JPH072484Y2 - 搬送用ベルト - Google Patents
搬送用ベルトInfo
- Publication number
- JPH072484Y2 JPH072484Y2 JP1985170581U JP17058185U JPH072484Y2 JP H072484 Y2 JPH072484 Y2 JP H072484Y2 JP 1985170581 U JP1985170581 U JP 1985170581U JP 17058185 U JP17058185 U JP 17058185U JP H072484 Y2 JPH072484 Y2 JP H072484Y2
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- JP
- Japan
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- belt
- twill
- longitudinal direction
- width direction
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は搬送用ベルトに関し、特に、ベルト搬送面をし
てベルト幅方向又はベルト長手方向のいずれか一方が、
滑り特性を有する折、他方が、非滑り特性を有するよう
配慮された特殊な搬送用ベルトに関する。
てベルト幅方向又はベルト長手方向のいずれか一方が、
滑り特性を有する折、他方が、非滑り特性を有するよう
配慮された特殊な搬送用ベルトに関する。
(従来の技術) 搬送用ベルトにあって、ベルト上に搬入された物品のベ
ルト上での円滑な滑行を希望する折には、ポリウレタン
樹脂,軟質塩化ビニル樹脂(PV C)などの摩擦係数の増
大の原因となるカバー被覆をさけた摩擦係数の小さい帆
布そのものをベルト搬送面側に露出せしめた構造のもの
があり、又反対に搬入された物品のベルト上での滑行を
望まない場合はベルト搬送面上に桟を付けたり、フレー
ム構造としてストッパーを取付けた構造のものが知られ
ている。
ルト上での円滑な滑行を希望する折には、ポリウレタン
樹脂,軟質塩化ビニル樹脂(PV C)などの摩擦係数の増
大の原因となるカバー被覆をさけた摩擦係数の小さい帆
布そのものをベルト搬送面側に露出せしめた構造のもの
があり、又反対に搬入された物品のベルト上での滑行を
望まない場合はベルト搬送面上に桟を付けたり、フレー
ム構造としてストッパーを取付けた構造のものが知られ
ている。
(考案が解決しようとする問題点) 摩擦係数が小さく滑性良好な帆布をベルト搬送面に露出
せしめたベルトにあっては、搬入された物品はベルト幅
方向、ベルト長手方向いずれの方向へも滑行し易く、物
品のベルトよりの脱落阻止が望まれる状況下にあって
は、この種のベルトはその使用に耐えることができな
い。又、一方物品の滑落を防ぐためベルト搬送面に桟を
設けたり、フレーム構造のストッパーを設けることはベ
ルトの構造を複雑化し、あるいは機構的にも輻輳化し、
搬送装置自体コスト高なものとなる。又ベルトの使用環
境にあっては、ベルト幅方向の一方向のみ滑性が求めら
れる場合、例えばパレタイザー用ベルト、反対にベルト
幅方向のみに強く非滑性が求められる場合、例えば傾斜
状に設置されている郵袋搬送用ベルトなど、単一ベルト
の搬送面にあって、ベルト長手方向あるいは幅方向にて
それぞれ、滑性面で全く特性の異なるベルトが希求され
る場合がある。このような折、従来の搬送用ベルトによ
っては、これらの要求を十分に満足せしめうることが困
難であった。
せしめたベルトにあっては、搬入された物品はベルト幅
方向、ベルト長手方向いずれの方向へも滑行し易く、物
品のベルトよりの脱落阻止が望まれる状況下にあって
は、この種のベルトはその使用に耐えることができな
い。又、一方物品の滑落を防ぐためベルト搬送面に桟を
設けたり、フレーム構造のストッパーを設けることはベ
ルトの構造を複雑化し、あるいは機構的にも輻輳化し、
