JPH07253329A - 水中物体の対地位置制御装置 - Google Patents

水中物体の対地位置制御装置

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JPH07253329A
JPH07253329A JP4530094A JP4530094A JPH07253329A JP H07253329 A JPH07253329 A JP H07253329A JP 4530094 A JP4530094 A JP 4530094A JP 4530094 A JP4530094 A JP 4530094A JP H07253329 A JPH07253329 A JP H07253329A
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pulley
cable
speed
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JP4530094A
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Satoru Suyama
哲 須山
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TSURUMI PRECISION INSTR
TSURUMI SEIKI KK
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TSURUMI PRECISION INSTR
TSURUMI SEIKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 体がロ−リング、ピッチング、上下運動、回
転運動等あらゆる方向に動揺しようとも、船体から水中
に垂れ下げた水中物体の水深を一定に保つことができる
水中物体の対地位置制御装置を提供することにあるこ
と。 【構成】 滑車速度算出手段41で算出された滑車速度
v、滑車位置算出手段42で算出された滑車位置s、計
測手段46で計測されたケ−ブル線長s′、線速算出手
段47で算出された線速v′とから入力される制御電圧
に応じて巻揚機の回転方向及び巻揚量あるいは繰出し量
を制御する制御弁への制御電圧を制御電圧算出手段45
で算出し、その制御電圧を制御弁51に供給することに
より、ケ−ブルの動向を打ち消すように巻揚機20の回
転を制御するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば、測量船からケ−
ブルで吊り下げたセンサ等の水中物体の対地位置を一定
に保持する水中物体対地位置制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】測量船よりケ−ブルで繋がれた水温セン
サ等のセンサを内蔵したプロ−ブを投下し、所定深さで
の水温等の海水デ−タを採取するようにした測量が広く
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、船体はロ−
リング、ピッチング、上下運動、回転運動等あらゆる方
向に動揺する。従って、測量船より一定の長さのケ−ブ
ルでプロ−ブを繋いでおいても、船がロ−リングあるい
はピッチングすると、プロ−ブの水深は変化する。この
ため、一定の水深での温度等を検出することはできなか
った。
【0004】また、測量船が上下運動をしながらロ−リ
ングすると、プロ−ブを繋いでいるケ−ブルは加速度計
で検出された鉛直方向とは異なった方向の加速度を有し
ている。このため、そのケ−ブルの方向をジャイロコン
パスで角度補正をしていた。
【0005】また、このようなことは、海流が早くケ−
ブルが流されているときに上下運動がある時も同様に角
度がずれるので、船体に対するケ−ブルの傾斜角度を測
定して角度補正を行うようしていた。このような角度補
正は、いずれも複雑な機構及び計算を必要としていた。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は船体がロ−リング、ピッチング、上下運
