JPH07254801A - 同軸切替型3dBカプラ及びそれを使用した現用/予備テレビ送信システム - Google Patents

同軸切替型3dBカプラ及びそれを使用した現用/予備テレビ送信システム

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JPH07254801A
JPH07254801A JP4450294A JP4450294A JPH07254801A JP H07254801 A JPH07254801 A JP H07254801A JP 4450294 A JP4450294 A JP 4450294A JP 4450294 A JP4450294 A JP 4450294A JP H07254801 A JPH07254801 A JP H07254801A
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coupler
central axis
pair
coaxial
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JP4450294A
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Inventor
Yoshio Sato
良夫 佐藤
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NEC Engineering Ltd
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡単な同軸切替型3dBカプラを提供
する。 【構成】 外導体容器11内の中央部には、回転円盤1
2が収容されている。回転円盤12はモーター部13に
よって回転駆動される。回転円盤12の表面上に立設配
置された絶縁スタンド14−1〜14−4には、それぞ
れ可動電極15−1〜15−4が突出している。可動電
極15−1〜15−4間には、3dBカプラとして動作
する平行伝送路16が接続されている。外導体容器11
の開口11aはカバー17で覆われている。カバー17
の下面には、固定電極18−1〜18−4が、中心軸1
0cの回りに対称に配置され、それらの各々は可動電極
のいずれか1つと面接触される。カバー17の上面に
は、入出力端子19−1〜19−4が配置され、それぞ
れ固定電極18−1〜18−4と電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は同軸切替型3dBカプラ
に関し、特にテレビジョン放送用のアンテナ系への伝送
ルートと位相の切替に使用される同軸切替型3dBカプ
ラ(切替回路)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアンテナ系への伝送ルー
トと位相の切替は、1台の3dBカプラと2台の同軸切
替器との組み合わせから成る切替回路によって行ってい
る。
【0003】図4に従来の切替回路を有する現用/予備
テレビ送信システムを示す。図示の現用/予備テレビ送
信システムは、現用テレビ送信機(TX1)21と、予
備テレビ送信機(TX2)22と、3dBカプラ10´
と、第1および第2のアンテナ26および27と、第1
および第2の同軸切替器31および32を有する。
【0004】3dBカプラ10´は、線路長が使用周波
数の4分の1である平行伝送路16と、第1乃至第4の
入出力端子19−1,19−2,19−3,および19
−4と、これら第1乃至第4の入出力端子19−1〜1
9−4と平行伝送路16とを接続する第1乃至第4の電
極15´−1,15´−2,15´−3,および15´
−4とを有する。平行伝送路16は第1の電極15´−
1と第4の電極15´−4間を接続する第1の伝送路1
6−1と、第2の電極15´−2と第3の電極15´−
3間を接続する第2の伝送路16−2とを有し、第1の
伝送路16−1と第2の伝送路16−2とは図示の如く
互いに平行に配置されている。
【0005】図示の3dBカプラ10´は、第1乃至第
4の入出力端子19−1〜19−4のうちその中心軸1
0´cを中心として互いに対向配置された一対(第1及
び第3の入出力端子19−1および19−3)が入力端
子として、残りの一対が出力端子(第2及び第4の入出
力端子19−2および19−4)が出力端子として使用
される。
【0006】入力端子19−1は現用テレビ送信機21
に接続され、入力端子19−3は予備テレビ送信機22
に接続されている。
【0007】第1の同軸切替器31はその中心軸31c
の回りに90°の角度間隔で対称に配置された第1乃至
第4の同軸端子31−1,31−2,31−3,および
31−4と、互いに隣接する同軸端子の内導体間を短絡
