JPH0724926U - 収縮性手袋 - Google Patents

収縮性手袋

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JPH0724926U
JPH0724926U JP5943693U JP5943693U JPH0724926U JP H0724926 U JPH0724926 U JP H0724926U JP 5943693 U JP5943693 U JP 5943693U JP 5943693 U JP5943693 U JP 5943693U JP H0724926 U JPH0724926 U JP H0724926U
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JP
Japan
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glove
ethylene
film
weight
parts
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Pending
Application number
JP5943693U
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English (en)
Inventor
健彦 内田
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Nippo Co Ltd
Original Assignee
Nippo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は延伸された軟質の熱可塑性プラス
チックフィルムからなる収縮性の作業用手袋に関し、比
較的低温で収縮し、手に良好にフィットして着用者の作
業性を、より高めることを目的としたものである。 【構成】 ポリオレフィン系の樹脂材料85〜55重量
部に対し、エチレン−酢酸ビニル共重合体またはその変
性樹脂.エチレンーα・オレフィン共重合体.エチレン
ー塩化ビニル共重合体.アイオノマー樹脂およびクロロ
プレンまたはポリブタジエン等のゴム成分の中から選ば
れた一種を15〜45重量部配合して得たフィルムを延
伸加工した上、該フィルムによって手袋主体部を構成し
たことを特徴とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は延伸された低密度の熱可塑性プラスチックフィルムからなる収縮性 の作業用手袋に関するもので、比較的低温で収縮し、手に良好にフィットするよ うにしたことを特徴としたものである。
【0002】
【従来の技術】
延伸加工を施した熱可塑性のプラスチックフィルムを、所定温度に加熱するこ とによって、その延伸方向に収縮することは広く知られているし、又医療関連、 食品関連、あるいは電子部品関連等々の作業従事者が衛生、除塵を目的として、 使い捨ての手袋を必要とすることも亦、周知の事実である。
【0003】 而してこのような場合の手袋使用者の作業性を良好にする目的で、上述した収 縮性のプラスチックフィルムで手袋を構成する技術も種々開発されてきた。
【0004】 例えばエチレン−プロピレン−ジエンエラストマーターポリマー(EPDM) 又はエチレン−プロピレンエラストマーコポリマー(EPM)を主材とし、これ に軟化剤としてエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を30〜60重量%と 粘着防止剤としてフィラー5〜15重量%を混合して得た延伸プラスチックフィ ルムを原料として製作した作業用手袋が50℃で5%前後の収縮率を有すること が、実公平4−17号公報に記載されて既に公知の技術とされている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
而して、上述した公知の手段で製作されたこの種の伸縮性手袋は、低温収縮性 を高めるため、主材のEPDMまたはEPMに対して多量のEVAを配合し、更 に粘着防止剤としてフィラーを混合してなるものであるから、該手袋を着用後に 加熱収縮させた場合ベトつきが多く、また発皺が見られてフィット性に難点が見 られるなどの課題が見受けられたものである。
【0006】
【課題を解決する手段】
