JP2002529962A - データ伝送のための通信リンクを構成する方法 - Google Patents

データ伝送のための通信リンクを構成する方法

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JP2002529962A JP2000580340A JP2000580340A JP2002529962A JP 2002529962 A JP2002529962 A JP 2002529962A JP 2000580340 A JP2000580340 A JP 2000580340A JP 2000580340 A JP2000580340 A JP 2000580340A JP 2002529962 A JP2002529962 A JP 2002529962A
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グイド ソシャー,
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テレフォンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、通信リンクにおけるデータの伝送用の通信パラメータの最適化ネゴシエーションのための方法及び装置に関する。通信初期化装置でリストが初期化されると共に、そのリストが接続の設定段階の間に通信において含まれているすべての装置へ順次送られる。それぞれの装置は、それ自身の最も適切な伝送パラメータをリストに追加する。そのパラメータ・リストは、通信において含まれている最後の装置によって通信初期化装置に送られる。通信初期化装置は、最終的に伝送パラメータを選択する。このようにして確立されたパラメータ・リストは、伝送において含まれているすべての装置へ順次送られ、それらに有効なパラメータ選択の情報を伝える。それぞれの装置は、受信したパラメータ・リストにより、そのパラメータ設定ないし対応する接続を構成する。これにより、通信において含まれている装置の構成が続くデータ伝送のために達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信リンク上でのデータの伝送のための通信パラメータの最適化ネ
ゴシエーション(optimized negotiation)のための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
通信リンクは、情報を交換する目的のための少なくとも2つのデータ端末機の
結び付き(coupling(接続ないし結合))である。その線路(line)は、特定さ
れた時間の間生成されたり、あるいは、常時(constantly)利用可能であったり
するものでもよい。情報は、バイトと呼ばれるデジタル信号のストリング(stri
ng)の形で表される。バイトの伝送は、アナログないしデジタルの形式で行うこ
とができる。例えば、アナログ伝送は、在来の電話網(いわゆる公衆電話交換網
(PSTN(public switched telephone network)))で行われる。しかし、デ
ータのアナログ伝送では、デジタル信号の可聴周波信号(audio frequency sign
als)への変換が必要とされ、その可聴周波信号が線路を介して送られる。これ
は、変調方法の手段によって実現される。受信機によって受信されたアナログ信
号は、復調されると共にデジタル信号に変換される。この目的のために、データ
端末装置とアナログ電話網との間にモデム(modems(変復調装置))が使用され
る。このため、モデムは、アナログの伝送媒体を構成する伝送リンク(transmis
sion link)へデータ端末装置により送られるデジタル信号を供給するタスクと
、受信される伝送リンクの信号をデータ端末装置の物理的な状態(physical con
ditions)に対して受け入れる(adopting)タスクとを有している。
【0003】 データを伝送することが可能な他のものとしては、デジタル交換技術(digita
l switching technique)を適用して構成されるものがある。その技術は、例え
ば、広域ISDN(the widely spread ISDN (Integrated Services Digital Ne
twork(統合デジタル通信網)))の通信網で利用されている。その通信網の目的
は、別々の電気通信サービスを一つの汎用電気通信網(one universal telecomm
unication network)に統合することを実現することである。これは、具体的に
は、異なる端末機ないし同一種の端末機、例えば、電話機、ファクシミリ、コン
ピュータ、テレビ電話(videophone)が8個まで同一型の一インタフェース(a
uniform interface)を介してISDNのアクセスへ接続できることを意味する
。その通信網の他の特質は、すべてのサービスに対する64kbit/sのデータ伝送
にある。ISDNを介するデータ通信のための重要な規格としては、ETS 3
00 102−1、ITU−T I.411及びITU−T V.110がある。
【0004】 デジタル通信網のカテゴリーの部分を形成する他の通信網としては、デジタル
移動体通信網GSM(Global System for Mobile Communication)がある。その
利用できるデータ伝送速度は、チャネル毎に9.6kbit/secである。GSMシス
テムが構築されたときは、在来の電話通信網ないしISDNを介して以前よりア
クセス可能であったサービスをGSMユーザにとってもアクセス可能にすること
が特に重点的に考えられていた。これは、ファクシミリ、ソース・データ(sour
ce data)伝送ないしインターネット等のデータ・ネットワークへのアクセスの
ようなサービスを指す。GSMでは、他のISDN及びPSTNの加入者への接
続を設定することが実行可能な手段(possibility)を提供する。この要求を満
たすためには、異なるタイプの通信網を互いに結び付ける必要がある。その接続
、すなわち、いくつかの通信網の結合においては、端末異種ネットワーク(the
term heterogeneous network)が導入され、かつ、そのために以下のようにして
利用される。
【0005】 上で既に説明したように、各通信網は、伝送速度によって互いに異なるものと
なっている。さらに、複数の付加的なパラメータ(additional parameters)が
あり、それらのパラメータは、設定を要するものかあるいは任意選択的に設定で
きるものであるが、それらのパラメータの構成は、伝送の効率に著しい影響を与
える。
