JPH07254180A - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
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- JPH07254180A JPH07254180A JP6993394A JP6993394A JPH07254180A JP H07254180 A JPH07254180 A JP H07254180A JP 6993394 A JP6993394 A JP 6993394A JP 6993394 A JP6993394 A JP 6993394A JP H07254180 A JPH07254180 A JP H07254180A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気ヘッドを摺動させながら記録を行う光磁
気記録方式において使用される光磁気記録媒体として,
耐久性に優れたものを提供する。 【構成】 光磁気記録媒体において透明基板上に記録磁
性層を有し,その上に最大表面粗さRmaxが0.002
μm≦Rmax≦0.02μmの保護膜層を形成してなる
光磁気記録媒体において,前記保護膜層上に潤滑剤層を
有し、保護膜層の最大表面粗さRmaxと潤滑剤層の平均
膜厚tの間に1≦t/Rmax≦10の関係が成立し、保
護膜層に紫外線硬化樹脂を使用し、また潤滑剤としてシ
リコーンオイルと有機変性シリコーンオイルを含ませ
る。
気記録方式において使用される光磁気記録媒体として,
耐久性に優れたものを提供する。 【構成】 光磁気記録媒体において透明基板上に記録磁
性層を有し,その上に最大表面粗さRmaxが0.002
μm≦Rmax≦0.02μmの保護膜層を形成してなる
光磁気記録媒体において,前記保護膜層上に潤滑剤層を
有し、保護膜層の最大表面粗さRmaxと潤滑剤層の平均
膜厚tの間に1≦t/Rmax≦10の関係が成立し、保
護膜層に紫外線硬化樹脂を使用し、また潤滑剤としてシ
リコーンオイルと有機変性シリコーンオイルを含ませ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気ヘッドを摺動させ
ながら記録を行う光磁気記録方式において使用される光
磁気記録媒体に関わり,さらに詳しくは耐久性に優れた
光磁気記録媒体を提供するものである。
ながら記録を行う光磁気記録方式において使用される光
磁気記録媒体に関わり,さらに詳しくは耐久性に優れた
光磁気記録媒体を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録方式は,磁性薄膜を部分的に
キュリ−点または温度補償点を越えて昇温し,この部分
の保磁力を消滅させて外部から印加される記録磁界の方
向に磁化の向きを反転することを基本原理とするもの
で,光ファイルシステムやコンピュータの外部記憶装
置,あるいは音響,映像情報の記録装置等において実用
化されつつある。
キュリ−点または温度補償点を越えて昇温し,この部分
の保磁力を消滅させて外部から印加される記録磁界の方
向に磁化の向きを反転することを基本原理とするもの
で,光ファイルシステムやコンピュータの外部記憶装
置,あるいは音響,映像情報の記録装置等において実用
化されつつある。
【0003】そして,この光磁気記録方式に用いられる
光磁気記録媒体としては,一般にポリカーボネート等か
らなる透明基板の一方の面に膜面と垂直方向に磁化容易
軸を有し,かつ磁気光学効果の大きな記録磁性層,反射
層および誘電体層を積層することにより記録部を形成
し,透明基板側からレーザー光を照射して信号の読み取
りを行うようにしたものが知られている。
光磁気記録媒体としては,一般にポリカーボネート等か
らなる透明基板の一方の面に膜面と垂直方向に磁化容易
軸を有し,かつ磁気光学効果の大きな記録磁性層,反射
層および誘電体層を積層することにより記録部を形成
し,透明基板側からレーザー光を照射して信号の読み取
りを行うようにしたものが知られている。
【0004】ところで,光磁気記録方式の中でもオーバ
ーライト加能であることから,磁界変調方式への期待が
