JPH07256251A - 回転ベルト式油回収装置 - Google Patents

回転ベルト式油回収装置

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JPH07256251A
JPH07256251A JP7448394A JP7448394A JPH07256251A JP H07256251 A JPH07256251 A JP H07256251A JP 7448394 A JP7448394 A JP 7448394A JP 7448394 A JP7448394 A JP 7448394A JP H07256251 A JPH07256251 A JP H07256251A
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JP
Japan
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belt
roller
oil
upper roller
lower roller
Prior art date
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Application number
JP7448394A
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English (en)
Inventor
Teruo Ichizaka
輝男 市坂
Kyohei Takahashi
喬平 高橋
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ThyssenKrupp Uhde Chlorine Engineers Japan Ltd
Original Assignee
Chlorine Engineers Corp Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油分含有排水の水面、水中に浮遊する油分
を、水位の変動に自在に対応し、含水率が少ない状態で
連続的に簡便、容易に回収する油回収装置。 【構成】 支持部材4に、上部ローラ5及び下部ローラ
6が回転可能に取付けられ、上部ローラ5はギャードモ
ータ7によって一方向に回転駆動される。上部ローラ5
及び下部ローラ6の間には油成分吸着ベルト8が掛け渡
されており、更にベルト8には要すればテンションロー
ラ9によって一定のテンションを加えることができる。
ギャードモータ7の駆動によってベルト8は回転し、ベ
ルト8は油水分離槽20内の排水Wの水面、水中に浮遊
する油分を吸着した状態でマニホールド11へ移動す
る。マニホールド11にはスクレーパ10が配置されて
おり、ベルト8の表面から吸着された油成分を、スクレ
ーパ10で掻き取りマニホールド11に捕集回収し、ド
ラム缶等貯蔵容器に導出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油回収装置に関し、特
に、排水処理槽、排水ピット、排水溝等の油水分離槽の
水面及び/または水面下の水中に存在する油分を連続的
に選択分離するようにした回転ベルト式油回収装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ガソリンスタンド或いは、原油、軽油や
重油等油分を扱う工場施設等から排出される排水中に
は、油分が混入されている場合が多く、この様な施設か
ら排出される排水は油分の回収処理を施した上で下水道
に排出する必要性がある。この場合、排水中に混入して
いる油量が比較的多い場合には、一次的にポンプアップ
またはオーバフロー等の手段で油分を捕集することがで
きる。しかし、この様な油分の捕集手段による排水処理
のみでは不十分であり、水面や水中に層状に浮遊存在す
る僅かな量の油分をも効率良く、すなわち含水率の少な
い状態で回収除去することが望まれている。
【0003】この様な要請を実現するために従来におい
ては、例えば特開昭49−101961号公報に示され
たように、回転ドラムの周面に油吸着性の高い樹脂等を
取り付け、この回転ドラムの底部を水中に沈め、水面に
浮かんだ油分をドラムの表面に吸着させて順次油分を絞
り取るか、または掻き取ることによって油分を捕集する
ようにした装置が提供されている。上記装置は、ドラム
の回転に伴ってドラム表面の油吸着樹脂が水面から離れ
る瞬間に水面の油分を吸着し、油分を吸着した油吸着樹
脂がドラム上部に設けたローラ及び掻き取り板等に接し
た時に、前記油吸着樹脂に吸着された油分が捕集される
ように構成され、比較的含水率が少ない状態で油分を連
続的に回収することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置においては、油分を吸着する回転ドラムの底部が
常に水面上に接し、またドラム全体が水面より没するこ
とのない状態に装置を配置しなければならず、理想的に
はドラム回転軸よりも若干下部に水面が位置するように
ドラムを配置する必要がある。従って、水位に対する装
置の配置位置の自由度が狭く、水位に対して装置の配置
位置を常に監視しておく必要が生ずる。また多少の水位
の変動に対する装置の配置位置の調整を不要とするに
は、ドラムの直径を大とするか、またはドラムを水面上
に浮遊させるように装置を構成する必要がある。この様
に構成した場合、装置が大型化し、装置を手軽に扱うこ
とが不可能となるだけでなく、装置のコストが増大する
