JPH07247949A - ロータリベーン形エアモータ - Google Patents

ロータリベーン形エアモータ

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JPH07247949A
JPH07247949A JP4234994A JP4234994A JPH07247949A JP H07247949 A JPH07247949 A JP H07247949A JP 4234994 A JP4234994 A JP 4234994A JP 4234994 A JP4234994 A JP 4234994A JP H07247949 A JPH07247949 A JP H07247949A
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JP
Japan
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rotor
cylinder
air motor
fluororesin
nickel
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JP4234994A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Imamura
村 弘 今
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 注油を必要としないロータリベーン形エアモ
ータの提供。 【構成】 エアモータ1は、シリンダ2の内部に偏心し
たロータ3を設け、このロータ3には複数の溝10を軸
線方向に形成し、この溝10内には半径方向に摺動可能
とするベーン4が装入されている。そして、シリンダ2
の内表面7と、ロータ3の外表面11と、溝10及びロ
ータ3を軸支しシリンダ2に装着されるカバーのロータ
3側とに、ニッケルに粒径1μm未満のフッ素樹脂を分
散させた皮膜が施されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータリベーン形エア
モータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロータリベーン形エアモータは、
シリンダの内部に偏心したロータが設けられ、ロータに
形成された軸線方向の複数の溝にはそれぞれベーンが装
入されている。そして、シリンダに設けられるエア入口
からエアが導入され、エアはベーンに作用してロータを
回転させエア出口からシリンダ外へ導かれるようになっ
ている。
【0003】また、ロータリベーン形エアモータは、回
転部、摺動部への潤滑と摩耗防止、ベーンの摺動不良の
防止及びエアの水分による金属面の防錆のためにエアモ
ータ内へ注油する必要があり、エア通路にオイラーを設
け、例えば、1分間に5〜6滴のタービン油による注油
を行なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の注油
にはオイラー等の装置を必要とし、しかも、エアモータ
の保守とともにオイラー等の装置の保守、点検にも時間
を要するので全体としてコストアップの原因になる等の
問題があった。
【0005】本発明はこれに鑑み、注油することなく潤
滑と防錆に対処することができるとともに耐摩耗性にす
ぐれたロータリベーン形エアモータを提供することを目
的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するため本発明のロータリベーン形エアモータは、シ
リンダの内表面と、ロータの外表面と、溝と、ロータを
軸支しシリンダに装着されるカバーのロータ側とに、ニ
ッケルに粒径1μm未満のフッ素樹脂を分散させた皮膜
を施してある。そして、ニッケルに対するフッ素樹脂の
容量%を20〜60%とすると好適である。
【0007】
【作用】ロータリベーン形エアモータは、ニッケルに粒
径1μm未満のフッ素樹脂を分散させた皮膜ニッケルの
作用により耐摩耗性が向上する。そして、フッ素樹脂の
作用により潤滑と防錆が保たれる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図5を参照し
て説明する。図1は、ロータリベーン形エアモータ(以
下、エアモータという)1の概略構造を示すもので、エ
アモータ1は、シリンダ2と、ロータ3と、ベーン4と
を有している。
【0009】シリンダ2は、図2に示すように円筒形形
状でFCD−40よりなり、その側部にはエア入口5と
エア出口6とが設けられている。そして、シリンダ2の
内表面7には図4に拡大して示すようにニッケルにフッ
素樹脂(PTFE:ポリテトラフルオロエレチン)8を
分散させた皮膜(以下、皮膜という)9が施されてい
る。
【0010】ロータ3は、図3に示すように円柱形形状
でSNC−21よりなり、外周の90°間隔の4ケ所に
は軸線方向に所定の溝10が形成されている。そして、
このロータ3の外表面11及び溝10には皮膜9が施さ
れている。
【0011】ベーン4は、矩形形状で積層フェノール樹
脂よりなり、溝10に長手方向が装入され半径方向に摺
動可能とされている。
【0012】そして、溝10にベーン4が装入されたロ
