JPH07255696A - Mri用rfコイル及びmri装置 - Google Patents
Mri用rfコイル及びmri装置Info
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- JPH07255696A JPH07255696A JP6046906A JP4690694A JPH07255696A JP H07255696 A JPH07255696 A JP H07255696A JP 6046906 A JP6046906 A JP 6046906A JP 4690694 A JP4690694 A JP 4690694A JP H07255696 A JPH07255696 A JP H07255696A
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- coils
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 イメージング領域を狭めることなく受信信号
のS/Nを改善することが可能なMRI用RFコイルを
実現する。 【構成】 互いに重畳されて配置される二つのコイル
1,2から構成され、各コイル1,2は、サイズが異な
る二つのループについて、そのメインパス部1a−1
b,2a−2bが所定の距離を持って平行して配置され
た状態で重ねられた形状となるように二重ループの電流
路が形成され、それぞれのコイルのメインパス部に囲ま
れた範囲1a−1b,2a−2bが互いに重なり、か
つ、それぞれのコイルのリターンパス部1c,1d,2
c,2dが互いに反対側に位置し、互いのコイル1,2
の鎖交磁束が所定の値になるように配置されたことを特
徴とするMRI用RFコイル。
のS/Nを改善することが可能なMRI用RFコイルを
実現する。 【構成】 互いに重畳されて配置される二つのコイル
1,2から構成され、各コイル1,2は、サイズが異な
る二つのループについて、そのメインパス部1a−1
b,2a−2bが所定の距離を持って平行して配置され
た状態で重ねられた形状となるように二重ループの電流
路が形成され、それぞれのコイルのメインパス部に囲ま
れた範囲1a−1b,2a−2bが互いに重なり、か
つ、それぞれのコイルのリターンパス部1c,1d,2
c,2dが互いに反対側に位置し、互いのコイル1,2
の鎖交磁束が所定の値になるように配置されたことを特
徴とするMRI用RFコイル。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気共鳴イメージング
(MRI)装置に用いるサーフェスコイルに関し、特に
主磁場と鎖交する方向に置いて撮像する際に用いるMR
I用RFコイル及びそのMRI用RFコイルを用いたM
RI装置に関する。
(MRI)装置に用いるサーフェスコイルに関し、特に
主磁場と鎖交する方向に置いて撮像する際に用いるMR
I用RFコイル及びそのMRI用RFコイルを用いたM
RI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置は、核磁気共鳴現象を利用し
て被検体中の所望の検査部位における原子核スピンの密
度分布,緩和時間分布等を計測して、その計測データか
ら被検体の断面を画像表示するものである。
て被検体中の所望の検査部位における原子核スピンの密
度分布,緩和時間分布等を計測して、その計測データか
ら被検体の断面を画像表示するものである。
【0003】均一で強力な静磁場発生装置内に置かれた
被検体の原子核スピンは、静磁場の強さによって定まる
周波数(ラーモア周波数)で静磁場の方向を軸として歳
差運動を行う。そこで、このラーモア周波数に等しい周
波数の高周波パルスを外部より照射すると、スピンが励
起されて高いエネルギー状態に遷移する。これを核磁気
共鳴現象と言う。この高周波パルスの照射を打ち切る
と、スピンはそれぞれの状態に応じた時定数で元の低い
エネルギー状態に戻り、この時に外部に電磁波を照射す
る。これをその周波数に同調した高周波受信コイル(R
Fコイル)で検出する。このとき、空間内に位置情報を
付加する目的で、三軸の傾斜磁場を静磁場空間に印加す
る。この結果、空間内の位置情報を周波数情報として捕
らえることができる。
被検体の原子核スピンは、静磁場の強さによって定まる
周波数(ラーモア周波数)で静磁場の方向を軸として歳
差運動を行う。そこで、このラーモア周波数に等しい周
波数の高周波パルスを外部より照射すると、スピンが励
起されて高いエネルギー状態に遷移する。これを核磁気
共鳴現象と言う。この高周波パルスの照射を打ち切る
と、スピンはそれぞれの状態に応じた時定数で元の低い
エネルギー状態に戻り、この時に外部に電磁波を照射す
る。これをその周波数に同調した高周波受信コイル(R
Fコイル)で検出する。このとき、空間内に位置情報を
付加する目的で、三軸の傾斜磁場を静磁場空間に印加す
る。この結果、空間内の位置情報を周波数情報として捕
らえることができる。
【0004】そして、このようなMRI装置において
は、特に被検体の脊椎等の撮像において高い感度を有す
るサーフェスコイルを備えており、このサーフェスコイ
ルを前記のMRI用RFコイルとして用いるようになっ
ている。
は、特に被検体の脊椎等の撮像において高い感度を有す
るサーフェスコイルを備えており、このサーフェスコイ
ルを前記のMRI用RFコイルとして用いるようになっ
ている。
【0005】図12はこの種のサーフェスコイルの従来
の構成を示す構成図である。この図12において、ま
ず、互いに重畳されて配置される2つのコイル101,
102は共に、載置された被検体の下に配置されるもの
である。
の構成を示す構成図である。この図12において、ま
ず、互いに重畳されて配置される2つのコイル101,
102は共に、載置された被検体の下に配置されるもの
である。
【0006】このうち、一方のコイル101は被検体の
脊椎方向に平行して配置される第1,第2の導電体部1
01a,101bを有しており、この第1,第2の導電
体部101a,101bを流れる電流が同一方向となる
ような8の字コイルとして形成されている。尚、この導
電体部101a,101bをメインパス部と呼ぶ。
脊椎方向に平行して配置される第1,第2の導電体部1
01a,101bを有しており、この第1,第2の導電
体部101a,101bを流れる電流が同一方向となる
ような8の字コイルとして形成されている。尚、この導
電体部101a,101bをメインパス部と呼ぶ。
【0007】また、他方のコイル102は、前記コイル
101と同形に形成されたものであり、前記コイル10
1とは直交するように配置されるものである。ここで、
前記したコイル101は、図13に示したように、図示
する方向に電流が流れる2つの導体ループが接続された
ものである。そして、前記メインパス部101a,10
1b上の脊椎内のX軸方向のスピン103からの信号フ
ラックスを検出するものである。
101と同形に形成されたものであり、前記コイル10
1とは直交するように配置されるものである。ここで、
前記したコイル101は、図13に示したように、図示
する方向に電流が流れる2つの導体ループが接続された
ものである。そして、前記メインパス部101a,10
1b上の脊椎内のX軸方向のスピン103からの信号フ
ラックスを検出するものである。
【0008】また、他方のコイル102は、前記したコ
イル101と直交するように配置して、信号を受信す
る。これにより、コイル101単体で使用した場合より
SNRを改善しようとするものである。
イル101と直交するように配置して、信号を受信す
