JPH0725606A - セラミック被覆の低温形成方法 - Google Patents

セラミック被覆の低温形成方法

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Abstract

(57)【要約】 電子出願以前の出願であるので 要約・選択図及び出願人の識別番号は存在しない。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は基板のセラミックまたはセラミック状 被覆及び被覆の方法に、また特に2層及び多層セ ラミックまたはセラミック状被覆の形成に関する。
(従来の技術) 電子回路とデバイスその他の非金属基板はある 範囲の環境条件で使用できることが望ましい。ま た現在の多くの電子デバイスの使用では寸法と重 量が重視される。例えば、宇宙機、衛星及び航空 機に使用する電子デバイスは広範囲の環境条件に 耐えるだけではなく、小形軽量で使えなければな らない。これらのデバイス及び基板を熱、湿気及 び摩耗力から保護するため、この技法はデバイス または基板をこれらの環境条件に曝露させないと か少なくとも曝露を最少限とするようにデバイス 及び基板を被覆する多くの方法に依存してきた。
電子回路を保護する初期の試みとしては回路を ポリマー樹脂に嵌め込む方法があった。しかしこ のやり方では回路にかなりの厚さと重さを加える ことになった。また、ポリマー被覆は周囲の湿気 を吸収する傾向があり、いつかは回路の損傷や故 障につながるおそれがあった。現在、回路の中に はセラミック容器に収納され外界への曝露を防い でいるものがある。セラミック容器は比較的しっ かりはしているが回路に相当な厚さと重さを加え る。更に、容器は空気を抜いて真空にし、デバイ スを挿入してから容器を密封するので製造に比較 的経費がかかる。
電子デバイスの故障の普通の原因には、半導体 チップなどのデバイスの表面不動態化に際し微小 割れや空隙が発生し外界からの異物が入り込める ようになることがある。例えば、ナトリウム(Na+) 及び塩素(Cl-)イオンが電子デバイス内に入り電 気信号の伝達を分断する。また、湿気や揮発性有 機物質の存在は電子デバイスの性能に悪影響を及 ぼす。単一の被覆材料または層では電子業界から の材料に課せられるますます厳しくなる要求に応 えることはできない。電子デバイスの上に多数の 薄い保護層を設けて、微小硬さ、耐湿性、イオン 障壁、粘着性、延性、引張り強さ、及び熱膨張係 数整合などいくつもの被覆の特性をえなければな らない。
更に最近は、電子デバイス用の軽量な単層及び 多層セラミック被覆が開発されている。例えば、 Haluskaらは米国特許第4,753,855及び4,756,9 77号に、水素シルセスキオキサン樹脂のみまたは 金属酸化物プレカーサーと組合わせて溶液混合体 を作ってからこれを電子デバイスの表面に被覆す るセラミック被覆の形成を開示している。被覆は 約200から1000℃の温度でセラミック化されて二 酸化けい素含有セラミック被覆を形成する。セラ ミック被覆層を重ねて更に保護特性と被覆特性を 加える方法もまた開示されている。これらの追加 される層により、ケイ素、ケイ素と炭素、または ケイ素、炭素、及び窒素を含むセラミックまたは セラミック状被覆を加えることができる。
(発明が解決しようとする課題) 上記のHaluskaらの2つの特許に示されている 技法は200から1000℃の温度で二酸化ケイ素含有 セラミック被覆を提供するには有効であるが、温 度範囲の下限では水素シルセスキオキサン樹脂の セラミック化が非常に遅く、実際の生産目的には 少なくとも400℃以上のの温度を使う必要がある。
電子デバイスの中にはこのような高温に耐えるも のもあるが、砒化ガリウム成分を含むような他の デバイスは400℃以上のの温度に耐えることがで きない。更に、デバイスが所定の温度に曝される 時間が重要であり、その温度に短時間であれば曝 しても差し支えないが、同じ温度に長時間曝され るとその電子デバイスの劣化及び故障を起こす ことにもなりかねない。
従って、薄くて軽量なセラミック被覆の技法、 そして熱に敏感なデバイスや熱に敏感なその他の 基板に被覆を施す方法にはなお改善の必要がある。
また、約400℃以下の温度で急速にできるセラミ ック化処理方法の必要はなお存在する。
(課題を解決するための手段) 本発明は電子デバイスなどの熱に敏感な基板に 施すことのできる単層または多層のセラミックま たはセラミック状の被覆を提供することによりこ の必要に応える。更に、本発明は約400℃以下と いう低温で被覆のセラミック化方法を提供する。
本発明の1つの面によって、基板にセラミック またはセラミック状被覆を形成する方法が提供さ れ、その各段階では溶剤に稀釈された水素シルセ キオキサン樹脂からなる溶液で基板を被覆した後 溶液を蒸発させることにより基板にプレセラミッ ク被覆を沈積させる。水素シルセキオキサンを 含有する溶液はスプレー被覆、浸漬被覆、流し被 覆またはスピン被覆などの適切な普通の技法で基 板に被覆することができる。本発明の望ましい実 施例では、基板は電子デバイスまたはシリコンウ ェーハである。
プレセラミッック被覆は次に、オゾンの存在下 でプレセラミッック被覆を約40乃至400℃の間 の温度に加熱することにより二酸化ケイ素含有セ ラミック被覆にセラミック化される。オゾンの存 在によりセラミック化の進行速度が強まりこの技 術で従来可能であったよりも低い温度でセラミッ ク化が進行できることが分かった。オゾンは酸素 の存在下での電気放電内であるいは紫外線光源に よって発生することができる。紫外線は波長が20 0ナノメータ以下であることが望ましく、波長18 5乃至200ナノメータの方が良い。
