JPH07256056A - 廃棄物質の処理方法 - Google Patents

廃棄物質の処理方法

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JPH07256056A
JPH07256056A JP6051780A JP5178094A JPH07256056A JP H07256056 A JPH07256056 A JP H07256056A JP 6051780 A JP6051780 A JP 6051780A JP 5178094 A JP5178094 A JP 5178094A JP H07256056 A JPH07256056 A JP H07256056A
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JP
Japan
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decomposition
discharge
gas
processing
chamber
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Application number
JP6051780A
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English (en)
Inventor
Setsuo Suzuki
節雄 鈴木
Etsuo Noda
悦夫 野田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Abstract

(57)【要約】 【目的】 除去率や分解率が高く、より効率的な処理が
安定的に行える廃棄物質の処理方法を提供する。 【構成】 処理容器21の内部を窓24によって、高電
圧電極22に密着した誘電体板23が内面側に露出して
いる放電室25と分解処理室26とに区画すると共に、
放電室25内に多数の開口を有する放電電極27を誘電
体板23に対向して設け、また分解処理室26に加熱器
33を備えた処理ガス導入管30と処理ガス排出管34
を取着して構成し、加熱器33で熱励起させたNOX
SOX を含む燃焼排ガスを分解処理室26に導入し、こ
こで誘電体障壁放電に伴い発生した真空紫外光を照射し
て光解離させ多量のフリーラジカルを発生させて分解し
NOX 、SOX を無害化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光や放電プラズマを利
用した廃棄物質の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、燃焼排ガス中のNOX 、SOX
に起因する酸性雨による森林破壊やフロン(フッ素化炭
化水素)によるオゾン層の破壊、生物体内に濃縮され生
物に害を与えるPCB(ポリ塩化ビフェニール混合物)
による環境汚染などの有害産業廃棄物質による種々の自
然破壊が問題になっている。このような中で地球環境保
全技術として有害産業廃棄物質を無害化するための廃棄
物質の処理が注目されている。
【0003】以下、廃棄物質の処理について、NOX
SOX の処理及びフロンの分解処理に関する従来の技術
を図14及び図15を参照して説明する。
【0004】先ず、燃焼排ガス中の廃棄物質であるNO
X 、SOX の処理について図14により説明する。図1
4は火力発電の燃焼排ガスを処理する場合の処理システ
ムの概略を示す構成図で、石炭や原油等のボイラ1での
燃焼によって発生した燃焼排ガスは、150℃程度の温
度で電気集塵装置2に送り込まれ、ここで灰分や未燃カ
ーボンなどの塵が捕集され、捕集された灰分等の塵は灰
処理装置3で処理される。
【0005】一方、灰分等が取り除かれた燃焼排ガスは
冷却器4によって冷却され、その後、アンモニア添加装
置5により微量のアンモニアが添加されて脱硝・脱硫処
理室6の反応容器7に導入される。反応容器7では電子
ビーム発生装置8からの高速の電子ビームが照射され、
この電子ビームの照射によって燃焼排ガス中のNOX
SOX が酸化され、硝酸、硫酸の中間生成物が発生し、
混合したアンモニアにより硝安(硝酸アンモニウム)と
硫安(硫酸アンモニウム)が生成される。
【0006】この生成された硝安と硫安は生成物捕集装
置9でそれぞれ回収され、硝安、硫安が回収された後の
清浄化された燃焼排ガスは煙突10から大気中に排出さ
れる。なお、11は燃焼排ガスの流路にそれぞれ挿入さ
れた送風機である。
【0007】そして、上記の電子ビームの照射による燃
焼排ガス中のNOX 、SOX の処理の主要反応スキーム
は以下のように示される。すなわち、 フリーラジカル(反応性化学種)〔(O*)、(OH
*)〕の形成 O2 +e → 2(O*)+e H2 O+e → (OH*)+H+e NOX の酸化と硝酸の生成 NO+(O*) → NO2 NO2 +(OH*) → HNO3 NO2 +(OH*) → HNO3 SOX の酸化と中間生成物(HSO3 *)及び硫酸の生
成 SO2 +(O*) → SO3 SO3 +H2 O → H2 SO4 SO2 +(OH*) → (HSO3 *) (HSO3 *)+(OH*) → H2 SO4 電子ビームの役割は上述した反応式の中でフリーラジカ
ル〔(O*)、(OH*)〕の形成にある。
【0008】なお、アンモニアと生成された硝酸及び硫
酸によって、硝安(硝酸アンモニウム:NH4 SO4
と硫安(硫酸アンモニウム:(NH4 2 SO4 )がそ
れぞれ生成される。
【0009】しかしながら上記の従来技術においては、
フリーラジカルを形成する電子ビーム発生装置8が高価
であり、これによって処理システムのコストが引き上げ
られてしまう。また電子ビームを発生させるのに数10
0kVの高電圧を使用するため、放射線管理等の安全面
で十分な対応処置を講じる必要があった。
【0010】さらに、電子ビーム発生装置8から反応容
器7内へ電子ビームを取り出す窓は、取り出し効率の面
からベリリウム等の薄膜で形成する必要がある。この薄
膜で形成された窓は破壊し易く、寿命が短くて効率的な
脱硝・脱硫処理運転を行い難いものであった。
【0011】また、上記構成のものでは比較的高い除去
率でNOX 、SOX の除去が行えるものの十分なものと
はいえず、より効率的な分解除去が行えると共に除去率
が高く、寿命が長く、安全且つ安価な処理方法及び処理
装置の実現が求められている。
【0012】次に、廃棄物質であるフロンの分解処理に
ついて図15により説明する。図15は処理装置の要部
の縦断面図で、12は筒状の分解処理室で、その外側に
は高周波コイル13が配置されている。また分解処理室
12の片端側にはアルゴンガスを導入するためのガス導
入口14と、処理するフロンを導入するフロン導入口1
5が設けられている。
