンジパフ
JP2011514267A (ja) * 2008-02-15 2011-05-06 バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト 高可撓性シート状複合材料
CN112055546A (zh) * 2018-05-01 2020-12-08 日本烟草产业株式会社 非燃烧加热型吸烟物品用的卷纸、非燃烧加热型吸烟物品以及电加热型吸烟系统

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CN112055546B (zh) * 2018-05-01 2024-04-02 日本烟草产业株式会社 非燃烧加热型吸烟物品用的卷纸、非燃烧加热型吸烟物品以及电加热型吸烟系统

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