動、回転運動等あらゆる方向に動揺しようとも、船体か
ら水中に垂れ下げた水中物体の水深を一定に保つことが
できる水中物体の対地位置制御装置を提供することにあ
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる水中物
体の対地位置制御装置は、船上に設置された巻揚機から
ケ−ブルを繰出し、滑車を介してケ−ブルを水中方向に
垂下し、そのケ−ブルの先端に水中物体を吊り下げてい
る装置において、上記滑車を通過するケ−ブルの水中物
体側の接線方向の上記滑車の加速度を検出する滑車加速
度検出手段と、上記加速度検出手段により検出された上
記滑車の加速度から滑車速度を算出する滑車速度算出手
段と、この速度算出手段で算出された滑車の速度から滑
車位置を算出する滑車位置算出手段と、上記ケ−ブルの
巻揚あるいは繰出し量をケ−ブル線長として計測する計
測手段と、この計測手段により計測されたケ−ブル線長
よりケ−ブルの線方向の線速を算出する線速算出手段
と、入力される制御電圧に応じて上記巻揚機の回転方向
及び巻揚量あるいは繰出し量を制御する制御弁と、上記
滑車速度算出手段で算出された滑車速度、上記滑車位置
算出手段で算出された滑車位置、上記計測手段で計測さ
れたケ−ブル線長、上記線速算出手段で算出された線速
とから上記制御弁への制御電圧を算出する制御電圧算出
手段と、この制御電圧算出手段により算出された制御電
圧を上記制御弁に供給することにより、ケ−ブルの動向
を打ち消すように上記巻揚機の回転を制御する制御手段
とを具備したことを特徴とする。
【0008】請求項2に係わる水中物体の対地位置制御
装置は、船上に設置された巻揚機からケ−ブルを繰出
し、滑車を介してケ−ブルを水中方向に垂下し、そのケ
−ブルの先端に水中物体を吊り下げている装置におい
て、上記滑車を通過するケ−ブルの水中物体側の接線方
向の上記滑車の加速度を検出する滑車加速度検出手段
と、上記加速度検出手段により検出された上記滑車の加
速度から滑車速度を算出する滑車速度算出手段と、この
速度算出手段で算出された滑車の速度から滑車位置を算
出する滑車位置算出手段と、上記ケ−ブルの巻揚あるい
は繰出し量をケ−ブル線長として計測する計測手段と、
この計測手段により計測されたケ−ブル線長よりケ−ブ
ルの線方向の線速を算出する線速算出手段と、入力され
る制御電圧に応じて上記巻揚機の回転方向及び巻揚量あ
るいは繰出し量を制御する制御弁と、上記滑車速度算出
手段で算出された滑車速度と上記線速算出手段で算出さ
れた線速との差及び上記滑車位置算出手段で算出された
滑車位置と上記計測手段で計測されたケ−ブル線長との
差とから上記制御弁への制御電圧を算出する制御電圧算
出手段と、この制御電圧算出手段により算出された制御
電圧を上記制御弁に供給することにより、ケ−ブルの動
向を打ち消すように上記巻揚機の回転を制御する制御手
段とを具備したことを特徴とする。
【0009】請求項3に係わる水中物体の対地位置制御
装置は、船上に設置された巻揚機からケ−ブルを繰出
し、滑車を介してケ−ブルを水中方向に垂下し、そのケ
−ブルの先端に水中物体を吊り下げている装置におい
て、上記滑車を通過するケ−ブルの水中物体側の接線方
向の上記滑車の加速度を検出する滑車加速度検出手段
と、上記加速度検出手段により検出された上記滑車の加
速度から滑車速度を算出する滑車速度算出手段と、この
速度算出手段で算出された滑車の速度から滑車位置を算
出する滑車位置算出手段と、上記ケ−ブルの巻揚あるい
は繰出し量をケ−ブル線長として計測する計測手段と、
この計測手段により計測されたケ−ブル線長よりケ−ブ
ルの線方向の線速を算出する線速算出手段と、入力され
る制御電圧に応じて上記巻揚機の回転方向及び巻揚量あ
るいは繰出し量を制御する制御弁と、上記滑車速度算出
手段で算出された滑車速度と上記線速算出手段で算出さ
れた線速との差及び上記滑車位置算出手段で算出された
滑車位置と上記計測手段で計測されたケ−ブル線長との
差に補正係数を乗じたものから上記制御弁への制御電圧
を算出する制御電圧算出手段と、この制御電圧算出手段
により算出された制御電圧を上記制御弁に供給すること
により、ケ−ブルの動向を打ち消すように上記巻揚機の