このような実状に鑑み、本考案者は上記従来技術の課題を解決するべく、鋭意 、実験、改良を重ねた結果、低密度のポリエチレン(PE)又はポリプロピレン (PP)等、ポリオレフィン系の樹脂材料に、エチレン−酢酸ビニル共重合体( EVA).EVA変性樹脂.エチレンーα・オレフィン共重合体.エチレンー塩 化ビニル共重合体.アイオノマー樹脂およびクロロプレンまたはポリブタジエン 等のゴム成分の中から選ばれた一種を15〜45重量部配合して得たフィルムを 少なくとも二軸延伸加工して手形に裁断し、その二枚を重合して挿手部を残した 周縁を溶着もしくは接着することによって伸縮性の作業用手袋を得るという手段 を用いたものである。
【0007】 又、上記素材からなる手袋の甲面のフィルムに、全面または部分的に多数の細 孔を穿設したもの(例えば商品名「ポアフル」大江化学工業株式会社製)を使用 して通気性を保持させるという手段も用いた。
【0008】
【作用】
上記構成の素材から得た本案収縮性手袋は、ポリオレフィン系樹脂を主材とし 、それに少量のEVA等を配合したものであるから、手袋自体は50〜70℃と いう比較的低温域で3〜6%の収縮率を示し、しかも収縮による発皺やベトつき が殆どなく、手によくフィットしてより良好な作業性を発揮するという格別の作 用を有するものである。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の構成を幾つかの実施例に従って更に詳述すると、先ず図1にお ける1は手袋主体部、2は手形に合わせて裁断された表裏2枚のフィルム(イ) 、(ロ)の接着縁、また3は挿手部であり、また図2・図3に示す4は手の甲側 に位置するフィルム(ロ)に予め穿設された通気用の細孔、更に5は使用後の手 袋主体部1を切り裂くために、挿手部縁の1〜数か所に設けられた切込み乃至は 切欠きである。而して、上記手袋主体部1を構成する熱収縮性フィルム(イ)、 (ロ)の組成は次の各実施例によって明らかにされる。
【0010】 〔その1〕 低密度のポリエチレン80重量部に対して、エチレン−酢酸ビニル共重合体を 20重量部配合して厚さ0.05mmのフィルムとして約1.3倍に二軸延伸した 上、該フィルム2枚を重合して手形に合わせて熱溶着し、該接着縁2に沿って裁 断して目的の手袋を得たものである。
【0011】 〔その2〕 低密度のポリエチレン75重量部に対して、エチレンーα・オレフィン共重合 体を25重量部配合して厚さ0.03mmのフィルムとし、該フィルムを約1.5 倍に二軸延伸した上、手形に合わせて裁断したものの2枚を互いに重合して挿手 部を除く周縁を接着2したものである。
【0012】 〔その3〕 ポリプロピレン70重量部に対して、エチレンー塩化ビニル共重合体を30重 量部配合して厚さ0.05mmのフィルムとし、約1.3倍に二軸延伸した上、該 フィルム2枚を重合して手形に合わせて熱溶着し、該接着縁2に沿って裁断した ものである。
【0013】 〔その4〕 ポリプロピレン60重量部に対して、アイオノマー樹脂を40重量部配合して なる厚さ0.03mmのフィルムを、約1.5倍に二軸延伸した上、手形に合わせ て裁断し、それら2枚を互いに重合して挿手部を除く周縁を熱溶着したものであ る。
【0014】 尚、上述した各実施例における主材のポリオレフィン系樹脂に対する配合樹脂 の種類は、互換可能なものであり、又その配合比も上記実施例に示した数値の± 5重量部の範囲の増減が適当であった。而して、主材のポリオレフィン系樹脂量 は、85重量部を越えるとフィルムの収縮開始温度が高くなり、また55重量部 を下回るとフィルム強度並びに粘着性に問題が見られるので85〜55重量部の 範囲とし、他方配合樹脂量は、これが45重量部よりも多くなると樹脂が軟化し て所定のフィルム強度が得られず、また15重量部よりも少ないとフィルムの熱 収縮性が大幅に劣る傾向が認められたので15〜45重量部の範囲とした。 〔その5〕
【0015】 又、図2以降は、本考案における手袋主体部1の他の実施例を示したもので、 上記素材からなる延伸フィルムの甲面のフィルム(ロ)に、予め1m2 当たり3 0,000〜100,000個の細孔4を穿設することで手袋主体部に通気性を 付与したことを特徴とするものである。 〔その6〕
【0016】 更に、図3に示したものは、手袋主体部1の甲面におけるフィルム(ロ)の細 孔4の大きさを、指先部(少なくとも第1関節)を除く指部分(ハ)と甲部(ニ )とで変化を持たしたもので、甲部(ニ)に比べて指部分(ハ)をより細かくす ることによって通気機能に合理性を持たせたものである。 〔その7〕
