JPH07246394A - 水処理装置および水処理設備施工方法 - Google Patents

水処理装置および水処理設備施工方法

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JPH07246394A
JPH07246394A JP6248771A JP24877194A JPH07246394A JP H07246394 A JPH07246394 A JP H07246394A JP 6248771 A JP6248771 A JP 6248771A JP 24877194 A JP24877194 A JP 24877194A JP H07246394 A JPH07246394 A JP H07246394A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コストをかけずに、水路の自浄作用よりすばや
く水路の水を浄化する。 【構成】筒体11は、側面21の一方側にかけて傾斜す
る両端開口22,23を有する。筒体11の側面21
は、パイプ接続孔24を有する。筒体11の内部の一端
側には、砂25が詰められる。他端側には、砂利26が
詰められる。透水栓12,13は、筒体11の両端開口
22,23に設けられる。透水栓12,13は、筒体1
1内部の砂25の粒径より小さい網の目を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川やドブなどの水路
の水を浄化するための水処理装置および水処理設備施工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、河川やドブなどの水路の水は、水
路への汚水の排出を規制することにより浄水が図られて
いるが、ゴミの不法投棄などにより水が汚れてしまう
と、水路自体の自浄作用による浄化を待つだけであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水路自
体の自浄作用では、水の浄化に時間がかかるため、一般
の水路では水の汚染に浄化が追い付かず、水の汚染が進
行するという問題点があった。水の汚染を食い止めるた
めに、汚水に薬剤を加えて汚染物質を取り除くタイプの
水処理装置を水路に設ける方法も考えられるが、コスト
が嵩むため、現実的ではなかった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、コストをかけずに、水路の自浄作
用よりすばやく水路の水を浄化することができる水処理
装置および水処理設備施工方法を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載の水処理装置は、筒体の
内部に濾材を収容し、この筒体の両端開口に透水栓を設
けて成ることを特徴とする。
【0006】筒体は、コンクリート製、ステンレス製、
その他、いかなる材質からなっていてもよい。筒体の横
断面形状は、半円形、台形、長方形、円形、その他、い
かなる形状であってもよい。濾材は、例えば、砂、活性
炭、砂利などから成る。
【0007】本発明に係る請求項2記載の水処理装置
は、請求項1記載の水処理装置において、複数のカセッ
ト容器を有し、各カセット容器は互いに間隔をあけ、前
記筒体の内部を横断して仕切るよう配置され、その仕切
った両側に前記濾材の粒径より小さい透水孔を有し、前
記濾材は前記カセット容器に収容されることを、特徴と
する。
【0008】本発明に係る請求項3記載の水処理装置
は、側部上面に開口を有し、一端側の内側下部に注水部
仕切りを有し、他端側の内側上部に排水部仕切りを有す
る筒体と、前記開口を塞ぐ開閉可能な蓋と、前記開口か
ら前記筒体の内部に収容され、前記注水部仕切りと前記
排水部仕切りとの間に前記筒体の長さ方向に沿ってその
上部と下部とを仕切るよう設けられ、内部に濾材を収容
し、上部が開いており、底部にその濾材の粒径より小さ
い透水孔を有する濾材容器とを、有することを特徴とす
る。
【0009】濾材容器の上部には、網や透水性の蓋を設
けてもよい。筒体の一端側から他端側へ水が流れるよ
う、筒体内に動力で回転するファンを設けてもよい。
【0010】本発明に係る請求項4記載の水処理装置
は、請求項3記載の水処理装置において、前記濾材容器
