JPH07256685A - 反応射出成形型 - Google Patents
反応射出成形型Info
- Publication number
- JPH07256685A JPH07256685A JP7419394A JP7419394A JPH07256685A JP H07256685 A JPH07256685 A JP H07256685A JP 7419394 A JP7419394 A JP 7419394A JP 7419394 A JP7419394 A JP 7419394A JP H07256685 A JPH07256685 A JP H07256685A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- packing
- cavity
- mating surface
- die
- Prior art date
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- Granted
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ＲＩ法またはＳＲＩＭ成形法などに用いる型
コストを低廉化し、かつ成形時の製品の後加工、メンテ
ナンスを容易にして成形サイクルを短くすることが可能
な反応射出成形型を提供する。 【構成】 上型と下型とにより画定されるキャビティ縁
部及びその近傍の前記両型の合わせ面部が共に硬質金属
からなり、かつ該硬質金属からなる型合わせ面の周囲
に、熱硬化性樹脂がキャビティ外へ漏れることを防止す
るためのシールを設けることにより、製品端末部に対応
する部分の型強度が確保され、容易にＲＩ法、ＳＲＩＭ
法への樹脂型の採用が可能となり、型コスト、型の大幅
な軽量化が可能になり、かつ製品端末部から型外への樹
脂流出をシールすることと相俟って成形サイクルの短
縮、製品の二次加工の大幅減少等による生産性の改善が
可能になる。
コストを低廉化し、かつ成形時の製品の後加工、メンテ
ナンスを容易にして成形サイクルを短くすることが可能
な反応射出成形型を提供する。 【構成】 上型と下型とにより画定されるキャビティ縁
部及びその近傍の前記両型の合わせ面部が共に硬質金属
からなり、かつ該硬質金属からなる型合わせ面の周囲
に、熱硬化性樹脂がキャビティ外へ漏れることを防止す
るためのシールを設けることにより、製品端末部に対応
する部分の型強度が確保され、容易にＲＩ法、ＳＲＩＭ
法への樹脂型の採用が可能となり、型コスト、型の大幅
な軽量化が可能になり、かつ製品端末部から型外への樹
脂流出をシールすることと相俟って成形サイクルの短
縮、製品の二次加工の大幅減少等による生産性の改善が
可能になる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、型の主要部が樹脂から
なる上下型内に繊維成形体を設置し、型締め後、熱硬化
性樹脂を注入して硬化させる反応射出成形型に関するも
のである。
なる上下型内に繊維成形体を設置し、型締め後、熱硬化
性樹脂を注入して硬化させる反応射出成形型に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】近年、予備成形された繊維成形体に型内
で熱硬化性樹脂を含浸させて硬化させる反応射出成形と
してＲＩ法またはＳＲＩＭ成形法が注目されている。こ
れは、予備成形された繊維成形体をキャビティ内にセッ
トし、型締めして熱硬化性樹脂を注入し、繊維成形体に
含浸させ、硬化させることにより繊維強化樹脂（ＦＲ
Ｐ）製品を得るものである。その型としては、従来の例
えばＲＴＭ（レジントランファモールディング）成形法
と同様に電鋳型、金属型が主に用いられており、型の製
作に長い工期と高い製造コストを必要としていた。
で熱硬化性樹脂を含浸させて硬化させる反応射出成形と
してＲＩ法またはＳＲＩＭ成形法が注目されている。こ
れは、予備成形された繊維成形体をキャビティ内にセッ
トし、型締めして熱硬化性樹脂を注入し、繊維成形体に
含浸させ、硬化させることにより繊維強化樹脂（ＦＲ
Ｐ）製品を得るものである。その型としては、従来の例
えばＲＴＭ（レジントランファモールディング）成形法
と同様に電鋳型、金属型が主に用いられており、型の製
作に長い工期と高い製造コストを必要としていた。
【０００３】そこで、安価な樹脂型を使用することが考
えられるが、樹脂型は型の合わせ面とキャビティとの境
界のエッジ部が比較的弱いことから、繊維成形体の端縁
部が型から外れた場合、型締め時に上記エッジ部が圧迫
されて破損し易くなると共に該部分に隙間ができ、樹脂
を注入する際に外部に樹脂が洩れ、１サイクル毎に型か
ら漏れて固化した樹脂を取り除いたり、製品の周囲をト
リミングするなど、厄介なメンテナンスを行わなければ