セラミック化段階はオゾン源としての酸素を含 む雰囲気の存在下で行わねばならない。必ずしも そうする必要はないが、酸素富化雰囲気または純 粋な酸素雰囲気もまた使うことができる。また、 雰囲気内の水蒸気の存在もまたセラミック化を強 めることが分かった。望ましい実施例では、セラ ミック化はオゾンと水蒸気双方の存在下で行われ る。
更に、被覆溶液内に幾分かの金属酸化物プレカ ーサーが単独になたは少量の白金触媒と組合わせ て存在すれば低温でのセラミック化が速められる ことも分かった。本発明の実施に適する金属酸化 物プレカーサーとしては、金属酸化物プレカーサ ー内の金属がアルミニウム、チタンまたはジルコ ニウムであり、その金属がアルコキシド、ケトネ ート、ジケトネート、シラノレートまたはグリコ レート置換基を有する可溶性の組成がある。白金 触媒は被覆溶液内に約15から約200ppmだけ随 時に存在させることができる。あるいは、被覆溶 液は金属酸化物プレカーサーを添加することなく 白金触媒と水素シルセキオキサン樹脂のみを含有 することもできる。
水素シルセキオキサン樹脂を含有する溶液から 沈積されたセラミック化された二酸化ケイ素の被 覆層は電子デバイスの表面上でプレーナー化層と して作用する。最初の層の上に更にセラミック材 料の被覆層を加えることができこれは不動態化や バリアー保護層として作用する。このような付加 層は、化学蒸着、プラズマ強化化学蒸着、金属補 助蒸着、熱、またはレーザ技法を含みこれらだけ に限定されない多くの技法を使って沈積させるこ とができる。使用できるもう1つの方法は、基板 の表面にセラミック・プレカーサー材料の溶液を まぶしてからこの材料を焼成してセラミックに変 換することである。熱に敏感な基板については焼 成温度はできるだけ低く、400℃以下とすること が望ましい。
例えば、2層被覆方式における第2層はケイ素 窒素含有被覆、ケイ素炭素含有被覆及びケイ素炭 素窒素含有被覆からなるグループから選ばれる不 動態化被覆とすることができる。ケイ素窒素含有 被覆は、アンモニアの存在下でのシラン、ハロシ ラン、ハロジシラン、ハロポリシランまたはそれ らの混合物の化学蒸着、アンモニアの存在下での シラン、ハロシラン、ハロジシラン、ハロポリシ ランまたはそれらの混合物のプラズマ強化化学蒸 着、またはケイ素及び窒素含有セラミックプレカー サーポリマーのセラミック化により最初のプレ ーナー化被覆の上に施すことができる。
ケイ素炭素窒素含有被覆は、ヘキサメチルジシ ランの化学蒸着、ヘキサメチルジシランのプラズ マ強化化学蒸着、炭素原子1から6個のアルカン またはアルキルシランの存在下でまた更にアンモ ニアの存在下でのシラン、ハロシラン、ハロジ シラン、ハロポリシランまたはそれらの混合物を化 学蒸着、または炭素原子1から6個のアルカンま たはアルキルシランの存在下でまた更にアンモニ アの存在下でのシラン、ハロシラン、ハロジシラ ン、ハロポリシランまたはそれらの混合物のブラ ズマ強化化化学蒸着によりプレーナー化被覆の上 に施すことができる。ケイ素炭素含有被覆は、炭 素原子1から6個のアルカンの存在下でシラン、 アルキルシラン、ハロシラン、ハロジシラン、ハ ロポリシランまたはそれらの混合物の化学蒸着に より沈積さ不動態化被覆を形成することができ る。
被覆組織にセラミック特性を具備させるための 付加バリアー層を不動態化被覆の上に施すことが できる。このバリアー被覆はケイ素被覆、ケイ素 炭素含有被覆、ケイ素窒素含有被覆及びケイ素炭 素窒素含有被覆からなるグループから選ばれるケ イ素含有被覆で構成されることが望ましい。ケイ 素被覆はシラン、ハロシラン、ハロジシラン、ハ ロポリシランまたはそれらの混合物の化学蒸着、 またはシラン、ハロシラン、ハロジシラン、ハロ ポリシランまたはそれらの混合物の金属補助化学 蒸着により不動態化被覆の上に施すことができる。
ケイ素炭素含有被覆は、炭素原子1から6個のア ルカンまたはアルキルシランの存在下でシラン、 アルキルシラン、ハロシラン、ハロジシラン、ハ ロポリシランまたはそれらの混合物の化学蒸着、 あるいは炭素原子1から6個のアルカンまたはア ルキルシランの存在下でシラン、アルキルシラン、 ハロシラン、ハロジシラン、ハロポリシランまた はそれらの混合物のプラズマ強化化学蒸着により 施すことができる。
ケイ素窒素含有被覆は、アンモニアの存在下で のシラン、ハロシラン、ハロジシラン、ハロポリ シランまたはそれらの混合物の化学蒸着、アンモ ニアの存在下でのシラン、ハロシラン、ハロジシ ラン、ハロポリシランまたはそれらの混合物のプ ラズマ強化化学蒸着、またはケイ素及び窒素含有 セラミックプレカーサーポリマーのセラミック化 により沈積させることができる。ケイ素炭素窒素 含有被覆は、ヘキサメチルジシランの化学蒸着、 ヘキサメチルジシランのプラズマ強化化学蒸着、 炭素原子1から6個のアルカンまたはアルキルシ ランの存在下でまた更にアンモニアの存在下での シラン、アルキルシラン、ハロシラン、ハロジシ ラン、ハロポリシランまたはそれらの混合物の化 学蒸着、または炭素原子1から6個のアルカンま たはアルキルシランの存在下でまた更にアンモニ アの存在下でのシラン、アルキルシラン、ハロシ ラン、ハロジシラン、ハロポリシランまたはそれ らの混合物のプラズマ強化化化学蒸着により沈積 させることができる。