【0006】 例えば、送信機と受信機の間のデータの同期を確保するため、同期伝送か非同
期伝送か(synchronous or asynchronous transmission)の選択を行わなければ
ならない。非同期伝送では、共通の時間パルスはない。伝送の同期は、スタート
・ビットとストップ・ビット(start and stop bits)を送ることによってなさ
れる。それらのビットは、完全なメッセージのフラグメンテーション(fragment
ation(細分) of complete messages)によって送信機で生成される少量のデー
タを含み、それらが完全なメッセージを形成するように受信機で組み立て直され
る(reassembled)。しかし、これは、伝送の形式という観点において通信をし
ている装置間での取り決め(agreement)を必要とする。この点において、より
効率的なもの、すなわち、同期による伝送の形式を適用することができる。同期
伝送による場合には、送信機と受信機の双方に同一の時間パルス(an identical
time pulse)が必要とされる。そのパルスの伝送は、分離したパルス線(separ
ate pulse line)上等のような別の手段(different ways)で行うことができ、
あるいは、PLLによってデータ・ストリーム(data stream)からクロック・
パルスを抽出することとしてもよい。しかしながらこれによれば、双方のデータ
端末装置を全く同一に調整することが絶対的に必要となる。前述の決定はユーザ
によってなされるべきものであり、この場合、現在では同期によるタイプの伝送
が新たなサービスという地位(status)を持つものであり、その結果、それがす
べてのネットワーク・プロバイダによって既に実施されているものではない、と
いうことを考慮しなければならない。したがって、これは、ユーザによって問わ
れる(inquired)べき事項である。
【0007】 伝送においてGSMネットワークを伴う場合に関して取り決めを為すことが必
要なさらに重要なパラメータは、伝送モード(transmission mode)を指示し、
特に、いわゆる透過的(transparent)モードないしいわゆる非透過的(non-tra
nsparent)モードを指示する。必須の特徴をなす特徴(essential distinguishi
ng feature)は、いわゆる非透過的モードにおいて、標準的な誤り訂正(standa
rd error-correcting)メカニズムに加えて、データのバッファリングをする上
に誤って伝送されたデータを訂正する追加の方法が適用されることである。これ
は、GSMを特徴付ける誤り伝送チャネル(faulty transmission channel)の
場合に重大なことになる。対応する伝送モードは、ユーザによって選択され、か
つ、通信網に依存する。このため、ユーザは、接続の構成という観点における知
識を持つことも要求される。
【0008】 上述した2つのサービス−同期/非同期及び透過的/非透過的−は、複数の異
なるサービスのうちの一部分を形成するだけである。それらの数と種類は、基幹
通信網(underlying network(基礎を成す通信網))に応じて変わる。
【0009】 伝送パラメータの採択(adoption)のためには、例えばISDN、GSMない
しアナログのPSTN等の基幹通信網のみならず、データ端末装置により用いら
れている端末機の種類も重要である。一方では、端末機の種類は基幹通信網に応
じて定まり、例えば、アナログ通信網においてはモデムが適用され、デジタル通
信網では端末機アダプタ(TA(terminal adapter))が適用される。他方では、
同一種類の端末機間にパラメータの観点における相違がある。例えば、パラメー
タは、伝送速度(例えば14.4kbits/s、28.8kbits/s及び33.3kbits/
s等の伝送速度)に基づいて変化させ得るものである。
【0010】 異種接続(heterogeneous connection)に目を向けてみると、データ伝送にお
いては、端末機付近に少なくとも一つの中間ノード(intermediate node)を伴
う。その中間ノードのタスクは、与えられた通信網の特性を考慮して、リンクし
ている一部の経路を選ぶ(adopt the linked partial paths)ことである。例え
ば、GSMの交換局(いわゆる移動サービス交換局(MSC(mobile services s
witching center)))に統合されたインターワーキング機能(IWF(InterWork
ing Function))と呼ばれる構成要素は、GSMと外部通信網との間の伝送キャ
リア(transmission carriers)を選ぶことを担う。その機能は、異なる変調の
方法及び信号方式の方法(modulation and signaling methods)を互いに変換す
る。その変換の方法は、インターワーキング機能と後続の(subsequent)データ
端末装置との間に接続された通信網によって互いに異なる。移動機とインターワ
ーキング機能との間の相互動作(cooperation)は、GSM09.07規格に述
べられている。
【0011】 しかし、後続のデータ端末装置がデジタル通信網に接続されているかアナログ
通信網に接続されているかに応じてインターワーキング機能が違いを設けること
が困難となる場合があるという問題がある。インターワーキング機能は、通常、
データ端末装置が接続されている交換局の種類に基づいて、如何なる種類のデー
タ端末装置が関わっているかを認識する。しかしながら、これは、加入者が他国
の通信網(another national network)に加入しており、かつ、接続がいくつか
の通信網(中間ノードが National User Part Signaling と呼ばれる異なる種類
の信号方式を使用する通信網)を介して設定されている場合には、行われない。
前述した種類の交換ノード(switching node)は、64kbits/sの伝送速度をサ
ポートし得るが、ISDNの規格から外れた信号方式プロトコル(signaling pr
otocols)を使用する。これは、インターワーキング機能を通じて伝送パラメー
タを選択するときに問題を生じ得る。
【0012】 データ端末装置(ここにいうデータ端末装置は端末機及び中間ノードの双方を
指す。)は、通信をしているデータ端末装置間での安全かつ安定した(safe and
stable)データ伝送が確保されるように、パラメータの取り決めを確実なもの
にする(assure)というタスクを有する。データ端末装置間でのパラメータの調
整は、接続の設定段階(set-up phase)において行われる。接続の設定段階の間
