JPH0725095B2 - ポリイミドフィルム製造用フィルム搬送把持治具 - Google Patents

ポリイミドフィルム製造用フィルム搬送把持治具

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JPH0725095B2
JPH0725095B2 JP1054408A JP5440889A JPH0725095B2 JP H0725095 B2 JPH0725095 B2 JP H0725095B2 JP 1054408 A JP1054408 A JP 1054408A JP 5440889 A JP5440889 A JP 5440889A JP H0725095 B2 JPH0725095 B2 JP H0725095B2
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克男 今谷
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリイミドフィルム製造用フィルム搬送把持
治具、詳しくはポリイミドフィルムを製造する際のステ
ンタに適用されるフィルム搬送把持治具に関する。
〔従来の技術〕
芳香族ポリイミドのフィルムを製造する方法としては、
ビフェニルテトラカルボン酸系の場合を例に説明すれ
ば、先ず、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と芳香
族ジアミンとから有機極性溶媒中でポリアミツク酸を生
成させてポリアミツク酸溶液を調整し、次いで、そのポ
リアミツク酸溶液を、金属ドラムまたは金属板上へ流延
して均一な溶液薄膜を形成し、その溶液薄膜から溶媒を
蒸発させ、除去して一部イミド化したポリアミツク酸フ
ィルム(以下、生フィルムともいう)を形成し、最後に
そのポリアミツク酸フィルムをさらに高温に加熱して完
全にイミド化(脱水)するキュアリングを行ってポリイ
ミドフィルムとする方法が知られている。
上述の如くして、ポリイミドフィルムを製造する場合、
生フィルムから溶媒を完全に除去するとともに、完全イ
ミド化を行わせるために、いわゆるステンタの中を通過
させる加熱処理が行われる。
上記ステンタは、連続するシート状物(フィルム)を加
熱するためのオーブンと、シート状物の加熱による収縮
を防止するためにその幅方向の両端を把持し、且つその
フィルムを上記オーブン内を通過させるため搬送装置
(レール又はチェン)に接続されたクリップ(フィルム
搬送把持治具)とを備えているものである。
従来、上記クリップとしては、第4図の概略説明図に示
すような羽根式クリップが用いられていた。このクリッ
プ1は、紙面に垂直な方向に移動するチェン2に接続さ
れて使用されるものであり、そのアーム部3の先端部に
羽根4が回動可能に軸支されており、該羽根4の下端と
天板5との間にシート状物(フィルム)6を挟み、該シ
ート状物を上記羽根4の上端部に連結されているスプリ
ング7の弾力により押圧し、且つ把持するように構成さ
れているものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記羽根式クリップ1を、前記ポリイミドフィルムの製
造に適用する場合は、該クリップの把持部に位置する生
フィルムが、そこからの溶媒及び水の蒸発が不完全であ
るため、未乾燥、未反応状態になり易い。従って、上記
把持部おけるフィルムの強度が不十分であるために、該
フィルムに切れ込みが生じたり、上記把持部にフィルム
が付着し、フィルムを引き剥がす段階でそこに切れ込み
等が生じたりする問題があった。
また、上記クリップ1では、フィルムの把持が、羽根4
の自重とスプリング7の弾力によりなされるように構成
されているが、実際の把持力は、フィルム6に対して幅
方向に張力が作用し、その結果羽根4と天板5との間に
起こるくさび効果により発揮される。そのため、乾燥工
程やキュア工程における微妙な温度変化に対応できず、
クリップ1からフィルムが外れたり又は切れたりすると
いう問題もあった。
従って、本発明の目的は、ポリイミドフィルムを製造す
る際のフィルムの乾燥工程、キュアリング工程におい
て、該フィルムの幅方向の両端を確実に把持することが
できると同時に把持部における溶媒や水をも速やかに蒸
発させることが促進できるポリイミドフィルム製造用フ
ィルム搬送把持治具を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、搬送方向に相互に直列に連結可能な本体を備
