JPH07245691A - 通信アダプタ装置 - Google Patents

通信アダプタ装置

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Publication number
JPH07245691A
JPH07245691A JP6032323A JP3232394A JPH07245691A JP H07245691 A JPH07245691 A JP H07245691A JP 6032323 A JP6032323 A JP 6032323A JP 3232394 A JP3232394 A JP 3232394A JP H07245691 A JPH07245691 A JP H07245691A
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JP
Japan
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frame
data
terminal
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information field
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Pending
Application number
JP6032323A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Maei
佳博 前井
Takashi Sakayama
隆志 坂山
Yoshiaki Tezuka
芳明 手塚
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07245691A publication Critical patent/JPH07245691A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファクシミリ端末を含む既存の端末とフレー
ムリレー網とを接続して正常に通信を行わせる。 【構成】 通信アダプタ装置ではファクシミリから先頭
及び末尾にフラグが付与されたファクシミリフレームを
受信した場合、受信フレームの長さが、フレームリレー
で規定されたLAPFフレームのIフィールドの最大長から
相手端末識別コードTCの長さを減算した所定長さよりも
長いか否か判定する。図はファクシミリフレームの長さ
が前記所定長さよりも長い場合であり、受信フレームを
所定長さ毎に分割し、分割したデータをIフィールドと
する複数のLAPFフレームを作成してフレームリレー網に
送信する。受信側の通信アダプタでは、受信した複数の
LAPFフレームのIフィールドのデータを取り出し、前記
フラグに基づいてファクシミリフレームとして組み立て
てファクシミリに送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通信アダプタ装置に係
り、特に、フレームリレーの通信プロトコルと異なる通
信プロトコルで通信を行う端末と、フレームリレー網
と、を接続するための通信アダプタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置をパケット交換網に接
続して端末として利用する場合には、該ファクシミリ装
置に、ITU−T(International Telecommunication
Union−Telecommunication Standardization Secter:
国際電信電話諮問委員会(旧CCITT))勧告のX.25に
準拠した手順で通信を行わせることにより実現すること
ができる。このX.25は国際標準となってから既に15年以
上の年月を経過しているが、その間にパケット交換網に
対するユーザのニーズ、パケット交換網を取り巻く環境
は大きく変化し、ネットワークに関する技術も向上して
きており、特に回線品質は大幅に向上してきている。
【0003】このため、近年、新たなパケット交換網と
してフレームリレー(Frame Relaying)が提案され、米
国を中心として普及してきている。フレームリレーでは
現在の高い回線品質を考慮し、X.25で規定されているフ
レームの再送等の手順を省略して交換処理を簡略化する
ことにより、高いスループットを実現している。フレー
ムリレー網では1.5 Mbps〜2Mbpsもの高速でデ
ータを伝送することができるので、広域相互接続等に適
した通信効率の良いネットワークであり、今後専用回線
の代わりとして広く普及することが予想される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フレームリ
レー網が広く普及してくると、当然このフレームリレー
網にファクシミリ装置を接続してデータ通信を行いた
い、という要求が生ずる。フレームリレーで規定されて
いる通信プロトコルは、レイヤ1(物理層)とレイヤ2
(データリンク層)の下位副層部分のみであり、換言す
ればフレームリレー網を介して通信を行うにあたり、レ
イヤ2の上位副層以上の階層については既存の通信プロ
トコルを適用することができる。
【0005】しかしながら、現在ファクシミリ装置用と
して定められている通信プロトコルのレイヤ2の下位副
層以下の階層と、フレームリレーで規定されている通信
プロトコルと、は整合していないので、単に接続したの
みでは通信を行うことは不可能である。この不整合のう
ち、信号線の数、コネクタの形状等を規定しているレイ
ヤ1については、アダプタを介して接続することにより
整合をとることが可能である。
【0006】これに対し、フレームの構成等を規定して
いるレイヤ2の下位副層部分については、例えばファク
シミリ装置のG4規格で規定されているフレームの情報
フィールドの長さが最大2048バイトであるのに対し、例
えばフレームリレーのLAPF(Link Access Procedur
e for Frame mode bearer service :Q.922 で規定され
たプロトコル)で規定されているLAPFフレームの情
報フィールドの長さは最大 262バイト(なおNTTの規
格では最大4096バイト)であり、整合していない。従っ
て、既存のファクシミリ装置を単にフレームリレー網に
接続しても正常に通信を行うことはできない。
【0007】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、ファクシミリ端末を含む既存の端末とフレームリレ
ー網とを接続して正常に通信を行わせることができる通
信アダプタ装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、先頭及び末尾のフィールドに
予め定められた識別情報が設定された第1のフレームに
よりデータの送受信を行う端末とフレームリレー網とを
接続するための通信アダプタ装置であって、端末との間
