JPH07251037A - 電気透析処理方法 - Google Patents

電気透析処理方法

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JPH07251037A
JPH07251037A JP6046793A JP4679394A JPH07251037A JP H07251037 A JPH07251037 A JP H07251037A JP 6046793 A JP6046793 A JP 6046793A JP 4679394 A JP4679394 A JP 4679394A JP H07251037 A JPH07251037 A JP H07251037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodialysis
ion
membrane
treatment method
soln
Prior art date
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Pending
Application number
JP6046793A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikako Yoshioka
千佳子 吉岡
Hideaki Kurokawa
秀昭 黒川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH07251037A publication Critical patent/JPH07251037A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/124Water desalination

Abstract

(57)【要約】 【構成】電気透析装置は電気透析セル1,脱塩液タンク
21,二価イオン濃縮タンク22,濃縮液タンク23,
脱塩液ポンプ24,濃縮液ポンプ25から構成される。
Na,Ca,Cl,SO4 の混合液31を電気透析セル
1に送り、セル1内の一価イオン選択透過性イオン交換
膜12,13に吸着しているCaとNa,SO4とClを
交換し、膜にNa,Clを吸着させる。Ca,SO4
濃縮液33は二価イオン濃縮タンク22に回収される。
同様に混合液31を電気透析セル1に送り、一価イオン
選択透過性イオン交換膜12,13によりNa,Clを
選択的に透過することにより高純度のNaCl溶液38
を回収する。 【効果】Na,Ca,Cl,SO4 の混合液から純度の
高いNaClを分別回収することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は脱塩液を処理して必要な
無機成分を得るための電気透析処理方法に係り、特に、
脱塩液がNa,Ca,Cl,SO4 等の一価及び二価イ
オンの混合液から純度の高いNaClを回収するための
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気透析法は海水の淡水化,海水の濃縮
による製塩,各種電解質の脱塩,濃縮が工業的に実施さ
れ、各産業分野で利用されている。電気透析による海水
中のNaClの濃縮では、海水中に含まれている多価イ
オン(Ca,Mg,SO4等)もイオン交換膜を透過して
NaClと同時に濃縮される。このように多価イオンが
濃縮されると純度の高いNaClが得られない。これを
防止するために一価イオン(Na,K,Cl)を選択的
に透過する一価イオン選択透過性膜が開発された。従
来、この一価イオン選択透過性膜を用いた電気透析装置
により多価イオンの透過を阻止し、海水を濃縮してNa
Clを製造している。
【0003】このような装置には、例えば、中垣正幸、
清水博編“膜処理技術大系(上)”p613〜628が
挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、NaClは一価
イオン選択透過性膜を用いた電気透析装置による海水の
濃縮によって製造されている。しかし、この一価イオン
選択透過性膜は膜内に吸着しているイオンを透過し原水
中のイオンを吸着透過する機構をとるため、連続処理の
場合、膜内のイオン濃度は常に平衡状態であるため問題
はないが、バッチ処理の場合には膜に二価イオンが吸着
した状態で終了し、その後、電気透析操作を行うと初め
に膜に吸着している二価イオンが濃縮側に透過する。こ
のため、純度の高いNaClが得られないという問題が
起こる。
【0005】本発明の目的は、Na,Ca,Cl,SO
4 の混合液から純度の高いNaClを分別回収する方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】電気透析処理方法におい
て、一価イオン選択透過性イオン交換膜にNa、もしく
はClを吸着させ、Na,Ca,Cl,SO4 の混合液
から一価イオン選択透過性イオン交換膜によりNa,C
lを選択的に透過させることで解決できる。
【0007】
【作用】電気透析装置での分離濃縮操作において、イオ
ンは膜に吸着し、そのイオンの透過しやすさである輸率
によって脱塩側から濃縮側に透過する。連続処理の場合
膜内のイオン濃度は常に平衡状態であるため問題はない
が、バッチ処理の場合には膜に二価イオンが吸着した状
態で終了し、次にその膜を使用して電気透析操作を行う
と初めに膜に吸着している二価イオンが濃縮側に透過す
る。このため、Na,Ca,Cl,SO4 の混合液から
電気透析操作でNaCl溶液を得る場合、膜内の二価イ
オンが濃縮側に透過しNaClの純度が低下する。これ
より、初めに膜に吸着していた二価イオンが透過してく
る間の溶液をNaClの濃縮液とは別に採取し、イオン
交換膜にNa、もしくはClを吸着させる。この膜を用
いてNa,Ca,Cl,SO4 の混合液からNaClを
分別回収する。
【0008】
【実施例】図1に本発明の電気透析処理方法の一実施例
を示す。電気透析装置は電気透析セル1,脱塩液タンク
21,二価イオン濃縮タンク22,濃縮液タンク23,
脱塩液ポンプ24,濃縮液ポンプ25,二価イオン濃縮
タンクコック26、及び濃縮液タンクコック27から構
成される。電気透析セル1は直流電源11、及び一価イ
オン選択透過性イオン交換膜12,13から構成されて
いる。脱塩液タンク21中のNa,Ca,Cl,SO4
の混合液31は脱塩液ポンプ24により脱塩液循環系に
入り、電気透析セル1に送られる。電気透析セル1内は
陽極側から一価イオン選択透過性陽イオン交換膜12,