【0013】このような構成であるのでアルゴンガスが
導入された大気圧の分解処理室12には、高周波による
誘導加熱によってアークプラズマ(高温プラズマ)16
が形成される。このアークプラズマ16の中心温度は約
10000℃程度に達し、ここに導入されたフロンは熱
分解される。
【0014】そして、フロンの分解処理によって生成さ
れた分解生成物は分解処理室12の他端側から排出され
る。なお、添加した水によってフロンの分解率が向上
し、分解生成物は酸化し炭酸ガス等の気体状になって排
出されて回収される。
【0015】すなわち、このときの反応式は CCl3 F+H2 O → CO2 +3HCl+HF となる。
【0016】しかし、アークプラズマ16によって大量
のフロンを分解しようとする場合には、大容積の放電プ
ラズマが必要となってくるので分解処理室12を大きく
しなければならないが、放電室である分解処理室12を
大きくするとアーク放電が部分的に形成されるなどして
不安定になってしまう。その結果、十分に高い温度が得
られず分解率も低下し、分解処理能力が低下する。
【0017】また、大量のフロンを高い分解率で効率よ
く分解処理しようとすると、上述の構成のような比較的
分解処理室12が小さい装置を多数並列に稼働させなけ
ればならず、装置コストが高いものとなると共に運転も
繁雑なものとなってしまう。
【0018】さらに、廃棄物質のPCBについては、こ
れを無害化する有効な処理技術の実現が望まれている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況に鑑
みて本発明はなされたもので、その目的とするところは
除去率や分解率が高く、より効率的な処理が安定的に行
える廃棄物質の処理方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の廃棄物質の処理
方法は、廃棄物質を分解処理するに際し、廃棄物質を加
熱した後または加熱と同時に光を照射し、熱励起させ光
解離させて分解処理するようにしたことを特徴とするも
のであり、さらに、廃棄物質が少なくともNOX 、SO
X 、クロロフルオロカーボン、ポリ塩化ビフェニール混
合物のいずれかであることを特徴とするものであり、ま
た、廃棄物質を分解処理するに際し、廃棄物質に光を照
射して光解離させ、さらに光照射の後に加熱または冷却
するようにしたことを特徴とするものであり、また、廃
棄物質を分解処理するに際し、廃棄物質を加熱した後ま
たは加熱と同時に光を照射して熱励起させ光解離させ、
さらに光照射の後に加熱または冷却するようにしたこと
を特徴とするものであり、また廃棄物質の処理装置は、
気密に形成された分解処理室と、この分解処理室内に廃
棄物質を含む廃棄ガスを導入する導入口と、分解処理室
内に導入された廃棄物質を含む廃棄ガスに分解処理室外
から光を照射する窓と、廃棄物質を含む廃棄ガスに光を
照射する前または照射と同時に加熱する加熱部と、光の
照射によって分解された廃棄物質の分解生成物質と廃棄
ガスを分解処理室内から排出する排出口とを備えたこと
を特徴とするものであり、また、気密に形成された分解
処理室と、この分解処理室内に廃棄物質を含む廃棄ガス
を導入する導入口と、分解処理室内に導入された廃棄物
質を含む廃棄ガスに分解処理室外から光を照射する窓
と、廃棄物質を含む廃棄ガスを光を照射した後に加熱ま
たは冷却する加熱冷却部と、光の照射と加熱または冷却
によって分解された廃棄物質の分解生成物質と廃棄ガス
を分解処理室内から排出する排出口とを備えたことを特
徴とするものであり、また、気密に形成された分解処理
室と、この分解処理室内に廃棄物質を含む廃棄ガスを導
入する導入口と、分解処理室内に導入された廃棄物質を
含む廃棄ガスに外部光源からの光を照射する窓と、廃棄
物質を含む廃棄ガスに前記光を照射する前または照射と
同時に加熱する加熱部と、光の照射を受けた廃棄物質を
加熱または冷却する加熱冷却部と、光の照射と加熱また
は冷却によって分解された廃棄物質の分解生成物質と廃
棄ガスを排出する排出口とを備えたことを特徴とするも
のであり、また、面状の高電圧電極と、この高電圧電極
の片面側に設けられた誘電体板と、この誘電体板に対向
して設けられ間に所定放電ガスの放電プラズマが生成さ
れるプラズマ生成領域を形成する多数の開口を有する放
電電極と、この放電電極の裏面側に配置された放電プラ
ズマの光に透明な窓と、この窓の裏面側に形成され廃棄
物質を含む廃棄ガスを流通させながら放電プラズマの光
照射によって廃棄物質を分解させると共に廃棄物質の分
解生成物質と廃棄ガスとを外部に排出するように構成し
た分解領域と、廃棄物質を含む廃棄ガスを放電プラズマ
の光照射前または光照射と同時に加熱する加熱部とを備
えたことを特徴とするものであり、また、面状の高電圧
電極と、この高電圧電極の片面側に設けられた誘電体板
と、この誘電体板に対向して設けられ間に所定放電ガス
の放電プラズマが生成されるプラズマ生成領域を形成す
る多数の開口を有する放電電極と、この放電電極の裏面
側に配置された放電プラズマの光に透明な窓と、この窓
の裏面側に形成され廃棄物質を含む廃棄ガスを流通させ
ながら放電プラズマの光照射によって廃棄物質を分解さ
せると共に廃棄物質の分解生成物質と廃棄ガスとを外部
に排出するように構成した分解領域と、廃棄物質を含む
廃棄ガスを放電プラズマの光照射後に加熱または冷却す
る加熱冷却部とを備えたことを特徴とするものであり、
また、面状の高電圧電極と、この高電圧電極の片面側に
設けられた誘電体板と、この誘電体板に対向して設けら
れ間に所定放電ガスの放電プラズマが生成されるプラズ
マ生成領域を形成する多数の開口を有する放電電極と、
この放電電極の裏面側に配置された放電プラズマの光に
透明な窓と、この窓の裏面側に形成され廃棄物質を含む
廃棄ガスを流通させながら放電プラズマの光照射によっ
て廃棄物質を分解させると共に廃棄物質の分解生成物質
と廃棄ガスとを外部に排出するように構成した分解領域
と、廃棄物質を含む廃棄ガスを放電プラズマの光照射前
または光照射と同時に加熱する加熱部と、廃棄物質を含
む廃棄ガスを放電プラズマの光照射後に加熱または冷却
する加熱冷却部とを備えたことを特徴とするものであ
り、また、面状の高電圧電極と、この高電圧電極の片面
側に設けられた誘電体板と、この誘電体板に対向して設
けられ間に所定放電ガスの放電プラズマが生成されるプ
ラズマ生成領域を形成する多数の開口を有する放電電極
と、この放電電極の裏面側に形成された廃棄物質を流通
させて放電プラズマ及び放電プラズマの光によって該廃
棄物質を分解させると共に廃棄物質の分解生成物質と放
電電極の開口を通過した放電ガスとを外部に排出するよ
うに構成した分解領域とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0021】
【作用】上記のように構成された廃棄物質の処理方法