る。これにより、コイル101単体で使用した場合より
SNRを改善しようとするものである。
【0009】すなわち、図14に示すように、互いに直
交配置された二つのループ状コイル101,102を考
える。ここで、一方のコイル101から発生された磁束
が他方のコイル102を通り抜けない状態(鎖交磁束が
零、若しくは鎖交磁束が零に近い所定値にある状態)と
することができる。このことは、それぞれのコイル10
1,102から発生したノイズが独立しており、他方の
コイルから影響を受けないことを示している。そして、
コイル101からプリアンプ104で増幅された検出信
号は図15(a)に示す位相になっており、コイル10
2からプリアンプ105で増幅された検出信号は図15
(b)に示す位相になっており、それぞれの位相は90
°ずれたものとなっている。そこでプリアンプ104の
出力を位相補正回路106で図15(c)に示すように
補正した後に、それぞれの検出信号を加算回路107で
図15(d)示すように加算する。このように加算を行
った場合、信号は2倍(+6dB)になるが、ノイズは
ランダム位相であるために√2倍(+3dB)になる。
従って、加算回路107の出力ではS/Nが3dBアッ
プ((+6dB)−(+3dB))することになり、ノ
イズ成分を低減させることが可能になる。
交配置された二つのループ状コイル101,102を考
える。ここで、一方のコイル101から発生された磁束
が他方のコイル102を通り抜けない状態(鎖交磁束が
零、若しくは鎖交磁束が零に近い所定値にある状態)と
することができる。このことは、それぞれのコイル10
1,102から発生したノイズが独立しており、他方の
コイルから影響を受けないことを示している。そして、
コイル101からプリアンプ104で増幅された検出信
号は図15(a)に示す位相になっており、コイル10
2からプリアンプ105で増幅された検出信号は図15
(b)に示す位相になっており、それぞれの位相は90
°ずれたものとなっている。そこでプリアンプ104の
出力を位相補正回路106で図15(c)に示すように
補正した後に、それぞれの検出信号を加算回路107で
図15(d)示すように加算する。このように加算を行
った場合、信号は2倍(+6dB)になるが、ノイズは
ランダム位相であるために√2倍(+3dB)になる。
従って、加算回路107の出力ではS/Nが3dBアッ
プ((+6dB)−(+3dB))することになり、ノ
イズ成分を低減させることが可能になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示したようなサーフェスコイル101,102では、
コイル101とコイル102とのイメージング領域が異
なるために、イメージング領域からの信号は加算しても
2倍にならない。一方、ノイズは両コイルの無相関の加
算であるために√2倍に増える。この結果、上述のよう
なS/Nの改善が理論通り行われないことが予想され
る。
に示したようなサーフェスコイル101,102では、
コイル101とコイル102とのイメージング領域が異
なるために、イメージング領域からの信号は加算しても
2倍にならない。一方、ノイズは両コイルの無相関の加
算であるために√2倍に増える。この結果、上述のよう
なS/Nの改善が理論通り行われないことが予想され
る。
【0011】このような問題に対し、図16に示すよう
に、コイル102を小さくすることでS/Nの改善を図
ろうとする技術が特開平4−285533号公報に記載
されている。
に、コイル102を小さくすることでS/Nの改善を図
ろうとする技術が特開平4−285533号公報に記載
されている。
【0012】しかし、図12に示したサーフェスコイル
及び図16に示したサーフェスコイルのいずれにも、8
の字コイルを2重にすることによりイメージング領域が
狭まるという欠点を有している。
及び図16に示したサーフェスコイルのいずれにも、8
の字コイルを2重にすることによりイメージング領域が
狭まるという欠点を有している。
【0013】すなわち、図17(a)に示したようにサ
ーフェスコイルを直交して配置する場合には、図17
(b)に示すように、コイル101により形成される縦
長長方形のイメージング領域と、コイル102により形
成される横長長方形のイメージング領域とが形成され
る。そして、上述したS/N改善(3dBアップ)の効
果が得られる領域は、二つの長方形イメージング領域が
重なった中央の正方形部分のみである。このため、当初
の目的である脊椎のイメージングとして用いる場合に
は、S/Nが改善される領域が狭くなり、その利点を活
かすことが難しいという問題を有している。
ーフェスコイルを直交して配置する場合には、図17
(b)に示すように、コイル101により形成される縦
長長方形のイメージング領域と、コイル102により形
成される横長長方形のイメージング領域とが形成され
る。そして、上述したS/N改善(3dBアップ)の効
果が得られる領域は、二つの長方形イメージング領域が
重なった中央の正方形部分のみである。このため、当初
の目的である脊椎のイメージングとして用いる場合に
は、S/Nが改善される領域が狭くなり、その利点を活
かすことが難しいという問題を有している。
【0014】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、イメージング領域を狭めることなく受
信信号のS/Nを改善することが可能なMRI用RFコ
イル及びMRI装置を実現することである。
で、その目的は、イメージング領域を狭めることなく受
信信号のS/Nを改善することが可能なMRI用RFコ
イル及びMRI装置を実現することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する第
一の手段は、互いに重畳されて配置される二つのコイル
から構成され、各コイルは、大きさが異なる二つのルー
プについて、そのメインパス部が所定の距離を持って平
行して配置されるように二重ループの電流路として形成
され、それぞれのコイルのメインパス部が平行するよう
にして、それぞれのコイルのメインパス部に囲まれた範
囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルのリターン
パス部が互いに反対側に位置するように配置されたこと
を特徴とするMRI用RFコイルである。
一の手段は、互いに重畳されて配置される二つのコイル
から構成され、各コイルは、大きさが異なる二つのルー
プについて、そのメインパス部が所定の距離を持って平
行して配置されるように二重ループの電流路として形成
され、それぞれのコイルのメインパス部が平行するよう
にして、それぞれのコイルのメインパス部に囲まれた範
囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルのリターン
パス部が互いに反対側に位置するように配置されたこと
を特徴とするMRI用RFコイルである。
【0016】前記の課題を解決する第二の手段は、互い
に重畳されて配置される二つのコイルから構成され、各
コイルは、大きさが異なる二つのループについて、その
メインパス部が所定の距離を持って平行して配置される
ように二重ループの電流路として形成され、それぞれの
コイルのメインパス部が平行するようにして、それぞれ
のコイルのメインパス部に囲まれた範囲が互いに重な
り、かつ、それぞれのコイルのリターンパス部が互いに
反対側に位置し、互いのコイルの鎖交磁束が所定の値に
なるように配置されたことを特徴とするMRI用RFコ
イルである。