回転を制御する制御手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0010】請求項4に係わる水中物体の対地位置制御
装置は、請求項1あるいは3の滑車の中心軸にはア−ム
が回動自在に取り付けられており、そのア−ムの先端は
上記ケ−ブルの水中物体側に設けられたガイドロ−ラを
介して水中方向に垂下されており、そのア−ムにはケ−
ブルの線方向の加速度を検出する加速度計を設けたこと
を特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1において、滑車速度算出手段で算出さ
れた滑車速度、滑車位置算出手段で算出された滑車位
置、計測手段で計測されたケ−ブル線長、線速算出手段
で算出された線速とから入力される制御電圧に応じて巻
揚機の回転方向及び巻揚量あるいは繰出し量を制御する
制御弁への制御電圧を制御電圧算出手段で算出し、その
制御電圧を制御弁に供給することにより、ケ−ブルの動
向を打ち消すように上記巻揚機の回転を制御するように
している。
【0012】請求項2において、滑車速度算出手段で算
出された滑車速度と上記線速算出手段で算出された線速
との差及び滑車位置算出手段で算出された滑車位置と上
記計測手段で計測されたケ−ブル線長との差とから制御
弁への制御電圧を制御電圧算出手段で算出し、その制御
電圧を制御弁に供給することにより、ケ−ブルの動向を
打ち消すように巻揚機の回転を制御するようにしてい
る。
【0013】請求項3において、滑車速度算出手段で算
出された滑車速度と上記線速算出手段で算出された線速
との差及び上記滑車位置算出手段で算出された滑車位置
と上記計測手段で計測されたケ−ブル線長との差に補正
係数を乗じたものから上記制御弁への制御電圧を制御電
圧算出手段で算出し、その制御電圧を制御弁に供給する
ことにより、ケ−ブルの動向を打ち消すように巻揚機の
回転を制御するようにしている。
【0014】請求項4において、請求項1あるいは3の
滑車の中心軸にはア−ムが回動自在に取り付けられてお
り、そのア−ムの先端は上記ケ−ブルの水中物体側に設
けられたガイドロ−ラを介して水中方向に垂下されてお
り、そのア−ムにはケ−ブルの線方向の加速度を検出す
る加速度計を設けるようにして、常にケ−ブルの線方向
の加速度を検出できるようにしている。
【0015】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。図1は水中物体の対地位置制御装置のシス
テム構成を示すブロック図、図2は水中物体と船上に配
置された巻揚機との位置関係を説明するための図、図3
(A)はケ−ブルが鉛直方向を向いている状態を示す
図、図3(B)はケ−ブルが先方にずれている状態を示
す図、図4は本制御装置の動作を説明するためのフロ−
チャ−トである。
【0016】まず、図2を参照して測量船に装備されて
いる装置の概略構成について説明する。図2において、
11は測量船である。この測量船11の船尾には、後述
する滑車を支持する支持部材としてのメインフレ−ム1
2が所定の角度で船尾に固定されている。このメインフ
レ−ム12の先端部にはケ−ブル13が架けられる滑車
14が取り付けられている。この滑車14については図
3を参照して後述するが、滑車14はメインフレ−ム1
2を含む平面を中心にして左右に揺動可能なように取り
付けられている。
【0017】滑車14の回転軸にア−ム15の一端が回
動自在に取り付けられ、その他端には縦ガイドロ−ラ1
6及び横ガイドロ−ラ17が固定されている。また、ア
−ム15には滑車14のケ−ブル13の線方向の加速度
を検出するための加速度計18が取り付けられている。
【0018】ケ−ブル13は滑車14、縦ガイドロ−ラ
16及び横ガイドロ−ラ17を介して海中まで繰り出さ
れ、センサ類を搭載したプロ−ブ19に接続されてい
る。また、ケ−ブル13は船上に設置された巻揚機20
により巻揚げ/繰出しが制御される。なお、21はガイ
ドロ−ラ、22はケ−ブル13の巻揚げあるいは繰出し
量を検出するためのロ−タリエンコ−ダである。
【0019】この巻揚機20は内蔵される回転体(図示