する第1および第2の回転導体31−6および31−7
とを有する。同様に、第2の同軸切替器32はその中心
軸32cの回りに90°の角度間隔で対称に配置された
第1乃至第4の同軸端子32−1,32−2,32−
3,および32−4と、互いに隣接する同軸端子の内導
体間を短絡する第1および第2の回転導体32−6およ
び32−7とを有する。このような構成の同軸切替器
は、例えば、特開平4−319801号公報(発明の名
称『4端子同軸切替器』)の従来技術に開示されてい
る。
【0008】図4に示す状態において、第1の同軸切替
器31は、第1の回転導体31−6によって第1および
第2の同軸端子31−1および31−2の内導体が短絡
され、第2の回転導体31−7によって第3および第4
の同軸端子31−3および31−4の内導体が短絡され
ている。同様に、第2の同軸切替器32は、第1の回転
導体32−6によって第1および第2の同軸端子32−
1および32−2の内導体が短絡され、第2の回転導体
32−7によって第3および第4の同軸端子32−3お
よび32−4の内導体が短絡されている。
【0009】第1の同軸切替器31において、第1の同
軸端子31−1は3dBカプラ10´の出力端子19−
2に接続され、第2の同軸端子31−2は第1のアンテ
ナ26に接続されている。第2の同軸切替器32におい
て、第1の同軸端子32−1は3dBカプラ10´の出
力端子19−4に接続され、第2の同軸端子32−2は
第2のアンテナ27に接続されている。また、第1の同
軸切替器31の第3および第4の同軸端子31−3およ
び31−4は、それぞれ、第2の同軸切替器32の第4
および第3の同軸端子32−4および32−3に接続さ
れている。
【0010】このような従来の現用/予備テレビ送信シ
ステムにおいて、2台の送信機21および22を3dB
カプラ10´に接続し、2台の送信機21および22の
どちらか一方を起動することにより、第1および第2の
アンテナ26および27へ2条給電している。
【0011】次に従来の現用/予備テレビ送信システム
の動作について詳細に説明する。
【0012】最初に、現用テレビ送信機21が正常であ
り、現用テレビ送信機21を起動する場合の動作につい
て説明する。現用テレビ送信機21の送信信号は3dB
カプラ10´の入力端子19−1に供給される。3dB
カプラ10´において、この供給された送信信号は、第
1の電極15´−1から第2の電極15´−2への第1
の分岐送信信号と、第1の電極15´−1から第4の電
極15´−4への第2の分岐送信信号とに分岐される。
第1の分岐送信信号は入力した送信信号に対して0°の
位相をもち、第2の分岐送信信号は入力した送信信号に
対して−90°の位相をもつ。すなわち、第1の分岐送
信信号と第2の分岐送信信号とは互いに90°の位相差
をもつ。0°の位相をもつ第1の分岐送信信号は第1の
同軸切替器31(第1の同軸端子31−1→第1の第1
の回転導体31−6→第2の同軸端子31−2の経路)
を介して第1のアンテナ26に給電される。−90°の
位相をもつ第2の分岐送信信号は第2の同軸切替器32
(第1の同軸端子32−1→第1の回転導体32−6→
第2の同軸端子32−2の経路)を介して第2のアンテ
ナ27に給電される。すなわち、第1のアンテナ26で
0°、第2のアンテナ27で−90°の位相をもつ位相
差給電が行われる。
【0013】次に、現用テレビ送信機21が故障したこ
とに伴って、予備テレビ送信機22を起動する場合の動
作について説明する。予備テレビ送信機22の送信信号
は3dBカプラ10´の入力端子19−3に供給され
る。3dBカプラ10´において、この供給された送信
信号は、第3の電極15´−3から第4の電極15´−
4への第1の分岐送信信号と、第3の電極15´−3か
ら第2の電極15´−2への第2の分岐送信信号とに分
岐される。第1の分岐送信信号は入力した送信信号に対
して0°の位相をもち、第2の分岐送信信号は入力した
送信信号に対して−90°の位相をもつ。すなわち、第
1の分岐送信信号と第2の分岐送信信号とは互いに90
°の位相差をもつ。0°の位相をもつ第1の分岐送信信
号は第2の同軸切替器32(第1の同軸端子32−1→
第1の回転導体32−6→第2の同軸端子32−2の経
路)を介して第2のアンテナ27に給電される。−90
°の位相をもつ第2の分岐送信信号は第1の同軸切替器
31(第1の同軸端子31−1→第1の回転導体31−
6→第2の同軸端子31−2の経路)を介して第1のア
ンテナ26に給電される。すなわち、第1のアンテナ2
6で−90°、第2のアンテナ27で0°の位相をもつ
位相差給電が行われる。このままでは、現用テレビ送信
機21を起動した場合とは、位相条件が逆転している。
【0014】従って、現用テレビ送信機21を起動した