で第1のフレームを送受信する第1の通信手段と、フレ
ームリレー網との間でフレームリレー網で規定された第
2のフレームを送受信する第2の通信手段と、前記第1
の通信手段を介して端末から受信した第1のフレームの
長さを検知する検知手段と、前記検知手段によって検知
された長さが前記第2のフレームの情報フィールドの長
さ以下の場合には、該第1のフレームを情報フィールド
とする第2のフレームを作成し、前記検知された長さが
前記情報フィールドの長さよりも長い場合には、前記第
1のフレームを前記情報フィールドの長さ以下の長さの
複数のデータに分割し分割した各々を情報フィールドと
する複数の第2のフレームを作成すると共に、作成した
第2のフレームを前記第2の通信手段を介してフレーム
リレー網に送信する第2のフレーム作成手段と、第2の
通信手段を介してフレームリレー網から受信した第2の
フレームの情報フィールドのデータに含まれる前記識別
情報の有無及び位置に基づいて、第1のフレームが分割
されているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段
により分割されていないと判断された場合には、受信し
た第2のフレームの情報フィールドからデータを取り出
して第1のフレームを作成し、判断手段により分割され
ていると判断された場合には、受信した複数の第2のフ
レームの各々の情報フィールドのデータを組立てて第1
のフレームを作成すると共に、作成した第1のフレーム
を第1の通信手段を介して端末に送信する第1のフレー
ム作成手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、第1のフレームに
よりデータの送受信を行う端末とフレームリレー網とを
接続するための通信アダプタ装置であって、端末との間
で第1のフレームを送受信する第1の通信手段と、フレ
ームリレー網との間でフレームリレー網で規定された第
2のフレームを送受信する第2の通信手段と、前記第1
の通信手段を介して端末から受信した第1のフレームの
長さを検知する検知手段と、前記検知手段によって検知
された長さが前記第2のフレームの情報フィールドの長
さ以下の場合には、該第1のフレームを情報フィールド
とする第2のフレームを作成し、前記検知された長さが
前記情報フィールドの長さよりも長い場合には、前記第
1のフレームを前記情報フィールドの長さよりも短い複
数のデータに分割し、分割した各々に分割したことを表
す分割識別情報を付加したデータを情報フィールドとす
る複数の第2のフレームを作成すると共に、作成した第
2のフレームを前記第2の通信手段を介してフレームリ
レー網に送信する第2のフレーム作成手段と、第2の通
信手段を介してフレームリレー網から受信した第2のフ
レームの情報フィールドのデータに含まれる前記分割識
別情報に基づいて、第1のフレームが分割されているか
否かを判断する判断手段と、前記判断手段により分割さ
れていないと判断された場合には、受信した第2のフレ
ームの情報フィールドからデータを取り出し前記分割識
別情報を除去して第1のフレームを作成し、判断手段に
より分割されていると判断された場合には、受信した複
数の第2のフレームの各々の情報フィールドのデータか
ら分割識別情報を除去して組立て第1のフレームを作成
すると共に、作成した第1のフレームを第1の通信手段
を介して端末に送信する第1のフレーム作成手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は請求項2記載の発明において、第2のフレームの情報
フィールド内に識別フィールドが予め設けられており、
前記第2のフレーム作成手段は、前記端末から受信した
第1のフレームのデータを前記情報フィールドとする場
合と、他の通信アダプタ装置に伝達すべき制御情報を前
記情報フィールドとする場合と、を識別するデータ識別
情報を前記識別フィールドに設定して第2のフレームを
作成すると共に、前記第1のフレーム作成手段は、前記
第2の通信手段を介して受信した第2のフレームの情報
フィールド内の識別フィールドに、前記情報フィールド
に第1のフレームのデータを設定したことを表すデータ
識別情報が設定されている場合にのみ第1のフレームの
作成を行う、ことを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、第1の通信手段を介
して端末から受信した第1のフレームの長さを検知手段
によって検知し、第2のフレーム作成手段では、前記検
知された長さが第2のフレームの情報フィールドの長さ
以下の場合には、前記第1のフレームを情報フィールド
とする第2のフレームを作成し、前記検知された長さが
前記情報フィールドの長さよりも長い場合には、前記第
1のフレームを前記情報フィールドの長さ以下の長さの
複数のデータに分割し分割した各々を情報フィールドと
する複数の第2のフレームを作成すると共に、作成した
第2のフレームをフレームリレー網に送信する。これに
より、端末から送信された第1のフレームが、その長さ
に拘わらず、フレームリレー網で規定された第2のフレ
ームに変換されるので、端末から第1のフレームとして
送信されたデータは、フレームリレー網上で正常に送信
される。
【0012】また、判断手段では、第2の通信手段を介
してフレームリレー網から受信した第2のフレームの情
報フィールドのデータに含まれる識別情報の有無及び位
置に基づいて、第1のフレームが分割されているか否か
を判断する。本請求項1の発明では、端末から送信され
た第1のフレームの先頭及び末尾のフィールドに予め定
められた識別情報が設定されているので、例えば情報フ
ィールド内に一対の識別情報が存在している場合には前
記分割は行われておらず、情報フィールド内に存在する
識別情報の数が1個以下の場合には分割されていると判
断できる。また、情報フィールドの先頭に識別情報が存
在する場合には、前記分割された複数のデータの先頭で
あり、その他の位置に識別情報が存在する場合には、前
記分割された複数のデータの末尾であると判断できる。
【0013】上記判断に基づいて第1のフレーム作成手
段では、分割されていないと判断された場合には、受信
した第2のフレームの情報フィールドからデータを取り
出して第1のフレームを作成する。また分割されている
と判断された場合には、受信した複数の第2のフレーム
の各々の情報フィールドのデータを組立てて第1のフレ
ームを作成すると共に、作成した第1のフレームを端末
に送信する。これにより、送信側の端末から送信された
第1のフレームの分割の有無に拘わらず、受信側の端末
では第1のフレームとしてデータを受信することができ
る。
【0014】このように、本請求項1の発明に係る通信
アダプタ装置を介して端末とフレームリレー網とを接続
することにより、ファクシミリ端末を含む既存の端末と
フレームリレー網とを接続して正常に通信を行わせるこ
とができる。また、端末からは第1のフレームによりデ
