JPH07246227A - 体重利用全身指圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明により、場所や時間を問わず自分の生
活ペースに合わせて一人で簡単に使用でき、疲れず、し
かも大きな効果が得られる、微調整可能な体重利用の全
身指圧器を提供する。 【構成】 スライド斜面４を設けた指圧作用部台１の表
面に弾力性の細長い指圧作用部３を設けた数種類の指圧
作用コマから用途に合わせて選択したものを、本体板６
の表面にスライド斜面４の合うレール７を設けその内側
と本体板６の裏面にそれぞれコマ滑り止め９と本体台滑
り止め１０を設けた本体台にセットして使用する指圧器
で、体重を利用して、自由に微調整しながら、全身のツ
ボを捉えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、用途により指圧作用
部が異なる数種類のコマから、使用者に合ったコマを選
んで本体台にセットし、体重をかけるだけで後頭部から
足の裏まで、しかも一人で簡単に微調整でき短時間で効
果が現れる、全身指圧器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の指圧マッサージ機器類における手
動指圧器タイプは、使用する身体の箇所が限定されるこ
とが多い。又、自分で力を加えるものは逆に疲れが生じ
たり、手間がかかったりした。他人の手を借りて使用す
るものは、相手の都合を考慮しなければならなかった
り、効果が現れるまでに時間がかかったりと思うように
ならず、煩わしさを伴うことも少なくない。電動マッサ
ージ機タイプは、自動であるということが、メリットで
もあるが、コリの場所に合わせて微調整しきれずツボを
確実に捉えられないというデメリットでもあった。又、
不必要な箇所にまで刺激が及んで痛みや不快感を伴うこ
とも少なくない。さらに、使用するにあたって電源を必
要とするので、使用する場所が限定される。又、音や振
動が他人の迷惑ともなり得た。以上のような理由から、
従来の指圧マッサージ機器類は購入時だけの使用に終わ
ってしまうことが多々ある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明はこう
した欠点を解消し、自分の生活ペースに合わせて、いろ
いろな場所で手軽に用い、疲れず、しかも大きな効果が
得られ、一時的でなく末長く愛用できるように使用者の
立場になって発明されたものである。

【０００４】

【課題を解消するための手段】

（１）本体板６の表面にレール７を設け、レール７の内
側と本体板６の裏面にそれぞれコマ滑り止め９と本体台
滑り止め１０を設けた。 （２）指圧作用部３は、弾力性のある細長い形とした。 （３）用途により異なる数種類のコマから選んでセット
できるように、本体台と指圧作用コマを別々に設け、そ
れらが組み合わせられるよう指圧作用部台１に、レール
７に合うスライド斜面を４設けた。又、そのコマは次の
ような種類を用意した。 （イ）指圧作用部３の幅・太さ・堅さが異なる指圧作用
コマ。 （ロ）指圧作用部台１の表面に指圧作用部脚２を設け、
その上に指圧作用部３を設けた、高さの高い指圧作用コ
マ。（図２，図５） （ハ）指圧作用部台１の表面に、指圧作用部脚２を傾き
をつけて設けた指圧作用コマ。（図２） （ニ）指圧作用部３を指圧作用部台１の表面の端に寄せ
て設けた指圧作用コマ。（図２，図４） （ホ）指圧作用部台１の向かい合う１組の辺にスライド
斜面４を設けた、二方向（１８０°）差しかえ可能な指
圧作用コマ。（図４はレール７に対して指圧作用部３を
垂直にしたもの。図５はレール７に対して指圧作用部３
を平行にしたもの。） （ヘ）指圧作用部台１の向かい合う２組の辺にスライド
斜面４を設けた、四方向（９０°）差しかえ可能な指圧
作用コマ。（図２） （ト）指圧作用部台１の表面に、２つの指圧作用部３を
設けた指圧作用コマ。（図６） （チ）指圧作用部台１の裏面に滑り止め５を設けた、単
独使用も可能な指圧作用コマ。（図５，図６） （４）指圧作用コマが容易に本体台から落ちないよう
に、レール７の一方にはコマストッパー８を設けた。
又、コマの出し入れが簡単にできるよう、一方は開けて
ある。そしてその入口には、コマを入れやすいようにレ
ール入口板１１を設けた。又、これはコマの出し入れの
際、コマ滑り止め９の保護にもなる。 （５）レール７とスライド斜面４の間は、隙間ができる
ようにした。 （６）体重をかけても痛くないように、全体的に角をと
り、丸みのおびた仕上げとした。

