JPH07246509A - スリット装置におけるカッタ取付け軸構造 - Google Patents

スリット装置におけるカッタ取付け軸構造

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JPH07246509A
JPH07246509A JP4156294A JP4156294A JPH07246509A JP H07246509 A JPH07246509 A JP H07246509A JP 4156294 A JP4156294 A JP 4156294A JP 4156294 A JP4156294 A JP 4156294A JP H07246509 A JPH07246509 A JP H07246509A
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JP
Japan
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cutter
sleeves
sleeve
arbor
pressure
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Withdrawn
Application number
JP4156294A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Sanada
雅治 真田
Yoshitaka Shinohara
善隆 篠原
Motoki Mori
基樹 森
Kenichi Matsumura
健一 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
Original Assignee
Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nittetsu Plant Designing Corp, Nippon Steel Corp filed Critical Nittetsu Plant Designing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スリット装置において、カッタとその取付け
軸との間の着脱の容易化とカッタの固定力の安定保持を
更に向上させること。 【構成】 アーバ(1)の外周面に一定間隔をおいて複
数の環状の受圧室(1b)設けてこれに液圧源に接続
し、これらの受圧室(1b)の位置にそれぞれ対応する
ように複数の剛性が低いスリーブ(2a〜2e)をアー
バ(1)の外周に嵌合配列し、これらのスリーブ(2a
〜2e)の外周に環状のカッタを外挿し、受圧室(1
b)からの液圧に基づくスリーブ(2a〜2e)の半径
方向の拡大変形によりカッタ(3)を嵌合固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄肉の鋼板ストリップ
を複数の条に連続的に切断していくスリット装置に係
り、特に液圧を利用して円板状のカッタを固定保持する
構造のカッタ取付け軸に関する。
【0002】
【従来の技術】スリット装置に設けるカッタは環状のデ
ィスク状であり、このようなカッタを回転軸に装着する
構造としては、アーバ軸とこれに外挿したスリーブを用
いるものが従来から知られている。これは、アーバの外
周とスリーブの内周との間に油圧が加わる受圧室を設
け、これに供給される作動油の油圧によってスリーブを
膨張変形させることにより、カッタへの嵌合度を強力に
して固定するというものである。
【0003】このようにスリーブの膨張によるカッタの
固定保持の場合、スリッティングのときにカッタに発生
するラジアル方向及びスラスト方向の切断荷重に抗し
て、カッタのラップ及びクリアランスの値を許容値以内
に保持するには、スリーブの剛性とこれに対するカッタ
の固定力がきわめて重要な因子となる。
【0004】また、スリーブの加工精度を保つためにス
リーブの厚みも一般的に15〜25mmと比較的厚い。
そして、作動油を回転するアーバに供給するためのロー
タリジョイントが介在するので、そのシール限界から液
圧は350kg/cm2 以下とするのが一般的である。
【0005】以上のような制約条件から、カッタとその
取付け軸との間に適正な固定力を得るためには、これら
の間の隙間の大きさは0.03〜0.04mm/直径の
範囲に制約することが必要であるとされている。
【0006】一方、薄肉の鋼板ストリップ等の被切断材
の幅は、500〜1600mm前後であり、受圧室も全
長に渡って液圧を作用させることが必要である。この場
合、スリーブを薄くするとカッタに加わる切断荷重に対
する剛性が不足しやすい。
【0007】このような問題に対し、たとえば実公昭6
0−35543号公報に記載されているように、切断時
のスリーブとアーバの軸回転力を得ると共にアーバの両