は、有害産業廃棄物質を含む廃棄ガスを加熱することに
よって熱励起させ解離し易い状態とする。そして解離し
易い状態となったものに光を照射して光解離させること
で光解離速度が速くなり、分解率が高くなる。したがっ
て、フリーラジカルが多量に発生する。また、光解離に
よって行われる分解が吸熱反応か、発熱反応かによって
光照射して光解離させた後に加熱あるいは冷却して反応
を促進する。
【0022】廃棄物質の処理装置では、廃棄物質を含む
産業廃棄ガスに、誘電体による誘電体障壁放電に伴い発
生した光を照射し光解離させて分解を行うと共に、放電
により生成された放電ガスのフリーラジカルによっても
分解を行うことで分解率を向上させている。また、誘電
体障壁放電を利用するものであるので、大容積のプラズ
マが安定に生成され、廃棄物質の分解処理能力も向上す
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。先ず第1の実施例を図1により説明する。図1は
断面図であり、図1において21は気密に構成された処
理容器であり、この処理容器21の上部は平板状の高電
圧電極22と、この高電圧電極22の内面側に密着する
ように設けられたアルミナ、窒化ケイ素などのセラミッ
クの誘電体板23によって閉塞されている。
【0024】また、処理容器21の内部は石英ガラス、
サファイヤガラス、弗化マグネシウムなどの窓24によ
って放電室25と分解領域である分解処理室26とに、
放電室25が高電圧電極22側に形成されるように区画
されている。このように区画された放電室25内には誘
電体板23の平板面に対向するように多数の開口を有す
る例えばメッシュ状、あるいは多孔板状の放電電極27
が設けられている。
【0025】そして高電圧電極22と放電電極27との
間には交流高電圧電源28によって所定の高電圧、例え
ば20kV〜30kVの電圧が印加可能になっている。
また放電室25内には放電ガスとして希ガス、あるいは
希ガスとハロゲンガスの組み合わせガスが導入されるよ
うになっている。
【0026】一方、処理容器21の下部は下板29で閉
塞されており、下板29の略中央部には処理ガス導入管
30の片端が分解処理室26内に開口するように取着さ
れている。この処理ガス導入管30には、その分解処理
室26に取着された片端の近傍に加熱電源31に接続さ
れたヒータ32が巻回されてなる加熱器33が設けられ
ている。さらに、処理容器21の分解処理室26部分の
側壁には処理ガス排出管34の片端が分解処理室26内
に開口するように取着されている。
【0027】このように構成されたものでは、高電圧電
源28によって所定の高電圧を高電圧電極22と放電電
極27との間に印加することで誘電体板23による誘電
体障壁放電が放電室25内に引き起こされる。
【0028】そして、放電に伴い発生する真空紫外光が
窓24を透過して分解領域である分解処理室26内に放
射される。なお、このとき使用する光の波長はキセノ
ン、クリプトン、アルゴン、ネオン、ヘリウム等の希ガ
スの共鳴線やエキシマからの発光、あるいは希ガスとフ
ッ素、塩素、臭素等のハロゲンガスの組み合わせガスの
エキシマからの発光を利用する。
【0029】また、同時に加熱器33によって処理ガス
導入管30を流れる処理ガスが数100℃の所定の高温
度となるように処理ガス導入管30内を加熱しておく。
【0030】このようにした状態で処理ガス導入管30
に処理ガスとして、例えば有害産業廃棄物質であるNO
X やSOX を含む燃焼排ガスを流す。燃焼排ガスは処理
ガス導入管30を流れる間に所定温度にまで加熱され、
この加熱により含まれているNOX やSOX は熱励起さ
れる。
【0031】その後、図中に実線矢印で流れ方向を示す
ように、燃焼排ガスは分解処理室26内に下方から窓2
4に打ち当たるように流れて導入される。分解処理室2
6内で燃焼排ガスは窓24の面に沿って中央部から外周
方向に向かって流れる。この窓24の面に沿って流れる
間に放電室25から窓24を介して放射された光が、熱
励起されているNOX やSOX を含む燃焼排ガスに照射
され、NOX やSOXは分解して無害化する。
【0032】そして無害化した分解生成物質は燃焼排ガ
スと共に分解処理室26の側壁に設けられた処理ガス排
出管34を通じて排出される。なお、燃焼排ガスを連続
して処理ガス導入管30から導入することで分解処理室
26内を流れる間にNOX やSOX は分解し、処理ガス
排出管34を通じて排出されることになり、連続処理が
可能となる。
【0033】次に、上記の燃焼排ガスに含まれるNOX
やSOX が分解して無害化する分解処理過程について説
明する。先ず、燃焼排ガスを処理ガス導入管30から導
入することでNOX やSOX などの分子状の廃棄物質の
ガスと、水や空気成分の酸素や窒素を含む燃焼排ガスは
加熱器33を通過する際により高温に加熱される。これ
により分子状の廃棄物質等のガスは熱励起され、解離し
やすい状態になる。
【0034】このように解離しやすい状態になった分子
状の廃棄物質等のガスに、窓24を介して放射された光
を照射することで廃棄物質のNOX やSOX は光解離を
起こし、分解して無害の分解生成物質となる。このとき
放電室25から窓24を通過して分解処理室26内に放
射される光は、酸素分子や水分子の分解が起こる吸収波
長以下の波長(およそ180nm以下)が要求される。
【0035】しかし、レーザ等光強度が非常に強い場
合、必ずしも光吸収波長以下でなくてもよい。すなわ
ち、光強度が強い場合には吸収波長が長くても多光子吸
収が起こり、その結果、フリーラジカルが多量に発生
し、次ぎに続く後続反応が促進されて燃焼排ガス中のN
X 、SOX が分解される。
【0036】このような燃焼排ガス中のNOX 、SOX
が熱励起され光照射によって光解離を起こして分解し、
無害の分解生成物質となる時の主要反応スキームは以下
のように示される。すなわち、 フリーラジカル〔(O*)、(OH*)〕の形成 O2 +hν → 2(O*)+hν H2 O+hν → (OH*)+H+hν ここで、h:プランク定数 ν:周波数 NOX の酸化と硝酸の生成 NO+(O*) → NO2 NO2 +(OH*) → HNO3 NO2 +(OH*) → HNO3 SOX の酸化と中間生成物(HSO3 *)及び硫酸の生
成 SO2 +(O*) → SO3 SO3 +H2 O → H2 SO4 SO2 +(OH*) → (HSO3 *) (HSO3 *)+(OH*) → H2 SO4 以上のように本実施例は構成されているので、熱励起さ
れた燃焼排ガス中のNOX 、SOX が光解離を起こして
分解し、無害の分解生成物質となり、熱励起されていな
いものに比べて光解離速度が速くなり、分解率がより高
くなる。
【0037】さらに、電子ビーム発生装置を用いるもの
ではないので装置コストは安価なものとなり、装置・部
品等が破損するような虞もなく、また放射線管理の問題