搬送装置自体コスト高なものとなる。又ベルトの使用環
境にあっては、ベルト幅方向の一方向のみ滑性が求めら
れる場合、例えばパレタイザー用ベルト、反対にベルト
幅方向のみに強く非滑性が求められる場合、例えば傾斜
状に設置されている郵袋搬送用ベルトなど、単一ベルト
の搬送面にあって、ベルト長手方向あるいは幅方向にて
それぞれ、滑性面で全く特性の異なるベルトが希求され
る場合がある。このような折、従来の搬送用ベルトによ
っては、これらの要求を十分に満足せしめうることが困
難であった。
本考案はベルト表面への桟加工、フレームの改造など全
く必要とせず、ベルト搬送面の表面構成材の改変によ
り、ベルトの長手方向又は幅方向のいずれか一方向のみ
に滑性を求めうる搬送用ベルトを提供することを目的と
するものである。
く必要とせず、ベルト搬送面の表面構成材の改変によ
り、ベルトの長手方向又は幅方向のいずれか一方向のみ
に滑性を求めうる搬送用ベルトを提供することを目的と
するものである。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成させるために、本考案は次のような構成
としている。
としている。
即ち、本考案に係る搬送用ベルトは、ベルトの搬送面側
に帆布を位置せしめたベルトであって、この帆布は熱可
塑性樹脂を含浸せしめた綾織帆布をもって構成され、さ
らにこの綾織帆布を構成する織糸は、それぞれベルト長
手方向およびベルト幅方向に一致しており、且つまたベ
ルト搬送面における前記織糸の露出長さをベルト長手方
向とベルト幅方向とで異ならせたことを特徴とする。
に帆布を位置せしめたベルトであって、この帆布は熱可
塑性樹脂を含浸せしめた綾織帆布をもって構成され、さ
らにこの綾織帆布を構成する織糸は、それぞれベルト長
手方向およびベルト幅方向に一致しており、且つまたベ
ルト搬送面における前記織糸の露出長さをベルト長手方
向とベルト幅方向とで異ならせたことを特徴とする。
(実施例) つぎに本考案に係る搬送用ベルトの具体的実施例を図面
を用いて説明する。
を用いて説明する。
第1図は、本考案を実施した搬送用ベルト(1)で、よ
り詳しくは搬送面側に4枚綾1/3綾織帆布を配した搬送
用ベルトの一部の縦断面図で、下方側より、順次、ポリ
エステル,ポリアミド(ナイロン),ポリビニルアルコ
ール(ビニロン),綿などの織糸にて織製された平織帆
布(2)およびゴム,軟質塩化ビニル(PVC),ポリウ
レタン,ポリエステルなどの樹脂材からなる弾性エラス
トマー(3)を交互に積層し、ベルトの搬送面部には、
前記平織帆布(2)の構成材と同一材をもって織成さ
れ、熱可塑性樹脂、例えばポリウレタン樹脂などを含浸
せしめた綾織帆布(4)が配され、搬送用ベルト(1)
が形成される。
り詳しくは搬送面側に4枚綾1/3綾織帆布を配した搬送
用ベルトの一部の縦断面図で、下方側より、順次、ポリ
エステル,ポリアミド(ナイロン),ポリビニルアルコ
ール(ビニロン),綿などの織糸にて織製された平織帆
布(2)およびゴム,軟質塩化ビニル(PVC),ポリウ
レタン,ポリエステルなどの樹脂材からなる弾性エラス
トマー(3)を交互に積層し、ベルトの搬送面部には、
前記平織帆布(2)の構成材と同一材をもって織成さ
れ、熱可塑性樹脂、例えばポリウレタン樹脂などを含浸
せしめた綾織帆布(4)が配され、搬送用ベルト(1)
が形成される。
この綾織帆布(4)は、矢印にて示すベルト進行長手方
向に非滑性特性を、又ベルト幅方向に滑性特性を求め
て、経糸(5)が3本の緯糸(6)の下を通り、1本の
緯糸(6)を織り込みながらのび、ベルト幅方向にのび
る緯糸(6)が3本の経糸(5)上に長尺状に(多量
に)露出した4枚綾1/3構成からなり、ベルト幅方向に
滑性を付与せしめている。
向に非滑性特性を、又ベルト幅方向に滑性特性を求め
て、経糸(5)が3本の緯糸(6)の下を通り、1本の
緯糸(6)を織り込みながらのび、ベルト幅方向にのび
る緯糸(6)が3本の経糸(5)上に長尺状に(多量