場合と予備テレビ送信機22を起動した場合とで位相条
件を等しくするために、第1および第2の同軸切替器3
1および32を、図4の実線から破線に示すように切替
える。すなわち、例えば、第1および第2の同軸切替器
31および32の回転導体を反時計回りに4分の1(9
0°)回転する。この状態では、第1の同軸切替器31
において、第1の回転導体31−6によって第1および
第4の同軸端子31−1および31−4の内導体が短絡
され、第2の回転導体31−7によって第2および第3
の同軸端子31−2および31−3の内導体が短絡され
る。同様に、第2の同軸切替器32は、第1の回転導体
32−6によって第1および第4の同軸端子32−1お
よび32−4の内導体が短絡され、第2の回転導体32
−7によって第2および第3の同軸端子32−2および
32−3の内導体が短絡される。
【0015】これにより、0°の位相をもつ第1の分岐
送信信号は第2の同軸切替器32(第1の同軸端子32
−1→第1の回転導体32−6→第4の同軸端子32−
4の経路)および第1の同軸切替器31(第3の同軸端
子31−3→第2の回転導体31−7→第2の同軸端子
31−2の経路)を介して第1のアンテナ26に給電さ
れる。−90°の位相をもつ第2の分岐送信信号は第1
の同軸切替器31(第1の同軸端子31−1→第1の回
転導体31−6→第4の同軸端子31−4の経路)およ
び第2の同軸切替器32(第3の同軸端子32−3→第
2の回転導体32−7→第2の同軸端子31−2の経
路)を介して第2のアンテナ27に給電される。
【0016】尚、上記同軸切替器の切替えを、回転導体
を時計回りに4分の1(90°)回転することによって
行っても良い。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の現用/予備テレビ送信システムに使用される従来の切
替回路は、1台の3dBカプラ10´と2台の同軸切替
器31および32との組み合わせから構成されている。
そのため、従来の現用/予備テレビ送信システムは装置
が大型になり、また切替回路は構成が複雑になるという
問題点がある。
【0018】従って、本発明の目的は、構成が簡単な切
替回路(同軸切替型3dBカプラ)を提供することにあ
る。
【0019】本発明の他の目的は、小型な現用/予備テ
レビ送信システムを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様によ
る同軸切替型3dBカプラは、中心軸をもち、一端が開
口した中空の外導体容器と;この外導体容器内の中央部
に収容され、中心軸の回りに回転可能に配置された回転
円盤と;外導体容器内の底部に固定して収容され、回転
円盤を中心軸の回りに回転駆動する駆動手段と;回転円
盤の表面上に中心軸の回りに90°の角度間隔で中心軸
から所定距離離隔して対称に立設配置された第1乃至第
4の絶縁スタンドと;第1乃至第4の絶縁スタンド上に
それぞれ開口側へ向けて突出して設けられた第1乃至第
4の可動電極と;第1乃至第4の可動電極間に接続さ
れ、3dBカプラとして動作する平行伝送路と;外導体
容器の開口を覆って外導体容器に固定されるカバーと;
カバーの下面に、中心軸の回りに90°の角度間隔で中
心軸から所定距離離隔して対称に配置され、各々が第1
乃至第4の可動電極のいずれか1つと面接触される第1
乃至第4の固定電極と;カバーの上面に配置され、それ
ぞれ第1乃至第4の固定電極と電気的に接続する第1乃
至第4の入出力端子とを備える。
【0021】本発明の第2の態様による同軸切替型3d
Bカプラは、中心軸をもち、一端が開口した中空の外導
体容器と;この外導体容器の底面上に中心軸の回りに9
0°の角度間隔で中心軸から所定距離離隔して対称に立
設配置された第1乃至第4の絶縁スタンドと;第1乃至
第4の絶縁スタンド上にそれぞれ開口側へ向けて突出し
て設けられた第1乃至第4の容器側電極と;第1乃至第
4の容器側電極間に接続され、3dBカプラとして動作
する平行伝送路と;外導体容器の開口を覆って外導体容
器に回転可能に結合されたカバーと;カバーの下面に、
中心軸の回りに90°の角度間隔で中心軸から所定距離
離隔して対称に配置され、各々が第1乃至第4の容器側
電極のいずれか1つと面接触される第1乃至第4のカバ
ー側電極と;カバーの上面に配置され、それぞれ第1乃
至第4のカバー側電極と電気的に接続する第1乃至第4
の入出力端子とを備える。
【0022】また、本発明による現用/予備テレビ送信
システムは、上記同軸切替型3dBカプラを使用した現
用/予備テレビ送信システムであって、同軸切替型3d
Bカプラは、第1乃至第4の入出力端子のうち中心軸を
中心として互いに対向配置された一対が入力端子とし
て、残りの一対が出力端子として使用され、一対の入力