におけるパラメータ取り決めの一例について、GSMの2加入者間の接続例によ
って以下に紹介する。
【0013】 移動機を用いてデータを送信するためには、その移動機が対応する入出力装置
(input and output device)とそれとを接続することが可能な手段(possibili
ty)を有していなければならず、かつ、それが必要なプロトコルをサポートして
いなければならない。その入出力装置とは、例えばポータブル・コンピュータ(
portable computer(可搬性のあるコンピュータ))等のコンピュータである。
移動環境(mobile environment)でのデータ送信(伝送)は、双方の機能すなわ
ちコンピュータと移動機の機能が統合されている特別な装置を用いることによっ
て実現することができる。双方のデータ端末装置間の接続は、例えばPCMCI
A(Personal Computer Memory Card Industry Association)カード等のデジタ
ル・インタフェースを通じて行われる。移動機と共に用いるそれの機能は、広い
意味(larger sense)ではモデムの機能に対応する。このように捉えることがで
きるのは、PMCIAカードが2つのデジタル装置を接続するという事実から変
調ないし復調を実行しないので、広い意味での場合だけである。
【0014】 前記カードの制御性(controllability)は、ATコマンド(AT-commands)を
用いることによって遂行される。ATコマンドは、モデムのもとで標準化された
プログラミング言語(programming language)を記述するものである。ATコマ
ンドのアプリケーションは、モデム・タイプの設定、伝送速度、伝送のタイプ(
同期/非同期)等のような伝送パラメータをユーザが設定することを可能にする
。デジタル通信網では、それらの設定はいわゆる伝達能力(bearer capability
)に変換される。伝達能力の概念は、ISDN通信網の標準化(standardizatio
n)において導入されたものであり、前述したGSMの標準化における規格に採
用されている。伝達能力は、データ端末装置間のデータの伝送能力(transmissi
on capability)により情報を配信(deliver)する。GSMの伝達能力について
の説明は、GSM04.08から導き出す(inferred)ことができ、ISDNの
伝達能力についての説明は、ETSI Q.931から導き出すことができる。
【0015】 伝達能力はそれ故に電気通信サービスを表現する。GSMのケースでは、ユー
ザにより設定される接続パラメータが伝達能力に翻訳され、その伝達能力が接続
の設定段階中に信号方式メッセージ(signaling message)として移動サービス
交換局(MSC)へ送られる。伝達能力は、MSCにおいて解析(analyze)さ
れると共に、MSCの選択(preferences)に応じて以下のようなケースが発生
し得る。
【0016】 第1のケース:接続が切断(disconnect)される。ユーザは、これを不正確な
パラメータ設定に対する指摘であるとして理解できる。切断が生じたことは、簡
潔なドラフト情報(briefly drafted information)の形で加入者へ送信され、
そのドラフト情報からは例えば“キャリアがサポートされていない”(“carrie
r not supported”)等の実際に生じたことは推定(infer)できない。このケー
スが発生したときは、別のパラメータ設定を用いて試みることをユーザは期待す
る。前記のマニュアルの設定及び試行(manual settings and attempts)では、
如何なる場合にもユーザによる知識が要求される。
【0017】 第2のケース:MSCが送られてきたパラメータ以外のパラメータを選択する
。新たに指定されたパラメータは、ユーザへ送信される。その後、移動機内のロ
ジック(logic)は、それらのパラメータを受け入れることができるかどうか又
は接続を切断すべきかどうかを決定する。
【0018】 第3のケースでは、MSCがパラメータ設定を受け入れ、そのパラメータ設定
により、ユーザが望むサービスをサポートする待ち受け状態(stand-by)が信号
で伝えられる(signalized)。
【0019】 GSM交換局でパラメータが受け入れられた結果として、すなわち、上記第3
のケースが発生したとき、又は、上記第2のケースでパラメータが移動機により
受け入れられたときは、接続設定のプロセスがインターワーキング機能を含める
ことによって続けられる。デジタルかアナログかの伝送のタイプに応じて、接続
は、モデムを介するPSTN等のアナログ通信網へさらに切り換えられ、あるい
は、ISDNアダプタを介するISDN等のデジタル通信網へさらに切り換えら
れる。接続がISDN通信網を介して切り換えられた場合には、インターワーキ
ング機能による伝達能力の翻訳(translation)は、接続点(coupling points)
において行われる。異なるビット占有期間(bit occupancy)及び異なるデータ
・フィールドという観点で2つの通信網においては前記パラメータが互いに異な
るという事実から、不正確(incorrect)なパラメータ翻訳ないし情報の欠落(l
oss)という結果が生じ得る。特に、ISDNは、モデム通信に特有のいわゆる
自動バウンディング(auto-baunding)をサポートしていない。そのいわゆる自
動バウンディングの手順によれば、伝送速度及び変調の動的ネゴシエーション(
dynamic negotiation)が許容される。その手順は、アナログのデータ端末装置
に備え付けられるが、純粋にデジタルのISDN通信網においてはサポートされ
ていない。
【0020】 発呼加入者(calling subscriber)の側でのGSMからISDNへのパラメー
タ翻訳が未だ知れない時点では、データの呼(data call)がISDN通信網に
おいて終結するか交換局へ行くかどうかというようなことを信号方式に基づいて
判断することはできない。そこで、自動バウンディングは、特別なビットの組合
せにより伝送速度を満たす(being responsible)伝達能力フィールドにおいて
表される。加入者が呼び出した側(the side of the subscriber called)にG
SM交換局があるケースでは、伝達能力の情報フィールドが再翻訳される(retr
anslated)。自動バウンディングのための前記特別なビットの組合せは、それに
よって発呼加入者のサポートされたデータ速度のうちの可能な限り高速なデータ
速度が選択されるように解釈される(interpreted)。しかし、伝送速度を満た
