JPH07248775A - 広周波数帯域残響可変装置 - Google Patents

広周波数帯域残響可変装置

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JPH07248775A
JPH07248775A JP6066714A JP6671494A JPH07248775A JP H07248775 A JPH07248775 A JP H07248775A JP 6066714 A JP6066714 A JP 6066714A JP 6671494 A JP6671494 A JP 6671494A JP H07248775 A JPH07248775 A JP H07248775A
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    • E04BUILDING
    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B1/00Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
    • E04B1/99Room acoustics, i.e. forms of, or arrangements in, rooms for influencing or directing sound
    • E04B1/994Acoustical surfaces with adjustment mechanisms

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  • Acoustics & Sound (AREA)
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  • Architecture (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
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  • Structural Engineering (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多目的ホール等のように、低音域から高音域
までの広い範囲での残響音の可変が可能な広周波数帯域
残響可変装置を提供する。 【構成】 表面板14の裏側に、表面板14と垂直に、
かつ、所定間隔で複数平行に配設された吸音板16に対
し、表面板14の開閉可能な開口24より音を導き、低
音域から高音域までの広範囲における残響を可変にす
る。開口24の開閉は、開閉蓋18の裏側に開口24内
に収納可能な円筒状の吸音材20にて行い、この吸音材
20により中・高音域の吸音率を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広周波数帯域残響可変
装置に関し、特に低音域から高音域までの残響を可変に
できる広周波数帯域残響可変装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オーケストラ等の演奏を行う音
楽ホール等においては、ある程度の残響音がある方が、
余韻が残って良い感じが得られる。
【0003】また、オペラホールなどにおいては、残響
音があると声がはっきりと聞き取れなくなるため、残響
音を抑える必要がある。
【0004】更に、講演会場等においては、オペラホー
ルの場合よりも、残響音があると声が聞き取れなくなる
ため、より一層残響音を抑える必要がある。
【0005】そのため、従来では、天井や壁、あるいは
床などに、吸音装置を取付けて、各ホール等の目的に応
じた残響音が得られるように設定している。
【0006】例えば、天井面より小円柱状の複数の吸音
体を昇降可能に垂下させ、この吸音体の昇降により、残
響音を可変にするようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の複数の小円柱状
の吸音体を用いて残響音を可変にする場合にあっては、
小円柱状の吸音体のみによって、吸音を行っているた
め、中・高音域の残響音の可変が中心となり、この小円
柱状の吸音体のみによっては、人の話声等の低音域の残
響音を可変にすることは困難であった。
【0008】特に、多目的ホールなどにおいては、低音
域から高音域までの広い範囲で、残響音を可変にする必
要があり、前述の小円柱状の吸音体のみによる吸音で
は、多目的ホールのような広い範囲での残響音の可変に
は充分に対応し切れないという問題があった。
【0009】本発明は、前述の問題点に着目してなされ
たもので、その目的は、多目的ホール等のように、低音
域から高音域までの広い範囲での残響音の可変が可能な