ことは免れない。本発明は、上記のような従来の課題に
着目して成されたものであり、排水処理を行う排水処理
槽、排水ピット、排水溝等の油水分離槽に簡便手軽に設
置することが可能であり、また水位の変動に対しても柔
軟に対応して水面等に浮遊する油分を比較的含水率が少
ない状態で連続的に回収することを可能とし、さらに装
置全体を低コストで構成することが可能な油回収装置を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に成された本発明に係る油回収装置は、支持部材に対し
て回転可能に取り付けられた上部ローラと下部ローラ
と、上部ローラ及び下部ローラ間に掛け渡された油成分
吸着ベルトと、上部ローラまたは下部ローラのいずれか
を回転駆動することで吸着ベルトを一方向に連続的に回
転駆動させる駆動部と、上部ローラと下部ローラの中間
位置に配置され前記ベルトに接してベルトのテンション
を調整するテンションローラと、上部ローラとテンショ
ンローラとの間に配置されベルトの表面に接してベルト
表面に吸着された油分を掻き取り捕集するスクレーパ
と、このスクレーパによってベルト表面から掻き取り捕
集された油分を受け缶等に導出するマニホールドとを備
えた回転ベルト式のものであることを基本構成としてい
る。
【0006】また、本発明に係る上記油回収装置は、前
記基本構成において、テンションローラ、スクレーパ及
びマニホールドが一体に形成され、これらが上部ローラ
及び下部ローラを支持する支持部材に対して可動可能と
なるように取り付けてなる構成である。
【0007】更に、本発明の油回収装置は、支持部材に
対して回転可能に取り付けられた上部ローラ及び下部ロ
ーラと、前記支持部材に取り付けられ上部ローラまたは
下部ローラのいずれかを回転駆動するための駆動部と、
前記上部ローラ及び下部ローラ間に掛け渡され上部ロー
ラまたは下部ローラの回転によって一方向に連続的に回
転駆動される所定の引張り強さを有する油成分吸着ベル
トと、前記上部ローラと下部ローラとの間に配置され前
記ベルトの表面に接してベルト表面に吸着された油成分
を掻き取り捕集するスクレーパと、前記スクレーパによ
ってベルト表面から掻き取り捕集された油成分を導出す
るマニホールドとを備えた回転ベルト式のものを基本構
成とする。
【0008】更にまた、本発明に係る油回収装置は、上
記基本構成に加え、上記支持部材の上部背面に取り付け
られた角度調整金具とを備え、前記角度調整金具によっ
て油水分離槽への配設に対して支持部材を回動可能に構
成される。
【0009】また、本発明に係る油回収装置は、支持部
材に対して回転可能に取り付けられた上部ローラ、下部
ローラ、前記支持部材に取り付けられた上部ローラを回
転駆動するための駆動部、前記上部ローラに架け垂れ下
げて前記下部ローラを支持すると共に下部ローラにより
所定の張力が付与されて上部ローラの回転によって連続
的に回転駆動する油成分吸着ベルト、前記上部ローラと
下部ローラとの間に配置され前記ベルトの表面に接して
ベルト表面に吸着された油成分を掻き取り捕集するスク
レーパと、前記スクレーパによってベルト表面から掻き
取り捕集された油成分を導出するマニホールドとを備え
た回転ベルト式のものであることを基本構成としてい
る。
【0010】更に、本発明に係る油回収装置は、上記各
基本構成に加え、上部ローラまたは下部ローラのいずれ
かを回転駆動するための駆動部がギャードモータにより
構成され、かつギャードモータの回転数を制御可能とす
る回転数制御手段が付加されている。また、前記油成分
吸着ベルトは、金属材、強化プラスチック(FRP)
材、ゴム材及びガラス繊維材から選ばれる一を基材と
し、且つ、その表面をフッ化炭素誘導体類で表面処理し
てなるもので構成されている。
【0011】
【作用】本発明の第1の油回収装置においては、駆動部
によって上部ローラまたは下部ローラが回転駆動され、
これに伴って上部ローラと下部ローラとの間に掛け渡さ
た油成分吸着ベルトが一方向に回転駆動される。そして
上部ローラと下部ローラとの間に配置されベルトに接し
てベルトに所定の張力を与えるテンションローラを有
し、上部ローラとテンションローラとの間に配置された
スクレーパによりベルトに吸着された油分を掻き取り捕
集し、捕集された油分はマニホールドによって受け缶等
に導出し、回収することができる。また、上記油回収装
置において、更に、テンションローラ、スクレーパ及び
マニホールドを一体に形成して、上記支持部材に対して
可動可能に取り付けてなるため、駆動時におけるベルト
のテンションを最適に設定できると共に、ベルトに接す
るスクレーパの位置も最適な状態に設定できる。
【0012】本発明の第2の油回収装置は、上記第1の
油回収装置の油成分吸着ベルトを所定の引張り強さを有
するようにし、配置されているテンションローラを不要
にした以外は同様に構成されているものである。
【0013】本発明の第3の油回収装置は、油水分離槽
の上縁部に掛け渡して配置した梁等にほぼ垂直に設置で
きるもので、上部ローラに架けて垂れ下げられた油成分
吸着ベルトで支持され上部ローラのほぼ真下に位置する
下部ローラが、その自重により油成分吸着ベルトに張力
を与え、駆動部によって上部ローラが回転駆動される
と、これに伴って油成分吸着ベルトが一方向に回転駆動
される。また、上部ローラと下部ローラとの間に配置さ
れたスクレーパは、前記ベルトに吸着された油分を掻き
取り捕集し、捕集された油分はマニホールドによって受
け缶等に導出して回収することできる。