ならず、成形サイクルが長くなり、生産性が低下すると
云う問題があった。
えられるが、樹脂型は型の合わせ面とキャビティとの境
界のエッジ部が比較的弱いことから、繊維成形体の端縁
部が型から外れた場合、型締め時に上記エッジ部が圧迫
されて破損し易くなると共に該部分に隙間ができ、樹脂
を注入する際に外部に樹脂が洩れ、１サイクル毎に型か
ら漏れて固化した樹脂を取り除いたり、製品の周囲をト
リミングするなど、厄介なメンテナンスを行わなければ
ならず、成形サイクルが長くなり、生産性が低下すると
云う問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記したよう
な従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その主
な目的は、ＲＩ法またはＳＲＩＭ成形法などに用いる型
コストを低廉化し、かつ成形時の製品の後加工、メンテ
ナンスを容易にして成形サイクルを短くすることが可能
な反応射出成形型を提供することにある。
な従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その主
な目的は、ＲＩ法またはＳＲＩＭ成形法などに用いる型
コストを低廉化し、かつ成形時の製品の後加工、メンテ
ナンスを容易にして成形サイクルを短くすることが可能
な反応射出成形型を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記した目的は本発明に
よれば、型の主要部が樹脂からなる上下型内に繊維成形
体を設置し、型締め後、熱硬化性樹脂を注入して硬化さ
せる反応射出成形型に於て、前記上型と下型とにより画
定されるキャビティ縁部及びその近傍の前記両型の合わ
せ面部が共に硬質金属からなり、かつ該硬質金属からな
る型合わせ面の周囲に、熱硬化性樹脂がキャビティ外へ
漏れることを防止するためのシールを設けたことを特徴
とする反応射出成形型を提供することにより達成され
る。
よれば、型の主要部が樹脂からなる上下型内に繊維成形
体を設置し、型締め後、熱硬化性樹脂を注入して硬化さ
せる反応射出成形型に於て、前記上型と下型とにより画
定されるキャビティ縁部及びその近傍の前記両型の合わ
せ面部が共に硬質金属からなり、かつ該硬質金属からな
る型合わせ面の周囲に、熱硬化性樹脂がキャビティ外へ
漏れることを防止するためのシールを設けたことを特徴
とする反応射出成形型を提供することにより達成され
る。
【０００６】
【作用】このように、上型と下型とにより画定されるキ
ャビティ縁部及びその近傍の前記両型の合わせ面部が共
に硬質金属からなり、かつ該硬質金属からなる型合わせ
面の周囲に、熱硬化性樹脂がキャビティ外へ漏れること
を防止するためのシールを設けることにより、製品端末
部に対応する部分の型強度が確保され、容易にＲＩ法、
ＳＲＩＭ法への樹脂型の採用が可能となり、型コスト、
型の大幅な軽量化が可能になる。また製品の二次加工、
型のメンテナンスを大幅減少できる。
ャビティ縁部及びその近傍の前記両型の合わせ面部が共
に硬質金属からなり、かつ該硬質金属からなる型合わせ
面の周囲に、熱硬化性樹脂がキャビティ外へ漏れること
を防止するためのシールを設けることにより、製品端末
部に対応する部分の型強度が確保され、容易にＲＩ法、
ＳＲＩＭ法への樹脂型の採用が可能となり、型コスト、
型の大幅な軽量化が可能になる。また製品の二次加工、
型のメンテナンスを大幅減少できる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
いて詳しく説明する。
【０００８】図１は、本発明が適用されたＲＩ法による
反応射出成形型を示す縦断面図である。この型はその主
要部分が樹脂からなり、かつ型面にニッケルの無電解め
っきが施された上型１及び下型２を有し、型締めした際
にその内部にキャビティ３が画定されるようになってい
る。また、図１の上型１のみをその下方から見た図２に
併せて示すように、この型の図１及び図２に於ける左側
端部には熱硬化性樹脂をキャビティ３内に注入するため
のファンゲート４が設けられている。
反応射出成形型を示す縦断面図である。この型はその主
要部分が樹脂からなり、かつ型面にニッケルの無電解め
っきが施された上型１及び下型２を有し、型締めした際
にその内部にキャビティ３が画定されるようになってい
る。また、図１の上型１のみをその下方から見た図２に
併せて示すように、この型の図１及び図２に於ける左側
端部には熱硬化性樹脂をキャビティ３内に注入するため
のファンゲート４が設けられている。
【０００９】図１の要部を拡大して見た図３及び図２に
示すように、上型１のキャビティ３縁部及びその近傍の
合わせ面部に、硬質金属としてのジェラルミン（ＪＩＳ
７０７５）からなるシート５が埋設され、かつ上記シー