は、層状に重なる複数のカセット容器から成り、これら
複数のカセット容器はそれぞれ種類の異なる濾材を収容
し、底部にその濾材の粒径より小さい透水孔を有するこ
とを、特徴とする。
【0011】本発明に係る請求項5記載の水処理装置
は、請求項1,2,3または4記載の水処理装置におい
て、前記筒体は、側面の一方側にかけて傾斜する両端開
口を有し、側面にパイプ接続孔を有することを特徴とす
る。
【0012】パイプ接続孔に接続するパイプにより、筒
体内の砂に、空気のほか、金属塩などの溶存物質を沈澱
させるための薬剤、有機物分解微生物などを供給しても
よい。
【0013】本発明に係る水処理設備施工方法は、請求
項1,2,3,4または5記載の水処理装置を水路に沿
って横設し、この水処理装置と水路両側の護岸との間を
この水処理装置の高さまで塞ぐことを特徴とする。
【0014】水処理装置は、水路の上流と下流に間隔を
あけて複数設けてもよく、水路に並列に複数設けてもよ
い。また、水処理装置は、2段、3段に重ねて設置して
もよい。水処理装置が設置される水路は、河川やドブな
ど、自然のものでも、人工のものでもいかなる水路であ
ってもよい。
【0015】
【作用】本発明に係る請求項1記載の水処理装置は、水
路に沿って横設して使用される。水路の水は、透水栓を
通って筒体内部の濾材の間を通過することにより、濾過
され、浄化される。
【0016】本発明に係る請求項2記載の水処理装置で
は、筒体の内部を通る水は複数のカセット容器を通る。
各カセット容器は互いに間隔をあけて配置されており、
間隔をあけていない場合に比べて、濾材が詰まって水が
通りにくくなるのを防ぐことができる。
【0017】本発明に係る請求項3記載の水処理装置で
は、筒体の一端側を水路の上流側に、他端側を下流側に
向けて配置する。水路の水は、筒体の一端側から筒体内
に入る。筒体内に入った水は、濾材容器内に上部から入
り、内部の濾材の間を通って底部の透水孔を抜け、筒体
の他端側から出る。濾材の間を通った水は、濾過され、
浄化される。
【0018】本発明に係る請求項4記載の水処理装置で
は、筒体の内部を通る水は複数のカセット容器を通る。
複数のカセット容器はそれぞれ種類の異なる濾材を収容
しており、通過する水は濾材の種類に応じて複数の異な
る処理を受け、浄化される。
【0019】本発明に係る請求項5記載の水処理装置で
は、筒体の側面の長い側を下側にし、短い側を上側にし
て配置する。このとき、水路の上流側の開口は上側ほど
下流側になるよう傾斜し、水路の下流側の開口は下側ほ
ど下流側になるよう傾斜する。このため、筒体は安定し
ており、水の抵抗を受けにくく、水の流れが強い場合に
は筒体の上を通って水が流れる。
【0020】パイプ接続孔には、パイプを接続してパイ
プから筒体内の濾材に、空気を供給することができる。
濾材中の好気性微生物は、供給される空気により活発に
活動し、水を汚染する有機物を分解する。そのパイプか
ら筒体内に金属塩などの溶存物質を沈澱させるための薬
剤を供給した場合には、水を汚染する金属塩を沈澱させ
ることにより水を浄化することができる。そのパイプか
ら筒体内に有機物分解微生物を供給した場合には、水を
汚染する有機物の分解を促進することができる。
【0021】筒体内に活性炭を入れた場合には、水路か
ら生じるドブ臭などの悪臭を除去することができる。
【0022】本発明に係る水処理設備施工方法では、請
求項1,2,3,4または5記載の水処理装置と水路両
側の護岸との間をこの水処理装置の高さまで塞ぐことに
より、水処理装置の高さまでの水路の水が水処理装置を
通過するようにすることができる。水処理装置の高さを
越える水量の場合には汚染の程度が少ないと判断して、
水をオーバーフローさせる。
【0023】水処理装置を水路の上流と下流に間隔をあ
けて複数設けた場合には、水の浄化の程度をさらに高め
ることができる。また、水処理装置を水路に並列に複数
設けた場合には、水路の幅にかかわらず水の処理量を増
やすことができる。また、水処理装置を2段、3段に重
ねて設置した場合には、水嵩が高い水路でも水処理装置
を設置することができる。
【0024】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の第1〜第3実施
例を説明する。図1および図2は、本発明の第1実施例