ータの送受信が行われたように見えるので、フレームリ
レー網を介して端末間で通信を行うために、特に端末の
構成等を変更する必要もない。
【0015】請求項2記載の発明では、前述の識別情報
に代えて分割識別情報を用い、第2のフレーム作成手段
では、検知手段によって検知された長さが第2のフレー
ムの情報フィールドの長さ以下の場合には、該第1のフ
レームを情報フィールドとする第2のフレームを作成
し、検知された長さが前記情報フィールドの長さよりも
長い場合には、前記第1のフレームを情報フィールドの
長さよりも短い複数のデータに分割し、分割した各々に
分割したことを表す分割識別情報を付加したデータを情
報フィールドとする複数の第2のフレームを作成すると
共に、作成した第2のフレームをフレームリレー網に送
信する。なお、分割識別情報は単に分割したことを表す
ものに限定されるものではなく、更に、分割した各々の
データの順序等を表すようにしてもよい。これにより、
第1実施例と同様に、端末から送信された第1のフレー
ムが、フレームリレー網で規定された第2のフレームに
変換され、端末から第1のフレームとして送信されたデ
ータが、フレームリレー網上で正常に送信される。
【0016】また、判断手段では第2の通信手段を介し
てフレームリレー網から受信した第2のフレームの情報
フィールドのデータに含まれる分割識別情報に基づい
て、第1のフレームが分割されているか否かを判断し、
第1のフレーム作成手段では、分割されていないと判断
された場合には、受信した第2のフレームの情報フィー
ルドからデータを取り出し分割識別情報を除去して第1
のフレームを作成し、分割されていると判断された場合
には、受信した複数の第2のフレームの各々の情報フィ
ールドのデータから分割識別情報を除去して組立て第1
のフレームを作成すると共に、作成した第1のフレーム
を端末に送信する。これにより、第1実施例と同様に、
送信側の端末から送信された第1のフレームの分割の有
無に拘わらず、受信側の端末では第1のフレームとして
データを受信することができ、ファクシミリ端末を含む
既存の端末とフレームリレー網とを接続して正常に通信
を行わせることができる。
【0017】なお、異なる通信アダプタに接続された複
数の端末同士が任意に相手を選択するためには、第1の
通信手段に応じて呼を制御する機能を設ける必要が生ず
る。このような機能を実現するためには、異なる通信ア
ダプタ間で各種の制御情報を情報フィールドとするフレ
ーム(以下、制御フレームと称する)を送受信して伝達
する必要がある。通信アダプタ間で制御フレームを送受
信するようにした場合には、制御フレームと、端末から
送信されたフレームのデータを情報フィールドとするフ
レーム(以下、データフレームと称する)と、を区別す
る必要が生ずる。
【0018】このため、請求項3にも記載したように、
第2のフレームの情報フィールド内に識別フィールドを
予め設け、第2のフレーム作成手段において、端末から
受信した第1のフレームのデータを情報フィールドとす
る場合と、他の通信アダプタ装置に伝達すべき制御情報
を情報フィールドに設定する場合と、を識別するデータ
識別情報を識別フィールドに設定して第2のフレームを
作成し、第1のフレーム作成手段は、第2の通信手段を
介して受信した第2のフレームの情報フィールド内の識
別フィールドに、前記情報フィールドに第1のフレーム
のデータを設定したことを表すデータ識別情報が設定さ
れている場合にのみ第1のフレームの作成を行うことが
好ましい。
【0019】このように識別フィールドに前記データ識
別情報を設定することにより、フレーム受信側の通信ア
ダプタ装置では、前述のように識別フィールドに設定さ
れたデータ識別情報を参照することによって受信したフ
レームがデータフレームか制御フレームかを容易に識別
することができる。従って、複数の端末間でのデータの
送受信を実現するための第1のフレームの分割、組立て
処理、及び前記制御情報に基づく各種の制御を各々円滑
に行うことができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0021】〔第1実施例〕図1には本発明の通信アダ
プタ装置としてのターミナルアダプタが示されている。
ターミナルアダプタ10は、主制御部12と、主制御部
12にシステムバス46を介して接続された複数(ここ
では3個)の既存インタフェース制御部14 1 、1
2 、143 とを備えている。
【0022】主制御部12は、CPU16、ROM1
8、RAM20、操作部22、クロック制御部24、D
MAC(ダイレクト・メモリ・アクセス・コントロー
ラ)26、バスインタフェース(Bus IF)28、LAP
F制御デバイス30及びラインドライバ(Line Driver
)32がローカルバスを介して互いに接続されて構成
されている。CPU16を動作させるためのプログラム
はROM18に記憶されており、CPU16はこのプロ
グラムに従って装置全体の制御及びフレームリレー網と
の通信制御等を行う。RAM18は送受信データや制御
用データを格納するためのバッファとして用いられる。
【0023】操作部22はキーボード等の入力手段及び
ディスプレイ等の表示手段から成り、オペレータの操作
によるデータ等の入力、オペレータに対する各種の情報
の表示を行う。クロック制御部24は既存インタフェー
ス制御部141 、142 、143 に供給するクロック信
号を生成する。なお、クロック制御部24は、CPU1
6からの指示に応じてクロック信号の周波数(レート)
を段階的に変更可能とされている。また主制御部12と
各既存インタフェース制御部との間のデータ伝送は、D
MAC26によってダイレクトメモリアクセスにより高
速で行われる。また既存インタフェース制御部14との
間の通信はシステムバス46及びバスインタフェース2
8を介して行われる。
【0024】フレームリレー網との間の通信はLAPF
制御デバイス30及びラインドライバ32を介して行わ
れ、これらによりフレームリレーの通信プロトコル(本
実施例ではLAPFとする)に準拠した手順で、かつL
APFにより規定された構造のフレーム(以下、これを
LAPFフレームの称する)により通信が行われる。な
お、信号伝送媒体が光ファイバ・ケーブルである場合に
は、ラインドライバ32を光電変換等を行うように構成
してもよい。
【0025】第1の既存インタフェース制御部14
1 は、CPU34、ROM36、RAM38、ラインド
ライバ40、通信制御デバイス42及びバスインタフェ
ース44がローカルバスを介して互いに接続されて構成
されている。CPU34を動作させるためのプログラム
はROM36に記憶されており、CPU34はこのプロ
グラムに従って、ラインドライバ40に接続される端末
との既存インタフェースでの通信、及び主制御部12と
の通信を制御する。RAM38はデータを一時的に記憶
するバッファとして用いられる。
【0026】またラインドライバ40は前記端末との通