【0014】本発明の油回収装置は、それぞれ上記のよ
うに構成され、水面に浮遊する油分は、回転する油成分
吸着ベルトによって連続的に吸着されて搬送され捕集さ
れるため、比較的含水率が少ない状態で効率よく回収さ
れる。また、本発明の装置における油成分吸着ベルト
は、水中において確実に油分を吸着するため、水位が大
幅に変動しても、常に水面上及び水面下水中に浮遊する
油層と接するように油吸着ベルトの一部を位置させてお
けばよく、しかも、自由に配置位置及び角度を選択する
ことができることから水位の変動に容易に対応すること
ができる。
【0015】本発明の油回収装置は、更に、要すれば、
前記支持部材の上部背面に取り付けた角度調整金具によ
り、排水処理槽、排水ピット、排水溝等の油水分離槽に
対して前記支持部材を回動可能に形成したことにより、
油水分離槽での水位が変動した場合でも、支持部材の傾
斜角度を変化させベルトを水面付近に浮遊する油層域に
位置させ得るため、排水中の油分を確実に吸着除去する
ことができる。更にまた、本発明の油回収装置は、回転
数制御手段によってベルトを駆動するギャードモータの
回転数を選択することができる。従って、回収する油分
の種類、特性、量等の各種条件に応じてベルトの転送速
度を設定することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る油回収装置の実施例につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本発
明は下記実施例により制限されるものでない。なお、以
下に説明する各図において、それぞれ同一または相当部
分は同一符号で示し、重複部分の説明は適宜省略する。
図1は、本発明の第1の実施例の全体を斜視図により示
したものである。図1において、部材1及び2は、例え
ば、塩ビ等プラスチック材やSUS、アルミニウム合金
等の金属材の耐酸性、耐食性材料によって形成された一
対の板状部材であり、この一対の板状部材1、2は両者
を結合するステンレス材等のタイロッド3によって互い
に一体に形成され、これら一対の板状部材1、2とタイ
ロッド3により支持部材4を構成している。また、支持
部材4には、板状部材1、2の上部背面、即ち後記する
マニホールドの対面よりやや下部から長手下方向に所定
長さに延びた背面板(図示せず)を設置したり、上記タ
イロッド3に回転式ローラやブラシ等を設置し、タイロ
ッド3の両側を移動する油成分吸着ベルトの裏側に付着
して搬送されるゴミ等の夾雑物を除去するように構成す
ることができる。
【0017】この支持部材4の長手方向の上下両端に
は、この支持部材4を構成する前記一対の板状部材1、
2に挟持されるように上部ローラ5及び下部ローラ6が
回転可能に取り付けられており、そのうち上部ローラ5
は、支持部材4に取り付けられ駆動部を構成するギャー
ドモータ7によって一方向に回転駆動されるよう成され
ている。また上部ローラ5及び下部ローラ6間には油成
分吸着ベルト8が掛け渡されており、ベルト8は上部ロ
ーラ5の回転を受けて一方向に連続的に回転駆動され
る。また、上下部ローラ5、6は、それぞれ中高に形成
することにより回転駆動中の油成分吸着ベルト8が走行
路から外れなくすることができる。本発明の油成分吸着
ベルト8は、基材として金属材、強化プラスチック(F
RP)材、ゴム材及びガラス繊維材等を用い、その表面
に親油性及び疎水性の高い特殊樹脂、例えば一般式CF
3(CF2)n-Xのフッ化炭素誘導体含有物で処理したもの
が好適に用いられる。
【0018】前記上部ローラ5と下部ローラ6との中間
位置(図示例においては上部ローラ5寄り)には、回転
駆動される前記ベルト8に接してベルト8のテンション
を調整するテンションローラ9と、上部ローラ5とテン
ションローラ9との間に配置され、前記ベルト8の表面
に接してベルト表面に吸着された油分を掻き取り捕集す
るスクレーパ10と、前記スクレーパ10によってベル
ト表面から掻き取り捕集された油分を導出するマニホー
ルド11が配置されており、図1に示す状態において
は、上部ローラ5、テンションローラ9、スクレーパ1
0は開閉可能なステンレス性のカバー12によって隠蔽
されている。また、ベルト8が、所定の引張り強さ、例
えば100kg/cm2 以上の引張り強さを有する場合
には、ベルトの引張り強さで上部ローラ5と下部ローラ
6間を回転駆動させることができるため、上記テンショ
ンローラ9を設置する必要がない。
【0019】ベルト8の厚さ、幅及び長さは、その材質
によっても異なり、駆動回転が円滑に行われるものであ
ればよく、特に制限されるものでない。ベルト8の厚さ
は、例えば、上記のテンションローラを用いる油回収装
置において、基材がFRPであれば約2mm以下であ
り、テンションローラを用いない装置で、基材がゴム質
の場合は約2〜6mmの肉厚のものを用いることができ
る。また、ベルト8の幅は、各装置の大きさ等に合わせ
て、上記板状部材1、2の配置間隔、上下ローラの大き
さと共に、適宜選択することができる。通常、約100
〜200mmである。ベルトの長さも、本発明の油回収
装置を適用する油水分離槽の容量や深さ等の大きさに応
じて、適宜選択することができる。例えば、スクレーパ
により掻き取り捕集した油分を、マニホールドから地上
に設置したドラムにホースで送入するためには、ドラム
等の高さを考慮して例えば約2m(輪を形成するため総
長約4.3m)とすることができる。一般的な装置で
は、通常、約500〜700mm(総長約1.3〜1.