を示している。図1および図2に示すように、水処理装
置10は、筒体11と、透水栓12,13とを有してい
る。筒体11は、断面が半円形の鉄筋コンクリート製で
あり、側面21と、両端開口22,23とを有してい
る。
【0025】図1に示すように、両端開口22,23は
側面21の平坦部21aから最も離れた曲面部21bに
かけて傾斜しており、筒体11の縦断面は台形形状を有
している。このため、筒体11の側面21は、平坦部2
1aが最も長く、曲面部21bが最も短くなっている。
筒体11は、側面21の曲面部21bにパイプ接続孔2
4を有している。水処理装置10は、側面21の平坦面
21aを下側にして設置したとき、高さ約50cm、長
さ約3mである。なお、水処理装置10は、目的に応じ
て、種々の太さや長さのものを用いてもよい。
【0026】筒体11の内部には、砂25と砂利26と
が詰められている。砂25は筒体11の内部の端部11
a側に詰められ、砂利26は筒体11の内部の端部11
b側に詰められている。砂25は、粒径0.2〜2.0
ミリ程度の細砂および粗砂から成っている。砂25に
は、川の上流付近から採取した川砂が好ましい。砂利2
6は、粒径5ミリ〜30ミリ程度の小石から成ってい
る。
【0027】砂25と砂利26との間には、仕切り板2
7が筒体11の内部を塞ぐよう設けられている。仕切り
板27は、砂25の粒径より小さい約0.1ミリの目の
大きさの網から成っている。砂25と砂利26との端部
には、ガラス繊維フィルター28,29が、砂25と砂
利26との端部を覆うよう筒体11の内部に設けられて
いる。
【0028】透水栓12,13は、筒体11に嵌合する
係合片12a,13aを有する。透水栓12,13は、
係合片12a,13aにより筒体11の両端開口22,
23に設けられ、両端開口22,23を塞いでいる。透
水栓12,13は、砂25の粒径より小さい約0.1ミ
リの目の大きさの網から成っている。
【0029】次に、第1実施例の水処理装置の作用につ
いて説明する。図1に示すように、水処理装置10は、
傾斜する両端開口22,23により短くなった側面21
の曲面部21bを上側にし、平坦部21aを下側にし
て、砂利26側の端部11bを水路30の上流側に向
け、水路30に沿って横設し使用される。水路30に設
置する水処理装置10は、普段の水位のとき、水処理装
置10の半分程度の高さに水面が位置するものが好まし
い。図2に示すように、水処理装置10と水路両側の護
岸31,31との間は、水処理装置10の高さまでコン
クリート32で塞がれる。
【0030】水処理装置10と水路両側の護岸31,3
1との間を水処理装置10の高さまで塞ぐことにより、
水処理装置10の高さまでの水路30の水が水処理装置
10を通過するようにすることができる。水路の水は、
一般に、水量が少なく、流れが淀んだ場合に汚染が進行
するので、水路30に合った高さの水処理装置10を設
置することにより、水処理装置10の高さを越える水量
の場合には汚染の程度が少ないと判断することができ、
水をオーバーフローさせても差し支えない。
【0031】水路30の水Aは、透水栓12の網の目お
よびガラス繊維フィルター28を通過し、筒体11内部
の砂利26の間を通過して、さらに砂25の間を通過す
ることにより、濾過され、浄化される。砂25の間を通
過した水は、ガラス繊維フィルター29および透水栓1
3の網の目を通過して下流へと排出される。水路は、一
般に、流れが弱く、淀んでいると、汚染が進んで悪臭を
放つようになるが、このような水も水処理装置10を通
過することにより、悪臭源が除去され、澄んだ水とな
る。
【0032】水路30の水位が上がると、水Aが筒体1
1を通過する長さが短くなるため、水は筒体11を通過
しやすくなる。一般に、雨量が増えて水嵩が増した場
合、水中の汚染物質は希釈されるため、水は処理時間を
短くしても相応の浄化がなされ、また、処理時間を短く
することにより処理量を増やすことができる。
【0033】パイプ接続孔24には、パイプ32を接続
してパイプ32から筒体11内の砂25に、空気を供給
することができる。砂25中の好気性微生物は、供給さ
れる空気により活発に活動し、水Aを汚染する有機物を
分解する。従って、パイプ接続孔24から砂25に空気
を供給することにより、水Aの浄化を促進することがで
きる。水処理装置10によれば、砂25を用いて水Aを