高まっている。
ーライト加能であることから,磁界変調方式への期待が
高まっている。
【0005】上記磁界変調方式は,印加磁界を高速で反
転することにより磁性薄膜に情報信号を書き込むもので
あって,磁界の印加は通常は磁界発生手段を有する磁気
ヘッドにより行われる。
転することにより磁性薄膜に情報信号を書き込むもので
あって,磁界の印加は通常は磁界発生手段を有する磁気
ヘッドにより行われる。
【0006】この場合,高速反転磁界を印加する磁気ヘ
ッドでは,種々の制約から非常に小さな磁場しか発生で
きず,なるべく磁気ヘッドを記録磁性層に近づける必要
がある。
ッドでは,種々の制約から非常に小さな磁場しか発生で
きず,なるべく磁気ヘッドを記録磁性層に近づける必要
がある。
【0007】例えば,データ記録用の光磁気ディスクの
場合,光磁気ディスク面と磁気ヘッド間の距離を0.1
mm以下にすることが望ましい。このように光磁気ディス
クと磁気ヘッドの距離が狭まると,磁気ヘッドのクラッ
シュ等を防止するために,光磁気ディスク側の寸法精度
を高めて面振れを抑える必要がある。
場合,光磁気ディスク面と磁気ヘッド間の距離を0.1
mm以下にすることが望ましい。このように光磁気ディス
クと磁気ヘッドの距離が狭まると,磁気ヘッドのクラッ
シュ等を防止するために,光磁気ディスク側の寸法精度
を高めて面振れを抑える必要がある。
【0008】しかしながら,基板がポリカーボネート等
からなる光磁気ディスクでは,面振れの抑制にも限度が
あり,光学ピックアップのフォーカスサーボのように磁
気ヘッドと光磁気ディスク面間の距離を一定に保つよう
なサーボをかけるか,あるいはハードディスクのよう
に,いわゆるフライングヘッドを採用せざるを得ない。
ところが,特に回転数300〜800rpm程度の低速回
転システムでは,フライングヘッドは使えず,前記距離
をコントロールするためには複雑なサーボを必要とす
る。
からなる光磁気ディスクでは,面振れの抑制にも限度が
あり,光学ピックアップのフォーカスサーボのように磁
気ヘッドと光磁気ディスク面間の距離を一定に保つよう
なサーボをかけるか,あるいはハードディスクのよう
に,いわゆるフライングヘッドを採用せざるを得ない。
ところが,特に回転数300〜800rpm程度の低速回
転システムでは,フライングヘッドは使えず,前記距離
をコントロールするためには複雑なサーボを必要とす
る。
【0009】また,回転数3600rpm程度の高速回転
システムの場合,磁気ヘッドがエアー・ベアリングを介
して浮上するフライングヘッドの採用が可能であるが,
スタートとストップ時のクラッシュの問題を回避する必
要がある。
システムの場合,磁気ヘッドがエアー・ベアリングを介
して浮上するフライングヘッドの採用が可能であるが,
スタートとストップ時のクラッシュの問題を回避する必
要がある。
【0010】さらに,サーボをかけてディスクとの距離
を一定とする場合にも,あるいはフライングヘッドを採
用する場合にも,いずれにしても磁気ヘッドと光磁気デ
ィスクの間に距離を持たせるものであるので,光磁気デ
ィスク側においても,記録磁性層を低磁界で書き込みが
できるような磁性薄膜としなければならない。
を一定とする場合にも,あるいはフライングヘッドを採
用する場合にも,いずれにしても磁気ヘッドと光磁気デ
ィスクの間に距離を持たせるものであるので,光磁気デ
ィスク側においても,記録磁性層を低磁界で書き込みが
できるような磁性薄膜としなければならない。
【0011】そこで,磁気ヘッドを光磁気記録媒体に対
して摺動させながら記録を行う光磁気記録方式が考えら
れる。
して摺動させながら記録を行う光磁気記録方式が考えら
れる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この場合には磁気ヘッ
ドの摺動による傷付き,摩耗等が問題となる。
ドの摺動による傷付き,摩耗等が問題となる。
【0013】本発明は,かかる課題を解消すべく提案さ
れたものであって,磁気ヘッドを摺動させた場合にも十
分な耐久性を確保し得る光磁気記録媒体を提供すること
を目的とする。
れたものであって,磁気ヘッドを摺動させた場合にも十