に)露出した4枚綾1/3構成からなり、ベルト幅方向に
滑性を付与せしめている。
第2図は、他の実施例を示す第1図に相当する図で、下
方側の平織帆布(2)の上面に弾性エラストマー(3)
を積層し、ベルト搬送面側に、熱可塑性樹脂を含浸せし
めた綾織帆布(4)が配されて搬送用ベルト(1)が形
成される。
方側の平織帆布(2)の上面に弾性エラストマー(3)
を積層し、ベルト搬送面側に、熱可塑性樹脂を含浸せし
めた綾織帆布(4)が配されて搬送用ベルト(1)が形
成される。
この綾織帆布(4)は第1図に示す綾織帆布(4)とは
異り、矢印にて示すベルト進行長手方向に滑性特性を、
又ベルト幅方向に非滑性特性を求めたもので経糸(5)
が2本の緯糸(6)上を通り、1本の緯糸(6)を織り
込みながらのび、ベルト長手方向にのびる経糸(5)が
2本の緯糸(6)上に長尺状に(多量に)露出した3枚
綾2/1構成からなり、ベルト長手方向に滑性を付与して
いる。なお第3図の3枚綾2/1は第2図に示す綾織帆布
の組織図である。
異り、矢印にて示すベルト進行長手方向に滑性特性を、
又ベルト幅方向に非滑性特性を求めたもので経糸(5)
が2本の緯糸(6)上を通り、1本の緯糸(6)を織り
込みながらのび、ベルト長手方向にのびる経糸(5)が
2本の緯糸(6)上に長尺状に(多量に)露出した3枚
綾2/1構成からなり、ベルト長手方向に滑性を付与して
いる。なお第3図の3枚綾2/1は第2図に示す綾織帆布
の組織図である。
綾織帆布(4)の種類としては片面綾,両面綾がある
が、このいずれも使用することができ、ベルト搬送面の
滑り要求特性より選択でき、例えば両面綾は帆布表面に
経緯糸の表われ方が同一となるため、ベルト長手および
幅方向いずれか一方に滑り差を持たせるためには織糸の
太さを変えることにより達成される。このように滑り要
求特性により、経緯糸の数,織糸の太さ,密度の変化な
ど、さらに適宜3枚綾,4枚綾,5枚綾と変化せしめること
により、搬送用ベルトの滑性特性に多面的変化を求める
ことができる。なお、この綾織帆布(4)は摩擦に対し
て弱い欠点があり、ベルトの搬送面をダンボール箱など
で、特に非滑性方向にこすられることにより、その摩耗
度は激しい。この摩損を予防するために綾織帆布(4)
に熱可塑性樹脂を十分含浸せしめておくことにより、そ
の懸念を大幅に解消することができる。この樹脂を含浸
せしめることにより、綾織帆布(4)に求められる滑性
特性上に変化は特に認められなかった。むしろ、熱可塑
性樹脂を含浸せしめることにより、ベルト表面の摩擦係
数はある程度大きくなったが、ベルト長手方向またはベ
ルト幅方向での滑り特性の差をより明確なものとするこ
とができた。
が、このいずれも使用することができ、ベルト搬送面の
滑り要求特性より選択でき、例えば両面綾は帆布表面に
経緯糸の表われ方が同一となるため、ベルト長手および
幅方向いずれか一方に滑り差を持たせるためには織糸の
太さを変えることにより達成される。このように滑り要
求特性により、経緯糸の数,織糸の太さ,密度の変化な
ど、さらに適宜3枚綾,4枚綾,5枚綾と変化せしめること
により、搬送用ベルトの滑性特性に多面的変化を求める
ことができる。なお、この綾織帆布(4)は摩擦に対し
て弱い欠点があり、ベルトの搬送面をダンボール箱など
で、特に非滑性方向にこすられることにより、その摩耗
度は激しい。この摩損を予防するために綾織帆布(4)
に熱可塑性樹脂を十分含浸せしめておくことにより、そ
の懸念を大幅に解消することができる。この樹脂を含浸
せしめることにより、綾織帆布(4)に求められる滑性
特性上に変化は特に認められなかった。むしろ、熱可塑
性樹脂を含浸せしめることにより、ベルト表面の摩擦係
数はある程度大きくなったが、ベルト長手方向またはベ
ルト幅方向での滑り特性の差をより明確なものとするこ
とができた。
なお、第1図に示す帆布層は3プライの場合を、第2図
にあっては2プライの場合の搬送用ベルトを例示した
が、綾織帆布(4)のみ、1プライの熱可塑性樹脂を含