7m)である。
【0020】また、排水ピットや排水溝においては、保
持される水位が低く、本発明の油回収装置を縁部に配置
しては、処理する油層に油成分吸着ベルトが到達しない
場合には、上記約2mの長い油成分吸着ベルトの回収装
置を用いてもよいが、装置を固定する枠や油分一時貯蔵
容器取付台等の部材を有する昇降機等を用い、通常の大
きさの油回収装置を設置して対応することもできる。昇
降機は、手動式、電動式等各種市販のものを適用するこ
とができる。本発明の油回収装置において、前記支持部
材4の上部背面には、角度調整金具13が取り付けられ
ており、さらに角度調整金具13を介してコの字状のク
ランプ金具14が取り付けられている。そしてこのクラ
ンプ金具14には装置の取付け架台に対して締付け固定
するためのハンドル14aが設けられている。なお、前
記下部ローラ6の支持軸は、支持部材4の側面に設けら
れたアジャストボルト15の調整によって支持部材4の
長手方向に若干量移動できるように構成され、ベルト8
の走行に偏りが生じないように調整可能に形成されてい
る。
【0021】図2は、上記の構成からなる油回収装置
を、排水ピット20に設置した状態を断面図で示したも
のである。図2においては、装置の主要な機構部分を概
念的に示しており、詳細部分については省略して描いて
いる。図2に示すように油回収装置は、排水ピット20
の上縁部にスペーサ21を介在させてクランプ金具14
によって取り付けられており、角度調整金具13によっ
て据付角度が略45〜90度程度に傾斜した状態でセッ
ティングされている。排水ピット20には、保持される
水位と同等高さの面に排水の取入口20aが配備され、
排水は金網等のストレーナー23で固形浮遊物等が除去
されてピット内に流入される。また、排水ピット20の
底部の排水取入口20aに対向する面に排出口20bが
配備され、ピット20内には図に示すように一定の水位
Dまで排水Wが保持されている。なお、図2に示すよう
に設置された油回収装置の作用については後で詳述す
る。
【0022】図3は、支持部材4によって回転可能に支
持された上部ローラ5の詳細を一部破断して示してい
る。上部ローラ5は、周面の軸方向両縁にローラ面より
も若干周方向に突出させたガイド部材5aを一体に形成
しており、このガイド部材5aによってベルト8を正規
の状態で転動し得るように成されている。また、図示上
は水平に記載しているが、前記のようにローラ面を中高
に形成してもよい。上部ローラ5の軸方向の一方は、支
持部材4を構成する一方の板状部材1を貫通する支持軸
5bによって前記ギャードモータ7からの回転駆動力を
受けるように成されており、また上部ローラ5の軸方向
の他方は、支持部材4を構成する他方の板状部材2にワ
ッシャ5cを介して担持させた支持軸5dにベアリング
5eを介して回転可能に取り付けられている。また、図
4は、下部ローラ6の詳細を一部破断して示したもので
ある。下部ローラ6は、上部ローラ5と同様に周面の軸
方向両縁にローラ面よりも若干周方向に突出させたガイ
ド部材6aを一体に形成しており、このガイド部材6a
によってベルト8を正規の状態で転動し得るように成さ
れている。そして下部ローラ6の軸方向の両端部には、
それぞれ支持部材4を構成する一対の板状部材1及び2
に担持させた支持軸6b,6cにそれぞれベアリング6
dを介して回転可能に取付けられている。
【0023】図5は、図4における矢印A方向にみたア
ジャストボルト15部分の機構を示している。前記支持
軸6bは、アジャストボルト15の端部が係合されてお
り、またアジャストボルト15はブラケット15aに螺
合している。ブラケット15aはワッシャ15bを介し
て板状部材1を貫通するボルト15cによって、板状部
材1に共締めされている。従ってアジャストボルト15
をドライバ等(図示せず)によって回転させることによ
って、支持軸6bは支持部材4の長手方向に若干移動さ
せることができ、このアジャストボルト15を手動で調
整する(回転させる)ことによってベルト8の走行に偏
りが生じないように、その走行路を最適な状態に調整で
きる。
【0024】図6及び図7は、マニホールド11と、マ
ニホールド11に一体に取付けられたテンションローラ
9及びスクレーパ10の詳細な構成を示したものであ
る。図7は、図6における切断線を矢印B方向にみた断
面図である。図6において、マニホールド11はアルミ
合金等により中空状に構成されており、このマニホール
ド11の軸方向の一端にはエンドキャップ11aが嵌合
されている。またマニホールド11の軸方向の他端には
エルボ11bの一方の開口が嵌合されており、またエル
ボ11bの他方の開口にはニップル11cが取付けら
れ、このニップル11cには回収された油分を、例え
ば、ドラム缶等貯蔵容器に導出するためのホース(図示
せず)が接続される。また前記マニホールド11の下側
面には、一対の軸受け9a,9bによって回転式テンシ
ョンローラ9が取り付けられている。
【0025】図7に示すようにマニホールド11の上側
面には切り欠きが施されており、この切り欠きによって
