JPH07252274A - β−ラクタム誘導体およびその製造方法 - Google Patents
β−ラクタム誘導体およびその製造方法Info
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- JPH07252274A JPH07252274A JP6067849A JP6784994A JPH07252274A JP H07252274 A JPH07252274 A JP H07252274A JP 6067849 A JP6067849 A JP 6067849A JP 6784994 A JP6784994 A JP 6784994A JP H07252274 A JPH07252274 A JP H07252274A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式〔I〕
【化1】
〔Qは水素、(C1-6 のアルキル又はC1-6 のアルコキ
シで置換されてもよい)フェニル、(C1-6 のアルキル
又はC1-6 のアルコキシで置換されてもよい)アラルキ
ルを表わし、RはC1-6 のアルキルを表わす〕で表わさ
れるβ−ラクタム誘導体およびその立体選択的製造方
法。 【効果】 光学活性1β−メチルカルバペネム中間体と
なりうる新規なβ−ラクタム誘導体が得られる。
シで置換されてもよい)フェニル、(C1-6 のアルキル
又はC1-6 のアルコキシで置換されてもよい)アラルキ
ルを表わし、RはC1-6 のアルキルを表わす〕で表わさ
れるβ−ラクタム誘導体およびその立体選択的製造方
法。 【効果】 光学活性1β−メチルカルバペネム中間体と
なりうる新規なβ−ラクタム誘導体が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はβ−ラクタム誘導体及び
その光学異性体の立体選択的な製造方法に関するもので
ある。
その光学異性体の立体選択的な製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】1β−メチルカルバペネムはチエナマイ
シンなどの従来のβ−ラクタム系抗生物質よりも抗菌活
性や安定性等において優れていることが知られており、
その有用性から簡便で且つ立体選択性の高い合成反応が
望まれている。
シンなどの従来のβ−ラクタム系抗生物質よりも抗菌活
性や安定性等において優れていることが知られており、
その有用性から簡便で且つ立体選択性の高い合成反応が
望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は光学活
性1β−メチルカルバペネム前駆体となりえる新規なβ
−ラクタム誘導体とその立体選択的製造方法を提供する
ことである。
性1β−メチルカルバペネム前駆体となりえる新規なβ
−ラクタム誘導体とその立体選択的製造方法を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式〔I〕
【化8】 〔Qは水素、(C1-6 アルキル又はC1-6 アルコキシで
置換されてもよい)フェニル、(C1-6 アルキル又はC
1-6 アルコキシで置換されてもよい)アラルキルを表わ
し、RはC1-6 のアルキルを表わす〕で表わされるβ−
ラクタム誘導体および次式で示される〔I〕の立体選択
的製造方法である。
置換されてもよい)フェニル、(C1-6 アルキル又はC
1-6 アルコキシで置換されてもよい)アラルキルを表わ
し、RはC1-6 のアルキルを表わす〕で表わされるβ−
ラクタム誘導体および次式で示される〔I〕の立体選択
的製造方法である。
【化9】
【0005】本発明の出発物質である化合物〔i〕は本
発明者らによるChem.Lett.,1349 (19
92)によって製造できる。
発明者らによるChem.Lett.,1349 (19
92)によって製造できる。
【化10】
【0006】また得られた本発明化合物は次式により、
1β−メチルカルバペネム系抗菌性物質の鍵中間体へと
変換することが可能である。
1β−メチルカルバペネム系抗菌性物質の鍵中間体へと
変換することが可能である。
【化11】
【0007】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
化合物はNMR、IR及びMSにより同定し、キャピラ
リーGLC、HPLCにより立体異性体の比を決定し
た。
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
化合物はNMR、IR及びMSにより同定し、キャピラ
リーGLC、HPLCにより立体異性体の比を決定し
た。
【0008】参考例1 4−〔(4S,5S)−4,5−ジメトキシメチル−2
−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル〕−1−p
−メトキシフェニル−2−アゼチジノンの合成
−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル〕−1−p
−メトキシフェニル−2−アゼチジノンの合成
【化12】 アルゴン雰囲気下30ml 2口ナスフラスコにジ
イソプロピルアミン 184mg(1.8mmol)の
THF 3ml溶液を入れ、−78℃に冷却した。1.
87Nのn−ブチルリチムのヘキサン溶液1.0ml
(1.8mmol)を加え−78℃で15分間攪拌し
た。その溶液に酢酸t−ブチル 215mg(1.8m
mol)のTHF 3ml溶液をゆっくり滴下し−78
℃で15分間攪拌した。1.0Nの塩化トリイソプロポ
キシチタンのヘキサン溶液1.8ml(1.8mmo
l)をゆっくり加え−78℃で15分間攪拌した。その
溶液を−110℃に冷却しイミン(1) 187mg
(0.6mmol)のTHF 4ml溶液をゆっくりと
滴下し−95℃まで自然昇温させながら3時間攪拌し
た。リン酸緩衝溶液を加え反応を停止させ、セライト濾
過し、酢酸エチルで抽出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。濃縮後シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキ
サン:エーテル=1:3)により精製しβ−アミノエス
テル(2)、(3)を得た。 収量 160mg(収率 63%) Rf 0.6(ヘキサン:エーテル=2:1、2度上
げ) (S:R)=99: 1 (HPLC ヘキサン:酢
酸エチル=2:1) Rt 17.75min 19.11min 1H-NMR(CDCl3) δ 1.33(S,9H),1.40(S,3H),3.34(dd,1
H,J=7.2 & 22.1Hz),2.59(dd,1H,J=5.6 & 20.5Hz),3.36
(S,3H),3.42(S,3H),3.47(d,2H,J=4.7Hz),3.58(d,2H,J=
3.6Hz),3.73(S,3H),4.08-4.16(m,1H),3.86-4.06(m,2H),
6.62(d,2H,J=2.3Hz),6.73(d,2H,J=2.3Hz) IR(neat) cm-1 2950,1730,1510,1460,1370,1240,11
60,1150,960,820,760 アルゴン雰囲気下30mlナスフラスコにβ−アミ
ノエステル(4) 48mg(0.11mmol)の塩
化メチレン 9ml溶液を入れ、0℃に冷却して攪拌し
た。その溶液にトリフルオロ酢酸0.87ml(11.