分な耐久性を確保し得る光磁気記録媒体を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記の目的を
達成すべく種々検討を行った結果なされたもので,本発
明の光磁気記録媒体は,透明基板上に少なくとも光磁気
記録層を有し,その上に保護膜層を形成してなる光磁気
記録媒体において,保護膜の最大表面粗さRmaxと潤滑
剤層の平均膜厚tの間にある関係があることを見いだし
た結果生まれたものである。すなわち、保護膜層の表面
に、保護膜の最大表面粗さRmaxと潤滑剤層の平均膜厚
tの間に1≦ t/Rmax≦10の関係を満たす潤滑剤層
を設けることを特徴とするものである。
達成すべく種々検討を行った結果なされたもので,本発
明の光磁気記録媒体は,透明基板上に少なくとも光磁気
記録層を有し,その上に保護膜層を形成してなる光磁気
記録媒体において,保護膜の最大表面粗さRmaxと潤滑
剤層の平均膜厚tの間にある関係があることを見いだし
た結果生まれたものである。すなわち、保護膜層の表面
に、保護膜の最大表面粗さRmaxと潤滑剤層の平均膜厚
tの間に1≦ t/Rmax≦10の関係を満たす潤滑剤層
を設けることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】本発明に従えば、光磁気記録媒体の磁気ヘッド
を配置する側に耐摩耗性に優れた紫外線硬化樹脂保護膜
を形成し、さらにその保護膜上にその保護膜の最大表面
粗さRmaxに対し、1≦t/Rmax≦10の潤滑剤層を形
成することにより磁気ヘッドの吸着が起こらず,低摩擦
で安定した磁気ヘッド走行性と摩耗や損傷に対する十分
な耐久性を確保できる。
を配置する側に耐摩耗性に優れた紫外線硬化樹脂保護膜
を形成し、さらにその保護膜上にその保護膜の最大表面
粗さRmaxに対し、1≦t/Rmax≦10の潤滑剤層を形
成することにより磁気ヘッドの吸着が起こらず,低摩擦
で安定した磁気ヘッド走行性と摩耗や損傷に対する十分
な耐久性を確保できる。
【0016】即ち、t/Rmaxが1未満であると十分な
潤滑性能が発揮できないため摩擦係数が大きくなり十分
な磁気ヘッド走行性を確保できない。逆にt/Rmaxが
10を越えると磁気ヘッドと光磁気ディスクが張り付き
状態を起こし、十分な磁気ヘッド走行性を確保できな
い。
潤滑性能が発揮できないため摩擦係数が大きくなり十分
な磁気ヘッド走行性を確保できない。逆にt/Rmaxが
10を越えると磁気ヘッドと光磁気ディスクが張り付き
状態を起こし、十分な磁気ヘッド走行性を確保できな
い。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明のについて
更に詳細に説明する。
更に詳細に説明する。
【0018】図1は実施例に係わる光磁気記録媒体の断
面構造を示す。この図から明らかなように、本例の光磁
気記憶媒体は、透明基板1の信号面2に、第1の誘電体
層3と、磁性層4と第2の誘電体層5と、反射層6とを
順次積層し、この反射層6の表面を保護層7にて被い、
更にこの保護層7の表面に潤滑層8を形成してなる。透
明基板1は、ガラスなどの透明セラミック材料や、ポリ
カーボネイト樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポ
リメチルペンテン樹脂、ポリオレフィン樹脂、エポキシ
樹脂等の透明樹脂材料などをもって所望の形状及び寸法
に形成される。この透明基板1の片面には、記録再生用
レーザビームの案内溝やプリビット列などのプリフォー
マットパターン2aが微細な凹凸状に形成されており、
信号面2を形成している。なおプリフォーマットパター
ン2aの形成方法や配列等については公知に属する技術
であり、かつ本発明の要旨でもないので、説明を省略す
る。これらについては光磁気ディスクの種類に応じて、
公知に属する適切の技術を応用できる。
面構造を示す。この図から明らかなように、本例の光磁
気記憶媒体は、透明基板1の信号面2に、第1の誘電体
層3と、磁性層4と第2の誘電体層5と、反射層6とを
順次積層し、この反射層6の表面を保護層7にて被い、
更にこの保護層7の表面に潤滑層8を形成してなる。透