広周波数帯域残響可変装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の発明は、表面板の裏側に、前記表面板と垂直
に、かつ、所定間隔で複数平行に配設された吸音板と、
前記表面板に形成され、表面板の裏側に音を導く開口と
を備え、前記開口は、開口を開閉して残響を可変にする
開口開閉手段を備える、ことを特徴としている。
【0011】第2の発明は、前記開口開閉手段は、開口
の開口面積を可変にすることを特徴としている。
【0012】第3の発明は、前記開口開閉手段は、開閉
蓋の裏側に開口内に収納可能な円筒状の吸音材を一体に
有し、前記円筒状の吸音材を開口より出入させて開口を
開閉することを特徴としている。
【0013】第4の発明は、前記開口開閉手段は、表面
板と平行にスライドして開口面積を可変にする開閉蓋を
備えることを特徴としている。
【0014】第5の発明は、巻取型のシャッターと、前
記巻取型のシャッターの裏側に、前記シャッターと垂直
に、かつ、所定間隔で複数平行に配設された吸音板とを
備え、前記巻取型のシャッターにて開口範囲を可変にす
ることを特徴としている。
【0015】第6の発明は、回転扉状の開閉体と、前記
開閉体の裏側に、前記開閉体と垂直に、かつ、所定間隔
で複数平行に配設された吸音板とを備え、前記開閉体に
て開口範囲を可変にすることを特徴としている。
【0016】第7の発明は、前記開閉体は、裏側に吸音
材を一体に有し、開閉体の開放時に前記吸音材を表面側
に位置させることを特徴としている。
【0017】第8の発明は、表面板、シャッター又は開
閉体と、前記表面板、シャッター又は開閉体の裏側に、
表面板、シャッター又は開閉体と垂直に、かつ、所定間
隔で複数平行に配設された吸音板とを、所定面積のユニ
ットとして形成したことを特徴としている。
【0018】
【作用】第1の発明にあっては、表面板に形成した開口
を開けて、表面板の裏側に音を導くことにより、表面板
の裏側に、表面板と垂直に、かつ、所定間隔で複数平行
に配設された吸音板によって、低音域、中音域及び高音
域の幅広い範囲の音域の吸音を行うことができ、広範囲
での残響音の可変が可能となる。
【0019】特に、低音域の吸音が可能となり、低音域
から高音域までの残響音の可変が必要となる多目的ホー
ルに用いるに最適なものとなる。
【0020】第2の発明にあっては、第1の発明の状態
に加えて、開口開閉手段により、開口の開口面積を可変
にすることで、吸音率を変化させて、残響音を可変にす
ることが可能となる。
【0021】第3の発明にあっては、第1の発明の状態
に加えて、開口開閉手段を、開閉蓋の裏側に開口内に収
納可能な円筒状の吸音材を一体に有するものとし、円筒
状の吸音材を開口より出入させて開口を開閉することに
より、円筒状の吸音材により、中・高音域の吸音率を高
め、円筒状の吸音材を開口より突出させ、かつ開口をと
じた状態で、中・高音域のみの吸音を行うことができ、
更に開口を開いた状態で、低音域の吸音をも行うことが
可能となる。
【0022】第4の発明にあっては、第2の発明の状態
に加えて、開口開閉手段を、表面板と平行にスライドし
て開口面積を可変にする開閉蓋にて形成することによ
り、容易に開口面積を可変にすることができ、この開口
面積を可変にすることで、吸音率を変化させて、残響音
を可変にすることが可能となる。
【0023】第5の発明にあっては、巻取型のシャッタ
ーと、その裏側に、シャッターと垂直に、かつ、所定間
隔で複数平行に配設された吸音板とを備え、巻取型のシ
ャッターにて開口範囲を可変にすることにより、吸音率
を可変にし、低音域から高音域までの広い範囲での残響
音を可変にすることが可能となる。
【0024】第6の発明にあっては、回転扉状の開閉体
と、その裏側に、開閉体と垂直に、かつ、所定間隔で複
数平行に配設された吸音板とを備え、開閉体にて開口範
囲を可変にすることにより、吸音率を可変にし、低音域
から高音域までの広い範囲での残響音を可変にすること
が可能となる。
【0025】第7の発明にあっては、第6の発明の状態
に加えて、開閉体の裏側に吸音材を一体に設け、開閉体
の開放時に前記吸音材を表面側に位置させることによ
り、開閉体の吸音材が中・高音域の吸音率を高め、残響
音の可変効率を高めることが可能となる。
【0026】第8の発明にあっては、第1〜第7の発明
の状態に加えて、表面板、シャッター又は開閉体の裏側
に、表面板、シャッター又は開閉体と垂直に、かつ、所
定間隔で複数平行に吸音板を配設した所定面積のユニッ
トとして形成することにより、ホール等への施工を容易
かつ短時間に行うことが可能となる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0028】図1〜図4は、本発明の一実施例に係る広