4mmol)を加え室温で24時間攪拌した。反応溶液
を濃縮しシリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサ
ン:エーテル=1:3)により精製を行いβ−アミノ酸
(5)を得た。 収量 36mg(収率 89%) Rf 0.2(ヘキサン:エーテル=1:1) 1H-NMR(CDCl3) δ 1.40(S,3H),2.34(dd,1H,J=7.2 & 2
2.1Hz),2.59(dd,1H,J=5.6 & 20.5Hz),3.36(S,3H),3.42
(S,3H),3.47(d,2H,J=4.7Hz),3.58(d,2H,J=3.6Hz),3.73
(S,3H),4.08-4.16(m,1H),3.86-4.06(m,2H),6.62(d,2H,J
=2.3Hz),6.73(d,2H,J=2.3Hz) IR(neat) cm-1 3450,2850,1700,1460,1380,1310,11
00,960,550 アルゴン雰囲気下30mlナスフラスコに実施例8
で得られたβ−アミノ酸(6) 34mg(0.09m
mol)のアセトニトリル 2ml溶液を入れ攪拌し
た。トリフェニルホスフィン 28.9mg(0.11
mmol)のアセトニトリル溶液を加え、ジピリジルジ
スルフィド 24.0mg(0.11mmol)のアセ
トニトリル溶液を加え、55℃に加熱して7時間攪拌し
た。飽和食塩水により反応を停止させ、酢酸エチルで抽
出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後シリカゲ
ル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:エーテル=1:
3)により精製を行い、β−ラクタム(7)を得た。 収量 23mg(収率75%) S:R=99: 1 Rf 0.4(ヘキサン:エーテル=1:2、2度上
げ) Rt 52.723min,64.416min(GC
SE30 50m230℃一定) 1H-NMR(CDCl3) δ 1.40(S,3H),2.94(dd,1H,J=2.6 & 1
4.8Hz),3.08(dd,1H,J=5.7 & 14.8Hz),3.32(S,3H),3.38
(S,3H),3.39-3.44(m,4H),3.49-3.56(m,1H),3.79(S,3H),
4.04-4.11(m,1H),4.22(dd,1H,J=2.6 & 5.7Hz),6.85(d,2
H,J=9.0Hz),7.52(d,2H,J=9.0Hz) IR(neat) cm -1 2920,1750,1640,1510,1400,1295,12
40,1140,1090
イソプロピルアミン 184mg(1.8mmol)の
THF 3ml溶液を入れ、−78℃に冷却した。1.
87Nのn−ブチルリチムのヘキサン溶液1.0ml
(1.8mmol)を加え−78℃で15分間攪拌し
た。その溶液に酢酸t−ブチル 215mg(1.8m
mol)のTHF 3ml溶液をゆっくり滴下し−78
℃で15分間攪拌した。1.0Nの塩化トリイソプロポ
キシチタンのヘキサン溶液1.8ml(1.8mmo
l)をゆっくり加え−78℃で15分間攪拌した。その
溶液を−110℃に冷却しイミン(1) 187mg
(0.6mmol)のTHF 4ml溶液をゆっくりと
滴下し−95℃まで自然昇温させながら3時間攪拌し
た。リン酸緩衝溶液を加え反応を停止させ、セライト濾
過し、酢酸エチルで抽出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。濃縮後シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキ
サン:エーテル=1:3)により精製しβ−アミノエス
テル(2)、(3)を得た。 収量 160mg(収率 63%) Rf 0.6(ヘキサン:エーテル=2:1、2度上
げ) (S:R)=99: 1 (HPLC ヘキサン:酢
酸エチル=2:1) Rt 17.75min 19.11min 1H-NMR(CDCl3) δ 1.33(S,9H),1.40(S,3H),3.34(dd,1
H,J=7.2 & 22.1Hz),2.59(dd,1H,J=5.6 & 20.5Hz),3.36
(S,3H),3.42(S,3H),3.47(d,2H,J=4.7Hz),3.58(d,2H,J=
3.6Hz),3.73(S,3H),4.08-4.16(m,1H),3.86-4.06(m,2H),
6.62(d,2H,J=2.3Hz),6.73(d,2H,J=2.3Hz) IR(neat) cm-1 2950,1730,1510,1460,1370,1240,11
60,1150,960,820,760 アルゴン雰囲気下30mlナスフラスコにβ−アミ
ノエステル(4) 48mg(0.11mmol)の塩
化メチレン 9ml溶液を入れ、0℃に冷却して攪拌し
た。その溶液にトリフルオロ酢酸0.87ml(11.