明基板1は、ガラスなどの透明セラミック材料や、ポリ
カーボネイト樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポ
リメチルペンテン樹脂、ポリオレフィン樹脂、エポキシ
樹脂等の透明樹脂材料などをもって所望の形状及び寸法
に形成される。この透明基板1の片面には、記録再生用
レーザビームの案内溝やプリビット列などのプリフォー
マットパターン2aが微細な凹凸状に形成されており、
信号面2を形成している。なおプリフォーマットパター
ン2aの形成方法や配列等については公知に属する技術
であり、かつ本発明の要旨でもないので、説明を省略す
る。これらについては光磁気ディスクの種類に応じて、
公知に属する適切の技術を応用できる。
【0019】第1の誘電体層3は、透明基板1と磁性層
4との間で再生用レーザビームを多重干渉させ、見かけ
上の磁気光学効果を大きくするために設けられているも
のであって、透明基板1よりも屈折率が大きな無機誘電
体をもって形成される。
4との間で再生用レーザビームを多重干渉させ、見かけ
上の磁気光学効果を大きくするために設けられているも
のであって、透明基板1よりも屈折率が大きな無機誘電
体をもって形成される。
【0020】磁性層4は、公知に属する任意の磁気光学
効果を呈する材料をもって形成できるが、カー回転角や
ファラデー回転角などの磁気光学効果が大きいことなど
から、希土類−遷移金属系の非晶質垂直磁化膜が特に好
適である。
効果を呈する材料をもって形成できるが、カー回転角や
ファラデー回転角などの磁気光学効果が大きいことなど
から、希土類−遷移金属系の非晶質垂直磁化膜が特に好
適である。
【0021】第2の誘電体層5は、磁性層4と反射層6
との間で再生用レーザビームを多重干渉させ、見かけ上
の磁気光学効果を大きくするために設けられたものであ
って、前記第1の誘電体層3と同様の無機誘電体をもっ
て形成される。
との間で再生用レーザビームを多重干渉させ、見かけ上
の磁気光学効果を大きくするために設けられたものであ
って、前記第1の誘電体層3と同様の無機誘電体をもっ
て形成される。
【0022】反射層6は、媒体の反射率を高め、光磁気
記録媒体からの再生信号出力を高めるものであって、例
えばアルミニウムや金、あるいはこれらの各金属を主成
分とする合金などをもって形成される。前記の各層3〜
6は、スパッタリングや真空蒸着などの真空成膜法によ
って連続的に形成できる。
記録媒体からの再生信号出力を高めるものであって、例
えばアルミニウムや金、あるいはこれらの各金属を主成
分とする合金などをもって形成される。前記の各層3〜
6は、スパッタリングや真空蒸着などの真空成膜法によ
って連続的に形成できる。
【0023】保護層7は紫外線硬化樹脂樹脂をもって形
成されるのが望ましい。紫外線硬化樹脂としては、公知
に属するすべてのものを用いることができる。又、保護
層7の膜厚は、0.1μm〜50μm程度とするのが好
ましい。保護層7の膜厚が50μmを越えると、ともす
れば磁性層4に達する磁界の強さが小さくなって記録時
または消去時に大きな記録電流が必要となり、逆に、保
護層7の膜厚が0.1μm未満であると充分な耐衝撃性
などを発揮できなくなる恐れがあるからである。該保護
層7は、スプレーコート、スピン塗布法等により形成で
きる。該保護膜の最大表面粗さRmaxは使用する紫外線
硬化樹脂の種類、塗布方法、硬化条件によって制御する
ことができるが、他の物理的あるいは化学的処理によっ
ても表面の粗さを制御してもよい。例えば、紫外線硬化
樹脂にフィラーを添加し、これを塗布することにより無
数の突起を形成するごとができる。また、紫外線硬化樹
脂による保護膜を形成した後、保護膜表面をラッピング
テープで研磨することにより表面に凹凸を形成してもよ
い。
成されるのが望ましい。紫外線硬化樹脂としては、公知
に属するすべてのものを用いることができる。又、保護
層7の膜厚は、0.1μm〜50μm程度とするのが好
ましい。保護層7の膜厚が50μmを越えると、ともす
れば磁性層4に達する磁界の強さが小さくなって記録時
または消去時に大きな記録電流が必要となり、逆に、保
護層7の膜厚が0.1μm未満であると充分な耐衝撃性