もなく扱いやすく、安全に処理が行えるものである。
【0038】次に第2の実施例を図2により説明する。
なお、以下の各実施例の説明では、第1の実施例と同一
構成要素には同一符号を付し、重複する説明を省略す
る。図2は断面図であり、第1の実施例とは処理ガス導
入管に設けられた加熱器の構成が異なる。
【0039】図2において、処理容器21の下板29に
取着された処理ガス導入管30には、その分解処理室2
6に取着された片端の近傍に空胴共振器でなる加熱部3
5が設けられている。
【0040】このように構成されたものでは、処理ガ
ス、例えばNOX やSOX を含む燃焼排ガスは、処理ガ
ス導入管30から分解処理室26に導入される際、加熱
器35の空胴共振器での高周波による誘導加熱によって
数100℃の所定温度となるように加熱される。この加
熱により含まれているNOX やSOX は熱励起される。
【0041】その後、燃焼排ガスは分解処理室26内に
導入され、放電室25から窓24を介して放射された誘
電体障壁放電に伴い発生した真空紫外光が、熱励起され
ているNOX やSOX を含む燃焼排ガスに照射される。
そして、NOX やSOX は第1の実施例と同様に光解離
を起こして分解し無害化する。無害化した分解生成物質
は燃焼排ガスと共に処理ガス排出管34を通じて排出さ
れる。なお、図中の実線矢印は燃焼排ガスの流れる方向
を示す。
【0042】以上のように構成されているので、本実施
例においても第1の実施例と同様の作用・効果が得られ
る。
【0043】次に第3の実施例を図3により説明する。
図3は断面図であり、第1の実施例とは処理ガス導入管
の構成が異なる。図3において、気密に構成された処理
容器36は下部が下板37で閉塞されており、この処理
容器36の分解処理室26部分の側壁には処理ガス導入
管38の片端が分解処理室26内に開口するように、処
理ガス排出管34の取着位置に対向するように取着され
ている。そして処理ガス導入管38には、その分解処理
室26に取着された片端の近傍に加熱電源31に接続さ
れたヒータ32が巻回されてなる加熱器33が設けられ
ている。
【0044】このように構成されたものでは、処理ガ
ス、例えばNOX やSOX を含む燃焼排ガスは、処理ガ
ス導入管38から分解処理室26に導入される際、加熱
器33によって数100℃の所定温度となるように加熱
され、この加熱により含まれているNOX やSOX は熱
励起される。
【0045】その後、図中に実線矢印で流れ方向を示す
ように、燃焼排ガスは分解処理室26内に側方から導入
され、窓24の面に沿って対向する側壁方向に向かって
流れる。この窓24の面に沿って流れる間に放電室25
から窓24を介して放射された誘電体障壁放電に伴い発
生した真空紫外光が、熱励起されているNOX やSOX
を含む燃焼排ガスに照射される。そして、NOX やSO
X は第1の実施例と同様に光解離を起こして分解し無害
化する。無害化した分解生成物質は燃焼排ガスと共に処
理ガス排出管34を通じて排出される。
【0046】以上のように構成されているので、本実施
例においても第1の実施例と同様の作用・効果が得られ
る。
【0047】次に第4の実施例を図4により説明する。
図4は断面図である。図4において、39は内部に分解
処理室を形成する略円筒状の処理容器であり、この処理
容器39の両端は端板40,41によって気密に閉塞さ
れている。そして片側の端板40には処理ガス導入管4
2が取着されており、他側の端板41には処理ガス排出
管43が取着されている。
【0048】また、処理容器39の端板40側の外周面
には加熱器44のヒータ45が巻回され、ヒータ45に
は加熱電源46が接続されている。これにより処理容器
39の端板40側内部に熱励起領域47が形成される。
【0049】さらに処理容器39の端板41と加熱器4
4が設けられている部分との間の壁面には、石英ガラ
ス、サファイヤガラス、弗化マグネシウムなどでなる窓
48が設けられている。そして窓48を介して図示しな
い外部光源から図中に破線で示すように光を導入し、処
理容器39の端板41側内部の分解領域49に光を照射
するようになっている。
【0050】このように構成されたものでは、処理ガ
ス、例えば燃焼排ガスに含まれるNOX やSOX を分解
処理するに際し、窓48を通じて外部光源からの光が処
理容器39内部の分解領域49に放射する。このとき分
解領域49に照射される光は、酸素分子や水分子の分解
が起こる吸収波長以下の波長(およそ180nm以下)
のインコヒーレント光でも、コヒーレント光(レーザ
光)でもよい。
【0051】そして光がレーザ光のように照射強度が非
常に強い場合には、必ずしも180nm以下の波長でな
くてもよい。すなわち、照射強度が強い場合には吸収波
長が長くても多光子吸収が起こり、その結果、フリーラ
ジカルが多量に発生することになるからである。また、
レーザについては炭酸ガスレーザ、銅蒸気レーザ、エキ
シマレーザ等の各種レーザを用いることができる。
【0052】また、同時に処理容器39の端板40側内
部の熱励起領域47を加熱器44によって数100℃の
所定の高温度となるように加熱しておく。
【0053】このようにした状態で処理ガス導入管42
から処理ガスのNOX やSOX を含む燃焼排ガスを処理
容器39の端板40側の熱励起領域47内に流す。燃焼
排ガスは熱励起領域47を端板40側から端板41側方
向に向けて流れる間に所定温度にまで加熱され、この加
熱により含まれているNOX やSOX は熱励起される。
【0054】その後、NOX やSOX が熱励起された燃
焼排ガスは、分解領域49に流れ、この分解領域49で
窓48を通じて外部光源から分解領域49内に放射され
た光が、熱励起されたNOX やSOX を含むに燃焼排ガ
スに照射される。そして、この光照射によって第1の実
施例と同様にNOX やSOX は光解離を起こして分解し
無害化する。この分解による分解生成物質は燃焼排ガス
と共に他側の端板41に取着された処理ガス排出管43
を通じて排出される。
【0055】以上のように構成されているので、本実施
例においても第1の実施例と同様の作用・効果が得られ
る。
【0056】次に第5の実施例を図5により説明する。
図5は断面図であり、第1及び第3の実施例とは処理ガ
スの加熱器と放電室の構成が異なる。図5において、気
密に構成された処理容器50は下部が下板37で閉塞さ
れており、この下板37の外面には加熱器51のヒータ
52が配設れ、ヒータ52には加熱電源53が接続され
ている。これにより処理容器50の下部に設けられた分
解処理室26内が所定温度となるようになっている。そ
して分解処理室26部分の側壁には、処理ガス導入管5
4が処理ガス排出管34に対向して取着されている。
【0057】また、処理容器50上部の放電室25部分
の側壁には、放電ガス導入管55とこれに対向して放電