浸せしめた帆布単体をもって搬送用ベルト(1)を形成
することもでき、この1プライの綾織帆布製ベルトは帆
布プライ数を最大に減ずることにより、ベルトの屈曲性
は良好なものとなり、例えば直径30mm程度の小径プーリ
に巻掛け得る搬送用ベルトとして十分使用することがで
きた。
にあっては2プライの場合の搬送用ベルトを例示した
が、綾織帆布(4)のみ、1プライの熱可塑性樹脂を含
浸せしめた帆布単体をもって搬送用ベルト(1)を形成
することもでき、この1プライの綾織帆布製ベルトは帆
布プライ数を最大に減ずることにより、ベルトの屈曲性
は良好なものとなり、例えば直径30mm程度の小径プーリ
に巻掛け得る搬送用ベルトとして十分使用することがで
きた。
つぎに、第1図に示すベルト幅方向に滑性方向を持ち、
ベルト長手方向には非滑性を呈する搬送ベルトおよび第
2図に示す、反対にベルト幅方向に非滑性を呈しベルト
長手方向に滑性を持った本考案を実施した搬送用ベルト
のそれぞれの好ましい一使用態様を、ダンボール箱,セ
メント袋などのパレタイザー用ベルトとして使用した場
合および郵袋搬送用ベルトとして使用した場合を例にと
り乍ら説明する。まずパレタイザー用ベルトの場合(第
4図)、本考案の搬送用ベルト(1)の一端部側には、
三方向より一般のゴムベルト(11)(12)(13)が配置
され、ダンボール箱(14)が三方向より静止状態の本考
案ベルト(1)上の端部寄りに集荷される。ベルト
(1)上にてプッシャーによりダンボール箱(14)を押
し乍ら整列せしめる作業の折、ベルト幅方向の滑性が悪
いとベルトの搬送面部分をダンボール箱により損傷せし
め、又ベルト(1)を静止状態かつ運転状態に移行する
時、ベルト長手方向の滑りが良すぎるとベルトの速度が
10〜100m/mmと広範囲であり、速度の速い時、ベルトの
断続運転時にあっては、整列させたダンボール箱(14)
は荷崩れを起して、パレット上に積込むことが困難とな
る。なお、この折のダンボール箱に対するベルト長手方
向の摩擦係数は1.2、ベルト幅方向の摩擦係数は0.2で、
荷崩れ防止パレタイジングが可能となった。次に郵袋搬
送用ベルトの場合(第5図)、郵便センターにおいて、
本考案の搬送ベルト(1)はそのクッション性が要求さ
れ、ベルト(1)の下面にはクッション部材(16)が接
触して配され、ベルト長手方向にあって、その傾斜角度
(θ)が30〜40°と設定され、傾斜したベルト(1)の
上方部にて、1mの高さから郵袋(17)を落下させた時、
静止状態にあるベルトの長手方向の滑性が悪い折には郵
袋は途中にて静止して横方向に落下するケースがある。
この折、本考案のベルト(1)を使用する時には、郵袋
(17)は横方向にずり落ちることなく、ベルト(1)上
をスムーズに滑行して落下していく。
ベルト長手方向には非滑性を呈する搬送ベルトおよび第
2図に示す、反対にベルト幅方向に非滑性を呈しベルト
長手方向に滑性を持った本考案を実施した搬送用ベルト
のそれぞれの好ましい一使用態様を、ダンボール箱,セ
メント袋などのパレタイザー用ベルトとして使用した場
合および郵袋搬送用ベルトとして使用した場合を例にと
り乍ら説明する。まずパレタイザー用ベルトの場合(第
4図)、本考案の搬送用ベルト(1)の一端部側には、
三方向より一般のゴムベルト(11)(12)(13)が配置
され、ダンボール箱(14)が三方向より静止状態の本考
案ベルト(1)上の端部寄りに集荷される。ベルト
(1)上にてプッシャーによりダンボール箱(14)を押
し乍ら整列せしめる作業の折、ベルト幅方向の滑性が悪
いとベルトの搬送面部分をダンボール箱により損傷せし
め、又ベルト(1)を静止状態かつ運転状態に移行する
時、ベルト長手方向の滑りが良すぎるとベルトの速度が
10〜100m/mmと広範囲であり、速度の速い時、ベルトの
断続運転時にあっては、整列させたダンボール箱(14)
は荷崩れを起して、パレット上に積込むことが困難とな
る。なお、この折のダンボール箱に対するベルト長手方
向の摩擦係数は1.2、ベルト幅方向の摩擦係数は0.2で、