している伝達能力フィールドが情報自動バウンディング(the information auto
-baunding)で占有されているので、発呼加入者の最大の採用可能なデータ速度
は未知である。さらに、透過的伝送モードが選択されている場合、受呼加入者(
called subscriber)が発呼加入者のデータ速度よりも高速なデータ速度をサポ
ートしていると、データの接続(data connection)は失敗することになる。い
わゆる非透過的モードでは、送信及び受信の側の各伝送速度が互いに異なる場合
、インターワーキング機能においてデータの中間記憶及びバッファリング(inte
rmediate storage and buffering)が可能である。しかしながら透過的モードに
対する設定が活動状態(active)であるときは、そのデータの中間記憶が許容さ
れず、かつ、異なる伝送速度においてこれがデータの蓄積(data accumulation
)を生じると共にその結果としてデータの欠落(data loss)を生じることもあ
り得る。接続の設定段階の間において、これは、結果として接続が中断される(
discontinued(維持されなくなる))という問題になるものと認められる。
【0021】 移動加入者(mobile subscriber)と対応するインターワーキング機能(IW
F)との間の接続が設定を成功したときは、その加入者のMSCと対象加入者(
target subscriber)との間のパラメータ・ネゴシエーションが開始される。パ
ラメータは、信号方式メッセージにおいて受呼加入者の移動機へ送信され、その
受呼加入者の移動機は、それらのパラメータを受け入れるべきか修正すべきかを
決めることができる。受け入れられるように修正されたパラメータ(possibly m
odified parameters)は、対象加入者の交換局へ返送され、その交換局は、それ
らのパラメータを受け入れることにするか、あるいは、接続を切断することにす
ることができる。その後、データ端末装置が接続されると共にデータ伝送が開始
される。
【0022】 情報の伝送において異なる通信網及びデータ端末装置を伴う異種接続のケース
では、その異なるパラメータが予め分かっていなければならず、かつ、正しく構
成されていなければならないということから、2つのデータ端末装置間の安定か
つ安全な接続を設定することが困難である。伝送パラメータに関して異なる通信
網間での互換性がないこと(incompatibility)は、結果として接続設定の間に
頻繁に切断を引き起こす。成功する接続設定を実行するためには、現時点では、
通信網と相手の端末機(opposite terminal)とのすべてのパラメータを知る必
要がある。このため、ユーザによる接続構成の方面(the field of connection
configuration)における経験が必要である。他方において、すべてのサービス
がすべてのネットワーク・プロバイダによってサポートされているわけではない
。現在、例えば、同期伝送のタイプは新たなサービスと言われているものであり
、その結果、それはすべてのネットワーク・プロバイダによっては実施されてい
ない。ユーザは、自身が接続の設定を望むのに先立ってこの点における情報を得
る必要もある。
【0023】 設定の間に呼が切断されるケースの大部分においては、誤り解析(error anal
ysis)が極めて困難ないし不可能となっている。これは、通信網によって送られ
るエラー・メッセージが少量の情報しか含んでいないため、ユーザが誤りの発生
に関する情報を得る立場(position)にないことを意味している。かかる情報を
受信することによっては、ユーザは、直感的(intuitively)に他のパラメータ
を用いて新たな接続の設定を試行できるだけになっている。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上述したようなことから、本発明の目的は、最適化された伝送を確保すること
により、あらゆる対象装置(target device)への接続を設定する方法及び装置
を提供することである。特に、本発明の目的は、同様に最適化された伝送を確保
することにより、パラメータが未知である対象装置への接続をも設定することで
ある。本発明によれば、この目的は、請求項1の教示(teaching)及び請求項1
4の教示によって実現される。
【0025】 通信初期化ユニット(communication initializing unit)により受信された
パラメータのリストの解析を通じて、通信リンクの障害発生点及びエラー(comm
unication link bottlenecks and errors)を判断することが可能である。これ
は、ネットワーク・プロバイダがより正確なエラー情報をユーザへ送る立場に置
かれるので、ネットワーク・プロバイダに対して特に有利な点となることを示す
ことができるものである。
【0026】 通信リンクが異種通信網を介して設定されることも有利な点である。
【0027】 他の有利な点としては、同一の対象装置に対する続く次の接続が、一度設定し
た接続のパラメータ設定を記憶することと、それを次の接続設定で再利用(re-u
sing)することとにより、最適化されることが挙げられる。
【0028】 また、他の有利な点としては、前述のプロトコルがネゴシエーションに対して
許容されるパラメータのタイプ及び数を定義しないことが挙げられる。このプロ
トコルによれば、パラメータもネゴシエーションの対象となり、それらは部分的
な接続だけに対する(例えばGSMだけのための)特有のものとなる。
【0029】 また、他の有利な点としては、プロトコルが伝送において伴う装置とは無関係
であることから、ソフトウェアないしハードウェアに関する装置のアップデート
がシステム全体の機能性(the functionality)を利用することを要せずに行わ
れることが挙げられる。
【0030】 また、通信リンクの構成における経験のない(inexperienced)ユーザがあら
ゆる対象端末機への通信リンクを設定できることも、有利な点である。
【0031】 本発明のさらなる有利な点は、従属請求項2ないし13から導き出すことがで
きる。
【0032】 以下において、実施形態、表及び図面により、本発明をさらに詳細に説明する
【0033】
【発明の実施の形態】
以下において、一実施形態と図1とによって本発明を説明する。ただし、これ
に関しては、以下、“通信初期化装置”(“communication initializing devic
e”)の用語を“第1の装置”(“first device”)と同義に用いることに留意
されたい。