【０００５】

【作用】本発明は、上記のように滑り止めを設けたこと
で、真上や斜め上から圧力がかかっても指圧作用コマや
本体台が滑らず自由に微調整でき、従ってツボを確実に
捉えられる。又、種類が幾つもあり自分に適したコマの
選択が可能なので、コリの場所やコリ具合に合わせるこ
とができるとともに、どのような体型の人にも使用でき
る。又、レール７と指圧作用コマのスライド斜面４の間
には遊びがあるので、コマを浮かせてスライドさせれば
調整は簡単にでき、レール７の片側は開けてあるので交
換も簡単である。この発明は体重を利用しての使用を前
提にしている。従って、指圧作用部を細長くした。なぜ
なら、指圧作用部が丸くて小さな一点集中的なものは、
ツボは捉えられるが、体重をかけると脊髄等身体に無理
をかけると同時に、強く痛みを感じる。反対に、大きす
ぎると力の加わり方が弱くなる。細長くしたことで、指
圧作用部の真上や両端はツボに入り、斜面や残りの部分
は体重を支える働きをし、そのため身体にかかる痛みを
柔らげるとともに、確実にツボを捉え、指圧効果を高め
ることができる。又、体重利用するので、手等が疲れる
こともない。本発明は指圧器であるが、身体を軽く揺り
動かすことによりマッサージ効果もある。

【０００６】

【実施例】以下、図面に従って実施例を説明する。図２
は、指圧作用部を傾きをつけて指圧作用部台に取り付け
たもので、主に首や後頭部を指圧する時に使う。

【０００７】図４は、指圧作用部を太く低く設けたもの
で、体重がかかりすぎると痛みを生じる箇所に使用す
る。

【０００８】図５は、指圧作用部を細く長く、高く設
け、指圧作用部台の裏に滑り止めを設けたもので、主
に、首、太もも、ふくらはぎに使用する。コマの裏に滑
り止めがあり、単独使用ができるので、ふくらはぎを指
圧する時等にはコマとコマの間隔を広げて使用でき、
又、太もも、ふくらはぎの指圧の際、左右で違った箇所
を一度に指圧することもできる。

【０００９】図６は、やや大きめの指圧作用部台に指圧
作用部を２つ平行に固定したもの。指圧作用部台の裏に
は滑り止めが設けてあり、単独使用が可能である。手初
めに使うとよい。

【００１０】

【発明の効果】本体台を用いることで、柔らかい場所や
斜めな所等、様々な場所での使用が可能である。例え
ば、ベッドや布団の中でも指圧作用コマが倒れてしまう
ことはなく、椅子に腰掛けて背中と背もたれで挟んでも
滑り落ちることはない。コマの中に、指圧作用部を指圧
作用部台の表面の端に寄せて設けたものがあるが、これ
は指圧作用部の間隔をより狭めるためである。又、指圧
作用部の間隔が広くなるように、向きをかえてセットす
れば、広い部分の指圧ができるのみでなく、本体台を端
の方まで有効に使うことができる。コマは前述のように
多種にわたるたくさんのものが考えられるが、実際の指
圧では一人当たり２〜３種類で、後頭部から足の裏まで
十分な効果が得られる。自分で手軽に気軽に使用できる
ので使用時間も制限されることなく、自分の生活ペース
に合わせて簡単に、疲れることなく使用できる。従って
本発明の体重利用全身指圧器は、携帯可能なほど小型で
はあるが、大型機器以上の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本体台に一対の指圧作用コマをセットした本発
明の斜視図

【図２】（Ａ）指圧作用部を傾きを付けて設けた四方向
差しかえ可能な本発明の指圧作用コマ平面図 （Ｂ）同正面図 （Ｃ）同側面図

【図３】（Ａ）本発明の本体台平面図 （Ｂ）同正面図 （Ｃ）同側面図

【図４】（Ａ）指圧作用部を太く低く設けた二方向差し
かえ可能な本発明の指圧作用コマ平面図 （Ｂ）同正面図 （Ｃ）同側面図

【図５】（Ａ）指圧作用部脚を高く設け、指圧作用部台
の裏面に滑り止めを設けた本発明の指圧作用コマ平面図 （Ｂ）同正面図 （Ｃ）同側面図

【図６】指圧作用部台の表面に指圧作用部を２つ設け、
裏面に滑り止めを設けた本発明の指圧作用コマ斜視図

【図７】使用例図

【符号の説明】

１ 指圧作用部台 ２ 指圧作用部脚 ３ 指圧作用部 ４ スライド斜面 ５ 滑り止め ６ 本体板 ７ レール ８ コマストッパー ９ コマ滑り止め １０ 本体台滑り止め １１ レール入口板 以上、１〜５は指圧作用コマであり、６〜１１は本体台
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 （１）スライド斜面４を設けた指圧作用
   部台１の表面に、弾力性の細長い指圧作用部３を設けた
   指圧作用コマ。 （２）本体板６の表面に、スライド斜面４の合うレール
   ７を設け、レール７の内側と本体板６の裏面に、それぞ
   れコマ滑り止め９と本体台滑り止め１０を設けた本体
   台。 以上の如く構成された指圧作用コマと本体台から成る、
   体重利用全身指圧器。