に重畳されて配置される二つのコイルから構成され、各
コイルは、大きさが異なる二つのループについて、その
メインパス部が所定の距離を持って平行して配置される
ように二重ループの電流路として形成され、それぞれの
コイルのメインパス部が平行するようにして、それぞれ
のコイルのメインパス部に囲まれた範囲が互いに重な
り、かつ、それぞれのコイルのリターンパス部が互いに
反対側に位置し、互いのコイルの鎖交磁束が所定の値に
なるように配置されたことを特徴とするMRI用RFコ
イルである。
【0017】前記の課題を解決する第三の手段は、メイ
ンパス部及びリターンパス部を備えた大きさが異なる二
つのループについて、そのメインパス部が所定の距離を
持って平行して配置されるように二重ループの電流路と
して形成された第一のコイルと、メインパス部及びリタ
ーンパス部を備えた大きさが異なる二つのループについ
て、そのメインパス部が所定の距離を持って平行して配
置されるように二重ループの電流路として形成され、そ
れぞれのコイルのメインパス部が平行するようにして、
それぞれのコイルのメインパス部に囲まれた範囲が互い
に重なり、かつ、それぞれのコイルのリターンパス部が
互いに反対側に位置するように配置された第二のコイル
と、前記第一のコイルの受信信号と前記第二のコイルの
受信信号とを同相加算する加算手段とを備えたことを特
徴とするMRI装置である。
ンパス部及びリターンパス部を備えた大きさが異なる二
つのループについて、そのメインパス部が所定の距離を
持って平行して配置されるように二重ループの電流路と
して形成された第一のコイルと、メインパス部及びリタ
ーンパス部を備えた大きさが異なる二つのループについ
て、そのメインパス部が所定の距離を持って平行して配
置されるように二重ループの電流路として形成され、そ
れぞれのコイルのメインパス部が平行するようにして、
それぞれのコイルのメインパス部に囲まれた範囲が互い
に重なり、かつ、それぞれのコイルのリターンパス部が
互いに反対側に位置するように配置された第二のコイル
と、前記第一のコイルの受信信号と前記第二のコイルの
受信信号とを同相加算する加算手段とを備えたことを特
徴とするMRI装置である。
【0018】前記の課題を解決する第四の手段は、互い
に重畳されて配置される二つのコイルであって、各コイ
ルは、大きさが異なる二つのループについて、そのメイ
ンパス部が所定の距離を持って平行して配置されるよう
に二重ループの電流路として形成され、それぞれのコイ
ルのメインパス部が平行するようにして、それぞれのコ
イルのメインパス部に囲まれた範囲が互いに重なり、か
つ、それぞれのコイルのリターンパス部が互いに反対側
に位置し、互いのコイルの鎖交磁束が所定の値になるよ
うに配置された第一及び第二のコイルと、前記第一のコ
イルの受信信号と前記第二のコイルの受信信号とを同相
加算する加算手段とを備えたことを特徴とするMRI装
置である。
に重畳されて配置される二つのコイルであって、各コイ
ルは、大きさが異なる二つのループについて、そのメイ
ンパス部が所定の距離を持って平行して配置されるよう
に二重ループの電流路として形成され、それぞれのコイ
ルのメインパス部が平行するようにして、それぞれのコ
イルのメインパス部に囲まれた範囲が互いに重なり、か
つ、それぞれのコイルのリターンパス部が互いに反対側
に位置し、互いのコイルの鎖交磁束が所定の値になるよ
うに配置された第一及び第二のコイルと、前記第一のコ
イルの受信信号と前記第二のコイルの受信信号とを同相
加算する加算手段とを備えたことを特徴とするMRI装
置である。
【0019】
【作用】課題を解決する第一手段であるMRI用RFコ
イルにおいて、それぞれのコイルのメインパス部が平行
するようにして、それぞれのコイルのメインパス部に囲
まれた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルの
リターンパス部が互いに反対側に位置するように配置さ
れているので、それぞれのコイルのイメージング領域が
重なった状態になる。これにより、それぞれのコイルか
ら位相が90°異なる相似波形の信号が得られ、このと
きのノイズ成分はそれぞれランダムな位相になってい
る。
イルにおいて、それぞれのコイルのメインパス部が平行
するようにして、それぞれのコイルのメインパス部に囲
まれた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルの
リターンパス部が互いに反対側に位置するように配置さ
れているので、それぞれのコイルのイメージング領域が
重なった状態になる。これにより、それぞれのコイルか
ら位相が90°異なる相似波形の信号が得られ、このと
きのノイズ成分はそれぞれランダムな位相になってい
る。
【0020】課題を解決する第二の手段であるMRI用
RFコイルにおいて、それぞれのコイルのメインパス部
が平行するようにして、それぞれのコイルのメインパス
部に囲まれた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコ
イルのリターンパス部が互いに反対側に位置するように
配置されているので、それぞれのコイルのイメージング
領域が重なった状態になり、互いのコイルの鎖交磁束は
最小になっている。これにより、それぞれのコイルから
位相が90°異なる相似波形の信号が得られ、このとき
のノイズ成分はそれぞれランダムな位相になっている。
RFコイルにおいて、それぞれのコイルのメインパス部
が平行するようにして、それぞれのコイルのメインパス
部に囲まれた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコ
イルのリターンパス部が互いに反対側に位置するように
配置されているので、それぞれのコイルのイメージング
領域が重なった状態になり、互いのコイルの鎖交磁束は
最小になっている。これにより、それぞれのコイルから
位相が90°異なる相似波形の信号が得られ、このとき
のノイズ成分はそれぞれランダムな位相になっている。
【0021】課題を解決する第三の手段であるMRI装
置において、それぞれのコイルのメインパス部が平行す
るようにして、それぞれのコイルのメインパス部に囲ま
れた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルのリ
ターンパス部が互いに反対側に位置するように配置され
ているので、それぞれのコイルのイメージング領域が重
なった状態になる。これにより、それぞれのコイルから
位相が90°異なる相似波形の信号が得られ、このとき
のノイズ成分はそれぞれランダムな位相になっている。
このような各コイルの受信信号が同相加算されると、信
号成分の増加がノイズ成分の増加より大きくなり、イメ
ージング領域を狭めることなくS/Nが改善される。
置において、それぞれのコイルのメインパス部が平行す
るようにして、それぞれのコイルのメインパス部に囲ま
れた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルのリ
ターンパス部が互いに反対側に位置するように配置され
ているので、それぞれのコイルのイメージング領域が重
なった状態になる。これにより、それぞれのコイルから
位相が90°異なる相似波形の信号が得られ、このとき
のノイズ成分はそれぞれランダムな位相になっている。
このような各コイルの受信信号が同相加算されると、信
号成分の増加がノイズ成分の増加より大きくなり、イメ
ージング領域を狭めることなくS/Nが改善される。
【0022】課題を解決する第四の手段であるMRI用