従って、本発明の1つの目的は電子デバイスな どの熱に敏感な基板に施すことのできる単層また は多層のセラミックまたはセラミック状の被覆を 提供することにある。更に、本発明の1つの目的 は、水素シルセスキオキサン被覆のセラミック化 を約40℃という低温で進行させる方法を提供する ことにある。本発明のこれらその他の目的及び利 点は以下の説明及び添付の請求範囲により明らか となるであろう。
(実施例) 本発明は、セラミック被覆をセラミック化中に オゾンに曝す技法に説かれている以下の温度で二 酸化ケイ素セラミックまたはセラミック状被覆を えることができるという発見に関する。本発明は、 電子デバイス及び電子回路などの熱に敏感な基板 に単層または多層のセラミックまたはセラミック 状の保護被覆を作るのに特に有用である。これを 行うには、水素シルセスキオキサン樹脂を基板の 表面に被覆してからオゾンの存在下でこの被覆を 二酸化ケイ素含有セラミック材料ににセラミック 化する。次にセラミックまたはセラミック状材料 の付加層を重ね被覆して基板への保護を付け加え ることができる。
本発明の被覆は、電子デバイスを環境から守る ための保護被覆としてだけではなく、例えば、ポ リイミド、エポキシド、ポリテトラフロロエチレ ンとそれらの共重合体、ポリカーボネート、アク リル、及びポリエステルなどの熱に敏感な他の非 金属基板上の保護層としても有用である。これら の被覆は、誘電体層、トランジスタ状デバイスを 作るためのドープされた誘電体層、コンデンサや コンデンサ状デバイスを作るための顔料装荷バイ ンダ系、多層デバイス、3次元デバイス、絶縁体 被覆ケイ素(SOI)デバイス、超格子デバイスなどと しての役もする。
本発明に使われている「セラミック状」という 用語は、残留炭素や水素が完全になくなってはい ないがそれ以外は性質上セラミックであるものを 指す。また、「電子デバイス」及び「電子回路」 という用語は、ケイ素をベースとするデバイス、 砒化ガリウムをベースとするデバイス、フォーカ ルプレーンアレイ、電気光学デバイス、光起電電 池、トランジスタ状デバイスを作るためのドープ された誘電体層、コンデンサやコンデンサ状デバ イスを作るための顔料装荷バインダ系、多層デバ イス、3次元デバイス、絶縁体被覆ケイ素(SOI) デバイス及び超格子デバイスを含みこれらに限定 されないデバイス及び回路を意味する。
本発明は、Haluskaらの米国特許第4,756,977 号及びHaluskaの米国特許第4,753,855及び号に 開示され請求されておりここに文献として引用 されている被覆方法の改善である。水素シルセスキ オキサン被覆をオゾンに曝すことにより、単数ま たは複数の被覆のセラミック化がより低温でとか より速く起こる。従って、本発明の方法により約 40℃という低温での被覆のセラミック化が可能と なる。本発明の方法のため、セラミック化は従来 のHaluskaらの定められた温度におけるよりかな り速い速度で進行する。
本発明によれば、最初のプレーナー化層は水素 シルセスキオキサン樹脂(HSiO3/2)nから構成 され、nは10と1,000の間の整数であり、樹脂 の平均分子量は800乃至2900で重量平均分子量 は8000と28,000の間である。この樹脂はn- ヘプタンまたはトルエンなどの溶液と稀釈され、 溶液内の水素シルセスキオキサン濃度は重量比で 約0.1から約25%である。水素シルセスキオキ サン樹脂はEryeらの米国特許第3,615,272号及 びEryeらの米国化学学会誌92巻p.5586(1970) の教えに従って調製され、その発表はここに文献 として引用されている。Eryeらの論文に記述さ れた反応により水素シルセスキオキサン樹脂を調 製する際には、溶剤としてトルエンを使い、周囲 条件以上に温度が上昇するのを避けまたは最小限 の上昇に止どめるように操作し、水洗いで中和す るのではなく炭化カルシウムなどの温和な薬品で 中和させることが望ましい。プレセラミック溶剤 の溶液を基板上にまぶし、周囲条件下で溶剤を蒸 発させる。プレセラミック被覆は、スピン被覆、 浸漬被覆、スプレー被覆または流し被覆を含みこ れらには限定されない便宜のいくつかの方法で施 すことができる。
この方法によって、プレーナー化プレセラミッ クポリマー被覆を沈積させ、次にこの被覆を約40 か約400℃の間の温度でオゾンに曝してセラミ ック化する。オゾンは酸素を紫外線光源に曝すこ とにより便宜に発生させることができる。紫外線 光源は約185から約200ナノメータの範囲の波長 の紫外線光を放射できる例えば石英水銀灯などの 任意の利用できる光源で差支えない。この方法に より薄いセラミックまたはセラミック状のプレー ナー化被覆が基板上に形成される。
被覆のセラミック化中に酸素を含む雰囲気を使 ってイオン源を作る。通常の大気を使って差支え ない。しかし酸素富化雰囲気または純粋な酸素の 雰囲気はセラミック化の速度を速める助けになる ことが分かった。雰囲気内の酸素へのオゾンの紫 外線光の作用により酸素ガスが酸素原子とオゾン に分解するものと考えられる。そこで酸素原子と オゾンは、本発明の実施に使われる低温における 二酸化ケイ素含有被覆を形成するための加熱中に 水素シルセスキオキサンの酸化を強めるものと考え られる。また、オゾンと組合わせた水蒸気圧も セラミック化の速度を速めることが分かった。
更に、被覆内に少量の白金触媒が存在すれば、 水素シルセスキオキサンの二酸化ケイ素へのセラ ミック化の速度を速めることが分かった。白金は 被覆溶液内に有機白金化合物の形で添加し、溶液 内の樹脂の重量基準で約15から200ppmだけの 量が存在する。このような少量の白金の存在は加 熱中の水素シルセスキオキサンの酸化を促進する ものと考えられる。