端子の一方に接続された現用テレビ送信機と、一対の入
力端子の他方に接続された予備テレビ送信機と、一対の
出力端子にそれぞれ接続された一対のアンテナとを有す
る。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
【0024】図1を参照して、本発明の一実施例による
同軸切替型3dBカプラについて説明する。
【0025】図示の同軸切替型3dBカプラ10は、中
心軸10cをもち、一端が開口11aした中空の外導体
容器11を有する。この外導体容器11内の中央部には
回転円盤(回転ディスク)12が収容されており、この
回転円盤12は中心軸10cの回りに回転可能に配置さ
れている。外導体容器11内の底部にはモーター部13
が固定して収容されており、このモーター部13は回転
円盤12を中心軸10cの回りに回転駆動する。回転円
盤12の表面上には、第1乃至第4の絶縁スタンド14
−1〜14−4(但し、第2及び第3の絶縁スタンド1
4−2および14−3は隠れていて見えない)が、中心
軸10cの回りに90°の角度間隔で中心軸10cから
所定距離離隔して対称に立設配置されている。
【0026】第1乃至第4の絶縁スタンド14−1〜1
4−4上には、それぞれ、第1乃至第4の可動電極15
−1,15−2,15−3,および15−4が外導体容
器11の開口11a側へ向けて突出して設けられてい
る。第1乃至第4の可動電極15−1〜15−4間に
は、3dBカプラとして動作する平行伝送路16が接続
されている。図示の平行伝送路16は、各々が使用周波
数の4分の1波長の線路長をもち、第1の可動電極15
−1と第4の可動電極15−4間を接続する第1の伝送
路16−1と、第2の可動電極15−2と第3の可動電
極15−3間を接続する第2の伝送路16−2とを有
し、第1の伝送路16−1は第2の伝送路16−2とは
図示の如く互いに平行に配置されている。
【0027】外導体容器11の開口11aを覆って、カ
バー17が外導体容器11に固定される。このカバー1
7の下面には、第1乃至第4の固定電極18−1,18
−2,18−3,および18−4が、中心軸10cの回
りに90°の角度間隔で中心軸から所定距離離隔して対
称に配置されている。これら第1乃至第4の固定電極1
8−1〜18−4の各々は、後述するように、第1乃至
第4の可動電極15−1〜15−4のいずれか1つと面
接触する。また、カバー17の上面には第1乃至第4の
入出力端子19−1,19−2,19−3,および19
−4が配置されており、第1乃至第4の入出力端子19
−1〜19−4は、それぞれ、第1乃至第4の固定電極
18−1〜18−4と電気的に接続している。
【0028】図2を参照すると、モーター部13は、モ
ーター13−1と、第1および第2のギヤ13−2およ
び13−3と、クラッチ板13−4と、マイクロスイッ
チ13−5とを含む。
【0029】図3に、図1に示した同軸切替型3dBカ
プラ10を使用した現用/予備テレビ送信システムを示
す。図示の現用/予備テレビ送信システムは、1台の3
dBカプラ10´と2台の同軸切替器31および32と
の組み合わせから成る従来の切替回路の代わりに、1台
の同軸切替型3dBカプラ10を使用している。
【0030】この例では、同軸切替型3dBカプラ10
は、第1乃至第4の入出力端子19−1〜19−4のう
ち中心軸10cを中心として互いに対向配置された一対
(19−1および19−3)が入力端子として、残りの
一対(19−2および19−3)が出力端子として使用
される。入力端子19−1には現用テレビ送信機21が
接続され、入力端子19−3には予備テレビ送信機22
が接続されている。また、一対の出力端子19−2およ
び19−4にはそれぞれ一対のアンテナ26および27
が接続されている。
【0031】また、同軸切替型3dBカプラ10におい
て、第1乃至第4の入出力端子19−1〜19−4に
は、それぞれ、第1乃至第4の固定電極18−1〜18
−4を介して第1乃至第4の可動電極15−1〜15−
4が接続されている。
【0032】次に、この同軸切替型3dBカプラ10を
有する現用/予備テレビ送信システムの動作について説
明する。
【0033】最初に、現用テレビ送信機21が正常であ
り、現用テレビ送信機21を起動する場合の動作につい
て説明する。現用テレビ送信機21の送信信号は同軸切
替型3dBカプラ10の入力端子19−1に供給され
る。同軸切替型3dBカプラ10´において、この供給
された送信信号は、第1の可動電極15−1から第2の
可動電極15−2への第1の分岐送信信号と、第1の可
動電極15−1から第4の可動電極15−4への第2の
分岐送信信号とに分岐される。第1の分岐送信信号は入
力した送信信号に対して0°の位相をもち、第2の分岐
送信信号は入力した送信信号に対して−90°の位相を