などを発揮できなくなる恐れがあるからである。該保護
層7は、スプレーコート、スピン塗布法等により形成で
きる。該保護膜の最大表面粗さRmaxは使用する紫外線
硬化樹脂の種類、塗布方法、硬化条件によって制御する
ことができるが、他の物理的あるいは化学的処理によっ
ても表面の粗さを制御してもよい。例えば、紫外線硬化
樹脂にフィラーを添加し、これを塗布することにより無
数の突起を形成するごとができる。また、紫外線硬化樹
脂による保護膜を形成した後、保護膜表面をラッピング
テープで研磨することにより表面に凹凸を形成してもよ
い。
【0024】潤滑層8を構成する潤滑性材料としてはパ
ラフィン油、脂肪酸エステル、油脂、シリコーンオイ
ル、パーフルオロポリエーテル等潤滑性を示すものであ
れば公知一般の全ての潤滑性材料が使用できるが、シリ
コーンオイルあるいは有機変性シリコーンオイル含むこ
とが望ましい。シリコーンオイルとしてはジメチルシリ
コーンオイル、ジメチルシリコーンオイルのメチル基の
一部をフェニル基あるいは水素原子に置換したメチルフ
ェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコ
ーンオイル等がある。変性有機シリコーンオイルとして
はジメチルシリコーンオイルのメチル基の一部をアルキ
ル基に置換したアルキル変性シリコーンオイル、フッ化
アルキル基に置換したフッ素変性シリコーンオイル、ポ
リエチレンオキシドやポリプロピレンオキシドなどのポ
リエーテルをジメチルシリコーンオイル末端あるいは側
鎖に導入したポリエーテル変性シリコーンオイル、末端
あるいは側鎖にアミノ基を導入したアミノ変性シリコー
ン、末端あるいは側鎖を脂肪酸によりエステル化した脂
肪酸変性シリコーン末端あるいは側鎖にエポキシ基を導
入したエポキシ変性シリコーン、末端あるいは側鎖にカ
ルボキシ基を導入したカルボキシ変性シリコーン、末端
あるいは側鎖にメルカプト基を導入したメルカプト変性
シリコーン等がある。シリコーンオイルの粘度は100
cSt以上が好ましく、1000cSt以上のものがよ
り好ましい。
ラフィン油、脂肪酸エステル、油脂、シリコーンオイ
ル、パーフルオロポリエーテル等潤滑性を示すものであ
れば公知一般の全ての潤滑性材料が使用できるが、シリ
コーンオイルあるいは有機変性シリコーンオイル含むこ
とが望ましい。シリコーンオイルとしてはジメチルシリ
コーンオイル、ジメチルシリコーンオイルのメチル基の
一部をフェニル基あるいは水素原子に置換したメチルフ
ェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコ
ーンオイル等がある。変性有機シリコーンオイルとして
はジメチルシリコーンオイルのメチル基の一部をアルキ
ル基に置換したアルキル変性シリコーンオイル、フッ化
アルキル基に置換したフッ素変性シリコーンオイル、ポ
リエチレンオキシドやポリプロピレンオキシドなどのポ
リエーテルをジメチルシリコーンオイル末端あるいは側
鎖に導入したポリエーテル変性シリコーンオイル、末端
あるいは側鎖にアミノ基を導入したアミノ変性シリコー
ン、末端あるいは側鎖を脂肪酸によりエステル化した脂
肪酸変性シリコーン末端あるいは側鎖にエポキシ基を導
入したエポキシ変性シリコーン、末端あるいは側鎖にカ
ルボキシ基を導入したカルボキシ変性シリコーン、末端
あるいは側鎖にメルカプト基を導入したメルカプト変性
シリコーン等がある。シリコーンオイルの粘度は100
cSt以上が好ましく、1000cSt以上のものがよ
り好ましい。
【0025】本発明における潤滑層の形成方法は,いか
なる方法によってもよいが、上記潤滑剤を溶媒に溶解し
て得られた溶液をスピンコーター,ロールコーターある
いはバーコータ等により保護膜層上に塗布して乾燥する
ことによって形成することができる。
なる方法によってもよいが、上記潤滑剤を溶媒に溶解し
て得られた溶液をスピンコーター,ロールコーターある
いはバーコータ等により保護膜層上に塗布して乾燥する
ことによって形成することができる。
【0026】潤滑の膜厚は以下,本発明の具体的な実施