本発明では、最初のプレーナー化層内のある種 の金属酸化物プレカーサーの存在も利用している。
従って、水素シルセスキオキサン樹脂は、オゾン の存在下で低温で比較的迅速な反応速度でサラミ ックまたはセラミック状被覆に変換されるジルコ ーニウム、チタン、アルミニウムなどの金属酸化 物プレカーサーとともに溶液内で稀釈される。
「金属酸化物プレカーサー」という用語は、酸素 により金属と結合し加水分解され、次いで金属酸 化物を形成するためのここに述べたセラミック化 条件の下で焼成されうるアルコキシ基、アシル基 または酸素を有する有機基を含有する金属酸化物 を含むことを意味する。
実際には、上述のように水素シルセスキオキサ ン樹脂は溶剤内で稀釈され、テトラn-プロポキ シジルコニウム(Zr(OCH2CH2CH3)4)または テトライソブトキシチタン((Ti[OCH2CH(CH3)2 ]4などのジルコニウムやチタンまたはアルミ ニウム金属酸化物プレカーサーと混合される。溶 液に添加する金属酸化物プレカーサーの量はセラ ミック化された被覆内の金属酸化物が重量比で約 0.1から30%となるようにすることが望ましい。
次にこの溶剤溶液を上述のようにセラミック化さ れた基板上に被覆し、溶剤を蒸発させる。次に溶 剤はオゾンの存在下で約40から約400℃の温度 でセラミック化される。
この方法でSiO2/ZrO2,SiO2/TiO2,SiO2 /TiO2/ZrO2,SiO2/Al2O3のセラミックまた はセラミック状被覆などを調製することができる。
上述のHaluskaらの米国特許第4,753,855号に説 かれているように、水素シルセスキオキサンをい ろんな異なる金属酸化物と混合することにより熱 膨張係数の異なるセラミックまたはセラミック状 被覆を形成することができる。これにより基板の 熱膨張特性を被覆と整合させて熱サイクル中のひ び割れやボイドの形成を最小限に止めることがで きる。
プレーナー化セラミック被覆は、セラミック化 工程の前にまたは更に水素シルセスキオキサン被 覆を重ねる都度その前にセラミック化を行なって 水素シルセスキオキサンを多重に施すことにより 形成することができることを理解しなければなら ない。勿論、多重被覆の場合はセラミック層をす べて同じものとすることもできれば各層の被覆溶 液内に他の金属酸化物を添加することもできる。
この種の多重被覆工程は厚さ約2ミクロンまでの セラミック被覆を形成するため使用される。
このように形成されたプレーナー化被覆には次 いで不動態化層、拡散障壁層、耐磨耗層などとし てはたらく1つ以上のセラミックまたはセラミッ ク状被覆を付加することができる。この種の付加 被覆層はまた塩化物などのイオン性不純物に対す る耐性も具備する。それらは、ケイ素、ケイ素と 炭素、ケイ素と窒素、またはケイ素、炭素、及び 窒素を含むことができ、また化学蒸着、プラズマ 強化化学蒸着その他の適切な方法で施すことがで きる。
ケイ素及び窒素含有被覆を使用する場合は、品 発明の使用に適するケイ素窒素含有プレセラミッ クポリマーとしてこの道で知れれているものとし てはシラザン(silazane)、ジシラザン、ポリシラ ザン、及び環状シラザンがある。利用できる他の 材料は上述のHaluskaらの特許に述べられている。
これらのプレセラミックポリマーは、被覆される 特定の電子デバイスの許容できる温度でセラミッ クやセラミック状材料または他の基板に変換でき なければならない。一般的にはこの種のプレセラ ミックポリマーは約400℃以上で最も有効にセラ ミック材料に変換することができる。
ケイ素及び窒素含有プレセラミックポリマーは、 先ずポリマーをn-ヘプタンまたはトルエンなど の有機溶剤内に低固体(即ち0.1から10.0重量%) 溶液に稀釈する。ポリマー含有溶液は次にスピン 被覆、浸漬被覆、スプレー被覆または流し被覆な どの適切な通常の方法で二酸化ケイ素含有溶液の 表面に被覆され溶剤は放置蒸発される。このよう に沈積したプレセラミック被覆は次に被覆を加熱 することによりセラミック化される。この方法に よって厚さが約1乃至1500ナノメータの間の薄 いセラミックまたはセラミック状被覆を形成する ことができる。
代法として、化学蒸着、プラズマ強化化学蒸着、 及び金属補助化学蒸着技法を使って被覆の第2及 びその後の層を基板材料に沈積させることができ る。従って、ケイ素、ケイ素と炭素、ケイ素と窒 素、またはケイ素、炭素、及び窒素を含有する被 覆はこれらの技法を使って沈積させることができ る。ケイ素含有最上層を比較的低温で沈積させる 望ましい方法は、Sudarsanan Varaprathの名前で 1986年2月2日に受理された「ケイ素含有被覆及 びその調製法」と題する米国特許出願第835,029 号に述べられている金属補助化学蒸着による方法 である。通常の化学蒸着の高温条件では被覆する ことのできる基板の種類が限定される。例えば、 損傷を受けないで400℃以上の温度に耐えられな い電子デバイスは上述の金属補助化学蒸着などの 通常の化学蒸着技法以外の方法で被覆を行わねば ならない。
本発明の実施により熱に敏感な基板へのセラミ ックまたはセラミック状被覆の実施が可能となる。
例えば、約350℃の最高温度に約30分しか耐え ることのできない砒化ガリウム成分を含む新しい 電子デバイスは非常に熱に敏感である。従って、 本発明の温度の低さ及びセラミック化速度の速さ はこの種のデバイスに保護被覆を施すのに特に有 用である。
本発明を容易に理解できるように、以下の実施 例を引用するが、これは発明を説明しようとする ものではなく、その範囲を限定しようとするもの でもない。