信を行うトランシーバ/レシーバを含んで構成されてい
る。なお、端末は既存のインタフェース(例えばファク
シミリ端末ではG4規格等)で通信を行うように構成さ
れており、既存インタフェースで使用するデータリンク
・プロトコルや呼制御シーケンスは通信制御デバイス4
2によって実現される。通信制御デバイス42としては
LAPB(平衡型リンク・アクセス手順)コントローラ
やX.21呼制御コントローラ等が使用できる。また、トラ
ンシーバは端末へ前述のクロック信号を送出し、端末は
このクロック信号に同期したタイミングで通信を行う。
従って、クロック信号のレートが変更されると、端末の
通信速度が変化する。また主制御部12との通信はシス
テムバス46及びバスインタフェース44を介して行わ
れる。なお、第2、第3の既存インタフェース制御部1
2 、143 については第1の既存インタフェース制御
部141 と同様の構成であるので、図示及び説明を省略
する。
【0027】図2には、本発明の端末としてのファクシ
ミリ端末50A〜50Hを、上述のターミナルアダプタ
10を介してフレームリレー網に接続した通信システム
が示されている。図2において、FR−TA−T101
及びFR−TA−R102 は上記のターミナルアダプタ
10である。FR−TAはフレームリレー・ターミナル
アダプタの略称であり、後に続くTとRは送信機(トラ
ンシーバ)側のTと受信機(レシーバ)側のRを示して
いる。実際には送信側、受信側は固定されるものではな
いが、以下ではフレームリレー・ターミナルアダプタ
(以下、「ターミナルアダプタ」と称する)101 を送
信側、ターミナルアダプタ102 を受信側として説明す
る。
【0028】ターミナルアダプタ101 にはファクシミ
リ端末50A、50B、50C、50Dが接続され、タ
ーミナルアダプタ102 にはファクシミリ端末50E、
50F、50G、50Hが接続されている。ターミナル
アダプタ101 の主制御部12のRAM20内には、図
3(A)に示すような収容端末情報テーブルと、同図
(B)に示すような相手端末識別テーブル54と、が記
憶されている。収容端末情報テーブルには、ターミナル
アダプタ101 に接続された(収容された)端末のチャ
ネル番号である「自局番号」(電話番号に相当)、ター
ミナルアダプタ101 に接続された端末の状態を示す
「Status」、ターミナルアダプタ101 に接続された端
末が現在通信を行っている相手局チャネル番号を示す
「相手端末チャネル番号」等の項目が設けられている。
【0029】収容端末テーブルの「自局番号」には予め
固定的にデータが設定されている。また「Status」に
は、非通信時にはアイドル状態を表すデータが、通信中
には「通信中」を表すデータが設定される。「相手端末
チャネル番号」及び「通信速度初期値」については通信
中のときにのみ所定のデータが設定され、「現在の通信
速度」は通信速度が「通信速度初期値」に設定されてい
る値から変更されたときにのみ値が変更される。
【0030】また、相手端末識別テーブル54には、タ
ーミナルアダプタ101 に接続された端末が通信を行う
可能性のある相手端末のチャネル番号である「相手番
号」、相手端末の「PVC番号」、相手端末との希望通
信速度を示す「通信速度」の各項目が設けられており、
それぞれに予め固定的にデータが設定されている。な
お、ターミナルアダプタ102 の主制御部12のRAM
20内にも同様の収容端末情報テーブルと相手端末識別
テーブルとが格納されているが、ここでは説明を省略す
る。
【0031】次に、上記通信システムのフレームリレー
網上を伝送されるフレーム(LAPFフレーム)の構成
の一例について、図4を参照して簡単に説明する。この
フレームのフォーマットは、ITU−T勧告のQ.921 に
よって規定されたLAPBをベースにしている。Q.921
と異なる点は、図4(B)に示すように、フレームのア
ドレスフィールド内に複数のデータリンクを識別するた
めのデータリンク識別子(DLCI)が設けられた点で
ある。このDLCIによりデータリンクレイヤのフレー
ムの多重化が可能となっている。このDLCIは、ユー
ザ網又は網間インタフェースにおいてベアラチャネル上
のバーチャルコネクションを識別する。従って、DLC
Iは送受する情報の引き渡しを行うデータリンクエンテ
ィティを決定し、データリンクエンティティによって転
送される。
【0032】図4に示したフレームの各フィールドにつ
いて説明すると、Fはフラグであり、フレームの始ま
り、終わりをそれぞれ示す。Aはアドレスフィールドで
あり、この例ではアドレスフィールドは2オクテットと
されている。このアドレスフィールド内のEAはアドレ
スフィールド拡張ビットであり、「0」の時は次にアド
レスフィールドのオクテットが続くことを示し、「1」
のときはアドレスフィールドの最終オクテットであるこ
とを示す。FECNは順方向明示的輻輳通知ビットを示
し、BECNは逆方向明示的輻輳通知ビットを示す。F
ECNは受信したエンドシステムに対して受信するフレ
ームがリソース輻輳に遭遇したことを示すために「1」
に設定される。BECNは受信したエンドシステムに対
して送信するフレームがリソース輻輳に遭遇したことを
示すために「1」に設定される。
【0033】DEは廃棄可能表示であり、輻輳状態の場
合は他のフレームより優先して廃棄されるフレームであ
るということを示すため「1」に設定される。また、ア
スタリスク(*)を付しているフィールドは、通常はフ
レームの受信側に対して特定の動作を要求するコマンド
か、実行した動作又は状態を報告するレスポンスかを示
すC/R(コマンド/レスポンス)ビットが格納される
が、ユーザが任意に使用できるフィールドである。Iは
情報フィールドであり、ユーザによって任意のデータが
設定される。FCSはフレームチェックシーケンスであ
り、これはフレームの送信側で生成されて送られ、受信
側でフレームに伝送誤りなどの誤りがないかどうかをチ
ェックするために使用される。誤りが見つかるとフレー
ムの受信側ではそのフレームを廃棄することとなる。
【0034】次に、図5及び図6のフローチャートを参
照して本第1実施例の作用を説明する。最初に、ファク
シミリ端末50からフレームリレー網にデータを送信す
る際に送信側ターミナルダプタ101 で行われる処理に
ついて説明する。
【0035】データを送信する場合、ファクシミリ端末
50ではまず発呼要求用の既存制御信号(X.25 ではC
Rパケット、X.21 では選択信号等を送信し、データ送
信先としての相手端末を通知する。既存インタフェース
制御部14では、前記信号を受信することによって自身
に接続されているファクシミリ端末50の発呼要求を検
知し、RAM上の所定領域をバッファとして確保すると
共にファクシミリ端末50に対して応答を返し、ファク
シミリ端末50から続いて送信される、相手端末に送信
すべきデータが情報フィールドに設定されたフレーム