浄化するので、コストをかけずに、水路30の自浄作用
よりすばやく水路30の水Aを浄化することができる。
【0034】一定期間経過した水処理装置10は、砂2
5、砂利26およびガラス繊維フィルター28,29が
汚れて処理能力が落ちてくるため、これらを取り替える
必要がある。この場合、筒体11の端部11a,11b
から透水栓12,13とガラス繊維フィルター28,2
9とを手作業で取り外した後、筒体11の端部11aま
たは11bに真空吸引装置の吸込口を取り付け、砂25
または砂利26を吸引し、仕切り板27を取り外した
後、残りを吸引して使用済みの砂25および砂利26を
筒体11から取り除くことができる。筒体11に新しい
砂25および砂利26を詰め込めば、繰り返し水処理を
行うことができる。
【0035】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
3および図4は、本発明の第2実施例を示している。図
3に示すように、水処理装置40は、筒体41と、透水
栓42,43と、5つのカセット容器44,44,…と
を有している。
【0036】筒体41は、本体41aと、蓋41bとか
ら成っている。本体41aは、断面がU字形で、鉄筋コ
ンクリート製である。蓋41bは、四角形状の薄い鉄板
から成っている。蓋41bは、本体41aの側部上面の
開口を塞ぐよう設けられ、ボルト45により取外して開
閉可能に本体41aに取り付けられる。図3に示すよう
に、筒体41の両端開口51,52は底部53から蓋4
1bにかけて傾斜しており、筒体41の縦断面は台形形
状を有している。透水栓42,43は、筒体41の両端
開口51,52に固定され、両端開口51,52を塞い
でいる。透水栓42,43は、目の荒い網から成ってい
る。
【0037】カセット容器44,44,…は、互いに一
定の間隔をあけて、筒体41の内部を横断して仕切るよ
う配置される。本体41aの内面54には、カセット容
器44,44,…の幅の溝が一定の間隔で形成されてお
り、この溝にカセット容器44,44,…は取り外し可
能に嵌合される。各カセット容器44の内部には、濾材
46が収容されている。濾材46は、砂から成ってい
る。この砂は、粒径0.2〜2.0ミリ程度の細砂およ
び粗砂から成っている。各カセット容器44は、筒体4
1の内部を仕切る両側55,56が濾材46の粒径より
目の小さい網で構成されている。
【0038】次に、第2実施例の水処理装置の作用につ
いて説明する。図4に示すように、水処理装置40は、
水路60に沿って複数個で水路60を塞ぐよう並列に配
置され、また、同様に並列に配置されたものが水路60
の上流または下流に一定の間隔をあけて配置される。
【0039】水路60の水は、各水処理装置40の透水
栓42を通るとき、大きなゴミを取り除かれる。筒体4
1の内部を通る水は、複数のカセット容器44を通る。
水路60の水は、カセット容器44の内部の濾材46の
間を通過することにより、濾過され、浄化される。各カ
セット容器44は互いに間隔をあけて配置されており、
間隔をあけていない場合に比べて、濾材46が詰まって
水が通りにくくなるのを防ぐことができ、水の処理量を
増やすことができる。
【0040】カセット容器44,44,…を通って浄化
された水は、透水栓43を抜けて下流へと流れる。増水
の場合には、各水処理装置40の上を水が流れる。各水
処理装置40の両端開口51,52は、底部53から蓋
41bにかけて傾斜しており、水流の抵抗を受けにくく
なっている。
【0041】各カセット容器44の内部の濾材46が汚
れた場合には、蓋41bを本体41aから取り外し、各
カセット容器44を本体41aから取り出して新しいも
のと交換することができる。
【0042】次に、本発明の第3実施例を説明する。図
5および図6は、本発明の第3実施例を示している。図
5に示すように、水処理装置70は、筒体71と、透水
栓72,73と、2つのカセット容器74,75とを有
している。
【0043】筒体71は、第2実施例の筒体と同様に、
本体71aと、蓋71bとから成っている。本体71a
は、側部上面に開口を有し、断面がU字形で、鉄筋コン
クリート製である。本体71aは、一端側の内側下部に
注水部仕切り81を有し、他端側の内側上部に排水部仕
切り82を有している。本体71aの内面には、注水部