【0017】 更に又、本考案における手袋主体部は、図1〜3に見られるように挿手部3の 周縁の1又は複数箇所に切込みもしくは切欠き5を設けておくか、図4に示した ように、甲面のフィルム(ロ)の挿手部縁から指先部に向かう数条のミシン目6 を穿設しておくことで、使用後手に密着している手袋主体部1を切り裂き容易に 構成したものである。尚、上記ミシン目6を設けた場合は、該ミシン目が通気孔 の役割を果たすことにもなるが、先の実施例その4、その5に述べたような通気 用の細孔4と併用することを妨げるものではない。
【0018】 上記構成の本案製品は、その挿手部3から手を挿入して装着した後、手袋主体 部の表裏面のフィルム(イ)・(ロ)に50〜70℃の温湯又は亜熱風を掛ける ことにより、直ちに4〜6%の収縮率で熱収縮を起こし、手に心地よくフィット するものである。
【0019】
【考案の効果】
本考案に係る収縮性手袋は上述した通り、ポリオレフィン系のプラスチック材 を主材としたものであり、しかも70℃前後の比較的低温で5%前後の収縮を起 生するものであるから、手袋主体部を多少大き目に構成しておいても装着後の手 に充分フィットし、挿着時の違和感や素材自体の粘着性質による手のベトつき等 がなく、安価に得られて使い捨てに適するという効果が得られるのである。
【0020】 又、手の甲側のフィルムに多数の細孔またはミシン目を穿設して通気性を付与 した手袋は、作業中の発汗その他による手のムレの不快感を大幅に緩和、軽減し 得るなど、顕著な効果が期待できるのである。
【0021】 この他、本案の収縮性手袋は、その挿手部縁に切込みもしくは切欠きを設け、 又はミシン目を穿設することによって、使用後の手袋の剥脱を容易に行うように したこととも相俟って、従来のこの種プラスチックフィルム製の作業用手袋には 期待できなかった多くの実用的効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案手袋の一部を切欠して示す平面図
【図2】本案手袋の他の実施例を示す一部切欠平面図
【図3】本案手袋の他の実施例を示す一部切欠底面図
【図4】本案手袋の他の実施例を示す一部切欠底面図
【符号の説明】
1 手袋主体部 2 接着縁 3 挿手部 4 細孔 5 切込み乃至切欠き 6 ミシン目

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系の樹脂材料85〜55重
    量部に対し、エチレン−酢酸ビニル共重合体またはその
    変性樹脂.エチレンーα・オレフィン共重合体.エチレ
    ンー塩化ビニル共重合体.アイオノマー樹脂およびクロ
    ロプレンまたはポリブタジエン等のゴム成分の中から選
    ばれた一種を15〜45重量部配合して得たフィルム
    を、延伸加工した上、該フィルムによって手袋主体部を
    構成したことを特徴とする収縮性手袋。
  2. 【請求項2】手袋主体部の甲面を多孔性フィルムで構成
    した請求項1記載の収縮性手袋。
  3. 【請求項3】手袋主体部の挿手部縁に1または複数の切
    込み乃至は切欠きを設けた請求項1記載の収縮性手袋。
  4. 【請求項4】手袋主体部の甲面における挿手部縁から指
    先部に向かって数条のミシン目を穿設してなる請求項1
    記載の収縮性手袋。
JP5943693U 1993-10-06 1993-10-06 収縮性手袋 Pending JPH0724926U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012046572A1 (ja) * 2010-10-04 2012-04-12 株式会社東和コーポレーション 手袋
JP2013133578A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Challange Five:Kk 手袋
WO2024019182A3 (ja) * 2023-11-28 2024-04-11 株式会社無有 手袋

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JP2013133578A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Challange Five:Kk 手袋
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