4mmol)を加え室温で24時間攪拌した。反応溶液
を濃縮しシリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサ
ン:エーテル=1:3)により精製を行いβ−アミノ酸
(5)を得た。 収量 36mg(収率 89%) Rf 0.2(ヘキサン:エーテル=1:1) 1H-NMR(CDCl3) δ 1.40(S,3H),2.34(dd,1H,J=7.2 & 2
2.1Hz),2.59(dd,1H,J=5.6 & 20.5Hz),3.36(S,3H),3.42
(S,3H),3.47(d,2H,J=4.7Hz),3.58(d,2H,J=3.6Hz),3.73
(S,3H),4.08-4.16(m,1H),3.86-4.06(m,2H),6.62(d,2H,J
=2.3Hz),6.73(d,2H,J=2.3Hz) IR(neat) cm-1 3450,2850,1700,1460,1380,1310,11
00,960,550 アルゴン雰囲気下30mlナスフラスコに実施例8
で得られたβ−アミノ酸(6) 34mg(0.09m
mol)のアセトニトリル 2ml溶液を入れ攪拌し
た。トリフェニルホスフィン 28.9mg(0.11
mmol)のアセトニトリル溶液を加え、ジピリジルジ
スルフィド 24.0mg(0.11mmol)のアセ
トニトリル溶液を加え、55℃に加熱して7時間攪拌し
た。飽和食塩水により反応を停止させ、酢酸エチルで抽
出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後シリカゲ
ル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:エーテル=1:
3)により精製を行い、β−ラクタム(7)を得た。 収量 23mg(収率75%) S:R=99: 1 Rf 0.4(ヘキサン:エーテル=1:2、2度上
げ) Rt 52.723min,64.416min(GC
SE30 50m230℃一定) 1H-NMR(CDCl3) δ 1.40(S,3H),2.94(dd,1H,J=2.6 & 1
4.8Hz),3.08(dd,1H,J=5.7 & 14.8Hz),3.32(S,3H),3.38
(S,3H),3.39-3.44(m,4H),3.49-3.56(m,1H),3.79(S,3H),
4.04-4.11(m,1H),4.22(dd,1H,J=2.6 & 5.7Hz),6.85(d,2
H,J=9.0Hz),7.52(d,2H,J=9.0Hz) IR(neat) cm -1 2920,1750,1640,1510,1400,1295,12
40,1140,1090
【0009】実施例1 3−アセチル−4−〔(4S,5S)−4,5−ジメト
キシメチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−
イル〕−1−p−メトキシフェニル−2−アゼチジノン
の合成
キシメチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−
イル〕−1−p−メトキシフェニル−2−アゼチジノン
の合成
【化13】 アルゴン雰囲気下50ml 2口フラスコにジイソプロ
ピルアミン78mg(0.77mmol)のTHF3m
l溶液を入れ、−78℃に冷却した。1.51Nのn−
ブチルリチウムのヘキサン溶液0.49ml(0.74
mmol)を加え−78℃で15分間撹拌した。次に参
考例1で得られたβ−ラクタム(7)129.6mg
(0.37mmol)のTHF溶液をゆっくり滴下し−
78℃で30分間撹拌した。その溶液を−100℃に冷
却しN−アセチルイミダゾール84.5mg(0.77
mmol)のTHF3ml溶液を加え1時間かけて−7
8℃に昇温した。その後、室温で15分間撹拌し、飽和
塩化アルミニウム水溶液を加えることにより反応を停止
させ、酢酸エチルで抽出後、Na2 SO4 で乾燥した。
濃縮後、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサ
ン:エーテル=1:2)により精製を行い生成物を得
た。
ピルアミン78mg(0.77mmol)のTHF3m
l溶液を入れ、−78℃に冷却した。1.51Nのn−
ブチルリチウムのヘキサン溶液0.49ml(0.74
mmol)を加え−78℃で15分間撹拌した。次に参
考例1で得られたβ−ラクタム(7)129.6mg
(0.37mmol)のTHF溶液をゆっくり滴下し−
78℃で30分間撹拌した。その溶液を−100℃に冷
却しN−アセチルイミダゾール84.5mg(0.77
mmol)のTHF3ml溶液を加え1時間かけて−7
8℃に昇温した。その後、室温で15分間撹拌し、飽和
塩化アルミニウム水溶液を加えることにより反応を停止
させ、酢酸エチルで抽出後、Na2 SO4 で乾燥した。
濃縮後、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサ
ン:エーテル=1:2)により精製を行い生成物を得
た。
【0010】収量 123mg 収率 85% Rf 0.4 (ヘキサン:エーテル=1:4 2度上
げ) Rt キャピラリガスクロマトグラフィー(SE−3
0,50m,230℃一定) 68.070min1 HNMR(CDCl3 )δ 1.39(s,3H),
2.35(s,3H),3.30(s,3H),3.3
8(s,3H),3.39−3.48(m,4H),
3.78(s,3H),4.05−4.13(m,2
H),4.21(d,J=2.64Hz,1H),4.
66(d,J=2.64Hz,1H),6.85(d,
J=8.91Hz,2H),7.50(d,J=8.9
1Hz,2H) IR(neat)cm-1 2900,1750,171
0,1510,1460,1250,1120,830
げ) Rt キャピラリガスクロマトグラフィー(SE−3
0,50m,230℃一定) 68.070min1 HNMR(CDCl3 )δ 1.39(s,3H),
2.35(s,3H),3.30(s,3H),3.3
8(s,3H),3.39−3.48(m,4H),
3.78(s,3H),4.05−4.13(m,2
H),4.21(d,J=2.64Hz,1H),4.
66(d,J=2.64Hz,1H),6.85(d,
J=8.91Hz,2H),7.50(d,J=8.9
1Hz,2H) IR(neat)cm-1 2900,1750,171
0,1510,1460,1250,1120,830
【0011】実施例2 3−〔1−(R)−ヒドロキシエチル〕−4−〔(4
S,5S)−4,5−ジメトキシメチル−2−メチル−
1,3−ジオキソラン−2−イル〕−1−p−メトキシ
フェニル−2−アゼチジノンの合成
S,5S)−4,5−ジメトキシメチル−2−メチル−
1,3−ジオキソラン−2−イル〕−1−p−メトキシ
フェニル−2−アゼチジノンの合成
【化14】 アルゴン雰囲気下100mlナスフラスコに実施例1で
得られたβ−ラクタム(8)248mg(0.63mm
ol)のトルエン8.5ml溶液を入れ−100℃で撹
拌した。その溶液にジイソブチルアルミニウムハイドラ
イドの1.5Mトルエン溶液0.50ml(0.76m
l)をゆっくりと滴下した。−85℃まで50分間で自
然昇温しながら撹拌し、メタノールを加え反応を停止し
た。0℃で1N−HClを加え30分間撹拌した後、酢
酸エチルにより抽出を行った。Na2 SO4 で乾燥し、
濃縮後シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:
エーテル=1:2)により精製した。
得られたβ−ラクタム(8)248mg(0.63mm
ol)のトルエン8.5ml溶液を入れ−100℃で撹
拌した。その溶液にジイソブチルアルミニウムハイドラ
イドの1.5Mトルエン溶液0.50ml(0.76m
l)をゆっくりと滴下した。−85℃まで50分間で自
然昇温しながら撹拌し、メタノールを加え反応を停止し
た。0℃で1N−HClを加え30分間撹拌した後、酢
酸エチルにより抽出を行った。Na2 SO4 で乾燥し、
濃縮後シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:
エーテル=1:2)により精製した。
【0012】収量 198mg 収率 79% R:S=76:24 Rf 0.1 (ヘキサン:エーテル=1:4)1 HNMR(CDCl3 )δ 1.34−1.42
(m,6H),1.93(broad 1H),3.1
8−3.22(m,1H),3.32(s,3H),
3.38(s,3H),3.39−3.46(m,4
H),3.55−3.61(m,1H),3.78
(s,3H),4.06−4.16(m,3H),6.