装置において、それぞれのコイルのメインパス部が平行
するようにして、それぞれのコイルのメインパス部に囲
まれた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルの
リターンパス部が互いに反対側に位置するように配置さ
れているので、それぞれのコイルのイメージング領域が
重なった状態になり、互いのコイルの鎖交磁束は最小に
なっている。これにより、それぞれのコイルから位相が
90°異なる相似波形の信号が得られ、このときのノイ
ズ成分はそれぞれランダムな位相になっている。このよ
うな各コイルの受信信号が同相加算されると、信号成分
の増加がノイズ成分の増加より大きくなり、イメージン
グ領域を狭めることなくS/Nが改善される。
装置において、それぞれのコイルのメインパス部が平行
するようにして、それぞれのコイルのメインパス部に囲
まれた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルの
リターンパス部が互いに反対側に位置するように配置さ
れているので、それぞれのコイルのイメージング領域が
重なった状態になり、互いのコイルの鎖交磁束は最小に
なっている。これにより、それぞれのコイルから位相が
90°異なる相似波形の信号が得られ、このときのノイ
ズ成分はそれぞれランダムな位相になっている。このよ
うな各コイルの受信信号が同相加算されると、信号成分
の増加がノイズ成分の増加より大きくなり、イメージン
グ領域を狭めることなくS/Nが改善される。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例のMRI用RFコ
イル及びMRI装置の全体の構成を示す構成図である。
また、図2はコイルの形状について詳細に示す説明図で
ある。これらの図において、コイル1は、少なくともx
方向のサイズが異なる二つのループについて、そのメイ
ンパス部1a,1bが所定の距離を持って平行して配置
された状態で重ねられた形状となり、そのリターンパス
部1c,1dが近接するように二重ループの電流路が形
成されたコイルである。コイル2もコイル1と同様な形
状であり、それぞれのコイル1,2のメインパス部に囲
まれた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルの
リターンパス部が互いに反対側に位置するように配置さ
れている。また、ここでメインパス間隔はlm,リター
ンパス間隔はlr,両コイル間隔はl12であり、これら
の間隔については後述する。
に説明する。図1は本発明の一実施例のMRI用RFコ
イル及びMRI装置の全体の構成を示す構成図である。
また、図2はコイルの形状について詳細に示す説明図で
ある。これらの図において、コイル1は、少なくともx
方向のサイズが異なる二つのループについて、そのメイ
ンパス部1a,1bが所定の距離を持って平行して配置
された状態で重ねられた形状となり、そのリターンパス
部1c,1dが近接するように二重ループの電流路が形
成されたコイルである。コイル2もコイル1と同様な形
状であり、それぞれのコイル1,2のメインパス部に囲
まれた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルの
リターンパス部が互いに反対側に位置するように配置さ
れている。また、ここでメインパス間隔はlm,リター
ンパス間隔はlr,両コイル間隔はl12であり、これら
の間隔については後述する。
【0024】尚、本実施例において、このような形状の
コイル1,2を非対称型8の字コイルとも呼ぶことにす
る。これらコイル1,2での受信信号は同軸ケーブル
3,4にてそれぞれ伝送され、送信RF電力からプリア
ンプを保護するためのλ/4プロテクション部5,6に
供給される。そして、プリアンプ7,8で増幅され、コ
ンバイナー等の加算手段9の入力端子に供給される。
尚、原理的には、コイル1,2からの受信信号を加算手
段9で同相加算できれば良く、同軸ケーブル3,4〜プ
リアンプ7,8の部分は省略若しくは他の代替手段に置
き換えることも可能である。また、コイル1,2での受
信信号が同相になっていない場合は、既知の位相整合器
により位相整合を行って同相にして加算を行うようにす
る必要がある。
コイル1,2を非対称型8の字コイルとも呼ぶことにす
る。これらコイル1,2での受信信号は同軸ケーブル
3,4にてそれぞれ伝送され、送信RF電力からプリア
ンプを保護するためのλ/4プロテクション部5,6に
供給される。そして、プリアンプ7,8で増幅され、コ
ンバイナー等の加算手段9の入力端子に供給される。
尚、原理的には、コイル1,2からの受信信号を加算手
段9で同相加算できれば良く、同軸ケーブル3,4〜プ
リアンプ7,8の部分は省略若しくは他の代替手段に置
き換えることも可能である。また、コイル1,2での受
信信号が同相になっていない場合は、既知の位相整合器
により位相整合を行って同相にして加算を行うようにす
る必要がある。
【0025】まず、従来の8の字コイルを直交配置する
以外にも鎖交磁束を零(若しくは零付近の所定値)にす
ることが可能であることを説明する。ここでは、まず2
組の長方形コイルが一部重なるようにして並列配置され
た状態について考える。図3(a)は長方形コイルの配
置を、図3(b)はコイル11が作るコイル面に垂直な
Bz 方向の磁界成分の分布を示す説明図である。この図
3から明らかなように、Bz 成分の分布はコイル11内
で+,コイル外で−となる。すなわち、磁界成分の符号
が逆であることから、コイル2をコイル1に対して一部
重なるようにして配置することで、コイル2の受ける鎖
交磁束を零にとすることができる可能性を有している。
以外にも鎖交磁束を零(若しくは零付近の所定値)にす
ることが可能であることを説明する。ここでは、まず2
組の長方形コイルが一部重なるようにして並列配置され
た状態について考える。図3(a)は長方形コイルの配
置を、図3(b)はコイル11が作るコイル面に垂直な
Bz 方向の磁界成分の分布を示す説明図である。この図
3から明らかなように、Bz 成分の分布はコイル11内
で+,コイル外で−となる。すなわち、磁界成分の符号
が逆であることから、コイル2をコイル1に対して一部
重なるようにして配置することで、コイル2の受ける鎖
交磁束を零にとすることができる可能性を有している。
【0026】図4に示すように幅lのコイル11,12
を間隔dで重ねた場合を考える。ここでは、無限長直線
路で計算を行う。この場合、無限長直線路から距離rの
点での磁界強度は、1/(4πr)である。従って、コ
イル11の電流路11aによるコイル12の鎖交磁束Φ
11a は、
を間隔dで重ねた場合を考える。ここでは、無限長直線
路で計算を行う。この場合、無限長直線路から距離rの
点での磁界強度は、1/(4πr)である。従って、コ
イル11の電流路11aによるコイル12の鎖交磁束Φ
11a は、
【0027】
【数1】
【0028】また、コイル11の電流路11bによるコ
イル12での鎖交磁束Φ11b は、
イル12での鎖交磁束Φ11b は、
【0029】
【数2】
【0030】よって、コイル12が受ける鎖交磁束Φ11
(=Φ11a +Φ11b )は、
(=Φ11a +Φ11b )は、
【0031】
【数3】
【0032】そして、Φ=11(鎖交磁束=零)の条件
を入れて整理すると、
を入れて整理すると、
【0033】
【数4】
【0034】ところで、実際のコイルは図5に示すよう
に、有限長の電流路11a〜11dにより構成されてい
る。電流路11c,11dとはコイル12内に、電流路