しない)に対して送給する油圧の方向を反転させること
により、巻揚機20を正転あるいは逆転させ、巻揚げあ
るいは繰出し制御を行うようにしている。その制御につ
いては図1を参照して後述する。
【0020】次に、図3を参照して滑車14の取り付け
構造について説明する。図3(A)は、滑車14を船尾
方向から見た正面図、図3(B)は滑車14を側面から
見た側面図である。図3(A)及び(B)において、フ
レ−ム12には一対の支持部材31,32が立設されて
いる。この支持部材31,32の両端部には支持部材3
3の両端が回転自在に軸受が設けられている。
【0021】支持部材33の略中央には滑車14を回転
自在に支持するU字状のア−ム34の一端が取り付けら
れている。また、ア−ム15の一端は滑車14の中心軸
14iを中心に回動自在に取り付けられている。そし
て、このア−ム15の他端には2つのロ−ラを接近して
設けた縦ガイドロ−ラ16及び横ガイドロ−ラ17が取
り付けられている。
【0022】また、ア−ム15には滑車14のケ−ブル
13の線方向の加速度を検出するための加速度計18が
取り付けられている。なお、縦ガイドロ−ラ16及び横
ガイドロ−ラ17のロ−ラの回転軸は互いに直交するよ
うに配置されている。
【0023】次に、図1を参照して水中物体の対地位置
制御装置のシステム構成について説明する。図1におい
て、18は図3において前述したように滑車14のケ−
ブル13の線方向の加速度aを検出する加速度計であ
る。この加速度計18で検出された加速度aは積分器4
1に入力され、加速度aを積分することにより滑車14
の速度vが演算される。
【0024】この積分器41から出力される速度vは積
分器42に入力され、速度vを積分することにより滑車
14の滑車位置sが演算される。上記速度v及び線長s
はそれぞれA/D変換器43,44を介してデジタル信
号に変換された後、制御部45に取り込まれる。この制
御部45はマイクロコンピュ−タを中心に構成されてい
る。
【0025】ロ−タリエンコ−ダ22はケ−ブル13の
巻揚げあるいは繰出し量に応じた数のパルス信号を出力
する。このロ−タリエンコ−ダ22から出力されるパル
ス信号はカウンタ46に出力される。このカウンタ46
はそのパルス信号を計数することにより、ケ−ブル13
の巻揚げあるいは繰出し量に相当する線長s′を計測し
ている。この線長s′は制御部45に出力される。
【0026】さらに、ロ−タリエンコ−ダ22から出力
されるパルス信号はF/V変換器47に出力され、パル
ス信号の周波数を電圧に変換することにより、ケ−ブル
13の線速v′に相当する電圧を得ている。
【0027】この線速v′はA/D変換器48において
デジタル信号に変換された後、制御部45に出力され
る。制御部45は滑車速度v、線速v′、線長s′、滑
車位置s、線長補正係数Kとから下式より制御誤差Eを
演算する。
【0028】E=v−v′+(s−s′)・K ここで、補正係数Kは略1〜1.5程度の補正係数であ
る。次に、制御誤差Eの極性から制御電圧Vnを計算す
る。
【0029】Vn=Vn−1 +Δ・SGN (E) ここで、ΔVは一定の単位ステップ電圧 Vn −1 は単位時間Δt秒前の制御電圧である。
【0030】制御部45から出力される制御電圧Vnは
D/A変換器49においてアナログ信号に変換された
後、制御アンプ50に出力される。この制御アンプ50
は入力されるアナログ制御電圧Vnをその電圧に応じた
電流Inに変換し増幅してウインチ制御弁51に出力す
る。
【0031】このウインチ制御弁51は巻揚機20を正
転あるいは逆転させる場合に、油圧を正転させる方法あ
るいは逆転させる方向に切り替え制御するための制御弁
である。
【0032】このウインチ制御弁51は比例電磁方向・
流量調整弁52を中心に構成されている。この比例電磁
方向・流量調整弁52はその出力ポ−トAあるいはBに
油圧を切り替えて供給すると共に、その油圧流量を上記
電流Inに比例して制御する。この出力ポ−トAあるい
はBから出力される油圧は巻揚機20に内蔵された回転
体(図示しない)を回転させるために巻揚機20に供給
される。なお、Pは油圧、Tはリザ−ブタンクに接続さ