84(d,J=9.07Hz,2H),7.52(d,
J=9.07Hz,2H)13 C−NMR(CDCl3 )δ 21.224,21.
799,22.590,22.697,55.437,
58.312,59.336,59.480,59.6
24,66.326,72.633,77.629,7
7.773,109.991,113.998,11
9.515,131.123,156.154,16
6.23 IR(neat)cm-1 3430,2900,175
0,1520,1250,1150,1100,840
(m,6H),1.93(broad 1H),3.1
8−3.22(m,1H),3.32(s,3H),
3.38(s,3H),3.39−3.46(m,4
H),3.55−3.61(m,1H),3.78
(s,3H),4.06−4.16(m,3H),6.
84(d,J=9.07Hz,2H),7.52(d,
J=9.07Hz,2H)13 C−NMR(CDCl3 )δ 21.224,21.
799,22.590,22.697,55.437,
58.312,59.336,59.480,59.6
24,66.326,72.633,77.629,7
7.773,109.991,113.998,11
9.515,131.123,156.154,16
6.23 IR(neat)cm-1 3430,2900,175
0,1520,1250,1150,1100,840
【0013】実施例3 3−〔1−(R)−ヒドロキシエチル〕−4−アセチル
−1−p−メトキシフェニル−2−アゼチジノンの合成
−1−p−メトキシフェニル−2−アゼチジノンの合成
【化15】 300mlナスフラスコに実施例2で得られた3−ヒド
ロキシエチル−β−ラクタム(9)840mg(2.1
2mmol)のメチルエチルケトン150ml溶液を入
れ撹拌した。トリフルオロメタンスルホン酸351mg
(2.31mmol)のメチルエチルケトン20ml溶
液を室温で加え、その後加熱しメチルエチルケトン還流
中16時間撹拌した。濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム
で中和し、酢酸エチルで抽出後、Na2 SO4 で乾燥し
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
酢酸エチル=1:1)により精製し、生成物を得た。
ロキシエチル−β−ラクタム(9)840mg(2.1
2mmol)のメチルエチルケトン150ml溶液を入
れ撹拌した。トリフルオロメタンスルホン酸351mg
(2.31mmol)のメチルエチルケトン20ml溶
液を室温で加え、その後加熱しメチルエチルケトン還流
中16時間撹拌した。濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム
で中和し、酢酸エチルで抽出後、Na2 SO4 で乾燥し
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
酢酸エチル=1:1)により精製し、生成物を得た。
【0014】収量 543mg 収率 97% Rf 0.1(ヘキサン:エーテル=1:4 2度上
げ) R1 H−NMR(CDCl3 )δ 1.38(d,J=
6.6Hz,3H),2.25(s,3H),3.15
−3.18(m,1H),3.78(s,3H),4.
30−4.37(m,1H),4.57(d,J=2.
64Hz,1H),6.85(d,J=8.91Hz,
2H),7.20(d,J=8.91Hz,2H) S1 H−NMR(CDCl3 )δ 1.44(d,J=
6.26Hz,3H),2.23(s,3H),3.2
1−3.39(m,1H),3.79(s,3H),
4.23−4.29(m,1H),4.39(d,J=
2.64Hz,1H),6.87(d,J=8.91H
z,2H),7.22(d,J=8.91Hz,2H) IR(neat)cm-1 3420,2900,174
0,1520,1250 R〔α〕D 23=−98.6°(c=0.9,CHC
l3 ) S〔α〕D 23=−69.2(c=0.10,CHC
l3 )
げ) R1 H−NMR(CDCl3 )δ 1.38(d,J=
6.6Hz,3H),2.25(s,3H),3.15
−3.18(m,1H),3.78(s,3H),4.
30−4.37(m,1H),4.57(d,J=2.
64Hz,1H),6.85(d,J=8.91Hz,
2H),7.20(d,J=8.91Hz,2H) S1 H−NMR(CDCl3 )δ 1.44(d,J=
6.26Hz,3H),2.23(s,3H),3.2
1−3.39(m,1H),3.79(s,3H),
4.23−4.29(m,1H),4.39(d,J=
2.64Hz,1H),6.87(d,J=8.91H
z,2H),7.22(d,J=8.91Hz,2H) IR(neat)cm-1 3420,2900,174
0,1520,1250 R〔α〕D 23=−98.6°(c=0.9,CHC
l3 ) S〔α〕D 23=−69.2(c=0.10,CHC
l3 )
【0015】実施例4 3−〔1−(R)−t−ブチルジメチルシリルオキシエ
チル〕−4−アセチル−1−p−メトキシフェニル−2
−アゼチジノンの合成
チル〕−4−アセチル−1−p−メトキシフェニル−2
−アゼチジノンの合成
【化16】 アルゴン雰囲気下50mlナスフラスコに実施例3で得
られたβ−ラクタム(10)110mg(0.42mm
ol)のDMF9.7ml溶液を入れ撹拌した。イミダ
ゾール84mg(1.9mmol)、t−ブチルジメチ
ルシリルクロライド(TBDMSCl)279mg
(1.85mmol)を加え室温で20時間撹拌した。
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え反応を停止し、酢
酸エチルにより抽出後、Na2 SO4 で乾燥した。濃縮
後シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:エー
テル=1:1)により精製を行い生成物を得た。
られたβ−ラクタム(10)110mg(0.42mm
ol)のDMF9.7ml溶液を入れ撹拌した。イミダ
ゾール84mg(1.9mmol)、t−ブチルジメチ
ルシリルクロライド(TBDMSCl)279mg
(1.85mmol)を加え室温で20時間撹拌した。
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え反応を停止し、酢
酸エチルにより抽出後、Na2 SO4 で乾燥した。濃縮
後シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:エー
テル=1:1)により精製を行い生成物を得た。
【0016】収量 163mg 収率 99% mp 57−59℃ Rf 0.5 (ヘキサン:エーテル=1:4)1 H−NMR(CDCl3 )δ −0.05(s,3
H),0.012(s,3H),0.68(s,9
H),1.22(d,J=6.27Hz,3H),2.