(図7参照、以下ファクシミリフレームと称する、本発
明の第1のフレームに相当)を受信し、該受信したファ
クシミリフレームをバッファ(RAM)に格納する。
【0036】なお図7に示すように、ファクシミリフレ
ームの先頭及び末尾には、予め定められたフレームの先
頭及び末尾を表す開始フラグ、終了フラグ(請求項1の
識別情報に相当)を設定するためのフィールドFが設け
られており、各フィールドに各フラグが設定された状態
で既存インタフェース制御部14に送信される。既存イ
ンタフェース制御部14ではファクシミリフレームを受
信すると主制御部12にこれを通知する。これにより主
制御部12で図5に示す処理が実行される。
【0037】ステップ100では前記発呼要求と共に既
存インタフェース制御部14に通知された相手端末番号
を取り込む。ステップ102では、上記で取り込んだ相
手端末番号に基づいて、相手端末に対応するデータリン
ク接続識別子(DLCI)を判断する。ステップ104
では既存インタフェース制御部14のバッファに格納さ
れているフレームのデータから所定サイズ分のデータを
取り込む。この所定サイズは、LAPFフレームの情報
フィールド(Iフィールド)の最大長さから後述する相
手端末識別コードTCの長さを減算した長さが最大値と
されている。本ステップでは本発明の判断手段に相当す
る判断が行われ、バッファに格納されているデータの長
さが、前記所定サイズの最大値以上の場合には前記最大
値分の長さのデータを取り込むが、前記最大値よりも短
い場合には、バッファに格納されているデータを全て取
り込む。
【0038】次のステップ106では相手端末番号に基
づいて相手端末を識別するための相手端末識別コードT
Cを設定し、該相手端末識別コードTCを上記で取り込
んだデータの先頭に付加する(図7参照)。次にステッ
プ108で、前記相手端末識別コードTCを付加したデ
ータを情報フィールドに設定し、ステップ102で判断
したDLCIをアドレスフィールド内の所定フィールド
に設定し、更に各種のデータを予め定められたフィール
ドに設定してLAPFフレーム(本発明の第2のフレー
ムに相当)を作成し、ラインドライバ32を介してフレ
ームリレー網に送信する。上記処理は本発明の第2のフ
レーム作成手段に相当する処理である。送信されたLA
PFフレームは、フレームリレー網のプロトコルに従っ
て、相手端末としてのファクシミリ端末50が接続され
た受信側ターミナルアダプタ10 2 へ伝送される。
【0039】次のステップ110では、バッファに格納
されているフレームのデータを全て送信したか否か判定
する。前述のステップ104でバッファに格納されてい
るデータを全て取り込んだ場合には前記判定が肯定され
るが、バッファに未送信のデータが残っている場合には
前記判定が否定され、ステップ104に戻って上記処理
を繰り返す。これにより、受信したファクシミリフレー
ムの長さがLAPFフレームの情報フィールドの最大長
さから相手端末識別コードTCの長さを減算した所定長
さよりも長い場合には、ファクシミリフレームが前記所
定長さ毎に複数のデータに分割され、各々を情報フィー
ルドとする複数のLAPFフレームが作成されて各々送
信されることになる。
【0040】上記のようにしてバッファに格納されてい
る全データの送信が完了すると、ステップ110の判定
が肯定され、ステップ112で受信したファクシミリフ
レームを格納するためにバッファとして確保していたR
AM上の所定領域を解放して処理を終了する。
【0041】続いて、受信側ターミナルアダプタ102
がフレームリレー網からLAPFフレームを受信した場
合について、図6のフローチャートを参照して説明す
る。なお、図6に示した処理は、主制御部12のライン
ドライバ32がフレームリレー網からLAPFフレーム
を受信し、受信したフレームがRAM上に設けられたバ
ッファに格納されると実行される。ステップ120で
は、図7にも示すように受信したLAPFフレームから
Iフィールドのデータを取出し、他のフィールドのデー
タを除去する。ステップ122では取り出したデータの
先頭に位置している相手端末識別コードTCに基づいて
相手端末を判断し、ステップ124で相手端末識別コー
ドTCを除去する。これにより、受信したLAPFフレ
ームから、ファクシミリフレームのデータ(図7に示す
ユーザ情報)のみが取り出されたことになる。
【0042】次のステップ126では、上記で取り出し
たデータの末尾に終了フラグが有るか否か判定する。こ
の判定が否定された場合は、前記取り出したデータはフ
ァクシミリフレームを分割したデータであると判断でき
る。この場合には、更にステップ128で前記取り出し
たデータの先頭に先頭フラグが有るか否か判定する。判
定が肯定された場合に前記取り出したデータはファクシ
ミリフレームの先頭に相当するデータであると判断で
き、ステップ130では前記取り出したデータをRAM
に蓄積する。また、ステップ128の判定が否定された
場合は、前記取り出したデータはファクシミリフレーム
の中間部に相当するデータであると判断できるので、既
にRAMに記憶されているデータに続けてRAMに蓄積
する。
【0043】また、ファクシミリフレームを分割して得
られた複数のデータのうちの末尾に相当するデータをI
フィールドとするLAPFフレームを受信した場合には
ステップ126の判定が肯定され、ステップ134で先
頭フラグが有るか否か判定する。この場合にはステップ
134の判定は否定され、ステップ136で、既にRA
Mに蓄積されているデータとメモリ上で結合する。これ
により、送信側ターミナルアダプタ101 で分割された
ファクシミリフレームが組立てられて作成される。この
処理は本発明の第1のフレーム作成手段に相当する処理
である。ステップ138では、ステップ122で判断し
た相手端末にデータを受信したことを通知し、ステップ
140で前記相手端末に前記作成したフレームを送信す
る。
【0044】一方、送信側ターミナルアダプタ101
分割されなかったファクシミリフレームをIフィールド
とするLAPFフレームを受信した場合には、ステップ
126及びステップ134の判定が肯定される。この場
合には、取り出したデータに開始フラグ及び終了フラグ
が含まれており、取り出したデータは既にファクシミリ
フレームの構造となっているので、ステップ138へ移
行して前述のように相手端末にデータの受信を通知し、
ファクシミリフレームの送信を行う。上記により、送信
側ターミナルアダプタ101 におけるファクシミリフレ
ームの分割の有無に拘らず、受信側のファクシミリ端末
50では既存インタフェースに準拠した構造のフレーム
(ファクシミリフレーム)により、正常にデータを受信
することができる。
【0045】〔第2実施例〕次に本発明の第2実施例を
説明する。なお、本第2実施例は第1実施例と同一の構
成であるので構成の説明を省略し、以下、図8及び図9
のフローチャートを参照し、本第2実施例の作用につい