もつ。すなわち、第1の分岐送信信号と第2の分岐送信
信号とは互いに90°の位相差をもつ。0°の位相をも
つ第1の分岐送信信号は出力端子19−2から第1のア
ンテナ26に給電される。−90°の位相をもつ第2の
分岐送信信号は出力端子19−4から第2のアンテナ2
7に給電される。すなわち、第1のアンテナ26で0
°、第2のアンテナ27で−90°の位相をもつ位相差
給電が行われる。
【0034】次に、現用テレビ送信機21が故障したこ
とに伴って、予備テレビ送信機22を起動する場合の動
作について説明する。予備テレビ送信機22の送信信号
は同軸切替型3dBカプラ10の入力端子19−3に供
給される。同軸切替型3dBカプラ10において、この
供給された送信信号は、第3の可動電極15−3から第
4の可動電極15−4への第1の分岐送信信号と、第3
の可動電極15−3から第2の可動電極15−2への第
2の分岐送信信号とに分岐される。第1の分岐送信信号
は入力した送信信号に対して0°の位相をもち、第2の
分岐送信信号は入力した送信信号に対して−90°の位
相をもつ。すなわち、第1の分岐送信信号と第2の分岐
送信信号とは互いに90°の位相差をもつ。0°の位相
をもつ第1の分岐送信信号は出力端子19−4から第2
のアンテナ27に給電される。−90°の位相をもつ第
2の分岐送信信号は出力端子19−2から第1のアンテ
ナ26に給電される。すなわち、第1のアンテナ26で
−90°、第2のアンテナ27で0°の位相をもつ位相
差給電が行われる。このままでは、現用テレビ送信機2
1を起動した場合とは、位相条件が逆転している。
【0035】従って、現用テレビ送信機21を起動した
場合と予備テレビ送信機22を起動した場合とで位相条
件を等しくするために、同軸切替型3dBカプラ10
を、図3の実線から破線に示すように切替える。すなわ
ち、例えば、回転円盤12(図1)をモーター部13に
よって反時計回りに4分の1(90°)回転する。この
状態では、第1乃至第4の入出力端子19−1〜19−
4には、それぞれ、第1乃至第4の固定電極18−1〜
18−4を介して第2,第3,第4,および第1の可動
電極15−2,15−3,15−4,および15−1が
接続される。
【0036】これにより、入力端子19−3から供給さ
れた送信信号は、第4の可動電極15−4から第3の可
動電極15−3への第1の分岐送信信号と、第4の可動
電極15−4から第1の可動電極15−1への第2の分
岐送信信号とに分岐される。0°の位相をもつ第1の分
岐送信信号は出力端子19−2から第1のアンテナ26
に給電され、−90°の位相をもつ第2の分岐送信信号
は出力端子19−4から第2のアンテナ27に給電され
る。
【0037】尚、上記同軸切替型3dBカプラ10の切
替えを、回転円盤12を時計回りに4分の1(90°)
回転することによって行っても良い。
【0038】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他この発明の要旨を逸脱しない範囲内で
種々変形しても同様に実施可能であることはいうまでも
ない。たとえば、上記実施例では、可動電極(容器側電
極)15−1〜15−4と固定電極(カバー側電極)1
8−1〜18−4との間の接触位置の切り替えを、回転
円盤12とモーター部13とを使用して自動的に行って
いるが、これらの切り替えを手動で行っても良いのは勿
論である。この場合、カバー17と外導体容器11とを
回転可能に結合すれば良い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の同軸切替型
3dBカプラは、同軸切替器の入出力端子間を接続する
内導体を平行伝送路に接続し、この平行伝送路に3dB
カプラの機能を持たせたため、回路規模を小さくできる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による同軸切替型3dBカプ
ラの内部構造を示す一部破断分解斜視図である。
【図2】図1に示した同軸切替型3dBカプラ中のモー
ター部の構成を詳細に示す一部破断分解斜視図である。
【図3】図1に示した同軸切替型3dBカプラを使用し
た場合の現用/予備テレビ送信システムを示す系統図で
ある。
【図4】従来の3dBカプラを使用した場合の現用/予
備テレビ送信システムを示す系統図である。
【符号の説明】
10 同軸切替型3dBカプラ 10c 中心軸 11 外導体容器 11a 開口 12 回転円盤(回転ディスク) 13 モーター部 14−1,14−4 絶縁スタンド 15−1〜15−4 可動電極(容器側電極) 16 平行伝送路 17 カバー 18−1〜18−4 固定電極(カバー側電極) 19−1〜19−4 入出力端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸をもち、一端が開口した中空の外