周波数帯域残響音可変装置を示す図である。
【0029】この実施例における広周波数帯域残響可変
装置10は、天井12に取付けられるもので、表面板1
4と、吸音板16と、開口開閉手段としての開閉蓋18
及び吸音材20とから構成されている。
【0030】表面板14は、天井面を形成するもので、
天井スラブ22の下方に天井スラブ22から所定の距離
をもって配設され、天井スラブ22との間に所定の空間
が形成されるようになっている。この表面板14には、
一定の間隔で複数の円形の開口24が形成されている。
この開口24の直径は、例えば、150mm程度に設定
され、その開口24間のピッチは、例えば、300mm
程度に設定されている。
【0031】吸音板16は、図4に示すように、略長方
形状に形成されたもので、合板製の中間板26の両面に
グラスウール28を貼付して形成されている。この吸音
板16は、表面板14の裏面に、表面板14と垂直に、
かつ、所定間隔で複数平行に配設されている。例えば、
吸音板16間の間隔は、300mm〜450mm程度に
設定され、前記表面板14の開口24間に設置されるよ
うになっている。また、吸音板16の高さは450mm
〜900mm程度、グラスウール28の厚さは25mm
程度に設定されている。
【0032】このように、表面板14の開口から表面板
14の裏側に導かれた音は、吸音板16のグラスウール
28によって、中・高音域が吸音され、しかも吸音板1
6を表面板14と垂直に、かつ、所定間隔で複数平行に
配設することによって、波長の長い低音域の音が吸音さ
れることとなり、低音域から高音域までの広範囲の吸音
が可能となる。
【0033】開閉手段としての開閉蓋18は、図2に示
すように、表面板14の開口24より若干大きな円盤状
のもので、図3に示すように、その中央部分において天
井裏からの昇降用のワイヤ30と接続され、このワイヤ
30が昇降治具32を介して昇降用のモータ34と接続
し、このモータ34によって昇降し、開口24を開閉す
るようになっている。
【0034】開閉手段としての吸音材20は、前記開口
24と略一致する外径の円筒状のものとされ、前記開閉
蓋18の裏面に一体に取付けられ、開閉蓋18とともに
昇降して、開閉蓋18の開口24閉塞時には開口24よ
り表面板14の裏側に収納されるようになっている。ま
た、この吸音材20は、開口24の全開時(最下位置に
ある時)は、その上端面が表面板14から、例えば、1
50mm程度の位置にあるように設定されている。な
お、この吸音材20は、例えば、25mm程度の厚さの
グラスウールにて形成されている。また、吸音材20
が、確実に開口24内に収納できるように、図3に示す
ように、吸音材20の外周に上下方向にわたる複数、例
えば3本のガイドバー36が取付けられ、このガイドバ
ー36が吸音材20の最下位置において開口24内に差
込まれた状態としている。
【0035】このように、開閉蓋18と一体に吸音材2
0を取付けることにより、この吸音材20によって中・
高音域の吸音ができ、その結果、吸音材20が開口24
を閉じた状態で表面板14より突出させた状態にするこ
とにより、中・高音域のみの吸音を行うことができ、ま
た開口24を開いた状態では、吸音板16による低音域
から高音域までの吸音に加えて、吸音材20による中・
高音域の吸音ができ、従って中・高音域の吸音率が高ま
り、広範囲で残響音を変化させることが可能となる。
【0036】次に、本実施例における吸音率の状態を説
明する。
【0037】まず、開口24の全閉時において、63H
z及び125Hzの低音域の吸音率は、それぞれ0. 1
及び0. 2であるのに対して、開口全開時の吸音率は、
それぞれ0. 3及び0. 6となっており、低音域におい
て明らかに吸音率が高くなっている。
【0038】また、中高音域においても、開口24の全
閉時において、250Hz及び500Hzの吸音率は、
それぞれ0. 7及び1. 2であるのに対して、開口全開
時の吸音率は、1. 0及び1. 6となっており、明らか
に吸音率が高くなっている。
【0039】図5及び図6には、本発明の他の実施例に
係る広周波数帯域残響可変装置を示す。
【0040】この実施例の広周波数帯域残響可変装置4
0は、例えば、壁面42に取付けられるもので、枠体4
4の中央部を中心に回転可能に回転扉状の開閉体46が
取付けられており、枠体44の中央から片面には石膏ボ
ード48を裏張りした鉄板50が取付けられ、他方の片
面には有孔鉄板52の裏側にグラスウール54を配設し
ている。
【0041】また、開閉体46は、前記有孔鉄板52側
にある状態で、表面に鉄板56の裏側にグラスウール5
8を配し、更にその裏側にエキスパンドメタル60を配
している。
【0042】そして、前記有孔鉄板52側の壁面42に
は、凹部62が形成してあり、この凹部62内に、開閉
体46と垂直に、かつ、所定間隔で複数平行に吸音板1