11aによる磁界と同じ向きの磁界を生じるため、これ
ら電流路11c,11dを無視する訳にはいかない。こ
のような有限長コイルによるオーバーラップ距離dを解
析的に求めることは困難であるため、シミュレーション
により求めた。
に、有限長の電流路11a〜11dにより構成されてい
る。電流路11c,11dとはコイル12内に、電流路
11aによる磁界と同じ向きの磁界を生じるため、これ
ら電流路11c,11dを無視する訳にはいかない。こ
のような有限長コイルによるオーバーラップ距離dを解
析的に求めることは困難であるため、シミュレーション
により求めた。
【0035】ここでは、全鎖交磁束量の代わりに図6に
示すコイル中心ライン上の仮想的な磁束量を求めた。コ
イルは正四角形を想定した。電流路11aによる磁束Φ
11a は、
示すコイル中心ライン上の仮想的な磁束量を求めた。コ
イルは正四角形を想定した。電流路11aによる磁束Φ
11a は、
【0036】
【数5】
【0037】電流路11bによる磁束11b も同様にして
求まる。そして、電流路11c,11dによる磁束Φ11
c ,Φ11d は、
求まる。そして、電流路11c,11dによる磁束Φ11
c ,Φ11d は、
【0038】
【数6】
【0039】このシミュレーションでは、d=0.20
5lと求まった。次に、図7に示すように、5mm幅の銅
テープで118mm×40mmの長方形コイル11,12を
制作し、共振ピークが2つに別れない場合の両コイルの
オーバーラップ距離dを実測した。結果は以下の通りで
ある。
5lと求まった。次に、図7に示すように、5mm幅の銅
テープで118mm×40mmの長方形コイル11,12を
制作し、共振ピークが2つに別れない場合の両コイルの
オーバーラップ距離dを実測した。結果は以下の通りで
ある。
【0040】図7(a)の場合にはd=7mm,d/l=
0.06であり、図7(b)の場合にはd=9mm,d/
l=0.23であった。この結果からも、有限長コイル
の場合の電流路11c,11dの影響が大きいことが分
かる。
0.06であり、図7(b)の場合にはd=9mm,d/
l=0.23であった。この結果からも、有限長コイル
の場合の電流路11c,11dの影響が大きいことが分
かる。
【0041】次に、非対称型8の字コイルについて、横
軸に電流路の位置を示し縦軸にBz 方向の磁界の大きさ
を示す図8に基づいて説明を行う。一般的に非対称型8
の字コイル1の作るBz 方向の磁界成分は、図8に示す
ように外側のメインパス部である電流路1aの内側と外
側とで符号が変化する。すなわち、既に説明した長方形
コイルと同様な磁界分布をしていることが分かる。従っ
て、長方形コイルを並列配置した場合と同様に、互いの
鎖交成分を零にできる2つのコイル配置が存在する可能
性を有している。
軸に電流路の位置を示し縦軸にBz 方向の磁界の大きさ
を示す図8に基づいて説明を行う。一般的に非対称型8
の字コイル1の作るBz 方向の磁界成分は、図8に示す
ように外側のメインパス部である電流路1aの内側と外
側とで符号が変化する。すなわち、既に説明した長方形
コイルと同様な磁界分布をしていることが分かる。従っ
て、長方形コイルを並列配置した場合と同様に、互いの
鎖交成分を零にできる2つのコイル配置が存在する可能
性を有している。
【0042】鎖交成分を零にするのは2組のコイルの受
信信号を加算してS/Nを改善することが目的であるの
で、メインパス部に囲まれた領域がほぼ重なるようにな
ることが前提条件である。すなわち、メインパス部に囲
まれた領域が重なることで、ノイズ成分より信号成分の
増加が大きくなるからである。
信信号を加算してS/Nを改善することが目的であるの
で、メインパス部に囲まれた領域がほぼ重なるようにな
ることが前提条件である。すなわち、メインパス部に囲
まれた領域が重なることで、ノイズ成分より信号成分の
増加が大きくなるからである。
【0043】ここでは、図9(a)以下に示す無限長電
流路を想定してシミュレーションを行ってみる。メイン
パス間距離をa,コイル幅をlとして、鎖交磁束Φ=0
とする。尚、図9(b)はa/l=0とした場合を示し
ている。そして、この場合のオーバーラップ距離dを、
aをパラメータとして算出した。この結果を、以下に示
す。
流路を想定してシミュレーションを行ってみる。メイン
パス間距離をa,コイル幅をlとして、鎖交磁束Φ=0
とする。尚、図9(b)はa/l=0とした場合を示し
ている。そして、この場合のオーバーラップ距離dを、
aをパラメータとして算出した。この結果を、以下に示
す。
【0044】 (a/l) (d/l) 0 0.32 0.05 0.34 0.10 0.37 0.15 0.39 0.20 0.41 0.25 0.45 この結果から、メインパス間距離aをある程度とること
により、両コイルのメインパス部の重なりが大きくなる
傾向が読み取れる。
により、両コイルのメインパス部の重なりが大きくなる
傾向が読み取れる。
【0045】また、ここでは無限長電流路を想定した
が、本来は有限長電流路として扱うべきである。従っ
て、有限長として扱った場合には、前述の長方形コイル
での説明(図4での無限長の説明,図6での有限長の説
明)と同様に、有限長コイルの場合にはメインパス部の
オーバーラップが無限長の場合と比較して若干小さくな
ることが予想される。
が、本来は有限長電流路として扱うべきである。従っ
て、有限長として扱った場合には、前述の長方形コイル
での説明(図4での無限長の説明,図6での有限長の説
明)と同様に、有限長コイルの場合にはメインパス部の
オーバーラップが無限長の場合と比較して若干小さくな
ることが予想される。
【0046】図10はBz 方向の磁界成分の分布をメイ
ンパス部若しくはリターンパス部の配置と共に示す特性
図である。ここで、図10(a)はコイル1のリターン
パス部1c,1dによるBz を示し,図10(b)は同
メインパス部1a,1bによるBz (各破線は2本のメ
インパス部1a,1bによってそれぞれ生じるBz 、実
線は合成されたBz )を示し,図10(c)はコイル1
だけの(コイル2を考えない)場合のリターンパス部1
c,1dによるBz とメインパス部1a,1bによるB
z との合成Bz を示し,図10(d)は2つのコイル1
及び2の場合の合成Bz である。尚、図10(d)にお
いては、コイル1及びコイル2を重ねる際のz方向の間
隔δも同時に示している。
ンパス部若しくはリターンパス部の配置と共に示す特性
図である。ここで、図10(a)はコイル1のリターン
パス部1c,1dによるBz を示し,図10(b)は同
メインパス部1a,1bによるBz (各破線は2本のメ
インパス部1a,1bによってそれぞれ生じるBz 、実
線は合成されたBz )を示し,図10(c)はコイル1
だけの(コイル2を考えない)場合のリターンパス部1
c,1dによるBz とメインパス部1a,1bによるB
z との合成Bz を示し,図10(d)は2つのコイル1
及び2の場合の合成Bz である。尚、図10(d)にお
いては、コイル1及びコイル2を重ねる際のz方向の間
隔δも同時に示している。
【0047】この図10(d)から分かるように、相手
コイルの作るBz 成分の鎖交磁束は、メインパス部のル
ープ部とリターンパス部のループ部とで、正負キャンセ
ルしあって零となる。図10(d)の斜線部分の(+)
と(−)とはコイル1によるBz であるが、これがコイ
ル2のメインパス部のループ部とリターンパス部のルー
プ部とで正負キャンセルしあって零となることを示して
いる。すなわち、両コイルの重なり部分でBz =0とな