中空状のマニホールド11に上側に向いた長方形状の開
口部11dを形成している。またこの開口部11dの開
口端縁にはスクレーパ10の基部がビスによって取り付
けられており、スクレーパ10の先端は前記上部ローラ
5からテンションローラ9に向かって転送されるベルト
8の表面に僅かに接するように構成されている。一体に
形成された前記マニホールド11、テンションローラ9
及びスクレーパ10からなる構造体は、前記支持部材4
に対して取付ビス11eによって可動可能に取付けられ
ている。従って、取付ビス11eを緩めることで、テン
ションローラ9の位置を移動させることができ、ベルト
8に与えるテンションを調整することができる。また、
これと同時にスクレーパ10の先端位置も調整すること
ができ、スクレーパ10のベルト8に接する度合いが調
整できる。また、スクレーパ10の開口部11dの開口
端縁への取り付けを、適宜バネ等を用いて、ベルト8に
対し接触力の増減を調整するようにしてもよい。
【0026】図8は、支持部材4の上部背面に設けられ
た角度調整金具13及びクランプ金具14の詳細な構成
を示したものである。角度調整金具13はステンレス材
等により円環状に形成されており、その外周面の一部に
螺合されるビス13aによって支持部材4の上部背面に
取付けられている。そして金具13の内周面には、金具
13の内周面とほぼ同一の円弧を有するワッシャ13b
を介してボルト13cが金具13を貫通しており、この
ボルト13cはコの字状に形成されたクランプ金具14
の折り曲げ中央部に螺合している。図には示していない
が、角度調整金具13の周方向には長孔が設けられ、こ
の長孔にボルト13cが貫通されており、従ってクラン
プ金具14に対して角度調整金具13は、その外周面に
沿って所定角度の範囲で回動できるように成されてい
る。換言すれば、角度調整金具13の内周面とワッシャ
13bとの間の摩擦に抗して支持部材4に多少の力を加
えることで、支持部材4の設置角度を任意に変更できる
ように構成されている。
【0027】なお、クランプ金具14の一脚部にはハン
ドル14aを頭部に備えたボルト14bがねじ込まれて
おり、従ってクランプ金具14の他脚部とボルト14b
の先端との間を図2に示すように排水ピット20の縁部
に位置せしめ、ハンドル14aを回動させることで、装
置全体を排水ピット20の縁部に対して固定させること
ができる。従って、支持部材4の上部背面に取付けられ
たこの角度調整金具13によって、支持部材4は排水ピ
ットの上縁部に対して所定角度の範囲で回動でき、前記
排水ピット中の水位が変動しても、油成分吸着ベルト8
を自在に排水面等の油分層に位置させることができ、油
分を確実に吸着回収することができる。
【0028】上記図1乃至図8に示した実施例の作用に
ついて図2を主体として説明する。先ずギャードモータ
7に通電すると、ギャードモータ7は回転を開始し、上
部ローラ5が左方向に回転駆動される。これに伴って上
部ローラ5と下部ローラ6との間に掛け渡さたベルト8
が図中矢印で示した方向に連続的に回転駆動される。装
置の下端部はピット20内の排水W中の油層Oより下部
になるように配置され浸漬されており、親油性且つ疎水
性の表面層を有する油成分吸着ベルト8が油層を通過し
て転動する。そのため排水表面や水中に浮遊する油分
は、回転するベルト8の親油性且つ疎水性表面層によっ
て水分と離脱して連続的に吸着され、吸着状態でベルト
8により搬送され、上部ローラ5を経由して上部ローラ
5とテンションローラ9との間に配置されたスクレーパ
10に至る。スクレーパ10は、ベルト8表面上に吸着
された油成分を掻き取り、掻き取られた油分はマニホー
ルド11の開口部11dに流入し、マニホールド11内
に捕集される。従ってマニホールド11のニップル11
cにホースを接続し、ドラム缶等貯蔵容器に導くように
構成することにより、捕集された油分は自然落下により
貯蔵容器に導出される。上記のように、本発明の油回収
装置は、水面及び/または水中に浮遊する油分が回転す
るベルト8と接することによって連続的に水分から離脱
し吸着されるため、排水中から比較的含水率が少ない状
態で油分を効率よく回収することができる。
【0029】図9は、本発明の油回収装置の第2の実施
例の全体構成示した斜視図である。前記図1に示した本
発明の第1の実施例との相違点は、支持部材4の下端部
の幅方向の寸法が、下部ローラ6の直径寸法に対して狭
く成されている点である。すなわち、図1に示す実施例
に比較して一対の板状部材1及び2の下端部はそれぞれ
極端にその幅を削った狭削部cに成されている。図10
は図9に示す実施例の下部ローラ6部分を拡大して示し
たものである。図10に示した通り、板状部材1及び2
の下端部を狭削部cとしたことにより、下部ローラ6の
側面と各板状部材1及び2の下端部との間の相対向する
面積が小さく設定される。従って、排水中のごみや異物
等の夾雑物が下部ローラ6と支持部材下端部との間に入
り込んで蓄積または堆積し、下部ローラ6の回転を阻害
する等の不都合の発生比率を減らすことができる。な
お、以上説明した実施例においては、上部ローラ5をギ
ャードモータ7によって回転駆動するように構成してい
るが、下部ローラ6を駆動するようにしてもよい。
【0030】図11は、本発明の第3の実施例の全体構
成を斜視図で示したものである。図1に示した本発明の
第1の実施例との相違点は、下部ローラ6は、支持部材
1により支持されず、上部ローラ5に架けて垂れ下げら
れた油成分吸着ベルト8により支持されると同時に、下
部ローラ6の重量により油成分吸着ベルト8に所定張力
を与え、上部ローラ5の駆動により油成分吸着ベルト8
及び下部ローラ6が駆動回転するように構成されている
点である。即ち、上部ローラ5のほぼ真下に下部ローラ
6が位置し、図1に示した実施例のテンションローラ9
を不要とし、支持部材は上部ローラ5のみを支持する。
この場合、油成分吸着ベルトの引張り強さ、下部ローラ
大きさ、材質、重量及びその浮力等を適宜選択すること
により、油成分吸着ベルトに所定の張力を与えることが
できる。例えば、油成分吸着ベルトの引張り強さが10
0kg/cm3 であれば、下部ローラは、直径約50〜
100mmφで、重量750〜3000gの範囲で選択
できる。
【0031】図12は、図11に示す油回収装置の排水
ピット20に設置した状態を断面図で示したものであ
る。なお、図12においては、装置の主要な機構部分を
概念的に示しており、詳細部分については省略して描い
ている。図12において、油回収装置は、排水ピット2
0の所定の上縁部に掛け渡された梁22にスペーサ21
を介在させてクランプ金具14によって取り付けられて
おり、角度調整金具13によりほぼ90度の直角状態で
セッティングされている。その他は図2と同様であり、
排水ピット20には、保持される水位と同等高さの面に
排水の取り入れ口20aが配備され、排水は金網等のス
トレーナー23で固形浮遊物等が除去されてピット内に
送入される。また、排水ピット20の底部で排水取り入
れ口20aに対向する面に排出口20bが配備され、ピ
ット20内には図に示すように一定の水位Dまで排水W
が保持されている。
【0032】図12に示した油回収装置の実施例の作用
について説明する。まずギャードモータ7に通電する
と、ギャードモータ7は回転を開始し、上部ローラ5が
左方向に回転駆動される。これに伴って上部ローラ5と
下部ローラ6との間に掛け渡さたベルト8が図中矢印で
示した方向に連続的に回転駆動される。装置の下端部は
ピット20内の排水W中の油層Oより下部になるように
配置され浸漬されており、親油性且つ疎水性の表面層を
有するベルト8が油層を通過して転動する。そのため排
水表面やその水中に浮遊する油分は、回転するベルト8
の親油性且つ疎水性表面層によって水分と離脱して連続
的に吸着され、吸着状態のままベルト8により搬送さ
れ、上部ローラ5を経由して上部ローラ5と下部ローラ
6との間に配置されたスクレーパ10に至る。スクレー
パ10は、ベルト8表面上に吸着された油成分を掻き取
り、掻き取られた油分はマニホールド11の開口部11
dに流入し、マニホールド11内に捕集される。従って
マニホールド11のニップル11cにホースを接続し、
ドラム缶等貯蔵容器に導くように構成することにより、
捕集された油分は自然落下により貯蔵容器に導出され
る。
【0033】上記のように、図12に示す本発明の第3
の油回収装置は、図2で示した本発明の第2の油回収装
置と同様に、水面及びまたは水中に浮遊する油分を油成
分吸着ベルトにより、比較的含水率が少ない状態で油分
を効率よく回収することができる。また、本発明の第3
の油回収装置の特徴は、下部ローラを支持する支持部材
が無いため、油成分吸着ベルトを所定の引張り強さ及び
弾性を有するように形成することにより、排水中のごみ
或は異物等の夾雑物が油成分吸着ベルトの裏側に付着し
て搬送され下部ローラ6と油成分吸着ベルトとの間にが
入込んだ場合でも弾性力及び下部ローラ6の浮力により
下部ローラ6を上方に押し上げる等により、下部ローラ
6の回転を阻害することが無い。従って、油成分吸着ベ
ルト8が夾雑物により傷つけられることがなく、油成分
吸着ベルト8の寿命が短くなることを防止できる。
【0034】実施例1〜5 中心軸間が660mmの上部ローラ5及び下部ローラ6
に、幅116mm、厚さ0.34mm、長さ1600m
mの油成分吸着ベルト(基材FRPの表面に親油性及び
疎水性樹脂で処理したもの)を掛け渡した図1及び2に
示したものとほぼ同様の仕様の油回収装置を用い、内容
量が380(幅)×880(長さ)×390(高さ)m
3 の水槽の上縁部にクランプ14で設置した。この場
合、角度調整金具13で支持部材4の板状部材下辺と水
槽壁面とが約50度の角度となるように調整した。上記
のようにセットした水槽に、底部から約250mmの高
さまで水を張り込み、更に、図13に示したC重油(2
7℃での比重0.930、粘度600cp)(実施例
1)、エンジンオイル(27℃での比重0.885、粘
度190cp)(実施例2)、食用油(27℃での粘度
50cp)(実施例3)、タービン油(27℃での比重
0.85、粘度48cp)(実施例4)、A重油(27
℃での比重0.863、粘度24cp)(実施例5)の
各オイルを供給し、それぞれ約3mmの厚さの油層を形
成するようにし、下部ローラ6のほぼ全体が水面下にな
った。各油層状態は、供給した油種により多少異なった
が、いずれも水面上に形成された。
【0035】油層を形成後、ギャードモータ7に通電し
回転駆動させて上部ローラ5を回転して、下部ローラ6
との間の油成分吸着ベルト8を転送させ、油成分の回収
を行ったた。また、油成分を回収するにつれ、水面上の
油成分が過疎となり油成分を回収装置の油成分吸着ベル
ト8付近に集めにくくなったが、回収装置を設置した水
槽壁面の対向側に攪拌器を配置して、積極的に油回収装
置方向へ水流を起こさせて、油成分吸着ベルト8へ油分
を集めるようにした。ギャードモータ7の回転数、即ち
ベルト8の転送速度をそれぞれ変化させ、各油成分の回
収量を測定した。図13にその結果を示した。これらの
結果、いずれの油種においても、ベルト8の転送速度が
上昇するに従って相対的に回収量が増大する傾向にあ
る。また、排水中に浮遊している油成分の種類や周辺環
境に応じて、ギャードモータ7の回転数を適宜設定する
ことにより、所定の回収油成分貯蔵容器から溢流時間を
予め設定することができ、溢流前に容器の交換や装置の
停止等運転スケジュールを容易にたてることができる。
【0036】実施例6 中心軸間が643mmで、直径98mmφで、幅121
mmの上部ローラ5に、幅115mm、厚さ4mm、長
さ1600mmの基材がゴム製の弾性油成分吸着ベルト
を架け垂下して上部ローラと同様の下部ローラ6を支持
させて、図11及び12とほぼ同様の仕様で、ベルト式
油回収装置を形成した。上記のように形成したベルト式
油回収装置を、水槽のほぼ中央に、水槽幅を横切って梁
22を掛け渡し、その梁22にほぼ垂直に設置した以外
は実施例1と同様にしてC重油を処理した。その結果、
回転数9rpmにおける油成分の回収量は10リットル
/時間であった。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る回転ベルト式油回収装置
は、駆動部としてのギャードモータによって上部または
下部ローラが回転駆動され、これに伴ってその表面が所
定の親油性且つ疎水性合成樹脂で処理された油成分吸着
ベルトが一方向に回転駆動され、油成分吸着ベルトは、
水中の油成分と接触することにより油成分のみを水分よ
り離脱吸着し、水中から空気中に搬送する。そして上部
ローラと下部ローラとの間に配置されたスクレーパが、
ベルトに吸着された油成分を掻き取り捕集し、捕集され
た油成分はマニホールドによって貯蔵容器等に導出する
ことができる。従って、水面及び/または水中に浮遊す
る油成分を、比較的含水率が少ない状態で、簡便、且
つ、容易に、効率的に連続して吸着除去して、効率よく
回収することができる。本発明の油回収装置は、水位が
大幅に変動しても油成分吸着ベルトは水中から離れる瞬
間に確実に油成分を吸着するため、水位の変動に対する
装置の配置位置の自由度を拡大させることができる。
【0038】また、油成分吸着ベルトに所定の引張り強
さを与えるためのテンションローラと一体に形成された
スクレーパ及びマニホールドとを配設した本発明の装置
は、それら一体形成部を、装置の支持部材に対して可動
でき、このため運転駆動時のベルトのテンションを最適
に設定できると共に、ベルトに接するスクレーパの位置
も最適に設定できる。本発明の装置は、支持部材の上部
背面に取り付けられた角度調整金具によって、油水分離
槽に所定角度の範囲で回動させて配置でき、油水分離槽
内の水位が変動しても、油成分吸着ベルトを確実に油層
に接触させることができ、油成分を確実に吸着すること
ができる。さらにまた本発明の装置によると、回転数制
御手段によってベルトを駆動するギャードモータの回転
数が選択されるように構成することができ、回収する油
成分種に応じてベルトの転送速度を適宜設定し、油成分
回収操作スケジュール管理を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ベルト式油回収装置の第1の実施
例を斜視図。
【図2】図1に示す装置の設置状態を示した断面説明
図。
【図3】図1に示す装置の上部ローラ部分の詳細を一部
破断して示した正面図。
【図4】図1に示す装置の下部ローラ部分の詳細を一部
破断して示した正面図。
【図5】図1に示す装置のアジャストボルト部分の詳細
を示した正面図。
【図6】図1に示す装置のマニホールド部分の詳細を示
した正面図。
【図7】図6におけるB−B線を矢印方向に見た断面
図。
【図8】図1に示す装置の角度調整金具及びクランプ金
具部分の詳細を示した正面図。
【図9】本発明の回転ベルト式油回収装置の第2の実施
例を示した斜視図。
【図10】図9に示す装置の上部ローラ部分の詳細を一
部破断して示した正面図。
【図11】本発明の回転ベルト式油回収装置の第3の実