14(s,3H),3.04−3.07(m,1H),
3.69(s,3H),4.20−4.32(m,1
H),4.75(d,J=2.64Hz,1H),6.
77(d,J=9.24Hz,2H),7.12(d,
J=9.24Hz,2H) IR(CHCl3 )cm-1 2950,2870,17
60,1720,1370,1140,1100,96
0
H),0.012(s,3H),0.68(s,9
H),1.22(d,J=6.27Hz,3H),2.
14(s,3H),3.04−3.07(m,1H),
3.69(s,3H),4.20−4.32(m,1
H),4.75(d,J=2.64Hz,1H),6.
77(d,J=9.24Hz,2H),7.12(d,
J=9.24Hz,2H) IR(CHCl3 )cm-1 2950,2870,17
60,1720,1370,1140,1100,96
0
【0017】実施例5 3−〔1−(R)−t−ブチルジメチルシリルオキシエ
チル〕−4−〔2−(2−ヒドロキシ)−3−エトキカ
ルボニル−3−ブテニル〕−1−p−メトキシフェニル
−2−アゼチジノンの合成
チル〕−4−〔2−(2−ヒドロキシ)−3−エトキカ
ルボニル−3−ブテニル〕−1−p−メトキシフェニル
−2−アゼチジノンの合成
【化17】 アルゴン雰囲気下30ml 2口ナスフラスコにジイソ
プロピルアミン27.8mg(0.28mmol)のT
HF3ml溶液を入れ−78℃に冷却し撹拌した。1.
39N−n−ブチルリチウムのヘキサン溶液0.20m
l(0.28mmol)を加え−78℃で15分間撹拌
した。その溶液にプロピオール酸エチル0.028ml
をゆっくり加え、−78℃で30分間撹拌し、その後実
施例4で得られたβ−ラクタム(11)52mg(0.
14mmol)のTHF4ml溶液をゆっくり加え、−
40℃まで自然昇温させながら1.5時間撹拌した。反
応溶液を飽和塩化アルミニウム水溶液に注ぎ反応を停止
し、酢酸エチルで抽出後Na2 SO4 で乾燥した。濃縮
後シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:エー
テル=1:1)により精製を行い生成物を得た。
プロピルアミン27.8mg(0.28mmol)のT
HF3ml溶液を入れ−78℃に冷却し撹拌した。1.
39N−n−ブチルリチウムのヘキサン溶液0.20m
l(0.28mmol)を加え−78℃で15分間撹拌
した。その溶液にプロピオール酸エチル0.028ml
をゆっくり加え、−78℃で30分間撹拌し、その後実
施例4で得られたβ−ラクタム(11)52mg(0.
14mmol)のTHF4ml溶液をゆっくり加え、−
40℃まで自然昇温させながら1.5時間撹拌した。反
応溶液を飽和塩化アルミニウム水溶液に注ぎ反応を停止
し、酢酸エチルで抽出後Na2 SO4 で乾燥した。濃縮
後シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:エー
テル=1:1)により精製を行い生成物を得た。
【0018】収量 64.7mg 収率 99% Rf 0.5(ヘキサン:エーテル=1:2 2度上
げ)1 H−NMR(CDCl3 )δ −0.11−0.04
(m,6H),0.69(s,9H),1.19−1.
31(m,6H),1.48(s,3H),3.08−
3.10(m,1H),3.71(s,3H),4.0
9−4.30(m,3H),4.35(d,J=1.9
8Hz,1H),6.77(d,J=8.91Hz,2
H),7.36(d,J=8.91Hz,2H) IR(neat)cm-1 3400,2900,221
0,1750,1520,1380,1260
げ)1 H−NMR(CDCl3 )δ −0.11−0.04
(m,6H),0.69(s,9H),1.19−1.
31(m,6H),1.48(s,3H),3.08−
3.10(m,1H),3.71(s,3H),4.0
9−4.30(m,3H),4.35(d,J=1.9
8Hz,1H),6.77(d,J=8.91Hz,2
H),7.36(d,J=8.91Hz,2H) IR(neat)cm-1 3400,2900,221
0,1750,1520,1380,1260
【0019】実施例6 3−〔1−(R)−t−ブチルジメチルシリルオキシエ
チル〕−4−〔2−(2−アセチルオキシ)−3−エト
キシカルボニル−3−ブテニル〕−1−p−メトキシフ
ェニル−アゼチジノンの合成
チル〕−4−〔2−(2−アセチルオキシ)−3−エト
キシカルボニル−3−ブテニル〕−1−p−メトキシフ
ェニル−アゼチジノンの合成
【化18】 アルゴン雰囲気下30mlナスフラスコに実施例5で得
られたアルコール体(12)の塩化メチレン5.9ml
溶液を入れ撹拌した。室温で4−N,N−ジメチルアミ
ノピリジン(DMAP)24.9mg(0.20mmo
l)と無水酢酸0.026ml(0.27mmol)を
加え、室温で13時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム
水溶液を加え反応を停止し、酢酸エチルで抽出後、Na
2 SO4で乾燥した。濃縮後シリカゲル薄層クロマトグ
ラフィー(ヘキサン:エーテル=1:1)により精製を
行い生成物を得た。
られたアルコール体(12)の塩化メチレン5.9ml
溶液を入れ撹拌した。室温で4−N,N−ジメチルアミ
ノピリジン(DMAP)24.9mg(0.20mmo
l)と無水酢酸0.026ml(0.27mmol)を
加え、室温で13時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム
水溶液を加え反応を停止し、酢酸エチルで抽出後、Na
2 SO4で乾燥した。濃縮後シリカゲル薄層クロマトグ
ラフィー(ヘキサン:エーテル=1:1)により精製を
行い生成物を得た。
【0020】収量 70mg 収率 99%1 H−NMR(CDCl3 )δ −0.09−0.06
(m,6H),0.68(s,9H),1.20−1.