【0034】 通信リンクにおけるデータの伝送用の通信パラメータの最適化ネゴシエーショ
ンのための方法において、図1に基づき、第1のステップでパラメータ・リスト
が第1の装置によって与えられる。これにより、前記装置の伝送の選択肢(tran
smission alternatives)を考慮してパラメータの最適な組合せがステップ2で
選択される。それらのパラメータは、与えられたリストに追加される(ステップ
3)と共に、その結果として、前記ユニットを識別する番号(いわゆるID)を
伴った前記リストが次の通信装置へ配信される(ステップ4)。これは、対象装
置に既に到達したかどうかをチェック(ステップ5)した後で行われる。対象装
置に未だ到達していない場合には、パラメータ・リストがさらに先へ(further
)配信される。それぞれの通信装置は、受信したリストにその通信パラメータと
そのIDを追加する。ただし、これに関しては、受信されるリストのエントリ(
entries)が修正されていない(not modified)が、新たなパラメータがリスト
の最後部(bottom)に添付されると共にこれによって追加されることに留意され
たい。リストを受信した時は、既存のパラメータ(already existing parameter
s)が前記ユニットによりサポートされているかどうかが最初にチェックされる
。互換性がないケースにおいては、その装置が最良のパラメータを選択すること
によって既存のパラメータに対する調整を試行する。パラメータの取り決めが不
可能と見込まれる場合には、それが、前記装置によりサポートされる設定を示す
ことによるエントリによってリスト中にマークされる。
【0035】 パラメータ・リストは、データの数を増加させることによってそれぞれのデー
タ端末装置において動的に管理される(dynamically administered)データ構造
とみなすことができる。その伝送は、例えば、単純なASCIテキストの形式で
行うことができる。そのテキストは、いわゆるPPP(point to point protoco
l)のフォーマットに対応し得るフォーマットの、正確に識別可能(exactly ide
ntifiable)なパケットに入れる(package)ことができる。いわゆるPPPは、
データ・パケットを伝送するために使用される標準的なプロトコルである。した
がって、本発明により提案されるような伝送パラメータのネゴシエーションを行
うための方法は、接続設定のPPP段階(PPP phase)に統合(integrate)する
ことができる。ただし、前述の実施形態は、ほんの一例とみなすべきものである
【0036】 図1によれば、パラメータ・リストの伝送は、対象装置に到達するまで続けら
れる(ステップ5)。対象装置は、パラメータ・リストを受信した時に、その通
信パラメータとそのIDをリストに追加して完全なパラメータ・リスト(comple
te parameter list)を与える。結果として、前記リストは、通信初期化装置へ
送られる(ステップ6)。そのリスト中に含まれるパラメータを用いることによ
り、第1の装置において、通信に含まれているすべての装置を介する接続が実現
可能(feasible)かどうかについて判断が行われる(ステップ7)。肯定的な結
果(positive result)の場合には、伝送パラメータの最適な選択が実施される
(ステップ8)。
【0037】 選択が行われた後に、完全なパラメータ・リストが与えられると共に、その完
全なパラメータ・リストが伝送において含まれている後続の装置へ送られ(ステ
ップ9)、行われた選択の情報がそれに伝えられる。その情報は、結果として、
すべての装置に順次伝送される。それぞれの装置は、受信したパラメータ・リス
トを用いることにより、対応する接続用にそれぞれのパラメータ設定を構成する
(ステップ10)。これにより、通信において含まれている各装置が構成される
。すべての装置において伝送パラメータの設定が成功して完了すると(ステップ
11)、伝送段階(transmission phase)を開始することができる。
【0038】 通信初期化装置が動作中の伝送パラメータの選択を行う立場にない場合には、
それが伝送パラメータの新たな提案(suggestion)を含むパラメータのネゴシエ
ーション段階(negotiation phase)を再び開始する(ステップ12)。理論的
には、伝送において含まれているデータ端末装置のうちの一つが、試行を特定回
数失敗したときに終了するとの要望を示さない限り、試行の回数は無限(endles
s)とすることができる。その情報は、通信初期化装置へ配信されると共に、対
象装置へ配信され、接続設定段階の切断を示唆(imply)する。バックグラウン
ドで進行している監視データ・ファイル(monitoring data files)から、プロ
セスに関するレポートと接続のアボート(abort)が生成され、それらは、含ま
れている加入者(involved subscribers)に問題の発生を気付かせるために利用
することができる。
【0039】 通信初期化ユーザUSER_Aと対象装置USER_Bとの間のデータの伝送
における通信パラメータの最適化ネゴシエーションのための装置を用いる一例に
ついて、図2、図3及び図4により以下により詳細に説明する。
【0040】 図2に従い、通信初期化装置USER_Aにおいて有しているパラメータ・リ
ストを初期化する手段がリストを供給する。自身の(own)通信パラメータを追
加する手段を用いることにより、自身のパラメータPAR_USER_Aが前記
リストに追加される。第1の送信手段を用いることにより、前記リストが後続の
装置ADAP_Aに送られる。それぞれの装置において設けられている受信手段
がリストを受信すると共にそれを評価手段(evaluating means)へ配信する。そ
の評価手段は、自身のパラメータとリスト中に含まれるパラメータの互換性(co
mpatibility)を判断する。パラメータ・リストを評価するための手段の実現(i
mplementation)は、ソフトウェアの形態で行うことができ、それによって選択
規準(selection criteria)のための異なる選択肢が与えられるようにすること
ができる。前記評価手段は、それらの指定されたパラメータによってそれら自体
を調整する(orientate)ことができ、かつ、それらは、通信において含まれて
いる装置が提案されたパラメータに同意する(agree)かどうかをチェックする
ことができる。選択のための他の形態は、判断を大部分のものと関係させる(to
relate the decision to the majority)。換言すれば、いくつのケースにおい