れる。
【0033】次に、上記のように構成された本発明の一
実施例の動作について説明する。まず、測量船を所定の
海域まで操船していく。そして、巻揚機20を繰出して
ケ−ブル13を海中に浸していく。そして、水温等を測
定する深度に対応するカウンタ46の計数値(c0)を制
御部45で計算しておく。
【0034】そして、ケ−ブル13の線長s′はロ−タ
リエンコ−ダ22から出力されるパルス信号をカウンタ
46で計数することより、カウンタ46で計数されてい
る。そして、カウンタ46の計数値が前述した計数値
(c0)となると、制御電圧Vnは零とされ、巻揚機20
の回転は停止される。この計数値(co)は測量船が平水
面にある場合を想定して、制御部45で決定している。
【0035】そして、カウンチ46をゼロクリアする。
以下、プロ−ブ19で検出された水温等のデ−タは測量
船11に出力される。ところで、ケ−ブル13は滑車1
4を介し、縦ガイドロ−ラ16及び横ガイドロ−ラ17
の間を通って、鉛直下方に垂れ下がっている。
【0036】そして、海面が荒れているときには、測量
船はロ−リング、ピッチング、上下運動、回転運動等あ
らゆる方向に動揺する。それに伴い、ケ−ブル13の位
置が移動すると、滑車14は支持部材33が回動した
り、あるいは縦ガイドロ−ラ16及び横ガイドロ−ラ1
7が発生する回転モ−メントによりア−ム15が回動す
ることにより、加速度計18はケ−ブル13の線方向を
加速度を常に検出する。
【0037】そして、前述したようにプロ−ブ19を所
定の深度まで入れた後にカウンタ46の計数値をゼロク
リアしても、プロ−ブ19の実際の深度は測量船11が
動揺すると変化しようしする。例えば、測量船11が上
方に変位すれば、滑車14の垂直方向位置も上方に上が
るため、プロ−ブ19の深度は浅くなろうとする。測量
船11が下方に変位すれば、滑車14の垂直方向位置も
下方に下がるため、プロ−ブ19の深度は深くなろうと
する。
【0038】制御部45は図4に示すような動作をΔt
秒毎の割込みにより行っている。初期状態ではウインチ
は止まっているので、Vn=0である。まず、滑車14
の線方向の加速度aは加速度計18により検出される。
そして、この加速度計18で計測された滑車14のケ−
ブル13の線方向の加速度aは積分器41で積分され、
滑車14の速度vが演算される。この積分器41から出
力される速度vは積分器42に入力され、速度vを積分
することにより滑車位置sが演算される。
【0039】上記速度v及び滑車位置sはそれぞれA/
D変換器43,44を介してデジタル信号に変換された
後、制御部45に取り込まれる。また、ロ−タリエンコ
−ダ22から出力されるパルス信号はカウンタ46に出
力される。このカウンタ46はそのパルス信号を計数す
ることにより、ケ−ブル13の巻揚げあるいは繰出し量
に相当する線長s′を計測している。この線長s′は制
御部45に出力される。
【0040】さらに、ロ−タリエンコ−ダ22から出力
されるパルス信号はF/V変換器47に出力され、パル
ス信号の周波数を電圧に変換することにより、ケ−ブル
の線速v′に相当する電圧を得ている。この線速v′は
A/D変換器48においてデジタル信号に変換された
後、制御部45に出力される(ステップS1)。
【0041】次に、制御誤差Eを演算する(ステップS
2)。つまり、滑車速度v、線速v′、線長s′、滑車
位置s、線長補正係数Kとから下式より制御誤差Eを演
算する。
【0042】E=v−v′+(s−s′)・K このように補正係数Kを略1〜1.5とすることにより
制御誤差Eをゼロに収束させることができる。
【0043】そして、この制御誤差Eの極性を判定して
制御電圧Vnを単位電圧ΔVだけ増減させる(ステップ
S3)。すなわち、制御誤差Eが正と判定された場合に
は、Δt秒前の制御電圧Vn −1 にΔVボルトだけ繰出
し方向に加算し、負の場合には巻上げ方向に減算し、ゼ
ロの場合には前値をホ−ルドする。
【0044】そして、この制御電圧VnはD/A変換器
49においてアナログ信号に変換された後、制御アンプ
50に出力される(ステップS4)。以上のように、プ
ロ−ブ19を一定深度に入れてから、滑車14のケ−ブ