37(m,6H),1.64(s,3H),1.97
(s,3H),3.05−3.06(m,1H),3.
72(s,3H),4.11−4.37(m,4H),
4.69(d,J=1.98Hz,1H),6.78
(d,J=9.0Hz,2H),7.27(d,J=
9.0Hz,2H) IR(neat)cm-1 3000,2230,175
0,1720,1520,1250
(m,6H),0.68(s,9H),1.20−1.
37(m,6H),1.64(s,3H),1.97
(s,3H),3.05−3.06(m,1H),3.
72(s,3H),4.11−4.37(m,4H),
4.69(d,J=1.98Hz,1H),6.78
(d,J=9.0Hz,2H),7.27(d,J=
9.0Hz,2H) IR(neat)cm-1 3000,2230,175
0,1720,1520,1250
【0021】実施例7 3−〔1−(R)−t−ブチルジメチルシリルオキシエ
チル〕−4−〔2−(3−エトキシカルボニル−1,3
−ブタジエニル)〕−1−p−メトキシフェニル−2−
アゼチジノンの合成
チル〕−4−〔2−(3−エトキシカルボニル−1,3
−ブタジエニル)〕−1−p−メトキシフェニル−2−
アゼチジノンの合成
【化19】 アルゴン雰囲気下30mlナスフラスコに酢酸パラジウ
ム0.65mg(0.0029mmol)とトリフェニ
ルホスフィン7.6mg(0.029mmol)のジオ
キサン0.7ml溶液を入れ撹拌した。その溶液に実施
例6で得られたアセテート(13)30mg(0.05
8mmol)のジオキサン1ml溶液を加え、後にギ酸
5.3mg(0.016mmol)のジオキサン0.7
ml溶液を加え80℃に加熱し22時間撹拌した。室温
に冷却し、フロリジールを用い濾過を行い、濾液を濃縮
後、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:エ
ーテル=1:2)により精製した。
ム0.65mg(0.0029mmol)とトリフェニ
ルホスフィン7.6mg(0.029mmol)のジオ
キサン0.7ml溶液を入れ撹拌した。その溶液に実施
例6で得られたアセテート(13)30mg(0.05
8mmol)のジオキサン1ml溶液を加え、後にギ酸
5.3mg(0.016mmol)のジオキサン0.7
ml溶液を加え80℃に加熱し22時間撹拌した。室温
に冷却し、フロリジールを用い濾過を行い、濾液を濃縮
後、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:エ
ーテル=1:2)により精製した。
【0022】収量 26mg 収率 98% Rf 0.6(ヘキサン:エーテル=1:2)2度上げ1 H−NMR(CDCl3 )δ −0.06(s,3
H),0.00(s,3H),0.69(s,9H),
1.11−1.31(m,6H),2.91−2.93
(m,1H),3.68(s,3H),4.11−4.
26(m,3H),4.70(d,J=1.98Hz,
1H),5.50(d,J=15.18Hz,2H),
6.13(d,J=16.17,1H),6.74
(d,J=9.24Hz,2H),7.15(d,J=
9.24Hz,2H),7.28(d,J=5.94H
z,1H) IR(neat)cm-1 2950,2280,175
0,1720,1520,1250,1180,840
H),0.00(s,3H),0.69(s,9H),
1.11−1.31(m,6H),2.91−2.93
(m,1H),3.68(s,3H),4.11−4.
