JPH07253632A - 熱定着性感光記録材料およびその製造方法 - Google Patents

熱定着性感光記録材料およびその製造方法

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JPH07253632A
JPH07253632A JP7013198A JP1319895A JPH07253632A JP H07253632 A JPH07253632 A JP H07253632A JP 7013198 A JP7013198 A JP 7013198A JP 1319895 A JP1319895 A JP 1319895A JP H07253632 A JPH07253632 A JP H07253632A
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JP
Japan
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alkyl group
heat
pyrazolone
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JP7013198A
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English (en)
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Tatsuya Meguro
達哉 目黒
Nobuhisa Danou
展久 段王
Tetsuo Tsuchida
哲夫 土田
Naoto Arai
直人 新井
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】紫外線照射により直接発色し、熱による定着が
可能で、しかも暗所での長期生保存性にも優れた熱定着
性感光記録材料を提供する。 【構成】少なくとも、1,3−ジフェニル−4−(4−
N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−アセチ
ル−5−ピラゾロンの如き特定のピラゾロン系ロイコ化
合物と、ヒドロキノン誘導体および酸性物質の三成分
を、相互に溶解した状態で含有する非晶質で構成した記
録層を有する熱定着性感光記録材料。ピラゾロン系ロイ
コ化合物、ヒドロキノン誘導体および酸性物質を、有機
溶剤あるいは電子線硬化性プレポリマー及び/又はモノ
マーに溶解し、支持体上に塗布した後、乾燥あるいは電
子線照射して目的とする熱定着性感光記録材料を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紫外線照射により直接発
色し、次いで加熱することにより容易に定着できる熱定
着性感光記録材料、及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光照射により直接発色する感光性記録材
料としては種々提案されている。それらは主として発色
剤と光活性剤の化学反応による発色を利用したものであ
り、例えば発色剤として色素前駆体または色素構成要素
を用い、光活性剤としてポリハロアルカン系化合物等を
用い、これを紫外線照射により記録するものがフリーラ
ジカル写真としてよく知られている。これらは、紫外線
照射により光活性剤が分解し、その際生じるフリーラジ
カルまたは酸に基づいて色素画像が形成されるものであ
るが、実用に際してはこの光活性剤の毒性が衛生上大き
な問題である。また、一般に上記のような光活性剤を用
いた感光記録材料は、熱や湿気に対して弱く経時安定性
に劣る傾向がある。また、これらの感光記録材料におけ
る画像の定着法としては、熱により光活性剤を揮発させ
る方法、溶剤により光活性剤を溶出する方法、熱により
光活性剤を共存する定着剤と反応させる方法等が知られ
ている。しかし、これらの定着法は操作が煩雑であった
り、定着効率が低かったり、また安全衛生上問題がある
等のなんらかの欠点を有しており実用上満足できるもの
ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
ハロアルカン系化合物の様な有害物質を含有せず、した
がって衛生上の問題がなく、紫外線照射により直接発色
し、熱による定着が容易で、しかも暗所での長期生保存
性にも優れた熱定着性感光記録材料を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ポリハロ
アルカン系化合物のような有害物質を使用しない、光照
射により直接発色し、加熱により定着し得る熱定着性感
光記録材料について鋭意研究を重ねた結果、以下に示す
3成分を必須成分とする熱定着性感光記録材料が光に対
し高感度で発色し、加熱により容易に定着し得ることを
見出し本発明をなすに至った。
【0005】即ち、上記の目的は、発色剤として機能す
る下記一般式(1)で表されるピラゾロン系ロイコ化合
物と、発色助剤または定着助剤として機能するヒドロキ
ノン誘導体および酸性物質を相互に溶解した状態で含有
する非晶質で構成した記録層を、支持体上に形成せしめ
ることで達成される。尚、記録層は、任意成分として結
合剤を併用し、4成分を相互に溶解した状態で含有する
非晶質として構成することもできる。
【0006】
【化4】
【0007】〔一般式(1)において、R1 はアルキル
基、アルコキシアルキル基または置換基を有してもよい
アリール基を、R2 ,R3 は置換基を有してもよいアル
キル基または置換基を有してもよいアリール基を、R4
は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有しても
よいアリール基または置換基を有してもよいアミノ基
を、R5 ,R6 はそれぞれアルキル基、アルコキシル基
またはハロゲン原子を示し、pは0または1〜5の整数
を、qは0または1〜4の整数を示す。〕
【0008】また、本発明の熱定着性感光記録材料は、
特定のピラゾロン系ロイコ化合物,ヒドロキノン誘導
体,酸性物質および任意成分としての結合剤を共に有機
溶剤に溶解し、又は、ピラゾロン系ロイコ化合物,ヒド
ロキノン誘導体および酸性物質を、これら3成分の溶剤
及び結合剤として機能する電子線硬化性プレポリマー及
び/又はモノマーに溶解して調製した記録層用塗液を支
持体上に塗布したのち、乾燥または電子線照射すること
で記録層を硬化させて製造することができる。なお、有
機溶剤または電子線硬化性プレポリマー及び/又はモノ
マーに溶解した後、これらを水中に分散して記録層用塗
液とすることもできる。
【0009】
【作用】本発明において、発色剤として使用される上記
特定のピラゾロン系ロイコ化合物は、実質的に無色かつ
不揮発性の安定な化合物であって、このもの自体は紫外
線照射によりほとんど発色性を示さない。ところが、こ
の特定のピラゾロン系ロイコ化合物と発色助剤であるヒ
ドロキノン誘導体および酸性物質の三成分が、相互に溶
解し合って形成された非晶質は、紫外線が照射される
と、その作用機構は定かではないが、ピラゾロン系ロイ
コ化合物の色素化反応を生じ、アゾメチン色素が生成さ
れるものである。したがって、本発明の熱定着性感光記
録材料における紫外線照射による発色、すなわち画像形
成はこのアゾメチン色素生成に基ずくものである。ま
た、いったん生成したアゾメチン色素は通常の条件下で
は無色化することのない安定な色素であるので、色素画
像の長期間の保存が可能である。
【0010】本発明の熱定着性感光記録材料の発色色調
は、各必須成分の種類や結合剤等の種類、あるいはこれ
らの配合比率等により影響されるが、概ね赤紫〜青紫色
である。
【0011】一方、特定のピラゾロン系ロイコ化合物自
体は、加熱により、かなり低感度ではあるがむしろ色素
を生成する性質がある。ところが、これにさらに本発明
の定着助剤であるヒドロキノン誘導体および酸性物質が
共存すると、加熱によるピラゾロン系ロイコ化合物の色
素化反応を生じず、且つ紫外線に対して不活性となる。
従って、本発明の感光記録材料を紫外線照射処理によっ
て発色させたのち加熱処理を施すと、感光記録材料の定
着ができるのである。なお、加熱定着時における上記三
成分の作用機構については定かではないが、共存するヒ
ドロキノン誘導体および酸性物質の影響によって、ピラ
ゾロン系ロイコ化合物が無色の不活性分子種に変化する
ものと推測される。
【0012】前記一般式(1)で示されるピラゾロン系
ロイコ化合物において、R1 はアルキル基、アルコキシ
アルキル基または置換基を有してもよいアリール基を示
すが、ここでアリール基とはフェニル基、ナフチル基ま
たは複素芳香環残基を示し、その置換基としては、アル
キル基、アルコキシル基、ハロゲン原子等が挙げられ
る。なお、合成のしやすさの点で、R1 としては、これ
らのうちでもC1 〜C4のアルキル基またはフェニル基
が好ましく、特にC1 〜C4 のアルキル基が好ましい。
【0013】R2 ,R3 は置換基を有してもよいアルキ
ル基または置換基を有してもよいアリール基を示すが、
アルキル基の置換基としてはアリール基、アルコキシル
基、ヒドロキシル基、アルキルスルホニルアミノ基等が
例示でき、アリール基の置換基としては、アルキル基、
アルコキシル基、ハロゲン原子等が挙げられる。なお、
合成のしやすさの点で、R2 およびR3 としては、これ
らのうちでも、置換基としてC1 〜C4 のアルコキシル
基、ヒドロキシル基またはC1 〜C4 のアルキルスルホ