例について説明するが,本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではない。
例について説明するが,本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではない。
【0027】実施例1 作製した光磁気ディスクの記録部は4層構造であり、そ
の膜厚は下記の通りである。
の膜厚は下記の通りである。
【0028】 第1の誘電体層 Si3N4 1000A 記録磁性層 Te-Fe-Co-Cr 230A 第2の誘電体層 Si3N4 500A 反射層 Al 700A 上記構成を有する光磁気ディスクAの反射膜の上に粘度
100cPの紫外線硬化樹脂Aをもちいて厚さ10μm
の保護膜を形成した。そのときの保護膜のRmaxは0.
005μmであった。
100cPの紫外線硬化樹脂Aをもちいて厚さ10μm
の保護膜を形成した。そのときの保護膜のRmaxは0.
005μmであった。
【0029】この保護膜上に ジメチルシリコーンオイル(粘度30000cSt) 52重量部 ヘキサン 10000重量部 からなる溶液をスピンコートにより塗布して光磁気ディ
スク1を得た。
スク1を得た。
【0030】実施例2 実施例1の潤滑剤の代わりに保護膜層の上に ジメチルシリコーンオイル(粘度30000cSt) 50重量部 ヘキサン 19000重量部 からなる溶液をスピンコートにより塗布する以外は実施
例1と同様にして光磁気ディスク2を得た。
例1と同様にして光磁気ディスク2を得た。
【0031】実施例3 実施例1の光磁気ディスクAの反射膜の上に 紫外線硬化樹脂B(粘度80cP) 100重量部 ヘキサン 5重量部 からなる樹脂溶液を用いて厚さ8μmの保護膜を形成し
た。そのときの保護膜のRmaxは0.013μmであっ
た。
た。そのときの保護膜のRmaxは0.013μmであっ
た。
【0032】この保護膜上に ジメチルシリコーンオイル(粘度30000cSt) 20重量部 ヘキサン 10000重量部 からなる溶液をスピンコートにより塗布して光磁気ディ
スク3を得た。
スク3を得た。
【0033】比較例1 実施例1の潤滑剤を塗布しない光磁気ディスクAを光磁
気ディスク4にした。 比較例2 実施例1の潤滑剤の代わりに保護膜層の上に ジメチルシリコーンオイル(粘度30000cSt) 4重量部 ヘキサン 10000重量部 からなる溶液をスピンコートにより塗布して光磁気ディ
スク5を得た。
気ディスク4にした。 比較例2 実施例1の潤滑剤の代わりに保護膜層の上に ジメチルシリコーンオイル(粘度30000cSt) 4重量部 ヘキサン 10000重量部 からなる溶液をスピンコートにより塗布して光磁気ディ
スク5を得た。
【0034】比較例3 実施例1の潤滑剤の代わりに保護膜層の上に ジメチルシリコーンオイル(粘度30000cSt) 100重量部 ヘキサン 10000重量部 からなる溶液をスピンコートにより塗布して光磁気ディ
スク6を得た。
スク6を得た。
【0035】上記光磁気ディスクについて、ジンバル構
造を有する磁気ヘッドを摩擦測定機に取り付けて、光磁
気ディスクの半径23mmの位置に接触させ、磁気ヘッ
ドに1gの荷重がかかるようにした後、光磁気ディスク
を500rpmで回転させ、摩擦係数を測定した。
造を有する磁気ヘッドを摩擦測定機に取り付けて、光磁
気ディスクの半径23mmの位置に接触させ、磁気ヘッ
ドに1gの荷重がかかるようにした後、光磁気ディスク
を500rpmで回転させ、摩擦係数を測定した。
【0036】
【表1】
【0037】なお、保護膜の最大表面粗さRmaxは原子
間力顕微鏡で潤滑剤を塗布する前の光磁気ディスクの保
護膜表面を任意に20点測定し、その平均値から求め
た。
間力顕微鏡で潤滑剤を塗布する前の光磁気ディスクの保
護膜表面を任意に20点測定し、その平均値から求め
た。
【0038】t/Rmaxは、光磁気ディスクを蛍光x線
分析装置を用いて測定し、あらかじめ求めておいたケイ
素量と潤滑剤層の膜厚の較正曲線から潤滑剤層の膜厚を
求めて計算した。
分析装置を用いて測定し、あらかじめ求めておいたケイ
素量と潤滑剤層の膜厚の較正曲線から潤滑剤層の膜厚を
求めて計算した。
【0039】