荷崩れ防止パレタイジングが可能となった。次に郵袋搬
送用ベルトの場合(第5図)、郵便センターにおいて、
本考案の搬送ベルト(1)はそのクッション性が要求さ
れ、ベルト(1)の下面にはクッション部材(16)が接
触して配され、ベルト長手方向にあって、その傾斜角度
(θ)が30〜40°と設定され、傾斜したベルト(1)の
上方部にて、1mの高さから郵袋(17)を落下させた時、
静止状態にあるベルトの長手方向の滑性が悪い折には郵
袋は途中にて静止して横方向に落下するケースがある。
この折、本考案のベルト(1)を使用する時には、郵袋
(17)は横方向にずり落ちることなく、ベルト(1)上
をスムーズに滑行して落下していく。
(考案の効果) この搬送用ベルトはベルトの搬送面を綾織帆布をもって
構成せしめるというごく簡易なベルト構成部材の一部改
変によりこの綾織帆布を構成する緯糸,経糸いずれか一
方のうち綾織帆布の表面に表れた露出長の大きい織糸の
伸び方向に滑性を発生せしめることができるのでベルト
のベルト搬送面、長手方向又は幅方向のいずれか一方の
みに簡易に滑性特性を付与せしめることができ、さらに
経緯糸の数、織糸の太さ、密度の変化など、また、綾織
構成を3枚綾、4枚綾、5枚綾と適宜変化せしめること
で、ベルトの滑性特性を多面的に変化せしめることがで
き、これにより搬送用ベルトの利用範囲、利用価値を飛
躍的に向上せしめることができ、また綾織帆布に熱可塑
性樹脂を含浸せしめることで、ベルトの耐摩耗性は向上
し、かつ該ベルトをして小径プーリ屈曲にも十分耐えう
るベルトの強靱化を達成することでき、単一搬送用ベル
トの効率的な利用分野を拡大せしめることができる。
構成せしめるというごく簡易なベルト構成部材の一部改
変によりこの綾織帆布を構成する緯糸,経糸いずれか一
方のうち綾織帆布の表面に表れた露出長の大きい織糸の
伸び方向に滑性を発生せしめることができるのでベルト
のベルト搬送面、長手方向又は幅方向のいずれか一方の
みに簡易に滑性特性を付与せしめることができ、さらに
経緯糸の数、織糸の太さ、密度の変化など、また、綾織
構成を3枚綾、4枚綾、5枚綾と適宜変化せしめること
で、ベルトの滑性特性を多面的に変化せしめることがで
き、これにより搬送用ベルトの利用範囲、利用価値を飛
躍的に向上せしめることができ、また綾織帆布に熱可塑
性樹脂を含浸せしめることで、ベルトの耐摩耗性は向上
し、かつ該ベルトをして小径プーリ屈曲にも十分耐えう
るベルトの強靱化を達成することでき、単一搬送用ベル
トの効率的な利用分野を拡大せしめることができる。
第1図は、本考案を実施した搬送用ベルト一部の縦断面
図、第2図は、同じく他の実施例を示す第1図に相当す
る図、第3図は、本考案の搬出面側に配される綾織帆布
(3枚綾)の拡大平面および同端面組織図、第4図は本
考案の横滑性型ベルトをパレタイザー用とした使用態様
図、第5図は本考案の非横滑性型ベルトを郵袋用とした
使用態様図である。 図中、(1)は搬送用ベルト、(2)は平織帆布、
(3)は弾性エラストマー、(4)は綾織帆布、(5)
は経糸、(6)は緯糸を示す。
図、第2図は、同じく他の実施例を示す第1図に相当す
る図、第3図は、本考案の搬出面側に配される綾織帆布
(3枚綾)の拡大平面および同端面組織図、第4図は本
考案の横滑性型ベルトをパレタイザー用とした使用態様
図、第5図は本考案の非横滑性型ベルトを郵袋用とした
使用態様図である。 図中、(1)は搬送用ベルト、(2)は平織帆布、
(3)は弾性エラストマー、(4)は綾織帆布、(5)
は経糸、(6)は緯糸を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】ベルト搬送面側に帆布を位置せしめたベル
トであって、上記帆布は熱可塑性樹脂を含浸せしめた綾
織帆布にて構成され、該綾織帆布を構成する織糸はそれ
ぞれベルト長手方向およびベルト幅方向に一致してお
り、かつベルト搬送面における上記織糸の露出長さをベ
ルト長手方向とベルト幅方向とで異ならせたことを特徴