ニルアミノ基を有してもよいC1 〜C4 のアルキル基が
好ましい。
【0014】R4 は置換基を有してもよいアルキル基、
置換基を有してもよいアリール基または置換基を有して
もよいアミノ基を示すが、アルキル基の置換基として
は、アリール基、アルコキシル基、アリールオキシ基、
アシルアミノ基、N−置換カルバモイル基、N−置換ス
ルファモイル基等が挙げられ、アリール基の置換基とし
ては、アルキル基、アルコキシル基、アリールオキシ
基、ハロゲン原子、アリールアルキル基、アリールアル
コキシ基、アリールオキシアルコキシル基、アリールス
ルホニルアルコキシ基、アシルアミノ基、アルキルスル
ホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、N−置
換カルバモイル基、N−置換スルファモイル基等が挙げ
られる。また、アミノ基の置換基としては、アルキル
基、アリール基、アルキルカルボニル基、アリールカル
ボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基等が挙げられ、ここでそれぞれのアルキル基およびア
リール基はさらに置換基を有してもよく、アルキル基の
置換基としては、アリール基、アルコキシル基、アリー
ルオキシ基、アシルアミノ基、N−置換カルバモイル
基、N−置換スルファモイル基等が、アリール基の置換
基としては、アルキル基、アルコキシル基、アリールオ
キシ基、ハロゲン原子、アリールアルキル基、アリール
アルコキシ基、アリールオキシアルコキシ基、アリール
スルホニルアルコキシ基、イミド基、アシルアミノ基、
アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミ
ノ基、N−置換カルバモイル基、N−置換スルファモイ
ル基等が挙げられる。
【0015】なお、R4 として、置換基を有してもよい
アロイルアミノ基または置換基を有してもよいアリール
基を有するピラゾロン系ロイコ化合物を用いた熱定着性
感光記録材料は、その他のものより光発色性および熱定
着性が優れており、記録および定着プロセスの迅速化を
はかるうえで好ましいものである。なかでも、R4 とし
て置換基を有してもよいアリール基を有するものが好ま
しく、特に置換基としてC1 〜C4 のアルキル基、C1
〜C4 のアルコキシル基またはハロゲン原子を有しても
よいフェニル基または置換基としてC1 〜C4 のアルキ
ル基、C1 〜C 4 のアルコキシル基またはハロゲン原子
を有してもよいナフチル基を有するものが好ましい。
【0016】かかるピラゾロン系ロイコ化合物の具体例
としては、例えば下記のものが挙げられる。1−フェニ
ル−3−メチル−4−(4−N,N−ジメチルアミノフ
ェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロ
ン、1−フェニル−3−メチル−4−(4−N,N−ジ
エチルアミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−
5−ピラゾロン、1−フェニル−3−メチル−4−(4
−N,N−ジエチルアミノ−2−メチルフェニルアミ
ノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェ
ニル−3−メチル−4−(4−N,N−ジエチルアミノ
フェニルアミノ)−4−ベンゾイルアミノ−5−ピラゾ
ロン、1−フェニル−3−tert−ブチル−4−(4−
N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−アセチ
ルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−ドデシ
ル−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミ
ノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−
(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−メチル−4
−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4
−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1,3−ジフェニ
ル−4−(4−N,N−ジメチルアミノフェニルアミ
ノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1,3−
ジフェニル−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニ
ルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、
1,3−ジフェニル−4−(4−N,N−ジブチルアミ
ノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾ
ロン、1,3−ジフェニル−4−(4−N,N−ジエチ
ルアミノ−2−メチルフェニルアミノ)−4−アセチル
アミノ−5−ピラゾロン、1,3−ジフェニル−4−
(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メトキシフェニル
アミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1,
3−ジフェニル−4−(4−N,N−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−
5−ピラゾロン、1,3−ジフェニル−4−〔4−N−
エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノフェニル
アミノ〕−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1,
3−ジフェニル−4−〔4−N−エチル−N−(2−メ
チルスルホニルアミノエチル)アミノフェニルアミノ〕
−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1,3−ジフ
ェニル−4−〔4−N−エチル−N−(2−メトキシエ
チル)アミノフェニルアミノ〕−4−アセチルアミノ−
5−ピラゾロン、1,3−ジフェニル−4−(4−N,
N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−ベンゾイル
アミノ−5−ピラゾロン、1,3−ジフェニル−4−
(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−
p−トルオイルアミノ−5−ピラゾロン、
【0017】1−フェニル−3−p−トリル−4−(4
−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−アセ
チルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−p−
トリル−4−(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メチ
ルフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾ
ロン、1−フェニル−3−p−メトキシフェニル−4−
(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−
アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−
(2,4−キシリル)−4−(4−N,N−ジエチルア
ミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラ
ゾロン、1−フェニル−3−p−クメニル−4−(4−
N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−アセチ
ルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−o−ト
リル−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミ
ノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェ
ニル−3−p−クロロフェニル−4−(4−N,N−ジ
エチルアミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−
5−ピラゾロン、1−p−トリル−3−フェニル−4−
(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−
アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−メシチル−3−
フェニル−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニル
アミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−
p−メトキシフェニル−3−フェニル−4−(4−N,
N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−アセチルア
ミノ−5−ピラゾロン、1−(2,4,6−トリクロロ