て第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
【0046】本第2実施例の既存インタフェース制御部
14では、ファクシミリ端末50から発呼要求のフレー
ムに続いてファクシミリフレームを受信した際に、図1
0に示すように、先頭フラグ及び末尾フラグのフィール
ドFを除去してバッファに格納する。主制御部12では
図8のフローチャートにおいて、ステップ104で既存
インタフェース制御部14のバッファから所定サイズ分
のデータを取り込むが、この所定サイズの最大値は、L
APFフレームのIフィールドの最大長さから、相手端
末識別コードTCの長さ、及び後述するEOF(End of
Frame)コード(請求項2の分割識別情報に相当)の長
さを減算したサイズとされている。
【0047】次のステップ105では、前記バッファか
ら取り込んだデータが、ファクシミリフレームの末尾に
相当するデータであるか否か判定する。判定が否定され
た場合は、図10にも示すようにステップ106でEO
Fコードとして「0」を設定し、前記取り込んだデータ
に前記EOFコード及び相手端末識別コードTCを付加
する。一方、ステップ105の判定が肯定された場合に
は、EOFコードとして「1」を設定し、取り込んだデ
ータに前記EOFコード及び相手端末識別コードTCを
付加する。
【0048】次に受信側ターミナルアダプタ102 にお
ける処理について、図9を参照して説明する。第1実施
例と同様に、受信したLAPFフレームからIフィール
ドのデータを取り出し、相手端末識別コードTCに基づ
いて相手端末を識別し、更に相手端末識別コードTCを
除去(ステップ120〜124)した後に、ステップ1
42では前記取り出したデータに含まれているEOFコ
ードが「1」か否か判定する。判定が否定された場合に
は、後に続くデータが有ると判断できるのでステップ1
44へ移行し、取り出したデータからEOFコードを除
去してメモリに記憶する。また、ステップ142の判定
が肯定された場合には、取り出したデータはファクシミ
リフレームの末尾に対応するデータであると判断できる
ので、ステップ146で同一のファクシミリ端末50か
ら受信して既にメモリに蓄積されているデータが有るか
否か判定する。なお、この判定は本発明の判断手段によ
る判断に相当する。送信側ターミナルアダプタ101
おいてファクシミリフレームの分割が行われた場合に
は、前記判定が肯定され、ステップ148で前記取り出
したデータからEOFコードを除去すると共に、既にメ
モリに蓄積されているデータと結合し、ステップ150
へ移行する。また、送信側ターミナルアダプタ101
おいてファクシミリフレームの分割を行っていない場合
には、前記取り出したデータからのEOFコードの除去
のみを行ってステップ150へ移行する。
【0049】ステップ150では、データの先頭に先頭
フラグを、末尾に末尾フラグを各々付加する。これによ
り、ファクシミリフレームが作成される。以下は第1実
施例と同様に、ステップ152で相手端末にデータ受信
を通知し、ステップ154で前記作成したフレームを相
手端末に送信して処理を終了する。
【0050】なお、上記では送信側ターミナルアダプタ
101 で先頭フラグ、末尾フラグを除去し、受信側ター
ミナルアダプタ102 で前記各フラグを付加する場合を
説明したが、これに限定されるものでなく、ファクシミ
リフレームのうち固定的にデータが設定されるフィール
ドについては、上記のように送信側ターミナルアダプタ
101 において該フィールドを除去し、受信側ターミナ
ルアダプタ10において前記除去されたフィールドのデ
ータを付加するようにしてもよい。これによりLAPF
フレームの長さを短くすることができ、通信効率を向上
させることができる。
【0051】また、上記ではEOFコードとして、末尾
のデータとそれ以外のデータを区別するコード(0又は
1)を設定していたが、これに限定されるものではな
く、例えばEOFコードとして先頭のデータから昇順に
コードを付与し、各データの順序を識別可能としてもよ
い。
【0052】〔第3実施例〕次に本発明の第3実施例に
ついて説明する。なお、本第3実施例は上記実施例と同
一の構成であるので構成の説明を省略し、以下、図11
及び図12のフローチャートを参照し、本第3実施例の
作用について、上記実施例と異なる部分についてのみ説
明する。
【0053】まず図11を参照し、本第3実施例のター
ミナルアダプタ10において、図5又は図8の処理と並
列に所定時間毎に周期的に実行される処理について説明
する。ステップ170では呼制御の必要が有るか否か判
定する。この判定が否定された場合には処理を終了する
が、判定が肯定された場合にはステップ172で他のタ
ーミナルアダプタに送信すべき呼制御情報の作成を行
う。ステップ174では相手端末識別コードTCとし
て、呼制御情報を伝送するフレームであることを表す
「0」を設定し、該設定したコードTCを前述の呼制御
情報の先頭に付加する。従って本第3実施例において
は、相手端末識別コードTCは請求項3のデータ識別情
報としても機能する。
【0054】ステップ176では送信先のターミナルア
ダプタ10に対応するデータリンク識別子DLCIを設
定する。次のステップ178では、前記コードTCを付
加した呼制御情報をIフィールドに設定し、ステップ1
76で設定したデータリンク識別子DLCIをアドレス
フィールド内の所定フィールドに設定して制御フレーム
としてのLAPFフレームを作成し、ステップ180で
該LAPFフレームをフレームリレー網に送信して処理
を終了する。
【0055】次に図12を参照し、本第3実施例のター
ミナルアダプタ10において、フレームリレー網からL
APFフレームを受信した場合の処理について説明す
る。なお以下では、前述の呼制御情報をIフィールドと
するLAPFフレームを含めて、ターミナルアダプタ1
0がフレームリレー網から受信する正常なLAPFフレ
ームのアドレスフィールドは、全て2オクテット(図4
(B)参照)で構成されているものとする。
【0056】ステップ190では、LAPFフレームの
FCSフィールドに設定されている誤り訂正符号に基づ
いて、受信したフレームにデータ誤りが無いか否かのチ
ェックを行う。なお、データ誤りを検出した場合には、
受信したLAPFフレームを廃棄する。次のステップ1
92では、LAPFフレームのアドレスフィールドのデ
ータの読み取りを行う。ステップ194では、読み取っ
たアドレスフィールドのデータのうち、第1オクテット
のEA(アドレスフィールド拡張ビット)に設定されて
いるデータが「0」であり、かつ第2オクテットのEA
に設定されているデータが「1」であるか否か判定す
る。
【0057】第1及び第2オクテットのEAに上記のよ
うにデータが設定されている場合はアドレスフィールド
が2オクテットで構成されていることを表しており、ス
テップ194の判定が否定された場合には、受信したL
APFフレームのデータに矛盾が有ると判断できる。こ