えているとともに、該本体に一体的に形成されている第
一挟持面と、該本体に回動可能に軸支されている鉤状ア
ームの先端に位置し且つ上記第一挟持面に接触可能な第
二挟持面とを有し、上記第一挟持面及び第二挟持面には
それぞれ複数の凸条部が互いに咬合可能に形成され、且
つこれらの凸条部は何れもフィルムの搬送方向に延長さ
れており、且つ第一挟持面と第二挟持面との間に挟持し
たフィルムを、上記鉤状アームに当接する板ばねの弾力
により押圧し把持することを特徴とするポリイミドフィ
ルム製造用フィルム搬送把持治具を提供することによ
り、上記目的を達成したものである。
〔作用〕
本発明のフィルム搬送把持治具では、第一挟持面と第二
挟持面との間に挟持したフィルムを板ばねの弾力により
把持するようにし、くさび効果が小さい構成としたた
め、該板ばねの弾力を調整することにより、フィルムの
状態又は厚さ等に合い且つ切れ込み等の発生しない適切
な把持が可能となり、また、第一挟持面及び第二挟持面
にはそれぞれ複数の凸条部が形成されているため、該両
挟持面と把持されるフィルムとの間には僅かな隙間が形
成され、該隙間を通して溶媒又は水を蒸発させることが
可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例の基づいて具体的に説明する。
先ず、本実施例のフィルム搬送把持治具が用いられるポ
リイミドフィルム製造工程の概略を、ポリアミツク酸溶
液を原料とする場合を例に第3図に基づいて説明する。
図中8は、回動可能な金属ドラムであり、また、9はス
テンタであり、該ステンタ9は、オーブン10と該オーブ
ン10内にフィルムを走行させるための搬送装置11とで構
成されている。
Tダイ金型(図示せず)のスリットから押出されたポリ
アミツク酸溶液を、回転している上記金属ドラム8の外
周平滑面に載置し、該溶液に熱風を吹き付けて溶媒を一
部蒸発させながら、生フィルム6として該金属ドラム8
の表面から引き剥がす。次いで、上記生フィルム6をス
テンタ9のオーブン10内を走行させ、高温加熱すること
により、残存溶液を蒸発させるとともに、キュアリング
によりイミド化を完結させ、ポリイミドフィルムとして
矢印方向に移動させ、次の工程へ送る。
上記ステンタ9の搬送装置11には、上述のように、オー
ブン10内で生フィルムを加熱する際に溶媒又は水の蒸発
に伴って起こるフィルムの収縮を防止するために、次に
説明する本実施例のフィルム搬送把持治具が、その両側
に連結されている。
第1図は、本発明の一実施例であるフィルム搬送把持治
具の概略を示す断面図で、同図(a)はフィルムの把持
を解除した状態、同図(b)はフィルムを把持した状態
をそれぞれ示している。
本実施例のフィルム搬送把持治具は、本体12に一体的に
形成されている第一挟持面13と、該本体に回動可能に軸
支されている上部が二又の鉤状アーム14の先端に位置し
且つ上記第一挟持面13に接触可能な第二挟持面15とを有
している。そして、上記第一挟持面には4つの凸条部13
aが、また、第二挟持面15には2つの凸条部15aがそれぞ
れ形成されている。
更に、上記鉤状アーム14における回転可能な当接部14a
に当接する板ばね16が取り付けられており、その弾力に
より第一挟持面13と、第二挟持面15との間に挟持するフ
ィルム6を押圧し把持するように構成されている。
また、上記本体12は、上記第一挟持面13とは反対側に、
他の隣接するフィルム搬送把持治具と搬送方向に直列に
連結するための連結部(チェン)17が形成されており、
第2図の部分平面図で示すように、前後に隣接するフィ
ルム搬送把持治具の連結部17a及び17bを介して紙面に対
して垂直方向に回動可能な状態で連結される。
前記ステンタ9の搬送装置11には、上記のような形式
で、しかも無端状に連結されたフィルム搬送把持治具が
相対する位置に2列に配設され、該フィルム搬送把持治
具の間に位置するフィルム6をその両端で把持し、且つ
レール18内をフィルム16の搬送方向に回転可能なように
構成されている。
そして、第1図(a)に状態にある治具は、回転しなが
ら所定位置で突起部14bを右矢印方向に押し倒すことに
より同図(b)の把持状態にし、逆に左矢印方向に押し
戻すことにより把持を解除した同図(a)の状態にする
ことができるように構成されている。
本実施例のフィルム搬送把持治具は、前述の如く、鉤状
アーム14の当接部14aに当接する板ばね16の弾力により
フィルム6を把持するようになされているため、該板ば
ねの弾力性を調整することにより、フィルム6の性状に