る。この結果、両コイルを組み合わせても共振ピークが
分かれることや信号成分の低下は発生しない。但し、鎖
交磁束Φを零とする両コイルの位置関係(図10(d)
の両コイル間隔l12)は非常に微妙である。すなわち、
この両コイル間隔l12は、 1.コイルの形状(メインパス間隔lmとリターンパス
間隔lrの比), 2.両コイル面の間隔δ に依存して変化する値である。
コイルの作るBz 成分の鎖交磁束は、メインパス部のル
ープ部とリターンパス部のループ部とで、正負キャンセ
ルしあって零となる。図10(d)の斜線部分の(+)
と(−)とはコイル1によるBz であるが、これがコイ
ル2のメインパス部のループ部とリターンパス部のルー
プ部とで正負キャンセルしあって零となることを示して
いる。すなわち、両コイルの重なり部分でBz =0とな
る。この結果、両コイルを組み合わせても共振ピークが
分かれることや信号成分の低下は発生しない。但し、鎖
交磁束Φを零とする両コイルの位置関係(図10(d)
の両コイル間隔l12)は非常に微妙である。すなわち、
この両コイル間隔l12は、 1.コイルの形状(メインパス間隔lmとリターンパス
間隔lrの比), 2.両コイル面の間隔δ に依存して変化する値である。
【0048】以上のような位置関係の条件のもと、発明
者が実験したところ、lr>lmとなるようなコイルと
し、コイル面の間隔δを調整して両コイル間隔l12を定
めることで鎖交磁束を零に近い値とすることができた。
者が実験したところ、lr>lmとなるようなコイルと
し、コイル面の間隔δを調整して両コイル間隔l12を定
めることで鎖交磁束を零に近い値とすることができた。
【0049】以上説明したように、非対称型8の字コイ
ルを並列に2つ重ねることにより、水平方向の磁場の強
さはおよそ2倍になるが、ノイズがどの程度増えるかも
重要な点である。ノイズについては、以下の3種類が考
えられる。 ・コイルの熱雑音:2つのコイルの熱雑音は加算され、
ランダムノイズである性質から√2倍になる。 ・垂直磁場成分による人体ノイズ:図11に示すよう
に、両コイルの垂直磁場の感度領域は異なるためランダ
ムノイズであり、加算により√2倍になる。 ・水平磁場成分による人体ノイズ:図11に示すよう
に、両コイルの水平磁場感度領域はほぼ重なっているこ
とから、ある程度の相関が考えられ、加算によりノイズ
は√2倍より大きくなる。
ルを並列に2つ重ねることにより、水平方向の磁場の強
さはおよそ2倍になるが、ノイズがどの程度増えるかも
重要な点である。ノイズについては、以下の3種類が考
えられる。 ・コイルの熱雑音:2つのコイルの熱雑音は加算され、
ランダムノイズである性質から√2倍になる。 ・垂直磁場成分による人体ノイズ:図11に示すよう
に、両コイルの垂直磁場の感度領域は異なるためランダ
ムノイズであり、加算により√2倍になる。 ・水平磁場成分による人体ノイズ:図11に示すよう
に、両コイルの水平磁場感度領域はほぼ重なっているこ
とから、ある程度の相関が考えられ、加算によりノイズ
は√2倍より大きくなる。
【0050】従って、全体としてのノイズは、上記3種
類のノイズの合成されたものとなるが、ほぼ√2倍若し
くはそれより若干大きくなる程度であることが予想され
る。この結果、信号成分は2倍(6dBアップ)にな
り、ノイズ成分は√2倍(3dBアップ)になり、最終
的にはS/Nが約3dBアップすることになる。また、
従来の8の字コイルの直交配置の場合とは異なり、感度
領域が狭まることはない。
類のノイズの合成されたものとなるが、ほぼ√2倍若し
くはそれより若干大きくなる程度であることが予想され
る。この結果、信号成分は2倍(6dBアップ)にな
り、ノイズ成分は√2倍(3dBアップ)になり、最終
的にはS/Nが約3dBアップすることになる。また、
従来の8の字コイルの直交配置の場合とは異なり、感度
領域が狭まることはない。
【0051】以上詳細に説明したように、互いに重畳さ
れて配置される二つのコイルから構成され、各コイル
は、大きさが異なる二つのループについて、そのメイン
パス部が所定の距離を持って平行して配置されるように
二重ループの電流路として形成され、それぞれのコイル
のメインパス部が平行するようにして、それぞれのコイ
ルのメインパス部に囲まれた範囲が互いに重なり、か
つ、それぞれのコイルのリターンパス部が互いに反対側
に位置するように配置されたことを特徴とするMRI用
RFコイルによれば、それぞれのコイルのメインパス部
が平行するようにして、それぞれのコイルのメインパス
部に囲まれた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコ
イルのリターンパス部が互いに反対側に位置するように
配置されているので、それぞれのコイルのイメージング
領域が重なった状態になる。これにより、それぞれのコ
イルから位相が90°異なる相似波形の信号が得られ、
このときのノイズ成分はそれぞれランダムな位相になっ
ている。
れて配置される二つのコイルから構成され、各コイル
は、大きさが異なる二つのループについて、そのメイン
パス部が所定の距離を持って平行して配置されるように
二重ループの電流路として形成され、それぞれのコイル
のメインパス部が平行するようにして、それぞれのコイ
ルのメインパス部に囲まれた範囲が互いに重なり、か
つ、それぞれのコイルのリターンパス部が互いに反対側
に位置するように配置されたことを特徴とするMRI用
RFコイルによれば、それぞれのコイルのメインパス部
が平行するようにして、それぞれのコイルのメインパス
部に囲まれた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコ
イルのリターンパス部が互いに反対側に位置するように
配置されているので、それぞれのコイルのイメージング
領域が重なった状態になる。これにより、それぞれのコ
イルから位相が90°異なる相似波形の信号が得られ、
このときのノイズ成分はそれぞれランダムな位相になっ
ている。
【0052】また、互いに重畳されて配置される二つの
コイルから構成され、各コイルは、大きさが異なる二つ
のループについて、そのメインパス部が所定の距離を持
って平行して配置されるように二重ループの電流路とし
て形成され、それぞれのコイルのメインパス部が平行す
るようにして、それぞれのコイルのメインパス部に囲ま
れた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルのリ
ターンパス部が互いに反対側に位置し、互いのコイルの
鎖交磁束が所定の値になるように配置されたことを特徴
とするMRI用RFコイルによれば、それぞれのコイル
のメインパス部が平行するようにして、それぞれのコイ
ルのメインパス部に囲まれた範囲が互いに重なり、か
つ、それぞれのコイルのリターンパス部が互いに反対側
に位置するように配置されているので、それぞれのコイ
ルのイメージング領域が重なった状態になり、互いのコ
イルの鎖交磁束は最小になっている。これにより、それ
ぞれのコイルから位相が90°異なる相似波形の信号が
得られ、このときのノイズ成分はそれぞれランダムな位
相になる。
コイルから構成され、各コイルは、大きさが異なる二つ
のループについて、そのメインパス部が所定の距離を持
って平行して配置されるように二重ループの電流路とし
て形成され、それぞれのコイルのメインパス部が平行す
るようにして、それぞれのコイルのメインパス部に囲ま
れた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルのリ
ターンパス部が互いに反対側に位置し、互いのコイルの