ガス排出管56が取着されていて、図中に細実線で示す
ように放電ガスが流れるようになっている。
【0058】このように構成されたものでは、処理ガ
ス、例えばNOX やSOX を含む燃焼排ガスは、処理ガ
ス導入管54から分解処理室26内に導入される。そし
て、図中に太実線矢印で流れ方向を示すように窓24の
面に沿って対向する側壁方向に向かって流れる間に、加
熱器51によって数100℃の所定温度となるように加
熱されて、含まれているNOX やSOX が熱励起され
る。
【0059】また、窓24の面に沿って流れる間に加熱
と同時に放電室25から窓24を介して分解処理室26
内に放射された誘電体障壁放電に伴い発生した真空紫外
光が燃焼排ガスに照射され、含まれているNOX やSO
X が光解離を起こして分解し無害化する。無害化した分
解生成物質は燃焼排ガスと共に処理ガス排出管34を通
じて排出される。
【0060】以上のように構成されているので、本実施
例においても第1の実施例と同様の作用・効果が得られ
ると共に、熱励起と光解離を同時に行うものであるので
装置をコンパクトなものにすることができる。
【0061】次に第6の実施例を図6により説明する。
図6は断面図である。図6において、57は内部に分解
処理室を形成する略円筒状の処理容器であり、この処理
容器57の両端は、石英ガラス、サファイヤガラス、弗
化マグネシウムなどでなる窓58によって気密に閉塞さ
れている。そして窓58を介して図示しない外部光源か
ら図中に破線で示すように光を導入し、処理容器57内
の分解領域59に光を照射するようになっている。
【0062】一方、処理容器57の側壁には処理ガス導
入管60と処理ガス排出管61が、両端部にそれぞれ軸
方向に離間して取着されていて、図中に実線で示すよう
に処理ガスが流れるようになっている。また、処理容器
57の処理ガス導入管60と処理ガス排出管61がそれ
ぞれ取着されている位置に挟まれた中間部の外周面に
は、加熱器44のヒータ45が巻回され、ヒータ45に
は加熱電源46が接続されている。これにより処理容器
57内の分解領域59が加熱されるようになっている。
【0063】このように構成されたものでは、処理ガ
ス、例えば燃焼排ガスに含まれるNOX やSOX を分解
処理するに際し、窓58を通じて外部光源からの光が処
理容器57内部の分解領域59に放射する。このとき分
解領域59に照射される光は、第4に実施例と同様に酸
素分子や水分子の分解が起こる吸収波長以下の波長(お
よそ180nm以下)インコヒーレント光でも、コヒー
レント光(レーザ光)でもよい。そして光がレーザ光の
ように照射強度が非常に強い場合には、必ずしも180
nm以下の波長でなくてもよい。
【0064】また、同時に処理容器57内の分解領域5
9が加熱器44によって数100℃の所定の高温度とな
るように加熱しておく。
【0065】このようにした状態で処理ガス導入管60
から処理ガスのNOX やSOX を含む燃焼排ガスを高温
度となっている処理容器57内の分解領域59に流す。
燃焼排ガスは図中に実線矢印で示すように分解領域59
を軸方向に流れる間に所定温度にまで加熱され、この加
熱により熱励起される。そして同時に、窓58を通じて
外部光源から分解領域59内に放射された光が熱励起さ
れたNOX やSOX を含む燃焼排ガスに照射され、第1
の実施例と同様に光解離を起こしてNOX やSOX を分
解し無害化し、分解生成物質は燃焼排ガスと共に処理ガ
ス排出管61を通じて排出される。
【0066】以上のように構成されているので、本実施
例においても第5の実施例と同様の作用・効果が得られ
る。
【0067】次に第7の実施例を図7により説明する。
図7は断面図である。図7において、62は気密に構成
された処理容器であり、この処理容器62の下部に形成
された分解処理室26部分の側壁には処理ガス導入管6
3の片端が分解処理室26内に開口するように取着され
ている。
【0068】また、処理容器62の下部を閉塞する下板
29の略中央部には処理ガス排出管64の片端が分解処
理室26内に開口するように取着されている。この処理
ガス排出管64には、分解処理室26に取着された片端
近傍に加熱電源65に接続されたヒータ66が巻回され
てなる加熱器67が設けられている。
【0069】このように構成されたものでは、処理ガ
ス、例えば燃焼排ガスに含まれるNOX を分解処理する
に際し、放電室25内に誘電体障壁放電が引き起こさ
れ、放電に伴い発生する真空紫外光が窓24を透過して
分解領域である分解処理室26内に放射される。また処
理ガス排出管64内が加熱器67によって所定の温度に
保持されている。
【0070】そして、処理ガス導入管63からNOX
含む燃焼排ガスが分解処理室26内に導入され、外周部
から中央部に向かって窓24の面に沿って流れる。窓2
4の面に沿って流れる間に燃焼排ガスに窓24を透過し
て来た光が照射されて光解離を起こしてNOX は分解す
る。
【0071】その後、光解離を起こしているNOX を含
む燃焼排ガスは所定の温度に保持されている処理ガス排
出管64に流れ、加熱される。この加熱によって、NO
X の酸化による吸熱反応の分解過程が促進されてNOX
は無害化し、分解生成物質は燃焼排ガスと共に処理ガス
排出管64を通じて排出される。
【0072】以上のように構成されているので、本実施
例においては分解過程が吸熱反応である廃棄物質の分解
処理は分解過程が促進され分解率が増加し、分解が迅速
且つ有効に行えて分解効率が向上したものとなる。
【0073】次に第8の実施例を図8により説明する。
図8は断面図であり、第7の実施例とは処理ガス排出管
に加熱器に替えて冷却器を設けた点で構成を異にする。
図8において、処理容器62の下部を閉塞する下板29
の略中央部に設けられた処理ガス排出管64には、分解
処理室26に取着された片端近傍に冷却器68が設けら
れている。
【0074】この冷却器68は、処理ガス排出管64の
外面との間に冷媒通路69が形成されるように設けられ
た外筒部材70と、外筒部材70に離間して取着され冷
媒通路69に各片端が開口する冷媒導入管71、冷媒排
出管72とによって構成されている。そして図示しない
冷却源から冷媒が冷媒導入管71を通じて冷媒通路69
に供給され、冷媒排出管72から冷却源に戻るように流
れるようになっている。
【0075】このように構成されたものでは、処理ガ
ス、例えば燃焼排ガスに含まれるSOX を分解処理する
に際し、放電室25内に誘電体障壁放電が引き起こさ
れ、放電に伴い発生する真空紫外光が窓24を透過して
分解領域である分解処理室26内に放射される。また処
理ガス排出管64内が冷却器68によって所定の温度に
保持されている。
【0076】そして、処理ガス導入管63からSOX
含む燃焼排ガスが分解処理室26内に導入され、外周部
から中央部に向かって窓24の面に沿って流れる。窓2