合わせて適切な強さで、しかも確実に把持することが可
能である。例えば、フィルムの厚さが異なる場合につい
て、具体的に説明すれば、厚さ125μmのフィルムの場
合は1.5mm厚のばねを使用し、厚さ75μmのフィルムの
場合は0.2mm厚の板ばねを使用するといったようにフィ
ルムに合わせて厚さの異なる板ばねに交換する場合を挙
げることができる。尚、板ばね16の材質には制限なく、
SUS又はSUP等任意のものを利用できる。
また、本実施例では、前記の如く、第一挟持面13及び第
二挟持面15のそれぞれに凸条部13a及び15aが形成されて
いるため、フィルム6を把持した状態においてもある程
度の隙間が存在し、該隙間を通して溶媒や水を蒸発させ
ることができる。従って、把持部に位置するフィルムを
も完全に乾燥させ且つキュアリングを達成することがて
き、フィルムに切れ込み等が生じることを防止できる。
上記凸条部13a及び15aは何れもフィルム6の搬送方向に
延長されており、しかも第一挟持面13の凸条部13aは本
体12の内側方向に傾斜された断面山形に形成され、且つ
第二挟持面の凸条部15aは上記凸条部13aと互いに咬合可
能なように逆方向に傾斜された断面山形に形成されてい
る。その結果、上述の蒸発促進の効果に加えて、小さい
押圧力でも確実にフィルム6を把持することが可能とな
るため、該フィルムに切れ込み等が発生することを更に
効果的に防止できる。
上記凸条部の傾斜角度は、特に制限はないが、10〜30°
であることが好ましい。また、互いに咬合する凸条部13
a及び15aの本数を変えることにより、把持力を調整する
ことも可能である。
以上、本発明のフィルム搬送把持治具を、ポリアミツク
酸溶液からポリイミドフィルムを製造する場合に適用す
るものとして説明してきたが、これに限るものでなくポ
リイミド溶液から製造する場合でも同様に適用可能であ
ることはいうまでもない。
また、フィルム搬送把持治具の具体的形状は、前記実施
例に示したものに限らず、要旨を逸脱しない範囲で種々
変更可能である。
〔発明の効果〕
本発明のフィルム搬送把持治具は、ポリイミドフィルム
を製造する際のフィルムを確実に把持することができる
とともに、把持部に位置するフィルムからも溶媒、水を
速やかに蒸発させることができるため、フィルムに切れ
込み等の損傷を生じさせることなく確実にポリイミドフ
ィルムを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は、本発明の一実施例であるフィルム搬送
把持治具のフィルムの把持を解除した状態を示す概略説
明図、同図(b)は上記フィルムのフィルムを把持した
状態を示す概略説明図、第2図は上記フィルム搬送把持
治具の概略平面図、第3図はポリイミドフィルム製造工
程の要部を示す概略説明図、第4図は従来の羽根式クリ
ップを示す概略説明図である。 1;フィルム搬送把持治具(クリップ) 6;フィルム(シート状物) 12;本体 13;第一挟持面 13a;凸条部 14;鉤状アーム 15;第二挟持面 15a;凸条部 16;板ばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送方向に相互に直列に連結可能な本体を
    備えているとともに、該本体に一体的に形成されている
    第一挟持面と、該本体に回動可能に軸支されている鉤状
    アームの先端に位置し且つ上記第一挟持面に接触可能な
    第二挟持面とを有し、上記第一挟持面及び第二挟持面に
    はそれぞれ複数の凸条部が互いに咬合可能に形成され、
    且つこれらの凸条部は何れもフィルムの搬送方向に延長
    されており、且つ第一挟持面と第二挟持面との間に挟持
    したフィルムを、上記鉤状アームに当接する板ばねの弾
    力により押圧し把持することを特徴とするポリイミドフ
    ィルム製造用フィルム搬送把持治具。
JP1054408A 1989-03-07 1989-03-07 ポリイミドフィルム製造用フィルム搬送把持治具 Expired - Fee Related JPH0725095B2 (ja)

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JPS60154333U (ja) * 1984-03-27 1985-10-15 三菱化成ポリテック株式会社 シ−ト等の移送用クリツプ

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