鎖交磁束が所定の値になるように配置されたことを特徴
とするMRI用RFコイルによれば、それぞれのコイル
のメインパス部が平行するようにして、それぞれのコイ
ルのメインパス部に囲まれた範囲が互いに重なり、か
つ、それぞれのコイルのリターンパス部が互いに反対側
に位置するように配置されているので、それぞれのコイ
ルのイメージング領域が重なった状態になり、互いのコ
イルの鎖交磁束は最小になっている。これにより、それ
ぞれのコイルから位相が90°異なる相似波形の信号が
得られ、このときのノイズ成分はそれぞれランダムな位
相になる。
【0053】そして、メインパス部及びリターンパス部
を備えた大きさが異なる二つのループについて、そのメ
インパス部が所定の距離を持って平行して配置されるよ
うに二重ループの電流路として形成された第一のコイル
と、メインパス部及びリターンパス部を備えた大きさが
異なる二つのループについて、そのメインパス部が所定
の距離を持って平行して配置されるように二重ループの
電流路として形成され、それぞれのコイルのメインパス
部が平行するようにして、それぞれのコイルのメインパ
ス部に囲まれた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれの
コイルのリターンパス部が互いに反対側に位置するよう
に配置された第二のコイルと、前記第一のコイルの受信
信号と前記第二のコイルの受信信号とを同相加算する加
算手段とを備えたことを特徴とするMRI装置によれ
ば、それぞれのコイルのメインパス部が平行するように
して、それぞれのコイルのメインパス部に囲まれた範囲
が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルのリターンパ
ス部が互いに反対側に位置するように配置されているの
で、それぞれのコイルのイメージング領域が重なった状
態になる。これにより、それぞれのコイルから位相が9
0°異なる相似波形の信号が得られ、このときのノイズ
成分はそれぞれランダムな位相になっている。このよう
な各コイルの受信信号が同相加算されると、信号成分の
増加がノイズ成分の増加より大きくなり、イメージング
領域を狭めることなくS/Nが改善される。
を備えた大きさが異なる二つのループについて、そのメ
インパス部が所定の距離を持って平行して配置されるよ
うに二重ループの電流路として形成された第一のコイル
と、メインパス部及びリターンパス部を備えた大きさが
異なる二つのループについて、そのメインパス部が所定
の距離を持って平行して配置されるように二重ループの
電流路として形成され、それぞれのコイルのメインパス
部が平行するようにして、それぞれのコイルのメインパ
ス部に囲まれた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれの
コイルのリターンパス部が互いに反対側に位置するよう
に配置された第二のコイルと、前記第一のコイルの受信
信号と前記第二のコイルの受信信号とを同相加算する加
算手段とを備えたことを特徴とするMRI装置によれ
ば、それぞれのコイルのメインパス部が平行するように
して、それぞれのコイルのメインパス部に囲まれた範囲
が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルのリターンパ
ス部が互いに反対側に位置するように配置されているの
で、それぞれのコイルのイメージング領域が重なった状
態になる。これにより、それぞれのコイルから位相が9
0°異なる相似波形の信号が得られ、このときのノイズ
成分はそれぞれランダムな位相になっている。このよう
な各コイルの受信信号が同相加算されると、信号成分の
増加がノイズ成分の増加より大きくなり、イメージング
領域を狭めることなくS/Nが改善される。
【0054】そして、互いに重畳されて配置される二つ
のコイルであって、各コイルは、大きさが異なる二つの
ループについて、そのメインパス部が所定の距離を持っ
て平行して配置されるように二重ループの電流路として
形成され、それぞれのコイルのメインパス部が平行する
ようにして、それぞれのコイルのメインパス部に囲まれ
た範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルのリタ
ーンパス部が互いに反対側に位置し、互いのコイルの鎖
交磁束が所定の値になるように配置された第一及び第二
のコイルと、前記第一のコイルの受信信号と前記第二の
コイルの受信信号とを同相加算する加算手段とを備えた
ことを特徴とするMRI装置によれば、それぞれのコイ
ルのメインパス部が平行するようにして、それぞれのコ
イルのメインパス部に囲まれた範囲が互いに重なり、か
つ、それぞれのコイルのリターンパス部が互いに反対側
に位置するように配置されているので、それぞれのコイ
ルのイメージング領域が重なった状態になり、互いのコ
イルの鎖交磁束は最小になっている。これにより、それ
ぞれのコイルから位相が90°異なる相似波形の信号が
得られ、このときのノイズ成分はそれぞれランダムな位
相になっている。このような各コイルの受信信号が同相
加算されると、信号成分の増加がノイズ成分の増加より
大きくなり、イメージング領域を狭めることなくS/N
が改善される。
のコイルであって、各コイルは、大きさが異なる二つの
ループについて、そのメインパス部が所定の距離を持っ
て平行して配置されるように二重ループの電流路として
形成され、それぞれのコイルのメインパス部が平行する
ようにして、それぞれのコイルのメインパス部に囲まれ
た範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルのリタ
ーンパス部が互いに反対側に位置し、互いのコイルの鎖
交磁束が所定の値になるように配置された第一及び第二
のコイルと、前記第一のコイルの受信信号と前記第二の
コイルの受信信号とを同相加算する加算手段とを備えた
ことを特徴とするMRI装置によれば、それぞれのコイ
ルのメインパス部が平行するようにして、それぞれのコ
イルのメインパス部に囲まれた範囲が互いに重なり、か
つ、それぞれのコイルのリターンパス部が互いに反対側
に位置するように配置されているので、それぞれのコイ
ルのイメージング領域が重なった状態になり、互いのコ
イルの鎖交磁束は最小になっている。これにより、それ
ぞれのコイルから位相が90°異なる相似波形の信号が
得られ、このときのノイズ成分はそれぞれランダムな位
相になっている。このような各コイルの受信信号が同相
加算されると、信号成分の増加がノイズ成分の増加より
大きくなり、イメージング領域を狭めることなくS/N
が改善される。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、非線形型8の字コイルのそれぞれのメインパス部が
平行するようにして、これらメインパス部に囲まれた領
域を重ねるように配置することで、イメージング領域を
狭めることなく受信信号のS/Nを改善可能なMRI用
RFコイルを実現することができる。
ば、非線形型8の字コイルのそれぞれのメインパス部が
平行するようにして、これらメインパス部に囲まれた領
域を重ねるように配置することで、イメージング領域を
狭めることなく受信信号のS/Nを改善可能なMRI用
RFコイルを実現することができる。
【0056】また、このようなMRI用RFコイルの受
信信号を同相加算することでイメージング領域を狭める
ことなく受信信号のS/Nを改善可能なMRI装置を実
現することができる。
信信号を同相加算することでイメージング領域を狭める