ータ3はカバー12に軸支され、シリンダ2内部に偏心
して取付けられるようになっている。なお、カバー12
のロータ3側には皮膜9が施されている。
【0013】本発明のエアモータ1はこのように構成さ
れているので、ニッケルにより耐摩耗性、耐熱性が向上
し、フッ素樹脂の自己潤滑性と発錆防止作用により、無
給油とすることができる。
【0014】そして、フッ素樹脂をニッケルに共析分散
させてシリンタ2、ロータ3等に皮膜9を形成させる方
法としては、電気メッキ法あるいは無電解メッキ法等が
採用される。具体的にはフッ素系界面活性剤の界面活性
を用いて金属マトリックスを成形するメッキ液中にフッ
素含有化合物粒子を均一に分散させ、このメッキ液中に
シリンダ2、ロータ3等を浸漬し、電気メッキ又は無電
解メッキを行なう。
【0015】なお、本実施例では金属としてニッケルを
用いるものとしたが、ニッケル合金、ニッケルコバルト
合金、ニッケル‐リン合金、ニッケル−ほう素合金等で
もよく、また、フッ素樹脂としてはポリテトラフルオロ
エレチンによるものとしたが、四フッ化エチレン樹脂
(PTFE)、四フッ化エチレン‐六フッ化プロピレン
共重合樹脂(FEP)、四フッ化エチレン‐パーフルロ
ロアルキルビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、四フ
ッ化エチレン‐エチレン共重合樹脂(ETFE)、三フ
ッ化塩化エチレン樹脂(PCTFE)、フッ化ビニリデ
ン樹脂(PVDF)、フッ化ビニル樹脂(PVF)、フ
ッ化黒鉛の粒子等でもよく、これらに限定されるもので
はない。さらに、粒径は1μm未満、特に0.2〜0.
5μmが好ましい。また、必要に応じて前記フッ素含有
化合物粒子に加えて他の無機又は有機高分子粒子を共析
させてもよい。
【0016】図5は、エア圧力6kg/cm2 で12時間本
発明による皮膜を施したエアモータ1を無給油で運転し
た場合(A)と、エア圧力6kg/cm2 で12時間従来の
エアモータを無給油で運転した場合(B)との出力一回
転数(P−N)、トルク−回転数(T−N)を比較した
ものであって、(A)の出力Pは(B)の出力Pよりも
すべての回転数で大きく、また、トルクTの減少も
(A)は(B)に比べて少なく、いずれも本発明による
皮膜9を施したエアモータ1にいちぢるしい特性の改善
効果がみられる。
【0017】さらにJIS規格による塩水噴霧試験(耐
食性テスト)を行なった結果を表1に示す。
【0018】JIS規格:塩水溶液度:5±1% 塩水溶液比重:1.0223〜1.0364(35℃) 塩水溶液 pH:6.5〜7.2(35℃) 塩水溶液噴霧量:1.0〜2.0ml/hr 塩水噴霧圧力:1.0±0.025kg/cm2 塩水噴霧槽温度:35±1℃ 塩水噴霧飽和器温度:47±1℃
【0019】
【表1】 このようにいずれもサビは発生せず良好な結果が得られ
た。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるロータ
リベーン形エアモータは、シリンダの内部に偏心したロ
ータを設け、このロータに複数の溝を軸線方向に形成
し、この溝内に半径方向に摺動可能とするベーンを装入
したロータリベーン形エアモータにおいて、前記シリン
ダの内表面と、前記ロータの外表面と、前記溝と、前記
ロータを軸支し前記シリンダに装着されるカバーのロー
タ側とに、ニッケルに粒径1μm未満のフッ素樹脂を分
散させた皮膜を施し、さらに、ニッケルに対するフッ素
樹脂の容量%を20〜60%としたので、ニッケルによ
り耐摩耗性が向上し耐久性に優れ長期にわたって安定し
たトルクを保つことができる。そして、フッ素樹脂の自
己潤滑性により無給油とすることができ、無給油により
潤滑と防錆を達成することができる。そして、これらは
特別な装置を必要としないので、極めて安価なエアモー
タとすることができるなどの優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアモータの一例示す概略構造斜視
図。
【図2】シリンダの斜視図。
【図3】ロータの斜視図。
【図4】皮膜の拡大説明図。
【図5】トルク曲線図。
【符号の説明】
1 エアモータ 2 シリンダ 3 ロータ 4 ベーン 8 皮膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダの内部に偏心したロータを設け、
    このロータに複数の溝を軸線方向に形成し、この溝内に
    半径方向に摺動可能とするベーンを装入したロータリベ
    ーン形エアモータにおいて、前記シリンダの内表面と、
    前記ロータの外表面と、前記溝と、前記ロータを軸支し
    前記シリンダに装着されるカバーのロータ側とに、ニッ
    ケルに粒径1μm未満のフッ素樹脂を分散させた皮膜を
    施したことを特徴とするロータリベーン形エアモータ。
  2. 【請求項2】ニッケルに対するフッ素樹脂の容量%を2
    0〜60%としたことを特徴とする請求項1記載のロー
    タリベーン形エアモータ。
JP4234994A 1994-03-14 1994-03-14 ロータリベーン形エアモータ Pending JPH07247949A (ja)

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