(実施例1) 上述のFryeらの方法で作った水素シルセスキ オキサン樹脂(HSiO3/2)nを含有するプレセラ ミックポリマーをn-ヘプタン溶剤内に固体重量 濃度0.75%に稀釈した。更に二塩化ビス(ジエ チルチオ白金[(CH3CH2)2S]2PtCl2の形での (溶液内樹脂の重量基準)18ppmの白金も溶液に 添加した。溶液は次に38.5mm×19.5mm×4
mm の臭化カリウム結晶基板の上に流し被覆し、溶剤 を室温に放置蒸発させた。
沈積したプレセラミック被覆は通常の周囲大気 条件で20℃から40℃の温度範囲で約9.5時間 反応室内でセラミック化した。セラミック化中に、 被覆は185から366ナノメータの範囲の紫外線光 を放射してオゾンを発生する紫外線光源を使って オゾンに曝した。紫外線光源はペンシルバニア州 モントゴメリーヴィルのUVOCS社製TO6O6B型石 英水銀灯であった。
下記の第I表に示す暴露時間に90分おきに赤 外線スペクトル分析を行なった。水素シルセスキ オキサン樹脂の二酸化ケイ素への変換は約2245 cm-1でのスペクトルピークの存在と振幅によって 測定した。変換百分率は2245cm-1でのスペクト ルピークの振幅の比を計算して求めた。組成中に SiH基が存在すればこの波長でこのピークが現わ れるが、このピークが出なければSiH基がすべて SiO基に酸化されたことを示す。表から分かるよ うに実質的に完全な被覆のセラミック化は最高温 度40℃で約8.0から9.5時間内に起こった。
比較のため、同じ組成の被覆を400℃でしかし オゾンのない通常の大気中で焼成した赤外線スペ クトルでは、完全なセラミック化(即ちスペクト ル内のSiH基の不在)は約4.25時間かかってい る。
(実施例2) 実施例1と同じであるが白金は9ppmの同じプ レサラミックポリマー溶液を臭化カリウム結晶基 板の上に流し被覆し、溶剤を室温に放置蒸発させ た。被覆は1インチ径の管状反応器内で8時間に わたり加熱しその間波長185から579ナノメータ の範囲の紫外線光を照射する石英水銀灯から発生 するオゾンに曝した。被覆の赤外線分析結果は下 記の第II表に示すように8時間で実質的にサンプ ルが完全にセラミック化したことを示している。
(実施例3) 実施例2と同じプレセラミックポリマー溶液を 臭化カリウム結晶基板に流し被覆し、溶剤を放置 蒸発させた。比較のために、同じであるが白金を 入れないプレセラミックポリマー溶液を第2の臭 化カリウム基板に流し被覆した。被覆は石英水銀 灯(コンラッドハノーヴァ社製7825-30型エース ガラス浸漬ランプ)からの紫外線光により発生す るオゾンに曝した。変換結果は下記の第III表に示 されている。表から分かるように、被覆内に白金 が存在すればセラミック化の速度が速くなる。
(実施例4) 実施例3と同じプレセラミックポリマーを1イ ンチ平方のシリコンウェーハに流し被覆し20分 間空気乾燥した。また(樹脂の重量を基準として) 12ppmの([(C2H5)2S]2PtCl2とし ての)白金を添加した同じプレセラミックポリマ ーを1インチ平方のシリコンウェーハに流し被覆 し20分間空気乾燥した。
次に被覆はオゾンやオゾンを発生するための紫 外線光源を使わずに空気中で200℃で1時間加熱 を3回行なった。赤外線スペクトルは最初及びそ れぞれの1時間間隔で取り被覆のセラミック化を 測定した。下記の第IV表から分かるように、オゾ ンのないときのセラミック化は2245cm-1(Si-H ボンドのSiOへの変換)でのスペクトルのピーク において無視できる程度でありオゾンの存在下で の同じ樹脂被覆よりもかなり緩慢であった。
(実施例5) 第1の(固体重量比0.75%の)水素シルセス キオキサン樹脂のプレセラミック溶液を準備し、 (固体重量比0.75%の)Al(C5H7O2)3 と75/25モル比(Siの原子とAlの原子との比)で 混合しメチルエチルケトン内に溶液を作った。第 2の(固体重量比0.75%の)水素シルセスキオ キサン樹脂のプレセラミック溶液を準備し、(固 体重量比0.99%の)Zr(C5H7O2)4と 75/25モル比(Siの原子とZrの原子との比)で混 合しメチルエチルケトン内に固体重量比1%の溶 液を作った。第2のサンプルにはまた60ppmの (Pt[O2C5H7]2としての)白金も添加 した。それぞれの溶液で別々の臭化カリウム結晶 基板に流し被覆した。20分間空気乾燥の後、赤外 線スペクトルを取った。次にサンプルは実施例3 と同じに200℃で反応室内でオソンに暴露した。
周期的に赤外線スペクトルを取りその結果は下記 の第V表に示されている。
実施例6) 実施例5からの、Al(C5H7O2)3及び Zr(C5H7O2)4とそれぞれ混合した水素 シルセスキオキサン樹脂を含有するメチルエチル ケトン内のプレセラミックポリマー溶液を1イン チ平方のシリコンウェーハに流し被覆し20分間 空気乾燥した。この実施例では、Zr(C5H7 O2)4サンプルは12ppmの(Pt[O2C5 H7]2としての)白金を含んでいた。被覆され たウェーハは空気中で、しかしオゾンや紫外線光 源なしで200℃で1時間加熱を3回行なった。赤 外線スペクトルを1時間間隔で取った。下記の第 VI表のデータから分かるように、オゾンのないと きのセラミック化は2245cm-1(Si-HボンドのSi Oへの変換)でのスペクトルのピークにおいて無 視できる程度でありオゾンの存在下での同じ樹脂 被覆よりもかなり緩慢であった(実施例5参照)。