仕切り81および排水部仕切り82の幅の溝が形成され
ており、この溝に各仕切り81,82は嵌合される。注
水部仕切り81の上側には注水路が形成され、排水部仕
切り82の下側には排水路が形成される。
【0044】蓋71bは、四角形状の薄い鉄板から成っ
ている。蓋71bは、本体71aの側部上面の開口を塞
ぐよう設けられ、ボルト76により取外して開閉可能に
本体71aに取り付けられる。図5に示すように、筒体
71の両端開口83,84は底部85から蓋71bにか
けて傾斜しており、筒体71の縦断面は台形形状を有し
ている。透水栓72,73は、筒体71の両端開口8
3,84に固定され、両端開口83,84を塞いでい
る。透水栓83,84は、目の荒い網から成っている。
【0045】カセット容器74,75は、互いに同一の
寸法から成る直方体状の容器である。カセット容器7
4,75の内部には、濾材77,78がそれぞれ収容さ
れている。濾材77は砂から成り、濾材78は活性炭か
ら成っている。カセット容器74,75は、底面86,
87がそれぞれ濾材77,78の粒径より目の小さい網
で構成されている。カセット容器74,75の上部は、
開いている。
【0046】カセット容器74,75は、本体71aの
開口から筒体71の内部に収容されている。本体71a
は、図6(A)に示すように、両端側の内面91は段差
がないが、図6(B)に示すように、中間部の内面92
は側面中央部に段差93を有している。カセット容器7
4,75は層状に重なっており、下側のカセット容器7
5は段差93の上に載る。このとき、カセット容器7
4,75は、注水部仕切り81および排水部仕切り82
との間に設けられ、側面94,95が各仕切り81,8
2に接触する。カセット容器74,75は、筒体71の
長さ方向に沿って配置され、本体71aの内面92に接
触して筒体71の上部と下部とを仕切っている。
【0047】次に、第3実施例の水処理装置の作用につ
いて説明する。図5に示す水処理装置70もまた、図4
に示すように配置して使用することができる。水処理装
置70は、筒体71の一端側の開口83を水路の上流側
に、他端側の開口84を下流側に向けて配置する。
【0048】水路の水は、筒体71の開口83から透水
栓72を通って筒体71内に入る。筒体71内に入った
水は、注水路を通って上層のカセット容器74内に上部
から入り、内部の濾材77の間を通って底面86から下
層のカセット容器75内に入る。カセット容器75内の
水は、濾材78の間を通って底面87から排水路へと流
れ、筒体71の他端側の開口84から出る。濾材77,
78の間を通った水は、濾材77により濾過されて懸濁
物を除去され、濾材78により濾過されて臭いを除か
れ、浄化される。
【0049】このように、カセット容器74,75は、
筒体71の上部と下部とを仕切るよう設けられているの
で、筒体71の口径を大きくせずに、カセット容器7
4,75の上部の開放面積を大きくして水の処理量を増
やすことができる。また、カセット容器74,75はそ
れぞれ種類の異なる濾材77,78を収容しており、濾
材の種類に応じて複数の異なる処理で水を浄化すること
ができる。
【0050】カセット容器74,75の内部の濾材7
7,78が汚れた場合には、蓋71bを本体71aから
取り外し、カセット容器74,75を本体71aから取
り出して新しいものと交換することができる。濾材7
7,78は、カセット容器74,75にそれぞれ別々に
収容されているため、再生や再利用が容易である。
【0051】なお、第3実施例では、カセット容器の数
が2個の例について示したが、カセット容器は1個でも
3個以上であってもよい。
【0052】また、前記各実施例において、水処理装置
を水路に設けた例について示したが、水処理装置は河川
やドブなどの水路の浄化のほか、湖沼や海の浄化に使用
してもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明に係る水処理装置および水処理設
備施工方法によれば、濾過によって水を浄化するので、
コストをかけずに、水路の自浄作用よりすばやく水路の
水を浄化することができる。
【0054】特に、請求項2記載の水処理装置によれ
ば、複数のカセット容器が互いに間隔をあけて配置され
ているので、水が通りやすく、処理量を増やすことがで
きる。
