JPH07244837A - 磁気カード - Google Patents
磁気カードInfo
- Publication number
- JPH07244837A JPH07244837A JP6034383A JP3438394A JPH07244837A JP H07244837 A JPH07244837 A JP H07244837A JP 6034383 A JP6034383 A JP 6034383A JP 3438394 A JP3438394 A JP 3438394A JP H07244837 A JPH07244837 A JP H07244837A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- magnetic recording
- recording layer
- card
- heat
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 使用済み後の改竄及び不正使用を安全性高く
防止し得る磁気カードを提供すること。 【構成】 磁気カードは、高分子材料を用いて成るカー
ド基材２上に、少なくともバインダ，低キュリー点磁気
記録材料，及び加熱発泡材料を含む混合体を層状に形成
した磁気記録層１を積層して構成される。この磁気カー
ドは、通常の使用状態では磁気記録層１に対して磁気情
報を記録，再生し、使用済み状態ではサーマルヘッド等
により磁気記録層１の局部を加熱処理し、その局部に含
まれる加熱発泡材料を発泡膨脹させて変形磁気記録層１
´を形成する。このとき、磁気記録層１では変形磁気記
録層１´の存在によって磁気特性が大幅に劣化し、変形
磁気記録層１´では記録されていた磁気情報が消失され
る。この結果、磁気カードに対する磁気情報の記録，再
生や改竄及び不正使用が極めて困難になる。
防止し得る磁気カードを提供すること。 【構成】 磁気カードは、高分子材料を用いて成るカー
ド基材２上に、少なくともバインダ，低キュリー点磁気
記録材料，及び加熱発泡材料を含む混合体を層状に形成
した磁気記録層１を積層して構成される。この磁気カー
ドは、通常の使用状態では磁気記録層１に対して磁気情
報を記録，再生し、使用済み状態ではサーマルヘッド等
により磁気記録層１の局部を加熱処理し、その局部に含
まれる加熱発泡材料を発泡膨脹させて変形磁気記録層１
´を形成する。このとき、磁気記録層１では変形磁気記
録層１´の存在によって磁気特性が大幅に劣化し、変形
磁気記録層１´では記録されていた磁気情報が消失され
る。この結果、磁気カードに対する磁気情報の記録，再
生や改竄及び不正使用が極めて困難になる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、使用済み後の改竄防止
処理機能を有する磁気カードに関する。
処理機能を有する磁気カードに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、磁気カード類において、改竄（偽
造，変造等）を防止するためには、カードの表面に磁気
バーコードや光学式バーコード等を設けたり、或いは使
用後の残度数に応じてカードにパンチ穴を穿孔する等の
手段が用いられている。
造，変造等）を防止するためには、カードの表面に磁気
バーコードや光学式バーコード等を設けたり、或いは使
用後の残度数に応じてカードにパンチ穴を穿孔する等の
手段が用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
使用済み磁気カードの多くは回収されず、こうした使用
済みカードは改竄によって不正使用が可能であるため、
これによる被害を完全には防止できないという問題があ
る。
使用済み磁気カードの多くは回収されず、こうした使用
済みカードは改竄によって不正使用が可能であるため、
これによる被害を完全には防止できないという問題があ
る。
【０００４】例えば、バーコードを設けた磁気カードの
場合、使用済みであってもバーコードの識別情報がその
まま使用可能であるため、磁気情報を変造すれば使用可
能となってしまう。又、パンチ穴を穿孔する磁気カード
の場合も、パンチ穴を塞げば使用可能となってしまう。
場合、使用済みであってもバーコードの識別情報がその
まま使用可能であるため、磁気情報を変造すれば使用可
能となってしまう。又、パンチ穴を穿孔する磁気カード
の場合も、パンチ穴を塞げば使用可能となってしまう。
【０００５】本発明は、かかる問題点を解決すべくなさ
れたもので、その技術的課題は、使用済み後の改竄及び
不正使用を安全性高く防止し得る磁気カードを提供する
ことにある。
れたもので、その技術的課題は、使用済み後の改竄及び
不正使用を安全性高く防止し得る磁気カードを提供する
ことにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
ともバインダ，低キュリー点磁気記録材料，及び加熱発