ト５と対向する下型２のキャビティ３縁部及びその近傍
の合わせ面部に、同じくジェラルミンからなるシート６
が埋設されている。即ち、本実施例の型のキャビティ３
縁部及びその近傍の合わせ面部は硬質金属からなる。
示すように、上型１のキャビティ３縁部及びその近傍の
合わせ面部に、硬質金属としてのジェラルミン（ＪＩＳ
７０７５）からなるシート５が埋設され、かつ上記シー
ト５と対向する下型２のキャビティ３縁部及びその近傍
の合わせ面部に、同じくジェラルミンからなるシート６
が埋設されている。即ち、本実施例の型のキャビティ３
縁部及びその近傍の合わせ面部は硬質金属からなる。
【００１０】また、下型２のシート６の外周にはその全
周に亘りシリコンパッキン７が埋設され、上型１の該パ
ッキン７と対向する位置に設けられ、型締め時にシリコ
ンパッキン７に密着する突条８が設けられている。更
に、上型１の突条８の外周にはその全周に亘り型締め時
に下型２の合わせ面に密着するＯリング９が設けられて
いる。これらシリコンパッキン７と突条８とにより、ま
たＯリング９により熱硬化性樹脂を注入する際に該樹脂
がキャビティ３外に漏れることを防止する２重シールを
なしている。
周に亘りシリコンパッキン７が埋設され、上型１の該パ
ッキン７と対向する位置に設けられ、型締め時にシリコ
ンパッキン７に密着する突条８が設けられている。更
に、上型１の突条８の外周にはその全周に亘り型締め時
に下型２の合わせ面に密着するＯリング９が設けられて
いる。これらシリコンパッキン７と突条８とにより、ま
たＯリング９により熱硬化性樹脂を注入する際に該樹脂
がキャビティ３外に漏れることを防止する２重シールを
なしている。
【００１１】実際にこの反応射出成形型により製品を製
造するには、まず、スタンピング法などにより予備成形
された繊維成形体１０を下型２にセットして型締めす
る。すると、上型２のシート５と下型３のシート６とが
密着し、繊維成形体１０の端末縁部が型合わせ面にはみ
出していても該部分を切断することから成形後にトリミ
ングする必要がない。また、云うまでもなくこのシート
５、６により上型１及び下型２のキャビティ３縁部及び
型合わせ面部を傷つける心配がない。
造するには、まず、スタンピング法などにより予備成形
された繊維成形体１０を下型２にセットして型締めす
る。すると、上型２のシート５と下型３のシート６とが
密着し、繊維成形体１０の端末縁部が型合わせ面にはみ
出していても該部分を切断することから成形後にトリミ
ングする必要がない。また、云うまでもなくこのシート
５、６により上型１及び下型２のキャビティ３縁部及び
型合わせ面部を傷つける心配がない。
【００１２】次に、熱硬化性樹脂をキャビティ３内に注
入し、硬化させ、最後に型開きして製品を取り出すこと
となる。このとき、シリコンパッキン７と突条８とによ
り、またＯリング９により確実に樹脂がシールされ、型
外へ流出することがない。
入し、硬化させ、最後に型開きして製品を取り出すこと
となる。このとき、シリコンパッキン７と突条８とによ
り、またＯリング９により確実に樹脂がシールされ、型
外へ流出することがない。
【００１３】上記型により製品を成形する試験を下記の
条件にて行ったが型の破損、トラブルは発生せず、本発
明型のＳＲＩＭ成形法への適用が充分可能であることが
確認できた。
条件にて行ったが型の破損、トラブルは発生せず、本発
明型のＳＲＩＭ成形法への適用が充分可能であることが
確認できた。
【００１４】成形条件：型温度→７０℃〜８０℃（温水
温調）、樹脂温度→２０℃〜３０℃（ポリエステル系材
料）、ガラス繊維→２ｐｌｙ〜５ｐｌｙ（チョップドス
トランドマット（＃４５０））、型締圧力→７５（ｔｏ
ｎ）、吐出（注入）圧力→１００kg/cm2ＭＡＸ、型内圧
力→５０kg/cm2ＭＡＸ、型内温度→１５０℃ＭＡＸ（樹
脂反応温度）。
温調）、樹脂温度→２０℃〜３０℃（ポリエステル系材
料）、ガラス繊維→２ｐｌｙ〜５ｐｌｙ（チョップドス
トランドマット（＃４５０））、型締圧力→７５（ｔｏ
ｎ）、吐出（注入）圧力→１００kg/cm2ＭＡＸ、型内圧
力→５０kg/cm2ＭＡＸ、型内温度→１５０℃ＭＡＸ（樹
脂反応温度）。
【００１５】
【発明の効果】上記した説明により明らかなように、本
発明による反応射出成形型によれば、上型と下型とによ
り画定されるキャビティ縁部及びその近傍の前記両型の
合わせ面部が共に硬質金属からなり、かつ該硬質金属か
らなる型合わせ面の周囲に、熱硬化性樹脂がキャビティ
外へ漏れることを防止するためのシールを設けることに
より、製品端末部に対応する部分の型強度が確保され、
容易にＲＩ法、ＳＲＩＭ法への樹脂型の採用が可能とな
り、型コスト、型の大幅な軽量化が可能になり、かつ製
品端末部から型外への樹脂流出をシールすることと相俟
って成形サイクルの短縮、製品の二次加工の大幅減少等
による生産性の改善が可能になる。