【0055】特に、請求項3記載の水処理装置によれ
ば、濾材容器が筒体の上部と下部とを仕切るよう設けら
れているので、筒体の口径を大きくせずに、濾材容器の
上部の開口面積を大きくして水の処理量を増やすことが
できる。
【0056】特に、請求項4記載の水処理装置によれ
ば、濾材容器がそれぞれ種類の異なる濾材を収容した複
数のカセット容器から成るので、濾材の種類に応じて複
数の異なる処理で水を浄化することができ、濾材の再生
や再利用も容易である。
【0057】特に、請求項5記載の水処理装置によれ
ば、両端開口が側面の一方側にかけて傾斜しているの
で、短くなった側面を上側にして水路に沿って横設する
ことにより、水の抵抗を受けにくくすることができ、ま
た、側面にパイプ接続孔を有するので、筒体内の濾材に
空気等を供給して水の浄化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の水処理装置の縦断面図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例の水処理装置の端面図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例の水処理装置の縦断面図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例の水処理装置を水路に設置
した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第3実施例の水処理装置の縦断面図で
ある。
【図6】本発明の第3実施例の水処理装置の(A)A−
A線切断端面図、(B)B−B線切断端面図である。
【符号の説明】
10,40,70 水処理装置 11,41,71 筒体 12,13,42,43,72,73 透水栓 21 側面 22,23,51,52,83,84 両端開口 24 パイプ接続孔 25 砂 26 砂利 44,74,75 カセット容器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒体の内部に濾材を収容し、この筒体の両
    端開口に透水栓を設けて成ることを特徴とする水処理装
    置。
  2. 【請求項2】複数のカセット容器を有し、各カセット容
    器は互いに間隔をあけ、前記筒体の内部を横断して仕切
    るよう配置され、その仕切った両側に前記濾材の粒径よ
    り小さい透水孔を有し、前記濾材は前記カセット容器に
    収容されることを、特徴とする請求項1記載の水処理装
    置。
  3. 【請求項3】側部上面に開口を有し、一端側の内側下部
    に注水部仕切りを有し、他端側の内側上部に排水部仕切
    りを有する筒体と、 前記開口を塞ぐ開閉可能な蓋と、 前記開口から前記筒体の内部に収容され、前記注水部仕
    切りと前記排水部仕切りとの間に前記筒体の長さ方向に
    沿ってその上部と下部とを仕切るよう設けられ、内部に
    濾材を収容し、上部が開いており、底部にその濾材の粒
    径より小さい透水孔を有する濾材容器とを、 有することを特徴とする水処理装置。
  4. 【請求項4】前記濾材容器は、層状に重なる複数のカセ
    ット容器から成り、これら複数のカセット容器はそれぞ
    れ種類の異なる濾材を収容し、底部にその濾材の粒径よ
    り小さい透水孔を有することを、 特徴とする請求項3記載の水処理装置。
  5. 【請求項5】前記筒体は、側面の一方側にかけて傾斜す
    る両端開口を有し、側面にパイプ接続孔を有することを
    特徴とする請求項1,2,3または4記載の水処理装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5記載の水処
    理装置を水路に沿って横設し、この水処理装置と水路両
    側の護岸との間をこの水処理装置の高さまで塞ぐことを
    特徴とする水処理設備施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3109690U (ja) * 2005-01-13 2005-05-19 ▲黄▼馨賢 十字ねじ回し

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