端での嵌合力不足を補うために、液圧室を複数個設ける
構造としたものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、カッタと取
付け軸との間の固定力を安定して得るために、これらの
間の隙間を先に示した値の範囲内に設定すると、カッタ
の取付け軸への相互の差し込みは容易ではない。このた
め、取付け軸へのカッタの装着の自動化への大きな障害
の一つとなりかねない。
【0009】また、先の公報に記載のものでは、被切断
材の幅が長くても短くても、その操業条件に適合したカ
ッタの固定力を得ることはできる。しかしながら、各液
圧室に対してそれぞれ専用のバルブを用いて制御する等
の複雑さが新たに加わることになり、これに起因する別
の障害を発生することにもなる。
【0010】このように、従来のスリット装置では、作
動油の圧力等の複雑な因子の影響を受けることから、カ
ッタと取付け軸との間の着脱やカッタの適正な固定強度
の維持の面で改善すべきものがある。
【0011】本発明において解決すべき課題は、カッタ
とその取付け軸との間の着脱の容易化とカッタの固定力
の安定保持を更に向上させることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、アーバの外周
面に一定間隔をおいて凹設した複数の環状の受圧室を形
成すると共にこれらの受圧室を液圧源に接続し、前記ア
ーバの外周であって前記各受圧室に対応するそれぞれの
位置に複数の低剛性のスリーブを配列して嵌合固定し、
前記スリーブの外周に環状のカッタを外挿すると共に前
記受圧室からの液圧に基づく前記スリーブの半径方向の
拡大により前記カッタの嵌合固定を可能としてなること
を特徴とする。
【0013】スリーブの肉厚を5〜10mmとすること
によって、スリーブを低剛性のものとすることができ
る。
【0014】
【作用】複数のスリーブのそれぞれを低剛性とすること
により、各受圧室から受ける液圧による半径方向の拡大
の変形代を大きくとることができる。このため、スリー
ブ周りに嵌合するカッタとの間の嵌め合い隙間も広くす
ることができ、スリーブへのカッタの装着が容易にな
る。
【0015】また、スリーブの軸線長さが短くなるの
で、その製造が容易になるほか、外周及び内周の加工精
度の向上によってカッタの適正な配列固定が可能とな
る。
【0016】
【実施例】図1は本発明のカッタ取付け軸構造の一実施
例を示す一部切欠正面図、図2は要部を拡大して示す縦
断面図である。
【0017】図において、スリット装置用のカッタ取付
け軸は、回転駆動系に連接されるアーバ1とその周りに
外挿した合計5本のスリーブ2a〜2eとから構成され
ている。そして、これらのスリーブ2a〜2eの外周に
は、スリッティング用の合計4枚のカッタ3を装着して
いる。
【0018】アーバ1には、その軸線方向の端部に備え
るロータリジョイント(図示せず)に連通する作動油の
供給路1aを軸線方向に形成し、この供給路1aに連通
する複数の受圧室1bを設ける。これらの受圧室1b
は、アーバ1の軸線方向に一定の間隔をおいて周面を一
様に凹ませることによって形成した環状断面を持ち、そ
の配列位置は各スリーブ2a〜2eのそれぞれに対応し
ている。すなわち、軸線方向に配列した受圧室1bを軸
線方向に跨ぐように各スリーブ2a〜2eが装着されて
いる。
【0019】スリーブ2a〜2eは、それぞれ対応する
受圧室1bの両端部をシールするシールリング4を介し
てアーバ1の外周に焼きばめ法によって固定する。これ
らのスリーブ2a〜2eの肉厚は、従来では15〜25
mm程度であったのに対し、これよりも格段に薄い5〜
10mm程度の範囲である。そして、従来構造よりも薄
くすることによって、後述するように受圧室1bからの
低圧の負荷で所定の拡大量をカッタ3に対する適正な固
定力を得ることができる。
【0020】このようにアーバ1に対して複数に分割し
たスリーブ2a〜2eの肉厚を薄くすることによってそ
の剛性を下げることができる。このため、受圧室1bか
らの油圧による半径方向の拡大変形量は従来構造のもの
よりも大きくなる。そして、各スリーブ2a〜2eは、
それぞれに対応して受圧室1bからの油圧を受けて変形
するので、それぞれの変形量も一様化することが可能と
なる。
【0021】カッタ3は従来のものと同様に、環状の刃
物3aの内周にホルダ3bを一体化したものであり、ス
リーブ2a〜2eの外周面に外挿する円筒状としたもの
である。カッタ3の配列は、図1に示すように各ホルダ
3bが隣接し合うスリーブ2a〜2eに跨がって位置す
るものとしたり、図2に示すように各スリーブ2a〜2
e毎に1個ずつ配置するものとすることができる。
【0022】カッタ3のホルダ3bは、受圧室1bから
の作動油圧による各スリーブ2a〜2eの半径方向の拡
大変形に基づく嵌合固定力によって保持される。スリー
ブ2a〜2eは、先に述べたように、その肉厚を薄くし