6が配設されている。
【0043】従って、開閉体46が凹部62側を閉じた
状態では、鉄板50、56が反射面となり、開閉体46
が凹部62を開けた状態で、グラスウール54が中・高
音域の吸音を行い、このグラスウール54を通過した音
が吸音板16によって、低音域から高音域の吸音がなさ
れることとなり、広範囲での吸音が確実になされること
となる。
【0044】また、開閉体46を全開した状態では、開
閉体46のグラスウール58が全開状態となって、中・
高音域の吸音を行うため、より一層吸音率が高められる
こととなる。なお、開閉体46の角度によって、音に対
する方向性が変化するため、その角度によって残響音を
可変にすることが可能である。
【0045】図7及び図8には、本発明の更に他の実施
例に係る広周波数帯域残響可変装置を示す。
【0046】この実施例における広周波数帯域残響可変
装置70は、ボックス72の前面に、巻取型のシャッタ
ー74を取付け、このシャッター74の裏側にシャッタ
ー74と垂直に、かつ、所定間隔で複数平行に吸音板1
6を配設し、シャッター74の開度を調整することによ
り、吸音板16による低音域から高音域までの広範囲の
残響音を調整することができるようにしている。
【0047】また、シャッター74には、図8に示すよ
うに、防振ゴム76及びロックウール78が取付けら
れ、共振によるシャッター74のビビリ音を防止するよ
うにしている。
【0048】更に、シャッター74、ボックス72及び
吸音板16はあらかじめユニットとして形成されるよう
になっている。
【0049】本発明は、前記各実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能である。
【0050】例えば、表面板の開口に、表面板と平行に
スライドする蓋体や絞り状の蓋体を設けて、開口の開口
面積を可変にすることにより、残響音を可変にすること
も可能である。
【0051】また、表面板の開口に、単純に開口を開閉
する蓋体を設けて、開口閉塞時と開放時との残響音を可
変状態とすることも可能である。
【0052】更に、前記表面板及び開閉体と、吸音板と
をあらかじめ一体に形成してユニット化しておくと、施
工が容易となり、かつ短時間に行えるようにすることも
可能である。
【0053】そして更に、前記平行に配した吸音板を、
交互に直交させて配設することにより、各種ホール等に
応じた吸音率を得るようにすることもでき、特に前述の
ようにあらかじめユニット化したような場合には、その
ユニットの方向を変えることにより簡単に吸音板の方向
を変えることが可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明にあっ
ては、表面板に形成した開口を開けて、表面板の裏側に
音を導くことにより、表面板の裏側に、表面板と垂直
に、かつ、所定間隔で複数平行に配設された吸音板によ
って、低音域、中音域及び高音域の幅広い範囲の音域の
吸音を行うことができ、広範囲での残響音の可変ができ
るという効果がある。
【0055】特に、低音域の吸音が可能となり、低音域
から高音域までの残響音の可変が必要となる多目的ホー
ルに用いるに最適なものとなるという効果がある。
【0056】第2の発明にあっては、第1の発明の状態
に加えて、開口開閉手段により、開口の開口面積を可変
にすることで、吸音率を変化させて、残響音を可変にす
ることができるという効果がある。
【0057】第3の発明にあっては、第1の発明の状態
に加えて、開口開閉手段を、開閉蓋の裏側に開口内に収
納可能な円筒状の吸音材を一体に有するものとし、円筒
状の吸音材を開口より出入させて開口を開閉することに
より、円筒状の吸音材により、中・高音域の吸音率を高
め、円筒状の吸音材を開口より突出させ、かつ開口をと
じた状態で、中・高音域のみの吸音を行うことができ、
更に開口を開いた状態で、低音域の吸音をも行うことが
できるという効果がある。
【0058】第4の発明にあっては、第2の発明の状態
に加えて、開口開閉手段を、表面板と平行にスライドし
て開口面積を可変にする開閉蓋にて形成することによ
り、容易に開口面積を可変にすることができ、この開口
面積を可変にすることで、吸音率を変化させて、残響音
を可変にすることができるという効果がある。
【0059】第5の発明にあっては、巻取型のシャッタ
ーと、その裏側に、シャッターと垂直に、かつ、所定間
隔で複数平行に配設された吸音板とを備え、巻取型のシ
ャッターにて開口範囲を可変にすることにより、吸音率
を可変にし、低音域から高音域までの広い範囲での残響
音を可変にすることができるという効果がある。
【0060】第6の発明にあっては、回転扉状の開閉体
と、その裏側に、開閉体と垂直に、かつ、所定間隔で複
数平行に配設された吸音板とを備え、開閉体にて開口範