4の面に沿って流れる間に燃焼排ガスに窓24を透過し
て来た光が照射されて光解離を起こしてSOX は分解す
る。
【0077】その後、光解離を起こしているSOX を含
む燃焼排ガスは所定の温度に保持されている処理ガス排
出管64に流れ、冷却される。この冷却によって、SO
X の酸化による発熱反応の分解過程が促進されてSOX
は無害化し、分解生成物質は燃焼排ガスと共に処理ガス
排出管64を通じて排出される。
【0078】以上のように構成されているので、本実施
例においては分解過程が発熱反応である廃棄物質の分解
処理が促進され分解率が増加し、分解が迅速且つ有効に
行えて分解効率が向上したものとなる。
【0079】次に第9の実施例を図9により説明する。
図9は断面図である。図9において、73は内部に分解
処理室を形成する略円筒状の処理容器であり、この処理
容器73の両端は処理ガス導入管42及び処理ガス排出
管43が取着された端板40,41によって気密に閉塞
されている。
【0080】また、処理容器73の端板41側の外面に
は加熱器74のヒータ75が巻回され、ヒータ75には
加熱電源76が接続されている。これにより処理容器7
3の端板41側内部が所定温度となるようになってい
る。
【0081】さらに処理容器73の端板40と加熱器7
4が設けられた部分との間の壁面には、図示しない外部
光源から図中に破線で示すように光を導入する石英ガラ
ス、サファイヤガラス、弗化マグネシウムなどでなる窓
48が設けられている。
【0082】このように構成されたものでは、処理ガ
ス、例えば燃焼排ガスに含まれるNOX を分解処理する
に際し、窓48を通じて外部光源からの光が処理容器7
3内部の分解領域49に放射する。このとき分解領域4
9に照射される光は、酸素分子や水分子の分解が起こる
吸収波長以下の波長(およそ180nm以下)のインコ
ヒーレント光でも、コヒーレント光(レーザ光)でもよ
い。
【0083】また、処理容器73の端板41側内部を加
熱器74によって所定温度となるように加熱しておく。
【0084】このようにした状態で処理ガス導入管42
から処理ガスのNOX を含む燃焼排ガスを処理容器73
の内部に流す。燃焼排ガスは端板40側から端板41側
方向に向けて分解領域49を流れる間に、窓48を通じ
て外部光源から分解領域49内に放射された光がNOX
を含む燃焼排ガスに照射され、燃焼排ガスは光解離を起
こしてNOX は分解する。
【0085】その後、光解離を起こしているNOX を含
む燃焼排ガスは所定の温度に保持されている処理容器7
3の端板41側内部を流れ、加熱される。この加熱によ
って、NOX の酸化による吸熱反応の分解過程が促進さ
れてNOX は無害化し、分解生成物質は燃焼排ガスと共
に端板41の処理ガス排出管43を通じて排出される。
【0086】以上のように構成されているので、本実施
例においても第7の実施例と同様の作用・効果が得られ
る。
【0087】次に第10の実施例を図10により説明す
る。図10は断面図であり、第9の実施例とは処理容器
に加熱器に替えて冷却器を設けた点で構成を異にする。
図10において、略円筒状の処理容器73の両端は処理
ガス導入管42及び処理ガス排出管43が取着された端
板40,41によって気密に閉塞され、処理容器73の
端板41側の外面には冷却器77が設けられている。
【0088】この冷却器77は、処理容器73の外面と
の間に冷媒通路78が形成されるように設けられた外筒
部材79と、外筒部材79に離間して取着され冷媒通路
78に各片端が開口する冷媒導入管80、冷媒排出管8
1とによって構成されている。そして図示しない冷却源
から冷媒が冷媒導入管80を通じて冷媒通路78に供給
され、冷媒排出管81から冷却源に戻るように流れるよ
うになっていて、冷媒が冷媒通路78を流れることによ
って処理容器73の端板41側内部が所定温度となるよ
うになっている。
【0089】このように構成されたものでは、処理ガ
ス、例えば燃焼排ガスに含まれるSOX を分解処理する
に際し、窓48を通じて外部光源からの光が処理容器7
3内部の分解領域49に放射する。このとき分解領域4
9に照射される光は、酸素分子や水分子の分解が起こる
吸収波長以下の波長(およそ180nm以下)のインコ
ヒーレント光でも、コヒーレント光(レーザ光)でもよ
い。また、処理容器73の端板41側内部を冷却器77
によって所定温度となるように冷却しておく。
【0090】このようにした状態で処理ガス導入管42
から処理ガスのSOX を含む燃焼排ガスを処理容器73
の内部に流す。燃焼排ガスは端板40側から端板41側
方向に向けて分解領域49を流れる間に、窓48を通じ
て外部光源から分解領域49内に放射された光がSOX
含む燃焼排ガスに照射され、燃焼排ガスは光解離を起こ
してSOX は分解する。
【0091】その後、光解離を起こしているSOX を含
む燃焼排ガスは所定の温度に保持されている処理容器7
3の端板41側内部を流れ、冷却される。この冷却によ
って、SOX の酸化による発熱反応の分解過程が促進さ
れてSOX は無害化し、分解生成物質は燃焼排ガスと共
に端板41の処理ガス排出管43を通じて排出される。
【0092】以上のように構成されているので、本実施
例においても第8の実施例と同様の作用・効果が得られ
る。
【0093】次に第11の実施例を図11により説明す
る。図11は断面図である。図11において、82は気
密に構成された処理容器であり、この処理容器82の下
部に形成された分解処理室26部分の側壁には、加熱器
33が設けられた処理ガス導入管38の片端が分解処理
室26内に開口するように取着されている。
【0094】また、処理容器82の下部を閉塞する下板
29の略中央部には処理ガス排出管64の片端が分解処
理室26内に開口するように取着されている。そして、
処理ガス排出管64には、分解処理室26に取着された
片端近傍に加熱冷却器83が設けられていて、処理ガス
排出管64内が所定温度となるようになっている。
【0095】このように構成されたものでは、処理ガ
ス、例えば燃焼排ガスに含まれるNOX あるいはSOX
等を分解処理するに際し、処理ガス導入管38内が加熱
器33によって数100℃の所定温度となるように加熱
され、この温度が保持される。また、放電室25内には
誘電体障壁放電が引き起こされ、放電に伴い発生する真
空紫外光が窓24を透過して分解領域である分解処理室
26内に放射される。
【0096】さらに処理ガス排出管64内が加熱冷却器
83によって所定の温度に保持される。すなわち、廃棄
物質がNOX 等のように酸化して無害化する分解処理が
吸熱反応である場合には、加熱冷却器83を加熱器とし
て作動させる。また、廃棄物質がSOX 等のように酸化
して無害化する分解処理が発熱反応である場合には、加
熱冷却器83を冷却器として作動させる。
【0097】そして、例えば含まれている廃棄物質がN
X の場合、NOX を含む燃焼排ガスは、処理ガス導入