【発明の効果】上記表1から明かなように,実施例1か
ら3で得られた光磁気ディスクは,比較例1で得られた
光磁気ディスクに比較し,いずれも摩擦係数が低い。こ
のことからこの発明によって得られる光磁気記録媒体
は,磁気ヘッドを摺動させた場合の耐久性が一段と向上
することがわかる。
ら3で得られた光磁気ディスクは,比較例1で得られた
光磁気ディスクに比較し,いずれも摩擦係数が低い。こ
のことからこの発明によって得られる光磁気記録媒体
は,磁気ヘッドを摺動させた場合の耐久性が一段と向上
することがわかる。
【図1】本発明に係る光磁気記録記録媒体の縦断面図で
ある。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 透明基板上に記録磁性層を有し,その上
に最大表面粗さRmaxが0.002μm≦Rmax≦0.0
2μmの保護膜層を形成してなる光磁気記録媒体におい
て,前記保護膜層上に潤滑剤層を有し,保護膜層の最大
表面粗さRmaxと潤滑剤層の平均膜厚tの間に1≦t/
Rmax≦10の関係が成立することを特徴とする光磁気
記録媒体。 - 【請求項2】 前記保護膜層に紫外線硬化樹脂を使用
し、また潤滑剤が少なくともをシリコーンオイルあるい
は有機変性シリコーンオイル含むことを特徴とする請求
項1記載の光磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6993394A JPH07254180A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 光磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6993394A JPH07254180A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 光磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07254180A true JPH07254180A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=13416971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6993394A Pending JPH07254180A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 光磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07254180A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6625107B2 (en) | 1998-09-24 | 2003-09-23 | Fujitsu Limited | Magneto-optical recording medium having lubrication on both sides |
US7050385B2 (en) | 2000-02-08 | 2006-05-23 | Tosoh Corporation | Optical recording medium |
-
1994
- 1994-03-14 JP JP6993394A patent/JPH07254180A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6625107B2 (en) | 1998-09-24 | 2003-09-23 | Fujitsu Limited | Magneto-optical recording medium having lubrication on both sides |
US7050385B2 (en) | 2000-02-08 | 2006-05-23 | Tosoh Corporation | Optical recording medium |
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