泡材料を含む混合体を層状に形成した磁気記録層を含む
磁気記録媒体が得られる。
ともバインダ，低キュリー点磁気記録材料，及び加熱発
泡材料を含む混合体を層状に形成した磁気記録層を含む
磁気記録媒体が得られる。
【０００７】又、本発明によれば、少なくともバインダ
及び低キュリー点磁気記録材料を含む混合体を層状に形
成した磁気記録層上に加熱発泡材料を含む加熱発泡層を
積層して成る磁気記録積層体を含む磁気記録媒体が得ら
れる。
及び低キュリー点磁気記録材料を含む混合体を層状に形
成した磁気記録層上に加熱発泡材料を含む加熱発泡層を
積層して成る磁気記録積層体を含む磁気記録媒体が得ら
れる。
【０００８】更に、本発明によれば、上記何れかの磁気
記録媒体を用いて成る磁気カードが得られる。
記録媒体を用いて成る磁気カードが得られる。
【０００９】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明の磁気カードに
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【００１０】図１は、本発明の一実施例に係る磁気カー
ドを示したもので、（ａ）は加熱処理前の状態を示し、
（ｂ）は加熱処理後の状態を示したものである。
ドを示したもので、（ａ）は加熱処理前の状態を示し、
（ｂ）は加熱処理後の状態を示したものである。
【００１１】この磁気カードは、ＰＥＴ（ポリエチレン
テレフタート）やＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）等の高分子
材料を用いて成るカード基材２上に、少なくともバイン
ダ，低キュリー点磁気記録材料，及び加熱発泡材料を含
む混合体を層状に形成した磁気記録層１を積層して構成
される。
テレフタート）やＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）等の高分子
材料を用いて成るカード基材２上に、少なくともバイン
ダ，低キュリー点磁気記録材料，及び加熱発泡材料を含
む混合体を層状に形成した磁気記録層１を積層して構成
される。
【００１２】ここで、磁気記録層１における加熱発泡材
料は、加熱によって発泡膨脹するもので、市販商品化さ
れている発泡インキ等を使用すれば良い。又、磁気記録
層１に用いた低キュリー点磁気記録材料のキュリー点
は、２００℃以下である必要があるが、望ましくは１２
０℃以下であれば良い。
料は、加熱によって発泡膨脹するもので、市販商品化さ
れている発泡インキ等を使用すれば良い。又、磁気記録
層１に用いた低キュリー点磁気記録材料のキュリー点
は、２００℃以下である必要があるが、望ましくは１２
０℃以下であれば良い。
【００１３】このように温度条件を限定する理由は、低
キュリー点磁気記録材料におけるキュリー点が２００℃
を超過したり、或いは一般的な磁気記録材料のようにも
っと高温なキュリー点程度であれば、磁気記録層１に対
する加熱処理時に高分子材料から成るカード基材２及び
バインダの耐熱性の限界が超過され、これらの高分子材
料部が熱破壊されてしまうからである。
キュリー点磁気記録材料におけるキュリー点が２００℃
を超過したり、或いは一般的な磁気記録材料のようにも
っと高温なキュリー点程度であれば、磁気記録層１に対
する加熱処理時に高分子材料から成るカード基材２及び
バインダの耐熱性の限界が超過され、これらの高分子材
料部が熱破壊されてしまうからである。
【００１４】この構成による磁気カードは、通常の使用
状態では図１（ａ）に示す磁気記録層１に対して磁気情
報を記録（書き込み），再生（読出）することができ
る。又、使用済み状態ではサーマルヘッド等により磁気
記録層１の局部を加熱処理し、その局部に含まれる加熱
発泡材料を発泡膨脹させ、図１（ｂ）に示すように磁気
記録層１の局部を変形させて変形磁気記録層１´とす
る。
状態では図１（ａ）に示す磁気記録層１に対して磁気情
報を記録（書き込み），再生（読出）することができ
る。又、使用済み状態ではサーマルヘッド等により磁気
記録層１の局部を加熱処理し、その局部に含まれる加熱
発泡材料を発泡膨脹させ、図１（ｂ）に示すように磁気
記録層１の局部を変形させて変形磁気記録層１´とす
る。
【００１５】これにより、磁気記録層１は変形磁気記録
層１´の存在によって全体が磁気記録層１であったとき
と比べて磁気特性が大幅に劣化して磁気情報の記録，再
生が極めて困難になる。同時に変形磁気記録層１´では
記録されていた磁気情報が低キュリー点磁気記録材料の
キュリー点よりも高い温度で加熱されることによって消
失される。
層１´の存在によって全体が磁気記録層１であったとき
と比べて磁気特性が大幅に劣化して磁気情報の記録，再
生が極めて困難になる。同時に変形磁気記録層１´では
記録されていた磁気情報が低キュリー点磁気記録材料の
キュリー点よりも高い温度で加熱されることによって消
失される。
【００１６】この結果、磁気記録層１の局部に変形磁気
記録層１´が形成された磁気カードは、使用済みカード