26(m,3H),4.70(d,J=1.98Hz,
1H),5.50(d,J=15.18Hz,2H),
6.13(d,J=16.17,1H),6.74
(d,J=9.24Hz,2H),7.15(d,J=
9.24Hz,2H),7.28(d,J=5.94H
z,1H) IR(neat)cm-1 2950,2280,175
0,1720,1520,1250,1180,840
【0023】実施例8 3−〔1−(R)−t−ブチルジメチルシリルオキシエ
チル〕−4−〔2−(3−エトキシカルボニル−1,3
−ブタジエニル)〕−2−アゼチジノンの合成
チル〕−4−〔2−(3−エトキシカルボニル−1,3
−ブタジエニル)〕−2−アゼチジノンの合成
【化20】 30mlフラスコに実施例7で得られたジエニルエステ
ル(14)60mg(0.13mmol)のアセトニト
リル1.4ml溶液を入れ、−20℃に冷却し撹拌し
た。その溶液に硝酸セリウムアンモニウム(CAN)3
59mg(0.65mmol)の水2.2ml溶液をゆ
っくりと加え−15℃まで自然昇温させながら30分間
撹拌した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗浄し、
続いて10%亜硫酸水素ナトリウム水溶液、5%炭酸水
素ナトリウム水溶液、水、飽和塩化アンモニウム水溶液
で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、シ
リカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:エーテル
=1:3)により精製した。
ル(14)60mg(0.13mmol)のアセトニト
リル1.4ml溶液を入れ、−20℃に冷却し撹拌し
た。その溶液に硝酸セリウムアンモニウム(CAN)3
59mg(0.65mmol)の水2.2ml溶液をゆ
っくりと加え−15℃まで自然昇温させながら30分間
撹拌した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗浄し、
続いて10%亜硫酸水素ナトリウム水溶液、5%炭酸水
素ナトリウム水溶液、水、飽和塩化アンモニウム水溶液
で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、シ
リカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:エーテル
=1:3)により精製した。
【0024】収量 35mg 収率 76% Rf 0.3(ヘキサン:エーテル=1:2)1 H−NMR(CDCl3 )δ −0.04(s,3
H),0.005(s,3H),0.79(s,9
H),1.00−1.29(m,6H),2.71−
2.86(m,1H),4.0−4.19(m,3
H),4.38(broad,1H),5.49(q,
J=6.93,8.58Hz,2H),5.8(bro
ad,1H),6.05(d,J=6.17Hz,1
H),7.23(d,J=16.2Hz,1H) IR(neat)cm-1 3300,2900,176
0,1720,1170,820
H),0.005(s,3H),0.79(s,9
H),1.00−1.29(m,6H),2.71−
2.86(m,1H),4.0−4.19(m,3
H),4.38(broad,1H),5.49(q,
J=6.93,8.58Hz,2H),5.8(bro
ad,1H),6.05(d,J=6.17Hz,1
H),7.23(d,J=16.2Hz,1H) IR(neat)cm-1 3300,2900,176
0,1720,1170,820
【0025】参考例2 3−〔1−(R)−t−ブチルジメチルシリルオキシエ
チル〕−4−〔3−(1−カルボエトキシブテニル〕−
2−アゼチジノンの合成
チル〕−4−〔3−(1−カルボエトキシブテニル〕−
2−アゼチジノンの合成
【化21】 アルゴン雰囲気下30mlナスフラスコに、5%Pd−
C 2.3mg(0.0011mmol)と実施例8で
得られたジエニルエステル(15)39mg(0.11
mmol)のTHF7.8ml溶液を入れた。水素雰囲
気下とし室温で1.5時間撹拌した。セテイト濾過を行
い、濾液を濃縮した。シリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー(ヘキサン:エーテル=1:2)により精製した。
C 2.3mg(0.0011mmol)と実施例8で
得られたジエニルエステル(15)39mg(0.11
mmol)のTHF7.8ml溶液を入れた。水素雰囲
気下とし室温で1.5時間撹拌した。セテイト濾過を行
い、濾液を濃縮した。シリカゲル薄層クロマトグラフィ
ー(ヘキサン:エーテル=1:2)により精製した。
【0026】収量 37mg 収率 95% β:α=>99:1 Rf 0.6(ヘキサン:エーテル=1:2 3度上
げ)1 H−NMR(CDCl3 )δ 0.00(s,6
H),0.80(s,9H),1.04−1.09
(m,6H),1.22(t,J=7.1Hz,3
H),2.40−2.48(m,1H),2.75−
2.77(m,1H),3.54(d,d,J=2.2
9,4.95Hz,1H),4.13(q,J=7.2
6,6.93Hz,2H),5.77(broad,1
H),5.81(d,J=15.8Hz,1H),6.
80(d,d,J=7.92,7.59Hz,1H)13 C−NMR(CDCl3 )δ −4.35,14.2
2,15.62,22.91,25.73,40.4
7,54.05,61.48,62.16,64.9
3,122.37,148.45,166.11,16
8.43 IR(neat)cm-1 3300,2950,176
0,1720,1250,1180,830
げ)1 H−NMR(CDCl3 )δ 0.00(s,6
H),0.80(s,9H),1.04−1.09
(m,6H),1.22(t,J=7.1Hz,3
H),2.40−2.48(m,1H),2.75−
2.77(m,1H),3.54(d,d,J=2.2
9,4.95Hz,1H),4.13(q,J=7.2
6,6.93Hz,2H),5.77(broad,1
H),5.81(d,J=15.8Hz,1H),6.
80(d,d,J=7.92,7.59Hz,1H)13 C−NMR(CDCl3 )δ −4.35,14.2
2,15.62,22.91,25.73,40.4
7,54.05,61.48,62.16,64.9
3,122.37,148.45,166.11,16
8.43 IR(neat)cm-1 3300,2950,176
0,1720,1250,1180,830
【0027】参考例3 3−〔1−(R)−ヒドロキシエチル〕−4−〔3−
(1−カルボエトキシブテニル)〕−2−アゼチジノン
の合成
(1−カルボエトキシブテニル)〕−2−アゼチジノン
の合成
【化22】 100mlナスフラスコに参考例2で得られたα,β−
不飽和エステル(16)37mg(0.10mmol)
のメタノール2.8ml溶液を入れ撹拌した。2N−H
Cl 0.14mlを加え室温で10時間撹拌した。
0.1N−Na2HPO4 aqと10%K2 CO3 aqを加
え反応を停止し、溶媒量が約1/2になるまで濃縮後、
酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
濃縮後シリカゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エチ
ル)により精製した。
不飽和エステル(16)37mg(0.10mmol)
のメタノール2.8ml溶液を入れ撹拌した。2N−H
Cl 0.14mlを加え室温で10時間撹拌した。
0.1N−Na2HPO4 aqと10%K2 CO3 aqを加
え反応を停止し、溶媒量が約1/2になるまで濃縮後、
酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
濃縮後シリカゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エチ
ル)により精製した。
【0028】収量 19.9mg 収率 82% Rf 0.3(酢酸エチル)1 H−NMR(CDCl3 )δ 1.15(d,J=
6.6Hz,3H),1.17−1.31(m,6
H),2.39(broad,1H),2.53(q,
J=6.76,7.26Hz,1H),2.88−2.
91(m,1H),3.60(d,d,J=2.31,
5.28Hz,1H),4.11−4.24(m,3
H),5.90(d,J=14.9Hz,1H),6.