ル方向の加速度を検出し、滑車14の動きを打ち消すよ
うにケ−ブル13を巻揚げたり繰出したりするようにし
たので、船体がロ−リング、ピッチング、上下運動、回
転運動等あらゆる方向に動揺しようとも、船体から水中
に垂れ下げた水中物体の水深を一定に保つことができ
る。
【0045】また、上記した実施例はプロ−ブ19の対
地深度を一定に保つようにしたが、図5のフロ−チャ−
トの制御を行うことによりプロ−ブ19の対地深度を設
定速度V0で沈めていくことができる。
【0046】図5のフロ−チャ−トにおいて、ステップ
S12以外の処理については図4のフロ−チャ−トと同
じであるので、その詳細な説明については省略する。上
記実施例では図4のステップS2のブロック図内に記載
したように、制御電圧EはE=v−v′+(s−s′)
・Kとして算出したが、この変形例ではステップS13
のブロック図に記載したように E=v−v′+(s−s′+Ln)・K Ln=n・Δt・V0 ただし、Lnは目標線長、V0は設定線速として算出し
ている。つまり、Lnとして設定線速V0にΔt秒のn
倍を乗算したものとすることにより、制御電圧Eを時間
の経過と共にリニアに増加させることにより、ケ−ブル
13を設定線速で繰り出すようにすることができる。な
お、本発明は上記実施例に限らず本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形可能である。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、船
体がロ−リング、ピッチング、上下運動、回転運動等あ
らゆる方向に動揺しようとも、船体から水中に垂れ下げ
た水中物体の水深を一定に保つことができる水中物体の
対地位置制御装置を提供することにあることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる水中物体の対地位置
制御装置のシステム構成を示すブロック図。
【図2】水中物体と船上に配置された巻揚機との位置関
係を説明するための図。
【図3】図3(A)はケ−ブルが鉛直方向を向いている
状態を示す図、図3(B)はケ−ブルが先方にずれてい
る状態を示す図。
【図4】本発明の一実施例の動作を説明するためのフロ
−チャ−ト。
【図5】本発明の変形例の動作を説明するためのフロ−
チャ−ト。
【符号の説明】
11…測量船、12…メインフレ−ム、13…ケ−ブ
ル、14…滑車、15…ア−ム、16…縦ガイドロ−
ラ、17…横ガイドロ−ラ、18…加速度計、19…プ
ロ−ブ、20…巻揚機、21…ガイドロ−ラ、22…ロ
−タリエンコ−ダ、31〜33…支持部材、41…積分
器、43,44…A/D変換器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船上に設置された巻揚機からケ−ブルを
    繰出し、滑車を介してケ−ブルを水中方向に垂下し、そ
    のケ−ブルの先端に水中物体を吊り下げている装置にお
    いて、 上記滑車を通過するケ−ブルの水中物体側の接線方向の
    上記滑車の加速度を検出する滑車加速度検出手段と、 上記加速度検出手段により検出された上記滑車の加速度
    から滑車速度を算出する滑車速度算出手段と、 この速度算出手段で算出された滑車の速度から滑車位置
    を算出する滑車位置算出手段と、 上記ケ−ブルの巻揚あるいは繰出し量をケ−ブル線長と
    して計測する計測手段と、 この計測手段により計測されたケ−ブル線長よりケ−ブ
    ルの線方向の線速を算出する線速算出手段と、 入力される制御電圧に応じて上記巻揚機の回転方向及び
    巻揚量あるいは繰出し量を制御する制御弁と、 上記滑車速度算出手段で算出された滑車速度、上記滑車
    位置算出手段で算出された滑車位置、上記計測手段で計
    測されたケ−ブル線長、上記線速算出手段で算出された
    線速とから上記制御弁への制御電圧を算出する制御電圧
    算出手段と、 この制御電圧算出手段により算出された制御電圧を上記
    制御弁に供給することにより、ケ−ブルの動向を打ち消
    すように上記巻揚機の回転を制御する制御手段とを具備