のため、ステップ196で受信したLAPFフレームを
廃棄して処理を終了する。一方、ステップ194の判定
が肯定された場合には、ステップ198で、受信したフ
レームがCLLM(consolidated link layermanagemen
t:統合リンクレイヤ・マネジメント)メッセージか、
又はアドレスフィールド内の輻輳通知ビット(FECN
又はBECN、図4参照))がオンしたか(「1」か)
否か、すなわち輻輳が検出されたか否か判定する。
【0058】なお、輻輳通知ビットは、受信側ターミナ
ルアダプタ102 ではフレームリレー網から受信したL
APFフレーム中のFECNがオンしたか否かを判断
し、送信側ターミナルアダプタ101 ではフレームリレ
ー網から受信したLAPFフレーム中のBECNがオン
したか否かを判断する。また、CLLMメッセージはフ
レームリレー網中の輻輳が生じている交換機で作成され
るフレームであり、LAPFのXIDフレームを使用し
て伝送される。CLLMメッセージはFECN/BEC
Nとは異なり、輻輳の発生のみならず、輻輳の度合いや
ファシリティ又は装置の故障についても端末側に通知す
ることができる。
【0059】ステップ198の判定が肯定された場合に
は、ステップ200において所定の輻輳情報に基づいて
輻輳制御を行う。すなわち、輻輳通知ビットによって輻
輳の発生を検知した場合には、LAPFフレームのアド
レスフィールドからPVC番号(アドレス情報)を取込
み、CLLMメッセージにより輻輳の発生を検知した場
合には、PVC状態確認を行う。次に輻輳端末の割り出
し及び通信速度のダウンが行われる。輻輳端末の割り出
しはPVC番号をキーに相手端末識別テーブルを検索
し、PVC番号が発見された場合には、相手端末識別テ
ーブルより対応する相手番号を読みだし、更に収容端末
情報テーブルに通信相手として登録されている相手端末
チャネル番号を読み出し、読みだした相手番号と相手端
末チャネル番号とを比較する。
【0060】両者が一致していた場合には輻輳端末が割
り出されたと判断し、収容端末情報テーブルより前記相
手端末と通信を行っている収容端末の自局番号と現在の
通信速度を読みだし、現在の通信速度よりも所定量低い
(例えば現在設定されている値の7/8程度)値を演算
し、演算した値を新たな通信速度として収容端末情報テ
ーブルに設定する。更に、前記読みだした自局番号のフ
ァクシミリ端末に対するクロックのレートを前記演算し
た通信速度に対応するように変更(減少)させる。これ
により、通信速度が低下され輻輳状態が解消するように
制御されることになる。なお、輻輳制御を行っていると
きには輻輳通知ビットをオフになったか否か、すなわち
輻輳状態が解消されたか否かを監視し、輻輳状態が解消
されると通信速度を元に戻す。
【0061】一方、ステップ198の判定が否定された
場合には、ステップ202で受信したLAPFフレーム
のIフィールドに設定されているデータを取り出し、更
に該データから相手端末識別コードTCを取り込む。ス
テップ204では相手端末識別コードTCが「0」か否
か判定する。第1実施例及び第2実施例の記載からも明
らかなように、通常のデータフレームでは相手端末識別
コードTCに送信先ファクシミリ端末50のチャネル番
号が設定される(すなわち≠0)ので、ステップ204
の判定が否定された場合には、受信したLAPFフレー
ムはファクシミリフレームのデータがIフィールドに設
定されたデータフレームであると判断できる。
【0062】このため、ステップ208ではファクシミ
リ端末50に送信するためのフレームの作成・送信処理
(図5、図8のフローチャートに示した処理)を行う。
一方、ステップ204の判定が肯定された場合には、受
信したLAPFフレームは制御フレームであると判断で
きるので、ステップ206へ移行し、LAPFフレーム
のIフィールドに設定されているデータに基づいて呼制
御を行う。このように、相手端末識別コードTCの値に
基づいて、受信したLAPFフレームがデータフレーム
か制御フレームかを容易に識別することができるので、
データフレーム受信時の処理(ステップ208)と制御
フレーム受信時の処理(ステップ206)の切り分けが
円滑に行われる。
【0063】なお、上記では本発明の端末としてファク
シミリ端末を例に説明したが、これに限定されるもので
はなく、例えばディジタル電話、パソコン、データ端
末、ビデオ端末等の各種の端末を適用できることは言う
までもない。
【0064】また、上記では他の通信アダプタ装置に伝
達すべき制御情報として呼制御情報を例に説明したがこ
れに限定されるものではなく、各種の制御情報を適用す
ることができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、端末から受信した、先頭及び末尾のフィールドに予
め定められた識別情報が設定された第1のフレームの長
さを検知し、検知した長さがフレームリレー網で規定さ
れた第2のフレームの情報フィールドの長さよりも長い
場合には、第1のフレームを情報フィールドの長さ以下
の長さの複数のデータに分割し分割した各々を情報フィ
ールドとする複数の第2のフレームを作成してフレーム
リレー網に送信すると共に、フレームリレー網から受信
した第2のフレームの情報フィールドのデータに含まれ
る識別情報の有無及び位置に基づいて第1のフレームが
分割されているか否かを判断し、分割されていると判断
した場合には、受信した複数の第2のフレームの各々の
情報フィールドのデータを組立てて第1のフレームを作
成して端末に送信するようにしたので、ファクシミリ端
末を含む既存の端末とフレームリレー網とを接続して正
常に通信を行わせることができる、という優れた効果が
得られる。
【0066】請求項2記載の発明は、端末から受信した
第1のフレームの長さを検知し、検知した長さがフレー
ムリレー網で規定された第2のフレームの情報フィール
ドの長さよりも長い場合には、第1のフレームを情報フ
ィールドの長さよりも短い複数のデータに分割し、分割
した各々に分割したことを表す分割識別情報を付加した
データを情報フィールドとする複数の第2のフレームを
作成してフレームリレー網に送信すると共に、フレーム
リレー網から受信した第2のフレームの情報フィールド
のデータに含まれる分割識別情報に基づいて第1のフレ
ームが分割されているか否かを判断し、分割されている
と判断した場合には、受信した複数の第2のフレームの
各々の情報フィールドのデータから分割識別情報を除去
して組立て第1のフレームを作成し端末に送信するよう
にしたので、ファクシミリ端末を含む既存の端末とフレ
ームリレー網とを接続して正常に通信を行わせることが
できる、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るターミナルアダプタの構成を示
すブロック図である。
【図2】図1のターミナルアダプタを2台含んで構成さ
れた通信システムの概略構成図である。