フェニル)−3−フェニル−4−(4−N,N−ジエチ
ルアミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−
ピラゾロン、1−フェニル−3−〔3−(2,4−ジ−
tert−ペンチルフェノキシアセチルアミノ)フェニル〕
−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)
−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル
−3−〔3−(フェニルスルホニルアミノ)フェニル〕
−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)
−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル
−3−(1−ナフチル)−4−(4−N,N−ジメチル
アミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピ
ラゾロン、1−フェニル−3−(2−ナフチル)−4−
(4−N,N−ジメチルアミノフェニルアミノ)−4−
アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−
(1−ナフチル)−4−(4−N,N−ジエチルアミノ
フェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロ
ン、
【0018】1−フェニル−3−(1−ナフチル)−4
−(4−N,N−ジブチルアミノフェニルアミノ)−4
−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3
−(1−ナフチル)−4−(4−N,N−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ
−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−(1−ナフチ
ル)−4−(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メトキ
シフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾ
ロン、1−フェニル−3−(1−ナフチル)−4−(4
−N,N−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニルアミ
ノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェ
ニル−3−(1−ナフチル)−4−〔4−N−エチル−
N−(2−ヒドロキシエチル)アミノフェニルアミノ〕
−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル
−3−(1−ナフチル)−4−〔4−N−エチル−N−
(2−メチルスルホニルアミノエチル)アミノフェニル
アミノ〕−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−
フェニル−3−(1−ナフチル)−4−〔4−N−エチ
ル−N−(2−メトキシエチル)アミノフェニルアミ
ノ〕−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェ
ニル−3−(1−ナフチル)−4−(4−N,N−ジエ
チルアミノフェニルアミノ)−4−ベンゾイルアミノ−
5−ピラゾロン、1−フェニル−3−(1−ナフチル)
−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)
−4−p−トルオイルアミノ−5−ピラゾロン、1−フ
ェニル−3−(2−ナフチル)−4−(4−N,N−ジ
エチルアミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−
5−ピラゾロン、1−フェニル−3−(4−メチル−1
−ナフチル)−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェ
ニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、
1−フェニル−3−(4−メトキシ−1−ナフチル)−
4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−
4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−
3−(2,4−ジメチル−1−ナフチル)−4−(4−
N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−アセチ
ルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−(4−
イソプロピル−1−ナフチル)−4−(4−N,N−ジ
エチルアミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−
5−ピラゾロン、
【0019】1−p−トリル−3−(1−ナフチル)−
4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−
4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−メシチル−
3−(1−ナフチル)−4−(4−N,N−ジエチルア
ミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラ
ゾロン、1−p−メトキシフェニル−3−(1−ナフチ
ル)−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミ
ノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−
(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−(1−ナフ
チル)−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルア
ミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フ
ェニル−3−ベンジル−4−(4−N,N−ジメチルア
ミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラ
ゾロン、1−フェニル−3−ベンジル−4−(4−N,
N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−アセチルア
ミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−ベンジル−
4−(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1
−フェニル−3−ベンジル−4−(4−N,N−ジエチ
ルアミノフェニルアミノ)−4−ベンゾイルアミノ−5
−ピラゾロン、1−フェニル−3−フェネチル−4−
(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−
アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−
(1−ナフチルメチル)−4−(4−N,N−ジエチル
アミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピ
ラゾロン、1−フェニル−3−(2−ナフチルメチル)
−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)
−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル
−3−α−メチルベンジル−4−(4−N,N−ジエチ
ルアミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−
ピラゾロン、1−フェニル−3−ベンズヒドリル−4−
(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−
アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−(2,4,6−
トリクロロフェニル)−3−ベンジル−4−(4−N,
N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−アセチルア
ミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−アニリノ−
4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−
4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−
3−(2−クロロアニリノ)−4−(4−N,N−ジエ
チルアミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5
−ピラゾロン、
【0020】1−フェニル−3−(4−メトキシアニリ
ノ)−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミ
ノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェ
ニル−3−p−トルイジノ−4−(4−N,N−ジエチ
ルアミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−
ピラゾロン、1−(2,4,6−トリクロロフェニル)
−3−〔2−クロロ−5−(3−オクタデシルスクシニ
ルイミノ)アニリノ〕−4−(4−N,N−ジエチルア
ミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラ
ゾロン、1−フェニル−3−ベンゾイルアミノ−4−
(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−
アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−
ベンゾイルアミノ−4−(4−N,N−ジブチルアミノ
フェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロ
ン、1−フェニル−3−ベンゾイルアミノ−4−(4−
N,N−ジエチルアミノ−2−エチルフェニルアミノ)
−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル
−3−ベンゾイルアミノ−4−〔4−N−エチル−N−
(2−ヒドロキシエチル)アミノフェニルアミノ〕−4
−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3
−p−トルオイルアミノ−4−(4−N,N−ジエチル
アミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピ
ラゾロン、1−フェニル−3−p−クロロベンゾイルア
ミノ−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミ
ノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェ
ニル−3−〔3−(2,4−ジ−tert−ペンチルフェノ
キシアセチルアミノ)ベンゾイルアミノ〕−4−(4−
N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−アセチ
ルアミノ−5−ピラゾロン、1−(2,4,6−トリク
ロロフェニル)−3−{3−〔2−(2,4−ジ−tert
−ペンチルフェノキシ)ヘキサノイルアミノ〕ベンゾイ
ルアミノ}−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニ
ルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1
−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−〔3−
(2,4−ジ−tert−ペンチルフェノキシアセチルアミ
ノ)ベンゾイルアミノ〕−4−(4−N,N−ジエチル
アミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピ
ラゾロン、1−フェニル−3−フェニルアセチルアミノ
−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)
−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル
−3−ピバロイルアミノ−4−(4−N,N−ジエチル
アミノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピ
ラゾロン、1−フェニル−3−ステアロイルアミノ−4
−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4
−アセチルアミノ−5−ピラゾロン、1,3−ジフェニ
ル−4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミ
ノ)−4−プロピオニルアミノ−5−ピラゾロン等。勿
論、これらのピラゾロン系ロイコ化合物に限定するもの
ではなく、また、2種以上を併用することも可能であ
る。
【0021】本発明における特定のピラゾロン系ロイコ
化合物の使用割合については特に限定するものではな
く、また発色時のピラゾロン系ロイコ化合物の分子吸光
係数にもよるが、一般に、熱定着性感光記録層全体の固
形分に対して1〜20重量%、好ましくは5〜10重量
%の範囲で用いるのが好ましい。
【0022】本発明において、発色助剤および定着助剤
として、酸性物質とともに使用されるヒドロキノン誘導
体とは、その芳香核に少なくとも1つのアルキル基、シ
クロアルキル基、アラルキル基、アリール基、アリール
オキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリー
ルオキシスルホニル基、アルコキシスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、アルキルスルホニル基、アリールカ
ルボニル基、アルキルカルボニル基またはハロゲン原子
を有するヒドロキノンを意味するが、これらのうちでも
下記一般式(2)の化合物を用いた熱定着性感光記録材
料はその他のものより光発色性および熱定着性に優れる
ので好ましい。
【0023】
【化5】
【0024】〔一般式(2)において、R1 はC1 〜C
22のアルキル基、C5 〜C6 のシクロアルキル基または
7 〜C22のアラルキル基を、R2 は水素原子、C1
22のアルキル基、C5 〜C6 のシクロアルキル基また
はC7 〜C22のアラルキル基を表わす。〕
【0025】これらの化合物は実質的に無色かつ不揮発
性の安定な化合物であって、ゴム、プラスチック用酸化
防止剤として多くのものが知られており、容易に入手す
ることができる。さらに、一般式(2)で表されるヒド
ロキノン誘導体のなかでも、R1 がC1 〜C8 のアルキ
ル基、C5 〜C6 のシクロアルキル基またはC7 〜C 10
のアラルキル基であり、R2 が水素原子、C1 〜C8
アルキル基、C5 〜C 6 のシクロアルキル基またはC7
〜C10のアラルキル基である化合物がより好ましく、特
にR2 が水素原子であるものを用いた熱定着性感光記録
材料はその他のものより光発色性および熱定着性により
優れるので最も好ましい。
【0026】かかるヒドロキノン誘導体の具体例として
は、例えば下記が挙げられる。2−tert−オクチルヒド
ロキノン、2−tert−ペンチルヒドロキノン、2−tert
−ブチルヒドロキノン、2−sec −ブチルヒドロキノ
ン、2−イソプロピルヒドロキノン、2−メチルヒドロ
キノン、2−(1,3,5−トリメチルヘキシル)ヒド
ロキノン、2−α−メチルベンジルヒドロキノン、2−
α,α−ジメチルベンジルヒドロキノン、2−シクロヘ
キシルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−ペンチルヒド
ロキノン、2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、
2,5−ジ−sec−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ
イソプロピルヒドロキノン、2,5−ジメチルヒドロキ
ノン、2,5−ビス(1,3,5−トリメチルヘキシ
ル)ヒドロキノン、2,5−ビス(α−メチルベンジ
ル)ヒドロキノン、2,5−ビス(α,α−ジメチルベ
ンジル)ヒドロキノン、2,5−ジシクロヘキシルヒド
ロキノン、2−tert−ブチル−5−メチルヒドロキノ
ン、2−tert−ブチル−5−シクロヘキシルヒドロキノ
ン、2−tert−ブチル−5−フェニルヒドロキノン、2
−tert−ブチル−5−α−メチルベンジルヒドロキノン
等。勿論、これらのヒドロキノン誘導体に限定するもの
ではなく、また、2種以上を併用することも可能であ
る。本発明において、ヒドロキノン誘導体の使用割合に
ついては特に限定するものではないが、ピラゾロン系ロ
イコ化合物に対して50〜700重量%、好ましくは1
00〜500重量%の範囲で用いるのが好ましい。
【0027】本発明において、発色助剤または定着助剤
として、ヒドロキノン誘導体と共に使用される酸性物質
とは、ブレンステッド酸またはルイス酸として作用する
物質を意味し、例えば脂肪族または芳香族カルボン酸誘
導体やフェノール誘導体等の有機酸性物質またはその多
価金属塩、チオシアン酸亜鉛と有機塩基配位子との錯体
のような金属錯化合物等が挙げられる。本発明において
酸性物質は、前記のように、ヒドロキノン誘導体との相
乗作用を示すものであるが、この相乗作用を発現するに
は、記録層中で各必須成分が相互に溶解した状態で非晶
質を形成していなければならない。そのため、上記の酸
性物質としては他の必須成分との相溶性が充分に高いも
のが好ましい。また、酸性物質としてその酸性度がある
程度高いものを用いた熱定着性感光記録材料の方が光発
色性および熱定着性に優れるので好ましい。その意味で
芳香族カルボン酸誘導体またはその多価金属塩は好まし
い化合物であり、特に、安息香酸またはサリチル酸誘導
体またはその多価金属塩が好ましい。かかる酸性物質の
具体例としては、例えば下記のものが挙げられる。
【0028】4,4′−イソプロピリデンジフェノー
ル、4,4′−イソプロピリデン(2−クロロフェノー
ル)、4,4′−イソプロピリデンビス(2,6−ジク