ことなく受信信号のS/Nを改善可能なMRI装置を実
現することができる。
【図1】本発明の一実施例のMRI用RFコイル及びM
RI装置の構成例を示す構成図である。
RI装置の構成例を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例のMRI用RFコイルの構成
例の詳細を示す構成図である。
例の詳細を示す構成図である。
【図3】鎖交磁束を打ち消す様子を説明する説明図であ
る。
る。
【図4】鎖交磁束を打ち消す様子を説明する説明図であ
る。
る。
【図5】鎖交磁束を打ち消す様子を説明する説明図であ
る。
る。
【図6】鎖交磁束を打ち消す様子を説明する説明図であ
る。
る。
【図7】鎖交磁束を打ち消す様子を説明する説明図であ
る。
る。
【図8】鎖交磁束を打ち消す様子を説明する説明図であ
る。
る。
【図9】鎖交磁束を打ち消す様子を説明する説明図であ
る。
る。
【図10】鎖交磁束を重ね合わせて打ち消す様子を説明
する説明図である。
する説明図である。
【図11】非対称型8の字コイルの感度領域を説明する
説明図である。
説明図である。
【図12】従来の8の字コイルの直交配置の例を示す説
明図である。
明図である。
【図13】従来の8の字コイルの感度分布を示す説明図
である。
である。
【図14】従来の8の字コイルを用いた場合の受信回路
の構成例を示す構成図である。
の構成例を示す構成図である。
【図15】従来の受信信号の加算の様子を示す説明図で
ある。
ある。
【図16】特開平4−285533号公報に記載された
8の字コイルの直交配置の例を示す説明図である。
8の字コイルの直交配置の例を示す説明図である。
【図17】8の字コイルの直交配置による場合のイメー
ジング領域の例を示す説明図である。
ジング領域の例を示す説明図である。
1 コイル 1a,1b メインパス部の電流路 1c,1d リターンパス部の電流路 2 コイル 3,4 同軸ケーブル 5,6 λ/4プロテクション部 7,8 プリアンプ 9 加算手段
Claims (4)
- 【請求項1】 互いに重畳されて配置される二つのコイ
ルから構成され、 各コイルは、大きさが異なる二つのループについて、そ
のメインパス部が所定の距離を持って平行して配置され
るように二重ループの電流路として形成され、 それぞれのコイルのメインパス部が平行するようにし
て、それぞれのコイルのメインパス部に囲まれた範囲が
互いに重なり、かつ、それぞれのコイルのリターンパス
部が互いに反対側に位置するように配置されたことを特
徴とするMRI用RFコイル。 - 【請求項2】 互いに重畳されて配置される二つのコイ
ルから構成され、 各コイルは、大きさが異なる二つのループについて、そ
のメインパス部が所定の距離を持って平行して配置され
るように二重ループの電流路として形成され、 それぞれのコイルのメインパス部が平行するようにし
て、それぞれのコイルのメインパス部に囲まれた範囲が
互いに重なり、かつ、それぞれのコイルのリターンパス
部が互いに反対側に位置し、互いのコイルの鎖交磁束が
所定の値になるように配置されたことを特徴とするMR
I用RFコイル。 - 【請求項3】 メインパス部及びリターンパス部を備え
た大きさが異なる二つのループについて、そのメインパ
ス部が所定の距離を持って平行して配置されるように二
重ループの電流路として形成された第一のコイルと、 メインパス部及びリターンパス部を備えた大きさが異な
る二つのループについて、そのメインパス部が所定の距
離を持って平行して配置されるように二重ループの電流
路として形成され、それぞれのコイルのメインパス部が
平行するようにして、それぞれのコイルのメインパス部
に囲まれた範囲が互いに重なり、かつ、それぞれのコイ
ルのリターンパス部が互いに反対側に位置するように配
置された第二のコイルと、 前記第一のコイルの受信信号と前記第二のコイルの受信
信号とを同相加算する加算手段とを備えたことを特徴と
するMRI装置。 - 【請求項4】 互いに重畳されて配置される二つのコイ
ルであって、各コイルは、大きさが異なる二つのループ
について、そのメインパス部が所定の距離を持って平行
して配置されるように二重ループの電流路として形成さ
れ、それぞれのコイルのメインパス部が平行するように
して、それぞれのコイルのメインパス部に囲まれた範囲
が互いに重なり、かつ、それぞれのコイルのリターンパ
ス部が互いに反対側に位置し、互いのコイルの鎖交磁束
が所定の値になるように配置された第一及び第二のコイ
ルと、 前記第一のコイルの受信信号と前記第二のコイルの受信
信号とを同相加算する加算手段とを備えたことを特徴と
するMRI装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6046906A JPH07255696A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | Mri用rfコイル及びmri装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6046906A JPH07255696A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | Mri用rfコイル及びmri装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07255696A true JPH07255696A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12760407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6046906A Pending JPH07255696A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | Mri用rfコイル及びmri装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07255696A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105223525A (zh) * | 2015-10-23 | 2016-01-06 | 广东电网有限责任公司东莞供电局 | 一种用于复合绝缘子伞裙老化测量的双层环绕式射频线圈 |
CN105242224A (zh) * | 2015-10-23 | 2016-01-13 | 广东电网有限责任公司东莞供电局 | 一种用于复合绝缘子检测的紧贴式双层平面射频线圈 |
-
1994
- 1994-03-17 JP JP6046906A patent/JPH07255696A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105223525A (zh) * | 2015-10-23 | 2016-01-06 | 广东电网有限责任公司东莞供电局 | 一种用于复合绝缘子伞裙老化测量的双层环绕式射频线圈 |
CN105242224A (zh) * | 2015-10-23 | 2016-01-13 | 广东电网有限责任公司东莞供电局 | 一种用于复合绝缘子检测的紧贴式双层平面射频线圈 |
CN105223525B (zh) * | 2015-10-23 | 2017-03-22 | 广东电网有限责任公司东莞供电局 | 一种用于复合绝缘子伞裙老化测量的双层环绕式射频线圈 |
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