囲を可変にすることにより、吸音率を可変にし、低音域
から高音域までの広い範囲での残響音を可変にすること
ができるという効果がある。
【0061】第7の発明にあっては、第6の発明の状態
に加えて、開閉体の裏側に吸音材を一体に設け、開閉体
の開放時に前記吸音材を表面側に位置させることによ
り、開閉体の吸音材が中・高音域の吸音率を高め、残響
音の可変効率を高めることができるという効果がある。
【0062】第8の発明にあっては、第1〜第7の発明
の状態に加えて、表面板、シャッター又は開閉体の裏側
に、表面板、シャッター又は開閉体と垂直に、かつ、所
定間隔で複数平行に吸音板を配設した所定面積のユニッ
トとして形成することにより、ホール等への施工を容易
かつ短時間に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る広周波数帯域残響可変
装置を天井に取付けた状態を示す斜視図である。
【図2】図1の広周波数帯域残響可変装置の断面図であ
る。
【図3】図1及び図2の開閉蓋及び吸音材の状態を示す
斜視図である。
【図4】図1及び図2の吸音板の状態を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例に係る回転扉状の開閉体を
有する広周波数帯域残響可変装置を壁面に取付けた状態
を示す斜視図である。
【図6】図5の広周波数帯域残響可変装置の断面図であ
る。
【図7】本発明の更に他の実施例に係る巻取型のシャッ
ターを有する広周波数帯域残響可変装置を壁面に取付け
た状態を示す断面図である。
【図8】図7のシャッターの部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10、40、70 広周波数帯域残響可変装置 14 表面板 16 吸音板 18 開閉蓋 20 吸音材 24 開口 28 グラスウール 46 開閉体 58 グラスウール 74 シャッター

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面板の裏側に、前記表面板と垂直に、
    かつ、所定間隔で複数平行に配設された吸音板と、 前記表面板に形成され、表面板の裏側に音を導く開口と
    を備え、 前記開口は、開口を開閉して残響を可変にする開口開閉
    手段を備える、 ことを特徴とする広周波数帯域残響可変装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記開口開閉手段は、開口の開口面積を可変にすること
    を特徴とする広周波数帯域残響可変装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記開口開閉手段は、開閉蓋の裏側に開口内に収納可能
    な円筒状の吸音材を一体に有し、前記円筒状の吸音材を
    開口より出入させて開口を開閉することを特徴とする広
    周波数帯域残響可変装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記開口開閉手段は、表面板と平行にスライドして開口
    面積を可変にする開閉蓋を備えることを特徴とする広周
    波数帯域残響可変装置。
  5. 【請求項5】 巻取型のシャッターと、 前記巻取型のシャッターの裏側に、前記シャッターと垂
    直に、かつ、所定間隔で複数平行に配設された吸音板と
    を備え、 前記巻取型のシャッターにて開口範囲を可変にすること
    を特徴とする広周波数帯域残響可変装置。
  6. 【請求項6】 回転扉状の開閉体と、 前記開閉体の裏側に、前記開閉体と垂直に、かつ、所定
    間隔で複数平行に配設された吸音板とを備え、 前記開閉体にて開口範囲を可変にすることを特徴とする
    広周波数帯域残響可変装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記開閉体は、裏側に吸音材を一体に有し、開閉体の開
    放時に前記吸音材を表面側に位置させることを特徴とす
    る広周波数帯域残響可変装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかにおいて、 表面板、シャッター又は開閉体と、 前記表面板、シャッター又は開閉体の裏側に、表面板、
    シャッター又は開閉体と垂直に、かつ、所定間隔で複数
    平行に配設された吸音板とを、 所定面積のユニットとして形成したことを特徴とする広
    周波数帯域残響可変装置。
JP6066714A 1994-03-09 1994-03-09 広周波数帯域残響可変装置 Expired - Lifetime JP2698315B2 (ja)

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