ロロフェノール)、4,4′−イソプロピリデンビス
(2,6−ジブロモフェノール)、4,4′−イソプロ
ピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,4′−イ
ソプロピリデンビス(2,6−ジメチルフェノール)、
4,4′−sec−ブチリデンジフェノール、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタ
ン、4,4′−シクロヘキシリデンビスフェノール、
4,4′−シクロヘキシリデンビス(2−メチルフェノ
ール)、4−tert−ブチルフェノール、4−フェニルフ
ェノール、4−ヒドロキシジフェニルエーテル、α−ナ
フトール、β−ナフトール、2,2′−チオビス(4,
6−ジクロロフェノール)、4−tert−オクチルカテコ
ール、2,2′−メチレンビス(4−クロロフェノー
ル)、2,2′−ジヒドロキシビフェニル、メチル−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)アセテート、エチル−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)アセテート、ベンジル−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)アセテート、4,4′
−(p−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノー
ル、4,4′−(m−フェニレンジイソプロピリデン)
ジフェノール、
【0029】4−ヒドロキシジフェニルスルホン、4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4′−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′
−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−
イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
3′,4′−テトラメチレンジフェニルスルホン、4−
ヒドロキシ−3′,4′−トリメチレンジフェニルスル
ホン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
3,3′−ジアリル−4,4′−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸−2
−フェノキシエチルエステル、p−ヒドロキシ−N−
(2−フェノキシエチル)ベンゼンスルホンアミド、4
−ヒドロキシフタル酸ジメチル、1,5−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)−3−オキサ−ペンタン、1,
7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジ
オキサ−ヘプタン、1,8−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニルチオ)−3,6−ジオキサ−オクタン、(4−ヒド
ロキシフェニルチオ)酢酸−2−(4−ヒドロキシフェ
ニルチオ)エチルエステル、4−アセチルフェノール、
4−tert−オクチルフェノール、4,4′−ジヒドロキ
シジフェニルメタン、レゾルシノール、カテコール、ピ
ロガロール、没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、没
食子酸イソアミル、没食子酸ステアリル、4,4′−
(1,3−ジメチルブチリデン)ビスフェノール、4−
ヒドロキシ−4′−メトキシジフェニルスルホン、3,
4−ジヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホン、
ヒドロキノンモノベンジルエーテル、4−ヒドロキシベ
ンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2,4,4′−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,
2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒドロキ
シ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息香酸エチル、4
−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息香
酸sec−ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸ペンチル、
4−ヒドロキシ安息香酸フェニル、4−ヒドロキシ安息
香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸トリル、4−ヒ
ドロキシ安息香酸p−クロロフェニル、4−ヒドロキシ
安息香酸フェニルプロピル、4−ヒドロキシ安息香酸フ
ェネチル、4−ヒドロキシ安息香酸p−クロロベンジ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸p−メトキシベンジル、p
−フェニルフェノール−ホルマリン樹脂、p−ブチルフ
ェノール−アセチレン樹脂、ノボラック型フェノール樹
脂、フェノール重合体等のフェノール性化合物;シュウ
酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、ステア
リン酸、等の脂肪族カルボン酸;安息香酸、4−tert−
ブチル安息香酸、4−トリフロロメチル安息香酸、4−
クロロ安息香酸、4−ニトロ安息香酸、3−sec−ブ
チル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−シクロヘキシル−
4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメチル−4−ヒド
ロキシ安息香酸、α−ナフトエ酸、β−ナフトエ酸、2
−ヒドロキシ−1−ベンジル−3−ナフトエ酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テレフタル酸モノメ
チル、没食子酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチ
ル酸、
【0030】3−フェニルサリチル酸、3−シクロヘキ
シルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル
酸、3−メチル−5−ベンジルサリチル酸、4−ペンチ
ルオキシサリチル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジ
メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−(α−メチ
ルベンジル)サリチル酸、3−ドデシルサリチル酸、3
−ノニルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、3−
(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−クロロ−5−
(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−
(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α,
α−ジメチルベンジル)−5−メチルサリチル酸、4−
(3−フェニルスルホニルプロポキシ)サリチル酸、4
−(5−フェニルスルホニル−3−オキサ−ペンチルオ
キシ)サリチル酸、4−(3−p−トリルスルホニルプ
ロポキシ)サリチル酸、4−(5−p−トリルスルホニ
ル−3−オキサ−ペンチルオキシ)サリチル酸、4−
(3−p−メトキシフェニルスルホニルプロポキシ)サ
リチル酸、4−(3−p−クロロフェニルスルホニルプ
ロポキシ)サリチル酸、4−(2−フェノキシエトキ
シ)サリチル酸、4−(2−p−メトキシフェノキシエ
トキシ)サリチル酸、4−(5−p−メトキシフェノキ
シ−3−オキサ−ペンチルオキシ)サリチル酸、4−
(5−フェノキシ−3−オキサ−ペンチルオキシ)サリ
チル酸、5−〔p−(2−フェノキシエトキシ)クミ
ル〕サリチル酸、5−〔p−(5−フェノキシ−3−オ
キサ−ペンチルオキシ)クミル〕サリチル酸、5−〔p
−(2−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サ
リチル酸、5−〔p−(4−p−トリルスルホニルプロ
ポキシ)クミル〕サリチル酸、5−〔p−(3−フェニ
ルスルホニルプロポキシ)クミル〕サリチル酸、5−
〔p−(3−p−メトキシフェニルスルホニルプロポキ
シ)クミル〕サリチル酸等の芳香族カルボン酸;及び上
記フェノール性化合物、脂肪族カルボン酸、芳香族カル
ボン酸と多価金属との塩;チオシアン酸亜鉛のアンチピ
リン錯体の如き金属錯化合物等。勿論、これらの酸性物
質に限定するものではなく、また2種以上を併用するこ
とも可能である。
【0031】上記酸性物質において塩及び錯化合物を形
成する多価金属としては、2価、3価又は4価の金属が
好ましく、特に亜鉛、カルシウム、アルミニウム、マグ
ネシウム、錫、鉄がより好ましい。本発明において、酸
性物質の使用量については特に限定するものではない
が、ピラゾロン系ロイコ化合物に対して50〜700重
量%、好ましくは100〜500重量%の範囲で用いる
のが好ましい。
【0032】本発明の熱定着性感光性記録材料では記録
層中に前記3成分の他にさらに結合剤、可塑剤、紫外線
吸収剤等の成分を必要に応じて添加できるが、これらの
成分も前記3成分と相互に溶解した非晶質を形成しうる
ことが必要である。尚、これらの成分のうちでも結合剤
は、記録層の被膜強度を高めてひび割れや脱落を防止す
るために併用することが望ましい。かかる結合剤として
は、フィルム形成能力があり有機溶剤に可溶な高分子化
合物、さらには電子性硬化性プレポリマー又はモノマー
等が例示できる。
【0033】有機溶剤に可溶な高分子化合物の具体例と
しては、例えばポリスチレン、ポリビニルアセテート、
ポリビニルブチラール、ポリブタジエン、ポリビニルピ
ロリドン等のビニル系重合体または共重合体;アクリル
酸またはメタクリル酸もしくはそれらのエステルの重合
体または共重合体;ポリ(エチレングリコール〜イソフ
タル酸〜テレフタル酸)、ポリ(p−シクロヘキサンジ
カルボン酸〜イソフタル酸〜シクロヘキシレンビスメタ
ノール)、ポリ(p−シクロヘキサンジカルボン酸〜
2,2,4,4−テトラメチルシクロブタン−1,3−
ジオール)等のポリエステル類;ヒドロキシプロピルセ
ルロース、アセチルセルロース、ニトロセルロース、エ
チルセルロース、ブチルセルロース、セルロースアセテ
ートブチレート、セルロースアセテート、セルロースト
リアセテート、セルロースブチレート等のセルロース類
等が挙げられる。また、これらの複数を混合して使用す
ることもできる。
【0034】電子線硬化性プレポリマー又はモノマーと
しては、分子中にエチレン性不飽和結合を少なくとも1
個有し且つ常温で液状のものであれば使用でき、例えば
下記が挙げられる。プレポリマーとしては、(a) 脂肪
族、脂環族、芳香族2〜6価の多価アルコール及びポリ
アルキレングリコールのポリ(メタ)アクリレート;
(b) 脂肪族、脂環族、芳香族2〜6価の多価アルコール
にアルキレンオキサイドを付加させた形の多価アルコー
ルのポリ(メタ)アクリレート;(c) ポリ(メタ)アク
リロイルオキシアルキルリン酸エステル;(d) ポリエス
テルポリ(メタ)アクリレート;(e) エポキシポリ(メ
タ)アクリレート;(f) ポリウレタンポリ(メタ)アク
リレート;(g) ポリアミドポリ(メタ)アクリレート;
(h) ポリシロキサンポリ(メタ)アクリレート;(i) 側
鎖及び/又は末端に(メタ)アクリロイルオキシ基を有
するビニル系又はジエン系低重合体;(j) 前記(a) 〜
(i) 記載のオリゴエステル(メタ)アクリレート変性物
等が例示できる。
【0035】モノマーとしては、(a) エチレン性不飽和
モノ又はポリカルボン酸等で代表されるカルボキシル基
含有単量体及びそれらのアルカリ金属塩、アンモニウム
塩、アミン塩等のカルボン酸塩基含有単量体;(b) エチ
レン性不飽和(メタ)アクリルアミド又はアルキル置換
(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドンのよう
なビニルラクタム類で代表されるアミド基含有単量体;
(c) 脂肪族又は芳香族ビニルスルホン酸類で代表される
スルホン酸基含有単量体及びそれらのアルカリ金属塩、
アンモニウム塩、アミン塩等のスルホン酸塩基含有単量
体;(d) ポリオール類のエチレン性不飽和エーテル、多
価アルコールの(メタ)アクリレートエステル等で代表
される水酸基含有単量体;(e) ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート−2−ビニルピリジン等のアミノ
基含有単量体;(f) 4級アンモニウム塩基含有単量体;
(g) エチレン性不飽和カルボン酸のアルキルエステル;
(h)(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基含有単量
体;(i) スチレン;(j) 酢酸ビニル、酢酸(メタ)アリ
ル等のエチレン性不飽和アルコールのエステル;(k)活
性水素を含有する化合物のアルキレンオキシド付加重合
体のモノ(メタ)アクリレート類;(l) 多塩基酸と不飽
和アルコールとのジエステルで代表されるエステル基含
有2官能単量体;(m) 活性水素を含有する化合物のアル
キレンオキシド付加重合体と(メタ)アクリル酸とのジ
エステルよりなる2官能単量体;(n) N,N−メチレン
ビスアクリルアミド等のビスアクリルアミド;(o) ジビ
ニルベンゼン、ジビニルエチレングリコール、ジビニル
スルホン、ジビニルエーテル、ジビニルケトン等の2官
能単量体;(p) ポリカルボン酸と不飽和アルコールとの
ポリエステルで代表されるエステル基含有多官能単量
体;(q) 活性水素を含有する化合物のアルキレンオキシ
ド付加重合体と(メタ)アクリル酸とのポリエステルよ
りなる多官能単量体;(r) トリビニルベンゼンのような
多官能不飽和単量体等である。なお、上記の電子線硬化
性プレポリマー及びモノマーは必要に応じて2種以上を
併用することもでき、またプレポリマーとモノマーを併
用することもできる。かかる、結合剤の使用量は、特に
限定されるものではないが、一般に、記録層全固形分の
10〜90重量%、好ましくは20〜70重量%の範囲
で調節される。
【0036】また、熱定着性感光記録層に適当な柔軟性
を付与するために可塑剤を加えることもできる。かかる
可塑剤としては、例えばジエチルフタレート、ジブチル
フタレート、ジヘプチルフタレート、ジオクチルフタレ
ート等のフタル酸エステル類;ジオクチルアジペート、
ジブチルジグリコールアジペート等の脂肪酸エステル
類;トリフェニルホスフィン等のリン酸エステル類;ト
ルエンスルホンアミド等のスルホン酸アミド類;エチレ
ングリコール、グリセリン、ペンタエリトリトール、ポ
リエチレングリコール等の多価アルコール類等が挙げら
れる。また、可塑剤は材料の各成分の流動性を高めるこ
とにより発色性および定着性向上剤としても作用する。
かかる可塑剤の使用量は特に限定するものではないが、
一般にバインダーに対して5〜50重量%の範囲で調節
される。
【0037】また、感光記録材料を使用する環境下にお
ける紫外線の影響を防止し、記録材料の取扱性を向上さ
せる目的で、記録層中にさらに紫外線吸収剤を加えるこ
とができる。紫外線吸収剤としては、サリチレート系化
合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系
化合物、シアノアクリレート系化合物、その他ヘキサメ
チルホスホリックトリアミド、芳香族エステル化合物、
有機リン−イオウ化合物、〔2,2′−チオビス(4−
tert−オクチルフェノラート)〕−n−ブチルアミン−
ニッケル化合物等が挙げられる。紫外線吸収剤の使用量
は特に限定するものではないが、一般に、結合剤に対し
て0.2〜10重量%の範囲で用いるのが適当である。
【0038】前述の如く、本発明の熱定着性感光記録材
料は、その記録層が、特定のピラゾロン誘導体ロイコ化
合物、ヒドロキノン誘導体および酸性物質の3成分、さ
らには上記結合剤などの任意成分を相互に溶解した状態
で含有する非晶質で構成されている必要がある。かかる
非晶質からなる記録層を形成する方法については特に限
定するものではないが、例えば、ピラゾロン誘導体ロイ
コ化合物、ヒドロキノン誘導体および酸性物質の3成分
からなる非晶質で記録層を形成する場合には、紫外線カ
ットした安全灯下で、これらの3成分を適当な有機溶媒
に溶解・混合して得た塗液、或いはこれを更に水中に乳
化させて得た塗液を、樹脂フィルムや合成紙等の各種支
持体上に塗布し、次いで乾燥させることによって3成分
を相互に溶解した状態で含有する非晶質で構成された記
録層を有する感光記録材料を得ることができる。
【0039】このとき用いられる有機溶剤としては、例
えばアクリロニトリル;メタノール、エタノール、n−
プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、シ
クロヘキサノール、エチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等の
アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、3−ペンタノン等のケトン類;トル
エン、キシレン、o−ジクロロベンゼン等の芳香族炭化
水素類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ヘキサ
ンアミド等のアミド類;エチルアセテート、エチルベン
ゾエート等のエステル類;その他、テトラヒドロフラ
ン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジオキサ
ン等が挙げられる。
【0040】また、結合剤として有機溶剤に可溶な高分
子化合物を併用する場合には、上記3成分の有機溶剤溶
液中にかかる高分子化合物を溶解・混合して得た記録層
用塗液、あるいはこれを更に水中に乳化させて得た塗液
を支持体上に塗布・乾燥することで目的とする感光記録
材料を得ることができる。なお、本発明の感光記録材料
は、過度の高温で乾燥すると紫外線に対して不活性とな
るので、塗液の乾燥は100℃以下で行うのが望まし
い。
【0041】一方、結合剤として電子線硬化性プレポリ
マー及び/又はモノマーを使用する場合には、プレポリ
マーやモノマーが溶剤としての機能をも発揮するため、