発明による反応射出成形型によれば、上型と下型とによ
り画定されるキャビティ縁部及びその近傍の前記両型の
合わせ面部が共に硬質金属からなり、かつ該硬質金属か
らなる型合わせ面の周囲に、熱硬化性樹脂がキャビティ
外へ漏れることを防止するためのシールを設けることに
より、製品端末部に対応する部分の型強度が確保され、
容易にＲＩ法、ＳＲＩＭ法への樹脂型の採用が可能とな
り、型コスト、型の大幅な軽量化が可能になり、かつ製
品端末部から型外への樹脂流出をシールすることと相俟
って成形サイクルの短縮、製品の二次加工の大幅減少等
による生産性の改善が可能になる。
【図１】本発明が適用されたＲＩ法による反応射出成形
型を示す縦断面図。
型を示す縦断面図。
【図２】図１の上型のみをその下方から見た図。
【図３】図１の要部拡大図。
１ 上型 ２ 下型 ３ キャビティ ４ ファンゲート ５、６ ジェラルミンシート ７ シリコンパッキン ８ 突条 ９ Ｏリング １０ 繊維成形体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｋ 105:08
Claims (1)
- 【請求項１】 型の主要部が樹脂からなる上下型内に
繊維成形体を設置し、型締め後、熱硬化性樹脂を注入し
て硬化させる反応射出成形型に於て、 前記上型と下型とにより画定されるキャビティ縁部及び
その近傍の前記両型の合わせ面部が共に硬質金属からな
り、かつ該硬質金属からなる型合わせ面の周囲に、熱硬
化性樹脂がキャビティ外へ漏れることを防止するための
シールを設けたことを特徴とする反応射出成形型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7419394A JP3432582B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 反応射出成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7419394A JP3432582B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 反応射出成形型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07256685A true JPH07256685A (ja) | 1995-10-09 |
| JP3432582B2 JP3432582B2 (ja) | 2003-08-04 |
Family
ID=13540103
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7419394A Expired - Fee Related JP3432582B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 反応射出成形型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3432582B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1893395A1 (en) * | 2005-05-31 | 2008-03-05 | Woodbridge Foam Corporation | Mold and method for manufacture thereof |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP7419394A patent/JP3432582B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1893395A1 (en) * | 2005-05-31 | 2008-03-05 | Woodbridge Foam Corporation | Mold and method for manufacture thereof |
| EP1893395A4 (en) * | 2005-05-31 | 2010-08-04 | Woodbridge Foam Corp | MOLDING TOOL AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3432582B2 (ja) | 2003-08-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080523 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523 Year of fee payment: 6 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |