JPH072561Y2 - 個別包装形態の繊維製品用防虫剤 - Google Patents

個別包装形態の繊維製品用防虫剤

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JPH072561Y2
JPH072561Y2 JP18411887U JP18411887U JPH072561Y2 JP H072561 Y2 JPH072561 Y2 JP H072561Y2 JP 18411887 U JP18411887 U JP 18411887U JP 18411887 U JP18411887 U JP 18411887U JP H072561 Y2 JPH072561 Y2 JP H072561Y2
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insect repellent
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packaging
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Inventor
勲 内藤
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京阪セロファン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、吊下げ用容器に収容して洋服ダンス内に吊
下げ状態で設置しておき、洋服などの繊維製品に虫が付
くのを防止する防虫剤に関し、特にその包装の改良に関
する。
〔従来の技術〕
比較的大形の板状の防虫剤本体をそれぞれ個別に平面状
包装フィルムによって包み込んだ個別包装形態の防虫剤
は、防虫剤本体を包装フィルムの内方に完全密封した包
装状態で製品とされて店頭に陳列され販売される。そし
て、使用に際しては、包装フィルムを防虫剤包装から取
り去り、或いは二重包装になっているものではさらに内
装フイルムも剥がし取って防虫剤本体を剥ぎ出しにし、
それを吊下げ用容器内に収容して洋服ダンス内に吊下げ
状態で設置しておく。このように、個別包装形態の防虫
剤は、防虫剤本体を包装フィルムによって包装した状態
で製品として完成されることから、その製品(商品)の
見栄えを良くするめに、包装フィルムによって防虫剤本
体を包装するに際しては、包装フィルムが緊張した状態
で防虫剤本体に密着して、商品の表側の包装フィルム表
面に皺が寄ったり包装フィルムが弛んだりすることなく
その表面が平滑面となるように被包する必要がある。ま
た、繊維製品用防虫剤は、パラジクロルベンゼンやナフ
タリン、ショウウノウ等といった昇華性の物質であるた
め、包装フイルムは通気性の無いものでなければならな
いし、破れ難くて丈夫な材質のものでなければならな
い。
以上のような諸要求を比較的に満たしているものとし
て、従来、包装フィルムの材質としては専らセロファン
が用いられてきた。すなわち、正方形のセロファン紙の
両面の各周縁部分にヒートシール剤(熱溶融性接着剤)
が塗布されたセロファンフィルムを用い、通常円盤状の
防虫剤本体をそのセロファンフィルムの中央部に位置さ
せてから、セロファンフィルムを十分に引っ張りながら
防虫剤本体に密着させた状態でセロファンフィルムによ
って防虫剤本体を包み込み、防虫剤本体の裏側において
セロファンフィルムの周縁部分を重ね合わせる(いわゆ
る饅頭包装)。その後に、セロファンフィルムに熱をか
けヒートシール剤を溶融状態にして、セロファンフィル
ムの重ね合わされた周縁部分を互いに接着させることに
よりセロファンフィルムの内方に防虫剤本体を密封す
る。その際同時に、熱によりセロファンフィルムが収縮
して引っ張られ、特に表側となる面が緊張した状態とな
り、セロファンフィルムが防虫剤本体外面に隙間なく密
着することにより、商品としての見栄えが良好となるよ
うにしている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述したように、繊維製品用防虫剤の包装フィルムとし
てはセロファンフィルムが専ら用いられてきたのである
が、セロファンフィルムは、余りに強く引っ張ると破れ
てしまうことがあり、このため、包装工程においてセロ
ファンフィルムをそれほど強く引っ張ることができない
ことから、製品完成時点において製品の表側となる面に
僅かにセロファンフィルムの弛みが残り、商品としての
見栄えの点で必ずしも満足することができなかった。
また、セロファンには吸湿すると僅かながら伸びるとい
った性質があり、このため、特に梅雨時期などにおい
て、防虫剤本体を包装しているセロファンフィルムが伸
びて製品表面に弛みを生じてしまい、商品価値の低下を
来たすといったことが往々にして起こる。
一方、セロファンフィルムは、冬期乾燥時などにおいて
脆くなり、製品の輸送時や運搬時などに、防虫剤本体の
稜角部に当接している部分などが破れたり、局所的に疵
やピンホールなどができたりすることがある。このよう
に、セロファンフィルムに破れや疵、或いはピンホール
などができると、その部分を通して中身の防虫剤本体、
すなわちパラジクロルベンゼンやナフタリン、ショウノ
ウなどが昇華し空気中に飛散してしまい、商品としての
価値を全く失ってしまうことになる。このような問題を
解決するために、セロファンフィルムによる包装を二重
にすることも行なわれているが、上記事情の発生を完全
に防ぐことはこれまでできなかった。
この考案は、セロファンフィルムによって防虫剤本体を
包装した場合における上記諸問題点を解決し、包装工程
時に包装フィルムを強く引っ張ってもそれが破れてしま
うようなことがなく、また、梅雨時期などにおいて包装
フィルムが吸湿しても伸びて製品表面に弛みを生じてし
まうといったことがなく、さらにまた、冬期乾燥時など
においても包装フィルムが脆くなって一部が破れたり疵
やピンホールなどができたりするといったこともない、
個別包装形態の繊維製品用防虫剤を提供することを技術
的課題とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記課題を達成するための技術的手段とし
て、個別包装形態の繊維製品用防虫剤の包装フィルム
を、従来のセロファンフィルムに代えて、加熱及び吸湿
によって収縮する収縮性樹脂フィルム、例えば収縮性ナ
イロンフィルムとし、この収縮性樹脂フィルムによって
防虫剤本体を包装するようにしたことを要旨として構成
されている。
〔作用〕
この考案は上記構成を有するので、この考案に係る繊維
製品用防虫剤においては、収縮性樹脂フィルムからなる
包装フィルムは、包装工程時に強く引っ張りながら防虫
剤本体を被包することができ、製品完成時点において製
品の表側となる面を完全に平滑面とすることができる。
また、冬期などの乾燥時においても、包装フィルムが脆
くなってその一部が破れたり疵やピンホール等ができた
りするといったことがなく、かつ製品完成時における表
面状態が維持される。そして、梅雨時期など湿度が高い
時においては、包装フィルムが吸湿すると、セロファン
フィルムとは逆に収縮し、この結果、包装フィルムは引
っ張られて製品完成時における平滑面状態が維持され
る。
〔実施例〕
以下、この考案の好適な実施例について図面を参照しな
がら説明する。
図はこの考案の1実施例を示し、第1図は、個別包装形
態の繊維製品用防虫剤の包装フィルムを展開した状態で
表わした図、第2図は、第1図のII−II′縦断面図であ
る。この包装フィルム2は、平面状で正方形をなしてお
り、加熱及び吸湿によって収縮する性質を持った収縮性
樹脂フィルム、例えば収縮性ナイロンフィルム3、この
収縮性ナイロンフィルム3の片面側に、例えばウレタン
系2液硬化型グラビアインキを使用して商標、商品名、
会社名等を印刷した印刷インキ層4、この印刷インキ層
4の表面を被覆して保護する、例えばニトロセルロース
/アクリル系のラッカーからなるオーバーコート層5、
並びに、前記収縮性ナイロンフィルム3の他の片面側及
び前記オーバーコート層5のそれぞれの表面に塗布し被
着された、例えばポリ塩化ビニル/酢酸ビニル系の熱可
塑性樹脂からなるヒートシール剤層6、6′を被層して
形成されている。ヒートシール剤層6、6′は、第1図
に示すように、円形の中央部分Bを残し、その外側の周
縁部分Aに形成されている。このヒートシール剤層6、
6′は、200℃前後に加熱すると溶融して粘着性を具有
する。
この包装フィルム2により、例えば円盤状の防虫剤本体
1を包装するには、包装フィルム2の、収縮性ナイロン
フィルム3に対し印刷インキ層4が被着された側の、ヒ
ートシール剤層6′で被覆されていない中央部分Bに防
虫剤本体1を位置させる。そして、包装フィルム2を十
分に引っ張りながらそれを防虫剤本体1に密着させるよ
うにして、包装フィルム2の内方に防虫剤本体1全体を
包み込んでから、防虫剤本体1の裏側において包装フィ
ルム2の周縁部分Aを重ね合わせる。その後に、包装フ
ィルム2の周縁部分Aを200℃前後に加熱してヒートシ
ール剤層6、6′のシール剤を溶融状態にし、その粘着
性により包装フィルム2の重ね合わされた周縁部分Aを
互いに接着する。このようにして包装フィルム2の内方
に防虫剤本体1を密封する。この時、熱により包装フィ
ルム2の周縁部分Aの収縮性ナイロンフィルム3が約20
%程度収縮する。これによって、包装フィルム2の、防
虫剤本体1の表側となっている前記中央部分Bが防虫剤
本体1の裏側へ引っ張られて十分に張り切った緊張状態
となり、包装フィルム2が防虫剤本体1外面に隙間なく
密着して、製品の表側が平滑な面となり、商品としての
見栄えが非常に良好となる。
ここで、収縮性ナイロンフィルム3は、従来から使用さ
れているセロファンフィルムに比べて引っ張り強度が大
きく、従って、包装フィルム2によって防虫剤本体1を
被包するに際して、十分に強い力で引っ張ることができ
るため、製品として完成した時点において、セロファン
フィルムにおける場合のように弛みを生じたりすること
がなく、製品の表側となる面を完全に平滑面とすること
ができる。また、収縮性ナイロンフィルム3は、セロフ
ァンフィルムに比べると耐ピンホール強度も20倍程度に
大きいため、包装工程中や輸送、運搬時等に包装フィル
ム2にピンホールが発生して、それが原因で包装フィル
ム2が破れたりするといった心配も不要である。そし
て、冬期などの乾燥時においても、セロファンフィルム
のように脆くなってその一部が破れたりするといったこ
ともないし、また包装フィルム2は製品完成時における
表面状態が維持される。一方、梅雨時期など湿度が高い
雰囲気においては、収縮性ナイロンフィルム3は、吸湿
してセロファンフィルムとは逆に約2%程度収縮し、こ
の結果、包装フィルム2には引っ張り力がさらに作用し
て製品完成時における平滑面状態がより一層維持される
ことになる。
〔考案の効果〕
この考案は以上説明したように構成されかつ作用するの
で、この考案に係る繊維製品用防虫剤においては、製品
として完成した時点においてその製品の表側となる面が
完全に平滑面となり、従来のセロファンフィルムによっ
て包装した製品に比べて、商品としての見栄えが一段と
良好になり、商品価値が向上する。また、製品となった
後の環境の変化、特に雰囲気の湿度変化に対しても、梅
雨時期など湿度が高い時においては、包装フィルムが吸
湿することによって収縮し、その結果、製品完成時にお
ける平滑面状態が一層良好に維持され、従来のセロファ
ンフィルムによった包装のように商品価値の低下を来た
すといった心配は全く不要である。一方、冬期などの乾
燥時においては、包装フィルムが脆くなって一部が破れ
たり脆やピンホールなどができたりするといったことも
ないため、従来のセロファン包装におけるように二重包
装にしなくても、中身の防虫剤本体が昇華し空気中に飛
散してしまって商品価値を全く失ってしまうといったこ
とが起こる心配は全くないし、また製品の表面状態は完
成時における状態がそのまま維持される。
この考案は、以上のように数々の利点を有する個別包装
形態の維持製品用防虫剤を提供し得たものである。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の1実施例を示し、第1図は、個別包装形
態の繊維製品用防虫剤の包装フィルムを展開した状態で
表わした図、第2図は、第1図のII−II′縦断面図であ
る。 1…防虫剤本体、2…包装フィルム、3…収縮性樹脂フ
ィルム(収縮性ナイロンフィルム) 4…印刷インキ層、5…オーバーコート層、6、6′…
ヒートシール剤層。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状の防虫剤本体を平面状包装フィルムに
    よって緊張状態で密着被包し、前記防虫剤本体の片面側
    において前記包装フィルムの周縁部分を重ね合わせて貼
    着することにより、防虫剤本体を包装フィルムの内方に
    密封してなる、個別包装形態の繊維製品用防虫剤におい
    て、前記包装フィルムを、加熱及び吸湿によって収縮す
    る収縮性樹脂フィルムとし、この収縮性樹脂フィルムに
    よって前記防虫剤本体を包装するようにしたことを特徴
    とする、個別包装形態の繊維製品用防虫剤。
  2. 【請求項2】収縮性樹脂フィルムは収縮性ナイロンフィ
    ルムである実用新案登録請求の範囲第1項記載の、個別
    包装形態の繊維製品用防虫剤。
JP18411887U 1987-12-02 1987-12-02 個別包装形態の繊維製品用防虫剤 Expired - Lifetime JPH072561Y2 (ja)

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JPH0187103U JPH0187103U (ja) 1989-06-08
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