施例を示した斜視図。
【図12】図11に示す装置の設置状態を示した断面説
明図。
【図13】本発明の油回収装置の上部ローラ回転数と油
回収量との関係を示した関係図。
【符号の説明】
1、2 板状部材 10
スクレーパ 3 タイロッド 11
マニホールド 4 支持部材 12
カバー 5 上部ローラ 13
角度調整金具 6 下部ローラ 14
クランプ金具 7 ギャードモータ 20
排水ピット 8 油成分吸着ベルト 9 テンションローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材に対して回転可能に取り付けら
    れた上部ローラ及び下部ローラと、前記支持部材に取り
    付けられ上部ローラまたは下部ローラのいずれかを回転
    駆動するための駆動部と、前記上部ローラ及び下部ロー
    ラ間に掛け渡され上部ローラまたは下部ローラの回転に
    よって一方向に連続的に回転駆動される油成分吸着ベル
    トと、前記支持部材に取り付けられた上部ローラと下部
    ローラの中間位置に配置され回転駆動される前記ベルト
    に接してベルトのテンションを調整するテンションロー
    ラと、前記上部ローラとテンションローラとの間に配置
    され前記ベルトの表面に接してベルト表面に吸着された
    油成分を掻き取り捕集するスクレーパと、前記スクレー
    パによってベルト表面から掻き取り捕集された油成分を
    導出するマニホールドとを、具備したことを特徴とする
    回転ベルト式油回収装置。
  2. 【請求項2】 前記テンションローラ、スクレーパ及び
    マニホールドが一体に形成され、且つ前記支持部材に対
    して可動可能に取り付けられている請求項1記載の回転
    ベルト式油回収装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材に対して回転可能に取り付
    けられた上部ローラ及び下部ローラと、前記支持部材に
    取り付けられ上部ローラまたは下部ローラのいずれかを
    回転駆動するための駆動部と、前記上部ローラ及び下部
    ローラ間に掛け渡され、上部ローラまたは下部ローラの
    回転によって一方向に連続的に回転駆動される所定の引
    張り強さを有する油成分吸着ベルトと、前記上部ローラ
    と下部ローラとの間に配置され前記ベルトの表面に接し
    てベルト表面に吸着された油成分を掻き取り捕集するス
    クレーパと、前記スクレーパによってベルト表面から掻
    き取り捕集された油成分を導出するマニホールドとを、
    具備したことを特徴とする回転ベルト式油回収装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部材の上部背面に取り付けられ
    た角度調整金具を具備し、所定の油水分離槽に前記角度
    調整金具によって前記支持部材を回動可能に形成してな
    る請求項1〜3記載のいずれかである回転ベルト式油回
    収装置。
  5. 【請求項5】 支持部材に対して回転可能に取り付けら
    れた上部ローラ、下部ローラ、前記支持部材に取り付け
    られた上部ローラを回転駆動するための駆動部、前記上
    部ローラに架け垂れ下げて前記下部ローラを支持すると
    共に下部ローラにより所定の張力が付与されて上部ロー
    ラの回転によって連続的に回転駆動する油成分吸着ベル
    ト、前記上部ローラと下部ローラとの間に配置され前記
    ベルトの表面に接してベルト表面に吸着された油成分を
    掻き取り捕集するスクレーパ、及び、前記スクレーパに
    よってベルト表面から掻き取り捕集された油成分を導出
    するマニホールドを具備したことを特徴とする回転ベル
    ト式油回収装置。
  6. 【請求項6】 前記上部ローラまたは下部ローラのいず
    れかを回転駆動するための駆動部はギャードモータによ
    り構成され、前記ギャードモータは回転数制御手段によ
    ってその回転数が制御可能になされている請求項1〜5
    記載のいずれかである回転ベルト式油回収装置。
  7. 【請求項7】 前記ベルトが、金属材、強化プラスチッ
    ク(FRP)材、ゴム材及びガラス繊維材から選ばれる
    一を基材とし、且つ、その表面をフッ化炭素誘導体類で
    表面処理してなる請求項1〜6記載のいずれかである回
    転ベルト式油回収装置。
JP7448394A 1994-03-18 1994-03-18 回転ベルト式油回収装置 Pending JPH07256251A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100327151B1 (ko) * 1999-04-10 2002-03-13 박호군 간헐폭기 막활성 슬러지 공정을 사용한 하수처리 방법
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