てパラメータに関する同一の設定が行われたかを判断する。如何なる場合におい
ても、ユニットは、それによってサポートしているパラメータだけを選択する。
図2によれば、リストは、対象装置USER_Bに到達するまで、より先へ向か
って補充(supplement)されつつ配信されていく。これにより、パラメータ・リ
ストは、中間ノードInterNod及び付加アダプタ(additional adapter)
ADAP_Bを介して対象装置PC_Bへ配信される。中間ノードInterN
od、付加アダプタADAP_Bの両者は、自身の通信パラメータPAR_In
terNod、PAR_ADAP_Bを追加する。
【0041】 図3は、時間的な観点で図2において実施されているステップに続く(follow
)図であり、この図3に従い、受信されたリストが対象装置USER_Bにおい
て通信初期化装置へ第2の送信手段を用いることにより送られる。通信初期化ユ
ニットでそのリストが受信されると、それは選択手段へ配信される。その手段の
タスクは、リスト中に含まれるパラメータを用いた接続が通信において含まれて
いるすべての装置を介して実現可能かどうかを最初に解明することである。少な
くとも一つの通信パラメータの選択手段によってパラメータの最適化された選択
が行われた場合には、最適化パラメータ・リスト(optimized parameter list)
ParListが与えられ、その最適化パラメータ・リストParListは、
図4に従い、通信において含まれているすべての装置へ順次送られる。したがっ
て図4は時間的な観点で図3に続くものである。そのパラメータ・リストが受信
されると、当該リストは構成手段(configuration means)へ送られる。構成手
段のタスクは、対応するデータ伝送のための伝送パラメータを構成することであ
る。
【0042】 以下において、本発明を適用した一例を図5及び表1により説明する。
【0043】 図3は、二のGSMユーザの間でのパラメータ・ネゴシエーションに対して本
発明を適用した一例である。表1は、採用可能な各通信パラメータの一例を示し
ており、これらの通信パラメータは、それぞれのデータ端末装置によって選択さ
れ得るものである。
【0044】
【表1】
【0045】 通信初期化ユーザPC_Aが接続を開始し、その接続において、通信初期化ユ
ーザPC_Aの通信パラメータPAR_PC_Aのリストが生成されると共にP
CMCIAカードへ送られる。これは、コンピュータと移動機の間のデータ伝送
を確保する装置である。そのパラメータ設定が接続されている移動機に応じて定
まるという事実から、それは、図5中には明示的に示されておらず、下記におい
て移動機と関連して考慮される。
【0046】 PCMCIAカードは、その自身のパラメータPAR_MS_Aを受信したリ
ストに追加する。
【0047】 その結果、すべてのデータは、リストの形式で交換局MSC_Aに送られる。
交換局MSC_Aの地点(point)において、特に交換局のインターワーキング
機能部IWF_Aにおいて、接続された通信網の伝送手法に対するパラメータの
翻訳及び調整が行われる。この実施形態では、ISDN通信網が接続されている
。ISDNのデジタル伝送手法があることから、伝達能力のGSMからISDN
への翻訳は、変換ノード(converting node)(インターワーキング機能)にお
いて行われる。また、インターワーキング機能IWF_Aでは、自身の伝送パラ
メータPAR_IWF_Aがリストに追加される。
【0048】 さらに、前記リストは、移動対象装置を収容するMSCであるMSC_Bへ配
信される。ここで再び、受信されたISDN接続とGSM交換局との間のパラメ
ータの調整が行われる。この実施形態では、インターワーキング機能IWF_B
は、既に到達したデータ端末装置のIDにより、対称的な接続(symmetric conn
ection)が関係していることを解明することができる。これは、二のGSM加入
者の間で通信が行われ、それらが互いにISDN通信網を介して結び付けられる
という事実から、接続において含まれる装置に対称性が生じることを意味してい
る。その対称性に拘わらず、既に提案したパラメータのチェックは、この点にお
いても達成される(effected)。
【0049】 チェックがなされると、リストはPCMCIAカードMS_Bへ送られる。こ
のカードは、構成パラメータを決定する必要のある最後のものであり、その結果
、自身のパラメータPAR_MS_Bが追加された後に、完全なパラメータ・リ
ストが通信初期化装置PC_Aに送られる。情報が決して上書されない(never
overwritten)ということが重要である。情報は追加されるのみである。これは
、情報が全く失われないということを保証する。
【0050】 表1は、完全なリストとみなすことができ、このリストは、通信初期化装置P
C_Aに送られる。
【0051】 パラメータ・リストを受信すると、通信初期化装置は、パラメータをどのよう
にまとめたもの(which compilation(どの編集))が接続に関する与えられた
事実に最もよく対応するかについて判断を行う。この場合、通信初期化装置は、
接続において含まれているデータ端末装置により設定されたすべてのパラメータ
を比較し、最適な組合せを生成する。次に例示した表は、通信初期化装置により
選択されたパラメータの一例を示している。この例では、対立(conflicts)が
全く生じていない。このため、パラメータのリストは、単純にすべての個々のパ
ラメータを合わせたもの(sum)になっている。
【0052】
【表2】
【0053】 パラメータの完全な編集がなされると(パラメータをまとめたものが完成する
と)、そのリストが通信において含まれているすべてのユニットに送られる。そ
れぞれのユニットは、それ自身に関係のあるエンティティだけを受信したテーブ
ルから導出し、その導出したエンティティに従って後続へのデータ伝送のための
接続を構成する。
【0054】 図6は、本発明を適用した他の例を示した図である。このケースにおいては、
GSM通信網PC_Cとアナログ電話通信網PC_Dとの間の接続が関わってい
る。上述した例とは対照的に、インターワーキング機能IWF_Aはアナログの
加入者への接続が設定されるべきであることを示し、かつ、これがそれにアナロ
グ線路と関係するPAR_IWF_Cの下に列挙されたパラメータを選択させる
こととしている。これは、具体的にはデジタル信号のアナログ信号への変換がイ
ンターワーキング機能において行われることを意味している。インターワーキン
グ機能内に統合されたモデムがそのための役割を担う。これは、パラメータPA
R_IWF_Cがモデムのタイプを含んでいる理由である。
【0055】
【表3】