(実施例7) 水素シルセスキオキサン樹脂のプレセラミック ポリマー溶液を調製し、n-ヘプタン内の10%固体 重量比率溶液に稀釈した。溶液には173ppmの (Pt[O2C5H7]2としての)白金も添加 した。溶液は1インチ平方のシリコンウェーハ及 びGaAsギガビットロジック10G001-4Fデバイ スに3000rpmで10秒間スピン被覆した。被覆 は空気乾燥してから前述の実施例と同じに石英水 銀灯空の紫外線光により発生したオゾンに曝しな がら空気中で300℃で加熱した。GaAsデバイ スは被覆のセラミック化後使用可能となった。赤 外線スペクトル分析による被覆のセラミック化は 下記の第VII表に示されている。
(実施例8) 実施例5の場合のように同じプレセラミックポ リマー溶液を調製し、1インチ平方のシリコンウ ェーハ及び同じ型のGaAsデバイスに3000rpm で70秒間スピン被覆した。被覆は空気乾燥して から実施例5の場合のようにオゾンに曝しながら 水蒸気(H2中にO2の泡を通して)で飽和した 酸素雰囲気内で300℃で加熱した。GaAsデバ イスは被覆のセラミック化後使用可能となった。
赤外線スペクトル分析による被覆のセラミック化 は下記の第VIII表に示されている。表から分かるよ うに酸素雰囲気及び水蒸気の存在下ではセラミッ ク化はより迅速に進行する。
1インチ平方のシリコンウェーハを、n-ヘプタ ン内の12ppmの(Pt[O2C5H7]2とし ての)白金を添加した0.8重量%の(HSiO3/2)n 及び0.85重量%のTi(OC4H9)4のプ レセラミックポリマー溶液で流し被覆してから空 気中で20分間自然乾燥させた。モトローラ社製 14011B CMOSデバイスをプレセラミックポリマー 溶液で15秒間2000rpmでスピン被覆した。
1.5×2.0インチのポリイミド回路板(熱的安定 性280℃)もまた同じ溶液で15秒間2000rpm でスピン被覆した。いずれも空気中で20分間自 然乾燥させた。
被覆された部品はすべて前述の実施例と同じに 石英水銀灯空の紫外線光により発生したオゾンに 曝しながら1時間間隔で3回空気中で200℃で加 熱した。加熱前及び各1時間おきにサンプルの赤 外線スペクトルを取った。2245cm-1における Si-H吸収の変化は、それぞれの場合に3時間後に はSi-Oへの実質的な変換(少なくとも70%の 変換)が起こったことを示している。
比較のため、同じプレセラミックポリマー溶液 で1インチ平行のシリコンウェーハを流し被覆し、 20分間空気乾燥してから1時間間隔で3回空気中 で200℃で加熱した。先ず加熱前そして各1時間 おきにサンプルの赤外線スペクトルを取った。ス ペクトルのデータはSi-HからSi-Oへの変換は オゾンに曝した場合に比べて緩慢であることを示 した。
いくつかの代表的な実施例とその細部を本発明 の説明の目的で示したが、当業者にとっては添付 の請求各項に記述する本発明の範囲から逸脱する ことなくここに示した方法及び装置に各種の変更 を加えることのできることは明らかである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平4.1.24
【特許請求の範囲】

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にセラミックまたはセラミック状の
    被 覆を形成する方法であって、 (a)上記基板を溶剤内に稀釈された水素シル セスキオキサン(hydrogen silsesquioxane)樹脂 からなる溶液で被覆し、 (b)上記溶剤を蒸発させ、これによって上記 基板にプレセラミック被覆を沈積させ、且つ (c)オゾンの存在下で約40乃至400℃の間 の温度に加熱することにより上記プレセラミック 被覆を二酸化ケイ素含有セラミックにセラミック 化する段階から構成されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】上記オゾンが紫外線光源によって発生され
    る 請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】上記オゾンが電気的放電源によって発生さ
    れ る請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】上記のセラミック化段階が水蒸気の存在下
    で 行われる請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】上記の紫外線光源が185乃至200ナノメータ の範囲の紫外線光を放射する請求項2記載の方法。
  6. 【請求項6】上記の溶液がまた可溶性金属酸化物プレカ
    ー サーも含有し、上記金属酸化物プレカーサー内の 金属がアルミニウム、チタンまたはジルコニウム であり、且つその金属がアルコキシド、ケトネー ト、ジケトネート、シラノレートまたはグリコレ ート置換基を有する請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】上記の溶液がまた白金も含有する請求項1
    記 載の方法。
  8. 【請求項8】上記の白金が上記樹脂の重量比で約15乃至 約200ppmだけ存在する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】上記の溶液がまた白金も含有する請求項6
    記 載の方法。
  10. 【請求項10】上記の水素シルセスキオキサン含有溶液