    導体容器と、 該外導体容器内の中央部に収容され、前記中心軸の回り
    に回転可能に配置された回転円盤と、 前記外導体容器内の底部に固定して収容され、前記回転
    円盤を前記中心軸の回りに回転駆動する駆動手段と、 前記回転円盤の表面上に前記中心軸の回りに90°の角
    度間隔で前記中心軸から所定距離離隔して対称に立設配
    置された第1乃至第4の絶縁スタンドと、 前記第1乃至第4の絶縁スタンド上にそれぞれ前記開口
    側へ向けて突出して設けられた第1乃至第4の可動電極
    と、 前記第1乃至第4の可動電極間に接続され、3dBカプ
    ラとして動作する平行伝送路と、 前記外導体容器の前記開口を覆って前記外導体容器に固
    定されるカバーと、 前記カバーの下面に、前記中心軸の回りに90°の角度
    間隔で前記中心軸から所定距離離隔して対称に配置さ
    れ、各々が前記第1乃至第4の可動電極のいずれか1つ
    と面接触される第1乃至第4の固定電極と、 前記カバーの上面に配置され、それぞれ前記第1乃至第
    4の固定電極と電気的に接続する第1乃至第4の入出力
    端子とを備える同軸切替型3dBカプラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の同軸切替型3dBカプラ
    を使用した現用/予備テレビ送信システムであって、 前記同軸切替型3dBカプラは、前記第1乃至第4の入
    出力端子のうち前記中心軸を中心として互いに対向配置
    された一対が入力端子として、残りの一対が出力端子と
    して使用され、 前記一対の入力端子の一方に接続された現用テレビ送信
    機と、 前記一対の入力端子の他方に接続された予備テレビ送信
    機と、 前記一対の出力端子にそれぞれ接続された一対のアンテ
    ナとを有する現用/予備テレビ送信システム。
  3. 【請求項3】 中心軸をもち、一端が開口した中空の外
    導体容器と、 該外導体容器の底面上に前記中心軸の回りに90°の角
    度間隔で前記中心軸から所定距離離隔して対称に立設配
    置された第1乃至第4の絶縁スタンドと、 前記第1乃至第4の絶縁スタンド上にそれぞれ前記開口
    側へ向けて突出して設けられた第1乃至第4の容器側電
    極と、 前記第1乃至第4の容器側電極間に接続され、3dBカ
    プラとして動作する平行伝送路と、 前記外導体容器の前記開口を覆って前記外導体容器に回
    転可能に結合されたカバーと、 前記カバーの下面に、前記中心軸の回りに90°の角度
    間隔で前記中心軸から所定距離離隔して対称に配置さ
    れ、各々が前記第1乃至第4の容器側電極のいずれか1
    つと面接触される第1乃至第4のカバー側電極と、 前記カバーの上面に配置され、それぞれ前記第1乃至第
    4のカバー側電極と電気的に接続する第1乃至第4の入
    出力端子とを備える同軸切替型3dBカプラ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の同軸切替型3dBカプラ
    を使用した現用/予備テレビ送信システムであって、 前記同軸切替型3dBカプラは、前記第1乃至第4の入
    出力端子のうち前記中心軸を中心として互いに対向配置
    された一対が入力端子として、残りの一対が出力端子と
    して使用され、 前記一対の入力端子の一方に接続された現用テレビ送信
    機と、 前記一対の入力端子の他方に接続された予備テレビ送信
    機と、 前記一対の出力端子にそれぞれ接続された一対のアンテ
    ナとを有する現用/予備テレビ送信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013511202A (ja) * 2009-12-02 2013-03-28 ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド デバイス選択構造

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JPS53139452A (en) * 1977-05-09 1978-12-05 Tektronix Inc Coaxial switch
JPS54130813A (en) * 1978-04-03 1979-10-11 R K B Mainichi Hoso Kk Non-break wave feed switching unit

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