【0056】 図7及び表4によって他の実施形態を説明する。それは、PSTNユーザPC
_EがGSMユーザPC_Fへの接続を設定するアプリケーションに関するもの
である。完全なパラメータ・リストを次のテーブルに表す。
【0057】
【表4】
【0058】 表4のPAR_Modem_Eから導き出せるように、PSTNユーザに対し
てはモデムが利用可能であり、そのモデムの伝送速度は32kbit/sである。また
、モデム・タイプとしては、自動バウンディングが設定されている。
【0059】 前記パラメータ・リストは、インターワーキング機能IWF_Fへ送られる。
前記データ端末装置は、伝送速度が9.6kbit/sであるGSM通信網へ呼が配信
されるべきであることを最初に認識する。この結果、ペイロードの比率(the pa
yload rate)がより小さい値に減らされることになる(PAR_IWF_F)。
さらに、設定されたモデム・タイプは、問題、すなわち、自動バウンディングを
引き起こす。前記設定は、例示した例においてインターワーキング機能によって
サポートされていない。したがって、その部分から、それは、モデム・タイプの
V.32を採用可能な設定として提案している。
【0060】 自身のパラメータPAR_IWF_Fを追加した後に、パラメータ・リストは
、インターワーキング機能IWF_FからGSMユーザPC_Fの移動機MS_
Fへ送られる。しかし、この例において、端末機PAR_MS_Fのパラメータ
は、最高でも4.8kbit/sの伝送速度を許容するに過ぎない。すなわち、その値
は、PC_Eにより最初に設定された値よりもさらに小さい。
【0061】 前記値は、パラメータ・リストPAR_MS_Fの中に収録される(入れられ
る(entered))。その自身のパラメータPAR_MS_Fを追加した後に、完
全なパラメータ・リストが通信初期化装置PC_Eに送られ、この通信初期化装
置PC_Eがパラメータ選択の決定を行う。これは、具体的には、前記伝送速度
4.8kbits/sがすべての装置による伝送経路(transmission path)上でサポー
トされている値に過ぎないので、それによって選択されたサービスを前記伝送速
度4.8kbits/sで実施することができるかどうかを判断しなければならないこ
とを意味する。前記接続のパラメータがサービスの最小限の要求を満たさない場
合、ユーザは、データの伝送を中断する決定をすることができ、かつ、既に設定
された接続を終了させることができる。
【0062】 上述の各例を実現するためには、通信をするユニット間に最小限の接続が既に
与えられていることが必要である。この点における最小限の接続とは、データの
交換にとっては十分でないにしても、例えばデジタルかアナログか等の相手の端
末機のハードウェアを判断するには十分であるような接続を通じて、相対する端
末機が互いに接続されることを意味している。
【0063】 これは、次に述べることによって実現することができる。ITU−TのV.3
2のモデム・タイプは、1998年から標準化されていたものである。すなわち
、すべてのアナログ・モデムは、この標準化規格を考慮して構成することができ
る。デジタル接続に対するフレーム状態(frame conditions)は、次に挙げるパ
ラメータによって明瞭(clearly)に設定される。相手の端末機への最小限の接
続を設定することは、「4.8kbit/sを伝送速度とする非同期接続」というパラ
メータを用いることによって実現可能である。さらに、データは、パリティ・ビ
ット(parity bit)を設定せずに8ビットに符号化される。これは、パラメータ
が選択され、それらが現存する(practically existing)通信装置のほとんどす
べてによってサポートされることを示唆する。それらのパラメータを用いて最適
なデータ伝送を実現することはできないにしても、それらは数百バイトの情報を
交換するには十分である。原則としては、ここで述べたパラメータを用いること
によって接続を常に実現することができる。そのために予め必要とされるのは、
通信をする装置において到来するデータのために、接続された線路を監視するこ
とだけである。
【0064】 上に挙げた例では、それぞれ異なる異種通信網の接続について述べた。好まし
いデジタル通信網とアナログ通信網の間の接続を考慮した。しかし、本発明は、
例えば、線路向きの通信網とパケット向きの通信網(line-oriented and packet
-oriented networks)の間の接続等、他の異種接続に対して適用することとして
もよい。さらに、通信パラメータの種類と数が基幹通信網に依存するという事実
から、すべての通信パラメータが含まれていたわけではないことを考慮しなけれ
ばならない。しかし、本発明は、接続の設定段階の間にネゴシエーションを行う
必要があるすべての通信パラメータに対して適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1に基づく創作の方法(inventive method)のフローチャ
ートを示した図である。
【図2】 本発明に基づく実施形態を例示した図である。
【図3】 本発明に基づく実施形態を例示した図である。
【図4】 本発明に基づく実施形態を例示した図である。
【図5】 二のGSMユーザの間での通信のための実施形態を例示した図で
ある。
【図6】 GSMの通信網と在来の通信網との間での通信のための実施形態
を例示した図である。
【図7】 在来の電話通信網とGSM通信網との間の通信のための実施形態
を例示した図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年11月18日(2000.11.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 伝送パラメータの採択(adoption)のためには、例えばISDN、GSMない
しアナログのPSTN等の基幹通信網のみならず、データ端末装置により用いら
れている端末機の種類も重要である。一方では、端末機の種類は基幹通信網に応
じて定まり、例えば、アナログ通信網においてはモデムが適用され、デジタル通
信網では端末機アダプタ(TA(terminal adapter))が適用される。他方では、
同一種類の端末機間にパラメータの観点における相違がある。例えば、パラメー
タは、伝送速度(例えば14.4kbits/s、28.8kbits/s及び33.3kbits/
s等の伝送速度)に基づいて変化させ得るものである。 US 5452287は、発呼ユーザと受呼ユーザの間でのネゴシエーション