    がス プレー被覆、浸漬被覆、流し被覆またはスピン被 覆により上記基板に被覆される請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】上記基板が電子デバイスである請求項1 記載の方法。
  12. 【請求項12】上記基板がシリコンウェーハである請求
    項1 記載の方法。
  13. 【請求項13】基板上に多層セラミックまたはセラミッ
    ク状 の被覆を形成する方法であって、 (I)(a)上記基板を溶剤内に稀釈された水素シ ルセスキオキサン(hydrogen silsesquioxane)樹 脂からなるプレーナー化溶液で被覆し、 (b)上記溶剤を蒸発させ、これによって上記 基板にプレセラミック被覆を沈積させ、且つ (c)オゾンの存在下で約40乃至400℃の間 の温度に加熱することにより上記プレセラミック 被覆を二酸化ケイ素含有セラミックにセラミック 化して上記プレーナー化被覆を形成し、 (II)上記プレーナー化被覆に(i)ケイ素窒素含 有被覆、(ii)ケイ素炭素含有被覆及び(iii)ケイ 素炭素窒素含有被覆からなるグループから選ばれ る不動態化被覆を施し、 (III)上記不動態化被覆に(i)ケイ素被覆、 (ii)ケイ素炭素含有被覆、(iii)ケイ素窒素含有 被覆及び(iv)ケイ素炭素窒素含有被覆からなるグ ループから選ばれるケイ素含有被覆を施して多層 セラミックまたはセラミック状の被覆をえる段階 から構成されることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】上記不動態化被覆において、上記ケイ素
    窒素 含有被覆が(a)アンモニアの存在下でのシラン、 ハロシラン、ハロジシラン、ハロポリシランまた はそれらの混合物の化学蒸着、(b)アンモニアの 存在下でのシラン、ハロシラン、ハロジシラン、 ハロポリシランまたはそれらの混合物のプラズマ 強化化学蒸着、(c)ケイ素及び窒素含有ポリマー のセラミック化からなるグループから選ばれ、ま た上記のケイ素炭素窒素含有被覆が(1)ヘキサメ チルジシランの化学蒸着、(2)ヘキサメチルジシ ランのプラズマ強化化学蒸着、(3)炭素原子1か ら6個のアルカンまたはアルキルシランの存在下 でまた更にアンモニアの存在下でのシラン、ハロ シラン、ハロジシラン、ハロポリシランまたはそ れらの混合物の化学蒸着、そして(4)炭素原子1 から6個のアルカンまたはアルキルシランの存在 下でまた更にアンモニアの存在下でのシラン、ハ ロシラン、ハロジシラン、ハロポリシランまたは それらの混合物のプラズマ強化化化学蒸着からな るグループから選ばれる方法により上記プレーナ ー化被覆に施され、且つ、ケイ炭素含有被覆が(i) 炭素原子1から6個のアルカンの存在下そして更 にアンモニアの存在下でのシラン、ハロシラン、 ハロジシラン、ハロポリシランまたはそれらの混 合物の化学蒸着からなるグループから選ばれる方 法により蒸着されて上記不動態化被覆を形成する ことを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】上記のケイ含有被覆において、(a)シラ
    ン、 ハロシラン、ハロジシラン、ハロポリシランまた はそれらの混合物の化学蒸着、(b)シラン、ハロ シラン、ハロジシラン、ハロポリシランまたはそ れらの混合物のプラズマ強化化学蒸着または(c) シラン、ハロシラン、ハロジシラン、ハロポリシ ランまたはそれらの混合物の金属補助蒸着からな るグループから選ばれる方法によりケイ素被覆が 上記不動態化被覆の上に施され、また、(1)炭素 原子1から6個のアルカンまたはアルキルシラン の存在下でのシラン、アルキルシラン、ハロシラ ン、ハロジシラン、ハロポリシランまたはそれら の混合物の化学蒸着、(2)炭素原子1また6個の アルカンまたはアルキルシランの存在下でのシラ ン、アルキルシラン、ハロシラン、ハロジシラン、 ハロポリシランまたはそれらの混合物のプラズマ 強化化学蒸着からなるグループから選ばれる方法 によりケイ素炭素含有被覆が施され、また、(A) アンモニアの存在下でのシラン、ハロシラン、ハ ロジシラン、ハロポリシランまたはそれらの混合 物の化学蒸着、(B)アンモニアの存在下でのシラ ン、ハロシラン、ハロジシラン、ハロポリシラン またはそれらの混合物のプラズマ強化化学蒸着及 び(C)ケイ及び窒素含有プレセラミックポリマー のセラミック化からなるグループから選ばれる方 法によりケイ素窒素含有被覆が蒸着され、また、 (i)ヘキサメチルジシラザンの化学蒸着、(ii)ヘ キサメチルジシラザンのプラズマ強化化学蒸着、 (iii)炭素原子1から6個のアルカンまたはアル キルシランの存在下で更にアンモニアの存在下で のシラン、アルキルシラン、ハロシラン、ハロジ シラン、ハロポリシランまたはそれらの混合物の 化学蒸着、及び(iv)炭素原子1から6個のアル カンまたはアルキルシランの存在下で更にアンモ ニアの存在下でのシラン、アルキルシラン、ハロ シラン、ハロジシラン、ハロポリシランまたはそ れらの混合物のプラズマ強化化学蒸着からなるグ ループから選ばれる方法によりケイ素炭素被覆が 施されて上記のケイ素含有被覆が形成される請求 項13記載の方法。
  16. 【請求項16】上記オゾンが紫外線光源によって発生さ
    れる 請求項13記載の方法。
  17. 【請求項17】上記オゾンが電気的放電源によって発生
    され る請求項13記載の方法。
  18. 【請求項18】上記のセラミック化段階が水蒸気の存在
    下で 行われる請求項13記載の方法。
  19. 【請求項19】上記の紫外線光源が185乃至200ナノメー