として非常に改竄し難いものとなるため、不正使用され
る可能性が極めて低いものとなる。
記録層１´が形成された磁気カードは、使用済みカード
として非常に改竄し難いものとなるため、不正使用され
る可能性が極めて低いものとなる。
【００１７】図２は、本発明の他の実施例に係る磁気カ
ードを示したもので、（ａ）は加熱処理前の状態を示
し、（ｂ）は加熱処理後の状態を示したものである。
ードを示したもので、（ａ）は加熱処理前の状態を示
し、（ｂ）は加熱処理後の状態を示したものである。
【００１８】この磁気カードは、一実施例の場合と同様
な高分子材料を用いて成るカード基材２上に、少なくと
もバインダ及び低キュリー点磁気記録材料を含む混合体
を層状に形成した磁気記録層４を積層し、更にこの磁気
記録層４上に加熱発泡材料を含む加熱発泡層３を積層し
た構成になっている。
な高分子材料を用いて成るカード基材２上に、少なくと
もバインダ及び低キュリー点磁気記録材料を含む混合体
を層状に形成した磁気記録層４を積層し、更にこの磁気
記録層４上に加熱発泡材料を含む加熱発泡層３を積層し
た構成になっている。
【００１９】尚、ここで気記録層４とこの上に積層され
た加熱発泡層３とは、合わせて磁気記録積層体と呼ばれ
ても良い。
た加熱発泡層３とは、合わせて磁気記録積層体と呼ばれ
ても良い。
【００２０】この磁気カードの場合も、通常の使用状態
では図２（ａ）に示す加熱発泡層３を介して磁気記録層
４に対して磁気情報を記録（書き込み），再生（読出）
することができる。又、使用済み状態ではサーマルヘッ
ド等により加熱発泡層３の局部を加熱処理し、その局部
に含まれる加熱発泡材料を発泡膨脹させ、図２（ｂ）に
示すように加熱発泡層３の局部を変形させて変形加熱発
泡層３´とする。
では図２（ａ）に示す加熱発泡層３を介して磁気記録層
４に対して磁気情報を記録（書き込み），再生（読出）
することができる。又、使用済み状態ではサーマルヘッ
ド等により加熱発泡層３の局部を加熱処理し、その局部
に含まれる加熱発泡材料を発泡膨脹させ、図２（ｂ）に
示すように加熱発泡層３の局部を変形させて変形加熱発
泡層３´とする。
【００２１】これにより、加熱発泡層３は変形加熱発泡
層３´の存在によって全体が加熱発泡層３であったとき
と比べて磁気記録層４との間の間隔が大きくなり、これ
に伴ってスペーシングロスが大きくなって磁気情報の記
録，再生が極めて困難になる。同時に磁気記録層４に記
録されていた磁気情報は低キュリー点磁気記録材料のキ
ュリー点よりも高い温度で加熱されることによって消失
される。
層３´の存在によって全体が加熱発泡層３であったとき
と比べて磁気記録層４との間の間隔が大きくなり、これ
に伴ってスペーシングロスが大きくなって磁気情報の記
録，再生が極めて困難になる。同時に磁気記録層４に記
録されていた磁気情報は低キュリー点磁気記録材料のキ
ュリー点よりも高い温度で加熱されることによって消失
される。
【００２２】この結果、加熱発泡層３の局部に変形加熱
発泡層３´が形成された磁気カードも、使用済みカード
として非常に改竄し難く、不正使用される可能性が極め
て低いものとなる。
発泡層３´が形成された磁気カードも、使用済みカード
として非常に改竄し難く、不正使用される可能性が極め
て低いものとなる。
【００２３】尚、上述した各実施例では磁気記録層１の
局部に変形磁気記録層１´を形成したり、或いは加熱発
泡層３の局部に変形加熱発泡層３´を形成した場合を説
明したが、これらの変形層は磁気記録層１や加熱発泡層
３の全体，或いは任意な箇所に形成することが可能であ
る。
局部に変形磁気記録層１´を形成したり、或いは加熱発
泡層３の局部に変形加熱発泡層３´を形成した場合を説
明したが、これらの変形層は磁気記録層１や加熱発泡層
３の全体，或いは任意な箇所に形成することが可能であ
る。
【００２４】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明の磁気カード
によれば、使用済み後の改竄防止処理機能を有するの
で、カード利用に関する安全性及び信頼性が向上する。
特に、本発明の磁気カードの場合、加熱発泡材料を含む
磁気記録層や加熱発泡層に対する変形態様を任意に行い
得るので、例えば残度数に応じた局所的な熱破壊を施す
ことにより、使用途中のカードの使用済み回数分に対応
する不正使用の防止をも図り得るようになる。
によれば、使用済み後の改竄防止処理機能を有するの
で、カード利用に関する安全性及び信頼性が向上する。
特に、本発明の磁気カードの場合、加熱発泡材料を含む
磁気記録層や加熱発泡層に対する変形態様を任意に行い
得るので、例えば残度数に応じた局所的な熱破壊を施す
ことにより、使用途中のカードの使用済み回数分に対応
する不正使用の防止をも図り得るようになる。
【図１】本発明の一実施例に係る磁気カードを示したも
ので、（ａ）は加熱処理前の状態を示し、（ｂ）は加熱
処理後の状態を示したものである。
ので、（ａ）は加熱処理前の状態を示し、（ｂ）は加熱