計画(strategy)を考察し、それらのパラメータを得ると共にそれらのパラメー タを同等のものにしている。そのネゴシエーションは、エッジ・ノード(edge n odes)間で行われ、それらのエッジ・ノードがそれぞれのユーザのために呼の終 点情報(endpoint information)を維持すると共に、ネゴシエーションの結果と して、宛先ノード(destination nodes)からのパラメータとソース・ノード(s ource node)からのパラメータとの組合せを生成している。この目的のために、 ソースのエッジ・ノードは、発呼ユーザのパラメータを宛先ノードへ送っている 。宛先ノードは、受呼ユーザの装置によってどのパラメータの実現可能性(poss ibilities)がサポートされているかをユーザの宛先アドレスでチェックすると
共に、ソース・ノードから受信されたパラメータと評価されたパラメータとを併 合すること(merging)により、受呼ユーザの装置のためにパラメータのスーパ
ーセット(superset)を生成する。スーパーセットが宛先エッジ・ノードから受 呼ユーザの装置へ送られた場合、その装置がサポートしようとするスーパーセッ トのサブセット(subset)を評価すると共に、それを宛先エッジ・ノードへ通過 させる。このサブセットは、ソース・ノードへの再生(replay)を形成するのに 使用される。受呼ユーザの装置にスーパーセットを送ることができない場合には 、スーパーセットは再生を形成するのに使用される。いずれの場合においても、 宛先ノードは、宛先ユーザの装置によってサポートできるパラメータの組を供給 してソース・ノードに返答する。受信したパラメータに基づき、ソース・ノード は、ユーザ情報を移送するための適切な方法を選択し、特に、エンド・ユーザ( end users)間のネゴシエーションを回避する。この解決策のために、エッジ・
ノードがエンド・ユーザについての情報を維持することが必要となっている。こ の文書は、ネットワークを伴うことなく、かつ、中間ノードのパラメータを考慮 することもなく、エンド−ツー−エンド(end-to-end)のネゴシエーションに対 する解決策を与えている。特に、それは、異種接続に対しては機能しないもので ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA ,ZW Fターム(参考) 5K030 GA11 HA01 HA08 HC01 HC02 HD03 HD05 JL02 JL07 JT01 JT03 JT09 KA01 KA07 KA13 LB13 LB15 MA01 5K034 AA17 BB06 DD03 EE03 EE11 EE12 FF06 HH01 HH02 HH06 HH63 5K101 LL12 MM05 TT06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信リンクでのデータの伝送における通信パラメータの最適
    化ネゴシエーションのための方法であって、 第1の装置においてパラメータ・リストを初期化し、 前記伝送において含まれている少なくとも一つの追加装置がそれ自身の通信パ
    ラメータを前記パラメータ・リストに追加すると共に前記パラメータ・リストを
    前記伝送において含まれている後続の装置へ送り、 対象装置により受信した前記パラメータ・リストを前記第1の装置へ返送し、 前記第1の装置が少なくとも一つの通信パラメータを選択し、 少なくとも一つの通信パラメータの前記選択を前記伝送において含まれている
    前記追加装置に伝える、方法。
  2. 【請求項2】 それぞれの通信装置を正確な識別番号によって識別すること
    を特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 それぞれの通信パラメータを標準化された名称により識別す
    る請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 用いられている通信網に応じて通信パラメータの種類及び数
    が定まる請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記通信網がデジタル通信網、アナログ通信網、パケット向
    きの通信網又は線路向きの通信網である請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 異種接続が少なくとも2つの通信網により構成される請求項
    5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記パラメータ・リストが、通過したそれぞれの通信装置の
    識別番号及び通信パラメータを含む請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 通信パラメータを後続の通信装置において上書きしない請求
    項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記通信パラメータのネゴシエーションを接続の設定段階に
    おいて実施する請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 パラメータ・ネゴシエーションの実施が成功しなかった場
    合に新たなネゴシエーションを開始する請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 接続におけるパラメータのネゴシエーションでの請求項1
    記載の方法の利用であって、ISDN通信網を介してGSM通信網からGSM通
    信網へと進む利用。
  12. 【請求項12】 接続においてパラメータのネゴシエーションを行うための
    請求項1記載の方法の利用であって、GSM通信網からPSTN通信網へと進む
    利用。
  13. 【請求項13】 接続においてパラメータのネゴシエーションを行うための
    請求項1記載の方法の利用であって、PSTN通信網からGSM通信網へと進む
    利用。
  14. 【請求項14】 通信リンクでのデータの伝送における通信パラメータの最
    適化ネゴシエーションのための装置であって、 パラメータ・リストを初期化する手段と、 前記パラメータ・リストを受信する手段と、 自身の通信パラメータを追加する手段と、 前記パラメータ・リストを前記後続の装置へ送る第1の送信手段と、 前記パラメータ・リストを第1の装置へ送る第2の送信手段と、 少なくとも一つの通信パラメータを選択する手段と、 前記パラメータ・リストを評価する手段と、 パラメータ設定を構成する手段と を有する装置。
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