て剛性を低下させているので、変形量は大きく設定可能
である。したがって、この変形の大きさを見越して、ホ
ルダ3bと変形前の自然状態のスリーブ2a〜2aの間
の半径方向の隙間を従来構造よりも大きい0.07〜
0.1m程度まで拡げることができる。
【0023】このように、スリーブ2a〜2eとホルダ
3bとの間の半径方向の寸法差の拡大によって、スリー
ブ2a〜2eに対するホルダ3bの外挿が容易になる。
したがって、作業時間の短縮とその位置決め精度の向上
等が可能となるほか、専用機による自動化も図られる。
【0024】また、スリーブ2a〜2eの5本に分割し
たことによって、アーバ1の全体からみれば、従来構造
の場合と比べると、取付け軸の周りの変形は一様ではな
い。しかし、カッタ3のそれぞれに対してスリーブ2a
〜2eの拡大変形による固定力が作用するので、1本の
スリーブを備える場合ではアーバ1の軸線方向の中央部
や端部等で変形量に微小な差の発生が避けられないのに
対し、各スリーブ2a〜2e毎の一様な変形が得られ
る。したがって、配列するカッタ3の全てに対して一様
な固定力を作用させることができ、カッタ3の配列ピッ
チや姿勢を精度良く維持することができ、良好なスリッ
ティングが可能となる。
【0025】更に、スリーブ2a〜2eの分割体とする
ことで、これらのスリーブ2a〜2eの製造自体も簡単
になる。そして、1本物の長いスリーブに比べると、肉
厚の一様化と内周面及び外周面の加工精度を上げること
ができ、カッタ3の適正な配列固定による良好なスリッ
ティングが維持される。
【0026】
【発明の効果】本発明では、複数に分割したスリーブを
アーバに装着すると共に各スリーブの剛性を小さくして
いるので、液圧による拡大方向への変形代が大きく設定
される。このため、カッタの嵌め代も大きくとれること
になり、取付け軸へのカッタの装着が容易になり、自動
化にも対応できるようになる。
【0027】また、スリーブの軸線長さを短くしたもの
の組合せなので、各スリーブの製作が簡単になるほかそ
の寸法精度も1本物の場合よりも高くでき、カッタの取
付け精度の向上と良好なスリッティングが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカッタ取付け軸の一実施例を示す切欠
正面図である。
【図2】要部を拡大して示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 アーバ 1a 供給路 1b 受圧室 2a,2b,2c,2d,2e スリーブ 3 カッタ 3a 刃物 3b ホルダ 4 シールリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 基樹 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地の59 日鐵プラント設計株式会社内 (72)発明者 松村 健一 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地の59 日鐵プラント設計株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーバの外周面に一定間隔をおいて凹設
    した複数の環状の受圧室を形成すると共にこれらの受圧
    室を液圧源に接続し、前記アーバの外周であって前記各
    受圧室に対応するそれぞれの位置に複数の低剛性のスリ
    ーブを配列して嵌合固定し、前記スリーブの外周に環状
    のカッタを外挿すると共に前記受圧室からの液圧に基づ
    く前記スリーブの半径方向の拡大により前記カッタの嵌
    合固定を可能としてなるスリット装置におけるカッタ取
    付け軸構造。
  2. 【請求項2】 前記スリーブの肉厚を5〜10mmとし
    てなる請求項1記載のスリット装置におけるカッタ取付
    け構造。
JP4156294A 1994-03-11 1994-03-11 スリット装置におけるカッタ取付け軸構造 Withdrawn JPH07246509A (ja)

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JPH07246509A true JPH07246509A (ja) 1995-09-26

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011068082A1 (ja) * 2009-12-04 2011-06-09 白山工業株式会社 スリッタ装置
CN111570896A (zh) * 2020-05-14 2020-08-25 艾延 一种锂电池制造设备

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Effective date: 20010605