処理後の状態を示したものである。
【図２】本発明の他の実施例に係る磁気カードを示した
もので、（ａ）は加熱処理前の状態を示し、（ｂ）は加
熱処理後の状態を示したものである。
もので、（ａ）は加熱処理前の状態を示し、（ｂ）は加
熱処理後の状態を示したものである。
１，４ 磁気記録層 １´ 変形磁気記録層 ２ カード基材 ３ 加熱発泡層 ３´ 変形加熱発泡層
Claims (3)
- 【請求項１】 少なくともバインダ，低キュリー点磁気
記録材料，及び加熱発泡材料を含む混合体を層状に形成
した磁気記録層を含むことを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項２】 少なくともバインダ及び低キュリー点磁
気記録材料を含む混合体を層状に形成した磁気記録層上
に加熱発泡材料を含む加熱発泡層を積層して成る磁気記
録積層体を含むことを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項３】 請求項１又は２記載の磁気記録媒体を用
いて成ることを特徴とする磁気カード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6034383A JPH07244837A (ja) | 1994-03-04 | 1994-03-04 | 磁気カード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6034383A JPH07244837A (ja) | 1994-03-04 | 1994-03-04 | 磁気カード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07244837A true JPH07244837A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12412652
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6034383A Pending JPH07244837A (ja) | 1994-03-04 | 1994-03-04 | 磁気カード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07244837A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997039442A1 (fr) * | 1996-04-16 | 1997-10-23 | Kabusiki Kaisha I.C.M | Support d'enregistrement magnetique |
| WO1997044783A1 (fr) * | 1996-05-23 | 1997-11-27 | Kabushiki Kaisha I.C.M. | Support d'enregistrement magnetique |
| WO1997048096A1 (fr) * | 1996-06-10 | 1997-12-18 | Kabusiki Kaisha I.C.M. | Procede destine a empecher l'utilisation non autorisee d'un support d'enregistrement magnetique, unite de lecture/ecriture magnetique utilisee dans le procede |
-
1994
- 1994-03-04 JP JP6034383A patent/JPH07244837A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997039442A1 (fr) * | 1996-04-16 | 1997-10-23 | Kabusiki Kaisha I.C.M | Support d'enregistrement magnetique |
| WO1997044783A1 (fr) * | 1996-05-23 | 1997-11-27 | Kabushiki Kaisha I.C.M. | Support d'enregistrement magnetique |
| WO1997048096A1 (fr) * | 1996-06-10 | 1997-12-18 | Kabusiki Kaisha I.C.M. | Procede destine a empecher l'utilisation non autorisee d'un support d'enregistrement magnetique, unite de lecture/ecriture magnetique utilisee dans le procede |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030212 |