かかるプレポリマー及び/又はモノマー中にピラゾロン
誘導体ロイコ化合物、ヒドロキノン誘導体および酸性物
質の3成分を溶解・混合して得た塗液を支持体上に塗布
した後、電子線を照射することで4成分を相互に溶解し
た状態で含有する非晶質からなる記録層を得ることがで
きる。なお、電子線硬化性プレポリマーやモノマーを結
合剤として使用する場合にも、3成分を溶解した溶液を
さらに水中に乳化して記録層用塗液とすることができ、
この場合には、支持体上に塗液を塗布した後乾燥し、次
いで電子線照射によって塗膜を硬化せしめて記録層を形
成する。また、上記の如く、電子線硬化性プレポリマー
やモノマーは溶剤としての機能も発揮するが、必要に応
じて上記の如き有機溶剤を併用することも可能である。
【0042】電子線硬化性プレポリマーやモノマーを使
用する場合、照射する電子線の量は0.1〜15Mrad
、より好ましくは0.5〜10Mrad 程度の範囲が望
ましい。因に0.1Mrad 未満では樹脂成分を充分に硬
化させることができず、15Mrad を越えるような過度
の電子線照射は感光記録材料の変質を来す恐れがある。
なお、電子線の照射方式としては、例えばスキャンニン
グ方式、カーテンビーム方式、ブロードビーム方式等が
採用でき、照射する際の加速電圧は100〜300KV
程度が適当である。
【0043】また、支持体としては、発色性および定着
性に悪影響を与えないものであればよく、各種透明また
は不透明な支持体が利用できる。例えば、ポリエチレン
テレフタラート、ポリブチレンテレフタラート等のポリ
エステルフィルム;セルローストリアセテート等のセル
ロース誘導体フィルム;ポリプロピレン、ポリエチレン
等のポリオレフィンフィルム;ポリスチレンフィルム、
ポリイミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩
化ビニリデンフィルム、ポリアクリルフィルム、ポリカ
ーボネートフィルム等の合成高分子フィルム、上質紙、
塗工紙等の一般紙、合成高分子化合物を塗布したラミネ
ート紙、合成紙等が挙げられる。
【0044】また、熱定着性感光記録層上にはその層を
保護する等の目的でオーバーコート層を設けることがで
き、このオーバーコート層中にはさらに紫外線吸収剤を
含有させることもできる。本発明の熱定着性感光記録材
料への画像形成方法としては、例えば感光層(記録層)
上にネガ原稿を重ね、適当な紫外線光源、例えば水銀ラ
ンプ紫外線等で全面露光し、次いで熱ローラーを通過さ
せる等適当な手段で熱定着性感光記録層全面を均一に加
熱してポジ画像を得る方法や、熱定着性感光記録層にサ
ーマルヘッド等の適当な熱源で画像記録し、次いで適当
な紫外線光源で全面露光して記録部が無色のネガ画像を
得る方法等が挙げられる。尚、本発明の熱定着性感光記
録材料に記録を行う際の紫外線波長としては、ポジ画像
およびネガ画像いずれの場合も、一般に200〜400
nm、好ましくは250〜400nmの範囲が適当であ
る。また、熱定着あるいは熱記録の温度としては、一般
に110〜150℃、好ましくは120〜130℃の範
囲で調節するのが望ましい。
【0045】本発明の感光記録材料を用いると、衛生的
な作業環境下において、品質のよい着色画像が上記の様
に簡便に形成できるので、各種の画像形成材料への応用
が可能であり、例えば各種の複写材料、印刷用のプルー
フ材料等に用いることができ、さらにはPS版等に代表
される各種印刷版材等の露光可視性が要求される分野に
も用いることができる。なかでも、支持体として透明シ
ートを用いた場合はオーバーヘッドプロジェクター用シ
ートとして有用である。
【0046】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の部および%は、特に断らない限りそれぞれ重
量%および重量部を示す。
【0047】実施例1 1,3−ジフェニル−4−(4−N,N−ジエチルアミ
ノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾ
ロン1部、2−tert−ブチルヒドロキノン2部、3,5
−ジ−(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛2部、お
よびポリビニルブチラール〔商品名:エスレックBL
S、積水化学社製〕10部をメチルエチルケトン50部
に溶解した塗液を安全灯下(紫外線カット光)で、厚さ
75μmのコロナ放電処理された透明ポリエチレンテレ
フタレートフイルム上に乾燥後の塗布量が5.0g/m
2 となるようにワイヤーバーを用いて塗布、乾燥し熱定
着性感光記録材料を得た。
【0048】実施例2〜7 1,3−ジフェニル−4−(4−N,N−ジエチルアミ
ノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾ
ロンの代わりに下記の化合物を用いた以外は、実施例1
と同様にして6種類の熱定着性感光記録材料を得た。 実施例2:1−フェニル−3−(1−ナフチル)−4−
(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−
アセチルアミノ−5−ピラゾロン 実施例3:1,3−ジフェニル−4−〔4−N−エチル
−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノフェニルアミ
ノ〕−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン 実施例4:1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−
3−フェニル−4−(N,N−ジエチルアミノフェニル
アミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾロン 実施例5:1,3−ジフェニル−4−(4−N,N−ジ
エチルアミノ−2−メチルフェニルアミノ)−4−アセ
チルアミノ−5−ピラゾロン 実施例6:1,3−ジフェニル−4−(4−N,N−ジ
エチルアミノ−2−メトキシフェニルアミノ)−4−ア
セチルアミノ−5−ピラゾロン 実施例7:1−フェニル−3−p−トリル−4−(4−
N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−4−アセチ
ルアミノ−5−ピラゾロン
【0049】実施例8 1,3−ジフェニル−4−(4−N,N−ジエチルアミ
ノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾ
ロンの代わりに1−フェニル−3−ベンゾイルアミノ−
4−(4−N,N−ジエチルアミノフェニルアミノ)−
4−アセチルアミノ−5−ピラゾロンを用いた以外は、
実施例1と同様にして熱定着性感光記録材料を得た。
【0050】実施例9〜11 2−tert−ブチルヒドロキノンの代わりに下記の化合物
を使用した以外は実施例1と同様にして3種類の熱定着
性感光記録材料を得た。 実施例9:2,5−ジ−tert−ペンチルヒドロキノン 実施例10:2−α−メチルベンジルヒドロキノン 実施例11:2,5−ビス(α−メチルベンジル)ヒドロ
キノン
【0051】実施例12 3,5−ジ−(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛の
代わりに4−tert−ブチル安息香酸を用いた以外は、実
施例1と同様にして熱定着性感光記録材料を得た。
【0052】実施例13 3,5−ジ−(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛の
代わりにα−ナフトエ酸を用いた以外は、実施例1と同
様にして熱定着性感光記録材料を得た。
【0053】実施例14 1,3−ジフェニル−4−(4−N,N−ジエチルアミ
ノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾ
ロン1部、2−tert−ブチルヒドロキノン2部および
3,5−ジ−(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛2
部を、電子線硬化性プレポリマーとモノマーの混合物
〔商品名:COADIC EXP3901A、大日本イ
ンキ社製〕10部に溶解した塗液を、安全灯下(紫外線
カット光)で、厚さ75μmのコロナ放電処理された透
明ポリエチレンテレフタレートフイルム上に塗布量が
5.0g/m2 となるように塗布し、エレクトロンカー
テン型電子線照射装置〔CB−150型、ESI社製〕
にて3Mrad の照射線量で処理して樹脂分を硬化させ、
熱定着性感光記録材料を得た。
【0054】比較例1 4,4′−ビス(ジメチルアミノ)−3″−メチル−
4″−エトキシトリフェニルメタン1部、α,α,α−
トリブロモアセトフェノン2部、およびポリビニルブチ
ラール〔商品名:エスレックBLS、積水化学社製〕1
0部をメチルエチルケトン50部に溶解した塗液を安全
灯下(紫外線カット光)で、厚さ75μmのコロナ放電
処理された透明ポリエチレンテレフタレートフイルム上
に乾燥後の塗布量が5.0g/m2 となるようにワイヤ
ーバーを用いて塗布、乾燥し熱定着性感光記録材料を得
た。
【0055】比較例2 実施例1において、2−tert−ブチルヒドロキノンおよ
び3,5−ジ−(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛
を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして熱定着
性感光記録材料を得た。
【0056】比較例3 実施例1において、2−tert−ブチルヒドロキノンを使
用しなかった以外は、実施例1と同様にして熱定着性感
光記録材料を得た。
【0057】比較例4 実施例1において、3,5−ジ−(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸亜鉛を使用しなかった以外は、実施例1
と同様にして熱定着性感光記録材料を得た。
【0058】比較例5 A液調製 1,3−ジフェニル−4−(4−N,N−ジエチルアミ
ノフェニルアミノ)−4−アセチルアミノ−5−ピラゾ
ロン10部、5%メチルセルロース水溶液10部および
水20部からなる組成物をサンドミルにて平均粒子径が
1.5μmとなるまで粉砕した。 B液調製 2−tert−ブチルヒドロキノン20部、5%メチルセル
ロース水溶液20部および水40部からなる組成物をサ
ンドミルにて平均粒子径が1.5μmとなるまで粉砕し
た。 C液調製 3,5−ジ−(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛2
0部、5%メチルセルロース水溶液20部および水40
部からなる組成物をサンドミルにて平均粒子径が1.5
μmとなるまで粉砕した。 記録層の形成安全灯下(紫外線カット光)にて、A
液40部、B液80部、C液80部、お よび20%酸化澱粉水溶液500部を混合して塗液を得
た。得られた塗液を厚さ80μmの合成紙〔商品名:ユ
ポFPG、王子油化合成紙社製〕上に乾燥後の塗布量が
5.0g/m2 となるようにワイヤーバーを用いて塗
布、乾燥し熱定着性感光記録材料を得た。
【0059】かくして得られた19種類の熱定着性感光
記録材料について、以下の方法で評価し、その結果を表
1に示した。 〔感光性および熱定着性〕熱定着性感光記録材料の感光
層面上にネガフイルム原稿を密着し、2KWの高圧水銀
灯(主波長:365nm、強度:8mW/cm2 )で1
分間露光後、ネガフイルム原稿を取り外し、次いで表面
温度が120℃の熱板に2秒間密着して熱定着した。次
いで、露光部および未露光部の濃度を透過型マクベス濃
度計〔TD−904型、マクベス社製〕で測定した。
尚、比較例5で得た感光記録材料は、感光層(記録層)
が不透明なため、反射型マクベス濃度計〔RD−914
型、マクベス社製〕にて露光部および未露光部の濃度を
測定した。なお、露光部の数値が大きいほど発色性に優
れ、未露光部の数値が小さいほど透明性に優れているこ
とを示す。
【0060】〔記録像の保存性〕上記の方法により画像
が形成された熱定着性感光記録材料を室内光下にて3ケ
月間放置後、露光部および未露光部の濃度を透過型マク
ベス濃度計〔TD−904型〕または反射型マクベス濃
度計〔RD−914型、マクベス社製〕にて測定した。
なお、露光部の数値が大きいほど記録像の保存に優れ、
未露光部の数値が小さいほど熱定着性に優れていること
を示す。
【0061】〔生保存性〕露光前の熱定着性感光記録材
料を暗所にて6ヵ月放置後、感光層の濃度を各々マクベ
ス濃度計〔TD−904型またはRD−914型〕にて
測定した。数値が小さいほど生保存性に優れていること
を示す。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の熱定着性感光記録材料は発色性、熱定着性、記録像の
安定性および生保存性のいずれにも優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 直人 兵庫県尼崎市常光寺4丁目3番1号 新王 子製紙株式会社神崎工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも下記一般式(1)で表されるピ
    ラゾロン誘導体ロイコ化合物とヒドロキノン誘導体およ
    び酸性物質を相互に溶解した状態で含有する非晶質で構
    成した記録層を、支持体上に形成せしめたことを特徴と
    する熱定着性感光記録材料。 【化1】 〔一般式(1)において、R1 はアルキル基、アルコキ
    シアルキル基または置換基を有してもよいアリール基
    を、R2 ,R3 は置換基を有してもよいアルキル基また
    は置換基を有してもよいアリール基を、R4 は置換基を
    有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリー
    ル基または置換基を有してもよいアミノ基を、R5 ,R
    6 はそれぞれアルキル基、アルコキシル基またはハロゲ
    ン原子を示し、pは0または1〜5の整数を、qは0ま
    たは1〜4の整数を示す。〕
  2. 【請求項2】記録層がさらに結合剤を相互に溶解した状
    態で含有する請求項1記載の熱定着性感光記録材料。
  3. 【請求項3】酸性物質が芳香族カルボン酸誘導体または
    その多価金属塩である請求項1または2記載の熱定着性
    感光記録材料。
  4. 【請求項4】ヒドロキノン誘導体が下記一般式(2)の
    化合物である請求項1,2または3記載の熱定着性感光
    記録材料。 【化2】 〔一般式(2)において、R1 はC1 〜C22のアルキル
    基、C5 〜C6 のシクロアルキル基またはC7 〜C22
    アラルキル基を、R2 は水素原子、C1 〜C22のアルキ
    ル基、C5 〜C6 のシクロアルキル基またはC7 〜C22
    のアラルキル基を表わす。〕
  5. 【請求項5】一般式(1)において、R1 がC1 〜C4
    のアルキル基またはフェニル基であり、R2 およびR3
    がそれぞれ置換基としてC1 〜C4 のアルコキシル基、
    ヒドロキシル基またはC1 〜C4 のアルキルスルホニル
    アミノ基を有してもよいC1 〜C4 のアルキル基であ
    り、R4 が置換基を有してもよいアロイルアミノ基また
    は置換基を有してもよいアリール基であり、R5 がハロ
    ゲン原子であり、R6 がC1 〜C4 のアルキル基または
    1 〜C4 のアルコキシル基であり、pが0または1〜
    3の整数であり、qが0または1〜2の整数である請求
    項1,2,3または4記載の熱定着性感光記録材料。
  6. 【請求項6】一般式(1)において、R1 がC1 〜C4
    のアルキル基であり、R2 およびR3 がそれぞれ置換基
    としてC1 〜C4 のアルコキシル基、ヒドロキシル基ま
    たはC1 〜C4 のアルキルスルホニルアミノ基を有して
    もよいC1 〜C 4 のアルキル基であり、R4 が置換基と
    してC1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C 4 のアルコキシ
    ル基またはハロゲン原子を有してもよいフェニル基また
    はナフチル基であり、R5 がハロゲン原子であり、R6
    がC1 〜C4 のアルキル基またはC1 〜C4 のアルコキ
    シル基であり、pが0または1〜3の整数であり、qが
    0または1〜2の整数である請求項5記載の熱定着性感
    光記録材料。
  7. 【請求項7】一般式(2)において、R1 がC1 〜C8
    のアルキル基、C5 〜C6 のシクロアルキル基またはC
    7 〜C10のアラルキル基であり、R2 が水素原子、C1
    〜C8 のアルキル基、C5 〜C6 のシクロアルキル基ま
    たはC7 〜C10のアラルキル基である請求項1,2,
    3,4,5または6記載の熱定着性感光記録材料。
  8. 【請求項8】結合剤が、有機溶剤に可溶な高分子化合物
    である請求項2,3,4,5,6または7記載の熱定着
    性感光記録材料。
  9. 【請求項9】結合剤が、電子線硬化性プレポリマー及び
    /又はモノマーである請求項2,3,4,5,6または
    7記載の熱定着性感光記録材料。
  10. 【請求項10】下記一般式(1)で表されるピラゾロン誘
    導体ロイコ化合物,ヒドロキノン誘導体,酸性物質およ
    び任意成分としての結合剤を共に有機溶剤に溶解し、又
    は、下記一般式(1)で表されるピラゾロン誘導体ロイ
    コ化合物,ヒドロキノン誘導体および酸性物質を電子線
    硬化性プレポリマー及び/又はモノマーに溶解し、必要
    に応じて更にこれらを水中に分散して調製した記録層用
    塗液を、支持体上に塗布したのち、乾燥または電子線照
    射して記録層を硬化せしめることを特徴とする熱定着性
    感光記録材料の製造方法。 【化3】 〔一般式(1)において、R1 はアルキル基、アルコキ
    シアルキル基または置換基を有してもよいアリール基
    を、R2 ,R3 は置換基を有してもよいアルキル基また
    は置換基を有してもよいアリール基を、R4 は置換基を
    有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリー
    ル基または置換基を有してもよいアミノ基を、R5 ,R
    6 はそれぞれアルキル基、アルコキシル基またはハロゲ
    ン原子を示し、pは0または1〜5の整数を、qは0ま
    たは1〜4の整数を示す。〕
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