管38内で加熱器33によって数100℃の所定温度と
なるように加熱され、熱励起されて分解処理室26に導
入される。
【0098】分解処理室26内に導入された燃焼排ガス
は、図中に実線矢印で流れ方向を示すように、外周部か
ら中央部に向かって窓24の面に沿って流れる。窓24
の面に沿って流れる間に放電室25から窓24を介して
放射された誘電体障壁放電に伴い発生した真空紫外光が
燃焼排ガスに照射されて光解離を起こしてNOX は分解
する。
【0099】その後、光解離を起こしているNOX を含
む燃焼排ガスは加熱冷却器83で所定の温度となるよう
加熱され保持されている処理ガス排出管64に流れ、加
熱される。この加熱によって、NOX の酸化による吸熱
反応の分解過程が促進されてNOX は無害化し、分解生
成物質は燃焼排ガスと共に処理ガス排出管64を通じて
排出される。
【0100】一方、例えば含まれている廃棄物質がSO
X の場合、SOX を含む燃焼排ガスは、処理ガス導入管
38内で加熱器33によって数100℃の所定温度とな
るように加熱され、熱励起されて分解処理室26に導入
される。
【0101】分解処理室26内に導入された燃焼排ガス
は、図中に実線矢印で流れ方向を示すように、外周部か
ら中央部に向かって窓24の面に沿って流れる。窓24
の面に沿って流れる間に放電室25から窓24を介して
放射された誘電体障壁放電に伴い発生した真空紫外光が
燃焼排ガスに照射されて光解離を起こしてSOX は分解
する。
【0102】その後、光解離を起こしているSOX を含
む燃焼排ガスは加熱冷却器83で所定の温度となるよう
冷却され保持されている処理ガス排出管64に流れ、冷
却される。この冷却によって、SOX の酸化による発熱
反応の分解過程が促進されてSOX は無害化し、分解生
成物質は燃焼排ガスと共に処理ガス排出管64を通じて
排出される。
【0103】以上のように構成されているので、光解離
がこれを行う前の熱励起の実施で分解率が向上し、さら
に光を照射して光解離を行った後に分解過程が吸熱反
応、あるいは発熱反応であるかによって加熱もしくは冷
却することで、廃棄物質の分解処理の分解過程が促進さ
れ分解率が増加し、分解が迅速且つ有効に行えて分解効
率がより向上したものとなる。
【0104】次に第12の実施例を図12により説明す
る。図12は断面図である。図12において、84は内
部に分解処理室を形成する略円筒状の処理容器であり、
この処理容器84の両端は端板40,41によって気密
に閉塞されている。そして片側の端板40には処理ガス
導入管42が取着されており、他側の端板41には処理
ガス排出管43が取着されている。
【0105】また、処理容器84の端板40側の外周面
には加熱器44が設けられており、これにより処理容器
84の端板40側内部に熱励起領域47が形成される。
さらに、処理容器84の端板41側の外面には加熱冷却
器85が設けられていて、処理容器84の端板41側内
部が所定温度になるようになっている。
【0106】またさらに、処理容器84の加熱器44が
設けられた部分と加熱冷却器85が設けられた部分との
間の壁面には、図示しない外部光源から図中に破線で示
すように光を導入する石英ガラス、サファイヤガラス、
弗化マグネシウムなどでなる窓48が設けられている。
【0107】このように構成されたものでは、処理ガ
ス、例えば燃焼排ガスに含まれるNOX あるいはSOX
等を分解処理するに際し、熱励起領域47が加熱器44
によって数100℃の所定温度となるように加熱され、
この温度が保持される。また、窓48を通じて外部光源
からの光が処理容器84内部の分解領域49に放射す
る。このとき分解領域49に照射される光は、酸素分子
や水分子の分解が起こる吸収波長以下の波長(およそ1
80nm以下)のインコヒーレント光でも、コヒーレン
ト光(レーザ光)でもよい。
【0108】さらに、処理容器84内が加熱冷却器85
によって所定の温度に保持される。すなわち、廃棄物質
がNOX 等のように酸化して無害化する分解処理が吸熱
反応である場合には、加熱冷却器85を加熱器として作
動させる。また、廃棄物質がSOX 等のように酸化して
無害化する分解処理が発熱反応である場合には、加熱冷
却器85を冷却器として作動させる。
【0109】そして、例えば含まれている廃棄物質がN
X の場合、NOX を含む燃焼排ガスは、熱励起領域4
7で加熱器44によって数100℃の所定温度となるよ
うに加熱され、熱励起されて分解領域49に流れる。
【0110】分解領域49に流れた熱励起された燃焼排
ガスには、窓48を通じて外部光源から分解領域49内
に放射された光が照射され、燃焼排ガスは光解離を起こ
してNOX は分解する。
【0111】その後、光解離を起こしているNOX を含
む燃焼排ガスは加熱冷却器85で所定の温度となるよう
加熱され保持されている処理容器84の端板41側に流
れ、加熱される。この加熱によって、NOX の酸化によ
る吸熱反応の分解過程が促進されてNOX は無害化し、
分解生成物質は燃焼排ガスと共に処理ガス排出管43を
通じて排出される。
【0112】一方、例えば含まれている廃棄物質がSO
X の場合、SOX を含む燃焼排ガスは、熱励起領域47
で加熱器44によって数100℃の所定温度となるよう
に加熱され、熱励起されて分解領域49に流れる。
【0113】分解領域49に流れた熱励起された燃焼排
ガスには、窓48を通じて外部光源から分解領域49内
に放射された光が照射され、燃焼排ガスは光解離を起こ
してSOX は分解する。
【0114】その後、光解離を起こしているSOX を含
む燃焼排ガスは加熱冷却器85で所定の温度となるよう
加熱され保持されている処理容器84の端板41側に流
れ、加熱される。この加熱によって、SOX の酸化によ
る吸熱反応の分解過程が促進されてSOX は無害化し、
分解生成物質は燃焼排ガスと共に処理ガス排出管43を
通じて排出される。
【0115】以上のように構成されているので、本実施
例においても第11の実施例と同様の作用・効果が得ら
れる。
【0116】なお、上記の各実施例の処理ガス導入管や
処理ガス排出管、処理容器に設けた加熱部は、上述のヒ
ータ加熱及び高周波による誘導加熱に限定されるもので
はなく、マイクロ波による誘導加熱やプラズマ加熱等で
あっても良い。
【0117】また、上記の各実施例では処理ガスを燃焼
排ガスとし、これに含まれるNOXあるいはSOX の分
解処理について説明したが、フロンやPCB等を処理ガ
スとすることによって、これらフロンやPCB等を分解
処理することができ、NOXあるいはSOX の分解処理
におけると同様の効果が得られる。
【0118】なおまた、フロンの処理については、フロ
ンに水を加えて処理することでフロンの転化率が向上し
分解処理される。すなわち、このときのフロンと水蒸気
との反応は次のように表わされる。