36(broad,1H),6.86(q,J=7.5
9,8.25Hz,1H) IR(neat)cm-1 3300,2980,175
0,1660,1300,1200,760
6.6Hz,3H),1.17−1.31(m,6
H),2.39(broad,1H),2.53(q,
J=6.76,7.26Hz,1H),2.88−2.
91(m,1H),3.60(d,d,J=2.31,
5.28Hz,1H),4.11−4.24(m,3
H),5.90(d,J=14.9Hz,1H),6.
36(broad,1H),6.86(q,J=7.5
9,8.25Hz,1H) IR(neat)cm-1 3300,2980,175
0,1660,1300,1200,760
【0029】参考例4 3−〔1−(R)−ヒドロキシ〕−4−(3−オキソ−
1−カルボエトキシブチル)−2−アゼチジノンの合成
1−カルボエトキシブチル)−2−アゼチジノンの合成
【化23】 30mlナスフラスコに参考例3で得られたα,β−不
飽和エステル(17)19.9mg(0.082mmo
l)の酢酸:H2 O=1:1の3ml溶液を入れ撹拌し
た。テトラクロロパラジウム酸ナトリウム4.8mg
(0.016mmol)と過酸化t−ブチル(TBH
P)11.3mg(0.12mmol)を加えた。反応
溶液を70℃に加熱し25時間撹拌後、反応溶液を氷水
に注ぎ、塩化メチレンにより抽出した。無水硫酸ナトリ
ウムにより乾燥し、濃縮後、シリカゲル薄層クロマトグ
ラフィー(酢酸エチル)により精製した。
飽和エステル(17)19.9mg(0.082mmo
l)の酢酸:H2 O=1:1の3ml溶液を入れ撹拌し
た。テトラクロロパラジウム酸ナトリウム4.8mg
(0.016mmol)と過酸化t−ブチル(TBH
P)11.3mg(0.12mmol)を加えた。反応
溶液を70℃に加熱し25時間撹拌後、反応溶液を氷水
に注ぎ、塩化メチレンにより抽出した。無水硫酸ナトリ
ウムにより乾燥し、濃縮後、シリカゲル薄層クロマトグ
ラフィー(酢酸エチル)により精製した。
【0030】収量 15g 収率 71%1 H−NMR(CDCl3 )δ 1.14−1.31
(m,9H),1.83(s,1H),2.90−2.
98(m,2H),3.55(q,J=15.7,9.
9Hz,2H),3.76−3.83(m,1H),
4.19−4.23(m,3H),6.39(s,1
H) IR(neat)cm-1 3300,2950,174
0,1300,1180,750
(m,9H),1.83(s,1H),2.90−2.
98(m,2H),3.55(q,J=15.7,9.
9Hz,2H),3.76−3.83(m,1H),
4.19−4.23(m,3H),6.39(s,1
H) IR(neat)cm-1 3300,2950,174
0,1300,1180,750
【0031】
【発明の効果】立体選択的にβ−ラクタム誘導体を得る
ことができる。
ことができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 〔Qは水素、(C1-6 のアルキル又はC1-6 のアルコキ
シで置換されてもよい)フェニル、(C1-6 のアルキル
又はC1-6 のアルコキシで置換されてもよい)アラルキ
ルを表わし、RはC1-6 のアルキルを表わす〕で表わさ
れるβ−ラクタム誘導体。 - 【請求項2】 次の(a)〜(d)の工程を含む、一般
式〔I′〕 【化2】 〔Qは水素、(C1-6 のアルキル又はC1-6 のアルコキ
シで置換されてもよい)フェニル、(C1-6 のアルキル
又はC1-6 のアルコキシで置換されてもよい)アラルキ
ルを表わし、RはC1-6 のアルキルを表わす〕で表わさ
れるβ−ラクタム誘導体の立体選択的製造方法。 (a)一般式〔i〕 【化3】 〔Qは前記と同じ意味を表わし、Zは水素、C1-6 アル
キル、(C1-6 のアルキル、C1-6 のアルコキシ又はハ
ロゲンで置換されてもよい)フェニル、C1-6 アルコキ
シ又はC1-6 アルキルチオを表わす〕で表わされる化合
物とN−アセチルイミダゾールとを反応させ一般式〔i
i〕 【化4】 〔Q、Zは前記と同じ意味を表わす〕で表わされる化合
物を得る工程。 (b)(c)工程で得られた化合物〔ii〕を還元した
後、トリフルオロメタンスルホン酸で処理することによ
る一般式〔iii 〕 【化5】 〔Qは前記と同じ意味を表わす〕で表わされる化合物を
得る工程。 (c)(b)工程で得られた化合物〔iii 〕のヒドロキ
シ基をt−ブチルジメチルシリル基で保護した後、プロ
ピオール酸アルキルエステルと反応することによる一般
式〔iv〕 【化6】 〔Q、Rは前記と同じ意味を表わす〕で表わされる化合
物を得る工程。 (d)(c)工程で得られた化合物〔iv〕を還元するこ
とによる一般式〔I′〕 【化7】 〔Q、Rは前記と同じ意味を表わす〕で表わされる化合
物を得る工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6067849A JPH07252274A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | β−ラクタム誘導体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6067849A JPH07252274A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | β−ラクタム誘導体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07252274A true JPH07252274A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=13356829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6067849A Pending JPH07252274A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | β−ラクタム誘導体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07252274A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100884654B1 (ko) * | 2006-12-20 | 2009-02-23 | 강원대학교산학협력단 | 4-알케닐-2-아제티디논 유도체와 이의 제조방법 및 이화합물을 이용하여 제조된 다중고리화합물 |
-
1994
- 1994-03-11 JP JP6067849A patent/JPH07252274A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100884654B1 (ko) * | 2006-12-20 | 2009-02-23 | 강원대학교산학협력단 | 4-알케닐-2-아제티디논 유도체와 이의 제조방법 및 이화합물을 이용하여 제조된 다중고리화합물 |
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