とする搬送用ベルト。 - 【請求項2】綾織帆布を構成するその露出長さの大きい
滑りを担当する経糸がベルト長手方向に、非滑りを担当
する露出長さの小さい緯糸がベルト幅方向にそれぞれ一
致している実用新案登録請求の範囲第1項記載の搬送用
ベルト。 - 【請求項3】綾織帆布を構成するその露出長さの大きい
滑りを担当する緯糸がベルト幅方向に、非滑りを担当す
る露出長さの小さい経糸がベルト長手方向にそれぞれ一
致している実用新案登録請求の範囲第1項記載の搬送用
ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985170581U JPH072484Y2 (ja) | 1985-11-05 | 1985-11-05 | 搬送用ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985170581U JPH072484Y2 (ja) | 1985-11-05 | 1985-11-05 | 搬送用ベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6279709U JPS6279709U (ja) | 1987-05-21 |
JPH072484Y2 true JPH072484Y2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=31105437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985170581U Expired - Lifetime JPH072484Y2 (ja) | 1985-11-05 | 1985-11-05 | 搬送用ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072484Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006109928A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | Daiya Industry Co | 体位変換補助シート |
JP2010269918A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Mitsuboshi Belting Ltd | ベルト |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7345297B2 (ja) * | 2018-07-25 | 2023-09-15 | 三ツ星ベルト株式会社 | 搬送ベルト |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5924684B2 (ja) * | 1980-11-10 | 1984-06-11 | 新田ベルト株式会社 | 紙葉類搬送用無端ベルト |
-
1985
- 1985-11-05 JP JP1985170581U patent/JPH072484Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006109928A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | Daiya Industry Co | 体位変換補助シート |
JP2010269918A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Mitsuboshi Belting Ltd | ベルト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6279709U (ja) | 1987-05-21 |
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