【0119】さらにPCBの処理については、PCBに
アルコールを加えて紫外光を照射することにより、塩素
(Cl)と分離し、アルコールに含まれる水素と反応さ
せ、HClとしてPCBに含まれる塩素を除去する。し
たがって光は、主にPCBの1つの成分であるClを解
離する役目を持つ。
【0120】次に第13の実施例を図13により説明す
る。図13は断面図である。図13において、86は気
密に構成された処理容器であり、この処理容器86の上
部は高電圧電極22の内面側に密着するように設けられ
た誘電体板23によって閉塞され、下部は下板37で閉
塞されている。そして処理容器86の内部は、多数の開
口を有する放電電極27により高電圧電極22側の放電
室25と分解領域である分解処理室26とに、上下に区
画されている。
【0121】また、処理容器86の放電室25部分の側
壁には、放電ガスとして希ガス、あるいは希ガスとハロ
ゲンガスの組み合わせガスを導入するための放電ガス導
入管55の片端が放電室25内に開口するように取着さ
れている。一方、分解処理室26部分の側壁には、処理
ガスを導入するための処理ガス導入管54の片端が分解
処理室26内に開口するように取着され、さらに、処理
ガス導入管54に対向する位置には、処理ガス排出管3
4の片端が同じく処理容器86内の下部に開口するよう
に取着されている。
【0122】このように構成されたものでは、例えばフ
ロンを処理ガスとして分解処理する場合、放電ガス導入
管55から放電ガスのアルゴンガスを放電室25内に導
入して図中に細実線矢印で示すように流し、放電電極2
7の多数の開口を通過して分解処理室26内に導かれ、
処理ガス排出管34から排出させるようにし、放電室2
5内が所定の雰囲気となるようにする。
【0123】その後、高電圧電源28によって所定の高
電圧、例えば20kV〜30kVの電圧を高電圧電極2
2と放電電極27との間に印加することで誘電体板23
による誘電体障壁放電が放電室25内に引き起こされ
る。このアルゴンのプラズマ放電に伴い真空紫外光が発
生し放電電極27の多数の開口を介して分解処理室26
内に放射される。
【0124】このような状態にしておきながら、分解処
理室26内に処理ガス導入管54を通じて水蒸気を添加
した処理ガスのフロンを分解処理室26内に導入する。
導入されたフロンと水蒸気は、分解処理室26内を図中
に太実線矢印で流れ方向を示すように処理ガス排出管3
4の方向に流れる。
【0125】そして、フロンと水蒸気とは放電電極27
の面に沿って流れる間にプラズマ放電に伴う光が照射さ
れて分解し、フロンはオゾン層を破壊をきたすことがな
いものに変換され無害化する。これと同時にフロンと水
蒸気には放電電極27を通過してきたアルゴンガスのア
ルゴンラジカル(主に準安定状態原子)が衝突し、フロ
ンの分解を促進して無害化する。
【0126】このフロンの分解過程の反応式は、 CCl3 F+H2 O → CO2 +3HCl+HF となる。
【0127】こうして分解したフロンの分解生成物質は
アルゴンガス等と共に処理ガス排出管34を介して外部
に排出される。なお、処理ガスのフロンと水蒸気を連続
して処理ガス導入管54から導入して分解処理室26内
を流し、アルゴンガスを放電ガスとした誘電体障壁放電
に伴う真空紫外光を照射し、アルゴンラジカルを衝突さ
せて分解し、処理ガス排出管34を通じて排出させるよ
うにすることにより、連続処理が可能となる。
【0128】以上のように本実施例は構成されているの
で、フロンは放電に伴う光照射及びアルゴンラジカルの
衝突の相乗効果によって分解速度が早められが促進さ
れ、分解効率が向上し、高い分解率で無害の分解生成物
質とすることができる。
【0129】また、誘電体板23による誘電体障壁放電
を使用しているために、さらに放電が行われる放電室2
5部分にフロン等の放電を不安定にするガスが存在しな
いために、放電プラズマが局所に集中せず大面積のプラ
ズマが実現でき、多量のフロンの分解処理が安定して行
える。
【0130】なお、本実施例ではフロンを処理ガスとし
てその分解処理を説明したが、NOX 、SOX を含む燃
焼排ガスや類似物質、あるいはPCB等の分解処理も同
様過程を経ることによって行うことができる。
【0131】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、廃棄物質の除去あるいは分解による無害化が、
高い除去率あるいは分解率で、より効率的な処理のもと
に安定的に行える等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の第4の実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の第5の実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の第6の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の第7の実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の第8の実施例を示す断面図である。
【図9】本発明の第9の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明の第10の実施例を示す断面図であ
る。
【図11】本発明の第11の実施例を示す断面図であ
る。
【図12】本発明の第12の実施例を示す断面図であ
る。
【図13】本発明の第13の実施例を示す断面図であ
る。
【図14】従来技術に係る燃焼排ガスの処理システムの
概略を示す構成図である。
【図15】従来技術に係るフロン処理装置の要部の縦断
面図である。
【符号の説明】
21…処理容器 22…高電圧電極 23…誘電体板 24…窓 25…放電室 26…分解処理室 27…放電電極 30…処理ガス導入管 33…加熱器 34…処理ガス排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/32 53/34 ZAB 53/70 B01J 19/12 Z 8822−4G F23G 7/06 ZAB N B01D 53/34 134 E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物質を分解処理するに際し、前記廃
    棄物質を加熱した後または加熱と同時に光を照射し、熱
    励起させ光解離させて分解処理するようにしたことを特
    徴とする廃棄物質の処理方法。
  2. 【請求項2】 廃棄物質を分解処理するに際し、前記廃
    棄物質に光を照射して光解離させ、さらに光照射の後に
    加熱または冷却するようにしたことを特徴とする廃棄物
    質の処理方法。
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