    タ の範囲の紫外線光を放射する請求項16記載の方法。
  20. 【請求項20】上記の溶液がまた可溶性金属酸化物プレ
    カー サーも含有し、上記金属酸化物プレカーサー内の 金属がアルミニウム、チタンまたはジルコニウム であり、且つその金属がアルコキシド、ケトネー ト、ジケトネート、シラノレートまたはグリコレ ート置換基を有する請求項13記載の方法。
  21. 【請求項21】上記の溶液がまた白金も含有する請求項
    13項記 載の方法。
  22. 【請求項22】上記の白金が上記樹脂の重量比で約15乃
    至 約200ppmだけ存在する請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】上記の溶液がまた白金も含有する請求項
    20記 載の方法。
  24. 【請求項24】上記の水素シルセスキオキサン含有溶液
    がス プレー被覆、浸漬被覆、流し被覆またはスピン被 覆により上記基板に被覆される請求項13記載の 方法。
  25. 【請求項25】上記基板が電子デバイスである請求項13
    記載 の方法。
  26. 【請求項26】上記基板がシリコンウェーハである請求
    項13 記載の方法。
  27. 【請求項27】基板上に2層のセラミックまたはセラミ
    ック 状の被覆を形成する方法であって、 (I)(a)上記基板を溶剤内に稀釈された水素 シルセスキオキサン(hydrogen silsesquioxane) 樹脂からなる溶液で被覆し、 (b)上記溶剤を蒸発させ、これによって上記 基板にプレセラミック被覆を沈積させ、且つ (c)オゾンの存在下で約40乃至400℃の間 の温度に加熱することにより上記プレセラミック 被覆を二酸化ケイ素含有セラミックにセラミック 化して上記プレーナー化被覆を形成し、 (II)上記プレーナー化被覆に(i)ケイ素窒素 含有被覆、(ii)ケイ素炭素含有被覆及び(iii)ケ イ素炭素窒素含有被覆からなるグループから選ば れる不動態化被覆を施し、 (III)上記不動態化被覆に(i)ケイ素被覆、(i i)ケイ素炭素含有被覆、(iii)ケイ素窒素含有被 覆及び(iv)ケイ素炭素窒素含有被覆からなるグル ープから選ばれるケイ素含有被覆を施して2層セ ラミックまたはセラミック状の被覆をえる段階か ら構成されることを特徴とする方法。
  28. 【請求項28】上記不動態化被覆において、上記ケイ素
    窒素 含有被覆が(a)アンモニアの存在下でのシラン、 ハロシラン、ハロジシラン、ハロポリシランまた はそれらの混合物の化学蒸着、(b)アンモニアの 存在下でのシラン、ハロシラン、ハロジシラン、 ハロポリシランまたはそれらの混合物のプラズマ 強化化学蒸着、(c)ケイ素及び窒素含有ポリマー のセラミック化からなるグループから選ばれ、ま た上記のケイ素炭素窒素含有被覆が(1)ヘキサメ チルジシランの化学蒸着、(2)ヘキサメチルジシ ランのプラズマ強化化学蒸着、(3)炭素原子1か ら6個のアルカンまたはアルキルシランの存在下 でまた更にアンモニアの存在下でのシラン、ハロ シラン、ハロジシラン、ハロポリシランまたはそ れらの混合物の化学蒸着、そして(4)炭素原子1 から6個のアルカンまたはアルキルシランの存在 下でまた更にアンモニアの存在下でのシラン、ハ ロシラン、ハロジシラン、ハロポリシランまたは それらの混合物のプラズマ強化化化学蒸着からな るグループから選ばれる方法により上記プレーナー 化被覆に施され、且つ、ケイ炭素含有被覆が(i) 炭素原子1から6個のアルカンの存在下そして更 にアンモニアの存在下でのシラン、ハロシラン、 ハロジシラン、ハロポリシランまたはそれらの混 合物の化学蒸着からなるグループから選ばれる方 法により蒸着されて上記不動態化被覆を形成する 請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】上記オゾンが紫外線光源によって発生さ
    れる 請求項27の方法。
  30. 【請求項30】上記オゾンが電気的放電源によって発生
    され る請求項27記載の方法。
  31. 【請求項31】上記のセラミック化段階が水蒸気の存在
    下で 行われる請求項27記載の方法。
  32. 【請求項32】上記の紫外線光源が185乃至200ナノメー
    タ の範囲の紫外線光を放射する請求項29記載の方法。
  33. 【請求項33】上記の溶液がまた可溶性金属酸化物プレ
    カー サーも含有し、上記金属酸化物プレカーサー内の 金属がアルミニウム、チタンまたはジルコニウム であり、且つその金属がアルコキシド、ケトネー ト、ジケトネート、シラノレートまたはグリコレ ート置換基を有する請求項25記載の方法。
  34. 【請求項34】上記の溶液がまた白金も含有する請求項
    25 記載の方法。
  35. 【請求項35】上記の白金が上記樹脂の重量比で約15乃
    至 約200ppmだけ存在する請求項34記載の方法。
  36. 【請求項36】上記の溶液がまた白金も含有する請求項
    33 記載の方法。
  37. 【請求項37】上記の水素シルセスキオキサン含有溶液
    がス プレー被覆、浸漬被覆、流し被覆またはスピン被 覆により上記基板に被覆される請求項27記載の方法。
  38. 【請求項38】上記基板が電子デバイスである請求項 27記載の方法。
  39. 【請求項39】上記基板がシリコンウェーハである請求
    項27 記載の方法。
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