【図3】(A)は収容端末情報テーブル、(B)は相手
端末識別テーブルの構成の一例を示す説明図である。
【図4】(A)及び(B)は図2の通信システムのフレ
ームリレー網上を伝送されるLAPFフレームの構成を
示す概念図である。
【図5】第1実施例の作用として、ファクシミリ端末か
らのフレーム受信時にターミナルアダプタで行われる処
理を説明するフローチャートである。
【図6】第1実施例の作用として、フレームリレー網か
らのLAPFフレーム受信時にターミナルアダプタで行
われる処理を説明するフローチャートである。
【図7】第1実施例におけるフレームの分割、組立てを
説明する概念図である。
【図8】第2実施例の作用として、ファクシミリ端末か
らのフレーム受信時にターミナルアダプタで行われる処
理を説明するフローチャートである。
【図9】第2実施例の作用として、フレームリレー網か
らのLAPFフレーム受信時にターミナルアダプタで行
われる処理を説明するフローチャートである。
【図10】第2実施例におけるフレームの分割、組立て
を説明する概念図である。
【図11】第3実施例の作用として、ターミナルアダプ
タで所定時間毎に周期的に実行される処理を説明するフ
ローチャートである。
【図12】第3実施例の作用として、フレームリレー網
からのLAPFフレーム受信時にターミナルアダプタで
行われる処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 ターミナルアダプタ 12 主制御部 50 ファクシミリ端末 14 既存インタフェース制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先頭及び末尾のフィールドに予め定めら
    れた識別情報が設定された第1のフレームによりデータ
    の送受信を行う端末とフレームリレー網とを接続するた
    めの通信アダプタ装置であって、 端末との間で第1のフレームを送受信する第1の通信手
    段と、 フレームリレー網との間でフレームリレー網で規定され
    た第2のフレームを送受信する第2の通信手段と、 前記第1の通信手段を介して端末から受信した第1のフ
    レームの長さを検知する検知手段と、 前記検知手段によって検知された長さが前記第2のフレ
    ームの情報フィールドの長さ以下の場合には、該第1の
    フレームを情報フィールドとする第2のフレームを作成
    し、前記検知された長さが前記情報フィールドの長さよ
    りも長い場合には、前記第1のフレームを前記情報フィ
    ールドの長さ以下の長さの複数のデータに分割し分割し
    た各々を情報フィールドとする複数の第2のフレームを
    作成すると共に、作成した第2のフレームを前記第2の
    通信手段を介してフレームリレー網に送信する第2のフ
    レーム作成手段と、 第2の通信手段を介してフレームリレー網から受信した
    第2のフレームの情報フィールドのデータに含まれる前
    記識別情報の有無及び位置に基づいて、第1のフレーム
    が分割されているか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により分割されていないと判断された場合
    には、受信した第2のフレームの情報フィールドからデ
    ータを取り出して第1のフレームを作成し、判断手段に
    より分割されていると判断された場合には、受信した複
    数の第2のフレームの各々の情報フィールドのデータを
    組立てて第1のフレームを作成すると共に、作成した第
    1のフレームを第1の通信手段を介して端末に送信する
    第1のフレーム作成手段と、 を備えたことを特徴とする通信アダプタ装置。
  2. 【請求項2】 第1のフレームによりデータの送受信を
    行う端末とフレームリレー網とを接続するための通信ア
    ダプタ装置であって、 端末との間で第1のフレームを送受信する第1の通信手
    段と、 フレームリレー網との間でフレームリレー網で規定され
    た第2のフレームを送受信する第2の通信手段と、 前記第1の通信手段を介して端末から受信した第1のフ
    レームの長さを検知する検知手段と、 前記検知手段によって検知された長さが前記第2のフレ
    ームの情報フィールドの長さ以下の場合には、該第1の
    フレームを情報フィールドとする第2のフレームを作成
    し、前記検知された長さが前記情報フィールドの長さよ
    りも長い場合には、前記第1のフレームを前記情報フィ
    ールドの長さよりも短い複数のデータに分割し、分割し
    た各々に分割したことを表す分割識別情報を付加したデ
    ータを情報フィールドとする複数の第2のフレームを作
    成すると共に、作成した第2のフレームを前記第2の通
    信手段を介してフレームリレー網に送信する第2のフレ
    ーム作成手段と、 第2の通信手段を介してフレームリレー網から受信した
    第2のフレームの情報フィールドのデータに含まれる前
    記分割識別情報に基づいて、第1のフレームが分割され
    ているか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により分割されていないと判断された場合
    には、受信した第2のフレームの情報フィールドからデ
    ータを取り出し前記分割識別情報を除去して第1のフレ
    ームを作成し、判断手段により分割されていると判断さ
    れた場合には、受信した複数の第2のフレームの各々の
    情報フィールドのデータから分割識別情報を除去して組
    立て第1のフレームを作成すると共に、作成した第1の
    フレームを第1の通信手段を介して端末に送信する第1
    のフレーム作成手段と、 を備えたことを特徴とする通信アダプタ装置。
  3. 【請求項3】 第2のフレームの情報フィールド内に識
    別フィールドが予め設けられており、 前記第2のフレーム作成手段は、前記端末から受信した
    第1のフレームのデータを前記情報フィールドとする場
    合と、他の通信アダプタ装置に伝達すべき制御情報を前
    記情報フィールドとする場合と、を識別するデータ識別
    情報を前記識別フィールドに設定して第2のフレームを
    作成すると共に、 前記第1のフレーム作成手段は、前記第2の通信手段を
    介して受信した第2のフレームの情報フィールド内の識
    別フィールドに、前記情報フィールドに第1のフレーム
    のデータを設定したことを表すデータ識別情報が設定さ
    れている場合にのみ第1のフレームの作成を行う、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の通信アダ
    プタ装置。
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