    したことを特徴とする水中物体の対地位置制御装置。
  2. 【請求項2】 船上に設置された巻揚機からケ−ブルを
    繰出し、滑車を介してケ−ブルを水中方向に垂下し、そ
    のケ−ブルの先端に水中物体を吊り下げている装置にお
    いて、 上記滑車を通過するケ−ブルの水中物体側の接線方向の
    上記滑車の加速度を検出する滑車加速度検出手段と、 上記加速度検出手段により検出された上記滑車の加速度
    から滑車速度を算出する滑車速度算出手段と、 この速度算出手段で算出された滑車の速度から滑車位置
    を算出する滑車位置算出手段と、 上記ケ−ブルの巻揚あるいは繰出し量をケ−ブル線長と
    して計測する計測手段と、 この計測手段により計測されたケ−ブル線長よりケ−ブ
    ルの線方向の線速を算出する線速算出手段と、 入力される制御電圧に応じて上記巻揚機の回転方向及び
    巻揚量あるいは繰出し量を制御する制御弁と、 上記滑車速度算出手段で算出された滑車速度と上記線速
    算出手段で算出された線速との差及び上記滑車位置算出
    手段で算出された滑車位置と上記計測手段で計測された
    ケ−ブル線長との差とから上記制御弁への制御電圧を算
    出する制御電圧算出手段と、 この制御電圧算出手段により算出された制御電圧を上記
    制御弁に供給することにより、ケ−ブルの動向を打ち消
    すように上記巻揚機の回転を制御する制御手段とを具備
    したことを特徴とする水中物体の対地位置制御装置。
  3. 【請求項3】 船上に設置された巻揚機からケ−ブルを
    繰出し、滑車を介してケ−ブルを水中方向に垂下し、そ
    のケ−ブルの先端に水中物体を吊り下げている装置にお
    いて、 上記滑車を通過するケ−ブルの水中物体側の接線方向の
    上記滑車の加速度を検出する滑車加速度検出手段と、 上記加速度検出手段により検出された上記滑車の加速度
    から滑車速度を算出する滑車速度算出手段と、 この速度算出手段で算出された滑車の速度から滑車位置
    を算出する滑車位置算出手段と、 上記ケ−ブルの巻揚あるいは繰出し量をケ−ブル線長と
    して計測する計測手段と、 この計測手段により計測されたケ−ブル線長よりケ−ブ
    ルの線方向の線速を算出する線速算出手段と、 入力される制御電圧に応じて上記巻揚機の回転方向及び
    巻揚量あるいは繰出し量を制御する制御弁と、 上記滑車速度算出手段で算出された滑車速度と上記線速
    算出手段で算出された線速との差及び上記滑車位置算出
    手段で算出された滑車位置と上記計測手段で計測された
    ケ−ブル線長との差に補正係数を乗じたものから上記制
    御弁への制御電圧を算出する制御電圧算出手段と、 この制御電圧算出手段により算出された制御電圧を上記
    制御弁に供給することにより、ケ−ブルの動向を打ち消
    すように上記巻揚機の回転を制御する制御手段とを具備
    したことを特徴とする水中物体の対地位置制御装置。
  4. 【請求項4】 上記滑車の中心軸にはア−ムが回動自在
    に取り付けられており、そのア−ムの先端は上記ケ−ブ
    ルの水中物体側に設けられたガイドロ−ラを介して水中
    方向に垂下されており、そのア−ムにはケ−ブルの線方
    向の加速度を検出する加速度計を設けたことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか記載の水中物体の対地位置
    制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011209228A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Tsurumi Seiki:Kk 海洋データ測定装置及び海洋データ測定方法
CN111008446A (zh) * 2019-12-06 2020-04-14 北京京航计算通讯研究所 基于网格船位布设计算的速度优化系统

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