一価イオン選択透過性陰イオン交換膜13と配列し、こ
れに直流電圧11を印加する。これより脱塩室14,1
6に送られた混合液31中のNaは一価イオン選択透過
性陽イオン交換膜12に吸着しているCaと交換し、C
aは濃縮室15に入る。NaCl液中のClは一価イオ
ン選択透過性陰イオン交換膜13に吸着しているSO4
と交換し、SO4 は濃縮室15に入る。Ca,SO4
濃縮された二価イオン濃縮液33は濃縮液ポンプ25で
濃縮液循環系に入り二価イオン濃縮タンク21に回収さ
れる。他方、脱塩室14,16から出た脱塩液32は脱
塩液循環系に戻り、再び電気透析セル1に送る。この操
作により、膜に吸着していた二価イオンを回収すること
が可能である。
【0009】次に、二価イオン濃縮タンクコック27を
閉め、脱塩液タンクコック28,濃縮液タンクコック2
9を開ける。混合液31は脱塩液ポンプ24により脱塩
液循環系に入り、電気透析セル1に送られる。同様に脱
塩室14,16に送られた混合液31中のイオンは一価
イオン選択透過性イオン交換膜12,13に吸着,移動
して濃縮室15に入る。このとき膜は一価イオン選択透
過性であるからCa,SO4 よりNa,Clが選択的に
透過し、濃縮室15ではNaClが濃縮される。濃縮液
35は濃縮液ポンプ25で濃縮液循環系に入り濃縮タン
ク23で回収される。他方、脱塩室14,16から出た
脱塩液32は脱塩液循環系に戻り、再び電気透析セル1
に送る。この操作により、高純度のNaClを回収する
ことが可能である。
【0010】また、一価イオン選択透過性陽イオン交換
膜12,一価イオン選択透過性陰イオン交換膜13を一
セットとし、これを数セット組み合わせることにより多
量の混合液の取扱いが可能となり、混合液から効率よく
高純度のNaClを分別回収できる。
【0011】さらに、イオン交換膜はここで使用してい
る一価イオン選択透過性膜だけではなく、いくつかの一
価イオン(多価イオン)が含まれる混合液からある特定
の一価イオン(多価イオン)を選択的に透過させる膜に
ついてもこの方法は有効である。
【0012】電気透析操作において、図1の操作を行い
Na、もしくはClを吸着した膜と図1の操作を行わな
い膜を使用し、濃縮側に透過するCaのモル濃度を測定
した。このとき原水は0.5%NaCl−0.05%Ca
SO4 混合液、電流密度0.52(A/dm),膜面積1
1.5(dm),流量0.5(l/min)で電気透析実験を
行った。この結果を図2に示す。図2は直流電圧印加時
間と濃縮液のCaモル濃度を示したものである。1は図
1の操作を行わない膜を使用し、2は図1の操作を行い
膜にNa、もしくはClを吸着した膜を使用した。この
結果、1は初めの10分間で原水中の初Caモル数に対
して30%のCaが透過し、その後、徐々に透過してい
き50分には60%のCaが透過した。2は50分で3
0%のCaが透過し、1に比べて半分のCaの透過に抑
えられた。従って、膜にNa、もしくはClを吸着させ
ることにより、濃縮液中のCa濃度を図1の操作を行わ
ない膜を使用する場合と比較して、50%低減すること
ができる。これより一価イオン選択透過性イオン交換膜
にNa,Clを吸着させ、電気透析操作を行うことでN
a,Ca,Cl,SO4 混合液から高純度のNaClを
回収することが可能である。
【0013】図3に発明の電気透析処理方法の一実施例
を示す。これは図1における二価イオン濃縮液33から
二価イオンを除去して混合液に戻し、膜に吸着している
二価イオンと同時に透過したNaClを再び回収するも
のである。脱塩室14,16に送られた混合液31中の
Na,Clは一価イオン選択透過性イオン交換膜12,
13に吸着しているCa,SO4と各々交換し、Ca,
SO4は濃縮室15に入る。Ca,SO4 が濃縮された
二価イオン濃縮液33は濃縮液循環系に入り二価イオン
濃縮タンク22に回収される。このCa,SO4 濃縮液
に補助液タンク41からH2SO4又はCaClを加え、
CaSO4を析出させる。これをCaSO4フィルタ42で
CaSO4 の析出物を除去し、ろ液43は脱塩液タンク
21に戻す。この操作により今まで回収されなかったC
a,SO4 濃縮液中のNa,Clを再び電気透析で回収
することができ、NaCl回収装置でのNaClの回収
率アップに有効である。
【0014】
【発明の効果】本発明によると、電気透析処理方法にお
いてバッチ処理の間に一価イオン選択透過性イオン交換
膜に吸着しているCa,SO4をNa,Clと交換して
NaCl濃縮液中に混入しないよう除去し、膜にNa,
Clを吸着させることで、Na,Ca,Cl,SO4
混合液から純度の高いNaClを分別回収することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気透析処理方法の一実施例のブロッ
ク図。
【図2】濃縮液中のCaモル濃度と直流電圧印加時間の
関係を示す特性図。
【図3】本発明の電気透析処理方法の他の一実施例の系
統ブロック図。
【符号の説明】
1…電気透析セル、21,22,23…タンク、24,
25…ポンプ、31…混合液、32…脱塩液、33,3
4,35,36…濃縮液。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気透析装置を用いバッチ式でイオンの脱
    塩,濃縮を行う場合に、バッチ処理の間に一価イオン選
    択透過性イオン交換膜に一価イオンを吸着させる前処理
    を行うことを特徴とする電気透析処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、脱塩液にNaCl,C
    aSO4 の混合液を使用する電気透析処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記処理方法は一価イ
    オン選択透過性イオン交換膜を用いて電気透析操作を行
    い、膜にNa、もしくはClを吸着させる電気透析処理
    方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記処理後の二価イオ
    ン濃縮液は混入したCaSO4 を除去し、再び脱塩液に
    戻す電気透析処理方法。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記脱塩液が動物から
    の排液である電気透析処理方法。
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